殿様「侍よ、魔王を倒しに(ry」 侍「え?」【リレーSS】その2(342)

前スレ:殿様「侍よ、魔王を倒しに行くのだ」 侍「え?」【リレーSS】
殿様「侍よ、魔王を倒しに行くのだ」 侍「え?」【リレーSS】 - SSまとめ速報
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噺家「えー、みなさんご来場いただきありがとうございます」

噺家「このスレは皆さんの協力により成り立っているリレーSSでございます」

噺家「ただ、このスレにはいくつかルールがございまして……」

噺家「まず、話を進めるレスは一人一日一回までとなってます」

噺家「もちろん、感想評価はいくらでもOKですよォ~!」

噺家「あと、日付けが変われば連投になってもOKです」

噺家「つまりは1IDにつき一回の製作でお願いします」

噺家「二日連続で同じIDが出てきた?それは他にあたってください」

噺家「さて、次のルールを説明しましょう」

噺家「話が分岐してしまった場合は次に書き込む人がどちらかを選んでください」

噺家「こういうスレでは同じ場面に続く書き込みが複数出ることもあります」

噺家「いわば偶然の事故ですな」

噺家「そんな時のための解決策です」

噺家「あ、選ばれなかったからといって書き込みの権利が
   復活するわけではありませんので注意を」

噺家「ルールはこれだけ!シンプルでしょ?」

噺家「それではみなさん、製作にとりかかってください!」

噺家「え?いきなり言われても前の話が分からないと書けないって?」コン

噺家「あ、物を投げないで……あっちぃっ!誰だ!お湯の入ったヤカン投げたの!」

噺家「いや、皆さんそういうと思いまして、私これから、前回のあらすじを説明いたします」

噺家「あ、いままでずっと連投してるけどルール説明とあらすじのためだからゆるしてね」

噺家「それでは『殿様「侍よ、魔王を倒しに行くのだ」 侍「え?」』あらすじ、はじまりはじまりぃ~!」

噺家「時は徳川の天下、戦いも無く平和な時代」

噺家「場所は将軍のお膝元、江戸。物語はここから始まる!」

噺家「ある日、殿様が主人公の侍を自分の下へ呼びつけます」

噺家「その理由は隣の国の大名を討ち取ってほしいとのこと!」

噺家「その大名は今魔王と呼ばれ、軍備をそろえて江戸に攻め込もうとしていたのです!」

噺家「すぐ隣の親藩大名だってのにふてぇ野郎だ!」

BASARA信長「魔王と聞いて」

噺家「いまは徳川の時代だ!すっこんでろ!」                ギャー!>

噺家「さて、殿様は倒した報酬として国を半分分けるといいました!」

噺家「こーんな太っ腹な提案を受けて侍は快くうけたのです」

噺家「とはいえ相手は一大名、彼とお供の小物では太刀打ちできるはずもない!」

噺家「そこでドラ○エよろしく酒場に仲間を探しに行きました」

噺家「そこで出会ったのが異界から来た魔法使いと騎士、そして自らの部下を持つ忍者でした」

噺家「それぞれの詳しい紹介はあとに譲るとしまして、情報収集のために
   謎技術の通信機を渡し抜けた忍者以外の四人は隣の国を目指します」

噺家「さてそのころ魔王側でもきなくさ~い動きがありました」

噺家「魔王とその側近が一緒にいたとき、部下が報告に上がりました」

噺家「意外にも穏やかだった魔王は部下と接触したあとに豹変、
   側近は魔王をたぶらかした罪でとらわれてしまいます」

噺家「とらわれて悲しみに沈んでいる側近に接触したのが魔道化」

噺家「コイツは自分の部下を護衛に側近をこの城から逃がします」

噺家「側近は魔道化に従い、『鬼子母神の祠』へ向かいます」

噺家「一方侍たちは隣の国で忍者と接触、一息ついていました」

噺家「すると突然巨大な『破壊者』があらわれた!」

噺家「が……ダメッ!侍に5秒で倒されてしまいます」

噺家「直後に二体目が現れましたが、肩に乗っていたメイドに一瞬で倒されました」

噺家「次に3体目が現れるも魔王配下の魔将軍に瞬殺。なんだこの出落ち三兄弟」

噺家「魔王軍はその後、『黒龍の洞窟』へ『ひのきのぼう』を探しに出発」

噺家「一方侍たちは破壊者の肩に乗っていたわけを知ってそうなメイドを回収、尋問します」

噺家「どうやら彼女も『黒龍の洞窟』へ『ひのきのぼう』を探しに行こうとしていた模様」

噺家「そんな中、侍一行に魔王軍が『ひのきのぼう』を求めて『黒龍の洞窟』へ向かったとの情報が入りました」

噺家「ところがここにいたるまでかなり物資を消耗していた侍一行」

噺家「『ひのきのぼう』について調べるだけでなく、物資の補給もする必要がありました」

噺家「そこで、侍、騎士、忍者は物資の補充に、
   小者、魔法使い、メイドはひのきのぼうの情報を集めに行きました」

噺家「さて、魔王側にも動きがありました」

噺家「魔道化が勇者の後継者について情報を集めた所、勇者の後継者は
   一人じゃないこと、後継者の一人が人間界の英国にいること、
   勇者の仲間達が再び動き出したことが発覚」

噺家「ここでも魔王は配下の魔ドクターと接触して豹変。こいつがなにかしているようです」

噺家「さて、今話題に出た英国で動きがありました」

噺家「どうやら英国から公爵がこっちにやってくる模様。どんどん話の規模が大きくなっていきます」

噺家「一方側近も無事鬼子母神と接触、無事腹の子と共にかくまってもらうことに成功」

噺家「また、鬼子母神から『神星』について教えてもらいます」

噺家「次は……ああ、もうコロコロ場面が変わるなぁ!魔将軍率いる魔王軍が『黒龍の洞窟』に到着」

噺家「一方、侍一行は合流し、物資を買った商人も一行に加わります」

噺家「『ひのきのぼう』の情報が得られていない中、商人が『黒龍の洞窟』の
   場所を知っているとの事。案内してもらいます」

噺家「魔王軍は黒龍と戦闘開始。魔王軍の奇襲により
   黒龍も負傷しますが、圧倒的な力と生命力で圧倒します」

噺家「このタイミングで侍一行が到着。魔王軍と黒龍との間に割って入ります」

噺家「戦闘中、洞窟の奥で商人と魔道化が接触、交戦します」

噺家「すると奥から元気に動き回る破壊者の姿が!
   商人の攻撃を軽くあしらい、兄弟たちとの格の違いを見せ付けます」

噺家「破壊者と共に現れた神父に商人は捕らえられてしまいました」

噺家「この神父は破壊者と共に英国より派遣された模様
   そう、破壊者とは英国の兵器だったのです!」

噺家「さて、表では魔道化がなにやら魔将軍にキナ臭いことをして退却」

噺家「侍たちは奥へ商人を探しに行くことになります」

噺家「奥で商人や神父たちと合流した侍一行は
   黒龍と和解、『ひのきのぼう』を譲り受けることになりました」

噺家「一行が『ひのきのぼう』を回収したころ、『黒龍の洞窟』に近づく人間が二人」

噺家「ヒーローと魔法使い(28)です。ここでは面倒ですからアラサーとします」

噺家「二人が洞窟に近づくと、魔王軍が侍一行へのダメ押しに洞窟自体を爆破します」

噺家「侍一行は事前に旅の扉から黒龍と共に脱出していました」

噺家「ヒーローとアラサーの二人は一度黄泉還りを果たして乗り切ります」

噺家「そのころ侍一行は飛行艇に乗ってきた公爵と接触。
   ヒーローとアラサーは巻き込まれてもう一度黄泉の国へ」

噺家「公爵が持ってきた火薬により埋もれていた破壊者を
   回収しその場にいた全員が飛行艇に乗り込みます」

噺家「道中、飛行艇二番艦に襲撃されるもどうにか殿様の国へ帰り着きます」

噺家「たどり着いた先で魔王軍の暗殺者と
   戦闘、神父が捕らえるも、かなりの被害が出ました」

噺家「侍は殿様に報告し、『ひのきのぼう』を預けたあと、祭りへ向かいます」

噺家「そのころの魔王軍の動きについて……あ、一個忘れてた」

噺家「侍たちが飛行艇に乗り込むころ、魔道化は妖刀『輪廻』を回収しています」

噺家「そして侍一行が祭りを楽しんでいるころ、
   魔道化は神器『天の沼矛』を魔王軍へ持ち帰ります」

噺家「一方黒龍の洞窟跡ではメイドA(さっきのメイド
   とは別人。ややこしい)がヒーローと接触、捕縛します」

噺家「一方側近は鬼子母神の助けで無事出産」

噺家「侍一行はというと、魔道化と暗殺者に接触メダ○ニ薬を振りまかれて街全体が大混乱に」

噺家「その混乱に乗じて暗殺者に『ひのきのぼう』を奪われてしまいました」

噺家「ここからさらに複雑になるんですがちと頭が働かなくなってきました一度寝ますおやすみ」グゥ

噺家「ふあぁ~あ、よく寝た。え?もう昼過ぎだって?勘弁してつかぁさい」
噺家「さて、大混乱に陥った街もアラサーのザメハで収まります」
噺家「このとき、別の勢力が動き出します」
噺家「悪忍12人衆、援軍の二人合わせて14人衆と言ったところでしょうか」
噺家「ここで驚きの事実が!なんと魔王軍配下と思われた暗殺者は実はこちらの勢力に属していたのです!」
噺家「14人衆が一人虎組頭が『ひのきのぼう』を回収したと報告します」
噺家「また別の二人も『大業物 不知火』、『天の沼矛』を回収したと報告。魔王軍からパチッて来たのかコイツ」
噺家「また、江戸には十人のマスター侍がいるとの事」
噺家「ここで第……ああもう、めんどくさくて数えるのやめちゃった!新しい勢力に動きが」
噺家「魔王軍配下、人間の足軽頭が下克上を企てている模様」
噺家「さて、騒ぎを片付けた侍一行は公爵の船に乗り英国に向かうことになります」
噺家「その旅には二番艦で公爵たちを襲撃したメイドB(これまたメイド、メイドAとは別人。ややこしい)も同行します」
噺家「魔王軍と14人衆側にも動きがありました」
噺家「魔道化が『冥府の鎌』を使い14人衆を襲撃、牛、猪、鼠の忍頭が犠牲に」
噺家「侍一行は英国へ向けて出発。道中黒龍の洞窟に寄り、メイドA、ヒーローの樽漬けを回収します」
噺家「上空でメイド長(別人(ry)が乗っ取った飛行艇三番艦の襲撃をうけるも無事英国にたどりつきます」
噺家「え?読みづらい?改行大杉って言われたんだよ察しろ」

噺家「和の国へ再び目を向けてみると、足軽頭が魔王軍と合流した模様」

噺家「魔王軍は異界から戦力を調達しているようです」

噺家「足軽頭が家に到着すると、魔王軍の手下がそこに!」

噺家「下克上の計画が露呈していた模様、襲撃され、
   足軽頭が蓄えていた火薬が爆発します」

噺家「英国ではメイドAが女王と謁見、伝説の担い手を捕縛したことを報告
   ん?あれ?伝説の担い手?勇者の後継者?あれぇ~?」

噺家「一方魔王軍では暗殺者が鳥組頭と共に魔王らを襲撃。メダ○ニ薬っょぃ」

噺家「とはいえ、彼らの目的は魔王の首ではなく、
   魔王軍にとらわれていた仙忍だったようです」

噺家「ここで側近たちにも動きが。鬼子母神の提案により町に行くことに
   名前の割にはいい人なのかコイツ」

噺家「そのころ英国では、なんとメイドAが樽漬けの伝説の担い手を爆破!」

噺家「女王の命令で伝説の担い手を集めていたはずなのにナンデ!?」

噺家「と、思ったら偽者でした。その正体はなんと白龍!誰かに依頼されたようです」

噺家「肝心の担い手は無事……かと思いきや幽霊になってました。生前は遊び人だったらしい」

噺家「……ん?どっから沸いてきたんだ?あの時黒龍の洞窟には……あれぇ?」

噺家「まあいいや、続きだ続き。侍一行に神父が『ひのきのぼう』を渡すように言ってきます」

噺家「それに従い渡そうとする侍。ところが公爵がそれを横取りします」

噺家「どういうことだと慌てふためく神父。その公爵は魔王軍の偽者だったのです!」

噺家「と思いきや、突如『ひのきのぼう』が爆発!『ひのきのぼう』も偽物でした」

噺家「そして女王がこれを難なく撃退。この人ほんっと強い」

噺家「所で『ひのきのぼう』はどこにあるのかというと、悪忍たちが持っています」

噺家「魔王軍のほうでの情報も錯綜しているようです」

噺家「さて、なし崩し的に英国にやってきた侍たち。英国側は
   『ひのきのぼう』だけが目当てだったのでもう用済みです」

噺家「ただ、このまま帰るのももったいないので英国見物に行くことに」

噺家「侍一行は神父が所属する教会へ」

噺家「そこで神父の上司である司祭と話しをしていると、魔ドクターの襲撃を受けます。あれ?名前の割にコイツ戦えたの!?」

噺家「と、思いきや教会勢にフルボッコ。なんなんだこいつ」

噺家「魔ドクターを撃退した(?)侍一行は再び和の国へ向かいます」

噺家「お次は……また増えるのかよ!いいかげんにしろ!」

噺家「魔物使い、死霊使い、人形使いの三姉妹が伝説の担い手として行動を開始」

噺家「この三姉妹を狙って魔道化、魔将軍が襲撃、三姉妹は自らの能力を使って囮をつくりこれをしのぎます」

噺家「するとそこに浮遊島という名のラ○ュタが!全員がそこに転送されます」

噺家「探索の為一時的に共闘することになったようです。これからこのチームは魔道化一行と呼ぶ、イイネ?」        アッハイ>

噺家「また、ラピュタには龍組頭、鳥組頭の二人もいる模様。独自に調査中」

噺家「ラピュタであるからにはラピュタ王もいるわけで……魔道化一行に龍組頭、鳥組頭の二人の排除を依頼、魔道化一行も承諾します」

噺家「魔道化一行はラピュタ王の言葉に従い、遺跡の奥へ足を踏み入れます」

噺家「道中、三姉妹は伝説の担い手ではなくなったものの、より強力な力を手に入れたようです」

噺家「ここまでの内容で前スレ>>527だぜ……長いよ……」

噺家「そうこうしているうちに侍一行は和の国へ到着。殿様に英国でのことを報告します」

噺家「その時、飛行艇で輸送されていた魔ドクターに魔道化の使い魔が接触、なんと魔ドクターを爆破!」

噺家「ところがどっこい魔ドクターは魔王城でピンピンしてた。魔ドクター!新しい体よ!(裏声)」

噺家「ラピュタでは新しい動きがあった模様。参謀が悪忍たちと協力関係に」

噺家「すると侍たちがいる所に大きな振動が!どうやら震源地は魔王軍側でその正体は……」

噺家「 天  使  降  臨 旅の扉を回収しに来た模様。ん?これって迷惑以外の何者でもない……」

噺家「殿様の国に到着していた側近たち。三人追加で護衛に入った様子」

噺家「魔王軍の伝令兵がこれと接触。鬼子母神は魔道化を怪しみ始めました」

噺家「侍一行はなぞの振動を魔王軍の動きと断定。飛行艇で遠征に出ることに」

噺家「それに合わせ、裏から工作をするために忍者は別行動をとります」

噺家「飛行艇が出発した矢先、魔ドクターの操る人工竜の襲撃が!」

噺家「しかし飛行艇の長射程砲の近距離一斉射で撃破。 いわば眉間にスナイパーライフル当ててぶっかますようなもん。ひー!」

噺家「乗り切ったかと思いきや魔空軍の襲撃を受けます!」

噺家「魔空軍も強かったが、殿の概念を持っていなかった為にボコボコに」

噺家「結果両方が大きな被害を受けてしまいます」

噺家「飛行艇は飛行不可能のただの船になり、
   着陸。たまたま国境近くに下りました」

噺家「だが魔王軍も動いていた!必要な者を魔界に退避させた後、
   反乱分子を国ごと爆破!」

噺家「侍一行の負傷者多数!だが敵国が国ごと爆発する大惨事!
   ま、どっちもほっとけないから二手に分かれます」

噺家「侍のいる偵察隊はみんなのアイドル(意味深)オオカミ男と接触。
   魔王の国が内乱状態だったことを知ります」

噺家「どうやら生き残りは爆発によって生き埋めにされているらしい
   増援を呼んで発掘作業にあたります」

噺家「このあたりでオオカミ男がキナ臭くなるんですが……
   こいつやらかしすぎて説明が面倒。割愛」

噺家「ま、一言で言うとオオカミ男はクズ!以上!
   ○ズドラの大天狗並みの人気を誇るのも納得。うん」

噺家「しかしなんと!侍はオオカミ男を仲間にすると発言!
   侍は仏道修行でもしたのか。」

噺家「つかオオカミ男のことだけで少なくとも50レスはあるのよね
   下手すりゃ100いくかもしれん。さすがはみんなのアイドルだね★」

噺家「あ、私男ですのであしからず。さて、魔王軍のほうでも動きがあった模様
   新たな伝説の武器である『聖剣』の在り処の手がかりが見つかったようです」

噺家「侍一行は救助活動を終え、いったん殿様の下へ帰還しました」

噺家「公爵らはイギリスへ帰り、侍は魔王討伐の報告をすることに」

噺家「するとあれぇ~!イギリスに置いて帰ったメイドがいた!
   どうやら女王の命で侍たちに同行することになった様子」

噺家「魔王は退却したので討伐は出来ていません。
   殿様とそのことを話し合います」

噺家「殿様に魔王が魔界へ撤退したことを報告。また、侍は一度も
   魔王軍を正攻法で倒したことがないため修行をすることに」

噺家「殿様は修行の場に唐の国を推薦。また、唐の国での龍討伐を依頼します。」

噺家「侍一行はこれを承諾。忍者は退却した魔王の手がかりを探す為に、
   魔法使いは行方不明の家族の手がかりを探しに二人とも別行動をとります」

噺家「とはいえ、久しぶりに一息つくことが出来る為、一行は侍の家で休息することに」

噺家「侍の弟夫婦と共に和気藹々と過ごす侍一行」

噺家「ん?なんだって?あー、そっか完全に……」

噺家「申し訳ないオオカミ男のくだりを丸まるすっとばしたせいで
   ラピュタの動きを伝え忘れました!」

噺家「侍一行がオオカミ男と接触していたころ、ラピュタでは魔道化一行が
   悪忍たちや参謀と接触、これを捕縛しました」

噺家「さて、侍が修羅場を経験しているころ、子供に化けたあの白龍が
   悪魔祓いと接触。どうやらラピュタに拉致られた三姉妹の代わりに任務を受けたようです」

噺家「ということは、白龍と三姉妹と悪魔祓いは同じ組織。
   白龍は伝説の担い手を爆破し、三姉妹はそろって担い手……あれ?」

噺家「さて、ラピュタでは魔道化一行が曲者を捕縛した報酬をせびってます」

噺家「魔道化はラピュタで守ってたものの開示を要求」

噺家「ラピュタ王は渋々これを承諾。その部屋までの行き方を示します」

噺家「公爵は無事英国に着いた用で、ドラマに被害者役で出てました」

噺家「そうこうしているうちに侍一行は唐へ出発!今回商人も居残りになります」

噺家「侍一行が唐へ向かう道中、海龍に襲われます」

噺家「しかし、侍がクラーケンの助けを借りて撃破。仲間とのいざこざも解消し、
   さらにクラーケンから『海皇の矛』を譲り受けるという負けイベに勝ったかのような好待遇」

噺家「このころ、和の国では忍者が酒場に魔王軍関係者がいることをキャッチ。そのまま襲撃」

噺家「侍からの報告も合わせ、真に倒すべきは魔道化と魔ドクターということを掴みます」

噺家「このころ魔法使いと商人はオオカミ男(めんどくさい)と合流」

噺家「オオカミ男(書くのめんどくさい)と一緒に隣の国へ」

噺家「隣の国へ到着した所で、魔法使いと商人は魔法使いの家族の
   手がかりをさがすことに。オオカミ男(こいつがからむと無駄に
   レスが増えて書くのがめんどくさい)も同行することに」

噺家「そこへ現れたのが人工魔神!コイツによると『聖剣』についての
   手がかりを魔法使いが握っているとの事」

噺家「その情報は魔法使いの父親から得られたらしく、魔法使いはショックを受けます」

噺家「そして魔法使いは魔界へとさらわれてしまいます」

噺家「一方殿様はその少し前、侍の弟からも黒幕が魔道化と魔ドクター
   であるとの報告を受けました」

噺家「が……弟は悪魔使い、白龍とすでに交流を持っており、
   今回の報告も彼らの仕向けたものだったのです!」

噺家「そしてついに!侍一行は唐の国に到着しました!」

噺家「侍一行が唐の国に到着すると、老唐人が迎えてくれます」

噺家「孫唐人と少しじゃれあい、侍一行は唐の国の城へ」

噺家「一方商人たちは殿様やその従者と共にかつて魔王城があった場所へ」

噺家「なにか魔界への手がかりが無いかと探しに来たものの、何も見つかりません」

噺家「ですが、殿様によるとどうやら唐の国に手がかりがあるかもしれないとの事」

噺家「商人、忍者、女銃士、家老を飛行艇で唐に送り込みます」

噺家「一方侍一行は酒豪仙人と遭遇。龍の潜伏場所を知っているとのこと」

噺家「唐の軍とは独立して行動します」

噺家「えー、ここでラピュタと中継がつながっているようです。ラピュタ王さーん」         ダレガムスカダー>

噺家「魔道化一行はラピュタ王の椅子に座り好き勝手してた
   エルフスライムと遭遇、これからお仕置きするようです」

噺家「一方、酒豪仙人を探す侍一行は清の兵士に捕まった孫唐人を救出、そのまま戦闘に入ります」

噺家「まーそこらへんの雑魚にはやられるわけもなし。難なく撃退します」

噺家「すると孫唐人を探しに来た酒豪仙人と遭遇。龍と和解する意思を示し、龍に会う了承を得ます」

噺家「一方こちらは飛行艇の別働隊。唐の国は西方地域で情報を探します」

噺家「魔界へ通じる旅の扉があると知り、それを捜索しようとするも、謎の人が提供した情報により断念。空間移動の魔法を求めて英国行き決定」

噺家「とはいえそこまで話が広がると侍一行も連れて行かねばなりません。彼らとの合流を目指します」

噺家「と思った矢先、天使に飛行艇を破壊されます。こいつらいいこと何一つしてない。ヤバイ」

噺家「結果別働隊は唐の都まで徒歩で向かうことに……哀れ」

噺家「そのころラピュタでは魔道化一行がラピュタ王が守っていたものとご対面」

噺家「その名も『パンドラ』!伝説の武器の一つだったのです!」

噺家「魔界では魔法使いの尋問が始まりましたが、めぼしい情報は得られていない様子」

噺家「侍一行は仙龍扮する老唐人と対面。話し合いが始まります」

噺家「どうやら龍一族はもともとこの世界にいた存在ではないらしく、その目的は天使たちに旅の扉が回収される前に子供たちを送り返すことだったのです!…… ま た 天 使 か 」

噺家「一方ラピュタでは魔道化が『パンドラ』の力を得ようとするも失敗、肉体の崩壊が始まります。これではいかんとラピュタ王が魔道化、魔将軍、参謀を魔界に強制送還します。……オイ、なにしれっと混じってるんだ参謀」

噺家「魔界に帰った魔道化は魔ドクターの施術により一命を取り留めるも
   片腕を無くします。ざwwまwwあww」

噺家「さて侍一行は酒豪仙人の家に行き、作戦会議。
   その矢先、唐軍に15体ほどの龍たちが捕まったとの報告が!」

噺家「なにはともあれ、龍たちを救出するのが先……と思いきや
   どうやらそれは罠だった模様。すぐには動けません」

噺家「ここで別働隊から通信が。侍たちに魔法使いがさらわれたとの報が入ります」

噺家「結果、侍一行は龍の問題を解決し、
   別働隊が魔界の手がかりを探すことに落ち着きます」

噺家「さて、龍たちを助けたい、だが罠があるのは確実、
   そこで龍たちが出した結論は……相手からノーマークの侍たちを送り込むこと。」

噺家「とはいえ、今の侍たちでは力不足。修行をつけることになりました」

噺家「……時間が無いのに何で修行!?そんなドラゴン○ールの
   セ○ゲームみたいな事無茶だろ!?」

噺家「と思ったら酒豪仙人に策があったのでした。そう、まんまです
   精神とk「言わせないヨ!!」ドガッ

噺家「オウフ……時間の問題も解決した侍一行はそこで修行に励むのでした」

噺家「これでこれまでのあらすじは紹介しました!おそらく残った前スレは
   修行で全部埋まったことでしょう!」

噺家「これから物語をつむぐのはそこのあなたです!」m9

噺家「みんなで協力して、この壮大な世界を形作っていこうじゃあないですか!」



女侍「……殿様は何をしてらっしゃるのです?」

噺家(殿様)「え?あ、あはは……」

女侍「キャラクター紹介に続きます☆」

殿様「そういえば置いとかないといけないものがあった」ヌギヌギ

殿様「あ、ただ上着脱いだだけだから安心して?ふんどし一丁じゃないよ」

殿様「ほれ」ドン

未消化の複線

魔王の領土に忍者が仕えていた人間の子供が潜伏しているという噂
魔王の洗脳
魔将軍の洗脳
伝説の武器
侍の鎧兜
勇者の後継者→伝説の担い手
神星→英国の神
同盟・ゑるふ・魔神・力の賢者
マスター侍
『芭蕉扇』『絶刀』『火縄銃』
でいだらぼっち
殿様のアレ→悪忍たちの目的
白龍の上司
唐の国の『匠』
侍の師匠二人(小物の父と兄)

殿様「まあ、好きに料理しちゃってくださいな」

>>29
前スレの>>955を書いた者だけど『今は亡きお父上』ってのは侍の父親のことを指していたんですけど、伝わりづらかったですかね…

【登場人物紹介コーナーその一】

≪侍一行のメンバー一覧≫

【侍:このssの主人公】
・性別:男 ・一人称:俺、私 ・年齢:不明
殿様にこの国の半分を対価にとなりの国の魔王(大名)を退治することになった青年。殿様には何か大きな恩があって、それを返すためもあって魔王退治を決意。(前スレの>>724を参照)
戦いは滅法強いが精神面の方がそれを帳消しにするほど弱い。
昔に起きた『死』関連の出来事が原因で攻撃する際に少し躊躇してしまう。(前スレの>>550>>949を参照) ※前スレの>>724で自分は大罪を犯したと言っていたが、その出来事と何か関係があるのだろうか…
だが戦闘力は傷ついた黒龍と互角以上に戦え、海を荒していた海龍を二枚おろしにする程あるので侍一行の中では上位クラスの強さだと言える。武器は刀の他にも弓などが使えるらしい。
頭を使うのは苦手らしく、策とか頭を使う仕事は部下で幼馴染である小者に任せているらしい。
家族構成は弟が一人、義妹が一人。
一応、侍一行のリーダー格 おにぎりが好物で酒にもの凄く弱い。

【小者:このssのヒロイン?(多分)】
・性別:女 ・一人称:私 ・年齢:不明
侍の部下であり幼馴染。尊敬している人は兄と侍。
作中で侍に弓や武器などを渡している描写があるため、侍が使う武器や道具は彼女が保管していると推測
侍一行の雑用兼作戦参謀。
家族構成は兄が一人だけ、因みにその兄も今現在行方不明。
侍に好意を寄せている。

【魔法使い:このssのロリ枠】
・性別:女 ・一人称:私 ・年齢:不明
侍たちと共に打倒魔王軍を志す異国の仲間。
魔法の才に恵まれていて火系統の魔法が得意。
親が魔王軍に捕まっており、何とかして助け出したいと思っていが今現在自分も魔王軍に捕まっている。
小者と同様に侍に好意を寄せている。侍一行の魔法担当(その1)

最初の辺りと性格が違うのは、旅をしてる途中で徐々に性格が変わっていったって事で…お許してください

>>31
侍の説明文で(無機物は躊躇なく攻撃できる)を追加
あと小者の説明文を少し訂正 

【小者:このssのヒロイン?(多分)】
・性別:女 ・一人称:私 ・年齢:不明
侍の部下であり幼馴染。尊敬している人は兄と侍。
作中で侍に弓や武器などを渡している描写があり、前スレの>>73で『主の荷物を持つのも従者の役目』などと言ってるため、彼女が侍の武器や道具を預かっているのは明らか。
侍一行の雑用兼 衛生兵兼 策士兼 荷物持ち担当
家族構成は兄が一人だけ、因みにその兄も今現在行方不明。
侍に好意を寄せている。

【忍者:侍一行の情報収集係】
・性別:男 ・一人称:拙者(変装時は、俺や僕や私など使い分ける) ・年齢:不明
どこかの里の忍者隊の隊長を務めていて、かつて忍者が仕えていた者のご子息が当時、魔王軍が支配していた隣の国に潜伏していると聞き、助けるために忍者の里を飛び出し協力を求め江戸へ…
しかしその道中に腹を空かせて倒れてしまい、その時丁度近くにいた『居酒屋GOEMON』の経営者ゑるふに助けられその彼女に恋をする。
魔将軍とは一度戦った事があるらしく、魔王討伐の参加理由のもう一つは魔将軍を懲らしめるため。
侍一行のメンバーだが基本は単独で動いている。様々なカラクリや便利な道具を持っている。
外見の方は、『第二の破壊者』が『〈かわいい〉〈結婚したい〉〈嫁にしたい…いや、むしろ嫁になってもいい〉』などと言ってる事から、女性と間違えられるぐらいのかわいさで、即求婚できるぐらいの美しさ、さらに性別が男だとしてもだがそれが良いと言い張る事ができるレベルの容姿だと推測。 ※因みにこれはあくまでも推測です
武器にはクナイやスリケンなどニンジャ道具を使う。もちろん忍術(ニンジツ)も使える

【騎士:侍一行の男前担当】
・性別:女 ・一人称:私 ・年齢:不明
全身を鎧で纏っている、魔法使い同じく異国の人間。
正義感が強くて紳士的、性根の腐った奴は斬り伏せたくなる程に嫌い。
魔王討伐の参加理由は魔王が行った悪行の数々を単に許せないから。
いつも魔王軍の人間は取り敢えず疑ってかかる心構えで旅をしている。
容姿は男が顔負けする程に凛々しく、女にモテる程かっこいい。胸は一目で女だと確認できるぐらいはあるらしい。
扱う武器は剣や槍。

>>35
騎士の説明文に『昔から大切にしているくまのぬいぐるみが無いと眠れないため、毎晩欠かさずそのぬいぐるみを抱いて寝ている』を追加

【商人:関西の商人】
・性別:女 ・一人称:ウチ
侍たちとは大阪の露店街で出会い、なんやかんやで仲間入りをした関西弁の少女。
性格はどちらかというと陽気でポジティブ。
戦闘時は自分の持っている道具を使って戦う。
錬金術を使えるらしく装備には錬金釜(小)を持っている。
安く仕入れて安く提供するのがモットーで、使えなくなった道具は新品同様に直して(もしくは改造して)、売ったり自分の護身用に所持をしている。
侍一行の騎士に最初に会ったころ一目惚れをした経歴があり、騎士が女と分かった後でも彼女にアピールしている。本人は百合ッ気は無いと言っているがそこの真実は明らかではない。
因みに魔族の事を意味嫌っているらしく、何故嫌っているのかは未だに不明。
酒に弱い侍にアルコールを盛ったり、少々お茶目な一面も見せる

【遊び人:誰にでも普通に見ることができる幽霊】
・性別:女 ・一人称:ボク、僕
侍たちが英国の女王城で出会った幽霊の少女。
幽霊なのに普通に見え、普通に触る事ができて、普通に食べ物を食べることもでき、普通に物を動かせる少し変わった幽霊。
実は伝説の担い手であり、拳系の攻撃が得意。
人に憑依する事ができ、憑依した人の性能をグレードアップすることが可能。
前までは黒龍の洞窟の近にある村の箱入り村娘だったが、メイドAに拉致られ、拉致られた先で白竜に殺され幽霊になった。
拉致られる前までは村から出たことが無かった、もとい出ることが出来なかったため外の世界の憧れが強い。
自分が何で幽霊になってしまったのか疑問を抱えてる。

【ヒーロー:スーパーヒーロー(自称)】
・性別:男 一人称:俺
米国からやってきた勇者候補の青年。
彼も伝説の担い手であり、伝説の道具の一つ『おなべのフタ』を持っている。
戦闘力は強くもないし弱くもない平均的なレベルで、作中でもメイドAに一瞬で倒されている。
侍たちとは飛空艇の中で出会った。
人が困っていたら誰でも助けるを信条に生きている真面目。
得意な武器はシンプルに剣。
因みに彼の父親はフリーの記者

【魔法使い(28):元勇者一行の魔法使い】
・性別:女 ・一人称:私 ・年齢:28歳
アラサーで彼氏いない歴=人生の魔法使い。
普段はクールで大人っぽく振る舞っているが本当はアグレッシブな残念系、トラブルが起きたりして混乱すると簡単に化けの皮が剥がれる。
おばさんやアラサーなどと言われるとキレる。誰であろうがキレるものすごくキレる。
得意な魔法は、彼女が持っている装備から推測して、風系の魔法。他にも回復魔法や強化魔法も使えるっぽい。
因みに彼女の回復魔法は何故か魔族にだけダメージを与える事ができる。
侍一行の魔法担当(その2)兼ツッコミ担当(その2) ※ツッコミ担当(その1)は書き忘れてたけど小者さんです。

くぅ~疲(ry

これで侍一行メンバーの紹介は取り敢えず終わりにして
次は魔王軍のメンバー紹介に移ります。
しかし…このssキャラ本当に多いな…数えてみたらメインキャラ、35人以上だった…ホント心が折れそうorz...

