春香「仮面ライダーって寂しいね」(83)

あれの続き

春香「ライダァァァ……」ゴォォォォ

コブラ男「おのれ……おのれ仮面ライダー!!」

春香「キィーック!!」シュピィィィン

コブラ男「ぐわああああああああ!」

春香「……」スタッ

コブラ男「ぐ……ショッカーに、栄光……あ……」バタン

春香「ふぅ……」

春香(今日も勝てた……なんとか、だけど)ハァハァ

千早「春香っ!」タッ

春香「千早ちゃん」シュルン

千早「大丈夫?怪我は?」

春香「見える所には無いから大丈夫。ほら、私ドジだから。体の傷は転んだって言えばさ……」

千早「そうじゃないわよ!……そうじゃ、ないわよ」

春香「あ、ごめん。……ありがとう」

千早「もう!……これで何度目かしら」

春香「あれから一ヶ月、これで四体目だね」

千早「もう四回も命懸けで戦ったのね」

春香「そうなるのかな。あんまり実感ないや。戦ってる時は必死だし」

千早「私は毎回倒れそうになってるのだけれど」

春香「たはは、ご心配おかけしてます……」

千早「冗談よ。私には、心配するくらいしか出来ないから」

春香「あはは、それで充分だよ。千早ちゃんの応援があるから挫けずにいられるんだもん」

千早「春香……でも、春香一人が戦わなきゃいけないなんてあんまりだわ」

春香「そうは言っても仕方ないよ。変に巻き込む人が増えちゃっても困るし」

千早「でも、春香がこの前言っていたじゃない。本物のライダーに会ったかもしれないって」

春香「……うん」

千早「なら手伝って……いえ、そんな人がいるなら春香が戦う理由なんて無いわ。その人に任せればいいんだもの」

春香「あれからすぐ、会った場所に行ってみたんだけどね。お店は閉まってたし、連絡先もわからないし」

千早「無責任よ。春香を残して消えるなんて」

春香「いいんだよ、千早ちゃん。きっとあの人は、私なんか比べ物にならないくらいの戦いをしてきたんだから」

千早「……ごめんなさい、春香」

春香「えぇ?どうして謝るの?」

千早「私も戦えたら……少しでも、春香の負担を肩代わりしてあげられたら……」

春香「千早ちゃん。戦うのってすっごく怖いよ」

千早「そうでしょうね……」

春香「だけど、私の親友が戦って傷つく事を考えたら、そんなの全然怖くなくなるんだよ。そうさせないための戦いなんだから」

春香「誰かがやらなくちゃいけなくて、たまたま私がこうなっちゃったんだから、それでいいんだよ」

千早「強いのね、春香は」

春香「えへへ、こんな体ですから」

千早「違うわ、心がよ」

春香「そうかなぁ?……ちょっとだけ、本音言ってもいい?」

千早「何だって聞くわ。どうぞ?」

春香「千早ちゃんがこうやって励ましてくれてるのに、こんな事言うのすっごく失礼だと思うんだけど……」

千早「気にしないでいいから」

春香「うん。……ちょっと、寂しいなって。一人で戦うのは、体も心も……辛いよ」ギュッ

千早「……やっぱり、私も戦えればよかった」ギュッ

春香「だからそれは……ああ、やっぱりさっきのナシ!聞かなかった事にして!」

千早「でも……」

春香「いいの、私は。辛くてもやるって決めたんだもん。さ、帰ろっ!」

千早「そう、ね。帰りましょう」

千早(私も……何か……)

……。

死神博士「コブラ男もやられたか……」

軍服の男「やはり、このままでは……」

被り物の男「コブラ男の細胞は回収してある。再改造し、より強化するべきだ」

死神博士「それだけで足りるだろうか」

被り物の男「何が言いたい?」

軍服の男「ヤツは強敵と戦う度に強くなる。体よりも、精神がな。知っているだろう」

被り物の男「……ふん」

死神博士「であるならば、確実に倒せるという保証が欲しい。そう、駄目押しというヤツだ」

軍服の男「しかし、単に数を増やしただけでは……」

被り物の男「……ならば、あの計画をもう一度使ってみれば良かろう」

軍服の男「あの計画……」

死神博士「ショッカーライダーか」

……。

春香・真「お疲れ様でした!」

春香「お疲れー、真」

真「今日は動いたねー。流石に疲れたよ」

春香「そうだねー。走るシーン多くって大変だよー」

真(……の割りには、汗もかいてない)

真「ね、春香。女優の人ってさ、どれだけ照明当てられても顔に汗かかないって言うでしょ?」

春香「あー、そうらしいね。すごいよね、そんなの真似できる気がしないよー」

真「あれってさ、例えばボクらみたいに走り回っても汗かかないのかなぁ?」

春香「うーん、どうなんだろう。汗腺が無くなったりしてるのかな……って想像したら何か怖いね。あはは」

真「どうなんだろうね?ははっ」

真(自覚が無い?それとも……何か隠してる?こんな短期間でそこまで体力付くとも思えないし、何なんだろう)

