モバP「今日は全員休みだ」凛「おはよ」(108)

P「……っておい、今日は休みなのに何で事務所に来てるんだ」

凛「いいじゃん別に、ちょっと気が向いただけ」

P「向いただけってなぁ……」

凛「プロデューサーこそ、今日は休みじゃないの?」

P「俺は溜まった書類があるからな、ちょっとそれを片付けようと」

P「まぁそんなに多くないから、ぱぱっと片付けて帰るけどな」

凛「そっか」

P「凛もこんな所に居るより、どっか遊びにでも行ったらいいんじゃないか?」

P「たまの休みなんだし、他の連中とさ」

凛「みんな予定が入ってるみたいでさ、今日は捕まらなかった」

P「加蓮……は定期健診か」

凛「うん、加蓮はちょっとぼやいてたよ?」

P「んー?」

凛「『ここのところは体の調子もいいから病院なんていいのに』って」

P「まぁそうはいっても気を抜くと調子崩したりするからなぁ」

P「特に今は寒い季節だし、十分……それ以上に気を付けんと」

凛「まぁね……でもそのせいで『外に出られないー!』って」

P「今度加蓮にはもう少し休みをあげるようにするか……」

P「あと他には……奈緒とかはどうした?」

凛「奈緒は久しぶりの休みだからって『溜まってたアニメ消化する!』って」

凛「学校終わったら一直線に家に帰っていったよ」

P「どんだけ溜まってたんだ……それで今日は一人ってことか」

凛「うん、だからこのまま家に帰るのも……って思って寄ってみた」

P「まぁ……俺は仕事がちょっとあるからあんまり相手にしてやれないけど」


凛「別に大丈夫だよ」 ゴソゴソ……

P「ん、どうした?」

凛「宿題、出されたからここでやってく」

P「それこそ家でやればいいんじゃ……」

凛「別に、私は静かな所ならどこでも勉強できるし」

P「ま、まぁそれならいいけど……まぁ頑張れ」

凛「うん。隣の机、借りていい?」

P「ちひろさんのデスクか? まぁ開けたりしなけりゃいいんじゃないかな、今日はちひろさんも居ないし」

凛「ん」

P「んじゃ俺も仕事の続きやるぞ」




    カタカタ……カタッカタカタッ
         
         カリカリ……カリ……ンー……カリカリカリ……
  カタッ……ターン……



P(普段皆が居る時は騒がしいもんだが、二人程度だと静かなモンだな……)


   カタカタ……カタッ……

 
凛「……………」


P「……………」


凛「………」

P「……ん」チラッ


       カリカリ………カリカリカリ……


P「……ほぉ、随分と綺麗な字、書くんだな」

凛「!」バッ

凛「ちょっと、何見てるの?」

P「そりゃ隣でノート広げてれば見えるだろ」

凛「見ちゃだめ」

P「宿題なんだから別に恥かしいもんじゃないだろ?」

凛「宿題でも女の子のノート見るなんて駄目に決まってるでしょ?」

http://i.imgur.com/dhUhOSN.jpg
http://i.imgur.com/NJzu3wC.jpg
http://i.imgur.com/OrEbiqu.jpg
渋谷凛(15)

http://i.imgur.com/sdvQ8Nu.jpg
北条加蓮(16)

http://i.imgur.com/l4Rt7tq.jpg
神谷奈緒(17)

P「そういうもんかねぇ……」

凛「そういうもんなの、だから見ちゃだめ」

P「だったら、あっちのテーブルソファーでやれば俺は見えないぞ」

凛「プロデューサーが横を見なけりゃいいじゃん、私はここで宿題やる」

P「静かならどこでも勉強できるんだろ?」

凛「だからとなr……んんっ……だからど、どんな所でやっても私の勝手だよ」

P「へいへい……じゃあ横見ないでおくから」

P「二人で残りの宿題と仕事やっつけようか」

凛「ん……」



    カタカタ……カタッカタカタッ……ヤベッ……
         
         カリカリ……カリ……マチガエタ……カリカリカリ……
  カタッ……ターン……


―――――――
――――――
―――――

 
P(……と、まぁ黙って仕事を続けてるが)

P(もう片付いちゃったんだよな……でも凛はまだみたいだし)

P(まぁ先の分もやっといて損は無いから、進めておくか)



凛(……どうしよう、もうすぐ宿題終わっちゃう……)

凛(……もうちょっと………ぁ……あと1問)



