モバP「逆ドッキリ……ですか?」 ちひろ「はい!」(139)

ちひろ「まずアイドルの皆にはドッキリと称して……」

P「俺を無視するように仕向けるんですよね」

ちひろ「最初はプロデューサーさんが必死に声を掛けて……」

P「まあ皆はドッキリだから俺を無視しますね」

ちひろ「そこでプロデューサーさんが『もういい』みたいな感じの冷たい一言」

P「そしてアイドルがネタばらし後、今度は俺がアイドルを無視しちゃう!」

ちひろ「皆の慌てる姿とか泣きそうな顔はもう……」

P「最高!」

支援

P「あぁ、幸子を思いっきり泣かせてみたい涙目の智絵里に力一杯ハグしたい
そんな仕事が回ってこないか」

ちひろ「その言葉を待っていました!」

P「…まさか!?」

ちひろ「もちろんです、昨夜ドッキリの件は伝えてありますよ」

ちひろ「撮影時間今から一時間後…最後の仕上げはプロデューサーさんのスタンバイのみです」ニヤリ

幸子(可哀想なPさん、今日だけと言えどボクに無視されるなんて、今年一番の不幸ですよね)バタン

P「おはよう、幸子」

幸子「……」

P「ん?おはよう」

幸子「……」タタタ

ちひろ「幸子ちゃん、おはよう」

幸子「おはようございます」

P「……お、おい、幸子?」

幸子(フフン、早速慌てますね)

幸子「あ、そうだ。誕生日プレゼントのお礼があるんですよ!」

P「あぁ、サプライズだったの――」

幸子「はい、ちひろさん」

ちひろ「ありがとう、幸子ちゃん……ってこれ全員分渡すの?」

幸子「もう渡しましたよ、ボクは完璧なので!」

P「…はは」

幸子(一瞬だけ希望を持ったPさんの顔!今のPさんの顔!あぁカワイイって罪なんですね)ビクンビクン

ちひろ「ん、おいしいですね」

P「…俺も食べてみたいななんて」

幸子(……ッ、やっぱりいいですよ、その物欲しげなイヌみたいな表情!)ゾクゾク

幸子(もっと…もっとボクを求めて下さいよ!)

P「………そうだよな」

幸子(…あれ?)

P「…スカイダイビング、あんなに嫌ってたもんな」

幸子(何言って……あ!)

P「思えばアイドルらしくない仕事ばかり押し付けていたな」

幸子(…そ、そんなこと引きずっていたんですか!?)

P「はは、そりゃ幸子に愛想つかされて当然だよな」

幸子(…ボクのプロデューサーはPさんだけなんですよ?)

P「…外出てくるよ」

幸子「……あ」

ちひろ「あちゃー」

幸子「ちょっと、ちひろさん!ちゃんと合図は下さいよ!」

ちひろ「……ご、ごめんなさい、録画に手間取っちゃって」



幸子「ということでドッキリだったんですよ!」

P「…ドッキリ?」

幸子「はい、でもボクの完璧な演技に引っ掛かるの無理ないですよ!」

幸子「あ、そうだPさんのプレゼントです、寛大なボクに感謝してくださいね」

P「……」バシッ

幸子「!?」ビクッ

P「……もういい」

幸子「プ、プロデューサーさん?ドッキリですよ」

P「…」ドンッ

幸子「!?」ビクッ

P「……俺の知ってるを幸子をこれ以上汚さないでくれ」

幸子(き、気づいてますよね、ドッキリですよ)

P「俺は幸子のプロデューサーを降りるよ」

幸子「……っ、嫌ですよ、ボクのプロデューサーは」

P「俺も幸子のプロデューサーは嫌だ」

幸子(…冗談ですよね、Pさんはもうボクを……ううん、そんなことあるないですよね)

幸子「…待って下さい」タタッ

P「…」タタタ

幸子(Pさんはボクを必要としていないなんて)

幸子「………待って下さいってば」タタタ

P「…」タタ

幸子(そんなことあるわけ)

幸子「…ボクの」ポロリ

P「……」

幸子「……うう」グスン

幸子「……もうしませんから」ポロポロ

P「……」

幸子「……ごめんなさい」ギュウウ

P「もう、懲りたか?」

幸子「!?……はいっ」

P「もう仕事に文句言わないか?」

幸子「は、はい」ゴシゴシ

P「幸子、スカイダイビングしようぜ!」

幸子「はいっ」ニコッ


幸子「………へっ?」

P「ドッキリ」

ちひろ「大成功!」

幸子「次はあっちの店ですよ」

P「か、勘弁してくれないか」

幸子「駄目です、今日一日荷物持ちになってもらいますよ」

P「でも」

幸子「…本当に怖かったんですからね」

P「なにか言ったか?」

幸子「なんでも無いです、そうだ片方持ってあげますよ」

P「おお、ありがとう?」

幸子「…その代わり」

P「…?」ギュッ

幸子「この手は離さないで下さいね」ギュッ

おわり感謝

乙すばら

……ふぇぇやっぱりスレ落ちたよぉ

罪悪感で泣きそうになりながら、プロデューサーを無視する智絵里ちゃんかわいい

「だからやりたくなかったのに」って思いながら必死になって謝る智絵里ちゃんかわいい

またひとりぼっちに戻ってしまった智絵里ちゃんかわいい



かわいい

>>84
やれるできる


だりーなスレ、読んでた人がいるかわからないけどごめんよ
携帯からは無理くさいからPC修理できてからまたやるよ……

李衣菜「……」

李衣菜(プロデューサーを無視か……うーん、心が痛くなるような)

