ダル「むほぉぉぉぉぉおおおお!!」岡部「ど、どうしたダルッ!?」 (21)

岡部「夜中に騒がしいぞッ…」

ダル「アイマスの映画を見に行ってきたんだお…」

岡部「…は? 映画? まだ夜中ではないか」

ダル「最速上映ってやつに行ってきたでござるの巻」

岡部「ほぉ、そんなこと言っていたなそう言えば」

ダル「…むほぉぉぉぉおおおおお!!!!」ブルブル

岡部「ちょ、ウェイウェイ! とりあえず落ち着けッ!」

ダル「僕の、僕の……やよいたんの出番が……」

岡部「やよいって……あの『フッフー』が口癖のキャラクターか?」

ダル「『うっうー』だっつーの!!」ドンッ

岡部「そ、そんなに怒らなくてもいいではないか…」フッフー

ダル「出番が、少なすぎだお! もっと! もっとやよい成分をッッ!!!」

岡部「駄目だこいつ早くなんとかしないと……」

 ────
  ──

岡部「で、お前の中でどうだったんだその…劇場版アイドルマスターは?」

ダル「普通に面白かったと思いますまる」

岡部「俺はアニメも見ていないが、初見でも楽しめるのか?」

ダル「うむ、初見にも優しいシナリオだったお。詳しいプロデューサーには、
   もっと楽しめる出来っつうか?」

岡部「なんだ、けっこういい感じではないか」

ダル「そうなんだけど……まぁ、
   プロデューサーならではの文句なんだよなー結局は…」イジイジ

岡部「出番が少なかった、というところか?」

ダル「映画だから一人一人に焦点を置くのは難しい、
   ってのは重々承知なんだお。しかも今回は765プロのメンバー──」

ダル「プラス、グリマスのメンバー7人だったわけで」

岡部「それで、キャラは何人になるんだ?」

ダル「アイドルだけで、19人」

岡部「おぉ、多いな」

ダル「まぁ、律っちゃん入れれば20人なんだけどー。
   『今回はプロデューサーに徹するって、決めたんです』とか、マジ鳥肌!」

岡部「…よ、よく分からんが。とにかく、何人かの出番が少なかったと」

ダル「うむ……はるるんがいっぱい出てましたなー」

岡部「メインヒロインか?」

ダル「ウィ」

岡部「……ふーむ。お前が熱弁するから気になってきたではないか」

ダル「おっ? オカリン見に行くかい?」

岡部「……行ってみるか」

 ──翌日──


紅莉栖「いきなり呼び出しておいて、アニメ映画って…」

ダル「大丈夫だ、問題ない。この映画はアニマス知らない人でも楽しめるからさ。
   いやマジで」

まゆり「わぁ~、人でいっぱいだね~」

岡部「うむ……すごい熱気だな…」

ダル「おっし、二回目いくぜぇぇぇぇえええ!!」

まゆり「ダル君燃えてるねぇ~」ニコニコ

岡部「“萌えてる”の間違いだまゆり」

紅莉栖「ったく、橋田みたいな奴がこうやって金を落としていくのね。
    まったくのナンセンス、DVDが出てからまた見ればいいの──」

ダル「そう言っていられるのも、今のうちだぜ牧瀬氏」

紅莉栖「はっ?」

ダル「それと、ここでアイマス批判はやめた方がいいと思われ」

俺1「……」チラッ

俺2「……」フゥ…

俺3「……」チッ…

紅莉栖「…そ、そのようね……」

岡部「よーっし、では乗り込むぞッ!」

ダル・まゆり「「おーっ!」」

紅莉栖「お、おーっ……」

 ────
  ──

 『カイガイニケンシュウニイクコトニナッタ…』

岡部(ふむ…プロデューサーが海外に……)

岡部「……」チラッ

紅莉栖「……っ」ハラハラ

岡部(っふ、なんだかんだで楽しんでいるではないか)

岡部(なかなか面白いな、まぁ──)

岡部(冒頭の予告が一番面白そうだったがなッ!!)

岡部(俺はあの学園の教師として、彼女らを──……)モンモン

 『…ハナシニ、ナリマセン』

岡部「……」

岡部(見てて辛くなるシーンだな…)

岡部「……」チラッ

ダル「アアアアア…」ガタガタ

岡部(呻くなッ)バシッ

ダル「ゥ……」

 『ワタシハ、アマミハルカダカラ』

岡部「っ……」ジーン

岡部(うむ……)

岡部「……」チラッ

紅莉栖「っ……、っ」ボロボロ

岡部「……」

岡部(ボロ泣き…だと…!?)

岡部(だ、ダルは……──)

ダル「ウウウウウウ…」ボロボロ

岡部(デスヨネー)

 ゴカンショウアリガトウゴザイマシター


岡部「うむ、いい話だったな」

まゆり「ライブのシーンとかすごかったねぇ~」

ダル「そうっしょ? よかったっしょ?」


紅莉栖「橋田っ…まず、アンタに……っ」グズッ


岡部「取り敢えずクリスティーナは涙を拭け」

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