追伸、何かおかしな点や抜けている所があればどんどん指摘してください

>>38
殿様「手伝おうか?って言いたいけれどもあらすじで力尽きちゃったのよね」

殿様「その代わり気がついたことは出来るだけ全部言うつもりよ」

殿様「泥舟に乗ったつもりで安心して頂戴」

女侍「それを言うなら大船です」

つかキャラ増えたけど大丈夫か?
向こうに自粛するように言おうか?

>>43
それじゃあお願いします

【魔将軍:魔王軍随一の指揮官】
・性別:男? ・一人称:私
魔王軍の幹部の一人。
性格は真面目で仲間想い、敵は女子供問わず斬り伏せる様な感じの人。
戦況を瞬時に理解し、的確な判断で数々の戦いを勝利してきた実績を持つ。魔王軍が支配した隣の国(※以下、隣の国(魔)とする。)の領地が広がったのは彼のおかげ。(※只今支配していた領地は隣の国(魔)が滅んだため、江戸の領地になっています)
剣の腕前もすごく、黒龍に大きなダメージを与え、身体の7割を斬り飛ばした事もある。
指揮力もあり剣の腕前も良くて容姿端麗スレンダー…色々と高スペックなお人でファンクラブができる程モテる………だが本当は女だ。
実は魔将軍は魔王軍に支配される前の隣の国の女武将で、隣の国の大名が魔界に連れ去られる際、偶々近くにいたので連れ去られた。
隣の国の大名とは違って、女武将は元々魔法が使える程の魔力を持っていたので記憶を改ざんされるだけで済んだ。
因みに魔将軍が女だということを知っているのは魔道化・魔ドクター・参謀の3人だけであり、本人は暗示により男だと思い込まされているので、自分が女だということは知らない。※だけど貧乳と言われると反応してしまう
魔道化とは保護者(魔将軍)と子供(魔道化)の関係

【魔道化:魔王軍随一のイケメン(自称)】
・性別:男 ・一人称:僕、俺
魔将軍と同じく幹部の一人。
魔道化部隊なんていうふざけた名前の特殊部隊の隊長であり、潜入して裏工作や情報収集などの裏方を専門としている。もちろん真っ向からの戦闘もできる。
性格は陽気で、ふざけているようで真面目で大事な事はキチンとやり遂げる。
普段、何を考えているのか良く一緒にいる魔将軍でも分からず、作中でも側近を殺せと命を受けていたにも関わらず側近を魔王城から逃がした。目を離すとふらっと何処かに行って数日経つとヒョコっと戻ってくる。何処へ行ってるかは不明。
魔王軍にはある復讐を遂げる為に入ってるらしく、ある奴が目を醒ます前にそれを倒せるほどの大きな力を欲している。
力を求め過ぎた結果、今現在右腕をなくして入院中…
武器は反伝説の武器『冥府の鎌』を使っている。

悪忍軍でOKのはず
特に具体的な組織名は無かった

殿様「皆様申し訳ありませぬ!あらすじに一つ書き忘れがございましたァ!」

殿様「前スレ>>968での出来事でございます」

殿様「おそらくは侍の師匠であろう人物が登場してました」

殿様「彼はどうやらラピュタに拉致られた三姉妹の師匠でもあった様子」

殿様「さらに!あの悪魔祓いや白龍までも弟子にしていたようです!」

殿様「いまさら補填する形になり本当に申し訳ありませんでした!」

≪英国メンバー一覧≫

【女王:完全無欠・英国最強の魔法使い】
・性別:女 ・一人称:妾、私
世界最強といわれる魔法を使える英国の女王。
部下や仲間には、時に優しく時に厳しいが、敵には遠慮なく全力全壊な女王
強者の余裕なのか、もしくは器がデカいのか、部下が女王の評判を下げる為にデタラメを言っても動じずにむしろそれを言った勇気を評価したり、魔族を特に脅威だとは思ってはいないらしく、和の国と同盟を組んだ理由はただ単に和の国のうどんを凄く気に入ったから。
『神星(かみぼし)』という物体を神の様に崇めており、『神星』を目覚めさせるため魔族を狩り魔力を『神星』に与えてる。※何故『神星』を目覚めさせようとしてるのかは不明。
少し間が抜けたところもあり、褒められるのに弱くすぐ照れてしまい、チェスが好きすぎて徹夜することもしばしばある。
最近の悩みは自分の下着が1日一枚ずつなくなっている事。
因みに二児の母である。

【メイド長:自称ごく普通のただのメイド】
・性別:女 ・一人称:私
女王の唯一無二の親友で良き従者。
好きなものは女王と速攻で答えられるほど女王を慕っており、嫌いなものはゴキブリ(公爵)と速答するほどゴキブリ(公爵)嫌っている。
何故、彼女がここまでゴキブリ(公爵)を嫌っているのかは不明。
女王とは9才の時に出会いそれから18年間女王の従者をやっている。
1日の基本的な日課は『城の掃除・公爵家へのイタズラ電話や脅迫・女王の付添い・朝昼晩のご飯作り・女王の部屋に夜這いetc…
』最近は女王のパンツを嗅いだりしている。彼女の証言でそのパンツは甘くていい匂いらしい。※もしかしたら女王はロリBBAという可能性が微レ存(妄言)。
女王近衛隊『メイド隊』の教官もとい指揮官もしており、相当強い。
本人曰く、自分は海を割り(物理)大地を砕き(物理)女王を守ることぐらいしかできない、どこにでもいそうな普通のメイド長らしい。

【公爵:ゴーレムマイスター】
・性別:男 ・一人称:俺
英国のとある貴族の当主。
野心が多く、どんな手を使っても英国の王座を自分の物にしたいと思っている。
しかしこの野心旺盛な性格のせいで殆どの人間に呆れ果てられる。
得意な魔法は土系の魔法で、ゴーレム錬成の才能は英国一とも言われている。
女王も『ゴーレム錬成は最強だ』と感心するほど出来が良いゴーレム。

>>56 訂正

【公爵:ゴーレムマイスター】
・性別:男 ・一人称:俺
英国のとある貴族の当主。
野心が多く、どんな手を使っても英国の王位を自分のモノにしたいと企てている。
だがその反面英国に対する愛国心もあり、植民地政策に反対の意義を唱えるぐらいの人格者。まあその反対も公爵が女王の地位を陥れる為の建前なのかも知れないがそこはまだ定かではない。
※因みに女王はこの反対を聞き入れ植民地政策を取り止めたのかどうかは、作中で止めた様な描写も有ったり無かったりしたので判断することが出来ない。
しかしこの野心旺盛な性格のせいで殆どの人間に呆れ果てられる。
得意な魔法は土系の魔法で、ゴーレム錬成の才能は英国一とも言われている。
女王も『公爵のゴーレム錬成は最強だ』と感心するほど出来が良い。
公爵の顔はメイド長曰く、女王に似ているらしい。

っとこんな感じでいいかな?

【メイド:ドMメイド】
・性別:女 ・一人称:私
普乳でドM、口調はだいたい丁寧語
一応、侍一行のメンバーのひとり。最近、戦闘中などに時々、服が大破する。
侍一行のお色気担当。
同じメイド隊のメイドAとメイドBとは同期の同僚。
メイドだけに家事や雑用などが得意で、一番得意なのは秘孔マッサージ。
『メイド長』から教わったメイド式殺法術『正拳突き』で秘孔を突かれたら、巨人をショック死させるほどの威力だ!

【メイドA:クレイジーサイコレズメイド】
・性別:女 ・一人称:私
メイド長を(性的に)好きでメイド長の為ならなんでもやる巨乳でクレイジーでサイコなレズ。※あまりにも胸がデカいので同僚から『ウシ乳』と言われている。
メイドと同様、家事などが得意。
因みに彼女も公爵を酷く嫌っている。
彼女もメイド長に戦い方を教わっており、メイド流、解体術を使い死なない程度に相手の骨を外したり、機械や精密機器などの大切な部分を壊したりできる。
必殺技はメイド我流 解体奥義『骨害死残』※読み方は多分(こつがいしざん)
少し毒舌なところがあり、語尾には『です』を付けている。

【メイドB:クレイジーサイコ爆弾魔】
・性別:女 ・一人称:私
男勝りな性格で面倒見がいい貧乳爆弾魔。
爆弾の扱いには慣れていて自分で爆弾を自作したりしている。
自分で爆弾を作ったりしてるため、硝煙や火薬の匂いには敏感。

【メイドC:ステルスメイド】
・性別:女 ・一人称:不明
メイドたちの後輩で期待の後輩。
生まれる気なのかどうかは分からないが、影が薄くメイド隊ではその影の薄さを生かした仕事をしている。
メイドBを溺愛しており、語尾に『っす』を付ける癖がある。

【新米メイド:新人】
・性別:女 ・一人称:不明
新人のメイド、実家が銭湯を営んでいる。

≪魔王反逆軍≫

【オオカミ男:獣人ヘタレマン(戦犯)】
・性別:オス ・一人称:俺
魔王反逆軍の副司令官補佐であり、一応、侍一行のメンバー。
元々魔王軍の兵士だったが、魔王軍の残虐非道なやり方に嫌気がさし魔王反逆軍に入った。
獣人魔族の血を受け継いでおり、人間体のままでも普通の人間より五感が非常に鋭く、獣人体になるとそらに五感が鋭くなる。
目を合わしたモノの心を読む第六感的なのも持っているみたいで、
作中で人工魔人の実験体となった捕虜の何らかの意思を受信してる描写もあった…と思う。(※因みにその第六感はコントロールができず、自分の意思では使えない模様だと…思う)
もの凄く単純な性格であり『今ここでこの壺を買えば幸せになりますよ。』と言われれば、速攻に買うほどの馬鹿。
この馬鹿さの所為で魔ドクターの正体を分からず、色々情報を垂れ流しにしてしまったという戦犯歴もある。
しかし馬鹿な割にすごくネガティブで、落ち込むととことん落ち込む。
魔王軍を抜け出す際、呪術師にいくつか呪いをかけられその呪いの所為で100%の力を出せない。

【伝令兵:魔王反逆軍の副司令官】
・性別:男 ・一人称:俺、自分
魔将軍の過去を知る数少ない人物の一人。
今は訳あって黒龍の洞窟付近にいたスライム達と共に行動している。

【赤いスライム達】※スライムでは敵と見分けがつかない為、勝手に赤いスライムと命名。
・性別:知らん ・一人称:僕(僕達)
賢者の石の効果を持つ謎のスライム達、再生能力がすごく死んでも数秒あれば生き返る。
一応、魔王軍の一員だが魔王反逆軍の伝令兵と行動を共にしてるが本人らは特に気にしていないらしい。
性格は純粋。

【足軽頭:魔王反逆軍の司令官】
・性別:男 ・一人称:俺
反逆とか下剋上とかそういった感じの言葉が好きな傾奇者。
三十五年前、イタリアを支配していた先代魔王を倒すために反逆軍を結成。(理由は、俺より強い奴に会いに行く的な)それから十七年後に勇者一行と共に旧魔王軍を魔界へ追い返す。
魔王軍に独自で潜入している途中、謎の魔族の妨害に遭い死にかける。その後、魔王軍に捕まり洗い浚い情報を取られた後、呪術師の操り人形と化す。

≪江戸の人達一覧≫

【殿様:江戸の殿様】
・性別:男 一人称:俺、私
侍に魔王退治を命じた年若いお殿様。
訳あってあまり和の国から出れないっぽい。
家老や女銃士・女侍・城に住み着く地縛霊・ペットの犬など、部下に凄く慕われている。

【家老:殿様の忠実な家老】
・性別:男 ・一人称:わし
足腰が強いおじいさん

【女銃士:殿様に忠実な女銃士】
・性別:女 ・一人称:私
餓死状態のところ殿様に助けられ、その恩を返すため殿様に尽くす銃士
何処となく騎士と性格が被ってる。

【女侍:女の侍】
・性別:女 ・一人称:私
殿様の身の回りを守っている侍。

【城に住み着く地縛霊:地縛霊】

【ペットの犬:殿様に懐いてない犬】

【ゑるふ:居酒屋GOEMONの経営者】
・性別:女 ・一人称うち、あて、あたし
京ことばを話す妖艶な女性。
魔族だが何故か江戸で居酒屋を経営するのを許されている。因みに居酒屋に出される料理は全て絶品らしい。
寛容な性格。実は『同盟』といわれる組織のメンバー一人。

オオカミ男は始めの自己紹介の時に胡散臭い匂いをぷんぷん漂わせていたからしょうがないと思う
あの胡散臭さが無ければそもそもオオカミ男は悪いクズキャラとして書かれなくて済んだだろうになぁ......
リアルでも第一印象は凄まじく大事だから皆さんしっかりと気を付けて下さい

≪側近一行≫

【側近:魔王の嫁】
・性別:女 ・一人称:私
魔王軍を追われる身にとなった女性。魔王の本性を知っている数少ない人間。
魔王とは夫婦の関係であり、お腹には魔王との子供がいた。※因みに魔王との子供は鬼子母神の洞窟で無事産まれた。
今は魔王を魔ドクターの魔の手から救う為、鬼子母神らと行動を共にしている。
魔法の他にも、教会の人間が使う神々の力も使える、万能人間。※法の鎖を使える。

【魔道部下:魔道化の部下】
・性別:女 ・一人称:私
魔道化に側近の護衛を任されている部下。

【鬼子母神:安産の神】
・性別:女 ・一人称:私
ザクロと子供が好きな神様。
魔道化とは面識があり、側近を頼みで側近を守ることに。

【魔道化部下A:魔道化部隊、最強の三人の一人】
・性別:男 ・一人称:私
魔道化の忠実な部下。
凄くタフで『鋼鉄』の異名を持つほど防御力がある。
魔道化に側近の子供を守れと命じられた。

【魔道化部下B:魔道化部隊、最強の三人の一人】
・性別:多分男 ・一人称:私、俺
『俊足』の異名を持つ魔道化の忠実な部下。
魔道化の命令しか聞かないというめんどくさいお人。魔道化部下Aと同じ任務を命じられた。

【魔道化部下C:魔道化部隊、最強の三人の一人】
・性別:女? ・一人称:私
『魅惑』の異名を持つ、魔道化の忠実な部下。
口調は何処となく色気がある女っぽい喋り方。
実は上と下はもうすでに工事済みのオカマで、オカマと言われるとキレる。素に戻ってキレる。

>>74 少し訂正と言うか追加

魔道部下の所に『魔道化の事になると少し馬鹿になる』を追加。

【悪魔祓い:祓魔師】
・性別:男 ・一人称:オレ
着物を着崩してる男の弟子で元聖職者。
今のところは実力と伝説の道具の所持しているのかは共々不明。
伝説の担い手なのかどうかも不明。

【剣士:弟子二号】
・性別:男 ・一人称:不明
着物を着崩してる男の弟子の一人。
腰に剣を沢山ぶら下げているのが特徴。
兄弟子の悪魔祓いを『祓魔師』と呼び、慕っている。
悪魔祓い同様、実力、伝説の道具の所持、伝説の担い手なのかどうかは不明。

【白竜:白き竜】
・性別:不明 ・一人称:俺 (※性別は、老若男女様々なモノに変身できるっぽいから、一応不明と言う事で) 
一片の汚れもない白き鱗が特徴の白き竜。
伝説の担い手について何かしら知っている素振りを見せており、作中では伝説の担い手である遊び人を殺した。
着物を着崩している男を『主』と呼び、白竜はその主の命令で遊び人を殺した。
大きさ・姿・声などを自在に変えることができて、その変わった姿は本物と一緒に並べても誰が本物なのか分からないぐらいのレベル。ただし白竜は声を変えても口調は変えないので、喋ったら大体の人に偽物だとばれる。

【着物を着崩す男:???】
・性別:男 ・一人称:不明
少し不思議な雰囲気を漂わせる浪人の男。
剣士と悪魔祓いの師匠であり、白竜と伝説三姉妹が『主』と呼んでいる人物。
白竜に遊び人を殺せという命令を下した人物でもあり、伝説の担い手について何かしら知ってそうな男。
実力とかは不明。
侍を探せと伝説三姉妹に命令していて、何か侍のことを知ってそうな浪人。

【仙龍:永劫の時を生き、遙かなる智恵を身につけた龍】
・性別:オス ・一人称:わし
鎧龍・飛龍・鉄龍それと孫の龍娘を引き連れて唐の国にやってきたおじいちゃん龍。
唐の国にやってきた目的は、唐の国にある龍の世界に繋がっている旅の扉を使い、侍たちの世界に残っている子供の龍たちを龍の世界に帰すため。
尻尾がとてつもなく長く、その尻尾から繰り出される攻撃は強力。
『恐心の霧』という対象にとってもっとも恐ろしい状況を見せる幻術を使える。
人間の時の姿はどこにでもいそうなおじいさん。

【龍娘:龍と人間のハーフ】
・性別:メス ・一人称:私
祖父である仙龍に連れられ唐の国に来た龍と人間のハーフ。(母が人間で、父が龍)
人間と龍のハーフだからなのか、龍の姿は人間の姿に角と尻尾が生えた以外変わっていないらしい。

>>93 龍娘のところ訂正

【龍娘:龍と人間のハーフ】
・性別:メス ・一人称:私
祖父である仙龍に連れられ唐の国に来た龍と人間のハーフ。(母が人間で、父が龍)
人間と龍のハーフだからなのか、龍の姿は人間の姿に角と尻尾が生えた以外変わっていないらしい。
侍(の手)を食べたい(物理)ほど気に入っている。(龍娘曰く、癖になる噛みごたえらしい。)

【鎧龍】
・性別:オス ・一人称:俺
全身を『鎧鱗』という強固な鱗で身に纏っている龍。
人間の姿は強面風の唐人

【飛龍】
・性別、一人称:不明
只今、飛龍は侍たちの世界にいる子供の龍たちを全員回収して、仙龍たちがいる唐の国へ向かっている。

【鉄龍】
仙龍を『組長』と呼び慕っている龍。
只今、唐の国の王様たちの動向を探って、城を見張っている。

【浮遊島の主】
・性別:不明 ・一人称:私
お気楽な性格で人を馬鹿にしたような喋り方。
防御魔法や空間魔法、結界術やエルフ秘伝魔法などを扱える
伝説の道具、『パンドラ』を所持している。
本人曰く、自分は裏表がない生物らしい

【エルフスライム】
・性別:不明 ・一人称:不明
浮遊島の主のペット兼、浮遊島の主が留守の時の代理人。
侵入者は徹底的に潰す主義。

【酒豪仙人】
・性別:女 ・一人称:私
お酒が大好きな仙人。同じ酒好きの仙龍とは盟友。
色々な仙術を使え実力は中々。
伝説の担い手や道具について何か知っている素振りを見せたりしている。

>>96 訂正

≪その他(未分類)≫

【浮遊島の主】
・性別:不明 ・一人称:私
お気楽な性格で人を馬鹿にしたような喋り方。
防御魔法や空間魔法、結界術やエルフ秘伝魔法などを扱える
伝説の道具、『パンドラ』を所持している。
本人曰く、自分は裏表がない生物らしい

【エルフスライム】
・性別:不明 ・一人称:不明
浮遊島の主のペット兼、浮遊島の主が留守の時の代理人。
侵入者は徹底的に潰す主義。

【酒豪仙人】
・性別:女 ・一人称:私
お酒が大好きな仙人。同じ酒好きの仙龍とは盟友。
色々な仙術を使え実力は中々。
伝説の担い手や道具について何か知っている素振りを見せたりしている。

【魔神】
・性別:女 ・一人称:私
一見はゴスロリ服を着た普通の少女だが、その正体は魔界を捨てた元魔神。
ゑるふと同じく『同盟』という組織のメンバー。

【力の賢者】
・性別:男 ・一人称:不明
『同盟』のメンバーの一人。
伝説の道具、『ひのきのぼう』と『おなべのフタ』、『天の沼矛』の製作者。

【新参魔者】
・性別:男 ・一人称:僕
人間の魔王に従っている、自称:新参者
足軽頭を一瞬で殺す実力の持ち主。※今後でてくるのかは不明だが、取り敢えず説明。

【魔王(人)】
・性別:男 ・一人称:俺
自らを魔王と名乗る人間。
魔王に負けずと劣らずのレベルで、死者の川を割ったり死者の川のヌシ的な奴に襲われても無事生還するぐらい凄い。
※このキャラも今後出て来るかは不明だが、取り敢えず説明してみた。

【????】
・性別、一人称ともに不明
自分の名、自分についての情報を明かしたがらない少し変わった人。
伝説の道具や天使とか色々なことを知っている。

≪ここからは書くのを忘れてたキャラの紹介≫

【白魔頭】・分類:魔王軍
・性別:分からん ・一人称:不明
白魔法が得意な魔王軍の兵士。
色々と雑用もこなす。

【弟】・分類:江戸の住人
・性別:男 ・一人称:僕
侍一行のリーダー、【侍】の弟。
超が付くほどのブラコンで侍に近づく人間は極力潰したいと思っている。
容姿が原因で女性に間違われることがある。家では大体女装の姿で居る。
仕事は歌舞伎のお役者。実はもう結婚している。

【女房】・分類:江戸の住人
・性別:女 ・一人称:私
【弟】の妻で、侍たちの幼馴染。
親しい人間には『くん』や『ちゃん』を付けて名前を呼ぶ。
【弟】に負けず劣らずの変態。

【小性】・分類:江戸の住人
・性別、一人称:不明 
【殿様】からの伝言を【侍】とかに伝えたり、色々と便利な子

【姫】・分類:英国
・性別:女 ・一人称:私
【女王】の娘。
作中では『母が心配なのは、私では無く私の力です。』とか言ったり、何か特別な力を持っている様なことを仄めかしている。

【おなべのフタの精霊】・分類:その他
・性別:女 ・一人称:私
文字通りおなべのフタの精霊。
『おなべのフタ』の死に難い体になるという能力は大体彼女のおかげ。
遠い昔、上位死神という役職に就いていた。
【側近】と知り合いらしく、今【側近】にお金を借りている。

≪主な道具一覧≫

【殿様から貰った刀:侍の刀】
・赤目砂鉄から作られた鉧(ケラ)からとれた玉鋼を一流の刀匠が鍛え上げそして霊験あらたかな巫女が祈祷した守り刀
所持者:侍

【虎徹:侍の刀】
・侍の練習用の刀。
・侍の師匠に貰った刀で、刀としては硬くて切れ味が良い分折れやすい。
所持者:侍

【ひのきのぼう:伝説の武器】
・数多な能力を秘める棒と呼ばれている。因みに能力の数は未知数。
・勇者はこの棒で先代魔王を倒したらしい。
所持者:悪忍軍の誰か

【おなべのフタ:伝説の道具】
・持ち主に守りの加護を与えるという能力を持っている。
・この道具を持つと精霊の加護で死に難くなる。
・他と違って複数ある
所持者:ヒーロー、魔物使い

【旅の扉:謎の道具】
・人間界の所々に存在してる扉。※異世界に繋がっているところを見ると他の世界にも存在してるらしい。
・能力、他の『旅の扉』とつながりそこに移動する事ができる。 しかしどこでもドアみたいな感じではなく、最初っから繋がっている扉は決まっている。
所持者:なし

【芭蕉扇:伝説の武器】
・何でも吹き飛ばす事ができるといわれている扇
所持者:不明

【絶刀:伝説の武器】
・絶対に壊れることが無い刀
所持者:不明

【火縄銃:伝説の武器】
・織田信長が愛用していた銃。能力は不明。
所持者:不明

【パンドラ:伝説の道具】
・浮遊島の主の友人が作った伝説の道具。
・能力は二つあり、一つ目は『パンドラ』を所持した者が生き物を殺した時、その生き物から負の感情を吸い取り『パンドラ』自身の成長のためのエネルギーに変える能力。※因みに所持者も死ぬと『パンドラ』に負の感情とやらを吸われるらしい。
・二つ目は吸い取った負の感情の分だけ所持者に力を与えるという能力…一見すばらしい能力に見えるが、大体の輩は『パンドラ』に触れた途端に…ボンッ!と与える力に耐え切れず死ぬ。作中で魔道化が『パンドラ』が与える力の所為で右腕を失った※もちろんこれで死んだら負の感情は吸われる。
所持者:浮遊島の主(※正確に言えば管理している。)

【飛空艇】
・英国が作り上げた空飛ぶ船。
・アイデアは公爵、設計図制作は科学者、人材と費用は九割ぐらい女王。
・とある件で信用を無くした【公爵】が信用を取り戻そうとして考えた船。
・原動力は不明。

【エクスクァリバー:聖剣】
・魔王軍が手に入れようとしている聖剣。
・能力、姿、形、所在地、一切不明。

【魔法の角笛:伝説の道具】
・所持者より格下の魔物とかを手懐け服従させる能力
所持者:魔物使い

【転送ゲート発生装置:発明品】
・人間界ならどこにでも転送ゲートを発生させることができる機械。他の世界には転送不可能。(つまり魔界とかに転送させるのは難しいという事)
・この装置で転送ゲートを発生させ続けるには大量の魔力が必要で、転送ゲートの中に入る際、破壊者を一緒に連れて行かないとなんやかんやで次元の彼方に飛ばされるらしい。
・これは行きにしか使えない。つまり帰りは自力で、ということ。
・英国の発明品

【仙豆(せんまめ):便利な道具】
・一粒食えば、疲労もとれて、力もみなぎり、毎日定期的に一粒食えば筋肉モリモリマッチョマンの変態になれる。
・某龍玉収集漫画に出てる豆とは『一切』関係無い。

≪書くの忘れてたキャラの紹介、その二≫

【上忍】・分類:その他
・性別:男 ・一人称:私
【忍者】の直属の部下。

【科学者】・分類:英国
・性別:不明 ・一人称:私
転送装置や飛空艇の設計図を作った英国誇る有能な科学者。

【側役】・分類:英国
・性別:女 ・一人称:私
女王城の常識人の一人

【老執事】・分類:英国
・性別:男 ・一人称:私
【公爵】に仕える老いた執事。
【公爵】を陰で支える苦労人。

【破壊者RX】・分類:英国
・性別:男 ・一人称:俺
荒っぽい性格で、血の気が多い。
つい最近、巨大化できるようになった。
他の破壊者とはどこか違う雰囲気を漂わせている。(因みに破壊者は少し特殊な方法で作られた人工魔人らしい)

【人工魔人(68号)】・分類:魔王軍
・性別:男 ・一人称:俺
呪術師に忠誠を誓う人工魔人。

【神星(かみぼし)】
・空に浮かぶ赤色に光る綺麗な星。
・鬼子母神の話によると、『月が満ちる夜、空に浮かぶ赤い星(神星)に顔を向け、願い事を3回願えば、その願いは三日後に叶う』という噂がその昔あったという。
・同じく噂で、【神星】の願いを叶える力はそれが持つ魔力によるものだ、と唱えた者が昔居たらしい。(※因みにその唱えた者は何か悲惨な最期を迎えたらしい)
・英国の女王は何故か【神星】を神と称えていて、【神星】に魔族の魔力を供物として捧げている。

くぅ~疲れたです。
やっと書き終わりました。
それでは書き手の皆さん、完結目指してがんばってください。

メイド「ま、まあそうですね…(…破壊者は一応、生物兵器なんだけど…ま、いっか)」ハハッ

―――― 一時間後…

酒豪仙人「おーい!みんなー!修行は一旦休憩!飯にするわよ!」

「「「はーい!!!」」」

騎士「いやー、久しぶりにいい汗かいたな」

メイド「そうですか?私は模擬戦中、冷や汗や嫌な汗しか出なかったんですけど…、ホント仙龍さん強すぎです…」

仙龍「ははは!そうかそうか!ま、途中からつい熱が入って仙術とか使ってたしな」フハハ

酒豪仙人「…全く、アンタは時々歯止めが利かずに暴走すんだから…」ハァー

仙龍「所で酒豪仙人よ、お前はどうした?」

酒豪仙人「どうしたって何を?」

仙龍「特訓の事じゃよ」

酒豪仙人「ん、ああそれな。…とりあえず『順調』、とだけ言っておく」フフンッ

鎧龍「…あー、腹減ったー…なあ侍?」ぐぅ~

侍「ああ、そうだな…」ぐぅ~

仙龍「…あいつらも順調そうだな」
酒豪仙人「つーか、仲良くなってね?」

鎧龍「よっ!じいさん達」

仙龍「お、おう」

酒豪仙人「どうしたんだよアンタら、何か急に仲良くなっちゃって」

鎧龍「いや~実はさぁ、こいつ俺の鎧鱗にひびを入れたんだよ」

仙龍「なにっ!?それは本当か!!」

鎧龍「おう、すげぇだろ」

仙龍「すごいというか…驚愕じゃわい」

鎧龍「だからよ、今からこいつは俺のダチだ!!」

酒豪仙人「ふ~ん」

龍娘「おーい、ミンナ!ごはんデキたゾ!」トテトテ

侍「おう、直ぐ行く」

ヒーロー「うぅ…強い…」ヨロヨロ

遊び人「し、死ねる…」ヨロヨロ

鎧龍「…あいつらボロボロじゃねーか…」

仙龍「お主、一体何の特訓したんだよ……」

酒豪仙人「あ、あはは、は…」

仙龍「全く、お主も人の事言えぬな」ハァー


遊び人「ハァ~、やっぱり駄目だったな、伝説の担い手について気になって気になって全然特訓に身が入らないや」

ヒーロー「あぁ確かに気になって頭から伝説の担い手とは何なのかってのが離れないな」

おなべのフタの精霊「私も気になっているって言っているのに全然説明してくれませんでしたね」

仙龍「なんだ、魔法使い(28)のやつ、未だ説明して無かったのか。説明すると言って説明せず、また説明すると言って説明しないとは」

鎧龍「そういえばあいつが皆が『子龍を助けに行くぞ!』と話してたのにいきなり『特訓しましょう』って言い出しやがったんだよな」

仙龍「そうそう、それでワシらは失望して、っと」

仙龍「(こんな事を話しておったらまた酒豪仙人や龍娘が『批判は許さない、ケツの穴に酒瓶突っ込んで割るぞ』と言論弾圧するかもしれんぞい)」

鎧竜「(確かにそうだな)」

酒豪仙人「(いや、さすがに私も『説明します』→説明放棄、『説明します』→また説明放棄。と、これは不誠実な行動だと思うぞ)」

龍娘「(同感ネ、私もアキれてるネ)」

騎士「(そういえばあいつと初めて会った時、昔勇者一行の仲間だったと言っていたが今は勇者一行ではない... ...まさかな......)」

メイド「(ひょっとして... ...魔法使い(28)さんは不誠実な人.....?)」

仙龍「(それでその為に勇者一行から追い出されたかもしれんと?)」

魔法使い(28)「何を言ってるの、私はちゃんと説明してるわよ。つーか、私は勇者一行の某美少女魔法使いではない!」

ヒーロー「えっ、説明してました?(つーか、まさか魔法使いさん、未だに自分が勇者一行の魔法使いだということばれてないと思っているのか…)」

魔法使い(28)「したわよ、ただ説明してる時に丁度シーンが切り替わるだけであって、私はちゃんと説明している!」

遊び人「め、メタイっすね…」

魔法使い(28)「ていうか何で私が責められてんのよ!責めるとしたら全然『伝説の担い手』について考えていない書き手共を責めなさいよ!」

魔法使い(28)「てかおなべのフタの精霊!何でアンタが伝説の担い手について知らないのよ!アンタ一応『伝説の担い手』をサポートする『伝説の道具』の精霊でしょ!」

おなべのフタの精霊「いやー、へへへ……へ…」ダッ

龍娘「あっ、逃げたヨ」

魔法使い(28)「つーか私も伝説の担い手について少しぐらいしか知らないし…『不幸な目に遭いやすい』とか『普通の人と違って特殊な能力が使える』とか…」

魔法使い(28)「まあ、重要なことは大体は知らないわ…」

ヒーロー「そっすか…」

魔法使い(28)「まあ、仕方ないから、取りあえず私が知ってる所だけだけど説明するわね。…今度はちゃんと耳の穴かっぽじって聞きなさいよ」

「「はーい!」」

魔法使い(28)「……『伝説の担い手』そう呼ばれる者が現れたのは、今から遠い過去

>>123
寝落ちかな?