    カタカタ……カタッカタカタッ

         カリ…カリ…カリ…

  カタッ……ターン……ターン……ターン…………スッ……



  コトッ

凛「?」

P「ほれ。お茶でも飲んで一息つくか」

凛「……ありがと。そっちはコーヒー?」

P「あぁ、ブラックのな。そっちは緑茶でよかったろ?」

凛「………同じじゃないんだ」

P「俺はいつもコーヒーのブラックだし、そっちは飲めないだろ」

P「この味はお子様にはわかるまいて」

凛「む……ちょっとそのコーヒーちょうだい」

P「ほぉ……飲めるのか?」

凛「飲めるよ私だってそれくらい」


    ズズッ……


凛「……ぅぇっ、にがっ」

P「ははっ、だから言ったろ。すっごい渋そうな顔してるぞ」

凛「ぅー……うるさい……けほっ」

P「大人しくお茶の方飲んどけ、なるべく渋みの無いようにいれたつもりだが」

P「おいしくなかったら言ってくれよな」

凛「……ん」ズズッ…


P「どうだ?」

凛「ん……ちょっと腹立つけど、こっちがいい……」

P「ははっ、それならよかった」

P「そっちの好みはわかってたつもりだけど、コーヒーが良いって言い出したからどうしようかと」

凛「…………ん、おいしい」

P「おう、火傷しないようにゆっくり飲めよ」

凛「また子ども扱いするんだから……それぐらい大丈夫」

P「といっても凛はまだまだ15の子供だよ」

P「コーヒーを苦いって言う程度にはな」

凛「ふんっ……そのうちコーヒーぐらい飲めるようになってやるんだから」

P「そのうち、な」



凛「……そっちは、仕事終わりそう?」

P「ん? あぁほぼ片付いてるぞ」

凛「そっか……」

P「そっちは宿題まだなのか?」

凛「もうちょっと、かな」

P「ふむ……もうすぐ夕方になるし、宿題終わらせて帰るなら送ってやろうか?」

凛「……! いいの?」

P「俺も仕事片付けたらあとは何もないし、それぐらいだったら大丈夫だぞ」

凛「……じゃあ、残り片付ける、すぐ終わるから」

P「あいよ、俺ももうひと頑張りっと……」


―――――――
――――――
―――――


P「おーっし忘れ物はないな?」

凛「ん、大丈夫だよ」

P「じゃ、車乗った乗った」


     …………ブロロロロ……

凛「これ……いつもの車じゃないね」

P「あぁ、いつものは社用車だからな、今日は休みだから俺の車で来たってワケさ」

凛「そうなんだ……初めて見るかな」

P「他の連中も見た事はー……うん、ないな」

凛「それじゃあ、私はこの車乗るの初めて?」

P「まぁ初めてだな、いつも一人で乗ってるし」

凛「……そっか」


P「そんな俺の車が物珍しいか? なんかニコニコしてるみたいだけど」

凛「そ……そんなんじゃないよ、気のせいだよ」

P「気のせいかぁ? ……んん~?」

凛「ちょっと……前向いて運転してよ」

P「今は赤信号だ」

凛「や、やだっ顔近づけないでよ」

P「……ははっ、悪い悪い、ちょっとからかっただけだ」

P「っと、信号変わったから行くか」

凛「………もうっ」



凛(ウチ……つくまでもうちょっとあるかな)

凛(……そうだ)


