番人「は?」(135)


番人「甦りたい?」

幼女「うん」

番人「…とりあえずそこ座っとけ」

幼女「うん」

番人「…。ん、次がきたか」

??「…ども。」

番人「名前は」

男「…お、男です」

番人「歳は」

男「27…です」

番人「死因は?」

男「…死因?」

番人「…ちっ」

男「…いや意味がわかr」

番人「残命は?」

男「…ざんみょう?」

番人「残りの寿命。年数は個別説明で教えてもらっただろ」

男「…なにがなんだか」

番人「ちっ、えーっと」

番人「52年と218日、6時間…8分…52秒。」

番人「…どうする?」

男「どうする?」

番人「これから」

男「…いや、この状況がよくわからないんですけど」

番人「…お前もう一回個別説明受けてこい」

男「…その、個別説明ってなんですか?」

番人「…はあ、こいつマジか。」

男「…なんなんだよ」

番人「…あーイラつく」

番人「パンフレットに地図書いてあんだろ、それ見て受付行ってこい」

男「…パンフレット」

番人「お前パンフレットもらってないのか?」

男「もらってない、です」

番人「…」

男「目が覚めた時にここが見えたから来ただけ。」

番人「…あれ、お前もしかしてさ…」

男「はい?」

番人「死んでないだろ?」

男「…その質問の意味がわからないっす」

番人「…ちょっと待ってろ、上に連絡するから」

男「…はぁ」


prrrrrr


番人「早く出ろよじじい…とりあえずそのガキの横座っとけ」

男「はぁ、ていうか後でその電話貸してくれません?」

番人「え?…あー、意味ないから無理だわ」

男「は?いやあのなんか携帯無くしたみたいで、掛けたら誰か拾っt」

番人「だからそれが意味ないんだっての。あ繋がった、おいじじいてめえ」

男「…なんなんだマジで…ふー…」

幼女「こんにちわ」

男「…こんにちわ」

幼女「お兄ちゃんも」

男「ん」

幼女「甦りたいの?」

男「…ん?」

幼女「ちがうの?」

男「甦りたい?」

幼女「うん、ちがうの?」

男「…あのさ」

幼女「わたしは甦りたいからここで待ってるの」

男「…ここもしかしてさ」

男「天国じゃね?」

幼女「違うよ」

男「え…これで天国じゃないとか逆に新鮮だわ」

幼女「ここは選択の地」

幼女「生きていく所と逝きていく所の中間」

幼女「さっき教えてもらったばっかりなんだ」

男「…わからん」

番人「結局は死んだやつが来る場所だよ」

男「…やっぱり」

番人「天国ではないけどな。」

男「…おれ死にました?」

番人「いや、死んでないだろお前」

男「…」

男「…こんな所にいて逆に死んでないってどういう事すか?なにこれ」

番人「いま上に確認してみたんだけど」

番人「お前多分あれだわ」

番人「神隠しにあったわ」

番人「多分だけど」

男「神隠し?」

番人「ああ、だからさっきは悪かったな」

男「へ?」

番人「イラついちまって」

男「…はぁ」

番人「たまに普通に死んで来た奴の中に」

番人「説明もなんも聞かずにボケッとしたやつがいるからさ」

番人「ん」シュボ

番人「フー」

男「…」

ガサゴソ

男「…あれ」ガサゴソ

番人「…ここに来る時に、持ってたものは全部無くなるよ。」

男「…そうすか」

番人「ハイライトでいいか?」プカプカ

男「あ、あざす」シュボ

番人「フー」

男「フー」

幼女「」ジー

番人「…煙いか?」

男「あ、ごめん」

幼女「んーん」フルフル

男「そか」

幼女「匂い好き」

番人「お。わかるかガキ」

幼女「うん。好き」

男「はは」

番人「やっぱ煙草はハイライトに限るよな」

男「そうすね」


男「あの」

番人「ん」フー

男「これ俺どうなるんすか」