魔法使い(28)「そうね…私が聞いた話だと、マンモスがいた頃だったかしら」

遊び人「そんなに昔ですか…」

魔法使い(28)「伝説の担い手の力は何時目覚めて、どこからやってくるのかは不明で、長年『伝説の担い手』をやってる私にもさっぱり…でも一つだけ言えることは『伝説の担い手』は『世界に好まれているのと同じくらい世界に嫌われている』」

ヒーロー「世界に…」

遊び人「嫌われている…」

魔法使い(28)「…ま、最後の言葉は勇sy…じゃなくて私の知り合いが言ってた言葉なんだけどね。」

魔法使い(28)「さ、さあそんな事よりご飯を食べに行きましょ。お腹空いっちゃったわ~」オホホホ

仙龍「あ、ああ」

侍「…よし、行くぞ」

遊び人「う、うん」

酒豪仙人(…世界に嫌われているか、勇者…お前…)

ヒーロー「…」


―――白い空間の外、酒豪仙人の家―――

おなべのフタの精霊「よいしょっと、さてと... ...側近様に伝説の担い手について聞いてみるかな......」

―――イタリア、先代魔王の城跡―――

側近「ふぅ、なかなか早いペースでここまで来れたわね、後少しで、って、連絡?」

おなべのフタの精霊『あ、側近様、私です。ちょっとお聞きしたい事がありまして』

側近「なにかしら?」

おなべのフタの精霊『はい、伝説の担い手について何ですが、伝説の担い手って何なんですか?』

側近「伝説の担い手についてって、貴方知らなかったの? まぁいいわ、話してあげるわ。この世界と異世界の特別に付いての話は知っている?」

おなべのフタの精霊『はいそれは知ってます。異世界は特別が存在し特別な者しか特別な事を成し遂げる事が出来ない』

おなべのフタの精霊『対するこの世界は特別が存在せぬ故のどんな者でも特別を成しうる事が出来るという話でしょう?』

側近「そう、異世界は異世界の創造主がそう創り、この世界はこの世界の創造主がそう創ったのよ」

おなべのフタの精霊『え?』

側近「ようするに異世界は異世界の創造主が“俺が決めた特別な存在は特別な事が出来る、それ以外は特別じゃない”で」

側近「この世界はこの世界の創造主が“特別な事を成し遂げたいのならば自分の力で頑張れば良い、誰だって特別になれる”って訳なのよ」

側近「で、伝説の担い手は異世界の創造主がこの世界の創造主に“お前の世界に特別を出させろ。引き換えに特定条件を満たさなかったら死ぬ様にしとく”という話を持ち掛けた訳なのよ」

おなべのフタの精霊『ふ~ん、なるほどなるほど』

側近「はぁ、アナタ一応『伝説の道具』の精霊をやっているなら覚えておきなさいよ。というか聞かされなかったの?製作者に」

おなべのフタの精霊『え、ええ、まあはい』

側近「…まあ、それだったら仕方ないかもね…」

おなべのフタの精霊『…ところで側近さん』

側近「ん、何?」

おなべのフタの精霊『今、どこにいるんですか?』

側近「えっ、どこって…イタリア」

おなべのフタの精霊『イタリア…』

側近「何かね、旅の扉の中を進んでいる時にね、次元の狭間的なモノにね、引っかかってね、気付いたらイタリアに着いていた」

おなべのフタの精霊『何すかそれ…』

側近「まあ、最初っからイタリアに来ようとは思っていたんだけどね…まさか一人で来ると思わなかった…」

おなべのフタの精霊『あはは、まあ取り敢えず気を付けて頑張ってください…それじゃ!』ガチャン

側近「…切れたか、さてとそれじゃあ何か手がかりでも探しますか!」

側近「と、その前に鬼子母神様達にも連絡して、何かおいしいモノでも食べた後にしましょうっと」

―――白い空間

おなべのフタの精霊「よっと」シュタッ

酒豪仙人「ん、あれ?お前まさか外に出てたのか?」

おなべのフタの精霊「ええ、まあ、伝説の道具の精霊ってあまり顕現されませんし、ちょっと外の空気でも吸っておこうと思いまして」

酒豪仙人「いやー、でもスゴいな。この空間、発動者の許可以外で自力で外に出るのにはそれなりの力と魔力が必要なのに。だてに伝説の道具の精霊をやってる訳じゃないんだな」

おなべのフタの精霊「ははは…」

酒豪仙人「しかし、1時間外で何してたんだ?」

おなべのフタの精霊「1時間?はて確か私は1分位しか外に出てないはず…ハッ!!そうかそう言えばこの空間は外と時間の流れが違いましたね」

おなべのフタの精霊「ということは、外での1分はこの空間での1時間ってことか!」

酒豪仙人「はい、説明ありがとねー」


おなべのフタの精霊「ところであちらはどうしたんですか?」

魔法使い(28)「……」ドヨ~ン

おなべのフタの精霊「凄い落ち込んでいますが私のいない間に何かあったんですか?」

酒豪仙人「あぁ、実は――――――」

―――回想……―――

鎧龍「しかし勇者の仲間だったとはな」

魔法使い(28)「だから違いますって」

鎧龍「だけど初めて会った時の自己紹介でそう言ったんだろ?」

侍「うん聞いたな」

小者「私も聞きましたね」

鎧龍「……自己紹介の時に嘘吐いたか今 嘘吐いたのか? おまけに説明します説明しますと言ってろくな説明をしない」

龍娘「知らないんなら正直に知らないって言えばいいのニ......」

仙龍「嘘吐きなうえに不誠実じゃのう」

―――現在……―――

酒豪仙人「で、その後、『結局、あんたに問題が在るから周囲から愛想を尽かされてお一人様だったんじゃないか?』と言われてあの様に......」

酒豪仙人「そしてそんな事を言ったせいで………只今、この空間は氷河期を迎え、彼らは凍えてる」

メイド「アガガガガガガ」
騎士「さささささ、寒い…」
遊び人「ごごごご、極寒!極寒です!」

侍「幽霊なのに寒さ感じんのかよ…」

龍娘「しかし、すっごい寒いヨ」

ヒーロー「魔法使いさんの得意魔法は氷系。おそらく最後に言ったお一人様って言葉でキレたんだろうな」

ヒーロー「おい、どうしてくれんだよ…。魔法使いさん落ち込むとしばらく塞ぎ込むんだぞ」

騎士「おい、侍。お前リーダーだし代表として謝ってこい」

侍「はぁ!?何で俺だけ!せめて龍の方々もボロクソ言ってたんだから、ここは龍にも代表として誰か出してくれよ!一人であれに謝るのは恐い!」

龍娘「…仕方ないね、なら私が龍の代表として一緒に行ってやるヨ」

侍「娘ー!」

龍娘「まあ私も言い過ぎたシ。おじいちゃン達もちゃんと反省しなヨ」

仙龍「う、うむ…」

龍娘「あと鎧龍!女の秘密を詮索したらダメだヨ!大人の女には秘密の1つや2つあるらしいシ」

鎧龍「大人(アラサー)ねぇ…」


侍(はぁ... ...自己紹介の時に勇者の仲間と確かに言ってたのになぁ......)

侍(なのに今じゃ『違います』だもんなぁ......)

鎧龍(あいつは唐の国の軍が龍を殺した、子龍達は捕まった、その後どうなるか分からない)

鎧龍(情報がまったく無い中、子龍達が心配だ、子龍達を助けに行こう)

鎧龍(って皆で話してる時に『良い機会だから特訓しましょう』と言い出す)

侍・鎧龍((で、皆からやいのやいの言われて今はこんな状況を生み出す......))

侍(そして俺と龍娘がそんな人に謝ると......)

侍(はぁ... ...なんだかなぁ......)

侍(まあ、確かに言い過ぎたから仕方ないっちゃあ、仕方ないけど)

鎧龍(まあ、弱くて足手まといになるより、特訓して強くなってもらう方が良いけどさぁ)

侍・鎧龍(はぁ、何だかなぁ)

魔法使い(28)「……よし!立ち直った!」スクッ

龍娘「あっ、謝る前に立ち直ったヨ」

ヒーロー「えっ、マジで!!」

魔法使い(28)「少しの間、氷河期を起こしちゃって、みんなごめんね」

騎士「いや、私達の方が言い過ぎた。すまん」

仙龍「しかし、わしらが言ったこともちゃんと分かっておいてくれ」

魔法使い(28)「うん、わかった」

遊び人「さてそれじゃあご飯を食いに行きましょう!」

「「「はーーい!」」」

侍・鎧龍(…はぁ、何だかなぁ…)

龍娘「私の作った料理食べてヨ」

侍「じゃあひとつ」

パク

バリィッ(侍の服が筋肉の膨張に耐えきれず破れる音)

侍「・・・・・・俺が、なにをしたと言うんだ・・・・・・」

龍娘「やっぱりあのキノコ、ムキムキダケだったヨ。食べなくてよかったヨ」

侍「ねぇ俺は?」

酒豪仙人「ちなみに似たキノコにトグロカッコアニダケやボディビルダーダケがあるから気をつけてね」

侍「どれも効果同じじゃね?」


仙龍・鎧龍「「はぁ~......」」

小者「? どうかしましたか?」

鎧龍「いや、死んだ仲間の事がな... ...ついさっきの事の様に鮮明に思い返されてな... ...ちょっと食欲が......」

仙龍「ワシも捕まった子龍達の事が気に掛かってな... ...食べ物がのどを通りにくい......」

鎧龍「やっぱさ、先にキレイさっぱり問題の方を片付けてから、心置きなく特訓した方が良かったんじゃないか?」

仙龍「しかし事を急いては仕損じると云うぞ。準備するという事も大切じゃ」



騎士「ところで魔法使い(28)」

魔法使い(28)「? 何かしら?」

騎士「先程のやり取りで『うん、わかった』と言っていたが、ちゃんと話してくれるんだろうな?」

魔法使い(28)「え?」

遊び人(そういえば、あれが口先だけで反省が伴って無い言葉だったとしたらまた同じ事の繰り返しになるんだろうなぁ......)

騎士「勇者の仲間だったのか 違うのか、何故 嘘を吐いたのかについて聞きたいな」

遊び人(そもそも魔法使い(28)が責められる、批判される原因は魔法使い(28)自身の言動にある。その辺を理解して反省してないなら......)

魔法使い(28)「私は

このままじゃ全く進まないので>>135から始めます

龍娘「侍、これも食べテ!」

侍「お、おう」モグモグ

龍娘「ど、どうだ?オイシイか?」モジモジ

侍「…うん、おいしいよ」

龍娘「そ、そうか」パアァッ

龍娘「そ、そりゃあ、私がアイジョウをこめて作ったからナ。オイシイに決まってるヨ」

侍「ははは、隠し味は愛情って事か!」

小者「……」ムスッ

魔法使い(28)「おや、どうしたの小者ちゃん、そんな不機嫌そうな顔をしちゃってさ」

小者「べ、別に…」

魔法使い(28)「まさか侍さんが龍娘ちゃんと楽しくやってるから…嫉妬?」

小者「ぶっごほっ!」

ヒーロー「…図星か」

これは一応分岐ってことなのかな?
それじゃあルートは>>138

騎士「全くあれのどこがいいんだ?未だに小者さんのそれはわからん」

小者「えっと………あれそう言えば何ででしょう?気付いたら憧れていたっていう感じで……」

魔法使い(28)「ああ、つまり私でいう勇者様みたいな……ゲフンゲフン」

ヒーロー「……もう諦めようよ、魔法使いさん。もうとっくにバレてるよ、みんなわざと気付かないふりをしてただけで…」

魔法使い(28)「………くっ、そうよ!私が勇者一行の魔法使いよ!ちっくしょー!できれば何か強敵と戦っている時に暴露したかったのにー!」

魔法使い(28)「くっ、その演出は失敗したか…」

騎士「…まあ、ともかくお前は勇者一行のメンバーってことで良いんだな」

魔法使い(28)「うん、そうよ」

魔法使い(28)「あっ、最初に言っておくけど魔王との戦いはどうだったとかそういう質問は答えないわよ(…というか答えることができないって言った方が正解だけど)」

騎士「そうなのか…残念だ」


ヒーロー「何か強敵と戦っている時に凄い過去を暴露って王道だよな」

魔法使い(28)「そうよねまったく、王道を解さないんだから」

騎士「いやしかし、初めて会った時の自己紹介で もうすでに私は勇者の仲間ですと言っている時点でそれをやるのは無理があるぞ?」

魔法使い(28)「言われてみればそうよね... ...というか私って貴方達に自己紹介しましたっけ?」

小者「一応しましたよ」



遊び人「そういえばおなべのフタの精霊さん、聞きたい事があるんだけど良いかな?」

おなべのフタの精霊「はい何でしょうか? 魔法使い(28)を反面教師にして、知らない事には真正直に知らないと答え」

おなべのフタの精霊「知っている事には誠心誠意しっかりとちゃんとお答えしますよ」

遊び人「それじゃ質問、“継ぎし者”について知っている事を全部 教えて下さい」

おなべのフタの精霊「“継ぎし者”についてですか?」

遊び人「君は“継ぎし者”について知っている様な口ぶりだったじゃないか」

遊び人「伝説の担い手については詳しく無くても“継ぎし者”については知っているかなと思ったんだけど?」

おなべのフタの精霊「分りました、答えましょう

おなべのフタの精霊「これはこのおなべのフタの製作者から聞いた話なんですけど…」

おなべのフタの精霊「『伝説の担い手』…それをランクアップした存在…『継ぎし者』…」

おなべのフタの精霊「彼らは『伝説の担い手』各々が持っている条件をクリアする事でなれます。因みに条件っていうのはそれぞれ違います、あとどんな条件なのか誰にも分かりません」

おなべのフタの精霊「彼らが伝説の担い手とどう違うのかは分かりませんが…一つだけ挙げるのなら伝説の道具の真なる能力を解放することが出来ます」

遊び人「真なる能力か…」

おなべのフタの精霊「因みに今までに継ぎし者になれたのは、『勇者』『とある三人娘(プライバシーの為、名前は伏せています)』あとアナタ『遊び人』さんです」

遊び人「…えっ、えええええ!!?何で僕が何で!!」

おなべのフタの精霊「…どうやら死んだことで継ぎし者としての力が目覚めた様ですね」

遊び人「マジですか…」

おなべのフタの精霊「あー、でもこれ以上は話すことは出来ません」

遊び人「えっ、何で」

おなべのフタの精霊「製作者に言える言葉を制限されていますから、これ以上は本当に無理です」

遊び人「そ、そうなのか」

おなべのフタの精霊「残念ですね」

おなべのフタの精霊「さて、それじゃあもう言うこと無いんで食いましょう」

遊び人「う、うん」

龍娘「侍これも食べロ」

侍「お、おう…むぐっ」

龍娘「オイシイか?」

侍「むぐむぐ」コクコク

龍娘「良かっタ」ニカー

鎧龍「へへっ、龍娘の奴。こりゃ完全にほの字だな、なぁじいさん?」クルッ

仙龍「」ワナワナ

鎧龍「ん、じいさん?」

仙龍「……さんぞ…」

鎧龍「へっ?」

仙龍「わしの孫は渡さんぞ!!小僧!!」

鎧龍「ギャー!じいさんがキレたー!」

小者「あの~侍さん、よければ私が作った煮物も…」

侍「ん、おお頂くよ」ヒョイッ パクッ

小者「あ、あのお味は…」

侍「ああ、いつも通り、おいしいよ」

小者「あっ、はい!」パァァ

龍娘「………」ムスッ

―――ここから小声

鎧龍「おっ、修羅場だ、修羅場」

魔法使い(28)「あれを無自覚で起こしているって…侍って相当鈍感ね。おっそろしい程に」

ヒーロー「そっすね」

騎士「ははは、そうだな。本当に一度蹴り飛ばしてやりたいぐらいだよ」イライラ

酒豪仙人「蹴り飛ばしても自覚してないんじゃあ意味が無いような…」

騎士「なら殴り飛ばす!」

酒豪仙人「いや、変わらんって」

泥龍「お頭ー」ぬるり

侍「うおぉう!?なんだコイツ!?」

龍娘「あ、泥龍」

仙龍「地面に水のように潜り込む能力を持つ龍族じゃ。のんびり過ぎるのが珠に傷じゃがの。でなんじゃ」

泥龍「それがですねー皇帝が子龍たちを解放する代わりにお頭を奴隷にすると言ってますー」

仙龍「・・・なんじゃと?」

泥龍「龍族の中でもトップのお頭を自由に使えるとなれば世界の覇権は我のものーなんて言ってましたー」

騎士「・・・どうやら、殿の顔を潰す事になるな・・・」

魔法使い(28)「そうね・・・友好が云々言ってらんないわ」

酒豪仙人「…それでお前はどこから入ってきた?」

泥龍「私は鉄龍様の尻尾…ついこの間、鉄龍様が酒豪仙人様にこの空間に連れていかれた時、尻尾(わたくし)をここに置いていかれたのでございますー」

騎士「二つで一つの龍ということか」

遊び人「なんだそりゃ」

鎧龍「しかし、唐の国の王様って奴は相当マヌケみたいだな。仙龍はトップじゃなくてトップクラスだ!」

龍娘「トップもトップクラスも一緒だと思うんだけど…」

酒豪仙人「そんでどうする仙龍」

仙龍「…計画は変えない」

鎧龍「なっ!?変えないって、それってつまり見捨てるってことか!」

仙龍「見捨てはしない!ただ計画通りに……。侍!貴様に問う!貴様は本当に我々…この龍らを助けてくれるのか!」

侍「ああ、お前達には悪意は感じられない。それに戦う気もないっていってくれた。だからお前達の仲間は俺達が交渉して必ずしも助ける!」

鎧龍「しかしよ、相手は子龍らを囮に仙龍を捕まえようとする奴だぜ。交渉うまくいくとは思えねえ」

侍「…そうか」

鎧龍「やっぱり俺は強行突破しかないと思うが…」
魔法使い(28)「…もし交渉に失敗したとしたら、私が子龍たちを助けにいく」

小者「えっ、魔法使いさんが!?」

魔法使い(28)「大丈夫よ、私は一応放浪者で、和の国には属してないから和の国に迷惑がかかる事はないと思うわ。それに城の宝物庫とかを勝手に開けたり、檻を壊したりするのは勇者の一行の常套句だから…」

ヒーロー「オレは反対です!そんなの…そんなの…!」

魔法使い(28)「ヒーロー…」

鎧龍「くっ、天使が旅の扉を回収しにくるのを妨害しつつ、龍たちを旅の扉に誘導し、城に捕まっている子龍たちを助け出す…、しかも唐の国の民たちには一切危害を加えない…。幾らなんでも難しすぎる!くそっ!」

騎士「しかし疑問なのだが、どうして天使は旅の扉を回収したりしてるんだ?」

酒豪仙人「ああ、それは恐らく神の命令だろうね」

侍「神?」

酒豪仙人「そう神」

酒豪仙人「まあいわゆる、天使たちの一番偉い上司みたいな感じね」

侍「で、その神はどうして旅の扉を回収させようと?」

酒豪仙人「さぁ?私には神の考えていることなんてさっぱりだ。何せ神だしな」

侍「・・・神」

仙龍「・・・兎に角、この計画で一番の厄介は天使だということだ。奴らは一体だけでは普通に強いだけだが、たくさん集まれば魔王軍の幹部にも匹敵・・・もしくはそれ以上の脅威だ」

侍・騎士・ヒーロー・小者・メイド『えっ!?それほどに!!』

仙龍「まあ、魔王軍の幹部クラスと戦った事はないけどな」

騎士「ないのかよっ!!」

仙龍「・・・だが覚悟はしておいてくれ。天使はそれほどまでに強いと・・・」

侍「魔王軍の幹部・・・(魔道化・・・)」

侍「・・・それ以上の敵かもしれない存在・・・天使!」

魔界
魔道化「へっくし!」

魔将軍「どうした?風邪か?」

魔道化「さぁ・・・誰かウワサしてるんじゃない?」

魔ドクター「そんなことより機甲義手はどうじゃ」

魔道化「いやー、義手だって事忘れちゃいそうだね。まるで元々あったかのようだよ」

魔ドクター「この世でもっとも軽い金属であるミスリルをつかっとるからの」

魔道化「それで鋼より遙かに硬いんだよねー」

魔道化「でもよ、何で僕なんかに貴重なミスリルを?というよりミスリルってうちの倉庫に有ったっけ?」

魔ドクター「ああ、実はな。義手に使ったミスリル、魔将軍がなお前の為に取っ…「ダアアアアアア!!!」

魔ドクター「何じゃ魔将軍、五月蝿いぞ」

魔将軍「お、お前!取ってきたということは絶対に言うなと!」

魔ドクター「…そうか。魔将軍ちゃんありがとう」にこっ

魔将軍「っ……!」カァーッ///

魔道化「いや~片腕だけでは仕事に支障がでるし、ホント助かったよ」

魔将軍「そ、そうだ!私がミスリルを探したのは、お前が片腕だけで侵略の足手まといになられるのが目障りだからだ!だから別にお前の為などではない!」

魔ドクター「はいはい、そうかそうか…」

魔道化「ははは、片腕だけじゃあ。紅茶とかを運ぶ時にたいへ…」

魔将軍・魔ドクター「…」

魔道化「いや、紅茶ってのは、敵の隠語だよ。飲む方じゃないよ、飲む方じゃないよ!」

魔将軍「私達は何もいってないぞ」

魔ドクター「そういや魔道化、お前最近よく何処かへ出掛けたりしているよな。まさかその隠語と関係しているのか?」

魔道化「あはは……いや、実はちょっと参謀からの極秘潜入ミッションというかなんというか…ね」

魔ドクター「あっ、そうか…参謀様の極秘か…それは仕方ないな」

魔道化「ははは、ごめん。気を使わせて…本当にごめん」

―――白い空間‐‐‐――

侍・騎士・メイド『ゼェ…ゼェ…ゼェ…』

酒豪仙人「くっはっはっはっは!おいおい、こんなウォーミングアップで、ばててちゃこれからが大変だぜ。さあ早く私を捕まえて御覧よっと!」ピョンッ

メイド「こ、こんなのがウォーミングアップって…」ゼェゼェ

騎士「しかもアイツがさっきから持っている杯の酒、あんだけ動いているのに一切零れていない!」

侍「お、俺が鬼ごっこマスターと呼ばれるこの俺が…」

侍・騎士・メイド「「「あの仙人、強い!!!」」」

仙龍「かっかっかっか!何を今更、一応酒豪仙人はわし以上の実力の持ち主なんじゃぞ」

龍娘「へぇーそうなのかー知らなかったヨ」

酒豪仙人「はっはっは!私をただの飲兵衛と見下してちゃ痛い目を見るぜ」ニッ

酒豪仙人「さあ来な!仙人式鬼ごっこの開始だ!」

侍「おっしゃあ!洞窟に逃げ込んだぞ!」

メイド「袋の鼠じゃあ!」

騎士「・・・あれ?」

酒豪仙人「『屈折の酒霧』幻覚さ」

侍「後ろ!?」

酒豪仙人「鬼さんこちら手のなる方へ~」パンパン

騎士「くっそぅ!」

侍「あの酔いどれがあああああ!!くさっ!酒くっさ!」


侍「く~、ほんと酒臭い、頭が痛くなって来る... ...うん? ここは.....?」

―――唐の国の城、謁見の間?―――

唐の国の王様「お前ってさ、和の国の殿様に『この者達なら唐の国の暴れ龍を倒せる』と見込まれ、信用信頼され派遣されて来たのだろう?」

侍「え?」

唐の国の王様「お前達が居れば暴龍共を倒せる、根絶やしに出来ると期待していた。なのにその期待を裏切り、和の国の殿様の信用信頼も裏切ってみせた」

侍「え? いや、それは」

唐の国の王様「お前から言葉が欲しかったな、『俺がこの問題を解決して見せる、俺に全部任せて下さい』とな。この言葉があるだけで期待も信用信頼も裏切らずに済んだのにな」

―――殿様の城、謁見の間?―――

家老「何故“黒龍の洞窟”に向ったのだ? 魔王軍が“黒龍の洞窟”に居る隙に隣りの国の魔王を倒しに行けば楽だったろうに」

侍「え?」

殿様「何故“黒龍の洞窟”からここへ帰って来た? 魔王軍は団体行動で負傷者多数、対するお前達は少数精鋭で移動が早い、魔王軍を追い抜いて隣りの国の魔王を倒しに行けた筈」

―――殿様の城、英飛空艇一番艦?―――

小者「何で英国に行かないといけないんですか? 魔王を未だ倒して無いのに。私達の目的は魔王を倒すって事でしょう? それを途中で放り出す様な真似ですよ、これは」

―――???―――

小者・殿様・家老・唐の国の王様「「「「お前は本当に目的、任された仕事を達成しようという強い意志があるのか? 強い意志があれば目的を、仕事を成し遂げる機会は幾度もあった筈だ」」」」

酒豪仙人「ったく、お前ら全くもって『真』を見る能力が欠けているな」ヤレヤレ

騎士「何っ!?私たちが真実を見れていないとでも言うのか!」

酒豪仙人「実際そうだろ、『真』を見れていたのなら何もないこの空間に洞窟なぞ見えたりするわけないだろ」

酒豪仙人「この修行は『真』を見る力を強化する修行だ。つまり…」ゴクゴク プハーッ!

酒豪仙人「『真』を見る眼、『心眼』を使えなきゃ捕まえる事はおろか、私を見つける事自体できないぜ」ヒック

メイド「そ、そんな、急に心眼と言われても…」

酒豪仙人「ったく仕方ねーな、んじゃヒントやるよ。…『真』を見るには取り敢えず落ち着け冷静になれ、そう例えばこの杯の中の酒の様に」

侍「ん、杯?」チラッ

メイド「!?あれだけ動いていたのに波が起きてない!」

騎士「それさっき私も言ったぞ」グッ

酒豪仙人「えっとこれ明鏡止水って言うのかな…ま、どっちでもいいけど。つまりは思いっきり落ち着いて周りを見ろって事だ」ググッ

メイド「最後ざっくりですね」

酒豪仙人「ん、そうか?」

酒豪仙人「侍、お前はあの時、城で私の仙術を見破った時の感覚を思い出してみな」

侍「?あの時の感覚?」


侍「その前に少し休ませてくれ」

騎士「? どうした? 休憩なら充分したではないか」

侍「いや、思う所があって、考え事をな......」

侍(甘いな、俺は... ...甘過ぎるな... ...実は根性が無いとも言える......)

侍(前は自分に逃げ癖をつけたく無いと思っていたのにな......)

侍(俺にはいつの間にか逃げ癖がついていた様だ)

侍(戒めないとな......)

侍(取り敢えず今は目の前の事に集中しよう)

侍「もういいぞ、特訓の続きをしよう。で、城で仙術を見破った時の感覚だったな......」

分岐ルート選択>>160

侍「あの時って言われても…俺でもどうしてあの時仙術を見抜けたのかは分からない」

酒豪仙人「つまり無意識に見抜いたってこと?」

侍「うーん、どうなんだろ?」

酒豪仙人「…まあ私を見つけたければ少しでも心眼を使えるようになりなさい。それじゃ再開!」ダッ

メイド「くっ、待てー!」ダダッ

侍「…」ブツブツ

騎士「おい…おい侍ッ!」

侍「ふぁえっ!?」

騎士「おい、先程から呼び掛けているのに無視するんではない!」

侍「えっ、呼び掛けて?…いや、すまんすまん聞こえてなかった」

騎士「なぁに!貴様ァ!」

侍「ヒィィ!ごめんなさい!」

騎士「…まあいい」

侍「ん、ところでメイドは?」

騎士「は?何を言ってる?さっき仙人の奴が再開の合図をしたあと、すぐさま仙人を追いかけていったじゃないか」

侍「えっ、あっ……そうだったっけ?」

騎士「はぁ…ホント貴様はどこかぬけてるな、全く小者が貴様を放っておけない理由がわかった気がする…」

侍「はは…ワリー」

騎士「はぁ…」ヤレヤレ

騎士「あ、そうだ」

侍「な、なんだ唐突に」

騎士「おい、侍。私に心眼を教えろ!」

侍「…………は?」

騎士「だからさっき仙人が言ってただろ、お前は心眼を使えるって…だから教えろ」

侍「いや、俺別に心眼使えないけど…」

騎士「…はっ?」

侍「だから俺は心眼使えないって」

騎士「えっ、だって仙人が…」

侍「アイツが言ったのは、あの時の感覚を思い出せで…」

騎士「あっ…」

侍「……ぷっ、ふふふ…」

騎士「なっ!?笑うな!///」

侍「いや、すまんすまん」

騎士「き、貴様よりはマシだ!私は聞き間違えただけであってだな!」

侍「だからすまなかったって」

騎士「全く、それより早く仙人の奴を追うぞ。こうなったら心眼など使わなくても…」

侍「…あっ!そうか!精神統一だ!」ポンッ

騎士「精神統一?」

侍「そう、あの時、俺は確か王様に会う緊張をほぐすために精神を静めていたんだ」

騎士「いや、精神統一と言われても…」

侍「ん?、何と説明しようか

侍「えっと…風呂に入ってる時の様な感じにリラックスみたいな」

騎士「風呂に?」

侍「ああ、これも分かりづらいか。う~んと…気を静めるというかなんというか…」

騎士「…気を静め…ああ!そういうことか!」

侍「えっ?さっきのでわかったのか?」

騎士「ああ!」

侍「へぇー…!?危ない伏せろ!」

騎士「!?」スッ

酒豪仙人「おっと、奇襲をしてくるの勘付かれたか」

騎士「なっ!?いつの間に私の背後に!?」

侍「おい、酒豪仙人。確かこれ鬼ごっこじゃなかったっけ…」

酒豪仙人「おいおい、その前にこれ修行だぜ。さあお前らウォーミングアップは終了だ」

酒豪善人「私の攻撃を避けつつ、捕まえてみろ!」スゥ…

騎士「消えた!!」

侍「いや、多分これは仙術か何かで見えなくしてるだけだろう」

酒豪仙人「あ、そうだ。メイドの方はもう先に脱落しているぜ」

騎士「なっ、あいつ…!」

酒豪仙人「くはは、だから次は誰が脱落してくれるのかなっと!」ブンッ

侍「!?………右に避けろ騎士!」

騎士「!?」スッ

酒豪仙人「また失敗…どうやら侍。お前は反射的になら心眼使えるっぽいな、面白い…よし!決めた、この鬼ごっこ敗者には罰ゲームを受けてもらう」ククク


侍「……」

酒豪仙人(うん? 雰囲気が変わった?)