真「最近さ、春香、頑張ってるよね」

春香「え?きゅ、急にどうしたの?」

真「いや、監督も言ってたよ。天海くんは急に演技に気が入り始めたーってさ」

春香「そうかなぁ?私にはわかんないや。だけど……」

春香「人じゃないのに人のフリをしてると、演技も上手くなるのかもね」

真「えーと、あ、ライダーの話?」

春香「えへへ、そうだよ。どう?かっこよくない?」

真「春香じゃもうちょっとキマってないなー。こうだよ、こう!」シュッシュッ

春香「あははは、すごいすごい。あ、プロデューサー」

P「ふたりともお疲れー。いや随分慣れてきたみたいだな。監督も褒めてたよ」

真「へへっ!やーりぃ!」

P「特に春香、すごいぞ。脚本変えてでも使いたい役者に会ったのは久しぶりだとさ」

春香「ええっ!?そんな、言い過ぎですよ!」

P「いや、俺から見ても春香はこの一ヶ月で一気に伸びたと思うよ。えらいえらい」ナデナデ

春香「こっ、子供扱い、しないでくださいよ……」

真「とか言って抵抗はしないんだね、春香?」ニヤニヤ

春香「ちょ、真ぉ!」

真「あはは!さ、事務所帰りましょっか、プロデューサー!」

P「おう。そうするか」

真「……なんだよ」ボソッ

春香「真……?」

真「ん?どうかした?」

春香「う、ううん、なんでもない。帰ろっか」

春香(気のせい……だよね)

……。

真「それじゃ、また明日!お疲れ様でした、プロデューサー!」

P「気をつけて帰れよー」

真「はーい!」タッタッタ…

真「……ふぅ」

真「春香、いいなぁ。監督にも……プロデューサーにも褒められて」

真「ボクだって、演技も、トレーニングも頑張ってるのに……あんなに走った後に、息切れせずにセリフ言えなんて無理だよ」

真「春香には、できるんだけど……」

真「プロデューサーに頭撫でてもらってたな……ボクも……あんな風に……」

真「にしても、本当にどうして急にあんなに体力ついたんだろう。何か秘密があるのかな?」

真「春香に聞いて……いや、それもなんだか癪だなぁ。どうしよう」

「知りたいか?」

真「そりゃ……って、誰ですか!?」

コブラ男(人間態)「天海春香の秘密が知りたいんだな?」

真「あなたが春香に何かしたんですか?」

コブラ男(人間態)「俺じゃあない、俺達が、だ」

真「あなた、達?」

コブラ男(人間態)「その秘密を知るために、何を差し出す覚悟がある?」

真「え……いや、その、そんなには……」

コブラ男(人間態)「天海春香のようになれるとしたら、どうする?」

真「えっ」

コブラ男(人間態)「覚悟が決まったら、この場所へ来い。……無視するのも自由だがな」ピラッ

真「あっ、ちょっと!あなた、一体何者なんですか!?」

コブラ男(人間態)「……“ショッカー”」ブワッ

真「うわっ!……いない。何だったんだろう、何かの企画かな」カサッ

真「この場所に、か……でも、流石に怪しすぎるよ……」

真(春香みたいに、かぁ……)