番人「あー」

男「あーって」

番人「今上が何とかするように動いてるよ」

男「戻れるって事すか?」

番人「そうそう」シュボ

男「戻れるのか」

番人「…」

男「…どうしました?」

番人「お前全然慌てないな、ほれ」フー

男「あ、あざす…」シュボ

番人「終始冷静というか、変わってんな」フー

男「…いや、なんというか」フー

番人「んー」

男「よく考えたら、俺」

番人「うん」

男「微妙に記憶ないんすよね」

番人「だろうね」

男「え、そういうもんすか?」

番人「そういうもんだよ、神隠しって」

番人「基本的に神がしたミスを誤魔化すために」

番人「誰にも見つからないようにやることだから」

男「…へ?どういう事すか?」

番人「昔さー、おねしょしたことある?」

男「…はぁ、多分」

番人「家族が起きてくる前におねしょした事に気付いてさ」

番人「おねしょした場所とかにわざとジュースこぼしてさ」

番人「おねしょじゃなくて、ジュースこぼした事にしたりしなかった?」

男「…いや覚えてないですけど」

番人「あ、そーなの?」

男「まあ、同じ状況になれば同じ事するかもしれませんが…」

番人「だよなー」

男「はぁ」

番人「フー」

男「…へ?」

番人「あ?」

男「今のなんの話すか」

番人「え、神隠しの話しだけど」

男「…マジか神。」

番人「そんなもんだよ神なんて。」

番人「ていうかさ」

男「はい?」

番人「敬語やめろよ。」

男「え」

男「いくつすか?」

番人「25」

男「…年下じゃねえか」

番人「つってもここに来たのが25の時ってだけで」

番人「そっから30年くらいたつけどね」

番人「ここ見た目は変わらないしさ」

男「…来たのがって」

番人「ん?」

男「…元人間?」

番人「元ってなんだよ。今でも人間のつもりだわ」

男「…そう」

男「もうなんでもいいわ」

番人2「おざーっす」

番人「お、おはよー。もうそんな時間か」

番人2「交代っすよー……誰すかその二人」

男「…ども」

幼女「こんにちわ」

番人「あー、神隠しと甦り希望者」

番人2「マジすか」

番人2「引き継ぎすか」

番人「あー、お前らどうする?」

番人「ここで待つか?」

番人「とりあえずうち来るか?」

男「え、ここで待ってたほうがいんじゃないの?」

番人「連絡は回してもらえればいいから」

番人「どこにいてもかわんねーよ」

男「そう、なら俺は行こうかな」

番人「お前は?」

幼女「んー」

番人2「つーか番人さん」

番人「ん」

番人2「甦り希望者ってその子すか?」

番人「…まあ」

番人2「いやでもその子、もうjy」

番人「わかってるよ」

幼女「ん?」

番人「…とりあえずお前もうちこい」

幼女「うん」

番人「おし。じゃあ帰るか。おつかれー」

番人2「おつかれっす」



番人家

番人「ただいまーっと」

男「…普通のアパートだ」

幼女「おじゃまします」

番人「適当に座ってくれー」

男「…よいしょっと」

番人「お前ら飯食うか?」

幼女「いーの!?食べるー」

男「あ、俺も食う」

番人「んじゃちょっと待っとけ」

男「わるいな」

幼女「やったー」



番人料理中

男「…」

幼女「…」

男「…あ、そういえば名前なんていうの?」

幼女「幼女。5さい」

男「俺は男。宜しくね」

幼女「うん」ニコニコ

男「…うん、宜しく」ニコ

幼女「へへ」ニコニコ

男「…」

幼女「♪」ニコニコ

男「…」

男「…なんかして遊ぶ?」

幼女「!」

幼女「うん!」

男「はは…なにしようか…なにしたい?」

幼女「なんでも!」

男「あー、じゃああっちむいてホイやろうか」

幼女「…?」

男「え、知らない?」