李衣菜(で、でも。プロデューサーってばすぐに可愛い服だとか仕事とかとってくるし)

李衣菜(ちょっと、自分の意見が通らない寂しさを味わえばいいんだ! うん)

李衣菜「よしっ、やるぞ。ロックだ私」

P「どうした? 何かぶつぶつ言って」

李衣菜「!?」ビクッ

李衣菜「ぷろっ……」

P「ん?」

李衣菜(と、いけないいけない! 話しちゃダメだ、調子を狂わされてばかりじゃだめだめ)

李衣菜「……プロテスタントの歴史は実にロックだなあ、ふっ」

P「何を言ってるんだお前は」

李衣菜「あ、いけない。用事があったんだった」ガタッ

李衣菜(ふたりきりで無視を続けるのは無理だ、脱出しよう!)

李衣菜「ちひろさーん」

ちひろ「あら、どうしたんですか?」

李衣菜「い、いえ。ちょっと顔がみたくて」

ちひろ「あらあら……嬉しいこと、言ってくれますね♪」

P「あぁ、ちひろさん。李衣菜がおかしくなったんですよ」

李衣菜「こ、今度の仕事のことなんですけれど」

ちひろ「はいはい? なんですか」

李衣菜「私がその、かっこいいロックな衣装がいいって言ったじゃないですか」

ちひろ「あぁ、そうでしたね。現在打ち合わせ中です」

P「そうでしたね、ちひろさん」

ちひろ「まぁ、プロデューサーさんに話をしなきゃいけないんですけど」

P「……あれー? ちひろさん?」

待ってた

李衣菜「ちひろさん、私はこういうのも嫌いではないんですけれど……」

P「本当か、李衣菜? やっぱりなぁ、いいよなぁ!」

ちひろ「そうなんですか? 本人に伝えてあげればいいのに」

P「ははは、聞いてますよちひろさん?」

李衣菜(ちょ、ちょっと!? なんでちひろさんも無視してるの?)

ちひろ「どうしたんですか? 李衣菜ちゃん」

P「……あの、聞こえてますか? ねぇ」

李衣菜「い、いえ、そのっ……」チラッ

P「李衣菜、なぁ? どうした?」

李衣菜「あの……その……」

P「……俺が何かしましたか? ちひろさん。李衣菜も」

ちひろ「……李衣菜ちゃん、もういいんじゃないかしら」

李衣菜「あっ……プロデューサー!」

P「……李衣菜?」

李衣菜「そのっ……ど、ドッキリ大成功ー?」

P「……」

李衣菜(ひいいい、怖い! なんだか目が、目が怖い!)