……。

真「おっはようございまーす!」

雪歩「あ、真ちゃん、おはよう」

真「雪歩、おはよう!」

雪歩「今お茶淹れるね、待ってて」

真「サンキュー!今日寒くってさー」ボスッ

雪歩「ほんと、寒くなったよねー」

真「毎朝走るのも楽じゃないよ……はぁ」

雪歩「ふふ、でも続けるんだね。はい、おまたせ」

真「寒いけど楽しいからね。雪歩も座りなよ」

雪歩「うん。隣、失礼します」ポスン

真「お茶っていいよねー。体の中から温まるっていうかさ」

雪歩「そうだね、冬場は特に美味しく感じるよね」

真「うーん、美味いっ!あ、そういえば小鳥さんは?」

雪歩「先に来てた春香ちゃんと一緒に買い出し。寒いからいやだっていう小鳥さんを春香ちゃんが引っ張って行ったよ」

真「あははっ、小鳥さんらしいや」

雪歩「ふふっ。そうだ、真ちゃん、最近春香ちゃんと一緒の現場多いよね」

真「ん、そうかな。……そうだね、そういえば」

雪歩「春香ちゃん、何か変わったと思わない?なんていうか、かっこ良くなったっていうか……」

真「……そうかなぁ?ボクはあんまりわかんないけど」

雪歩「変わったよぉ。最近あんまり転んでないし、時々すっごく頼りになる感じもするし」

真「……」

雪歩「あの日からかな?亜美が、その……誘拐されそうになった時」

真「ああ、ボクが突き飛ばされた日ね」

雪歩「あれは動転してたんだよぉ。ああいう風に、怖い事を乗り越えると自信も付くのかなぁ……羨ましいなぁ」

真「雪歩、春香がかっこよくなったって言ったよね?」

雪歩「え、う、うん」

真「それ、ボクよりも?」

雪歩「そ、そんな事ないよ!真ちゃんは真ちゃんですっごくかっこいいよ!でも春香ちゃんは……」

真「冗談だよ。雪歩は春香の事だと良くしゃべるね」

雪歩「え……そうかな」

真「そうだよ」

雪歩「ご、ごめんなさい……」

真「謝る事ないのに。変な雪歩」クスクス

雪歩「で、でも……」

小鳥「ただいまぁー!ああ、暖房!素晴らしい発明っ!」バターン

春香「ああ、小鳥さん!荷物荷物!」

P「この寒いのに元気だなーこの人は……」

雪歩「あ、おかえりなさい……あれ?プロデューサー」

P「おはよう。いや、途中で一緒になってな」

小鳥「……春香ちゃん、計算してたでしょ?」

春香「ええっ!?な、何のことですか?」

小鳥「プロデューサーさんが出てくる時間に合わせて私連れだしたでしょ?ん?」

春香「な、ナンノコトカワカリマセンネー」

P「そうなのか?なんでそんな事……」

小鳥「たまには一緒に歩いたりしたいじゃないですか。ねぇ?」

春香「あ、あはは……」

P「わざわざこんな回りくどい事しなくても、いつでも付き合ってやるのに。春香は最近頑張ってるからご褒美な」

春香「えっ!?い、いいんですか!?」

P「暇な時ならな」

雪歩「ぷっ、プロデューサー!わた、私も……」

P「雪歩も頑張ったらなー」

雪歩「頑張ってますぅ!」

小鳥「……あら?真ちゃんはいいの?」

真「……えっ?あ、えと、ぼ、ボクもー!なんちて……」

P「真も頑張ったらなー」

真「ちぇー……」

真(春香は頑張ってるけど、ボクは違うんだ。雪歩も春香が……ボクは……)ガサ

真「……行って、みようかな。この場所」

……。

真「えっと……ここか。廃工場って、やっぱ怪しいなぁ」

真「誰か、いませんかー!?……誰もいないし。寒いのに出てきて損した」

「来たか」

真「うわぁっ!あ、あの時の……いつからそこに?」

コブラ男(人間態)「天海春香について、知る覚悟は出来たか?」

真「……正直、覚悟なんて言われてもわかりません。けど、負けたくないんです」

コブラ男(人間態)「お前が勝てないのも無理は無い。天海春香は既に人間を超越している」

真「えっ、あの……ごめんなさい、順を追ってお願いします」

コブラ男(人間態)「天海春香は改造人間だ。我々ショッカーのな」

真「あー……そういう人ですか。手の込んだ真似して……あのですね、ボクらは確かにライダーに出てますけど……」

コブラ男(人間態)「信じられないなら見せてやろう。変身」ザワザワザワ

真「えっ……うそ、本当に?」

コブラ男「見ただろう。天海春香も俺と同じだ。人間の姿をしているだけで、中身は怪人だ」

真「そんな……あの春香が……」

コブラ男「ここで引き返すなら、お前はその情報を餌に天海春香を脅す事もできるだろう。協力するもいい」

真「……」

コブラ男「これから先の話を聞けばお前は引き返せなくなる。だが……天海春香に勝つ事が出来るようになるだろう」

真「……!」

コブラ男「俺の話を聞き、その身を委ねるか?」

真「ボクは……」

『春香は最近頑張ってるから』

真(プロデューサー……)