幼女「うん」

男「マジか。最近の子はやらないのか」

男「じゃあ教えてあげるね」

幼女「うん!」

男「まず、ジャンケンして、勝った方が相手の顔の前で上下左右のどこかを」

幼女「…?」キョトン

男「指差して…ってどうしたの?」

幼女「…じゃんけんってなに?」

男「え?ジャンケン知らないの?」

幼女「うん」

男「…あ、地方によって呼び方違うらしいから」

男「えーと、じゃいけんは?」

幼女「知らない」

男「…いんじゃんは?」

幼女「…ごめんなさい」

男「いやいや!謝ることじゃないよ!」

男「大丈夫大丈夫!」

幼女「…うん」

男「よしじゃあお兄さんが教えてあげよう!」

幼女「うん!」

男「へへ。じゃあまず基本は…」

幼女「うんうん」

幼女「やったー!勝ったー!」

男「くっ!」

番人「飯できたぞー」

番人「…って何してんのお前ら?」

幼女「じゃんけんだよ!」

番人「…じゃんけんって…俺そんな手の形知らないんだけど…」

幼女「11すくみだよ!」

男「くそう…子供の吸収力は侮れない…」

番人「…11すくみ?」

男「今度は101すくみを教えてあげるから、それで勝負だ」

幼女「うん!えへへー」

番人「…とりあえず飯にしようぜ」

男「めっちゃイタリアンだな」

番人「ああ。けどフォークたらないから箸で食ってくれ」

幼女「わー!」

番人「お、いい反応だな。旨そうだろ」

幼女「うん!こんなの初めて!」

番人「へへ。じゃあ食え食え」

幼女「いただきまーす!」

男「いただきまーす」


幼女「とまと?」

男「うん。トマト。食べたことない?」

幼女「うん」

番人「初トマトいってみろ」

幼女「…あむ」パク

男「…どう?」

番人「…ん?」

幼女「」モグモグ

番人「(めっちゃ不味そうな顔してるな…)」

幼女「」モグモグ

男「…苦手…かな?」

幼女「」ゴクン

幼女「…」

幼女「おいしいです」

番人「うそつけーい!」ペチン

幼女「…おいしいです」

男「はは…偉いねちゃんと食べれて」ナデナデ

幼女「!」

男「けど、無理して食べなくてもいいからね」ナデナデ

幼女「…//」

幼女「えへへ//」

番人「ま、好き嫌いしないのはいいことだ」


番人「それにしてもお前あれだな」

幼女「へ?」

番人「箸の持ち方きたないな」

幼女「…」

男「いやまだ5才だし、仕方ないでしょ」

番人「…どら、教えてやるから」

幼女「…うん!」

番人「こんな持ち方じゃ、よく怒られただろ」

幼女「…んーん」

男「え…」

番人「…そうか、じゃあ俺が初怒りだな。いいか、こうやってだな」

男「…」

じゃんけんも知らず、怒られた事もない…か


「ご馳走さまでした」

番人「お粗末さん」

男「片付け俺やるよ」

番人「え、あじゃあ頼むわ」

男「こんくらいやらないとな。」

番人「終わったらお前も一服しろよ。」シュボ

番人「ていうか一々言うのたるいから好きに吸ってくれ」フー

男「わりいな」カチャカチャ

番人「…」チラ

幼女「」ウツラウツラ

番人「…座りながら寝てやがる」

幼女「」スースー

番人「(口の回りがオリーブオイルでテカテカ…)」

幼女「」スースー

番人「…はーあ」

フキフキ
ゴシゴシ

幼女「ン-、ン-」

幼女「…」スースー

番人「…よし。」

番人「(それにしても)」

番人「(こいつよく食ったな。なにも考えずに三人前用意したけど)」

番人「(五才児でも大人一人前平らげられるもんなんだな)」

番人「(まあ、そのせいで満腹により熟睡か)」


幼女「」スースー

幼女「」フラフラ

番人「(あ、倒れそう)」

幼女「ウー」フラフラ

幼女「ウー、ン」フラフラ…シャキ