ちひろ「プロデューサーさんのことを無視しちゃう、っていうドッキリでしたー」

P「……あぁ、そうだったんですか」

ちひろ「はい! なかなかのリアクションでしたね」

P「あははは、そっか。そうですか」

P「ふざけないでください」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん?」

P「あぁ、そうですか。からかって楽しかったですか?」

李衣菜「あ、あの。プロデューサー」

P「李衣菜もだ。気に入らないなら正面から言ってくれればいいだろ」

李衣菜「いや、ちがっ……」

P「遠まわしに文句を言いたかったのか。皮肉のつもりだったか?」

李衣菜「そんな、つもりじゃ……」

P「……ははっ、そもそも俺が悪いのか。そうだな、頭冷やしてくる」

李衣菜「プロデューサー、まっ……」

P「着いてくるな。担当アイドルにあたりたくない」

李衣菜「あ……」

 ガチャッ……バタンッ

李衣菜「どうして……」

ちひろ「……ごめんなさい。私が調子にのったから」

李衣菜「そ、そうだちひろさんが……」

李衣菜「……いや、違います。私が、のったのが悪いんです」

ちひろ「李衣菜ちゃん……」

李衣菜「そこまで文句があるわけじゃないのに。プロデューサーにわがままをいいたいって思って、無視だなんて」

ちひろ「李衣菜ちゃん……」

李衣菜「わがままだったら、最初から言えばよかったんだ……」

ちひろ「……」

李衣菜「そうだよね、正面からぶつからないでロックなんて、バカみたい」

ちひろ「李衣菜ちゃん」

李衣菜「……ちひろさん、私。いってきます」

ちひろ「大丈夫、なんですか? 私も一緒にいったほうが」

李衣菜「平気です。私が言わなきゃいけないことがあるから」

ちひろ「李衣菜ちゃん……」

李衣菜「可愛い衣装も嫌じゃないとか、ロックについてとか」

李衣菜「最悪は最高って、なつきちも言ってたし! ここからもっかいやり直します」

李衣菜「きっとプロデューサーならわかってくれますから」

ちひろ「……立派になりましたね」

李衣菜「にわかだとはもう言わせないぜ!」ビシッ

ちひろ「なら、いってらっしゃい。私もそのあとにきちんと謝ります」

李衣菜「はいっ!」 ガチャッ

P「本当に立派になったなぁ……」

李衣菜「ってうわわっ!? プロデューサー!?」

P「李衣菜……」

李衣菜「あの、すいませんでした! 私、言いたかったこととかあったのに、無視して意見が通らない寂しさを味わえばいいなんて」

李衣菜「もういっかい、話をさせてください! 言いたかったこと、言いますから!」

P「……そうか。聞かせてくれないか」

李衣菜「無視してごめんなさい! 可愛い服、嫌じゃなかったです!」

李衣菜「プロデューサーのとってくれる仕事、可愛いのばっかりだったけど! ロックなのも時々あって嬉しかったです!」

李衣菜「だから! 一緒にお仕事、もういっかいしてください! どんな仕事でも頑張りますから!」

P「……」

P「李衣菜。いい知らせと、申し訳ない知らせがある」

李衣菜「……申し訳ない知らせ?」

P「あぁ、まず最初に。ドッキリの件だが」

李衣菜「あ、あの……本当に」

ちひろ「李衣菜ちゃん、これこれ」

李衣菜「……? あれ、ドッキリ大成功の看板、ここがめくれる……」

李衣菜「……」ペリリ…

[『逆』ドッキリ大成功!]

李衣菜「え?」

P「うん」

ちひろ「はい!」

李衣菜「……ど、どういうことでしょう?」

P「――というわけだったんだ」

李衣菜「も、もともと私をはめるためだったと……?」

ちひろ「はい♪」

P「正直そこまで本気で考えてくれてるって思ってませんでした」

李衣菜「お……おぉぉ……」

P「李衣菜?」

李衣菜「ロックじゃないっ!」

P「はい?」

李衣菜「もうっ! なんですかそれ! なんなんですかこれっ!」

李衣菜「私が精一杯ロックしたのにプロデューサーときたら!」

P「おっしゃるとおりです。アンロックです」

李衣菜「なんなんですか!」

P「あぁ、ごめんな」
李衣菜「私は正面から気持ちをぶつけましたよ! プロデューサーはどうなんですか!」

P「……俺の正直な気持ちは、だな」

李衣菜「はい」

P「李衣菜には、ロックも似合うとは思ってる。だけど可愛い衣装もすごく似合うと思うんだ」

P「だから、可愛い系の仕事もロックな仕事もしてもらいたい」

李衣菜「……」

P「そう、思ってる。ロックで可愛い李衣菜が好きだ」

李衣菜「ロックで、可愛い……難しいこと言いますね」

P「李衣菜ならできるさ」

李衣菜「まぁ、こたえなきゃロックじゃないですね。ふふんっ」

李衣菜「あ、そういえばもうひとつの知らせって?」

P「そんなロックな李衣菜にだな」

李衣菜「はい、なんですか?」

P「CDデビューのお知らせだ」

李衣菜「なぁるほど、CD……CD!?」

P「はい」

李衣菜「ちょっ、ドッキリは、無しですよ?」

P「本当です」

李衣菜「う……ウヒョー♪ やった、やったぁ♪」

P(こういうところがロックになりきってないんだよなぁ……可愛いけど)

李衣菜「曲は当然ロックですよね!?」

P「え? ……あぁ、うん。ソウダネ」

李衣菜「な、なんで目をそらしたんですか!? ちょっと!?」


おわり

改行ミスるわ変換ミスるわ……
PCいかれて画像も貼れないわ、であれな感じ

諦めて寝るよー……

いるさ!ここに1人な!

智絵里(どうしよう…ちひろさんには仕事だって伝えられたけど…)

P「おはよう、智絵里」

智絵里「!?」

智絵里「…」キョロキョロ

P「ん、どうした智絵里?」

智絵里「~っ!」タタタッ

ちひろ「智絵里ちゃん?」

智絵里「あの…やっぱり…Pさん、困ると思います」

ちひろ「大丈夫、最後にプロデューサーさんに仕事って言えばきっと許してくれますよ」

智絵里「でも…」

ちひろ「ほらほら撮影中ですよ?ちゃんとプロデューサーさんを無視して下さいね」



P「ちひろさん?智絵里は………」

ちひろ「智絵里ちゃんは言いたいことがあるみたいですよ?」

智絵里「!?」

P「そうですか!よし、なんでも聞いてやるぞ?」

智絵里「~っ!」

ねる

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