夢と現実……才能と努力 (20)



[世界には沢山の夢がある、きっと人の数だけの夢が……。
俺にも夢があった……そう……あったのだ]

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390012632



[ある時の俺の夢は野球選手だった。
TVに映る彼らがとてもカッコ良く、輝いて見えたから、自分もなりたいと単純に思った。
だが自分には才能が無いと分かり、諦めてしまった]



[ある時の俺の夢はマンガ家だった。
マンガが好きだったから、こんなのを自分も書いてみたい、みんなに読んでもらいたい、そんな風に思った。
だが5秒で諦めた、一体誰が棒人間しか出ないマンガを読むと言うのだ?自分には絵の才能は絶望的に無かったのだ]



[ある時の俺の夢は芸人だった。
お笑いや新喜劇が好きで、みんなを笑わせたいと思った。
だが自分にはそこまでの才能はないと分かっていた、そんな簡単に芸人になれる訳がない。
もしそうなら若手芸人はもっと気楽にやってるはずだ。]



[他にも料理人、バスケット選手、ビル解体士等々。
俺は沢山の夢を持ち、全てを諦めてきた、自分には才能が無いから。
自分には叶えられ


男「あー!もうやめやめ!ただの愚痴じゃねえかこれじゃ」

そう言いながら書いた文章を消す。

男「やっぱり自分の事なんて書くもんじゃないな、大体諦めたのだって……才能が理由じゃねえじゃん」

無論才能に溢れている訳ではないが、少なくともマンガ家以外はなんとかなったかもしれない。

男「……才能が足りないとしたらあれだよ、忍耐とか努力の才能が足りないんだよな」

努力を怠ったから、忍耐強くなかったから、それで夢を諦めた理由の、8割は片付いてしまう。

男「……ちょっとスレ見に行くか」カチカチ



男「相変わらずだな、今日もあのアニメのスレが立ってる、……いい加減見てみるかな?アニメ」カチカチ

男「……とりあえず自分のスレ行くか」カチカチ


[どうも1です。
今から続き投下します]


男「メモ貼り付けてと」

 -----

[今日はここまでにします。
ではまた次回に]


男「……こっからどうするかな?バトルはまだ先か……」カチカチ

男「……応募用の書くか」



男「……何か違うな、ここはこうか?いや……むしろ、でも……あー!進まない!」

書いては消し、書いては消しを繰り返し、結局ほとんど進まない。

男「始めとラストは出来てるのになぁ……安価スレ行くか」カチカチ

男「最後安価出した所でやめたよな?どんな安価が来てるかな?」カチカチ


[いきなり全裸になる]


男「エロ無し言ったじゃん……下は」


[上+相手も脱がす]


男「だからエロ無しだっつの!次は」


[エロ無しだったよな?なら爆弾が爆発する]


男「死ぬ!主人公死ぬ!……まあいいか」

 -----

[今日はここまでで。
ではまた次回に……改めてエロは無しな?]


男「今日は伸びたな、ただあれはないだろ」カチカチ

男「……続き書くか」



男「……書けん、ちっとも進まん……どうするか?」カチカチ

男「……まあ始めとラストが出来てるだけ昔よりはマシか?……明日にしよう」カチカチ

男「……ラノベか……」



[ある時の俺の夢はライトノベル作家だった。
マンガと同じで、ライトノベルが好きだったから、自分も書きたいと、みんなに読んでもらいたいと思った。
だが自分には文才が無かった、作文を原稿用紙1枚分書き上げた事など片手で足り。
読書感想文などはいわゆる、【この本を読んで面白いと思いました】的な事しか書けない。
そんな自分に作家などは到底無理だった、だから諦めた。]



はずだった。

少なくとも今こうして、SSを書いたり応募用の作品を書いたりは、出来ないはずだった。

一旦ここまでで。

どうも1です。
ちょろっと続き。



昔から物語が好きだった、家に有ったトムソーヤや、父の持っていたギリシャ神話の本を読んだりした。
学校ではルパンを借りて読んだ、それがいつの間にかライトノベルも読むようになっていた。

ファンタジー物が好きだ、学園物が好きだ、SF物が好きだ。

そんな自分は気が付けば、色々な本を読んでいた、……お小遣いがなかったから立ち読みだったが。



きっかけはなんだったか?確か父がパソコンのワープロソフトで、何か書いて残してみろと言ったんだったか?

昔からキャラクターや話を考えるのは好きだった、ただ自分には文才がないから書けない。

そう思っていたから、いつも自分の頭の中だけで作っていた、誰にも見せる事はなかった。

何故父がそう言ったのかは覚えていない、何か理由があったはずなのだが……。

いずれにせよその時はまだ書かなかった、自分は書けないとまだ決めつけていたからだ。



それから何年も経ち、ある時不意に思い立った。

理由は覚えていないが、なんとなく携帯のメールを使って、話を書き始めたのだ。

自分には文才がないから、いくらも書けないと思っていたが、意外と筆が進みある程度は書けてしまった。

その時になって初めて気付いた、自分は文才が皆無なのではなく、作文を書くのが苦手だったのだと。

なんとなく心が晴れた気がしたのを覚えている。



それからは色々あったが、一度諦めたライトノベル作家の夢。

それをもう一度だけ目指してみたい、駄目でもいいから目指してみたいと思った。

そんなある日、俺はSSに出会った……正確にはまとめサイトの存在をしった。

色々な話を、それこそ2次創作からオリジナル、ファンタジーからラブコメまで、読みまくった。

そして投稿サイトをしり、そちらでも読み始め、とうとう自分でもスレを立てて書き始めた。

そして自分の欠点にも気付いた。



男「……真ん中が全く書けねえ」

物語の序文とラスト、それだけでいいなら、その気になれば1日に5つは書けるのだが。

話の中盤になると、ぱったりと筆が止まってしまうのだ。

男「やべえよ……全く浮かばねえ、どうやったらあのラストに繋がるんだよ」

こうして今日もまた、書き進める事が出来ないのだった。

今日はここまで。
ではまた。

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