番人「(お、持ち直した)」

幼女「」スースー

番人「…」


ヨッコラショ…ット
ドサ
ファサ


番人「…」シュボ

番人「…フー」

番人「…どうすっかな」

番人「おつかれ」

男「いえいえ」

番人「ほれ」

男「あ、わり」シュボ

番人「フー」

男「フー」

番人「あれさー」

男「ん」

番人「11すくみ」

男「ああ」

番人「その記憶ムダだな」

男「…そーだな」

番人「ほかなんか覚えてる事あんの?」

男「んー、まあ色々」

番人「ふーん」


男「幼女がさ」

番人「ん」

男「じゃんけん知らなかったのも」

男「記憶消されてるってこと?」

番人「いや、あれは違う」

番人「死んでここに来た奴の記憶は残ってるよ」

男「…ふーん」

番人「…あれは多分あれだろう」

男「あー」

番人「虐待うけてんだろ」

男「やっぱりそうなのかなー」

男「ネグレクトってやつか」

番人「多分な」


男「…」チラ

幼女「」スースー

番人「暴力受けてるかはわからないけどな」

男「傷は無さそうだぞ」

番人「傷は全部消えるからな。ここに来た時点で」

男「…そうか」

番人「うん、だからわからん」

番人「…あれ」

男「ん」

番人「タバコきれた」

男「あ、わりい」

番人「いやいいけど」

男「買ってくるよ」

番人「お、マジで。外でるのたるいから助かる」

男「金ないけどね。場所もわからんし」

番人「はは。そりゃそうか。地図書くよ。金もわたす」



男「んじゃ行ってくるわ」

番人「あいよー」


ガチャ
タンタンタンタン



番人「…」

番人「眠くなってきたな」



幼女「…」ムクリ

番人「お、おはよう」

幼女「…ン」コクン

幼女「んー」コスリコスリ

幼女「寝てた」

番人「w、そうだな」

幼女「おはよう」

番人「おはよう」

幼女「…連絡」

番人「…」

幼女「連絡きた?」

番人「まだだな」

幼女「そっか」

番人「…」

幼女「…」キョロキョロ

番人「…なんで甦りたいの?」

幼女「ん」

番人「甦ってどうしたいんだ?」

幼女「…お父さんに会いたいの」

番人「…ふーん」

幼女「うん」

番人「会ってどうすんだ?」

幼女「…」

幼女「うーん」

幼女「わかんない」


番人「は?」

幼女「わかんない」

番人「わかんないって」

幼女「わかんないから会ってみたいの」

幼女「会ったことないから」

番人「…そうか」

幼女「会いに行く途中で死んじゃったから」

幼女「わたしは戻りたいの」

番人「…お母さんは?」

幼女「…もう死んじゃってるんだって」

番人「…」

番人「(なんとなくわかってきた)」


番人「(施設で暮らしてるにしてはさすがにもの知らなすぎるから)」

番人「(親戚に預けられている感じか)」

番人「(そこで虐待うけてて…つーか)」

番人「(五才のガキに母親死んだこと教えるもんなのか?)」

番人「(よくわからんけど、そういう類いの精神的虐待?)」

番人「(ろくなもんじゃねえな。)」

番人「(どう育てたら、自分の母親が死んでることを淡々と話せるガキになるんだよ…)」

番人「…そうか」

番人「最近いつ泣いた?」

幼女「え?」

番人「最近いつ涙を流した?」

とてもきになる


幼女「…」

幼女「お父さんに会いに行くために部屋を出るとき」

番人「(ちゃんと哀しみとかそういう感情から涙流せるなら、まだ…)」



幼女「喉が渇いたから、飲むために泣いたよ」

番人「!」

番人「…すげーな」

番人「(…まじかよ)」

幼女「?…へへ」

男「お、自販機あった」

男「つーか最初きた門のすぐ近くなんだな」チャリンチャリン

男「…ん」

男「…タスポ必要なのか…」

男「…」