   ゴソゴソ……ポチポチ


P「どうしたー? 何かあったか?」

凛「んーん、何でもない、ちょっと家に電話」

P「あいよ」

 
    ピッピッ……プルルルル……………


凛「……あ、もしもし? お母さん? うん、私」

凛「これから帰るよ…うん、ちょっと事務所寄ってたの」

凛「それとさ……晩御飯、一人分多く作れない?」

P「んー……?」

凛「うん……今送ってもらってるの、プロデューサーに」

P「んんー…………?」

凛「大丈夫? よかった……ありがと、それじゃもう少ししたら着くから…うん、わかった」

  ……ピッ


凛「ということで、プロデューサーはウチでご飯食べること」

P「はぁっ!? な、なんでまた……今一人分とか言ってたのは俺の事かっ」

凛「そ、どうせそっちは帰ってもご飯とか無いんでしょ?」

凛「だったらウチで食べていこうよ」

P「しかしだなぁ……別にそういうつもりで送ってるワケじゃないが……」

凛「いいの、お母さんも全然オッケーって言ってたし」

凛「多分もう材料買い出しに言ったと思うよ」

凛「ね、だから食べてきなよ」

P「う、ううむ……いいのか?」

凛「お母さんも『是非来て下さい』って言ってたよ」


P「……じゃあ、ご馳走になろうかな」

凛「……うんっ」

P「因みに、今日のメニューは何なんだ?」

凛「さあてね、来てからのお楽しみだよ」

凛「……ふふっ」

P「今日のはご馳走なのか、随分と嬉しそうだが」

凛「そうじゃないけど……楽しみ」


P「ふむ……ま、あとは着いてからだな」

凛「うん、早く行こっ」

P「あんまり飛ばしたら危ないからこのまま安全運転だ」

凛「ウチでハナコも待ってるよ」

P「ぐっ……ハナコはいかん、撫でたくなる」

凛「ハナコもプロデューサーと一緒に居たいって言ってたよー」

P「うぐぐっ……す、少しだけだからな、少しだけスピード出すぞ」

凛「ふふっ……プロデューサーって犬好きだよね」

P「犬だけじゃないけどな、動物全般好きな方さ」

凛「今度、一緒に散歩でもいってみる?」

P「ハナコの散歩か……ちょっと行ってみたいかもな」

凛「今日はもう散歩しないけど、また休みの時にさ、おいでよ」

P「今日はないのか……残念」

凛「休みまた取ってウチに来ればいいから、さ」

P「そう毎度お邪魔するのもなぁ……」

凛「大丈夫、ウチはみんな歓迎するって」

P「ま、まぁ……また機会があったらな」

凛「うん」

 
  ガチャッ……バタン
     バタンッ

P「おっし、着いたっと」

凛「それじゃ、ついてきて」

P「いいのか? このままお邪魔しても」

凛「いいのいいの、早く早くっ」

P「わかったわかった、そう急かすなって」

P「それじゃ……」


      『ただいま』
      『お邪魔します』


―――――――
――――――
―――――

動物全般…照れるにゃあ

 -後日-


奈緒「おーっす、おはよ」

凛「ん、おはよ」

加蓮「おはよっと」

奈緒「ん、凛それ何飲んでんだ?」

凛「コーヒーをね」

加蓮「凛がコーヒーって珍しい……ってそれ一番甘いって言われてるやつじゃん」

奈緒「MA○コーヒーか……それ飲んだ事ないんだよな、ちょっとくれるか?」

凛「ん、いいよ」

奈緒「サンキュ…………ぐおっ!? これHOTかよォ!?」

凛「? おいしいよね?」

奈緒「い、いや……これちょっと甘すぎやしないか……ぅぇー口の中が」

加蓮「うわぁ……あまったるい香りがすごいよ、HOTな分シェイクとかより凄いかも」

凛「おいしいコーヒー探してみたんだけど……」

奈緒「これコーヒーどころかカフェオレ以上だろ……凛は舌がお子様だな!」

凛「ちょっと、そっちまでお子様扱いする気?」

加蓮「ん……? 『そっちまで』?」

奈緒「んー………? コーヒーなんてめったに飲まない上に、お子様扱いされて……?」

奈緒「こりゃあ……」

加蓮「何かありましたなぁ……」

凛「な、何よ二人とも」

奈緒「そりゃあこっちの台詞だなぁ……?」

加蓮「さぁて何があったか聞かせてもらおうかな、『お子様凛ちゃん』?」

凛「二人ともたいして年離れてないじゃんっ、何もないってば、何も話さないよ!」

奈緒「おやぁ?」

加蓮「話せないじゃなくて、話さないときましたなぁ?」

奈緒・加蓮「徹底的に追求しないとねぇ……!」


凛「な、なんでもないからぁっ!」


-おしまい-

以上。駄文お目汚し失礼致しました。

支援保守もらった割に短くてすみません、ありがとうございました

72スレに…!?

幸子「イタッ…イタッ…指切った…ぐすっ」

幸子「次は湯せん…簡単そう」

幸子「熱っ」

幸子「包装…リボンは…こうかな?」

幸子「上手くできないな…えいっ」

幸子「うん、こんな感じでいいかな!」

幸子「よしっ…後は明日のために練習しよう、んんっ…こほん」

幸子「これっ!プロデューサーさんにあげます」

幸子「見てわからないんですか?チョコですよ」

幸子「どうせ何も貰えないプロデューサーさんが可哀想なので片手間に作ってあげました」

幸子「まあ手抜きもいいところのまったく苦労してないチョコですけどね」

幸子「当然、ホワイトデーは三倍返しでお願いしますね」

幸子「よし、こんなところかな」

P「おはようございまーす」

幸子「あっ…お、おはっ…おはようございますっ」

P「うん?幸子どうした、具合悪いのか?」

幸子「べ、べべ別に」

P「明らかに様子が変だろ」

幸子「なんでもっ!なんでもないですからっ!」タタタッ

P「行ってしまった」

幸子「…」チラチラ

P「と、あんな感じで朝からソワソワしてるんです」

ちひろ「ナンデショウカネ」

P「ちひろさんちゃんと聞いてくれてます?」

ちひろ「今日が何の日か脳みそほじくり出して思い出したらどうですか?」

P「いや、まったく検討もつかない次第で」

考えなしでしたごめんなさい

バレンタインまでにはレベル上げて戻ってくるよ幸子

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom