【革命機ヴァルヴレイヴ】マギウス「できたぞカイン!君のヴァルヴレイヴだ!」 (22)

カイン「やっとできたのか」

マギ男A「ああ、君の奪取したヴァルヴレイヴをもとにさまざまな装備を施したぞ」

マギ男B「参考にしたのは昔ジオールで放送されていたガンダムシリーズと言うものだ」

カイン「ガンダム?」

マギ男A「なんだ知らんのか?まあ無理もない」

マギ男B「ちなみに私は、Gガンダムが好みでね」

マギ男A「私はSEEDなのだが、まあ機体の説明をしていこう」

カイン(今さらAGEが好きなんて言えない……)

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マギ男A「機体名はターンレイヴ」

マギ男B「右腕はシェンロンガンダム、左腕はプロヴィデンス、両手はゴッド、両足は隠者だ」

マギ男A「そして武器はビームマグナムとヴァルヴレイヴハンマー、エクスかリバーだ」

カイン(使いにくそうだな……)「ほう」



マギ男A「色はトリコロールだ」

マギ男A「月光蝶は……すまんが……」

カイン「なぜつけられなかったんだ?」

マギ男「だってあれつけるとあの方が……」

カイン「あの方……?」

アマデウス「月光蝶がなけりゃターンタイプなわきゃねぇだろーがぁああ!!」

モブウス「総統がご乱心なされたあー!」

カイン「そういうことか……」

マギ男A「まあ何はともあれ大佐ならうまくやれますよと言う所だ」

カイン「分かった。やれるだけのことはしよう」

モジュール77

アキラ「なに?!」

カイン「ターンレイヴの力を見せてやろう……行け!ファンネル!」キューン

アキラ「え?」チュドドド

カイン「練土評価E。トドメだビームマグナム!」

ハルト「アキラチャン!!」バシュ!

カイン「この武器使えんな。ファンネル!!」

ハルト「なんだあれは?!速い!」

カイン「クク……このまま!」

サキ「ハルト!!」スピンドルバシュ

カイン「敵にも似たようなのがあったか。だが!」ウデビヨーン

サキ「嘘?!」ガッ

ハルト「流樹野さん!何て強さなんだ……!!」

ハルト「うおおお!」

カイン「ゴッドフィンガー!!」

火人のジー・エッジを灼熱の右手が掴み、握りつぶす。すかさず取り出したフォルド・シックルも左腕で受け止められ、ビームサーベルを纏った蹴りが火人を蹴り飛ばしモジュール内部へと吹き飛ばした。
その力はアンバランスな印象を裏切り非常に高かった。

イクス「カイン!」

カイン「イクスアインか。邪魔だ退け」

硬質残光をスパイクにした鉄塊がキルシュバオムの拳を打ち砕く。
両者はもつれ合い、モジュールの中へと雪崩れ込みイクスのキルシャバオムが左腕に組み付き、ランチャーを構えた。
爆発すれば自分も無事では済まない。
それも覚悟の上だった
イクス「刺し違えてでも……!!」
こいつは……ハーノインを、アードライを、自分を裏切った!必ず仕留める!ハーノの仇を!!
青く眩い光が両者を包み、直後の爆風にキルシュバオムが海へ落ちる

イクス「ハーノ……お前はこんな時に……ま……」

二度目の爆発がイクスを包み、彼を亡き友の場所へと誘った

すみません朝早いので続きはまた明日書きます

カイン「厄介な奴だよ、君は」
カインは散ったかつての仲間には見向きもせず、再び姿を現した火人のパイロットにむけて呟いた。
自分の同類を乗せている上に、今はエルエルフの体をジャックしていると思われる。
プルー「カイン?どうかしたの?」
コンソールの中から自分を気遣う声にカインは静かに「必ずピノを連れ戻す」と返した。
カイン「動きを止める!」
ヴァルヴレイヴハンマーを火人にぶつけ、地面に叩きつけると右腕のドラゴンファングを展開し、火炎を浴びせる。
ハルト「熱が……?!くそ……!!」
アーダー・グリップの熱量調整速度を上回りあっという間に100/100を超え、機体の動きが止まる。このまま666を越えればハラキリブレードで反撃できるだろう。だがそれではモジュールが持たない。
(負けるのか……?僕は……僕たちは……)
ハルトは異形のヴァルヴレイヴに恐怖した。

カイン「その手足をもいでやる」

ターンレイヴの右手を赤熱させ、火人に近づく。

プルー「ピノ……今そこから出してあげるよ」

プルーは今もあの中に閉じ込められている妹を助け出す時を思い、笑んだ。
赤い手が差し伸べられ、火人の腕を掴もうとした時だった。
突如として現れた紫のヴァルヴレイヴが間に割り込みその頭部に灼熱の一撃を受けた。

ハルト「アキラちゃん!?どうして!?」

ハルトは突然の出来事に驚き声を張り上げた。
既に半壊していた火遊が悲鳴を上げる中、アキラは痛みに耐え、答えた。

アキラ「ハルトが死んだら……ショーコちゃんが悲しむから……!!」

ハルト「アキ……!!」

カイン「この……!!ダミーレイヴ風情が!!私が一番ヴァルヴレイヴを上手く扱えるのだ!」

動きの止まった火遊を全力で橋へ投げつける。
火遊は橋を突き破り対岸の町へ落ちた。

火遊の反応が消えた。
ハルト「アキラちゃん……?」

呼び掛けても返事は帰らない。

ピノ「あの人間からルーン途絶えた。ヴァルヴレイヴ壊れたみたい」

生きているかもしれない。死んだのかもしれない。
ハルトの脳裏をマリエやキューマ、ライゾウがよぎった。

ハルト「……!!あなたは……!!」

ヴァルヴレイヴに乗ったときと同じ感情がこみ上がり、頬を涙が伝った。
滴はコンソールに落ち、弾けた。

カイン「今度こそ終わりにしよう。こんな争いも、貴様の苦しみも……!!」

再び赤熱させた右腕を伸ばす。
しかし、その腕を火人は掴み、止めた。

カイン「なに……?まだ動けんはずだ!!」

混乱するカインやプルーをよそに火人は立ち上がり、ターンレイヴを殴り飛ばし、その勢いで再び宇宙へ押し出した。

ハルト「わかっていたんだ……犠牲がなくせないことぐらい……!!それでも僕は……!!」

以前、月面で発動させたルーンの輝き。
あの時は呪文がわからなかった。
でも今ならわかる。
その呪文が!

ハルト「僕は……僕たちは……死なない!!」

全身から放たれたルーンの光はピノやレイヴを通して火人の体から溢れた。
ヴァルヴレイヴ火人は、宇宙へと飛んだ。

カイン「歴史の影はマギウスの受難の歴史だ!」

カイン「共に生きようとし、傷付き、そして悟った……平和に暮らすには別々に暮らすしかないと」

ハルト「嘘で嘘の壁を作って……!!」

ハルト「そこに本当の平和があるのか?!」

ハルト「僕はそんな世界は望んでない!」

ジー・エッジとヴァルヴレイヴハンマーが正面からぶつかり、刀とハンマーが砕け散る。

ハルト「だから僕は嘘で固められた世界を暴く!!」

ルーンの光がジー・エッジを包む。
ハルトの瞳に迷いはない。
すべて受け入れると決めたからだ。

ピノ「ダメ!ルーン漏れてる!」

警告の声も無視し、ハルトは機体を前に進ませる。

ハルト「ヴァルヴレイヴは伊達じゃない!!」

緑の光を纏ったジー・エッジをターンレイヴの左腕に突き刺し、そのまま引き裂く。
ターンレイヴもまた、ゴットフィンガーを放ち火人の刀をへし折った。
二人の戦いをサキは、ただ見守るしかなかった。

激しい光を散らし戦う2機を流樹野サキは火ノ輪の中から見守っていた。

サキ「ハルト……」

いつしか胸に抱いた思いは日に日に膨れ上がり、今もまた苦しんでいるのだ。
誰かに奪われるくらいなら、いっそのこと……と思った時もあった。
それが過ちであると知り、思い止まりサキは……

サキ「誰にもハルトは殺させない!」

サキは秘めたる思いを胸に火ノ輪を走らせた。
大切なハルトの下へ

ターンレイヴのドラゴンファングを短いジー・エッジで弾き返し、ヴァリアフル・バルカンで反撃するがターンレイヴはフィンファンネルを放ちファンネルバリアを展開させ弾き返す。