男「…戻るしかないか」

番人2「あれー」

男「あ、さっきはどーも」

番人2「…もしかしてタスポ無い系すか?」

男「そうなんだよね、もしかしてタスポ…」

番人2「しゃきーん」

男「おー」

番人2「へへ。どーぞどーぞ。」


男「助かったわー、ありがとー」ピ、ガチャン

番人2「なんのなんのっす」

男「お礼にタバコ買うよ。銘柄は?」

番人2「マジすか。ゴロワーズで。あざーっす」

男「番人の金だけどね」

番人2「www」



番人2「座ってください」

男「ありがと、よいしょっと」

番人2「仕事が暇すぎるのでのんびりしてってください」

男「うん、何本か吸ってから帰るよ」

番人2「それにしても神隠しとは珍しいすね」

男「そーなの?」

番人2「おれ初めてっすよー」

男「へー」

番人2「あ、人来た…」

男「お、見てっても平気?」

番人2「かまいませんよ。なにも楽しくはないっすけどね」

爺「…こんにちわ」

番人2「ちわっす。名前をどうぞ」

爺「爺。98歳」

番人2「お、残命0じゃないっすか。徳も貯まってるし」

爺「いい人生じゃったわ」

番人2「どうします?」

番人2「天国行きます?」

番人2「それか、即生まれ変わりで、相当オプションつけれますよ」

男「オプション?」

番人2「好きに決めてください」

爺「…教えて欲しい事があるんじゃが」

番人2「なんです?」


爺「うちの婆さんはどうなってる?」

番人2「ちょっと待ってくださいね」

番人2「…えーっと、あったあった」

番人2「今は天国にいますね。」

爺「…そうか。待っててくれたのか。」

番人2「…結構、借徳抱えてるみたいですね。」

爺「…そんなことまでして…よし、天国への道はどちらかな?」

番人2「この門入って真っ直ぐ行ってもらえたらつきますよ」ギギー

爺「ありがとう」

番人2「いってらっしゃい」



男「…」

支援


番人2「…どうしました?」シュボ

男「…不思議なやり取りすぎて」

番人2「え、あそっか。説明受けてないんでしたね」

男「うん、変な感じだわ」

番人2「はは」フー

男「残命って見えるの?」

番人2「見えなきゃ仕事にならないっすからね」

男「へー」

番人2「あ、どうせ暇なので仕事の説明しましょうか?」

男「え、いいの?」

番人2「冥土の土産に聞いてってくださいな」

男「うまいこというね」

番人2「へへ。まあけど土産にはできないですけどね。戻れば忘れますし」

男「そりゃまた便利だな」

番人2「えー、こほん」

番人2「まず、基本的に必要になってくるのは残命と徳っす」

男「そうそう、その徳ってなに?」

男「さっきの爺さんの婆さんが借徳抱えてるとかなんとかも言ってたし」

番人2「徳っていうのはつまり金みたいなもんです」

番人2「徳は生きている時に良い行いをすると貯まります」

番人2「逆に悪い行いをすると減ります」

番人2「それと、単純に使うと減りますね」

男「使うって?」

番人2「例えばさっきの爺さんは、50徳もってたんですが」

番人2「天国に50年滞在することができます」

番人2「もしくはすぐに生まれ変わる場合には」


番人2「50徳分のオプションをつけて生まれ変わる事ができます。」

男「オプションって?」

番人2「何かしらの才能を持つことができるし、家庭環境を指定することもできます。」

男「…すげー」

番人2「まあでも才能指定に徳を使うのは、あまりおすすめできないっすね」

男「なんで?」

番人2「生まれ変わる時に記憶もリセットされるので」

番人2「自分で指定した才能に気付けないまま人生終わる事もありますし」

番人2「俺自身ボーリングの才能気付かず死にましたし」

男「…なんでボーリング…」