真「ボクは、春香に負けたくない。教えてください、勝つ方法を」

コブラ男「ふふふ……いいだろう。お前に天海春香に勝てる肉体を与えてやろう。だが、最早今まで通りには生きられんぞ」

真「覚悟は、出来ました」

コブラ男「……ついて来い」

……。

春香「おはようございまーす。って、何やってるの?ふたりとも」

亜美「あっはるるん!んっふっふ~これを見よ!」

春香「……眼鏡?」

真美「りっちゃんの眼鏡だよー!」

春香「え、じゃあ律子さん今眼鏡してないの?」

亜美「顔洗ってるからねぃ。ま、亜美のせいなんだけど」

真美「事故だからねーちかたないね」

春香「怒られるよー?」

真美「でもでも、眼鏡ないと真美たちがやったってわかんないっしょ!」

亜美「そうそう!最悪、はるるんがやった事に……」

律子「こぉら!亜美、真美!私の眼鏡返しなさい!」

春香「……まぁ、バレるよね」

亜美「うあうあ~!思った以上にしっかりした足取りだよ真美~!」

真美「ラオウの如き力強さだよ~!」

春香「ラオウて」

律子「全くあんたたちは……」ガッ

律子「って、わ、と、と」グラッ

春香「あっ!律子さん、あぶ……」

真「ほいセーフ」ガシッ

律子「あ、ありがとう真」

真「どーいたしまして。眼鏡無しでうろうろしちゃダメだよ、危ないから」

律子「好きでやってるわけじゃ……きゃっ!」フワッ

真「はい大人しく座っとく。眼鏡は回収してくるから」ドサッ

律子「……随分、たくましいのね」

真「鍛えてますから」シュッ

亜美「まこちんが裏切った!真美、逃げるよ~!」

真美「がってんしょうち!」

真「裏切るも何も元から味方じゃないって。よっ!」

亜美「うあうあ~!流石にまこちんには勝てないって!真美、パス!」シュッ

律子「パス!?ちょっと、眼鏡投げないでよ!」

春香「そしてインターセプト」パシッ

真美「はるるんまで裏切ったか!」

春香「最初から味方じゃないでしょ?もう、いたずらばっかりしちゃ駄目だよ」

律子「助かったわ、ふたりとも……さて、亜美、真美。覚悟はできてるかしら?」ゴゴゴゴゴ

亜美「……逃げるが勝ちっしょー!」ガチャッ

真美「さんせー!」ダッ

律子「こら!待ちなさい!」タッ

真「あーあ、事務所の外まで逃げちゃって。律子も大変だ」

春香「真……」

真「今日は……そっか、今日は雪歩と同じ現場かー。なんか久しぶりな気がするなぁ」

春香「真!!」

真「どうしたんだよ春香。そんなに怒らないでよ?」

春香「怒ってないよ、怒ってないけど……これからの話次第では、すっごく怒る事になるかもしれない」

真「……わかっちゃうんだ。流石先輩」

春香「やっぱり、そうなのね?どうして、どうしてそんな……」

真「そんな悲しい顔しないでよ。ボク、この体気に入ってるんだから。ずるいよ春香、こんなの内緒にしてるなんて」

春香「……!?まさか、真」

真「そうだよ。ボクは自ら望んで体を改造してもらった」

春香「何で!?どうしてそんな事させたの!?」

真「怒らないでって言ったじゃないか。別に、後悔はしてないよ」

春香「……」

真「なんでそんな顔するのさ。自信持てよ。ボク達は改造人間なんだよ?」

春香「……っ!?」ブンッ

真「おっと。怖い怖い……ボクはちょっと走ってこようかな。必要無いんだけど、習慣は変わらないね。じゃ、また後で」ガチャ

春香「真……どうして……」

春香「……後悔する。真は、きっと後悔するよ」

……。

真(へへっ、体が軽いや。今まで出来なかった事も何でも出来る!)

真(これが改造人間……人間を超えた存在。気分サイコーじゃないか!)

雪歩「ま、真ちゃん……いつにも増してすごいね」

真「え?そう?」

雪歩「動きすぎだよぉ。そんなに動く撮影じゃないでしょ?」

真「へへっ、なんか力有り余っててさ!」

雪歩「すごいね……やっぱり真ちゃんはかっこいいよ」

真「あれ?前は春香がかっこいいって言ってなかった?」

雪歩「あ、あれは、その……かっこよくなってきた、のかな?って意味で。私が一番かっこいいなって思うのは、いつだって真ちゃんだよ」

真「……雪歩」

雪歩「あっえとっ!わかってると思うけど、変な意味じゃないから!私は至って普通に……」

真「わかってるって。へへっ、でも嬉しいや!見て見て、こんな事も出来るんだよ!」ピョンッ

雪歩「わっ、わっ!ちょ、真ちゃん!危ないって!」

真「平気平気。ま、撮影用の道具だから遊んでるのバレたら……」

P「こら真!箱馬で遊ぶんじゃない!」

真「うわぁっ!ごめんなさいっ!」パッ

P「俺で良かったな。スタッフさんに見つかったら偉いことだぞ」

真「あ、あははは……」

雪歩「あんな高く積んであるのに乗ったりしたら危ないよ、いくら真ちゃんでも……」グラッ

P「っ雪歩!崩れるぞ!!」

雪歩「えっ……」

真「雪歩!危ないっ!!」ドンッ

ガシャーン

P「真っ!大丈夫か!」

真「……」

P「真!?」

真「なんちゃってー!引っかかりましたねプロデューサー!」

P「良かった……本当に。やめてくれよ、心臓に悪い」

真「そんなに驚かなくても……ねぇ雪歩?」

雪歩「……痛ぅ」

真「雪、歩?」

雪歩「あっ、大丈夫。大丈夫だから。今、起き……」

P「おい、どこか打ったとか捻ったとか……」

雪歩「いえっ!全然、全然大丈夫ですから!あんまり近寄らないでください!」

P「何言って……お前、これ!」ガシッ

雪歩「痛っ!」

真「手首、それって……」

雪歩「う、うん。捻挫かな?腫れちゃって……」

P「馬鹿!!」

真「っ」ビクッ

雪歩「ひぅっ……だ、大丈夫ですぅ、このくらい、ちょっと固定しとけば……」

P「この腫れ方、普通じゃないぞ。雪歩」グイ

雪歩「……ッ、はぁ、はぁ、はぁ」ジワ

P「痛いんだな?」

雪歩「は、はい……」

P「真」

真「え、あ、はい……」

P「雪歩の手首、折れてるかもしれない。というか多分折れてる。病院行ってくるから」

雪歩「そんな大袈裟な……」

P「いいから。……お説教は後だ。一人で帰れるな?」

真「あ、えっと……はい」

雪歩「あの、真ちゃんのせいじゃないから。心配しないでね」

真「雪歩……」

P「ほら、行くぞ」

雪歩「あっ、はいぃ……」

真「……調子に、乗りすぎたかな」

真「……っ」ドンッ

……。

春香「おかえりなさ……真だけ?」

真「プロデューサーは雪歩連れて病院だよ」

春香「えっ!?雪歩、怪我したとか……」

真「春香。この体、不便だね。ボク、軽く……本当に軽く突き飛ばしたつもりだったんだ」

真「崩れてくる箱馬にぶつからないように、って思ってさ。そしたら、雪歩吹っ飛んでっちゃった」

春香「それで、怪我したんだ……」

真「ほら、前に春香もやってくれたじゃない?あんな感じで。運が悪かったんだろうね、雪歩は……骨、折れたかもって」

春香「運が悪かったって……」

真「春香、ボクが改造人間になれた理由を教えてあげるよ。都合が良かったんだ、目的の為に」

春香「目的って、ショッカーの?」

真「天海春香に近付くのに都合が良くて、天海春香より身体能力の高い人間。それが、ボクだった」

春香「それって、つまり……」

真「そうさ。ボクは春香を倒す……殺す為に改造人間になった」

春香「真……」

真「春香はさ、ボクと戦う?戦える?仲間思いの天海春香は、ボクと本気で戦えるのかな?」

春香「……」

真「ボクなら、春香なんて簡単に倒せちゃうんだよ。ボクは春香に負けてない」

春香「……いいよ、真」

真「え?」

春香「戦おう、真」

真「……そう、こなくちゃね。場所を変えよう。春香が初めて戦った、あそこに」

……。

真「……行くよ」

春香「うん」

真「ふっ……」

春香「ライダー……」

真「変!」

春香「身!」キュイィーン

真「さぁ、殺し合おう」ザッ

春香「……」ザッ

真「構えは一端なんだね。それじゃ、どのくらいやれるのか見せてもらおうかな」ダッ

春香(早っ……!)

真「やっ!」シュバッ

春香「っくぅ!」ガッ

真「このくらいは止めてもらわないとね!よっと!」ビッ

春香「うぅっ……!」ガキッ

真「どうしたんだよ、春香。反撃は?攻撃しないと勝てないよ?」ヒュンッ

春香「……」バシィッ

真「……ま、そのまま亀みたいに負けてくれたら楽でいいけどねっ、と」パシッ

春香「足っ……!?」ドサッ

真「空手にはマウントポジションなんて無いけど、これで終わりでしょ。はぁーあ、あっけない」

春香「……終わりでしょ、じゃなくて終わらせたら?それとも、そんな意気地もない?」

真「人の股の下で強がってもねぇ。良く考えたら、殺しちゃったらボクの立場も怪しいんだよね」

真「もう逆らわないって事でさ、ちゃんと脳改造も受けてよ。そうすれば全部終わる」

真「ボクは春香を倒した功績でそれなりの地位に就けると思うし、春香も性能だけは悪くないみたいだからさ」

真「そうだ、765のみんなも改造してもらって、それでみんなでショッカーの為に戦おうよ。それってすっごく楽しそうじゃない?」

真「みんな一緒なら、なんだって出来るよね。うん。それがいいや!そうしよう!ね、春香もそう思うでしょ!?」

春香「……真」

真「ん?」

春香「真、こんなに弱かったんだね」

真「……は?」

春香「真って、もっと強い人だと思ってた。私の勘違いだったみたいだけど」

真「ハッ、何を言い出すかと思えば……だからさ、人の股の下で強がり言っても……」

春香「ううん、違う。真が、本当にショッカーの改造人間として戦うなら……」

春香「真が、私の……みんなの敵になるなら。私は、もう負けないよ」

真「わかったよ……わかった!それ以上喋らなくていい!さようならだ、春香っ!!」グァッ

春香「ふっ」パシッ

真「くっ……んのっ!」ブンッ

春香「んっ」パシッ

真「こ、の……」グググ

春香「真……先に、謝っておくね。私の友達で、仲間だった真に」ググググ

真「なにを、だよっ……!」

春香「私、真が改造されたって聞いた時、喜んだ。ほんの一瞬だけど、心の奥のほうで、喜んだんだよ」

真「それのどこに謝る事があるの、さ……!」

春香「あるよ。私が喜んだのはね、一人じゃなくなるから。私の……仲間が出来たと思ったから」

春香「考えちゃいけない事を考えた。私は、あの時……地獄への道連れが出来た事を喜んだの。真がどんなに後悔するか知りながら」

真「後悔なんて……」

春香「嘘はいらない。誤魔化しも効かない。だって、私も改造人間だから」バンッ

真「うわっ!そんな、あんな体勢からどうやって……性能はボクの方が上のはずなのに!」

春香「……だから、その償いに。真が悩んでて、私が倒される事で迷いが晴れるならそれでいいかもって思ってた」

春香「だけど、それももう終わり……軽いんだよ、真は。アイドルってさ、楽しい事より辛い事の方が多いよね」

真「急になんだよ……そんなの、知ってるじゃないか」

春香「うん。だけど、やめようなんて思わない。なんでかな?」

真「それは……」

春香「それは、応援してくれる人がいるから。私達には、ファンのみんながいる。仲間がいる。そのみんなの為に歌う、踊る」

真「だ、だからなんなんだよ!わけわかんない事言ってさ!」

春香「わかんないの?私の言いたいことが。真は今、何の為に戦ってるの?」

真「何のためにって、それは……」

春香「真は自分の為にしか動いてない。一人分の重さなんて、簡単に跳ね除けられるよ。だって私は……」

春香「私のファンや仲間、いつかファンになってくれるかもしれない人。世界中、すべての人の為に戦ってるから」ザッ

春香「さようなら、真。私はあなたと違うから、命は奪わない。だけど、何度挑んできても……」グッ

春香「何度でも、倒すから」ブアッ

真(早い!?避け……間に合わない!)

真「う、うわあああああああああ!」ドゴォオン……

真「う、うぅ……」

春香「……」ザッ

真「ま、てよ……まだ、ボクは……戦える……負けてなんか……」ガクッ

……。

「そろそろ起きろよ」

真「う……あ……?」

帽子の男「よ。目は見えるか?」

真「っ、誰だ!?」

帽子の男「誰だは無いだろ。お前が目覚ますまで見ててやったのに」

真「えっ……そうだ、ボクは……」

帽子の男「いやーしかしいい負けっぷりだったね」

真「なっ……ボクは負けてない!まだ戦える!」

帽子の男「はっはっは、そのザマでか?俺にだって負けそうだぜ?」

真「お前なんかに負けるわけないだろ!」ブンッ

帽子の男「おっと」ガシッ

真「掴……っ!?」

帽子の男「とんだじゃじゃ馬だな。これじゃ話も出来やしない。ちっと大人しくしてろよ」ブンッ

真「うわぁっ!?」バターン

帽子の男「な?俺にも勝てないって言ったろ?」

真「ボクが、投げられ……お前、いや、あなた、何者なんですか?」

帽子の男「ただのカメラマンさ。真実を追う男ってね。ま、ついでに言うなら柔道五段空手六段ってくらいか」

真(いくら達人でも、改造人間のボクが負けるはずない……と、思いたいんだけど……)