侍「生憎だが、俺はそういうのが嫌いなんだ」スゥッ

酒豪仙人(!?)

侍「ハッ!!」ヒュッ
バキッ
酒豪仙人「ガハッ!? なん、だと!?」ガクッ

騎士「おぉ! 侍の奴、あの仙人に一撃を与え、膝を付かせた!」

侍「ふぅ......」

酒豪仙人「くぅ、いきなりここまでやるとは、参ったね... ...しかし、いったい急にどうしたんだ.....?」

騎士「そういえばこの感じ、あの時と似ているな。見張りを殺った時と200m位の破壊者を倒した時と海龍を二枚に下ろした時に」

侍「そうか?」

酒豪仙人「ふぅ、ちょっとその話、詳しく聞いて良いかい?」

騎士「うむ、確か見張りを殺った時はそこそこ強い見張りが『女共は犯っちゃうぜ』的な発言をした直後、斬り殺した」

騎士「破壊者の時は女性を襲っていた200m位の破壊者を素早く倒していた」

騎士「そして海龍の時は海龍が『お前等を食ってやる食ってやる死ね!』と散々言い、攻撃して来た後に二枚に下ろしていた」

酒豪仙人「なるほど、つまり前に小者とかが話していたお前の化け物的な力はある程度の嫌悪状態で時たまに発動するんだな」

侍「嫌悪か…って、えっ!?酒豪仙人が俺がさっき倒したばっかなのに騎士の背後に!?」

酒豪仙人「くはは、お前が倒したのはメイドの方だよ」

メイド「きゅ~」ピクピクッ

侍「…城の時に使ってた仙術か」

酒豪仙人「ああそうだ、ご名答。しかしよ侍、流石にあれは無いんじゃないのか、罰ゲームが嫌いだからと言っても」

酒豪仙人「言わば罰ゲームはペナルティだ。負けたらペナルティがあるということだけで人の意気込みは、ペナルティがないのより断然に違う」

騎士「なるほど罰ゲームはペナルティか」

酒豪仙人「心眼はぶっちゃけやる気も関係するからそれの方が取得が早い。それをどうして侍、毛嫌いするんだ?」

侍「いや、だって俺……罰ゲームとかある勝負事は負けるっていうジンクスがあるというか…しかも罰ゲームは俺らだけってズルいと思ったと言いますか…」

酒豪仙人「お前らだけ?何言ってるんだ?私が言ったのは敗者は罰ゲームでお前らだけとは言ってないぞ」

騎士「要するに聞き間違いで、『嫌悪の一撃』を発動したということか…」

酒豪仙人「嫌悪の一撃?何それ」

騎士「さっき私が考えた侍のあれの名称だ」


侍「嫌悪の一撃か... ...なぁ騎士、メイドの事を看ていてくれ」

騎士「......あぁ、分かった」

メイド「」ピクピクッ

酒豪仙人「うん?」

侍「さぁ酒豪仙人、鬼ごっこの続きをしようか」

酒豪仙人「......じゃ、やるか」ダッ

侍「……そこだ!」ヒュッ
バキッ
酒豪仙人「ぐっ!?」

騎士「!? えーと逃げた思った仙人がいつの間にか侍の傍に居てそれに侍が一撃を与えた?」

侍「騎士、メイドは?」

騎士「あぁ、しっかりここに居るぞ」

メイド「う~ん」
酒豪仙人「くぅ、また嫌悪の一撃とやらか? いったいなんで?」

侍「それは俺が未だ仙人を嫌悪しているからだ。誤魔化す奴は嫌いだな」

騎士(そういえば罰ゲーム・ペナルティと言っても所詮は毛嫌いされる存在。毛嫌いされるからこそ貰うまいと意気込む。そして仙人の戦い方はぶっちゃけ誤魔化し... ...嫌悪されて当然だな)

侍「名称が嫌悪の一撃って…響きが何か嫌だな。」

騎士「うるさい!文句を言うな!」

侍「それに名称をつけたとしても自分でも出せるタイミング分からないし、出すときもなんか変な感じで無意識だし一瞬だし。つーか自由に扱えないし名称なんて無意味だろ。」

騎士「な、何をー!」ガタッ

酒豪仙人「…なぁ、鬼ごっこ再開してもいいか?」

――――こうして鬼ごっこはなんやかんなで終わり、結果は心眼は使えなかったがなんとかごり押しで酒豪仙人を捕まえ、侍達の勝ちになった。

《待望の罰ゲームタイム》

侍「ヘイ!」パン

「「「D・V・D!!D・V・D!!D・V・D!!D・V・D!!」」」

騎士「…」スッ

侍「でぃ!…ごぶっ!」バキッ

騎士「いい加減にしろ、殴るぞ」

侍「殴ってからいうな!」

>>179 訂正

《待望の罰ゲームタイム》

侍「ヘイ!」パン

「「「D・V・D!!D・V・D!!D・V・D!!D・V・D!!」」」

酒豪仙人「うぅ…」プルプル

騎士「…」スッ

侍「でぃ!…ごぶっ!」バキッ

騎士「いい加減にしろ、殴るぞ」

侍「殴ってからいうな!」

小者「一体侍さんは何をやってるんですか?」ニコニコ

侍「えっ、酒豪仙人の罰ゲームとして脱衣を…」

遊び人「因みにあの掛け声は、相手を脱衣させる呪文らしい。魔法使いさんが言ってた」

騎士「そ、そうか…(困惑)」

侍「さて、それじゃあもう一度いくぞぉ!DV!「だからやめんか!このエロ侍がっ!」ドゴッ

侍「ごはっ!」

酒豪仙人「うぅ…ありがとう、本当に助かったよ…」ヨロヨロ

小者「だ、大丈夫ですか?!弱ってるようですけど…」

酒豪仙人「な、何なんだ、あの呪文は…仙人の私がくらうとは…恐ろしい呪文だ」ガタガタ

小者「おーよしよし…あ、侍さん、あとで説教しますんでそこで正座して待っててくださいよ」ニコ

侍「は、はい…」ガタガタ

龍娘「こ、小者が凄く恐いヨ」ガタガタ

メイド「まあ流石にあれはおいたがすぎますよね」ヌギヌギ

ヒーロー「おいメイド、脱衣魔法にかかってるぞ」

遊び人「DVで!「おい、だからやめんか!」

―――説教後…

―――酒豪仙人の家‐‐‐―――

侍「そんでヒーロー達の特訓はどうだ?なんか成果でたか?」

ヒーロー「まあ、ボチボチですね」

侍「ボチボチってことは道具の精霊の奴倒せなかったってことか」

ヒーロー「いや、倒せました…倒せましたけど…」

騎士「けど?」

ヒーロー「…その勝てたのが魔法使いさん込みだったんで……簡単に終りまして…」

遊び人「何か勝った気がしなかった」

小者「…それで、伝説の道具の精霊さん、見当りませんけどどこに…」

ヒーロー「伝説の道具の精霊は『まさかあいつがあそこまで強いとは思わなかった』って言って帰って行った」

小者「そ、そうですか」

侍「そういや、さっきから気になってたんだけど、なんで俺ら外に出てんだ?」

小者「はぁー、さっき酒豪仙人さんが言ってたじゃないですか、『あの空間に長時間いてたらヤバくなるから少し休憩の為、皆を外に戻す』って」

侍「あー、そういや言ってたな」

ピピピッ ピピピッ 

龍娘「ン?なにか鳴っていル?」

侍「あっ、通信機、…忍者達からか」

龍娘「よし、私が出るヨ」

侍「おい、馬鹿やm「はい、もしもしヨ~」ピッ

『………』

龍娘「ンン?なにも聞こえないヨ?ネー侍、これ壊れているヨー」

侍「えっ、壊れてる?そんな筈はないt『………た、た、た、大変でゴザル商人殿!侍殿達の通信機から幼げな少女の可愛らしい声が!』

『何ぃ!それはホンマか!おっし忍者!今すぐ変わr「………」ピッ ツーツー

ピロピロピロピロ ゴーウィwwwゴーウィwww

小者「あっ、予備の通信機から…」

侍「…今度は俺が取る」ピッ

侍「はい、こちら侍一行」

遊び人『何で切るんや!ウチの心、少し傷ついたで!』

侍「…すまん」

遊び人『すまんもへったくれも無いわ!…本当に謝る気があるのなら、さっき忍者が言ってた幼げな少女を…ハァハァハァh』プツンッ ツーツーツーツー

「………………」

ピロピロピロピロ ゴーウィwwwゴー ピッ!

侍「はい…」

上忍『あ、侍さん、ご無沙汰です』

侍「ああ、何だお前か。てっきりまた商人かと…」

上忍『ははは』

侍「それでどうした?」

上忍『あっ、えっとですね…侍さん達、今どこにいるんですか?少し合流したいなと思いまして』

侍「…どこって、例の山の例の仙人の家だけど…」

上忍『あれ?おかしいですね。私達、今その侍さんが先程の通信で教えてくれた例の山に来てるんですけど…その家らしきモノが全然見当たらないんですけど』

侍「見当たらない?」

酒豪仙人「ああ、それはな私が人避けの結界をこの家に張ってるから見えないんだよ」

侍「人避けの結界?」

酒豪仙人「おう、その結界を解かない限り人間はここには来れないって事だ」

小者「えっ、でも私達は」

酒豪仙人「あんた達は私が許可したから入れてんだよ」

侍「つまりあいつらは許可されない限りここに来れないって事か」

酒豪仙人「まあそういうことだ」

侍「それじゃあ、許可してくれ」

酒豪仙人「…駄目だ」

侍「何でだ?」

酒豪仙人「お前が言った通り、あの子たちは良い奴なのかもしれない…けどな。良い奴でもこいつら(龍)の味方だとは限らないだろ」

侍「………」

酒豪仙人「というわけで、ここに入れていいのはあの子たちの中で一番心がキレイそうなあの忍者二人だけで」

侍「えっ!?」

酒豪仙人「ん?何を驚いているんだ?」

侍「いや、てっきり『ここに入れることはできない』っていうのかなって思って…なぁ」

小者「はい、私もてっきり」

酒豪仙人「あっはっは、私はここまで来た客人を手ぶらで帰すほど鬼畜じゃないよ」


メイド「(しかし、酒豪仙人... ...“心がキレイ”とか語りますか)」

侍「(まったくだよな)」

騎士「(幻覚を見せたり自分に向けられた攻撃を他人を身代わりに盾にする。そんな戦い方をしているのにな)」

メイド「(もしかしてそういう戦い方をしそうな人を心がキレイと称しているのでしょうか?)」

小者「…はぁ、侍さんとメイドさんならともかく、騎士さんがそんな無知なことを言うとは思いもしませんでした」

騎士「なぬっ!」

龍娘「そもそも戦いに汚いとかは無いヨ、幻覚を使うや敵を身代わりに盾にする戦い方をディスるのはお門違いダヨ」

鎧龍「そうだぜ侍よ、世界にはこの戦い方をする奴はまだまだいる。流石に勝ったけど手も足も出なかった腹いせに酒豪仙人をディスるのはおかしいぜ」

侍「…そうか、すまなかった」

酒豪仙人「いやいや、大丈夫大丈夫だって、こんなの言われなれてるしね」ハハ

侍「いやそれでもすまんかった…」


侍「本当にすまんと思っているから、俺はこの家から出て行って商人達と合流しに行って来るよ」

酒豪仙人「え?」

小者「侍さんいったいどういう、あ、そういう事でしたか、それでは私も侍さんについて行きますね」

騎士(察したか小者)「私もついて行く。ここは狭いからな」

メイド「私も。ほんとこの家は小さいですからね」

遊び人「ふむ、確かに、空間が狭いかも。僕も侍さんに憑いて行こうっと」

鎧龍「ああ、そうか。よし、それなら」 強面な唐人「俺も行ってみるか。そういえばいつの間にかケツの穴が小さくなった感じだしな」

龍娘「あ、私も」 孫唐人「え~と、私も皆について行くヨ」

ヒーロー「俺も、仲間達の所へ行きますんで」

ゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロ……

仙龍(成程のう... ...酒豪仙人はこいつは入って良い、こいつは入っちゃダメと人を分け隔てた)

仙龍(その分けた根拠が“心がキレイそう”... ...良いとダメに分けて入れたり入れなかったりした時点でもう)

仙龍(心が狭い、器が小さい、狭量、尻の穴が小さいとも言うな)

仙龍(そんな酒豪仙人に幻滅し腹を立て、そしてこの家から出て行って仲間達に合流するという事か)

仙龍(皆、仲間か......)

酒豪仙人「いや、だからもう謝らなくてもいいってよ。むしろ謝るのは仲間を呼ぶの許可したのに結局全員入れることが出来ないって言った私の方だし」

侍「仲間を呼ぶのも半ば強引に許可させたし、それにさっき仙人が言ってたように俺達の味方がお前達の味方とは限らないしな」

騎士「ああそうだな、現にあいつらが唐の国の兵士につけられていたら、そこでおしまいだしな」コクコク

上忍『あのー、早くどうだっていいんで入らせてください』

―――そして、忍者たち以外の奴は外で待機して、忍者たちは酒豪仙人の家に入った

ルールに乗っ取り分岐>>190を選択、(選択理由>>190は酷いけど>>189は内容がただの酒豪仙人の悪口で>>190の方がマシだったから)

忍者「何っ!?それはつまり龍達は龍の国にさえ無事に帰れれば、唐の国に被害を加えないという訳でござるか!」

仙龍「ああ、そうだ」

上忍「それで侍さん達は明日それを唐の国の王様に伝え、捕まっている子龍を開放してもらい、龍達の攻撃をやめてもらう…そういうことですね」

侍「ああ」

酒豪仙人「…しかし、まさかあんた達も天使に遭遇してるとはね…」

忍者「ははは、あの時思いましたけど、もうアレとは会いたくないですね」

鎧龍「でもこいつらが唐の国で天使に出会ったってことは、天使がもうこの近辺に来てるってことだよな」

酒豪仙人「…非常に厄介ね」

仙龍「もしかしたら少し計画を変える必要があるかもしれないな」

小者「そう…ですね…」

侍「…俺、天使に勝てるかな?」

騎士「…努力しだいでは勝てるんじゃないか?」


侍「……取り敢えず俺はちょっと商人達に会いに行って来ます」

酒豪仙人「うん?」

侍「せっかく商人達がここまで来てくれたんだ、会わないなんて薄情な事はしたくないですから」

小者「そうですね。それに直接会って話して情報を共有しておきたいですしね」

侍「うん、更に言うと共に旅した仲間だからな。あ、龍の皆さんはついて来なくていいですよ」

騎士「うむ、確かにせっかくここまで来てくれたからな、顔ぐらい見せに私も行くぞ」

メイド「私も顔を見に行きますか」

遊び人「僕も憑いて行こうっと」

ヒーロー「俺もついでに行こうっと」

?「それには心配いらへんで!」

騎士「はっ!?お前は商人!」

酒豪仙人「何ィ!私の結界は未だに発動中なのに、あの結界を潜り抜けるには心眼を持たないと…まさか!」

商人「ふふふ、そうや!私達は女銃士はんの心眼を使いここに来たんや!」

「「「ナ、ナンダッテー!!」」」

仙龍「心眼使えるなんてビバ戦力じゃないか」

酒豪仙人「そうね、ビバ戦力ね」グッ

龍娘「ナンダヨ、ビバ戦力って…」

家老「そして話は全部聞かせてもらいました…いいでしょう我らも貴殿方、龍達の帰還に手を貸しましょう」

侍「えっ、手伝ってくれるんですか!?」

家老「何を驚いておる、普通に考えてここは争わない方を選ぶに決まっておるじゃろ」

侍「まあそうだよな…」

家老「(しかし、まさか龍達は争う気がないとは…唐の国からの報告と全然違う…もしかしたら唐の国の王様達は嘘をついているのか…)」

―――唐の国、???―――

唐の国の王様「…そうか、まだ龍は城に来ていないのか…、…ああ、わかった、私も用事が済み次第すぐに城に戻る」

唐の国の副将軍「王よ正気ですか!そんな龍の子供をエサに古龍共を呼ぶだなんて…下手したら民に危険が及ぶのですよ!」

唐の国の王様「はっはっは、貴様何年この城に仕えているんだ?そんなこと私が気にすると思っているのか?私はただあの古龍達を捕まえれさえすれば良いのだ。その為に何人死のうが関係ない」

唐の国の副将軍「王…」

唐の国の王様「それに気にするな、龍達は必ずと言って倒せる。何故なら我らには心強い助っ人がいるからな」

唐の国の副将軍「助っ人?和の国の者達の事ですか?」

唐の国の王様「いや、露国の兵士だよ」

―――唐の国、城―――

低身長の軍服「あー!暇ー!龍達全然来ないじゃない!ったくあのオヤジ、もしこれで龍達が来なかったら、龍達の代わりにアイツをぶっ殺してやる露国に持って帰ってやる!!」ムキー

普通身長の軍服「まあまあ、隊長。落ち着いて、そんな魔力自体もってなさそうな人間を持って帰ってもこっちが困るだけなんですから、それにそんなに怒ると可愛い顔が台無しですよ」

高身長の軍服「…何ですか、それ新手の隊長へのセクハラですか?流石アナタです相変わらず最低ですね」

普通身長の軍服「違うよ!セクハラじゃないよ!勝手に決めつけないでよ!ていうか相変わらずって何!」

片足だけの軍服「おいおい、自分の罪を認めないなんてかっこよくないな。なぁ?」

白衣の軍服「急に話をふるな」


―――酒豪仙人の家―――

商人「あと、それで侍はん... ...え~と、せっかく直接会えたから改めて言うけど、魔法使いはんの事、ごめんなさい......」

女銃士「商人、それを言うなら援軍として到着が遅れた私達にも責任がある。すまん」

侍「……魔法使いの事は、この問題を解決しだい直ぐに魔王軍から取り返しに行くから安心しろ」

商人「侍はん......」

女銃士「あぁ、早く助けに行ける様になりたいな」

家老「うむ、そうだな... ...しかしこの問題、話を聞けば天使なんぞという存在がいなければ発生しなかったな。まったく何なんだ天使は......」

忍者「確かにそうでゴザルな。天使が旅の扉を持ち去ろうとしなければ龍達は唐の国と問題を起さずに済んだでゴザルな」

家老「そう、天使がそんな事を起さなければ龍達も事を起さずに済んだ。そして唐の国も事を起さなかっただろうな」

上忍「天使が発生させたこの問題、この状況を唐の国が利用して悪巧みといった感じなのでしょうかね?」

家老「ふむ、考えてみれば龍達全員が龍の世界に帰って龍が一頭もいなくなれば唐の国が龍を利用しようと考えていてもそれは潰えるな」

侍「成程、それに唐の国の思惑がどうあれ龍達全員の龍の世界へ帰還に全力を注げば唐の国の龍問題は解決の形を見せるからそれで良しと出来るかも」

騎士「なにはどうあれ問題解決は問題解決だな、唐の国も元の鞘に収まるしかないな」

酒豪仙人「取り敢えず今は唐の国が子龍達を握っている。龍達を狩ろうとしている。この目の前の問題を何とかしないといけないんじゃないか?」

家老「その事だが、“諸悪の根源は天使です。真に優先して戦うべき本当の敵は天使です”と言って龍達から目を逸らさせるというのはどうだろうか?」

泥龍「恐らくそれも無駄でしょう。あれらの本当の目的は我ら龍ですし、天使達の事を言っても流されて『龍を差し出せ』って言われるオチです」

侍「う~ん、でも他にいい案、思いつかないし…」

侍「何て言ってあの人達と話を着けようか…」

商人「う~ん、そもそも何で唐の国の王様はそないなに降って湧いた様な龍に拘るんやろう?」

上忍「考えてみればそうですね」
忍者「確かに不思議でゴザルな」

侍「? そうか?」

女銃士「うん? 私も龍に拘る理由に疑問を抱くが?」

小者「え? そうですか?」

家老「ふむ、こちらが聞いた話だと、唐の国の軍は龍の一群を見事に倒し、子龍達を捕らえたと」

鎧龍「ああ、そうだな......」

家老「そして罠を張って更に龍を捕まえるか倒すかする算段を立てておるのだろう?」

仙龍「うむ、その通りじゃ」

家老「それだと明らかに唐の国は龍達よりも自分らの方が強いと思っておるのでは?」

侍「あ、言われてみれば確かにそんな気がするな......」

家老「唐の国に龍は必要無い、すでに充分な力を持っている。龍を手に入れても今まで上手くやっていた力を弱める結果になるかもしれんというのに......」

忍者「軍事の世界では命を落としたら次は無い、一発勝負、故に新しいものよりも確実だと分っているものを重宝するでゴザル」

家老「とある強い戦国武将も鉄砲という新兵器をあまり用いず、ほとんど戦い方を変えなかった。そして鉄砲主流の戦において変わらず強かったという史実がある」

小者「成程、それじゃ唐の国にその事に付いて道理を説いて説得出来るかもしれないかもしれませんね」


―――???―――

魔法使い「私の目的は魔王軍に連れ去られた両親を取り戻す事です!」

侍「なら、こちらの目標 魔王を倒す事と同じ道だ。仲間になってくれ魔法使い!」

忍者「黒龍の洞窟でイベントが発生する様でゴザル」

侍「それじゃ一旦目標を放棄して黒龍の洞窟に向おう!」

侍「黒龍の洞窟でのイベントが終わった! 一旦目標を放棄して国許に帰ろう!」

メイドB「英国に来い! 侍!」

侍「それじゃ一旦目標を放棄して英国に行きます」

侍「英国から帰って来ました。目標に向って頑張るぞ!」

侍「目標の魔王達が逃げちゃった」

魔法使い「私の目的はどうなるんだろう?」

殿様「別の目標があるんだけど受ける?」

侍「はい受けます。今までの目標は一旦放棄します」

魔法使い「……私は私の目的の為に行動します。さよなら侍さん......」

夢魔「……」

―――この時、夢魔は思った。『この仕事が終わったら、呪術士とラーメンを食いに行こう』と…


―――浮遊島、???‐‐‐‐―――

浮遊島の主『…やあ皆、私だよ。とうとうこのssが始まって1年が経った…このssは一体どのように終わるのだろう…ホント見ものだね』キラッ☆

魔物使い「…誰と話してんの?」

浮遊島の主『ん、どこかの誰かとだけど…それが何?』

魔物使い「いや、特に理由はないんだけどさ…」

浮遊島の主『それより君たち、もう願い事決まった?』

魔物使い「いや、まだだけど…」

浮遊島の主『そうか、まだか…もし考えたら呼んで、ちょっと今から寝るから』フワァ

浮遊島の主『じゃ、おやすみ~』プツン

魔物使い「…おやすみ」

―――酒豪仙人の家

仙龍「うおおおお、もっと戦力が欲しい!」

侍「ホントだよな、多分今のままじゃ天使には勝てない」

酒豪仙人「いや、勝つ必要は無いよ。ただ時空転移を使えない龍らを、唐の国になんかデカい門あったろそれ実は旅の扉で、そこにぶち込むまで、天使達の進行を邪魔すればいいだけだから」

鎧龍「でも今の面子(侍一行+家老達+チーム仙龍+酒豪仙人)じゃ、天使の軍団を食い止めるのは難しいというか不可能に近いだろ」

小者「確かにそうですね、それに唐の国の人間が敵に回る可能性も考えると…少し大変ですね…」

騎士「…まあ深く悩んでも仕方ない、今は一刻も早く強くならないと!」

仙龍「そうじゃな…兎に角今はお前さんらの強化じゃ…、よし侍よ!次はわしと勝負じゃ!」

侍「おう!」

女銃士「なあ、私らもそれに参加していいか」

酒豪仙人「当たり前、良いに決まってる!」

龍娘「よし、それじゃあ特訓サイカイだー!」 「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

――――こうして再び白い空間での特訓が再開された…。
しかしこの時、侍一行らは思いもしなかった。唐の国が協力を要請した露国の実力に…、天使らの従わせる天使長の脅威を…。

そして龍らを狙うもう一つの勢力も…、彼らはまだ知らない。

――――魔法使いの夢

魔法使い「さあ、問題です。私の好きな食べ物は何?ひとつ答えなさい」

ピンポーン

魔法使い「はい!侍さん!」

侍「豚の角煮」

魔法使い「正解~ッ!」

夢魔「…………」

魔法使い「正解した侍さんには………」

夢魔(さっきからろくな夢がねぇ…)

忍者「ヘイ!ヘイ!そこの彼女!ヘイッ!」

夢魔(あとさっきから話しかけてくるこいつうぜぇ…)

―――それから二、三回同じが出て夢魔は心が折れそうになったのだった

―――英国、女王城。会議室‐‐‐―――

公爵「なっ!?唐の国に龍が現れただって!!――って痛っ!」ガンッ

メイド長「静かにしなさい、今はまだ女王様のお話の途中です」

公爵「だからと言って、プレートを投げる必要はねえだろ」イテテテ

女王「……話を戻していいか?」

メイド長「ああすみません、どうぞ」ササッ

女王「…コホン、それで唐の国の奴らは露国と手を組み龍退治するらしいのだが…我々もその龍退治に参加しようと思う」

貴族A「龍の魔力は上質らしいですからな、『神星』様が目覚める為の糧には十分な素材でしょう」

女王「ああ、それに『破壊者』も三つ程失って新たな『破壊者』を作るのに少し『神星」様の力が少しお必要だったところだ。龍らを供物にすれば神星様はさぞお喜びされ、力をくれるだろう」

貴族B「…それで誰にその龍退治任せるのですか?」

女王「…私は一応この任務はメイド隊と公爵が適任だと思うのだが。公爵、どうだ行けるか?」

公爵「…俺はてっきりメイド隊だけに行かせると思ってたんだが…」キョトン

女王「無理か?」

公爵「いや良いですよ、実は俺様も新兵器(ゴーレム)の実力を試してみたかった所なんですよ。丁度いい、その龍達で試してやる」クククッ

女王「…そうか」

女王「それでメイド長、お前はどうだ?」

メイド長「それが女王様の御命令なのであれば、公爵と共に任務を果たすのは死ぬほど嫌ですが、素直にお請けいたします」

女王「そ、そうか」

公爵(死ぬほどってそこまで言わなくても…)ショボーン

女王「…よし、龍退治に行く面子が決まったところで…本題の方に移ろうと思う」

公爵「えええええ!!!さっきの本題じゃなかったのーー!!」

女王「ああ残念ながらな、龍退治の事は先程破壊者RXと共に唐の国へ行ったメイドCからの情報だし」

公爵(メイドC?ああ、あの影が薄くて気配が全くないメイドの事か)

女王「コホン、それでは本題の話をしよう。本題はこれだ!」

ホワイトボード『最近、英国で出没する盗人への対策』

公爵(ま、まともだ!!)