番人2「前世がボーリング全盛期にボーリングが下手で彼女出来なかったらしくて」

番人2「60徳全部ぶっこんだみたいです」

男「…すげーな」

面白い

番人2「そういう失敗をしないためにも、なるべく即生まれ変わりはせずに」

番人2「数年天国行って色んな人と話して、色んな情報仕入れたあとに」

番人2「残徳で失敗しないオプションをつけるのがベストっす」

男「ためになるわ」

番人2「ま、忘れちゃいますけどね」

男「意味ねーな」

男「あ、そういえば借徳ってなに?」

番人2「借金とおんなじだと思ってもらえれば」

男「どう返していくの?」

番人2「生まれ変わるときに借りた分だけ、マイナス要素のオプションつけるか」

番人2「地獄で強制労働して返すかですね」

男「…やっぱり地獄もあるのか」

番人2「別に鬼とかいる訳じゃないっすけどね」

男「へー。」

番人2「まあ、そんなに悪いところじゃないっす」

男「地獄?」

番人2「地獄。マリファナ合法ですしね」

男「天国は?」

番人2「全面禁煙っす」

男「げ」

番人2「死んでも住みたくないっすわあんなとこ」

男「はは」


番人2「あ、人来ちゃいましたね」

男「ホントだ」

女「…こんにちわ」

番人2「ちわっす。名前をどうぞ」

女「女です」

番人2「年齢は?」

女「26歳です」

番人2「死因は?」

女「…自殺です。」

番人2「ふむふむ」

番人2「残命は?」

女「43年と19日、細かい時間は覚えてないです」

番人2「どうします?」

女「…個別説明で、知りたい事を1つだけ教えてもらえると聞いたんですが」

番人2「ええ、なんでもどうぞ」


女「女友って人がどこにいるか教えて下さい」

番人2「ちょっと待ってくださいね」

番人2「んー、まだ生きてますねその人」

女「え!!」

女「ホントに!?」

番人2「はい、まあ」

女「…生きてたんだ」

女「…よかった…」

番人2「今は東京にはいなそうっす、管轄外なんで調べるのに10分くらい…」

女「いや大丈夫です」

女「生きてる事だけわかれば」

番人2「そうすか」

番人2「んじゃどうしますか?」


女「甦ります」

番人2「…自殺だから甦っても21年くらいしか生きれないけど」

女「問題ないです」

番人2「…どうやって自殺しました?」

女「…ODで」

番人2「…なら大丈夫かな…」

女「…?」

番人2「甦りって完全復活するわけじゃなくて」

番人2「死因によっては、甦っても手足なかったり、脳に障害でたり」

番人2「植物状態だったりもするんすよ」

女「…」


番人2「そうなったら甦り損なんすが…ま、ODなら、多分…」

女「…賭けですね」

番人2「ホントに甦りでオッケーすか?」

女「…はい。」

番人2「じゃあ門入って右の階段を上がってください」ギギー

番人2「いってらっしゃい」

男「…」

番人2「ふー」

男「今の人さ」

男「自殺だから残命の半分しか生きれないの?」

番人2「そっすよ。他殺なら半分にはならないんすけどね」

男「…ふーん」


番人2「…多分あの人、数ヶ月したらまた来ますよ」

男「え…なんで?」

番人2「友達に会うために甦っても」

番人2「友達が生きてる事を覚えてないですしね」

番人2「甦って、生きてた事を悔やんで、また自殺ですよ、きっと」

男「…そういうもん?」

番人2「そういうもんっすよ」

男「そっか。…そろそろ行くわ」

番人2「そーっすか。あ、そういえば」

男「ん?」

ん・・・蘇りって、赤ん坊として産まれることじゃないのか

男「ただいまー」

番人「お、遅かったな」

男「ちょっと番人2と話しててな」

番人「へー」

男「ほい、タバコとお釣り」