ハルト「くっ……なにか効くものは……!!」

カイン「ターンレイヴ……限界が近いのか……?!ダメージを受けすぎたのか……」

プルー「カイン!大丈夫!?」

カイン「問題ない。やつを仕留める分にはな!!」

そうは言ったが、正直機体はボロボロだった。
無理な改造が祟り、次に攻撃を受ければ持つか持たないか

カイン「ファンネル!!」

フィンファンネルが、凄まじい勢いで火人を取り囲み硬質残光の総攻撃を浴びせる。
ルーンの光は火人を守る盾となり弾き返すがその度ハルトの記憶が音をたて消えていく。
もう、月で殴りあったことも消えてしまった

ハルト「このままじゃ……!!」

その焦りが被弾率をあげ、窮地に陥らせるのであった

ハルト「記憶が……もう……!!」

再び熱量の限界が近付く。
機体も自分も終わりの時がそこにまで迫っていた。
なんのために戦っていたんだ?
誰のために乗ったんだ?
僕は……

サキ「ハルト!」

その声が自分の名だと気づいた時。
消えかかっていた一部の記憶が引き上げられた。

約……束……

カイン「消えろ!ダミーレイヴ!!」

二つのファンネルがスピンドルナックルと激しいドッグファイトの果てに砕け散る。
流樹野サキは、急いでハルトの元へ駆けた。

サキ「ハルト!大丈夫!?」

ハルト「ありがと……えっと……る……」

既に彼の記憶の大半が消えていることを悟ったサキは内心、驚喜した。
やっとショーコの事を忘れた。
これで自分のことを刷り込める余地ができたのだと。
だが、そんなことは後だ今はこの最後の武器を与えるのが先だ

サキ「ハルト、インパクト・ブースターを!!」

切り離されたインパクト・ブースターが火人の腕に組つき、巨大な拳を作り上げる。
まだこれの使い方は忘れていないようだ。

ハルト「これで、まだ戦える……!」

放熱板は一枚エキゾースト・ヒートは一回しか放てない。
だがそれで十分だ

サキ「ハルト、行って!」

ハルト「これが僕の!僕たちの力だぁあ!!」

ハルトは更にルーンの放出を高める。
自分の命を文字通りに燃やして

カイン「ヴァルヴレイヴが黄金に……?」

カインの目の前で火人が黄金に染まっていく。
ハラキリブレードの時とは違い、黒かった場所が染まっている。

プルー「あれは……!!最高密度のルーン?!」

カイン「プルー!決めるぞ!!」

プルー「わかった!」

プルー「僕らの右手が真っ赤に燃える!」

カイン「レイヴを掴めと轟き叫ぶ!!」

カイン・プルー「爆熱・ゴットフィンガアアアアア!!」

火人のエキゾースト・ヒートとターンレイヴのゴットフィンガーがぶつかり合い、黄金の光を散らした。
しかし、互角であったはずの力は徐々に火人に押されていた。

カイン「馬鹿な?!この私のターンレイヴが!!」

ハルト&エルエルフ「ヒィイトエンド!!」

カイン「プルー、行け!」

エキゾースト・ヒートの直撃を受ける前にカインはプルーを自分のルーんを使い火人へと押し流した。
そして直後に黄金の拳がターンレイヴを貫いた。

両者は互いに大破し、宇宙を漂った。
エルエルフが目覚めた時にはハルトは事切れていた。

エルエルフ「時島ハルト……俺は……お前の友達だ……」

エルエルフの言葉に答える者はいない。
彼の泣く声はいつまでもコクピットに響いた。
サキもまた彼の死に涙した。

それから数ヵ月

モジュールの奪還には成功したものの被害は甚大だった。
ピノとプルーはレイヴの奥底に姿を消し、一号機は大破、修復不能となり無事だったレイヴは四号へと移植された。
六号機は幸いにもパイロット共に無事だったがパイロットのアキラは意識不明のまま、目覚めていない。
事実上、今のジオールを守れるのは四号機のみであった。

サキ「ハルト……やっと二人きりになれたわね……」

レイヴを移植したことにより金色に染まったカーミラのコクピットの中でサキは亡きハルトとの関係を本来とは歪んだ形で手にしたのであった。

サキ「これからは私が皆を守るから……」

おわりお

これにて完結です!
7話冒頭の金カーミラを見てこうだったらなというネタを元にしました。
最初はギャグ書くつもりだったのにどうしてこうなった。
何はともあれ、お付き合いありがとうございました!!

エクスカリバー出すの忘れた......
ヴァルヴレイヴハンマーなんて謎武器に変わってしまいましたすみませんでした

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