公爵「……なぁ、唐の国に行く事が決まっているこの議題とは関係薄そうな人は先に帰って唐の国に行く準備をして出発していいか?」

側役「あ、ちょっと待って下さい これがこの会議の本題ですし、その後に裁判もありますから」

公爵「うん? 裁判もあるのか?」

側役「はい、あちらにいるのが裁判を控えている被告人達です」

被告人達『……』
公爵「え!? 被告人達って、え!? 一体どういう事だお前達!?」

英海兵1(被告人)「いや~、ほんとどういう事なんでしょうかねぇ?」 英海兵2(被告人)「俺達はただ、酒場で本当の事を言っていただけなんだけどなぁ」
英海兵3(被告人)「原因はそれですよ 先輩」 船長(被告人)「はぁ、こっちはとんだとばっちりだ」
英海兵4(被告人)・英工兵(被告人)・英船医(被告人)「「「はぁ~......」」」

側役「被告人達とお知り合いですか? この者達は酒場で“女王様が公爵様を殺そうとし、その巻き添えで自分達も殺されかけた”と女王様を誹謗中傷していたんですよ」

貴族A「何? 女王様が公爵殿を殺そうとしたと?」
貴族B「その様な事は我らは知らぬ。つまり暗殺か?」

女王「ふん... ...“愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ”という... ...私は神に誓って公爵を殺そうとなどしてはおらん」

女王「その昔、とある力があり周囲からの人気もあって国を支配していた男が自分を脅かすかもしれない人物を周囲にばれない様にこっそりと殺した」

女王「ところがこっそりと殺した事がばれてしまい、周囲から“実はあいつかなり小心者だったんだな”“実は力なんて無かったんじゃないの?”と見限らていった」

女王「そして最後は“貴様の様な奴は支配者に相応しくない”と殺された。力があり人気もあったが、結局その男は過ちを犯す愚か者だったという訳だ」

女王「この話は脚色され劇になって劇場で公演されて人気も知名度もある。私は愚者では無い。この事を知っている私が公爵を殺そうなど断じてない。そうであろう?」

貴族A「まあ、公爵なぞ女王の脅威でも何でもないしな」

公爵(うっ…)

貴族B「脅かそうとしても、毎回一瞬で失敗してますしな」

公爵「ぐわぁ!」

メイド長「ただのカカシですな」

公爵「うわー!」

メイド長「斬刑に処す」

公爵「うっ!」

貴族A「そこまでにしておけ」

メイド長「えぇわかってますよ」ニコッ

貴族B「怖ええ・・・」

メイド長「そうですか?ふふ」


英海兵2「女王の言っている事は嘘ですね」

英海兵1「まぁ確かにそうだと思えるな」

女王「……なんだと.....?」

英海兵1「いやだって、現に私達は公爵様と一緒に殺されそうになったんですよ」

英海兵2「それも一度だけじゃないです」

貴族A「その事は本当か?」

英海兵1234・船長・英工兵・英船医「「「「「「「はい本当です」」」」」」」

女王「よし、それなら諸君らの疑念を晴らす為にも公爵を殺そうとした下手人を見付け出したら処刑する事を約束しよう」

公爵・英海兵1234・船長・英工兵・英船医「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」

女王「何をそんなに驚いておる? 私は公爵を殺そうとはしてはおらず、それを手っ取り早く証明するのは公爵を殺そうとした者を処刑するのは当然であろう?」

女王「更に言うなら秩序を乱したし、私が公爵を殺そうとしたなどと私の威光に泥が付く様な真似をした事も許せんしな」

英海兵3「(まさか、本当に女王様は公爵様を殺そうとはして無いんじゃないんでしょうか?)」

英海兵1「(というか女王は公爵様を殺そうとした奴を知らないのか?)」

公爵「(いや、それはおかしい。女王は責任者だし 女王には報告が入っている筈だ... ...自分で確認した訳じゃないが......)」

女王「何だ? 下手人が誰か分かっているならとっとと教えろ。その者を早く処刑してやるから」

貴族B「女王お待ちを、そんなの今やる話ですかな?我々は心底どうでもよいのですが…公爵が殺されかけたなど」

貴族A「その証言はそこの公爵の犬共が勝手に言っているだけの事、それに女王が本当に公爵を殺そうとしたのなら今頃ここにいるはずもないでしょう」

英海兵1「あっ、確かにそうですね」

メイド長「国民らも別にこの事を信じてはいませんし、…もしや貴方達が言っている『殺されかけた』って言うのは私が独断でやった飛空挺爆破の事ですか?」

英海兵1「そうです!」

メイド長「はぁー、それはこの前、処罰を受け、その後謝りに行ったではありませんか。メイドA、Bを送ったのも全て…」

貴族A「そうじゃな、確かにあの時公爵もあの結果で納得していたな」

英海兵1「えっ、そんなのあったんですか!?」

公爵「えっ!まさかお前らがさっき言ってたのってあの時の!?俺てっきりまた何かあったのかと」

メイド長「そんなわけないでしょう、女王様にやるなと言われているのに…」


女王「……なぁ、プレートを投げないのか? メイド長」

メイド長「え?」

女王「私が注視し傾聴していた話題に急に“心底どうでもよい”と割り込んできた輩がおるぞ」

貴族B「あ... ...そういえば何で私はこの話題に急に割って入ったんだ? 女王様が関心を示している話題だから静観しようと思ったのに.....?」

女王「それからそこのお前、確か“一度だけじゃない”と言っていたな?」

英海兵2「はい」

女王「詳しく話せ」

英海兵2「はい。一度目は飛空艇のエンジンに細工されて墜落死しかかりました。二度目は爆撃を受けて爆死しかかりました。三度目は砲撃されました」

英船医「ついでに言うと二度目と三度目の時には和の国の侍さんや神父さん達が一緒でしたね」

女王「他国の者や教会の者も巻き込んでいたのか。それで何でこの様な事があったのにそちらのお前は飛空艇爆破の一件だけで納得しようとしたのだ?」

英海兵1「あれ? そういえば何でなんだろう? 一度だけじゃなく二度三度と殺されかけたのに.....?」

女王「ついでに言うと私は処罰の件や謝罪の件など知らん。いったいいつの間に処罰と謝罪があったのだ?」

貴族A「言われてみれば、処罰などまったく無かった様な.....?」

公爵「そういえばまったく謝罪なんてされた事は無い様な.....?」

メイド長「……」

老執事「お待ちください!」

公爵「どうしたじいや!」

老執事「彼女…メイド長が言っている事は事実です」

公爵「何っ!?」

老執事「確かに彼女は謝りました…公爵様に謝る時は苦虫を咬んでるような顔でしたけど…」

公爵「あぁ、そういえばそんな記憶が…」

女王「しかしどうして我らはそれの記憶を…?」

老執事「そ、それは……非常に言いづらいのですが…」

公爵「言いづらい?関係ない、言えじいや」

老執事「は、はい…実は…メイド長が謝った後、公爵様が『ひゃっはーメイド長が俺に謝った!祝いだ~!』と言い、公爵様が家に貯蔵していたワインを…」

老執事は語った、その公爵が持ってきたワインに何かが入ってたらしくそれのせいでその場にいたみんなの記憶がトンだと。そしてその時、偶々飲まなかった老執事とメイド長と姫と新米メイドはそれを覚えていると。

公爵「…んなあほな」

老執事「だからこれ以上の争いは無駄なんですよ!」

女王「…メイド長が嘘をついてないのは分かった、だが英海兵達の証言はどうなる!?」

英海兵1「いや、メイド長が謝ってくれたのが分かったんでもう別にいいです。なので処罰はやらなくていいです」

―――沈黙するメイド長、しめしめとゲスイ顔をする英海兵とその仲間達、そんな事より早く龍退治に行きたい公爵、会議机の上にあるおせんべいをかじる女王、くまがプリントされた女王のパンツを先程盗みポケットに隠している貴族A、さっさと家に帰りたいのでどっちでもいいと思っている(だから先程意味不明な事を口走った)貴族B、この場は謎のカオス感でいっぱいになった。
だがその後、なんやかんやありメイド長がまた公爵達に謝ることで何とか解決した。英海兵達もその事で納得…いや大満足だった。
そしてもう一方の本題である『最近、英国で出没する盗人への対策』は、この会議の間に捕まったらしく呆気なく会議は終わる。
そうあっという間に終わった…。

―――翌日 女王城、飛空艇置き場‐‐‐―――

新米メイド「うわっと!」ガタンッ

メイドA「全く新米メイド一体どうしたんですぅ?かれこれ十回ぐらい荷物を落としていますけど、何か体調でも悪いんですか?」

新米メイド「へへへ…ちょっと未だに右腕の扱いに慣れなくて…」

メイドA「右腕?」

新米メイド「い、いや何でもないです!はい!」

メイドA「…変な新米ですぅ」

メイド長「…ではこれより我々は唐の国へ龍退治に向かいます。皆さん、準備はできましたか?」

「「「「「「「はい!!!!」」」」」」

公爵「全員、準備良いなら発進だな。よーしそれじゃあm 新米メイド「う、うぐぅ…ちょ、ちょっとお腹が…、ト、トイレ行ってきます」スタタタタ

公爵「……」

―――この後、出発の時間が2、3時間遅れた。

―――そして決戦の日、修行を終え十分の休息を取った侍達は唐の国の城へ…。

ルールを平気で破る奴が「メイド長は処罰を受けた、謝罪しました。もう悪くありません」
ってな事を書いてたと思うと「はぁ? 死ねよ」って正直思うな
つか結局メイド長、真っ正直に謝罪をさせてもらえなかったな
メイド長「私は悪くありませんですぅ。公爵達が悪いんですぅ」てな感じがしてまたやらかしそうだ

―――唐の国、王城--―――

侍「頼もう!王様はいらっしゃいますか!!」

唐の国の王様「あぁ居るぞ、何か用事でも?」

侍「今日、我々は龍達の使いとして来た!頼む、子龍達を帰してやってくれ、奴らは別に唐の国を滅ぼしに来たわけじゃない」

唐の国の王様「ん、それはどういうことだ?」

―――侍達は話した、龍達の事情を、唐の国まで来た訳を…すべて話した。

唐の国の王様「…そうか、天使か…」

侍「というわけだ、龍達が敵じゃないってことはわかっただろ」

唐の国の王様「ああ、それで龍達はこの場にいるのか?」

騎士「えっ?いや、他の龍達は隠れていた子龍達を呼びに行っているが…」

唐の国の王様「…チッ、ここにはいないのか。おい時間だ、あの子龍共を殺せ」パチンッ

侍一行『!?』

小者「ど、どうして!さっきの説明で龍達が敵じゃないのは分かって…」

唐の国の王様「バカか貴様らは、例え敵じゃなくても私には関係ないのだよ!あいつら(龍)の魔力やDNAが手に入れればな!」

小者「そ、そんな…」

唐の国の王様「くっ、しかしこの場に来ないとなると、先程侍が言っていたその旅の扉?と言うヤツがある所に兵を配置しないとな…おい!侍、その旅の扉はどこにある?」

侍「………」

唐の国の王様「黙るな!さっさと言え!早く言わないと捕まえている子龍を一匹ずつ殺すぞ」

侍「くっ…」


家老「唐の国の王様よ、何故 弱き龍達に拘るのですか?」

唐の国の王様「うん?」

家老「唐の国の軍は龍の一群を葬り、子龍達を捕らえ、今また全ての龍達を狩る気満々」

家老「はっきり言って唐の国はとても強い力をもっており龍達は弱い。そんな弱き龍達の魔力やDNAを手に入れても何の意味も無いのでは?」

唐の国の王様「ふん、龍が雑魚な事ぐらい承知しておる」

家老「なら何故?」

唐の国の王様「とある兵法書には“天の時があっても地の利無くば負ける。地の利があっても人の和無くば負ける”とある」

唐の国の王様「多くの人々が協力し合えば何ものにも負けない最強の力となるが、世の中には天の時が最強だと思っておる愚か者が多い」

唐の国の王様「龍にしたってそうだ。多くの人の力を結集すれば龍には必ず勝てる雑魚だというのに龍は凄まじく強いと思っておる愚か者が多い」

侍「……そこまで龍が弱いと思っているなら本当に何で龍に拘るんですか?」

唐の国の王様「貴様はこの地域の歴史を知らんのか? この地域は侵略される運命にあると言っても過言ではない。現に最近も北方の清帝国から侵略された」

侍「あ、そういえばそんな事もあったな......」

唐の国の王様「この地域に安寧をもたらす為には相手に侵略を断念させる程の力を持たなければならないが相手は愚か者共だ。我が国の力を理解していない」

唐の国の王様「だからこそ愚か者でも我が国の力を理解しやすい様に龍共を狩ってみせ、龍共の魔力やDNAを保有してみせてやるのだ」

唐の国の王様「分かったか? 分かったのならさっさと旅の扉の場所を教えろ。子龍の命など惜しくは無いぞ?」

侍「くっ…」

ドゴーンッ!

唐の国の王様「!?何事だ!?」

唐の国の兵士1「大変です!龍達を入れている留置所の方から煙が!」

唐の国の王様「何っ!?まさか敵襲。おい侍!まさか貴様ら!」

小者「い、いえ、私達は何も…(…どうやら魔法使いさん達、奇襲は成功したみたいですね…)」

唐の国の王様「くっ、そうか…(くっそ!このまま、子龍を逃がしてしまったら古龍を倒す術がなくなってしまう。子龍や成龍は辛うじて倒せるが古龍、貴様らだけは別格、今まで倒すことができなかった。おのれ、もしこのまま古龍を倒して魔力を手に入れられなければ英国よりもっと強力な人工魔人を作れない…)」

唐の国の王様「急げ!者共!早く侵入者を捕まえて、子龍が逃げ出すのを阻止するのじゃ!」

―――唐の国の城、留置場―――

魔法使い(28)「オラオラオラァ!退きなさいぃぃぃ!!氷漬けにするわよ!オラァ!」バシュッ ウワアア!

ヒーロー「…魔法使いさん、えげつないっすね」

魔法使い(28)「ヒーロー、勝負は時に惨酷なのよ。だから大丈夫!(それにただ凍えさせて動きを鈍くしているだけで、アイツらには何も外傷はないしね)」

ヒーロー「大丈夫って…!?誰だ?」

低身長の軍服「にゃははははは!ねぇおばさん、アナタの言っている事は私も共感できるわ。そう戦いは惨酷で惨い…」

魔法使い(28)「…雰囲気的に、味方ではなさそうね」

低身長の軍服「ちょっと、おばさん!勝手に敵味方と決めつけないでくれる!」

ヒーロー「ってことは味方!?」

低身長の軍服「いや、敵だけど」

魔法使い(28)「どっちやねん」

低身長の軍服「さぁて、あんた達…、
古龍を誘き寄せる為のエサ(子龍)を持ってどこ行くつもりなの?返答しだいじゃ…痛い目見るわよ」


―――唐の国の王様side―――

唐国魔導兵10032「報告、侵入者はかなり強いです。城内に居る兵士だけでは手に負えないそうです。」

唐の国の王様「そうか、ならば城の外の街中にある兵舎に連絡を入れて」
唐国魔導兵10031「侵入者の件なんですが、将軍より対古龍用の“アレ”の使用許可を求められております」

唐の国の王様「対古龍用の“アレ”をか... ...侵入者はそこまで強いのか」

唐国魔導兵10030「でも侵入者は古龍では無い様です」
唐国魔導兵10029「侵入者は“アレ”を使った場合、死ぬと思われます」

侍「えっ!? 侵入者は死ぬって!?」

唐の国の王様「何だ貴様ら未だ居たのか」

家老「未だ話終わって無いから居るに決まっておろう。わしらは龍の使い、交渉人として来たのだからな」

唐国魔導兵10028「龍達、代理人を立てて交渉しに来たのですか?」
唐国魔導兵10027「そんな事せずに自分達で直接乗り込んで来ればいいのに」
唐国魔導兵10026「おまけに子龍達の救出にも自分達ではなく代わりの者を寄越すなんて」
唐国魔導兵10025「呆れますね」

唐の国の王様「ふん、龍達は雑魚だからな。ところで対古龍用の“アレ”についてだが」

唐国魔導兵10031「はい、“アレ”は複数ありますし実験や試験や練習では問題無く使え、本番前に実戦的に使用したいとの事です」

唐の国の王様「そうか、ならば」
唐国魔導兵10032「あ、更に情報が来ました。侵入者は今 露国の者と対峙している様です」

唐の国の王様「…そうか。(丁度良いのかもしれないな、アレは露国の兵器だし、奴らならアレを最大限に活かせるかもしれないな)」
―――唐の国の城、留置場‐‐‐―――

低身長の軍服「んえっ、アレを使う?ふふん、まあいいんじゃないの、侵入者(コイツら)相当強いし、それに私も露国(ウチ)で作った新兵器(アレ)の威力も試したいしね…」チラッ

魔法使い(28)「…大丈夫、ヒーロー?」

ヒーロー「はぁ…はぁ…、まあ何とか。…しかしこいつら強い!」

普通身長の軍服「そりゃどうも、でもアンタらも相当強いよ。俺達と戦っててまだ生きてるし」

高身長の軍服「……次は全力で行きます」スチャッ

ヒーロー「…」ザッ

魔法使い(28)「…ヒーロー、ここは私に任せてアナタは子龍を連れて逃げなさい」

ヒーロー「えっ?」

魔法使い(28)「いつ増援が来るかわからないし、戦うだけ時間の無駄よ」

ヒーロー「でも、魔法使いさんを置いて逃げるなんて…」

高身長の軍服&普通身長の軍服「ypaaaaaaaaaaaaa(ウラーーーーーっ)!!」

魔法使い(28)「さあ早く行きなさい!喰らえ、ブリザードアイス!!」

ヒーロー「うっ、でも…「早くっ!!」

ヒーロー「…くっ、行くぞ皆!」ダッ


―――唐の国の王様side―――

唐の国の王様「で、貴様ら、話が終わって無いと言っていたが旅の扉の場所を教える気になったのか?」

家老「いーや違う。先程も言ったがわしらは龍の使い、交渉人。話し合いで龍と唐の国双方に良い結果をもたらす為に来たのじゃ」

唐の国の王様「ふん、本当に龍は話し合う気があるのか?」
唐国魔導兵10031「酒豪仙人がこの城に来た時、龍達は敵じゃない事を的確かつ説得力をもって訴えてはこなかったですよね」
唐国魔導兵10030「そしてこちらが龍の一群を葬り子龍達を捕まえるという状況になってから話し合いに来るのは虫がいいんじゃないんですか?」
唐国魔導兵10029「更に話し合いに来たと言いつつ力づくで子龍達を連れ去る用意をしてたんですからね。おまけに話し合いに来たのは代理人」

家老「ふむ、それは龍達がか弱い存在だからじゃ。か弱い故に自分の身を守る為 その様な手段を用いたのじゃ」
小者「あと子龍達を連れ去ろうとしている侵入者については私達は知りません」

唐国魔導兵10028「龍達、情けないですね。自分達の問題ぐらい自分達で解決しようとは思わないんでしょうかね?」

唐の国の王様「ふん、ところで侵入者達が貴様らと関係ないと言うのなら貴様らはこの侵入者達を捕まえようとは思わんのか?」

家老「唐の国の王様よ、ならば我々は侵入者達を捕まえた後に子龍達を安全な所まで連れて行ってしまって構わんか? もちろんその後で話し合いに戻って来るが」

唐の国の王様「おっとそう言えば子龍達を殺そうとしてたからな、それは当然か」
唐国魔導兵10027「しかし龍達は“人間達の事なんてどうでもいい、自分達さえ良ければそれでいい”という考えをもっているであろう事は確かでしょ?」
唐国魔導兵10026「話し合いの結果もどうせ龍達は自分達にとって都合の良い結果以外は望んで無いのでしょう?」

家老「ふむ......」

侍「家老殿、どうしましょうかね?」

家老「なぁに、心が通じないのは世の常 人の常。故にこそ行動が大事で引き受けた仕事はやり遂げて見せなければならん。この問題を話し合いで解決しようと思ったのならば最後まで話し合いをせねばな......」

騎士「それにヒーロー共が子龍を助けたとしても私達にはまだ唐の国に龍に手助けしてくれと交渉する役目がある!」

女銃士「全く気が抜けん!」

唐の国の王様「おーい、貴様ら聞こえてるぞ~」

騎士・女銃士「何ィ!?」

家老「阿呆か!貴様ァ!声が大きすぎるわ!!」

唐の国の王様「くくく…、良いだろう。貴様らがその気なら、それ相応のおもてなしをしよう!者共構えー!」

―――唐の国の城、留置場---―――

高身長の軍服「…いいのですか?仲間を逃がしてしまって…」

魔法使い(28)「いいのよ、というかサッサと逃がしてその後で私も逃げた方が効率が良いし。それに貴方達を相手にするのにあの子はいらないでしょ」ニヤッ

高身長の軍服「…それは私達に対する挑発と取って構わないのでしょうか?」

魔法使い(28)「ふふっ、どっちでもぉー」

高身長の軍服「それじゃあ、行き…「…撤収するわよ!」

魔法使い(28)「はぁ?」

低身長の軍服「はぁ?じゃないわよ。ただ私が撤収したいから撤収するだけ、何か文句ある?…無いなら黙って、さぁ行くわよ!」

高身長の軍服「……はい、分かりました」スッ…

魔法使い(28)「ちょ、逃げる気!!」

低身長の軍服「逃げるんじゃないわよ、勝手に決めつけないでよオバサン。私達は戦術的撤退するだけ…あとそれとアレの有効範囲から少し離れたかっただけだしね」ポチッ

魔法使い(28)「えっ、アレって―――」カッ!

―――唐の国の王様side---―――

侍「な、何だ!この光は?!」

唐の国の王様「お、おおおお!これが相手の魔力を乱す事で魔力を暴走させダメージを与える新兵器『魔力エンカウンター』か!す、すごいぞ!」


―――唐の国の城、留置場―――

低身長の軍服「ふふふ、侵入者のオバサンはきっちり死んだ様ね」

―――ヒーローside―――

唐国匠兵(双剣)「動くな。動くと子龍の命は無いぞ」

ヒーロー「くっ!」

唐国匠兵(筆架叉)「おっと、そちらに気を取られているとこちらが子龍を殺すぞ?」

唐国匠兵(両節棍)「君一人じゃ4人に対応出来ないでしょ?」

唐国匠兵(棒)「大人しく縛に付いた方が身のためだよ」

―――唐の国の王様side―――

唐国魔導兵10032「報告、侵入者一人死亡 もう一人も捕縛したも同然との事です」

―――川? 船上……―――
おなべのフタの精霊改めおなべのフタのカスの精霊「どうしてあんたは死ぬ様な行動に出るんですか!? 今まで散々言われてたでしょ!? 伝説の担い手は死ぬ運命があってそれは回避出来るって! もう助けられませんからね!」ギャーギャー
魔法使い(28)「ふんっ、ちょっと調子に乗ってうっかり忘れてただけよ! ところでもう助けられないって、じゃぁどうしてあんた来たのよ!?」ワーワー
おなべのフタのカスの精霊「それは最後にあんたに文句を言ってお別れしようっと思ったんですよ! ちなみ私の近くで伝説の担い手がまた死んだのでおなべのフタの精霊からおなべのフタのカスの精霊になりましたんで!」ワーワー
魔法使い(28)「何よそれ!? というかだいたい伝説の担い手なんて存在 肩書きなんて必要無いでしょ!? 別に伝説の担い手じゃなくても魔王に戦いを挑めるんだから! 伝説の担い手なんて考えた奴は馬鹿で間抜けでアホでしょ!? 訳分かんない!」ギャーギャー
おなべのフタのカスの精霊「そんな事を私に言っても知りませんよ! 私だって最初は上位神だったのがおなべのフタの精霊になっていくら言ってもあんたらが死ぬのを繰り返す所為で最終的にこのおなべのフタのカスの精霊と言う事になったんですから訳分かりませんよ!」ワーワー
船頭?「あのちょっとお二人さん、そんなに暴れないで下さいよ。船がひっくり返ってってあっ」
クルリン ドボンッ
<船が乗っている三人ごとひっくり返ってさかさまになった......>

―――唐の国の城、謁見の間---―――

小者「そ、そんな…こんなことって… 唐の国の王様「ふはははははは!!これぞ私の最高なる野望の邪魔をした報いだ!」

唐国魔道兵1032「!?、大変です!と1032は顔を青ざめて報告します」

唐の国の王様「ん、何だ?」

唐国魔道兵1032「留置場の方から先程より大きな魔力が探知されました!と1032は大声で叫びます!」

―――その頃…唐の国の城、留置場---―――

低身長の軍服「!?、将軍!その死体…、いや魔法使いから離れて!」

唐の国の将軍「えっ?何を言って――」カチーン

普通身長の軍服「こ、凍った…一体何が起きてやがる…」

魔法使い(28)「そうね…、なんて言えばわからないけど、私が勝つとだけ言わせてもらうわ」

高身長の軍服「何で…何で貴女が生きて…!」

魔法使い(28)「さぁ?ただ今言えることはパワーアップして生き返ったってだけよ!凍れぇ!」バシュッ

低身長の軍服「―ッ!と、取り敢えず今回の所は大人しく撤収するわよ!撤収~!!」

軍服s「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」ダダダダッ

魔法使い(28)「逃がしちゃった…。ま、いっかそれより早くヒーロと合流しないとね」

魔法使い(28)「と、その前に、まずは周りの敵を片付けないと……ねっ!」ゴッ

―――唐の国の城、謁見の間―――

侍「留置所から強い魔力の反応…まさか無事なのか!」

唐の国の王様「そ、そ、そんな、アレを食らって生きてるわけが…ありえん!絶対にありえん!」


唐国魔導兵10032「あ、更に報告、先程検知された魔力がどんどん弱まってます」

一同『え?』

―――唐の国の城、留置所―――

魔法使い(28)「」ドクドク

おなべのフタのカスの精霊「しっかりしろー! せっかく生き返ったんだろうが!」

船頭?「いやー天井の石材が塊で落ちてきてそれが頭に“ゴッ”って直撃するなんて運が悪いな。ところで何で俺がここにいるんだ?」

おなべのフタのカスの精霊「そんな事よりあんた運は良い方!? なんか偉い人!? なんか物と金貨5枚持ってる!?」

船頭?「いや別に俺は偉くないし、運はまぁ微妙かな?」

おなべのフタのカスの精霊「う~ん、取り敢えずなんか行くあてがないなら取り敢えず仲間にならない?」

―――唐の国の城、留置場―――

唐の国の兵士A「ひーひひひ、あのババア、勝手に自滅したわ」

唐の国の兵士B「ああ、あっさりとな。ぷぷぷっ、無様すぎる」

唐の国の兵士A「ひー、ざまあみろオ・バ・サ・ン。ひゃーははは!」

魔法使い(28)「誰がオバサンじゃー!」ドゴッ

唐の国の兵士A「ぐはっ!」バタン

唐の国の兵士B「ま、また甦った!!」

魔法使い(28)「甦ったって…そもそも私死んでない!気絶してただけよ!」

唐の国の兵士B「気絶してただけって…」

魔法使い(28)「あんな石材で死んでたら、とっくに魔王(先代)の咆哮で死んでるわよ」

魔法使い(28)「…さぁーて、それじゃ私をオバサンと言ったあなた達には痛い目をあって貰おうかしらね」フフフ

唐の国の兵士B「いやオバサンって言ったのは俺達じゃない!」

魔法使い(28)「大丈夫、命までは取らないわ。ただ少し眠ってもらうだけだから!くらえ、氷結界!」

唐の国の兵士B「ひいいい!ぎゃあああ!!」

―――唐の国の城、謁見の間―――
唐の国の王様「ハッ!うちの兵士叫び声が聞こえた!」


―――唐の国の城、留置場―――

低身長の軍服「そこまでよオバサン! 大人しくしないとこいつと子龍達を殺すわよ!?」

ヒーロー「く、」

魔法使い(28)「!? 恐れをなして逃げたと思ったら、ちょっとあんたそれは卑怯じゃないの!?」

低身長の軍服「ふん、一番最初にオバサンが言っていたのよ? “勝負は時に惨酷”ってね! そう戦いは惨酷で惨い!」

魔法使い(28)「くっ」

おなべのフタのカスの精霊(いよしっ! ヒーローが来た! これで魔法使い(28)は死なずに済む! 何故なら)コソコソ

唐国匠兵(両節棍)「お、こいつ金貨持ってる」

唐国匠兵(筆架叉)「あ、俺にも寄越せよ」

唐国匠兵(棒)「おいおい、そういうのは今はやめろよ」

唐国匠兵(双剣)「む、こいつもう一本 剣を持っていたのか」

普通身長の軍服「!? それはまさか、英国海兵の剣!?」

おなべのフタのカスの精霊(そう、ヒーローは公爵(変装中)から剣と金貨5枚を受け取りましたからね! 不運に見舞われて死ぬ事は無い! そしてついでにその仲間の魔法使い(28)も!)コソコソ

―――唐の国の王様side―――

唐国魔導兵10032「報告、侵入者の片割れが英国海兵の剣を所持していた模様です」

唐の国の王様「なっ!?」

唐の国の王様はしばらく目を大きく開かせたまま固まる。

唐の国の王様「ば、馬鹿な!英国、それ近辺の国には、龍の事は伝わってないはずなのに…。くそ!くそ!くそっ!!」

その光景はおかしなものだった。先程まで偉そうにふん反り返っていた唐の国の王様が、今『英国』の一言を聞いただけで、悔しそうに地団駄を踏んでる。

唐の国の王様「くっそぅ!『古龍の魔力で人工魔人を作ってそれで英国の破壊者を倒そう』作戦が水の泡だ!ぐわぁぁぁ!!」

―――唐の国の城、留置場---―――

低身長の軍服「にゃはははは、さあ早く他の仲間の居場所を…」

ヒュー ドッスーン

鉄龍「…仲間の居場所が…どうしたって?」

唐の国の兵士達+普通身長の軍服『りゅ、りゅ、りゅ、龍だー!ぎゃああああ、殺されるぅ!』

低身長の軍服「うろたえるな!敵は所詮古龍が一匹…ってコラ~!人質を放すな!」

ヒーロー「うわああああ、魔法使いさ~ん」

魔法使い(28)「こらこら、男の子でしょ泣かないの」ナデナデ

鉄龍「…えーっと、アンタ達、侍一行の仲間で会ってるよな。俺の名前は鉄龍、大体仙龍と俺の尻尾(泥龍)から話は少々聞いてる。一回話してみたいと思ってたんだよな、かっかっか!」

魔法使い(28)「話なら後でいくらでもやってあげるから、今は子龍達を連れて逃げるわよ!」ザッ

―――唐の国の城、部屋---―――

片足だけの軍服「おおおおおお!あそこにいるのは正しく古龍!」

白衣の軍服「隊長に待機命令下されてんだから今日は戦うの我慢しなよ」

片足だけの軍服「そうでもよ…、ああああああ!もう我慢ならん!行くぞドクター、出撃だ!」ダッ

白衣の軍服「はぁ~、また今回の事で書類を書かないといけないのか…ヤレヤレ」トテトテ


―――唐の国の王様side―――

侍「え? 英国の破壊者を倒そうというのが目的だったんですか?」

小者「私達は英国の破壊者達を実際に見た事がありますけど、はっきり言って瞬殺されてたりグータラや逃げているところしか見てないですよ」

騎士「公爵も言っていたな“破壊者がなんか役に立ったのか?”と」

唐の国の王様「なんだと!? 英国の破壊者は140mや200m、390mもある巨大な存在ではないのか!?」

小者「確かに巨大でしたけどま~ったく活躍してませんでしたね」

騎士「まさしく役立たずだったな」

唐の国の王様「そうだったのか... ...だが! どうやら貴様らは知らん様だな! 破壊者の真の力を!」

侍一同『え?』

唐の国の王様「破壊者や人工魔人には転送魔法を仕込む事が出来るのだ!」

侍一同『え?』

唐国魔導兵10031「分かり易く言えば転送魔法を仕込んだ破壊者に荷物なり目的なりを持たせて転送魔法で転送します」
唐国魔導兵10030「その後、破壊者は荷物を届けたり目的を果たした後に自身の転送魔法でその場から転送、帰還出来たりします」
唐国魔導兵10029「この能力なら流通革命が起きますし戦闘ではやり方次第では充分脅威になります」

騎士「なんだそれは。凄い役に立つ存在ではないか。公爵の奴......」

家老「う~む、それを聞くと和の国でも転送魔法の為に研究を殿に進言したいのぅ......」

唐の国の王様「しかし、英国の人工魔人(破壊者)は我々の国の人工魔人と比べたらスペックの差は歴然。だから私は古龍がこの国に潜伏していると聞いた時、最高な気分だった。何せ古龍の魔力は強力、それで作った人工魔人は強いだろうからな」

唐の国の王様「それで私は露国と独国と手を組んで古龍を倒し、英国にぎゃふんと言わせれる程の兵器『NEW人工魔人』を作ろう考えたのだよ。(これ以上、奴らにデカい顔で居させるのも腹立たしいからな…)」

侍「それってつまりアンタは、龍が良い奴でも悪い奴でも関係なしに、ただ英国に一泡吹かせたいだけで殺そうとしてんのかよ!」

唐の国の王様「ああ、そうだ!それが悪いかァ!私はただあの私をまるで汚物を見るかのような目で見て私のプライドをずたぼろにしたアイツに復讐したいだけだ!もうこの際、民などもどうでもいい。いっその事、民全員を人工魔人に帰るのも良いだろうなぁ」ヒャハハハハ

小者「く、狂ってます…」

唐の国の王様「狂ってるぅ?ああ、そうだな。確かに今の私は狂ってる、幻が見えるぐらいに…」ヒヒッ…

騎士「幻?」

唐の国の王様「…お前たちの背後に翼を生やした子供が見える」

小者「翼を生やした子供?……!?」クルッ

天使A「…」ニィ…

女銃士「て、天使だ!皆、下がれ!」

スッ ザザーッ

侍「これが天使…。王様が教えてくれるまで存在に全く気づかなかった…」

忍者「しかし、幸運な事に奴は今一人。確か酒豪仙人殿の教えでは天使の真価はアレが複数いる時のみに発揮されるとの事」

騎士「つまり、今のアイツは簡単に倒せると言う事だな!」ガチャッ(剣を構える音)

ザザザザザザシュッ
天使A「!?」ボトボトボトボトボトボトッ
唐国魔導兵10032「報告! 古龍が現われたとの事です!」
上忍「強い奴には不意打ちってね」
唐の国の王様・家老「「なんだと!?」」
騎士「いきなり上忍が天使の手足翼を斬り落とした!?」
唐の国の王様「貴様ら、龍共の使い 代理人で話し合いに来たのに古龍がやってくるとは龍共に信用信頼されてないな!」
忍者「そして首を斬り落とすでゴザル!」ザシュンッ
家老「いやいや、きっと龍達自身が自分達の身の上の事、自ら話し合いに参加しようと来たのかもしれんぞ?」
天使A「」ゴロンッ
唐国魔導兵10032「でも古龍が現われたのは留置場です。明らかに子龍達の奪還が目当てかと」
侍「容赦ないなぁ......」
唐の国の王様「ヒャハハハハ! 貴様らが龍共の使い 代理人で話し合いに来ているというのに! 貴様ら龍共に駒扱い、トカゲの尻尾切りにされたな!」
女銃士「私達はこいつらが話し合いが通じない、強力な力を持っている事を知っているからな」
家老「いや、そもそも龍達は今 立場が弱い。話し合いをしようにも子龍達が人質となっていては話しをまとめ様にもまとめられんから子龍達を助けるのじゃ」
上忍「ついでにこいつ、燃やして始末しちゃいましょう。強力な火ってありますか?」
唐の国の王様「ふん! 龍共の立場が弱くて当然! 何故ならここは唐の国! 龍共の国ではない! ましてや貴様らの話ではこの世界も奴らの世界ではないではないか!」
唐国魔導兵1182「あ、それじゃ私が始末しちゃいますね。えい」ゴオォッ
唐国魔導兵10031「引越ししたらトラブルが起きない様に古くから住んで居る近隣住民にちゃんと挨拶をして仲良くなっておいて緊急時に相互互助出来る様にしておくべきでは?」
忍者「おぉ、天使が見事に灰になっていくでゴザルな」
唐国魔導兵10030「更に貴方達の話では龍は世界間移動が出来るのでしょう? だったら子龍が世界間移動が出来る様になるまで待てば我が国に集って迷惑をかける必要性は無いのでは?」
上忍「いや~立場上 かたじけない」
唐の国の王様「龍共はこの世界に馴染む努力、共存共栄する努力を怠った! トラブって狩られる対象になったのは奴らの身から出た錆よ!」
唐国魔導兵1182「いえいえ、こんなのはお安いご用ですよ」
唐国魔導兵10029「おまけに貴方達が龍の使い 代理人となって話し合いに来ている、この様な時に戦闘を仕掛けて来る」
侍「しかしここに天使がいるとなると、旅の扉が心配だな」
唐の国の王様「龍共にいかほどの良い奴が残っていようとも、それは既に形骸である! あえて言おう! 龍共はクズであると!」

家老「……なんか頭が痛くなってきたな......」

仙龍「ほほう、ワシらはそんなちんけなものを守るために殺されかけたのか」

唐の国の王様「な、なんだこのジジイは!」

侍「仙龍、コイツは構うだけ無駄だ。抑えてくれ」

仙龍「それは無理な相談よな、ワシにも我慢ならんことはある」

カリカリカカリカリカリカリカリ

唐の国の王様「!?な、ななななんの音だ!!?」

唐国魔導兵10031「え?何か聞こえる?」

カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ

唐の国の王様「ヒィイ!また聞こえる!し、しかも尋常じゃないほど近い!!」

カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ

唐の国の王様「!服の下から!?」バッ
そこには無数の気味の悪い虫の様な生き物が唐の国の王様を食い荒らしていた
その内の一匹が唐の国の王様の方を向いてニタァと笑ってまた食い荒らしだした

唐の国の王様「あああぁぁぁぁああーーーーーああぁああぁあああぁあああああああ!!!??」

仙龍「『恐心の霧』永遠に食われ続ける夢を見ておくんじゃな」

―――唐の国の城、留置場―――

魔法使い(28)「ところでどうして古龍である貴方がここに来てるの?」

鉄龍「いや、実はさ。天使の奴ら天使長を連れてきてよ。今、何とか鎧龍と風龍と酒豪仙人が進行を阻止してんだが、一匹この辺りに逃がしちまって。取り敢えず、天使に手を出すなと忠告しに来た!」

鎧龍「因みに次元を越える力は古龍にならないと使えなくて、古龍になれるのは千匹に一匹といったように数限られてるんたぜ」

魔法使い(28)「おーい、どこ向いて話してるー」


―――唐の国の王様side―――

唐の国の王様「ああぁああぁあああぁあああああああ――――――」

家老(……心が通じないのは世の常 人の常... ...はぁ)

唐国魔導兵10031「この腹黒のクズ龍が.....!」
唐国魔導兵10030「他人を使って騒ぎを起してその隙に子龍を奪還し後顧の憂いを絶って反撃」
唐国魔導兵10029「その手練手管は褒めてあげますよ。だけどここは唐の国」
唐国魔導兵10028「異世界からの来訪者でこの世界で繁殖行為」
唐国魔導兵10027「繁殖行為していなくても子龍達をこの世界に連れ込んで自らの身から出た錆で結果この様な振る舞い」
唐国魔導兵10026「クズいったらありゃしない」
唐国魔導兵10032「私達では太刀打ち出来ないでしょうが、ここは私達の国。私達の思いを知れ。併せ魔法4人で残りは牽制! 行くよ!」
唐国魔導兵達『応!』

仙龍「ふん、ワシに敵わないと知っていて挑むのか?」
キラッ
仙龍「!?」バッ ヒュガッ 仙龍(これは槍!? いや、矢か!? あそこから放ったのか!?)
唐国匠兵(徒手)「俺達五人も加勢するぞ!」
唐国匠兵(双剣・女)「……参ります」
唐国匠兵(??)「フフ......」
唐国魔導兵4326「状況を知ったので援軍に来たよ!」
唐国魔導兵10032「ありがとう!」
仙龍「ふん! 人数が増えた所でワシには敵うまい! 先ずは、ハッ!」ゴォッ ヒュー ドォン
唐国匠兵(??)「あ、あいつやられた!?」
唐国匠兵(徒手)「いきなり狙撃手がやられるとは!」
唐国魔導兵10032「犠牲は無駄にはしません! 4人併せ魔法を発動させます! 皆さん下がって!」
仙龍「む!?」
ズドおおオオォォォォンンんんッッっっ!!!!