番人「さんきゅ」

男「番人2にタスポ借りたお礼に一箱買ったから」

番人「ああ、あいよ」シュボ

男「色んな話きいて、おもしろかったわ」

番人「そうかい」フー


弾切れです。
書き溜めて、需要がありそうなら投下します。

この話の中で甦りは
死んだところからやり直す
事としてます。

赤ん坊スタートは
生まれ変わりとしてます。

解りづらくて
申し訳ないっすー。

面白いよ、書き溜めるの待ってるわ

ゆるい感じが良い

楽しみに待ってる

全然話進めずに
幼女を可愛がるだけの書き溜めしかできなかった。

なんで不幸な幼女って
可愛さ増すんだろうね。
投下します。

男「…あれ?」

番人「ん」

男「幼女は?」

番人「…」

男「…おい」

番人「…」

男「おいってば」

番人「…」

男「もしかして、もう…」




番人「もーいーかーい」

押入れ「もーいーよー」

男「…」

番人「押入れにいるみたいだな」

男「…かくれんぼかよ」

幼女「うー」

番人「俺の勝ちー」

幼女「もう一回」

番人「えー」

男「はは」

幼女「もう一回!」

番人「じゃあ外でやるか」

番人「ここ狭いし」

幼女「うん!」

男「元気だなあ」


近所の公園

番人「もーいーかーい」

幼女「まーだだよー」

男「…あのさ」

番人「ここって生きていたとことあんま変わらないだろ」

男「え、あ、そうだな」

番人「コンビニもあるし、電柱もあるし」

男「違うのは…」

番人「あー、」

男「…きったない色してるよな…空」

番人「あれ何色って言うんだろうな」

男「太陽なのか月なのか星なのか」

男「よくわかんないもの浮いてるし」

番人「ま、そんくらいか」

男「…」

男「幼女ってさ」

番人「ん」

男「もう残命ないんだってな」

男「だから、甦れないんだろ」

番人「…番人2め…おまえさっきさ…」

番人「もしかして、もうとかいって焦ってたけど」

番人「いつのまにか消えるとかはないから」

番人「安心しろよ」

男「…幼女はわかってるのかな…」

番人「…」

番人「…番人2ってさ」

番人「ツレとノリで集団自殺きめてここに来たんだぜ」

男「…なにそれ」

番人「バカだよなー」

男「確かに」

番人「他のやつらはすぐに生まれ変わったけど」

番人「あいつは生まれ変われなくて、ここで補填中」

男「…生まれ変われないとかあるの?」

番人「そりゃあるよ」

番人「めんどくさいルールが沢山」

男「…お前も補填中?」

番人「いや、俺はちょっと違うんだ」

幼女「もーいーよー」

番人「あ、忘れてた」

番人「いくぞー!」

幼女「むー」

番人「もう暗いからダメ」

幼女「むー…」クル

男「ん?」

幼女「もう一回だけ」ウルウル

男「う」

男「そ…そうだな…」

番人「俺に甘えれないとわかって男に切り替えやがった」

幼女「うー」ウルウル

男「じゃあ…もういっk」

番人「ダメだバカ」

番人「暗いし寒いから帰るぞ」

幼女「ちぇー」

男「はは」

番人「お前はダメな父親になりそうだな」

男「え…そうかな」

幼女「あ」コケ

男「危ない」ギュ
番人「ちょ」ギュ

幼女「…」ニギニギ

男「転ばないように気をつけて歩きなね」

番人「あぶねーなガキ、顔面から地面突っ込むとこだったぞ」

幼女「…」

幼女「…」

幼女「…へへ//」

幼女「うん!」

男「(…手、ちっちゃ)」

番人「おい…離せよ」

幼女「やーだー」

幼女「へへへー」

男「…はは」

番人「ったく」

幼女「あったかいねー」

番人家

男「あっちむいて…」

幼女「むむむむ」

男「…ほい」

幼女「ん!わ!わあぁぁ!」

幼女「まただー…」

男「どうしても指につられちゃうみたいだな」