帽子の男「でだ。お前が戦ってた相手、ありゃ友達か」

真「……戦うんだから、敵に決まってるじゃないですか」

帽子の男「敵はあんな顔してお前を見たりしないだろうよ」

真「……」

帽子の男「なんでもいいがね。その体は便利か?」

真「便利ですよ。元の体より遥かに自由が利くし、丈夫だし。何だって出来るんですから」

帽子の男「へぇ。友達の手も握れないその体がねぇ」

真「あなたに、何がわかるって言うんですか」

帽子の男「わかんないね。……お前、今満足できてるのか?」

真「……望んでこの体になったんですから、満足ですよ。満ち足りてます」

帽子の男「ふぅん。口で何て言っても、お前は空っぽに見えるがね。どうでもいいか。じゃあな、少年」

真「ボクは女ですよ」

帽子の男「どっちでもいいんだよ。俺の見込み違いだったみたいだしな。……後は自分で考えるんだな」

真「ボクが、考える……」

帽子の男「自分の中身について、な。俺は帰る」

真「中身……ボクの、中身」

……。

雪歩「真ちゃん!」

真「あれ、雪歩。なんで雪歩が……?」

雪歩「春香ちゃんに、ここにいるって聞いて……寝転んでどうしたの?汚れちゃうよ?」

真「ん、ちょっと天井が見たくなって。雪歩はどうしてここに?」

雪歩「えっと、その……私の手の事、気にしてないかなって思って」

真「……あれは、ボクのせいだよ」

雪歩「ちがうよ!あれは私が鈍いからで……」

真「ボクが騒いだからだよ」

雪歩「ちがうよ、真ちゃんは悪くないよ!」

真「違わないだろ!なんで庇うんだよ!ボクなんかの事……」

雪歩「真ちゃんが好きだからだよ!」

真「……雪歩?」

雪歩「って、ああ、違うの!いや違わないんだけど!好きって言っても、友達としてって意味で!」

真「雪歩は本当のボクを知らないからそんな事言えるんだよ」

雪歩「本当の真ちゃん……?」

真「ボクは、春香に嫉妬してたんだ。なんだか春香だけ、特別な存在になったみたいで」

真「追い付きたくて、……劣等感ばっかり募って。色んな物を捨てて、そのくせ捨てた物に未練ばっかりで」

真「それで暴走して、春香を傷つけようとして。ボクは、ただ……プロデューサーに……」

真「雪歩やプロデューサーに、かっこいいって言って欲しくて。可愛いって言って欲しくてさ。ただそれだけだったのに」

真「どうして……どこで間違えたんだろう。どうして……」

雪歩「真ちゃん」

真「幻滅したろ?ボクはそういう……」

雪歩「真ちゃんは、かっこいいよ」

真「慰めてくれなくたっていいよ」

雪歩「ううん、本心。私にとって真ちゃんは、かっこよくて、綺麗で……王子様みたいで、まるでヒーローで」

真「……いつもながら、女の子に使う褒め言葉じゃないよ」

雪歩「ごめんね、でもそう思ってるんだよ。真ちゃんが今、すっごく悩んで、迷ってる事はわかった。けどそれって、カッコ悪いのとは違うよ」

雪歩「だって、真ちゃんまだ戦ってるもん。スマートじゃなくて、あんまり綺麗じゃないかもしれないけど、戦ってるじゃない」

雪歩「悩むって事は、戦うって事。自分の弱い所と、戦ってるって事。ヒーローがヒーローじゃなくなる時って、戦うのをやめた時だと思う」

真「ボクが、ヒーロー……」

雪歩「私は、そんな真ちゃんに近付きたくて、真ちゃんみたいになりたくて、弱い自分を変えようって思い続けられた」

雪歩「……私がまだアイドルでいられるのは、真ちゃんのおかげでもあるんだよ」

真「……雪歩、この後仕事は?」

雪歩「えっ?えっと、手がこれだから……もう帰っていいって」プラプラ

真「ごめんね、雪歩」

雪歩「だから、真ちゃんのせいじゃ……」

真「謝らせて。それから、ありがとう」

雪歩「……うん。もう、大丈夫?」

真「大丈夫だよ。もう迷わない。雪歩、気を付けて帰ってね」

雪歩「あ、うん……真ちゃんは?」

真「用があるんだ。大事な用が。それを終わらせないと」

雪歩「……真、ちゃん?」

真「……それじゃ、またね!」ダッ

……。

コブラ男「準備は終わったか?」

戦闘員「イーッ!」

コブラ男「後は、ショッカーライダーからの連絡を待つのみだな。……期待はしてないが」

戦闘員「イーッ!」

コブラ男「……来たか」

ザッザッザッザ……

コブラ男「良く来たな。だがここがお前の墓場となるのだ」

仮面ライダー「……」

コブラ男「……貴様!?仮面ライダーではないな!」

仮面ライダー「いいや、仮面ライダーさ」

コブラ男「抜かせ!そのマスクは天海春香の物ではない!貴様は……ショッカーライダー、菊地真ではないか!」

真「違う。ボクはショッカーライダーじゃない」

真「ボクは……正義のヒーロー」

真「仮面ライダーだ!!」

コブラ男「ちぃっ!だから脳改造をしっかり施しておけと……だが!裏切り者に死を与えるに丁度良い舞台を整えてある!出てこい!」

ショッカーライダー1「……」ザッ

ショッカーライダー2「……」ザッ

ショッカーライダー3「……」ザッ

ショッカーライダー4「……」ザッ

ショッカーライダー5「……」ザッ

ショッカーライダー6「……」ザッ

真「ボクと同規格のライダーが六人……か」

コブラ男「勿論俺も戦う。万に一つも勝ち目は無いぞ。それでも戦うか、ショッカーライダー。いや、仮面ライダー・菊地真よ!」

真「……ヒーローは、戦い続ける限りヒーローなんだ。それが例え、どんなに苦しくても、どんなに厳しくても」

真「ボクは戦う!すべての人の為に!」

コブラ男「いいだろう!仕留めてくれる!かかれぃ!」シュバァッ

真「うぉおおおおおおおおお!!」グォッ

……。

真「はぁ、はぁ、はぁ……」ガクッ

コブラ男「戦闘員は全滅か……しかし、流石に同じ性能のライダー六人相手は厳しいようだな」

真「うる、さい……ボクはまだ、戦える……」グググ……

コブラ男「ほう、まだ立ち上がるか。だが……囲め、ショッカーライダーよ!裏切り者に死の制裁を!」

真「くっ……」

コブラ男「寂しがる事はないぞ。貴様を葬った後、天海春香もすぐに送ってやる」

真「そんな事……させるもんかぁ!」ブンッ

ショッカーライダー1「……」ガンッ

ショッカーライダー2「……」バシッ

ショッカーライダー3「……」ビュッ

ショッカーライダー4「……」ビュオッ

ショッカーライダー5「……」ビシッ

ショッカーライダー6「……」ゴッ

真「うっ、ぐっ……ぐぅっ!」ガガガッ

コブラ男「貴様一人で六人の攻撃が防げるか!そのまま死ねい!」

真(駄目、か……情けないとこ見せたから、ちょっとはかっこつけたかったんだけどな……)

真(手数が違いすぎる……半分防ぐので精一杯だ。このまま押し切られて……)

真「……あれ?」

真(変だな。背後からの攻撃が大人しくなった気がする。これ……まるで……)