侍「ちょっ、おい!仙龍!」

仙龍「大丈夫だ…、気絶させただけだ。一応手加減はしておる」

小者「良かった…」

忍者「作戦では、仙龍殿は子龍を旅の扉まで誘導する役割でござるが。()どうしてここに?子龍はどうしたのでござる?」

仙龍「子供達はもう3分の1ぐらい、龍の世界に戻った」

騎士「おお、そうか」

仙龍「それより聞け!大変じゃ、この辺りに天使の…」

天使長「天使の…が何だって?」

仙龍「天使長!?こ、こいつだ!わしがここまで来たのは、こいつが来てるから、お前達にこいつの危険を伝える為にここに来たッッ!」

家老「危険?全く覇気が感じられないこの男がですか?弱そうな…」

天使長「弱い?ピクッ…。下等種族の分際でこのわしが弱そうだと?付け上がるな!!」ゴゴゴゴゴッ

『!?』ビクッ ザッ

仙龍「油断するなよ!こいつは天使の長をする者。天使数百体より断然に強い!心眼をまだ使えない奴らにはさらに厄介な相手だ!」

侍「ああ良いぜ。これは喧嘩だ。侍(オレ)の闘い(ケンカ)だ!」チャキッ

騎士「いや違うぞ、侍一行(ワレワレ)の戦争(ケンカ)だ!!」ジャキッ


家老「ふむ、そういえば聞きたい事があったんじゃ。天使長とやら、何故天使達は旅の扉を回収しようとするのか?」スゥ

天使長「フン、その質問は下等種族に答える気はせんな」

家老「そうか、ならば」スッ グッ
侍・小者((あの構えは!?))
ザザザシュッ
天使長(え? なっ!? いつの間に!? 早、い!? いや、こ、のわしが、下等種族、ごとき、に......)
家老「臨兵闘者皆陣列在前 十文字斬り三連 クジ斬り」
ボトボトボトボトボトボトボトボトボト
一同『天使長を九等分に斬った!?』
仙龍「ま、間違いなく、しっかと天使長を斬ってのけよった......」

家老「そもそもこの唐の国の龍問題! 貴様ら天使共が旅の扉を回収しようとしたから龍達が行動を起こした! 龍達の行動で唐の国の王様が行動を起こした! その結果龍達は血を流した! 唐の国の王様達もあの様よ!」
唐の国の王様「ああぁああぁあああぁあああああああ――――――」
唐国兵達『うぐぅ』

家老「更にこちらは本来は魔王軍に連れ去られた魔法使いを助け出すという目的をかなり遅延させられた! 多くの者が傷付いた! その全て貴様ら天使共が元凶!」

上忍「……人間には喜怒哀楽がある... ...怒りは人間が本来持っている以上の力を引き出し遥かに格が上の相手に臆さずに挑めるというが......」
仙龍「どうやってあの天使長を九等分に?」

家老「仙龍殿は信玄堤をご存知か? 力は確かに重要かもしれんが力だけが勝敗を決めるものではない。彼を知らず己を知れば一勝一敗す。相手が油断していたのも勝因じゃ」

侍「あの、ところで家老殿はどこであの技を身に付けたのですか?」

家老「あ~っと、そんな事はどうでもよいじゃろ? 身に付けた事や肩書きが大切なのではない。例え大金持ちや上流階級出身でも妹を奉公人に出さざるをえない様な貧乏人の子のなんちゃって侍でも大切なのは自分の目標を」
天使達『貴様ら! よくも下等種族の分際で天使A、天使長様を滅殺してくれたな!』
忍者「天使が大群で押し寄せて来たでゴザルよ!」

天使長「天罰(ジャッジメント)…」パチンッ

家老「ぬぐわぁぁぁぁぁ!!!」ガハッ

侍「生きてたのか!?」

天使長「馬鹿にするなではない、あんな下等な攻撃で死ぬほど柔ではない…と言いたいが、顔に少し傷を受けてしまった。それは本当に不愉快だ。だからその老猿人は消させてもらった、もうじき灰になるだろう」

侍「そ、そんな…、ああ!どんどん灰に…」

小者「ひ、酷い…ッ!」キッ

天使長「酷い?馬鹿を言うな。最初に手を出して、我々の仕事(旅の扉回収)を邪魔しに来たのはお前らだろう。そんな邪魔な奴を消して何が悪い?」

天使長「ふぅ~、さてと天使も十分集まった所で、少し一掃するために場所を変えるか…。大天使様、我らに神の祝福の力を…」パチンッ

―――唐の国、旅の扉(大門)---―――

酒豪仙人「うおおおお、何体いるんだ?子龍、成龍らを見せない為に結界張ってるけどもう限界に近そう…。って、うわっ!侍達が急に目の前に!あっ、あとそれと誘拐されていた子龍と、天使を食い止めている鎧龍と風龍まで…」

侍「なっ…どうして俺らここにいるんだ…」

天使長「さっき言っただろ。わしが戦いの舞台を変えたと…貴様らを一掃するために!」

仙龍「貴様ら、さっきも言ったが…」

侍「ああ、もう分かった。おい、皆!今から龍達が全員、龍の世界に戻るまでこの場を食い止めるぞ!」

「「「「「おう!!!!」」」」」


天使長「ハッ! 下等種族が意気がったところで我らに絶対に勝てはしない!」

侍「なにおうっ!」

天使C「エネルギー充填完了」

天使長「やれ!」

天使C「……消去開始……」

天使達『……攻撃開始……』

カッ! チュドーン! カッ! チュドーン! カッ! チュドーン! カッ! チュドーン! カッ! チュドーン!

天使長「この攻撃に防御手段は無い」

天使長「何故なら防御に使った手段そのものをエネルギーに変え爆発させるからな」

天使長「だから二重三重に防御しても連続攻撃を叩き込めばすぐに防御を無くせる」

天使長「そしてこの攻撃が直接命中すれば命中した個所がエネルギーに変換、爆発」

天使長「貴様ら全員、跡形も無く灰と化すが良い!」

カッ! チュドーン! カッ! チュドーン! カッ! チュドーン! カッ! チュドーン! カッ! チュドーン!……

ヒュオオオオオオオ…

天使長「くふふふ、他愛ない…さて後は貴様ら残りの龍らを倒して、旅の扉を天界に持って行くか。行け、天使共!」

魔法使い(28)「…凍れッ」ヒュオオオオ…

天使長「…天使達が凍っているッ!?まさか、アイツらまだ生きている!!」

鉄龍「かっかっか!ああ、そうだ俺が大地から何度も強固な鉄壁を作り出して防いだんだよ!」

鉄龍「あと今更だが俺の能力は土や石から鉄を作り出す能力」

天使長「つまりは、お前は連続攻撃に合わせて鉄壁を何重にも何枚も作り出し、エネルギーを相殺したと言う事か!」

魔法使い(28)「因みに天使を凍らせたのは私の仕業ね」

天使長「貴様は伝説の担い手…?!そうかそちら側にはイレギュラーが居るのか…」

天使長「…分かったその旅の扉を回収するのは、お前らの用事が終わった後にしてやる」

侍「はぁ?ちょっとそれってどういう…」
天使長「…まさか伝説の担い手が居るとは…行くぞ天使」シュンッ

小者「…行っちゃいましたね…」


―――唐の国、旅の扉(大門)から離れた地点、天使長side―――

天使長「さて、エネルギー充填を開始せよ」

天使達『……了解……』

天使長「フ、馬鹿な下等種族めが。散々我々の仕事(旅の扉回収)を邪魔しに来ておいて見逃す筈が無いだろうが」

天使長「フフ、一つの攻撃が効かなければ別の攻撃に切り替えるのみ。こちらには超々遠距離攻撃という手段がある」

天使長「フフフ、おまけにこの攻撃は鉄板を何百枚と重ね様とも一撃で消し飛ばせるし奴らの認識外... ...うっ」

天使長「顔の傷が疼く... ...下等種族が、この世は所詮 力こそが重要! 力無き者は滅びる! だから貴様は灰となった!」

天使長「なにが力は重要ではないだ!? 運命には抗えない! 肩書きは大事だ! 生まれ持ったものが全て! 持たざる者は一生 持たざる者!」

天使長「特別でなければ何も成せん! 下等種族はどう足掻いても下等なのだ! 不愉快だ! この顔の傷の疼きもだ! あの老猿人を灰にしても未だ治まらん!」

天使C「エネルギー充填完了」

天使長「よし! フフフフ、老猿人、貴様の許へ貴様の仲間達も送ってやる! 撃て!!!」

天使C「……砲撃開始……」

天使達『……攻撃開始……』

カッ! ヒューー……

ヂュドオ゙オ゙オ゙オ゙ォォォォンンンンッッッッッ!!!!


―――時は少し遡って、唐の国、旅の扉(大門)―――

キラキラキラキラッ
一同『!?』ババババッ ヒュガガガガッ
ヒーロー「これは槍!? いや、矢か!」

唐国匠兵(徒手)「龍共! 今度は負けないぞ!」
唐国匠兵(双剣)「俺達8人が相手だ!」
唐国匠兵(両節棍)「なんか向う凄い数が増えてない?」
唐国匠兵(筆架叉)「それでもやるんだよ!」
唐国匠兵(双剣・女)「これ以上この国で好き勝手は許しません」
唐国匠兵(??)「フフ... ...行くぜ」
唐国匠兵(棒)(頼みましたよ、露国の人達......)

侍「唐国兵達!?」

―――唐の国、旅の扉(大門)から少し離れた地点―――

低身長の軍服「『魔力エンカウンター』の準備は良い?」

軍服達『いつでも行けます!』

低身長の軍服「良し! それじゃ龍共をやるわよ!」

軍服達『ypaaaaaaaaaaaaa(ウラーーーーーっ)!!』

低身長の軍服「『魔力エンカウンター』作動!」ポチッ

ヂュドオ゙オ゙オ゙オ゙ォォォォンンンンッッッッッ!!!!

魔法使い(28)「ん、この光は…」

侍「魔力エンカウンターだ!!」

唐の国の王様「ふははは、ナイスタイミングじゃ!」

片足だけの軍服「そしてさらに、俺登場!」パァンッ

白衣の軍服「戦いたくてうずうずしてるのは分かるけど、撃つなよ」

ヒーロー「な、何だ新手か!」

白衣の軍服「いや、ただの医者と片足義足の戦闘馬鹿だ」

片足だけの軍服「戦闘馬鹿って…、その言い方は無いだろ」シクシク

片足だけの軍服「…んで、さっきから気になってんだけど、まだ倒れないの?普通なら龍達は今頃魔力エンカウンターで倒れてるはずなんだけど」

酒豪仙人「そんなもの、私の力でちょちょいのちょいと、結界を張って相殺してやったよ。(ま、結界の外では魔力エンカウンターはバリバリに発動してんだろうけどな)」

―――天使長side---―――

天使長「何っ!?謎の光が出てきたと思ったら、我らのエネルギー弾が消された!これも伝説の担い手(イレギュラー)の力だとでもいうのか!」

天使長「まあいい、この攻撃が失敗したら約束通り『龍達の帰還が終えるまで手を出さない』と決めたのだ…。悔しいが…私も一応神の使い約束は守らねばならん」

天使A「…」つ唐の国の観光ガイドブック

天使長「観光か…。まあ暇つぶしにはなるか。なら行くぞ天使共!唐の国の観光だ!」
バンザーイ バンザーイ


天使長「ハッ!? ちょっと待てお前ら! 静かに!」

天使長「はい... ...はい... ...いえ、そんなつもりは... ...はい、分りました」

天使長「予定変更だ! 奴らに再度攻撃をかける!」

天使達『?』

天使長「奴らに我々の仕事(旅の扉回収)を散々邪魔されたので我らの威信にかけて奴らを抹殺する!」

天使長「下等種族の分際で“天使達って、俺達を下等種族とか言う割りには全然俺達を殺せてないじゃん”とか」

天使長「“言う程の実力が無い”“神のご意思なんて簡単に逆らえる”等と思われてしまっては我らの沽券に係わる!」

天使長「よって我らは最後の一人が死ぬまで奴らと戦い続ける!」

天使長「で、次なる攻撃手段は『魔力使用不可』だ! 奴らが居る範囲内全てで魔力が使えなくなるフィールドを展開し」

天使長「そして我々はそのフィールド内で魔力が使えない状態で奴らに白兵戦を仕掛ける!」

天使達『……了解……』

天使長「行くぞ! 我々の仕事を邪魔したらどうなるかを奴らに死を持って思い知らせるのだ!」

―――唐の国、旅の扉(大門)―――
唐国魔導兵10031「露国の兵器が効かないとなると、併せ魔法5人を試してみますか......」
唐国匠兵(両節棍)「ねぇ、かなりやばいんじゃない? どうすりゃいいのよ?」
白衣の軍服「ふむ、その併せ魔法は強いのかね?」
唐国匠兵(双剣)「大丈夫、王様にきっと考えがあるから」
唐国魔導兵10031「はい、2人併せなら通常の4倍の威力、3人併せなら9倍の威力、4人なら16倍、5人で通常の25倍の威力の魔法が撃てます」
唐国匠兵(徒手)「そう、王様を信じよう」
白衣の軍服「ふむ、まるで川の様だな」
唐の国の王様「仕方ない、こうなったら話し合いを完全に放棄して少しでも敵戦力を減らすか」
片足だけの軍服「うん? なんで川?」
侍「何!? 話し合う気など最初から無かっただろ!?」
白衣の軍服「知らんのか? 分かり易く説明すると水嵩10cmで水力1tの川が水嵩20cmで水力4tとなる。30cmで9t、40cmで16t、50cmなら水力25tだ」
唐の国の王様「ふん、話し合いを完全に放棄するとはこういう事を言うのだ! ホットラインを!」
片足だけの軍服「へぇ、意外と力が上るんだな」
唐国魔導兵10032「はい... ...どうぞ」
白衣の軍服「そうだ。だから暴れ川に対してしょぼい技術で作ったしょぼい堤なんぞは簡単に破壊される」
唐の国の王様「もしもし、唐の国の王であるが聞こえておるか?」
上忍「しかし仙龍、あんた当てにならない発言をするなぁ」
殿様『はいこちらは和の国の殿です。よく聞こえていますが何か御用ですか?』
仙龍「そうかの?」
侍「え!? 殿!?」
上忍「唐の国の王様に『恐心の霧』をかけて永遠に食われ続ける夢を見ろっ言ってたけどあの通り王様元気じゃん」
唐の国の王様「うむ、我が国での龍退治の件で送ったもらった援軍についてなのだが早急に引き上げてもらいたいのだが」
忍者「おまけに天使長を家老殿が九等分に斬った時に間違いなく、しっかと天使長を斬ったと言ってたでゴザルよ」
唐国魔導兵10032「!? 大変です! 突如魔力が使えなくなりました!」
上忍「天使長は全然斬れてなかったですよね。更に天使達は話し合いが通じないとか言ってましたけど意外と話せば通じてたんじゃないんですか?」
唐の国の王様「何だと!?」
天使長「下等種族共! 覚悟しろ! 貴様らが全滅するまでは我々は退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」
忍者「なんと!? 天使達が帰って来たでゴザル!?」
仙龍「ほーれ見た事か。天使達は話し合いが通じぬ相手じゃ」


―――天使達、龍達……―――

天使A「……」チョンチョン

天使長「おっとそうだ、一番に優先すべきは仕事であったな。旅の扉を回収するぞ!」

仙龍「させるかっ! 仮令魔力が使えなくとも!」バッ

―――軍服達、唐国軍別働隊……―――

唐国魔導兵10031「魔力が使えなくなりました、これでは戦闘も補助すらも出来ません... ...どうしましょう?」

低身長の軍服「どうしましょうじゃないわよ」

片足だけの軍服「あ、隊長殿」

低身長の軍服「どうやらこちらだけじゃなくあちらも魔力が使えない。ならやるべきは、白兵戦用意!」

―――唐国軍本隊、侍一行……―――

唐の国の王様「話しの途中でホットラインが切れてしまったか... ...魔力が使えないそうだな、魔導兵達は下がれ」

唐国魔導兵達『はい』

侍「あそこに現れた天使達こそこの龍問題の元凶! 手助けしてくれないか!?」

唐の国の王様「? 私は天使よりも龍共のほうがクズだと思っているのだが? 子龍達が捕まった時に素早く助けに来ないで策を弄した事は別にいい」

唐の国の王様「他人に危ない橋を渡らせ一方的に自分達のみ利益を得る策があるなら使うべきだろう。しかし龍共は他人に迷惑かけないと言いつつ貴様らに危ない橋を渡らせた」

唐の国の王様「それに私の目的は古龍の血、肉、DNA、魔力を材料に、この魔道兵(出来損ない)よりも強力な人工魔人を作り、それを量産し他の国を出し抜き!他の国よりも強い軍事力を手に入れること!それなのに龍の仲間などになったらその目的が果たせないだろ、お前たちは馬鹿なのかァ?」

唐の国の王様「まぁ、あそこで戦っている古龍を三体ほど殺して我々に献上してくれるというなら考えておいてやらないでもないが…どうする?」

侍「そんなこと…ッ、仲間を売るようなことできるわけ…ッ!!」

唐の国の王様「ひゃははは、なら交渉決裂だな。残念だよ…和の国とは良き仲を築けると思っていたのに…。(まぁ、元々新人工魔人ができたら、試運転ついでに和の国を滅ぼすつもりだったから、別に良き仲とか関係ないけどな。まあ今はこう言った方があの侍は悔しがるだろう)」

侍「…くっ!」

女銃士「おい侍、あんな下衆の言った事など気にするな。それより今は天使達の進行を食い止めるのが先決だ」

侍「ああ、そうだな」 【子龍、成龍の帰還率50%】 【現在までの龍の死亡率0%】

唐の国の王様「さあて、それじゃあ私達は天使長と話しをして、天使達の仲間になるか。あいつら龍に興味は無いみたいだし…さあ行くぞ!」ザッザッザッザッ

小者「…行きましたね。それで貴方達は一緒に行かなくていいんですか?」

片足の軍服「ん、いや別にいいよ。俺、あの人の配下じゃないし、それよりもあの王様が言った聞き捨てならない台詞『他の国を出し抜いて…』だっけ?それをキュートな隊長さんに伝えないといけないし…、キュートで思い出したけど君(小者)も中々かわいいよね」

侍「…お前…それ以上小者に近づくな………殺すぞ…」ゴゴゴゴ

片足の軍服「いやいや、すまんすまん。別に狙ってはいないから安心しな…かわいいと思ったのはホントだけど。…でもこの事伝えたら多分、唐の国との同盟破棄になるんだろうな。ま、俺的にはどっちでもいいんだけど…」

片足の軍服「あっ、そうだ。そういやお前ら古龍達と仲良いんだよな。なら交渉して古龍の血10ℓほどくれない?もしくれたら龍達の帰還の手助けをできるかもしれない」ニッ

侍「はっ?手助け?唐の国とグルになって龍を倒しに来てたお前らが?何で?」

白衣の軍服「私達の目的は古龍の血を手に入れること、だから別に龍らを殺すのが目的ではないんです…。この片足戦闘馬鹿は龍と一戦交えたいみたいですけど」
片足の軍服「いや、別に俺、殺したいわけじゃねぇよ!ただ戦いたいだけだから!感じ悪いように言うなこの白衣!」


唐国魔導兵10032「すみませーん」

軍服達『!?』ビクッ

唐国魔導兵10032「王様より和の国の皆様に伝言です」

片足の軍服(なんだ、俺達の話しを聞かれた訳じゃない様だな......)

侍「? 何だ?」

唐国魔導兵10032「“ちょっと言い忘れていたが、この龍問題は龍共と我が唐の国の問題。これ以上は和の国は干渉するな”」

侍一同『え!?』

唐国魔導兵10032「“もし無理に干渉するならば和の国は我が国に対し野心ありと見なしそれ相応の対応をする”との事です」

侍「それってつまり......」

唐国魔導兵10032「貴方達は我が国に対し侵略の野心がお有りですか? 無ければ即刻お帰り下さい」

侍「く、これが話し合いを完全に放棄するという事か......」

唐国魔導兵10032「あ、我が国を出るまでもしくは観光地を観光するなら私が同行する様に言付かっております」

侍「そうか......」

唐国魔導兵10032「クズな龍共から解放されて良かったじゃないですか。だいたい龍は異世界へ渡る力を持っているんですから子龍が成長したら一緒に連れ帰れば良いんですよ」

侍「クズか…、そうかクズか…」ククク

侍「なら俺もクズだ!和の国は関係なく…俺は龍達を助ける!唐の国の問題?んなの知るか!俺は約束したんだよ龍達を無事に帰すって…だから守る!」

唐国魔導兵10032「分かりました、それを反逆行為と見なし…あなた方をこれより消します」

侍「ああ来いや!峰打ちで倒しきってやるよ!」

騎士「…いくぞ侍、奴らを殺さない程度に倒し龍達を助けるぞ」

侍「お、お前達…」

片足の軍服「俺も手伝うぜ」

唐国魔導兵10032「!?な、何故あなたが敵側に…」

片足の軍服「うるせー、何でなのかはてめーらの王様の発言を思い出してやがれ!」

侍「義足の人ぉ…」

片足の軍服「忘れんなよ、血の件」

龍娘「おう、私がおじいちゃん達に聞いといてやるよ!」

低身長の軍服「ってことは、私達はあなた達に協力した方が古龍の血を大量に手に入る可能性が高いということね!それは素晴らしい!」

片足の軍服「あっ、隊長いたのか…」


唐国魔導兵10032「はぁ分っかんないなぁ~? どうして他人に迷惑をかけない様にする貴方達が龍共の味方を簡単に出来るんです?」

侍「味方しちゃ悪いか!?」

唐国魔導兵10032「龍共はこの世界の者では無いんですよ?」

侍「それがどうかしたか!?」

唐国魔導兵10032「いえね、それだったらどうして異世界を渡れない子龍が存在しているんですか?」

一同『?!?』

唐国魔導兵10032「龍共が本当に他人に迷惑をかけないと言うならこの世界に誰にも気付かれずいつの間にか現れた様に誰にも気づかれない様にこの世界から去れば良いんですよ」

唐国魔導兵10032「それなのにこんな騒ぎを起こして、迷惑極まりないです。ようは勝手に他人の家に侵入して勝手に繁殖して家主が利用法を思い付いて狩ろうとしたら悪いのは家主ですか?」

唐国魔導兵10032「こんな奴らが来なければ家主は病まなくて済んだのに。今まで通り人間達に干渉しないでこっそりひっそり子龍を異世界に渡れる様に育て鍛え上げてれば良いのに......」

唐国魔導兵10032「あげくは家主が病んでおかしな行動を取り始めたら“やっぱり家主が悪くて自分達は悪くな~い”ですか?」

唐国魔導兵10032「少しは龍共は自分達にも責任がある事を自覚して行動すべきなのに自分達の立場を向上させる為の努力、行動を怠っている」

唐国魔導兵10032「いつまでも今の立場に居続けては駄目だというのに未だに今の立場に居続ける。はっきり言ってクズですよ」

唐国魔導兵10032「で、貴方達はどうするんですか? はっきり聞かせて下さいよ。それともやっぱり“家主が悪い、悪い奴とは口利かな~い”とかで押し通すんですか?」

侍「……」

唐国魔導兵10032「はっきり答えて下さいよ!? 龍共にも責任があるこの問題を円満解決する方法を!」

小者「………」プルプル キッ

小者「円満解決って…、そんなのあなた達が変な欲を持たずに龍達を帰してあげればいいだけの事じゃないですか!」

小者「というよりあなた達は本当に円満な解決を望んでいるんですか!!善悪関係なく己が力の為に龍を欲する貴様らに!」

侍「何か小者の口調が変わった!」

小者「それに何ださっきのは!他人の家とか何とか…この世界は貴様ら唐の国の物ではない皆の世界でしよう!」

唐国魔導兵10032「…はぁー、皆の世界なんてちゃんちゃら可笑しいですね…。この世には狩る側と狩られる側。支配する側と支配される側が存在するんです」

唐国魔導兵10032「だから皆平等なんてあり得ないんです…」ボソッ


―――天使達・龍達の戦闘地域から離れた地点、唐国軍本隊……―――

唐国斥候兵「報告、天使達は龍共に四肢を潰され胸や頭を砕かれてもすぐにニタァっと笑って復活。はっきり言ってかなりの人外です。更に交渉しようと話しかけても無視、おまけにこちらに攻撃まで仕掛けて来る始末です」

唐の国副将軍「それじゃ我が軍は両者の決着が着いてから行動しましょう。天使が勝てば龍は負けているから龍に止めを刺す。龍が勝てば龍と戦うという事で」

唐の国の王様「うむ、そうだな。確かにわざわざ危ない橋を渡る事はないな。両者の戦闘が終わって龍共が弱っているところに攻撃をかけるか」

唐の国副将軍「あと王様、後の事は我々に任せてお城にお帰りになってお休みになられては?」

唐の国の王様「ふむ... ...では帰って休むとするかな......」

唐の国副将軍「それではそこの君、王様をお城までお送りしてくれ」

唐国匠兵(双剣・女)「はい」

ザッザッザッザッザッザッザッザッ……

唐国匠兵(両節棍)「……しかしなぁ、龍が天使に勝つって事はさ、龍は人外な天使より強いって事になるでしょ? そんなのと戦えるかなぁ?」

唐の国副将軍「龍が天使に勝ったらその時の状況によっては見逃しますよ」

唐国兵達『え!?』

唐の国副将軍「この世の中、自分のものは自分のもの他人のものは他人のもの。他人のものを自分のものだとかこの世界は皆のものとか言って他人の家に土足で踏み込んで我が物顔で勝手気ままに振舞う強大な力を持つ輩が出て行くのだから放っておくのが良いでしょう」

唐国匠兵(双剣)「そうなるとこちらは一方的に迷惑を被っただけになるが、まぁイナゴの群れや害獣にたかられたと思って諦めるべきか。それに龍がいなくなれば王様の野心も消えて元通りになるだろうしな」

唐国匠兵(棒)「確かに。天使が負けてクズな龍共がさっさと消える事を祈るよ。じゃないと帰らない、帰る努力やこの世界に馴染む努力をしないクズ龍共による強姦、強盗、殺人、住居不法占拠など犯罪行為が今後半世紀以上は続く『在唐龍問題』なんて事は嫌だからね」

唐国伝令兵「たたた、大変です!!!」

唐の国副将軍「どうした!そんなに慌てて!」

唐国伝令兵「英国が…ッ!英国の艦隊が唐の国の上空にぃ!」

―――天使長side---―――

天使長「ん?何じゃあの飛行物体は?」

メイド長「…お久しぶりです、天使長様」

天使長「おっ、この声は英国女王の所のメイドか!何年ぶりじゃ?確か…6年くらいぶりだったか…。まあしかし久しぶりじゃな。どうだあの小娘は元気か?未だに背丈はちっこいままか?まだ幼子と間違われるぐらいか?」

メイド長「その質問にはYESとお答えします。…それで私からも質問なのですが、今日はどの様なご用件で地上に?」

天使長「ああ、実はな。大天使様のご命令で旅の扉を回収しにな…。それでお前たちの方は?」

メイド長「あ、はい。実はこの辺りに龍がいると報告がありましたので…狩りに」

天使長「おお、そうか丁度いい!ならお主達にあの龍共を任せていいか?ま、お主に任せれば古龍の一体や二体相手にしても圧勝だろう…。(なんか天使達、龍に攻撃せず馬鹿正直に旅の扉へ向かって行って困ってました)」

メイド長「いやいや、一体や二体って無理ですよ。私は大地を砕き、海を割り、女王のお側で紅茶を入れる事しかできないただのメイドなのですから…。流石に古龍相手ならタイマンじゃないと無理ですって…。(まあ二体でもギリギリでいけるかもしれませんが…)」

―――侍side---―――

低身長の軍服「あ、あれは英国の飛空艇…」

忍者「と言う事は!公爵殿が援軍に――」
侍「いや待て、助けに来たわりには、ゴーレム達さっきから………龍を攻撃してんだが…これ援軍っていうより―― 龍娘「第三勢力って感じダナ」


通信機番『……ますか? ……しもし? 聞こえてますか? 応答願います。こちら和の国』

忍者「む、通信機に連絡が入って来ているでゴザルな、はいこちら忍者でゴザル、何用でゴザルか?」

通信機番『あ、繋がりましたね。はい、殿が侍殿に聞きたい事があるとの事です。今変わります』

侍「殿が?」

殿様『今変わった、私だ。先程唐の国の王様から連絡が来て龍退治に送った援軍を引き上げてもらいたいと言われた後、連絡が途絶えてしまったのだが何があった?』

侍「はい、え~と、簡潔に言いますと俺達が龍達を龍達の世界に送り返そうしているのですが、唐の国は龍達を殺そうとしているのです」

殿様『……お前達に聞くが、お前達が今居る場所は何処だ?』

侍「はい? 当然 唐の国ですが?」

殿様『なら主権は和の国と唐の国、どちらにある?』

侍「主権、ですか? ......それは、唐の国にありますね......」

殿様『分かっているのか? なら話が早い、他国の捕鯨じゃなかった補龍妨害行為を止めて唐の国に言われた通りに引き上げよう。そして』

侍「待って下さい! 俺は龍達と約束したんです! 龍達を無事に帰すと! これは和の国も唐の国も関係ありません!」

殿様『……俺はお前の腹の内が見てみたいな。ならば二度と和の国に帰って来るなよ? お前が和の国に帰って来たら俺は容赦無くお前を打ち首獄門にするからな、浪人よ』

侍改め浪人「え!?」

殿様『そういう覚悟なんだろ? 武士に二言は無い、一度言った事は取り消さない。お前と和の国とはそういう関係になった。達者でな、浪人よ』

侍「ああ、うん。確かにそんな感じだな」

小者「第三勢力ですか…でも我々和の国と英国は言わば同盟。少なくとも説明したら仲間になってくれるかも…」

忍者「そ、そうでござるよな!」

騎士「それならまずは公爵を探さないとな」

女銃士「ああ、そうだな家老殿の死を無駄にする訳にはいかない!なんとしても龍達を無事に帰すぞ!」

侍「ああ、家老さんの死は無駄じゃ無かったって知らしめようぜ!」

エイエイ オー!

