真「暑さで狂って雪歩を抱きしめた」 (18)

真「……抱きしめたけど……暑い!!!!!なんで!!!!!」

雪歩「何では私のセリフだよぉ!!!!!」

真「"雪"歩でしょ!抱きしめたら冷たくないとおかしいよ!詐欺だ!」

雪歩「抱きしめて冷たかったらもう死んじゃってるよぉ!!!!」

真「理不尽だ!」

雪歩「真ちゃんがね?!」


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真「大体なんなんだよこの暑さは!」

雪歩「私に言われても……」

真「……ごめん」

雪歩「……ううん。しょうがないよ、夏だもん」

真「クーラー壊れちゃったしね……」

雪歩「電気屋さん、来週にしかこれないんだって」

真「……これはダメだよ。うん、ダメだ」

雪歩「しょうがないよ、夏だもん」

真「……おかしいよ。夏だからってこんなに暑くしなくてもいいじゃないか!」

雪歩「しょうがないよ、夏だかr」

真「異議あり!」

雪歩「ひっ?!」

真「夏だからって暑いのが許されるなんておかしいよ!」

雪歩「おかしいのは真ちゃんだよぉ!」

真「大体なんだよ夏って?!誰が喜ぶの?!」

雪歩「えー……例えば、ほら、夏休みの家族とか」

真「ちっがーう!!!それ目当てに商戦を繰り広げる商人たちさ」

雪歩「いきなりそういうキャラになるのやめてもらえる?」

真「しょうがないよ、夏だもん」

雪歩「そうだよね。しょうがないよね、夏だし」


真「……雪歩、アイス買いに行こう」

雪歩「……外出ると日焼けちゃうし」

真「……冷凍庫になにか入ってないかな」

雪歩「……あずささんの南国しろくまなら」

真「やめとこう。後が怖い」

雪歩「そうだね」

真「あずささんのことだから、すっごく落ち込むよね」

雪歩「それか静かに怒ると思う」

真「そうだね。ちょっと笑ってると思う」

雪歩「そうだね」

真「……そう、食べちゃったの……そう……って」

雪歩「今の、あずささんのものまね?」

真「似てたでしょ?」

雪歩「似てない」

真「そっか……」

雪歩「しょうがないよ、夏だから」

真「……うあうあー!こんなに暑いと、体が溶けて怪人ヘドロンになっちゃうYOー!」

雪歩「一応聞くけど、誰の真似?」

真「亜美」

雪歩「亜美に怒れられるよ」

真「そっか……」

雪歩「……ねえ、真ちゃん。私気づいたんだけど」

真「何を?」

雪歩「……真ちゃん、本当だったら夏にすっごく元気なキャラじゃない?」

真「キャラとか言わないでよ!」

雪歩「だって!こんな日だからこそ、真ちゃんは外に飛び出て走り回って、青春の汗を流すんでしょ?!」

真「ボクだって暑いものは暑いよ?!」

雪歩「こんな姿をファンの人が見たら悲しむよ?!」

真「大丈夫、今ここにいるのは雪歩とボクだけだよ」

雪歩「そういうセリフをしれっと言わないでよぉ!」

真「……暑い」

雪歩「暑いね」

真「声を出したら余計暑いね」

雪歩「……ジェスチャーで会話するとかどうかな?」

真「それだ!」

雪歩「じゃあ、真ちゃん、私に何かやってみて」

真「うんっ……」サッサッサツササッ

雪歩「……」

真「……ど、どう?」

雪歩「今からアイツを殴りに行こうか?」

真「これから一緒に?」

雪歩「どう?」

真「不正解」

雪歩「正解は?」

真「かき氷を食べに行きたい」

雪歩「伝わんなかった」

真「伝わんなかったかぁ」

雪歩「一つも伝わらなかったよ、真ちゃん」

真「一つも伝わらなかったかぁ……」

雪歩「しかたないよ」

真「夏だもんね」

雪歩「……今思ったんだけどね、真ちゃん」

真「何?」

雪歩「……喫茶店に避難すればいいんじゃないかな?」

真「……それだよ!」

雪歩「ね?!ね?!」

真「雪歩あったまいー!」

雪歩「そうだよね!」

真「よし!いこう!」

雪歩「うんっ!」

真「ボクかき氷食べるんだ!」

雪歩「私は、えーと、えーと、アイスコーヒー!」

真「練乳たっぷりのやつ食べるんだ!」

雪歩「ついでにケーキも頼んじゃおう!」

真「いよぉぉぉぉしっ!待ってろ喫茶店!」

バタッ











ガチャッ

真「定休日だったね……」

雪歩「そうだね……」

真「まさかの失態」

雪歩「ほんとにね」

真「……ねえ、雪歩、ボク達なんで事務所に居るの?」

雪歩「仕事が無いから」

真「……帰っちゃえば良いんじゃない?」

雪歩「……そうだね!」

真「そもそもなんで事務所なんかに居たんだろうね!ボク達」

雪歩「うんっ!帰ろう!」

真「よし!帰ろう!」

雪歩「……あっ」

真「どうしたの雪歩、なにしてるの?」

雪歩「……外、暑いよね」

真「暑いね」

雪歩「……せめて、日が沈むまで待たない?」

真「……それ賛成!!!」

雪歩「……でも、事務所も暑いね」

真「じゃあなんで事務所に居るの!?」

雪歩「日が沈むまで待とうって言ったじゃん!」

真「なんで?!」

雪歩「外が暑いから、日が沈んでからにしようって」

真「そうか、それじゃあ仕方ない」

雪歩「……暑いね」

真「そうだね、暑いね……ねえ、雪歩」

雪歩「何?真ちゃん」

真「……抱きしめても良い?」

雪歩「えっ?!」

真「もう我慢できないんだ、雪歩……」

雪歩「で、でも真ちゃん、そんな、私まだ」

真「……」ギュッ

雪歩「?!?!?!?!」

真「……抱きしめたけど……暑い!!!!!なんで!!!!!」

雪歩「もういいよ!!!!1」



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