コブラ男「き、貴様は……!」

真「……やっぱり、そうだよね」

コブラ男「仮面ライダー!!」

風の気配が変わった。揺れるマフラーでそれを感じた。

真「人の見せ場を取っちゃうんだから……困るよ」

黄昏の街に吹きすさぶ風を受け、緋色の複眼に光が満ちる。

春香「文句は雪歩に言ってよ。ここを教えてくれたんだから」

真「失敗したなぁ、黙っておけばよかった」

春香「――行くよ、真!」

真「――背中は預けたよ、春香!」

コブラ男「おのれ……だが一人増えた所でこちらの有利は変わらん!まとめて始末するチャンスよ!かかれっ!」

春香「一人じゃない。私達は、すべての人の自由の為に戦ってるから!」

真「背負った重さが違う。そんなライダーが二人揃えば……」

春香・真「たかが七人、負けるわけがない!!」

コブラ男「黙れ!その減らず口も叩けなくしてくれるわ!」

春香「たぁっ!」バシッ

真「やぁっ!」ガッ

春香「ふぅっ!」ドンッ

真「てりゃぁっ!」ブンッ

春香「はっ!」ガキッ

真「だぁりゃあ!」ドゴンッ

コブラ男「い、一撃……ショッカーライダー達を一撃だとぉ!?」

春香「言ったでしょ?背負ってる物が違うって!」

真「後はお前だけだ!コブラ男!」

コブラ男「く、ぬぅ……後悔するぞ!ショッカーは裏切り者を決して許さない!」

真「……後悔は、取り戻す事が出来る。ボクはもう後悔したくないからこの道を選んだ!」

コブラ男「またしても……またしても敗れるのか!!」

春香・真「はぁぁぁぁ……」シュバッ

春香・真「ダブルライダーキィィィック!!」

コブラ男「おのれええええええええ!」ドゴォォォン……

スタッ

真「……勝った、よね」

春香「うん、私達の勝ちだよ」

真「っは、あ……つ、疲れたぁ……」バシュン

春香「わ、っとと!大丈夫、じゃないよね」シュルン

真「春香はいつもこんな事やってるの?」

春香「んー、まぁ、週一ペースで」

真「……ボク、自信無くなってきた」

春香「自身持ってよ。私達、改造人間なんだよ?」

真「ちょっと、やめてよ。イタい台詞真似するの」

春香「えへへ、ごめんごめん。でも、もっとしゃんとしてもらわないと困るなぁ。だって……」

春香「私が1号で、真が2号。二人の仮面ライダーとしてやっていくんだからさ」

真「……ボクも、仮面ライダーを名乗っていいのかな」

春香「……」コクリ

真「うん……うん。頑張るよ!って、あいたたた……」

春香「あはは、傷だらけだ。うりうりー」ツンツン

真「あだっ!ちょ、やめてよ春香!やめ、痛いってば!やーめーろーよー!」

春香「……ぷっ」

真「……ふふっ」

春香「あはははは……」

真「ははは、あ痛っ……ははははは……」

……。

死神博士「またも敗北か……」

被り物の男「どころか、新たな戦力を与えてしまったな」

軍服の男「歴史は繰り返す、とでも言うのか」

死神博士「……」

被り物の男「あえて菊地真の脳を改造しなかったのも、思惑あっての事なのだろうな?」

軍服の男「……わかっているだろう。我々には仮面ライダーが必要なのだよ」

死神博士「我々が存在する為に、仮面ライダーは不可欠な存在だ」

被り物の男「正義と、悪……その二極はどちらが欠けてもならないということか」

軍服の男「我々は勿論、仮面ライダーどももその矛盾を抱えていかなければならない」

被り物の男「因果な物だな……」

……。

バイクは乗らないの?

千早「……」

雪歩「……」

千早「萩原さん、座ったら?」

雪歩「で、でも……心配で」

千早「それは痛いほどわかるけど、それでも私達に出来る事なんて……祈るくらいでしょう?」

雪歩「そう、なんだけど……」

千早「そう、私達には祈るしか出来ない。春香がどれだけ傷付いても……」

雪歩「千早ちゃん?」

千早「……私にも、力があれば……」

雪歩「何を考えてるの?千早ちゃん」

千早「……」ギリッ

雪歩「千早、ちゃん?」

次回予告

真美「これ、なんだと思う?」

探偵を名乗る男にもらったベルト。

亜美「こっちも気になるよねー」

プロデューサーの机で見つけたUSBメモリ。
街に溢れる“メモリ入り”の怪人。
ステージの危機に、二人のベルトが地球の記憶を呼び覚ます。

亜美・真美「変身!」

真美「こっちがこうで?」ガシャコンッ サイクロン!

亜美「こっちがこう?」ガシャコンッ ジョーカー!

真美「」コテン

亜美「わわわっ!真美っ!って、それどころじゃないっしょー!」ガシャンッ サイクロン!ジョーカー!

亜美・真美『七三くらいがちょうどいい!じゃなくてっ、さぁ、お前の罪を数えろ!』

次回、アイドルマスター『半分力貸せよ、真美』

というわけでこれで終わり。
本当は昨日投下しようとしてたんだけど鯖がアレだったもんで今日になりまんた。
知っての通り次はV3で、とりあえずそこまでは話考えてるんでまた立てると思います。
前よりは早い時間だったけど、長々と付き合ってくれてありがとう、お疲れ様でした。

>>69
そこすっごい悩んだけど、この子ら免許も持ってないしどうすっかなー・・・とまだ悩んでる。
多分・・・乗らない・・・かも・・・まだわかんないです・・・

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