家老「いや、わしまだ生きていますぞー!龍達を助けるのは良いですが」

龍娘「うわっ!ゾンビ?」

家老「ゾンビではございませんよ!確かに最近、孫に臭いって言われましたけど!」

リレーSSする気が無い癖に何でリレーSSに参加しているんだ?
何度も言われているだろ 自分の好きな様に書きたいなら
自分でスレ建てしてそこで自分の好きな様に書けって

>>276

いつもの事だし気にしない方がいいよ
それにもしかしたら>>275は更新せずに書いたのかもしれないんだし
まあ結局のところ気にしないのが正解よ


>>274-275の続きから

家老「ところで殿からの連絡の件なのだが」

侍(実は浪人)「え? 殿から連絡なんて来てましたっけ?」

小者「そうですよ、殿様から連絡なんて来てませんよ」

殿様『うん? 何を言っているのだ? ちゃんとこうして連絡をしているではないか』

魔法使い(28)「あ~、多分ショックのあまり現実逃避をしているのでしょうね......」

ヒーロー「侍じゃなかった、浪人さんなら分かりますが他の人も一緒に現実逃避に走るなんて......」

殿様『ふん、精神惰弱だな。そんな根性で目的を達成出来るのか?』

遊び人「ところで家老さんは天使長に灰にされてましたけど、大丈夫なんですか?」

商人「それはうちが貴重な品、“エリクサー”を家老はんに使ったからや」

家老「うむ、商人殿のおかげでこの通りじゃ」

殿様『しかし何で家老がここに居るのだ? 確かお前には魔王軍の手掛かりを探す様に言った筈だが?』

家老「そういえば殿には未だ報告してませんでしたが、侍じゃなかった浪人の唐の国の龍問題の解決が気になりましてな。こちらと合流した次第です」

殿様『そうであったか。しかし唐の国に引き上げろと言われる始末。龍問題にこれ以上関わると言うのならば先程言った通り』

殿様『二度と和の国に帰って来る事は出来ないと思え』

小者「そ、そんな~」

殿様『…なーんてな』

侍&小者「へっ?」

殿様『さすがに俺も鬼じゃない。良いことをしててピンチな人間に追い撃ちを駆けるほどな。だからチャンスをやろう』

侍「チャンス?」

殿様『俺も正直龍退治は反対なんだよ。知り合いに龍を扱う奴がいるから…。でも唐の国が来てくれよなんて言うから渋々というかな…』

侍「は、はぁ…」

家老「ハァー、全く若様…渋々とはなんですか!渋々は!」

殿様『いや、すまんな。んで本題のチャンスってやつなんだが、聞いた話によるとお前ら側に酒豪仙人がいるんだって?』

侍「あ、はい」

殿様『よしそんじゃあ『その酒豪仙人から対魔の御札を1000枚、封印の御札を100枚作って貰ってきてくれ』それで今回の件
をチャラにして国に入れてやる』

家老「対魔の御札と封印の御札ですか…」

殿様『ああ、実は唐の国からも龍退治が終わった暁にそれらを50枚ずつ貰うはずだったんだけど、やっぱ仙人が作ったやつの方が性能良いからな…。あ、でも持ってこれなかった場合は……覚悟はしとけよ』

侍「………はい!分かりました!」

殿様『ふっ、良い返事だ…なら侍よ!行ってこい!』


唐国魔導兵10032「はい質問があります」

一同『うん?』

唐国魔導兵10032「貿易船って積み荷と合わせて凄い値段がしますしその上げる利益はかなりの額となります。沈んだら大損害です」

家老「うむ、そうじゃな。しかしいきなりどうしたのじゃ?」

小者(あ、そういえば唐の国に来る途中、海龍が船を沈めて人間喰う喰う言ってましたっけ... ...おまけに大量の海賊が居たという事はその海賊達が食いっパぐれない程 貿易船がいたという事......)

唐国魔導兵10032「他人に噛み付いて放せ! って言っているのに放さずガジガジと噛み付いて来る」

侍(あ、そういえば龍娘は噛み付いて来て放せといったのにガジガジと噛み付いて来たな。そして龍娘は仙龍の孫。という事は他にもそんな龍が......)

唐国魔導兵10032「街の近くで暴れて、田畑を荒らし、道を破壊し、周辺に被害を与える」

侍(そういえば仙龍に初め事情を聞いた時に街の近くとかでも天使達と激しく戦っていたと言っていたな......)

唐国魔導兵10032「他国が今が好機と侵略して来た」

侍(そういえば初め唐の国の王様と話をした時、龍が暴れているその隙に清帝国が攻め入ろうとしていると言ってたっけ。おまけに実際 清帝国が侵略して来た......)

唐国魔導兵10032「船を沈める。人を襲う。国土を荒らす。そして他国の侵略の契機となる。そんな存在についてどう思いますか? ぜひ答えを聞かせて下さい」

騎士「そんなの簡単…、その様な事を二度とできない様に懲らしめればいい!」

女銃士「ああ、そうだな。…んで、それがどうした?」

唐国魔導兵10032「えっ?…いや、だから…(あ、あれ…?乱れない…至って平静だ…)」

侍「…もう他に用はない様だな。よし行くぞ…」

唐国魔導兵10032「ちょっと待ってください!(考えろ…何か適当な事でもいい、さっきのと同じ様にリアルっぽいでっち上げでもいい。何か言ってペースを乱さないと…任務失敗で処分されてしまう…)」

唐国魔導兵10032「えっと…えっとえと…ええっっっと…」

家老「…行きましょう」

唐国魔導兵10032(あ、あああ、駄目だ。このままじゃ処分される。用済みと言われて潰される…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!)ガクガク
龍娘「…なあ、本当ナノカ…」

唐国魔導兵10032「!?」ザッ
龍娘「…本当に私達の仲間が悪さをしたノカ……」
唐国魔導兵10032「…は、はい!」

龍娘「…そうか…なら…これを… ブチッ! …王様に…」
『唐国魔導兵10032は仙龍の古びた鱗、古びた爪、古びた牙、それと龍娘が今先程切り離した左腕を貰った』
唐国魔導兵10032「こ、これは…」

龍娘「これは少し前におじいちゃんから貰った宝物…。あと私の腕」
唐国魔導兵10032「いや、だから何で私に…?」

龍娘「迷惑を…迷惑をかけてしまったから…お詫びのつもりで…。侍が昨日言ってた、悪いことしたら謝れって…」
唐国魔導兵10032「お詫びのつもりって…(確かに龍とかの遺伝子とか入ってそうで、王様喜んでくれそうだけど…)ちょっと待っ…行っちゃった…」


殿様『で、お前達 分かっているだろうな?』

侍「はい! ちゃんと分かっていますとも!」

殿様『そうか、じゃあちゃんと龍とは関わらずに酒豪仙人から対魔の御札を1000枚、封印の御札を100枚を手に入れる様に』

一同『えっ!?』

殿様『......何だお前達、未だ龍と関わる気でいたのか? 私はな、自国の主権を侵害されるのは嫌いだ。そして他国の主権を侵害するのもな』

殿様『つまりだな、唐の国において唐の国に龍と関わるなと言われたのなら大人しく手を引くべきだろうが』

侍「いや、でも」

殿様『他国においてその国の意思を無視するのか? 和の国に唐の国の軍勢が大挙として押し寄せてこちらの意思を無視しやりたい放題好き放題する事をお前は認めるか?』

侍「いえ......」

殿様『そうだろ? だったら唐の国にいる間は唐の国の意思に従え』

小者「でも唐の国は悪いですよ! 龍達を殺そうとしてます! それに力を手に入れたら和の国に戦争をふっかけて来るかもしれませんし!」

殿様『ふん、だったら尚更だ。戦争するならこう叫べという科白を知らんか? “私が正義だ!”と。戦争となった時に大義名分が有る敵と無い敵とだったら無い敵の方が良い』

侍「......それじゃぁ殿は龍達を見捨てろと.....?」

家老「いや、龍達と関わり合いにならずに龍達を助ける方法があるではないか」

小者「え? あ! そうですよ! 龍達とは接触せず会話せず協力せずに、天使達とだけ戦えば良いんですよ!」

家老「でも、やはり龍たちと関わるなというのは難しいかと…、御札の意味を含めて…」

殿様『そうか、う~ん分かった。それじゃなるべくで接触しないという形で』

侍一行『了解』


侍「まぁという訳でここでお別れだな、龍娘」

龍娘「......ねぇ、最後に噛んで良い?」

侍「止めろ、人にはもう噛み付くな。あと他の龍達にも人を噛むなと伝えといてくれ」

龍娘「むー、分かったヨ... ...アレ? そういえば露国の人達は?」

―――唐国魔導兵10032side……―――

唐国魔導兵10032「はぁやれやれ... ...唐の国は龍共が来る前は平和だった。それが龍共が来てその平和がご覧の有様。その事についてやっと少しは自覚を持ってくれたんでしょうか.....?」

低身長の軍服「まぁ何にせよ龍共は唐の国にとっては迷惑な存在だったでしょうね」スゥッ

唐国魔導兵10032「貴女は!?」トンッ 「うっ」ドサリ

高身長の軍服「はい、唐の国の魔導兵と龍の体の一部を確保っと... ...しかしこれで良いのでしょうか?」

低身長の軍服「ふん、私は祖国で船を沈める。人を襲う。国土を荒らす。そして他国の侵略の契機となる様な龍を殺す事を決定したら余所者が“龍を殺すな! 龍を殺そうとするなんて悪い奴!”なんて言って来たら私はそいつらを軽蔑するわ」

白衣の軍服「それに英国が龍共に攻撃を開始した。龍共を助けるという事は英国に敵対するという事になる。それに我々の目的は龍のDNAを手に入れる事ですから」

高身長の軍服「でもこんな事して非難されたら」

低身長の軍服「その時は“唐の国が悪い、龍共が悪い、天使共が悪い、英国が悪い、和の国が悪い、自分達は悪くありませ~ん”で皆 納得するでしょうよ」

普通身長の軍服「実際 龍共がそれやってっからな。平穏な唐の国にやって来て唐の国の平和をぶっ潰した癖に天使共が悪い唐の国が悪いと言って自分らは善い奴面。唐国兵達がクズと罵る訳ですよ」

低身長の軍服「でもまぁ戦いは惨酷で惨い。それに自分の問題を自分で解決出来ない奴はあっさり滅ぶでしょう。唐の国も龍共も。おまけに龍共はこの世界からいなくなるから関わっても益無しでしょ。さっ、その魔導兵と龍の体の一部を持って祖国へ帰りましょう」

片足の軍服「おい、古龍の血はどうする?あれが無いと特効薬できないぞ。それにまだアイツら(侍一行)との約束あるし、帰るのは駄目だろ」

低身長の軍服「あーそうね、それじゃあその約束とか貴方達に任せるわ義足と白衣。義足、アンタなら龍を守ることなんて余裕でしょ、化け物専門コンビ」

白衣の軍服「化け物専用コンビって…。ボクをこれ(片足)と一緒にしないでくださいよ」

低身長の軍服「それじゃあ精々頑張りなさいよ~」

―――侍一行‐‐‐―――

???「おっしゃああああ!死ねぇぇぇ!!!必殺!公爵グレートハンマー!!」

侍「!?龍娘危ない!!」ガキッン

龍娘「さ、侍…」カタカタ

侍「あああ!なるべくって言われたけど、やっぱ放って置けねぇ!つーか守るのになるべく接触するなとかよく分からん!」

侍「だから龍娘、やっぱ俺から離れるな!守るのが大変だ!」

公爵「おい、テメー。折角獲物を仕留めれそうだったのに邪魔すんじゃね…ってあれ?侍?…って事はやっぱお前らも龍狩りに?」

侍「えっ?公爵?いや、俺達は龍を守る為に…」

公爵「へぇー、それじゃあ、お前らは俺様の敵って訳だ…」ニヤッ

公爵「へっ!喰らえ!公爵ゴーレムパンチ!」ゴォォ!

侍「くっ…!峰打ち百連撃!!」ザッ

商人「侍はん、龍娘ちゃんならウチ任せて、がっつり戦いや!」サワサワ

龍娘「やぁー、尻尾触らないでー///」

小者「龍娘ちゃん、その人も危険だからこっちに来なさい」


ゴーレム「……」グラッ ドシャッ

公爵「ふん、このゴーレムを倒すとはやるな」

侍「話を聞けよ公爵! 俺達は一緒に魔王軍に戦いを挑んだ仲間だったじゃないか!」

公爵「ハッ! 何言ってやがる!? ぶっちゃけお前ら魔王軍を倒そうなんてこれっぽっちも思って無かっただろ!?」

侍「えっ!?」

公爵「魔族共はこの世界を我が物としようとする侵略者! それをお前らは長年のさばらせた!」

公爵「俺が魔族共を倒そうと和の国に辿り着いてお前らに初めて会った時も魔王軍を追撃もしくは魔王を倒そうではなく、一旦 自分家に帰ろうとしたところ!」

公爵「おまけにこちらの事情に付き合って英国にまで足を運んで来た! お前ら、魔族共を放置してそれでいいのか!?」

侍「えぇ!? だってあの時は公爵が」

公爵「メイドBがお前らを英国に連れて行きたそうだったからな! 恩を売れるかもと思ってやったのさ!」

公爵「つーかあの時の戦力で充分魔王軍と戦えると思っていたんだろ!? だったらこちらの事情なんか気にせず魔王を倒しに向かえば良かったじゃねぇか!」

公爵「そしてこちらが準備万端さぁ覚悟しろ魔族共め! となって魔族の本拠地に向ったら魔族共は逃亡!」

公爵「実はあの時 魔族と決着を付けたくなかったお前らが魔族に情報を流して魔族共を逃亡させたんじゃねぇかと疑いたくなるな!」

侍「何だと!? そんな事は断じてないぞ!!」

公爵「じゃあ何で龍共を庇う!? 龍なんて奴は魔族と同レベルの“悪”な存在だろ!? その龍を庇うって事は魔族を庇ってるも同義じゃねぇか!?」

公爵「ククク、俺のゴーレムがあれば龍達なんぞ敵では・・・」

泥龍「あーん」

むしゃむしゃごくん

泥龍「まろやかさが足りないですー」ゲフ

公爵「俺のゴーレムぅぅぅぅううう!!?」

侍「すきあり」

公爵「ワザマエッ」ばたーん

侍「あ、ありがとう。助かった」

泥龍「いえいえ~、龍娘を連れて行くだけですのでー。あー、それと侍さんー」

侍「なんだ?」

泥龍「人と言うのは移ろいやすい水のようなもの、たからと言って変化を受け入れるだけではいつか激流に流されてしまいますー。時にはその変化に思いっきり逆らってみるのもまた一興ですー」

>>287-290の続きから
侍「そうだな、分かった」

公爵「? 侍は誰と話しているのだ? しかし侍に“峰打ち百連撃”なる技を受けたゴーレム、再起動せんな......」

メイドB「きっと公爵の言葉にショックを受けて現実逃避しているんだろ。それとこの辺には魔力使用不可フィールドなるものが展開されているから一度魔力が抜けたゴーレムの再起動は無理だと思うぜ」

公爵「おやメイドB、何か用でもあるのか?」

小者「また侍さん現実逃避... ...あ、そういえば魔力が使えないんでしたっけ。そうなると魔法使い(28)さんは」

魔法使い(28)「皆 頑張って~! フレ~! フレ~!」

小者「応援しているだけ......」

メイドB「おい侍、現実逃避してないでお前の主の話を聞いてみろ」

侍「え?」

殿様『......あのさ、お前は人の話をしっかり聞いていたか? 理解していたか? 何で他国の者に龍を庇うところをばっちり目撃されているのだ?』

殿様『言ったよな? 俺は自国の主権が侵害されるのも他国の主権を侵害するのも嫌いだと。例えば和の国に捕鯨する権利があって捕鯨していたら“鯨を殺すな! 鯨を殺す人なんて悪い人だ!”』

殿様『と言って捕鯨活動を妨害する他国の人達が居るとする。この他国の人達は良い事している。だが和の国からみたら権利を侵害する犯罪者共だからな? 我が国はそんな国際的犯罪者共とは縁なんて持ちたくはない』

殿様『それに戦争となった時に大義名分が有る敵と無い敵とだったら無い敵の方が良いとも俺は言ったよな? 二度と和の国に帰って来るなよ? 帰って来たら打ち首獄門だからな? 御札は国産開発に力を入れる事にするから』

侍改め浪人「え? えぇ~!?」

メイドB「公爵とお前が対峙しているのが見えたから和の国の殿様に訳を聞こうと連絡したんだ。まぁこの結果はお前がしっかり話をよく聞いて、話の内容をよく理解して行動してたら回避出来た事みたいだな」

侍(浪人)「そ、そんな~!うわあああ浪人なんて嫌だああああああああああ!!」

――――――

小者「…侍さん急にどうしたんでしょう。何か浪人がなんやらと言ってますけど…。殿様何か言いました?」

殿様「いや全く。さっきから聞いているけど別に『浪人にしてやる!』って事してないし…。この国で龍狩りしてても俺たちが龍を守ってはいけないという理由にはならないし。つーか実際やってる事は向かってくる砲弾を斬ったり、天使を倒したりしているだけだし、唐の国に害を加えることはしてない(つーかぶっちゃけ侍、和の国(ウチ)の最高戦力のひとつだし、失うのはすごく惜しいし…)」

商人「それなら何で侍はんはあんな状態に?」

メイドB「ああ、それはな…」 メイド「…新米メイドの仕業ですね」

メイドB「……ああ正解だ。今アイツらは新米メイドが使う。えーっと…暗示だっけ?睡眠だっけ?…う~ん、まあ何かによって幻術を見ている!(ちなみに公爵もついで見ているようだ)」

殿様『はっはっは、まあアイツ、メンタル非常に弱いからな。かかっても仕方ない』

小者「いや、殿様!通信機越しだから緊張感無いと思いますが、今非常にピンt…」 鉄龍・鎧龍・酒豪仙人「ぐわああああああっ!」ドンガラガッシャーン!

小者「えっ!?鉄龍さん!?酒豪仙人さん!?あと鎧龍さん」

鉄龍「うぅ…ぐっ!皆、き、気を付けろ…。そいつ…すごく強い…」

メイド長「」ゴゴゴゴゴゴ

酒豪仙人「…あと私の結界、魔力エンカウンターを打ち消す為にやっただけだから、魔力を消したわけじゃないから普通に魔法使えるわよ…(現にあのゴーレム使い、ゴーレムを操っているし)」

魔法使い(28)「えっ、ってことは私のただの魔力切れ?!うわっ何それ…エーテルとアムリタでも飲んどこ…」

鎧龍「しかし何だよ!あのゴーレムといい、メイドといい!強すぎだろ…龍、百体ぐらい死んだぞ…」 【現在の帰還率:65% 龍死亡率:10%】


殿様『メイド長か... ...そういえば前にメイド長が影で糸を引いて侍達が殺されかけた時があったんだっけな......』

小者「考えてみればメイド長は公爵を殺そうとして三回も失敗しているんですよね......」

メイド長「......ふん、貴方達、龍共を庇おうというのですか?」ゴゴゴゴゴゴ

小者「そうです!」

メイド長「この国に先に潜入した我々の手の者が情報を収集したところ、龍共はこの国の船を沈め人を襲い国土を荒し他国の侵略の契機となった」ゴゴゴゴゴゴ

メイド長「龍共が唐の国に来る前はこの国は平和で龍共が来た後その平和は打ち砕かれた。唐の国の人達も龍共がやって来て迷惑がってます」ゴゴゴゴゴゴ

メイド長「そうそう、この国の王様は龍共が来て頭がおかしくなったとか。正に駆除しても何処からも文句が出ない害獣。それを守ると?」ゴゴゴゴゴゴ

小者「そう、です」

メイド長「どうしても害獣保護をやるという訳ですか... ...ならば仕方ありませんね......」ゴゴゴゴゴゴ

メイドC「別に和の国の人達とは戦わなくても大丈夫っすよ」

一同『え?』

メイドC「和の国の人達は唐の国に“龍問題にこれ以上干渉するな。干渉してくるならば和の国は我が国に対し侵略の野心ありとみなしてそれ相応の対応をする”と言われているっす」

メイドB「あぁつまり唐の国にこいつらがここに居て龍共に関わっている事を伝えれば唐の国と和の国は戦争状態になるのか。おまけにそうなると唐の国側は大義名分持ち」

小者「いや、それ言ったら貴方達だって唐の国との関係は.....?」

メイドC「いや、こちらは唐の国に迷惑をかける害獣駆除っすよ? 唐の国は感謝して来るっすよ。それに公爵が和の国に魔族討伐に行った時すんなり受け入れられたじゃないっすか。それと同じ事っすよ」


浪人「……俺は何を思っていたんだろう......」

小者「あ、侍さん! 正気に戻ったんですか!?」

浪人「俺はもう侍じゃねぇ! ただの浪人だ!」

一同『え?』

浪人「もう俺は和の国とは関係無い! だから和の国には二度と帰らない! この意思を違えて帰ったら切腹してやらぁ! 俺は自由人だ! 俺が何したって俺の自由だ!」

浪人「だからもう他人の評価は気にしない! 肩書きなんぞ要らん! そして俺のやった事は全て俺自身の責任! そんでもって俺は龍達との約束通り龍達を守る!」

殿様『そうか... ...確かにこの世の中は肩書きより大事なものがあるし、最高戦力の保持に拘泥するより大切な事がある... ...ふ、寂しくなるな......』

殿様『侍、いや浪人よ、お前がお前のその意思を違えて和の国に帰って来て切腹する時、介錯を務めてやる。御札は届けなくて良い。自分の思うまま行動するが良い!』

浪人「はい!」

メイド長「……ふん、結局は力尽くで排除するしかない様ね... ...殺るわよ」ゴゴゴゴゴゴ

メイドA・B・C「「「はい」」す」

浪人「フ、肩書きが無くなっても俺は変わらない... ...が、今までの俺とは違うぞ」スッ

シュウンッ ズバッ ザシュウンッ キシャンッ ザキュウンッ スバシュッ シャキッ ザシュリンッ

メイド長・メイドA・B・C「「「「!?」」」」

浪人「また、つまらぬものを斬ってしまった」スゥ カチンッ

小者「…って本当につまらないもの(メイド達の衣服)を斬ってどうするんですか!この馬鹿侍!」

浪人「あーあー何も聞こえないー」

小者「こいつ…」ピキピキ

殿様『いやー流石はさむ…浪人じゃ、人を斬らず服を斬るとは……、そういやさm…浪人は人斬るのは苦手だったな。…なあ侍…、浪人って一々言うのめんどくさいから、お願いだから侍に戻ってくれ』

浪人「いやでも俺、殿様に浪人になれって…」

殿様『だからそれ幻術だって言ってんだろうが、もうお願いだからさ、別に和の国に帰って来てもいいからさ、別に切腹とか命じないからさ…、ね、お願い』

浪人「…分かりました、殿様のお願いですから浪人から侍に戻します…。あ、でも和の国には本当に必要な時以外は行きませんからね。これ以上殿様に迷惑をかけれませんし」 『殿様の必死の説得によって、浪人は侍に戻った』

メイドC「よくも…、よくもメイドB先輩を裸にィ!!」

遊び人「はっ!?ボクらが侍さんと殿様のコントを聞いてあきれている間に背後に回り込まれている!」

忍者「全く気配が無かったでござる。一体いつの間…ぐふっ!は、腹から血が…」

メイドC「やっと気づいたっすかその怪我に…、私の能力は気配を消す事、その能力は攻撃の気配、ダメージの気配をも消すことができる。そして今、私はこの空間に馴染めた!さあここからは私の独断場っすよ!」

侍一行『はっ!完全に消えた?!』

侍「また幻術なのか…」

メイド長「幻術ではありません。これがあの子の実力、強さなのです…。さあでは私とお相手してくださるのは誰ですか?」ゴゴゴゴ

魔法使い(28)「…ふふ、なら私が相手をしてあげるわ。覚悟しなさい!」ガクガクブルブル


侍「姿が見えないか... ...だがしかし!」ジー……

メイドC「え!? まさか!」バッ 「み、見えているっすか!?」モジモジ……

侍「ふ、そこに存在(女が裸)しているならば見えて来るのが当り前だろうが!」ジー……

メイドC「く、というかさっきの殿様との話しの結果って結局は唐の国と和の国は和の国が引き金となって戦争状態になるっすよ!」モジモジ……

侍「ハッ、さっき言っただろ? 俺は自由人。もう和の国や唐の国がどうなろうと知った事じゃない! 逆に殿様には呆れた! もう知らんあんな殿様は!」

殿様『え?』

侍「人が和の国に帰らないと決意表明して肩書きも要らんと言っているのにあんなお願いをするなんざ、はっきし言って女々しくて見苦しくて情けなくて格好悪くてみっともない!」

殿様『』

侍「殿様は捨てる覚悟 失う覚悟をしっかり持っていればあんな女々しくて見苦しくて情けなくて格好悪くてみっともない事を言わずに済んだろうに。もう二言は無い! 俺は和の国に帰る気は全く無いな! あとそれに!」

侍「この龍問題が片付いたら魔王軍に連れ去られた魔法使いを助ける為に行動する! そしてそのままさっきの公爵の問いに答える為にも魔王を倒しに必ず行く! あ、そうだ、俺は自由人ですから国なんか要りませんので」

忍者「そういえば侍殿、拙者らが手に入れた情報によると、真に本当に倒すべき相手は魔王ではなく、魔道化と魔ドクターでゴザルよ」

侍「そうだったのか! まぁ何にせよ早いとここいつらぶっ倒して龍問題を片付けるか」ジー……

メイドC「な、何も出来ない状態な全裸の女性を平気でぶっ倒すと言うんすか!?」モジモジ……

侍「ふん! 生憎 俺達が魔王を倒す為に行動していたとこを攻撃して来た貴様らメイド長達を俺は嫌っている! 謝罪も無かったしな! それに安心しろ、峰打ちだ!」グッ

メイドA「まったく何を恥ずかしがっているのです? こいつらは猿や豚、虫や雑草の類ですよ? 人は猿や豚、虫や雑草の前で裸で恥ずかしがらないものです」ドンッ

メイドC「メイドA先輩…確かにそうだ、男なんて雑草同様。さらに頭の中がピンク一色の奴なんて微生物以下。そうだ!私はこんな奴に負けるわけにはいかないんだ―――」

―――そうあれは私がメイドになる前、まだスラム街で危険な仕事や、街の中でスリをしていた時の事…。

メイドC(過去)「ふふふ、やはりスリなんてチョロイもんっすね。昔から持って生まれたこの気配を消す力。これさえあれば億万長者も夢じゃないっすよ…ん?あそこにいるのはメイド?へへっ、なら次はあのメイドの財布でも――」シュッ

―――――――――

メイドC(過去)「――なっ!何で私の居場所を!完全に気配を消していた筈なのに…何故だ!」

メイドB(過去)「えっ?何故だって?そりゃ…香ってるじゃねえか、いい(火薬の)臭いがお前からさ」

メイドC(過去)「い、いい匂い!?ちょ、何言ってるんすか!///(いい匂いだなんて…生まれて初めて言われたっす…///)」

メイドB(過去)「しかし、お前中々の凄い技もってんじゃねえか。(火薬の)臭いに気付くまで背後にいることすら全然気づかなかった、多分うちの師匠でも気配を気づくの難しいだろうな。ま、私はお前を見つけることができたが…」

メイドB(過去)「(あっそうだ、師匠で思い出したけど、そういやメイド長人材不足で困っていたな…。コイツ強いし、取り敢えず誘っとくか…)なあ、お前」

メイドC(過去)「な、なんすか///」

メイドB(過去)「私はお前…が欲しい!」

メイドC(過去)「!?」ズキューン!

―――と、こんな事があり、今の私は立派なメイド隊の部隊長格。

メイドC「―――だから全てはメイドB先輩の為に、私は勝つ!ステルスモード!オン!」スゥ…

忍者&侍「「こ、今度は完璧に消えたぞ!気を付けろ!」」


―――一方その頃……―――

天使長「この死に損いの老猿人が! 貴様に付けられた顔の傷の疼きを鎮める為に直接この手で縊り殺してくれるわぁ!」シュバッ

家老「何をっ! こちらこそこの龍問題解決の為に負けられん!」スバッ

女銃士「だいたいこの龍問題の元凶め!」ダンッ

ヒーロー「お前らがこんな事しなければ皆 傷付け合わずに済んだんだ!」ヒュバッ

上忍「本当、消えろってんだよ! このヤロウ!」スタッ

天使長「フンッ! 大天使様の御意思に逆らう愚か者共め!」シュババッ

騎士「ふざけるなよ!」ブンッ

片足の軍服「助太刀するぜ!」タッ

白衣の軍服「やれやれ」シュタッ

ヒーロー「露国の人達!」

女銃士「来るのが遅い! おまけに人数少なくないか!?」

片足の軍服「すまねぇな! で、そっちも人数少ねぇんじゃねぇ!?」
家老「そうじゃな! すまん! ありがたい!」

天使長「ハッ! 何匹集まろうが!」


―――侍一行side……―――

メイドC(さぁて! 今度こそは殺ってやるっす! うっ、こ、これは!?)ガクガクブルブルガクガクブルブル……

侍・忍者「「なんか急に寒くなって来た」でゴザル」ガクガクブルブル……

商人「あそこから冷気が発散されとるんや」ガクガクブルブル……

魔法使い(28)「……」ゴゴゴゴゴゴ……

メイド長「……」ゴゴガクゴゴブルゴゴ……

メイドA「アガガガガガガ歯の根がガガガガ合わないですぅゥゥゥゥ」ガクガクブルブルガクガクブルブル……

遊び人「ゥゥゥゥう、薄着だと寒いィィィィ、全裸ララならララ尚更ララララだろうねネネネネ」ガクガクブルブル……

小者「今、魔法使い(28)さんの近くへ行けば行くほど寒い状況です」ガクガクブルブル……

忍者「それではメイド長が一番寒いという訳でゴザルな... ...そういえばメイド長の顔色が......」ガクガクブルブル……

メイド長(この魔法使い(28)の得意魔法が氷系でなければ... ...いや、侍が馬鹿に走って衣服を斬らなければこんな)ゴゴガクゴゴブルゴゴロ……

メイド長(いや、侍が和の国から離反する様な状況にならなければ侍はこんな事はしなかった、つまり唐の国が和の国に龍と関わるなと言わなければこんな事)ゴゴガクゴゴブルゴロゴロ……

メイド長(いや、唐の国に龍がやって来なければこんな事に... ...いや、そもそも天使長達が旅の扉を持って行こうとしなければこんな事にはならなかった筈......)ゴロゴロガクガクブルブルゴロゴロ……

メイド長(いやっ、限界、限界だから、動けない... ...動いたら... ...ま、不味い... ...お腹が... ...いやっ、いやっ! こんな所でっ!)ゴロゴロブルブルゴロゴロガクガクブルブルゴロゴロ……

小者(……あの顔色であの必死に何かに耐えている様子だと... ...全裸でこの寒さ... ...きっとお腹がゴロゴロしてたりするんでしょうね... ...限界超えちゃったらきっと......)ガクガクブルブル……


―――唐国軍side……―――

唐国匠兵(双剣・女)「ただいま戻りました。王様はお城でお休みになられました」

唐の国副将軍「そう、ご苦労様... ...さて英国軍の人達、早く龍共を駆逐してくれないかなぁ? そうすれば唐の国に平和が戻って来るのに......」

唐国伝令兵「たたた、大変です!!!」

唐の国副将軍「どうした!? そんなに慌ててまた何かあったのか!?」

唐国伝令兵「我が軍の前衛の一部の部隊が抜け駆けしました!」

唐の国副将軍「えっ!? 何でこの状況で抜け駆け!? 露国の対古龍用の兵器が効かなかった上に魔力も使えないというのに!?」

唐国匠兵(徒手)「副将軍報告だ! うちの班の狙撃手から矢文で連絡が来たんだが、戦場で全裸の女達が居てそれに気付いた兵士達がそこに向かったそうだ!」

唐の国副将軍「えっ!? 何で戦場で全裸の女達が!? え~とつまり抜け駆けした部隊は全裸の女達目当てで動いたという訳か!?」

唐国魔導兵4326「副将軍報告です! 何故か抜け駆けした魔導兵4965からの連絡で、なんか魔力が使えるみたいです!」

唐の国副将軍「魔導兵4965も全裸の女達目当てか!? 魔力が使えるのはありがたいな! 龍と戦かっている英国軍を援護しよう! 前進用意だ!」

唐国魔導兵4326「あと、更に連絡で魔導兵10032が何やら危ないみたいです! 何人か連れて助けに行っても宜しいでしょうか!?」

唐の国副将軍「おう分かった! ここに居る匠兵の班を連れて行って良いぞ!」

唐国匠兵(徒手)「俺達の事だな! 承知した!」

唐国匠兵(双剣・女)「あと他の二人の班員と合流してすぐに行きましょう」

酒豪仙人「・・・ぷはーーーーーーーっ」

メイド長「!?あああらららららららららだだだだだれかとおもももももったららららさっきききわたしにぶぇっくしょんっ」ガクガクブルブルゴロリーニョ

侍「もうしゃべらない方がいいと思うぞ」

メイド長「うるるるるるるさいいいい!だれののののののせいだとひっくしょんっ」ガクブル☆ゴロン

酒豪仙人「うぃーっく・・・寒さにゃ酒が一番効くね」

侍「え?酔ってる?」

小者「まさか、あのうわばみを擬人化したような酒豪仙人さんですよ?」

侍「いやでも」

酒豪仙人「ひっく、こんなクソ寒い中半裸か全裸の変態ども酔っててもかてらぁ」

メイド長「」

メイドC「」

侍「あ、半泣きになってる」

公爵「おーい、囮(メイド長)ー、龍達、ある程度倒して飛空挺に収納したぞー。しかし何だよあのメイド達は俺のゴーレムと負けず劣らずの強…、ま、まあ俺のゴーレムの方がつ…」

公爵「ハッ!メイド長が何か知らんが弱っている…、これは倒すチャンス!くたばれメイド長!」

メイド長「…ふん!」シュッ

公爵「ぐべらっ!」ゴキャッ

メイド長「…」ゴゴゴゴゴ

酒豪仙人「……ふぅ、どうやら奴さん本気を出すようだ」ギラッ

メイド長「いいえ、残念ながら本気は出しません。ただあなた方の側に伝説の担い手が二人も増えてたとは思いもしなかったので、私の能力を少しお見せするだけです」

侍「能力?!」

メイド長「メイド作法術…蒼衣作成…」

小者「!?一糸纏わぬ姿だったメイド長に一瞬にして蒼天のような色の服(ドレス)が!」

侍「それに他の奴ら(メイド隊、公爵、ゴーレム)にも同じような服が!」

メイド「あ、あれは『蒼の衣』!メイド長だけが作れる強化外装の一つ…能力は俊敏性、スピード、瞬発力を上げる!」

鉄龍「ぐわぁぁぁ!!」

侍「!?」クルッ

メイドA「メイド式お掃除術…『骨抜き』…、ふぅ…取り敢えずこれで一体は戦闘不能ですぅ」


侍「殺られたのは鉄龍か、泥龍が殺られれば良かったがまぁいっか、二つで一つの龍らしいからな」

龍一同『えっ!?』

小者「何でそんな事言うんですか!?」

侍「ふんっ! 泥龍はクズだと分かっているからな! あいつときたら人は変化しやすい水と称し変化の激流に思いっ切り逆らってみるのも一興と言いやがったからな!」

酒豪仙人「ふむ成程な... ...流れとは即ち人が動いた証し、激流とは即ち多勢の人が行動し出来るもの。それに逆らうという事は即ち多勢の人の意思を行動を踏み付けるという事」

侍「そしてそれを一興と感じるのはクズ... ...でもまぁ自由人となり和の国も唐の国とも関係無くなった俺が言えた義じゃないか。だが約束は守ってやるよ」

魔法使い(28)「……ところでメイド長さん、お尻のところの茶色い汚れは何ですか?」ゴゴゴゴゴゴ……

メイド長「えっ!? 嘘っ!? まさかさっき限界で動けなかったのに無理に動いた所為で出ちゃった!?」アセアセ

魔法使い(28)「隙あり!」バシュッ

メイド長「」カチーン

メイドA・C「「メイド長ー!!」」

遊び人「汚いな」

龍娘「戦いに汚いとかは無いヨ」

魔法使い(28)「フ、勝負は時に惨酷なのよ」ゴゴゴゴゴゴ……

遊び人「そういう意味じゃないんだけど、まぁいいか」

魔法使い(28)「ある偉人が言っていた…、『どんな手を使おうが………最終的に…勝てばよかろうなのだァァァァッ!!』と…」

メイド長「…はい、そうですね。確かに過程よりも結果の方が大事な時もあります…ねっ!」シュバッ

魔法使い(28)「が…はっ!…ッ!」ズザザッ

メイド長「なんとか受け身を取って攻撃のダメージを軽減しましたか…。中々やりますね」ニコッ

魔法使い(28)「へへっ、これでも潜って来た修羅場の数は人より数倍多いんでね…。それより完璧に凍らせたはずなのに何であなたは動けるのかしら?」

メイド長「簡単な事ですよ、完璧に凍る前に体を覆う氷を壊せばいいだけの事。蒼の衣を着てなかったら危ない所でした。本当にあんな嘘に動揺してしまって…」

魔法使い(28)「あれ?もしかして本当にあの嘘信じていたの?」プププ

メイド長「…」カァー///

メイドA「この…、メイド長を辱めるとは…!殺す!」

――――

侍「…なあ泥龍、さっき俺クズとか言ったけど、今思ったら別にクズだと言うほどクズでは無かったから謝っとく。つーか俺言い過ぎだ。あそこまで言う様な事じゃないのに」

泥龍「いえー大丈夫ですー。取り敢えずーさっきのはお互い無かったことにしましょうー」

侍「おう!」

泥龍「それでは私はー…主を助けに…」シュッ

侍「(気を付けて行けよ、泥龍…)さて、俺はゴーレム達とでも戦おうかな」チャキッ


――― 一方その頃……―――

天使長「おのれ! おのれぇ!! 貴様らあぁ!!!」

女銃士「くっ! 攻撃は届いているのに!」

ヒーロー「くそっ! 何度も何度も何度も復活しやがって!」

上忍「いい加減に死にさらせ!」

天使長「そちらがいい加減に諦めて死ねえぇ!!」

家老「ふんっ! 龍達が龍達の世界に帰り切るまでは諦められん!」

騎士「そうだ! 龍達が帰り切るまで貴様を何度でもぉっ!」

白衣の軍服(やれやれ、こんな事ならこっそり古龍の血を採取すれば、戦い傷付いて流した血を回収して去った方が良かったですね)

白衣の軍服(後で約束破ったと責められても隊長の言う通り“唐の国が~龍共が~天使共が~英国が和の国が悪い、自分達は悪くありませ~ん”)

白衣の軍服(と言えば済みそうですからね... ...現に龍共は唐の国が悪い天使が悪いと言って自分達は悪くないと主張して済ませてますからねぇ......)

白衣の軍服「はぁー、まあ何でもいいか…。どうせ片足の事だから、天使達と戦いたいだろうし、私は片足の回復に専念するか…」

天使長「ぐわー!なんだこの片足義足の男は!」

天使長「天使達を簡単に倒していってやがる!」

騎士「強い、強すぎる!」

―――侍side……―――

唐国長刀兵893「へ、裸の女を近くに見ようと来てみれば、多勢の人の流れに逆らう事に興を感じる奴に出会うたぁな」

唐国梨火槍兵1999「ヒャッハー! 確かに楽しいもんなぁ!? 多勢の人を踏み付ける行為はよぉ!?」

侍「む、何やらガラの悪そうなのや世紀末な感じの人達が現れたな。だが他人から見れば泥龍が言った他人を無視し蹴散らす行為はクズだと思うぞ」

唐国梨火槍兵1999「ハァッ!?」

唐国長刀兵893「何でぃ兄ちゃん、あれをクズだと思っているのに何でさっきは“クズだと言うほどクズでは無かった”とか言ったんでぃ?」

侍「理由は簡単。それは俺が泥龍より」
メイドB「おい侍! お前に通信だ!」

侍「おや? さっき全裸になった後どっかに行っちゃったメイドBじゃないか」

メイドB「と、とにかく通信機を受け取れ!」カァー/// モジモジ……

侍「ほいっと... ...もしもし?」

女王『私だ』ゴゴゴゴゴゴ……

侍「これはゴキブリに似ている女王、じゃなかった、ゴキブリ並みの生命力の持ち主の公爵に顔が似ている女王じゃないですか、何か用?」

一同(な、なんて挨拶......)

女王『......ふん、貴様のその態度は何だ? あと貴様は我々の行動を妨害している様だな? 今すぐ止めろ。さもなければ和の国を亡ぼすぞ?』

侍「ハッ! 何度も言っているが俺は自由人! もう和の国がどうなろうと知らねぇ! お前らの好きな様にすりゃいい! あと俺はお前らの龍狩り隊を全滅させてやる! ついでに飛空艇も一隻奪取する! そうそうメイド隊の全裸はなかなか良かったぜ!」

侍「因みに今俺は放浪者だから、和の国は関係ないぞ!ほんとだぞ!」

女王『…ぷっ、クハハハ!そうか関係ないか!分かった和の国に危害は加えんよ。それにさっきのは単のかまかけだからな』

女王『それより侍、お前演技がひどく下手だな』

侍「ぐっ…」

女王『ああ、そうだ。安心しろ侍、龍は充分に溜まった。だからメイド長達は撤退させる』

メイド長「えっ!?女王様?!」

女王『これは命令だ。これ以上は他の者達の体力を無駄に消耗させるだけだ』

メイド長「…はい、分かりました。皆さん撤退です」シュッ

メイド達『了解』シュッ

侍「帰ってった…」


唐国長刀兵893「う~む、今のやり取りを聞いてっとなんだか英国が兄ちゃんにビビってヘタレて逃げた様に見えるな」

唐国梨火槍兵1999「ヒャハハッ! あんたに龍狩り隊を全滅されたくない女王の方が強がってる様に見えたな!」

侍「まったく、こっちは本気だったのに演技だとかぬかすなんてな。俺が言った事は全部本気で本当の事なのによ」

唐国魔導兵4965「心が通じないのは世の常 人の常と申しますからね」

侍「そうだな。ってまた誰か来たな。あんた達は何者なんだ?」

唐国魔導兵4965「唐国兵ですの。貴方達、唐国軍本隊に戻りますわよ。本隊が龍共に対して遠距離攻撃をしかけますから」

―――英国艦隊……―――

メイドA「今回の一番の大物は私が倒したこの二頭ですぅ」

鉄龍「」

泥龍「」

メイド長「えぇ、貴女が一番の手柄よ」

――― 一方その頃……―――

天使長「ハァ、ハァ、クソッ!」

ヒーロー「だいぶ息が上がってきた様だな! 天使長!」ハァ、ハァ……

騎士「もう一息だな!」ハァ、ハァ……

天使長(くっ…流石に伝説の担い手(イレギュラー)二人とその他大勢を一人で相手にするのは大変だな。未熟の割になかなかやりおる…。それにこの中にこれから伝説の担い手(イレギュラー)に昇華しそうな輩もいくつか…、正直かなり辛いなこれ)

騎士「皆!多分こいつを倒すと天使達撤退すると思うから頑張って倒すぞ!」

片足だけの軍服「えっ!?こいつ倒すだけで終わるってことはこいつボスか!」

天使長「辛いが…だが私は!お前ら地上の蟲に負ける訳にはいかぬ!くたばれッ!テンバッ!」


――― 一方その頃……―――

ヒュッ ドスッ

高身長の軍服「がはっ!」

軍服一同『!?』

高身長の軍服「うぐ、こ、これは槍!? いや、矢か!」

唐国匠兵(徒手)「オリャッ!」シュッ ドゴッ

唐国匠兵(双剣・女)「ハッ!」サシュシュッ

普通身長の軍服「ぐふっ」ガクリ

低身長の軍服「くっ!」サッ

高身長の軍服「唐国兵!?」

唐国匠兵(??)「フフ、魔導兵は返してもらったぜ!」ササッ

高身長の軍服「し、しまった! 拉致した魔導兵と龍の体の一部が!」

低身長の軍服「何やってんの!? でもまぁ相手は姿が見えない矢を放って来た奴を含めて4人で奇襲攻撃か」

唐国魔導兵4326「私も含めれば5人です。貴女達 露国の人達ですね。何故魔導兵10032を誘拐などしたのですか?」

低身長の軍服「ふん、理由は話せば長くなるから簡単に言うと唐の国が悪いし突然やって来た英国も悪いし龍共も悪いからよ」

低身長の軍服「それに別に私達、この子拉致するつもりはなかったし。あんな龍と天使が入り乱れるところに寝かしてちゃ、危ないでしょう。それとも何?あなた達はこの子が龍に踏みつぶされても良いってわけ?」

唐国匠兵(徒手)「そうはいってません!」

低身長の軍服「まあ丁度いいわ。あなた達に問いただしたい事あったし…、例えば…龍達を倒し終わった後、私達を毒殺しようと企ててた事とか」ニヤッ

唐の国の副将軍「っ…!聞いていたのですか…」

低身長の軍服「まあね…本当にあの時はがっかりしたわ、増援を呼ぶほどね!」


唐の国副将軍「増援ってこいつらの事ですか?」

低身長の軍服「えっ!?」

露国増援達『うぐぅ......』

低身長の軍服「皆やられている!? というかいつの間に!?」

唐の国副将軍「貴女の目が節穴なんですよ。さっき貴女は“姿が見えない矢を放って来た奴を含めて4人で奇襲攻撃”と言ってましたけどさ」

唐国魔導兵4326「普通に私や副将軍が居る事に気が付きませんでしたよね」

唐国魔導兵10032「それに私が気絶から覚めて連絡を入れてましたから。ついでに貴女達も悪巧みしてましたね」

低身長の軍服「う、あ、貴女まさかさっき私達が話していた事を聞いていたの?」

唐国魔導兵10032「はい。唐の国にも和の国にもそして英国にも龍共を渡さず自分達だけ龍共のデータを独占する。唐の国、英国などに龍のデータが無く、露国のみ保有する事で優位に立つ。そして唐の国の研究成果も頂いて行くと」

普通身長の軍服「うわぁ、完全に聞かれてたみたいですよ。俺達がさっき話していた事を。それに唐の国の研究成果であるあの子を誘拐する気満々だったのもバレてたみたいですよ」

低身長の軍服「ふん、それでも構わないわ。どうせ唐の国なんて技術力、軍事力が圧倒的大差になった時に潰す予定だったんだから。そして増援はそれだけじゃない、他にも居る事を失念している様ね」

―――英国艦隊……―――

ズドオオォォンンッッ!! ボガアアァァンンッッ!! チュドオオォォンンッッ!! ドカアアァァンンッッ!!

メイド長「何事ですか!? まさか唐国軍が攻撃を仕掛けて来たのですか!?」

英観測兵「いいえ違います! 我々に攻撃を仕掛けて来たのは露国です!!」

メイド長「露国?それは本当ですか」

英観測兵「はい、兵器が露国のモノでした!」

メイド長「どれどれ…あー、この魔力の反応は唐の国の人工魔人…ということは、露国は愚かにも兵器を奪われたということですか…滑稽ですね」

―――低身長の軍服達---―

唐の国の副将軍「新たな増援?知るか!それが来るよりさきにお前らは死ぬんだからよ!」

低身長の軍服「……ぷっ、くくくく…」

唐の国の副将軍「何を笑っている!!」

低身長の軍服「いやいや、ごめんごめん。あんたが余りにも愚かだから笑っちゃったわ!」カチッ ボフッ

唐の国の副将軍「煙玉!?おい貴様ら気を付け…!」

ウワー グワー ギャー

唐の国の副将軍「こ、この声は私の兵士達… 『裂け、ジャックナイフ!』ザシュッ

唐の国の副将軍「ぐふっ…(あっ…死ぬのかここで…私は…)」バタン

低身長の軍服「本当に愚かよ…、殺そうとしなければ死ななくて済んだのに…。まあそれはともかくよくやったわビッグとゲス」

普通身長の軍服「何で俺だけゲス!?」

【低身長の軍服達vs唐の国の副将軍チーム 結果:唐の国の副将軍チーム全滅で低身長の軍服達の勝利】


普通身長の軍服「あ、唐国軍が英国艦隊に攻撃を仕掛けているみたいですよ?」

低身長の軍服「あら本当に愚かね 唐の国は。最低最悪なクズの龍共憎しでの行動なら英国に感謝こそすれ攻撃を仕掛けるなんて頭おかしいわ」

高身長の軍服「この国がおかしくなったのは、本を正せば龍共がこの国にやって来た所為ですねよぇ、はぁ......」

低身長の軍服「そうね。で、龍共はそんな事は知らん振りで自分達だけ被害者面。本当にクズでこの国には迷惑なだけの存在ね」

普通身長の軍服「そういえば最近聞いた話なんだが、他人の悪口ばかり並べ立てる奴は脳ミソが素早く老化してボケ老人ならぬボケ中年やボケ青少年になるそうだぜ」

高身長の軍服「成る程、それじゃ他人の悪口ばかり言ってたから頭が悪くなっておかしくなってボケた馬鹿な行動をしたんですね」

低身長の軍服「でもまぁそれはそうでしょうね。自分も相手も糞溜めに立っているのに相手を糞溜めに沈めて自分は糞溜めに沈んだ相手より偉い、キレイと踏ん反り返る」

低身長の軍服「更に自分が立っている糞溜めに糞溜めに立っていない奴を引き込んで沈めてまた自分は偉い、キレイと踏ん反り返る」

低身長の軍服「そして自分はいつまで経っても糞溜めから出て来ない。そんな奴が頭が良い訳ないじゃないの」

高身長の軍服「まぁ自分で努力して良くなろうとするより他人の足を引っ張って他人を踏み付けてる方が楽に自分が良くなったと勘違い出来ますからね」

普通身長の軍服「そうだ思い出した、ある人種は強きをけなし弱きを笑う、勝者の粗探しで嫉妬心を和らげ敗者の弱点を突いてささやかな優越感を得る事に快感を覚えるそうだぜ」

低身長の軍服「フフ、それはほんと自分で上に行く努力をせず、糞溜めに居続け、他人を同じ糞溜めに引きずり込む様なクズな性格の人種ね」

高身長の軍服「そんなんだから平気で頭悪い行動が出来ちゃうんでしょうね、きっと」

普通身長の軍服「本当そうだよな」

低身長の軍服「相手を悪く言うと脳が劣化するというのは本当なのでしょう。現に頭悪いおかしいボケた行動をしているわよね」

―――ストーリーを進める気がなく物事を悪く書く>>315は無視をして、視点を侍に戻しましょう

侍「おい!仙龍!残りの龍は何匹だ!」

仙龍「今後ろにいる五匹で最後じゃ!」

侍「そうか!それじゃああと少しで!」

『グレイブファイアー!』

仙龍「!?危ない侍!」ドン

仙龍「ぐわぁぁぁ!!」

侍「仙龍ーッ!」

???「チッ、人間の方には当たらなかったか」

侍「誰だ!」

仙龍「貴様は!…そうか生きていたのか…破滅竜!」

侍「破滅竜?」

仙龍「ああ、龍の掟を破り、ただ自らの快楽の為に行動するクズ竜を操る長じゃ!しかし数百年前に火山の火口へ叩き落として殺ったのに…何故じゃ何故生きている!」

破滅竜「カハハ!誰が教えるかよバーカ!」

つーか>>316は前レス否定するならリレーSSに書くなよ
何度も何度も言われているけど自分優先他人無視なら自分でスレ建てろ
そんで他人がSS書くのに参加しているリレーSSに関わるな、消えろ


前レス読まず平気で無視する、リレーSSにあるまじき態度の>>316は無視します。侍side>>309の続きから

―――時は少し遡って、侍side……―――

唐国魔導兵4965「唐国兵ですの。貴方達、唐国軍本隊に戻りますわよ。本隊が龍共に対して遠距離攻撃をしかけますから」

小者「え!? 今まで何もせず静観していたのに唐国軍が!?」

唐国長刀兵893「そいつはやべぇな、とっととズラかるか」タッタッタッタッ……

唐国梨火槍兵1999「それじゃアバヨ!」タッタッタッタッ……

唐国魔導兵4965「では御機嫌よう」シュッ

忍者「あ、行ってしまったでゴザル......」

侍「く、唐国軍が攻撃を仕掛けて来るとなると......」

酒豪仙人「......私に考えがある」

遊び人「酒豪仙人さん?」

酒豪仙人「私に任せろ。唐国軍の攻撃を逸らす!」

―――唐国軍本隊……―――

唐国魔導兵10031「目標の龍共は空へと飛び上った様ですね。攻撃目標はあの空を飛んでいる龍共! 照準合わせ! 撃てぇー!」

ズドオオォォンンッッ!! ボガアアァァンンッッ!! チュドオオォォンンッッ!! ドカアアァァンンッッ!!

>>320
別に今に始まった事じゃないんだし、無視せんでも良いだろ

>>321
言葉が足りなかったな。>>310-315を無視してはいません。侍視点の続きとして>>309からと書きました
>>316>>309をいや、その前のレスも無視している感じなので分岐と判断して>>320を書きました
分岐だったらどっちをとるかは次に書く人次第ならば>>316はリレーSS書く人の態度じゃないので無視しました
英国艦隊視点や天使長VSヒーロー達視点や軍服達のやり取りの>>310-315は無視してはいません
無視したのは>>316だけです


―――英国艦隊……―――

英観測兵「飛空艇7番艦大破! あ! 8番艦被弾! 中破した模様!」

メイド長「ふん、せっかく唐の国に迷惑を掛けた龍共の駆除を手伝ってやった我々に、愚かにも攻撃を仕掛けて来るとは... ...その償いをさせてやりましょう」

メイドB「という事は」

メイド長「唐国軍に対し爆撃用意!」

―――唐国軍……―――

唐国斥候兵「いつの間にか英国軍の姿が見えなくなりました」

唐国魔導兵10030「英国軍はいつの間にか撤退したという事でしょうか?」

唐国匠兵(双剣)「龍共がこっちへ来るぞ!」

唐国匠兵(両節棍)「龍共こっちに攻撃を仕掛けて来るんじゃね?」

唐国魔導兵10029「なら魔法で障壁を張って防御しましょう」

唐国匠兵(棒)「露国の兵器、多少は役に立ったね」

唐国匠兵(筆架叉)「だが龍共は未だ生き残っているぞ!」

―――侍side……―――

酒豪仙人「ふう... ...唐国軍に幻覚を見せて英国軍と戦わせる事に成功したぞ」

酒豪仙人「これで少しは勢力が分散して………!?」ピクッ

酒豪仙人「こ、この気配って!」

酒豪仙人「まさかあいつ生きていたのか!」

酒豪仙人「くっ…おのれ破滅竜ゥ!」

―――侍側――

侍「な、何だあの、THE闇を表したような色の龍は!」

仙龍「あいつは破滅竜、罪竜を束ねる龍神族の裏切り者だ」

侍「強いのか?」

仙龍「ああ、極強い」

破滅竜「折角人が楽しんでこの街を破壊して、さんざん悪さしてたのに…じゃますんじゃねー!」


侍「ふん、心外だな! 俺達がいつ貴様の邪魔をした!? 俺達はついさっき貴様の存在に気が付いたところで全く貴様の邪魔をしてはいなかったぞ!」

破滅竜「そういやそうだな」

遊び人「ところで仙龍さん、さっき“罪竜を束ねる”って言ってたけど、罪竜って何?」

侍「字面的に海龍や泥龍、あと龍娘と縁がありそうな感じだな」

酒豪仙人「! その通りだ、よく分かったな」

侍「簡単さ、海龍は人間を食ってやる食ってやると連呼して船を沈めてたし泥龍はクズな事を言っていたし、龍娘は人に噛み付いて放せと言っているのに噛む付いたまま放そうとしなかった」

侍「おまけに龍娘は仙龍が前に街の近くで思いっきり暴れたと言ってたのにあの魔導兵に言われるまで自分達が唐の国に迷惑を掛けている自覚無しだったしな」

破滅竜「……お前、そこに居る龍共にクズが混ざっていると知っていて龍共に味方しているのか? あと仙龍も罪竜だぞ」

侍「約束したからな。武士に二言は無い。だから約束果たしたらとっとと魔法使いを助けに行って魔道化と魔ドクターを倒しに行きたいんだが、仙龍も罪竜だったのか?」

鎧龍「すまねぇ侍、子龍が唐の国に捕まった時すぐ俺達だけで助けに行ったんだが仙龍が“唐の国は罠を仕掛けて待ち受けてて危険だから侍達に任せよう”って言い出して、その結果......」

侍「そうだったのか、まぁいい、国に帰らない位どうって事無い、自由人になって清々したさ... ...そういや仙龍、“唐の国の人達に危害は加えない”と言っておきながら王様に思いっきり危害を加えたな」

鎧龍「本当にすまねぇ... ...俺達がもっと自分達の問題を自分達の力だけで、他人の手を借りず迷惑を掛けない様にしていればお前は国を捨てる羽目にならずに済んだのに......」

破滅竜「ハッ、言った事、約束は必ず守ろうとするのは立派だがクズと約束を交わすと大変だな。だいたい他人に迷惑を掛けたくないならばこの世界に来なければ良かったしこんな騒ぎを起こして自分達の世界に帰ろうとしなけりゃいいんだよ」

侍「ふん、二言は無いからな、だから言った事を守りたいのだが、破滅竜よ、俺達の邪魔をするのか? 俺は別にお前の邪魔をしていた訳じゃないんだが?」

破滅竜「ふむ、この世は多勢の者が意思を持ち動き流れが生まれる、その流れを掻き分け逆らう、それが楽しい。要するに他人の意思を、願いを、砕いてやるのが俺の生き甲斐だぜ!」

仙龍「ちょっと待て侍、お主罪竜の意味を履き違えとるぞ」

侍「え、どゆこと?」

仙龍「『罪竜』というのは我ら龍神族の掟を破り、里から追放または逃げ出し『龍』の名を剥奪された者のことで…そうじゃなNARUTOで言う抜け忍みたいな奴じゃ」

侍「へー、そうだったのか。あと今思ったら泥龍、特にクズな事言ってないし、龍娘のアレは最終的に同意の事だし、海龍は…知らんな。そういや海龍は仙龍たちの仲間?」

仙龍「いや、奴はわしらと違う目的で来た龍。何か探しに…とか言っていたな」

鎧龍「おう、そういやそんなこと言ってたな」

侍「えーまあつまり、仲間ではないけど敵でもないってことか」

破滅竜「…俺を無視すんじゃねぇ!!!!」ゴッ

仙龍「!?後ろに避けろ!」

サッ サッ サッ サッ ドーン

侍「!?地面がえぐれた!」

破滅竜「ちっ、外したか…」

侍「やばい、あいつすごく強い…、遊び人達は今、天使長と戦っているし…俺勝てるのか?」

鎧龍「いや別に勝たなくても良いだろ。俺たちの目的は時間稼ぎだし……ということで破滅竜。先制攻撃は貰ったぜ、くらえタックル攻撃!!」


破滅竜「タックルには尻尾でスイープ!」ブンッ ドゴッ

鎧龍「ぐはっ!」ヒューン ドガッ

遊び人「鎧龍のタックルに合わせて破滅竜が尻尾を振って迎撃した! あと侍、僕はずっと君と一緒にいたじゃないか」

侍「そういえばそうだな、何で俺は遊び人は天使長と戦っていると思ったんだ? つか泥龍はクズな事言っていたのにクズじゃないと思ったんだ? 更に龍娘も何が同意なんだ?」

酒豪仙人「......仙龍、お前、侍に精神操作をしたな」

仙龍「ギクッ いや、わしらはクズではない! わしらは悪くない! それを是正する為にちょいと精神操作をしただけじゃ!」

酒豪仙人「仙龍ェ......」

破滅竜「カハハッ! 愚かで無様で見苦しいな仙龍! 自分が犯した過ちから目を逸らし、自分の罪を無かった事にしようと更なる罪を犯すとはな!」

侍「ふん、全く何で仙龍は俺に精神操作なんかしたのか... ...そんな事せずとも俺はちゃんと約束は守ると言っているのに」

遊び人「信用してなかったんじゃないのかな? でもまぁ仙龍も罪竜なだけあるね」

仙龍「わしらは善い龍なのじゃ! クズの要素や悪の要素など在ってはいかんのじゃ! わしら善い龍からクズや悪を取り除いて無かった事にして何が悪いのじゃ!?」

破滅竜「カーハハッ! 己の罪と向き合えないとはかなり耄碌したな仙龍! 貴様のそんな姿が見れるとは、カーハハッ!」

侍「はぁ... ...唐の国の人達が“クズな龍共”と言うのが分かるなぁ......」

遊び人「自分達は善い奴 悪くないと踏ん反り返り、自分達の悪行や罪から目を逸らし無かった様に振舞う... ...唐の国の人達が龍に恨み憎むのが分かるなぁ......」

侍「だがまぁ龍と約束をしたからな、必ず龍達を龍の世界に帰す。そして和の国に帰らず魔法使いを助けに行って魔道化 魔ドクターを倒す!」

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