幼女「もう一回!」

男「おし」

番人「…」フー

幼女「じゃん」

男「けん」

幼女・男「ぽん」

幼女「わ!勝った、あ、あっちむいてー」

番人「…お前らさ」

男「んー?」クル

幼女「ほい!」

幼女「わ!やったー!」

男「え?今の無し無し!」

番人「当たり前のように泊まっていくつもりなんだな」

男「え…だめ?」

幼女「ふぇ?」


番人「いやかまわないんだけどさ」

番人「上に言えば、きれいなホテル用意してもらえるぞ」

男「いや、ここがいい」

男「めっちゃ落ち着くし」

幼女「うん」

幼女「めっちゃおちつく」

番人「言葉うつってんぞ」

男「…飯うまいし」

幼女「飯うまい」

番人「…ずいぶんと仲良くなったな」


番人「んじゃあ飯作るから風呂はいっちまえ」

男「おー」

番人「幼女も一緒に入れてやれよ」

男「…ま、5才だから一緒に入るしかないか」

幼女「…」

番人「…まさか」

男「…お風呂知ってる?」

幼女「…うん」

番人「お、知ってたか」

幼女「…入らなきゃだめ?」

男「まあ、外で遊び回ったしな」

幼女「…寒いからやだ」

男「…寒いから?」

番人「…?」

幼女「…入ります。公園行ってきます」

番人「!」

番人「…お前さ」

幼女「?」

番人「今まで公園の水道で体洗ってたの?」

男「…え」

幼女「?」

幼女「うん。お風呂でしょ?」

男「…番人」

番人「ん?」

男「この近くに銭湯ある?」

番人「…ああ、あるよ」

番人「最近スーパー銭湯ができたばっかりだ」

男「そりゃちょうどいいな」

男「叩き込んでやるよ」

幼女「?」

男「刻み込んでやるよ」

男「本当の風呂とは何かってやつをな」

男「いやお前もこいよ」

番人「飯作って待ってるから行ってこいよ」

男「…幼女」

幼女「ん?」

男「今からスーパー銭湯いくんだけどさ」

幼女「…お風呂行くんじゃないの?」

男「いやお風呂なんだけど、お前の知ってるお風呂じゃない」

幼女「?」

男「とにかくすげー楽しいところに行くんだよ」

幼女「!」

幼女「行きたい!」

男「ああそうだよな。行きたいよな」

幼女「うん!」

男「けど番人は行かないんだってさ」

番人「…」

幼女「え…なんで?」

男「意味わかんないよな」

幼女「なんで行かないの?」

幼女「ねえなんで?」

番人「…」

幼女「三人で行こうよ」

番人「…」

幼女「ね」

番人「…」


番人「…」




番人「…ちゃんと電気消してきたか?」

幼女「うん!」

男「よし行くか!」

番人「…はー」ガチャン



番人「1人いくらぐらいなんだろう…」

男「わるいな何から何まで」

幼女「わるいな」

番人「…いやいいんだけどさ」

番人「つーかさ、」

番人「本当の風呂とは~とか言ってたけどさ」

番人「スーパー銭湯って割りと邪道じゃね」

男「…楽しけりゃいいでしょ」

幼女「♪」

男「この手を繋いで歩くのって」

男「デフォになりつつあるのかな」

幼女「でふぉになりつつー」

番人「意味わかってねーだろ」

幼女「へへー」


番人「お、ここだ」

男「…でか」

幼女「…」

男「おい幼女」

幼女「え」

男「こりゃあ本気にならなきゃ」

男「遊び尽くせないかも知れねーぞ」

幼女「がんばる!」

男「いざまいる!」

幼女「まいる!」

番人「…風呂はゆっくりはいりてーわ」

男「んー!」

男「楽しかったー!」

幼女「楽しかったー!」

番人「割りとよかったなー」

幼女「また行こーねー」

男「…ああ、またすぐに行こうな」

番人「…行けたらな」

幼女「やったー!」

男「湯冷めしないうちにちゃっちゃと帰るべ」

幼女「ちゃっちゃっちゃっちゃー♪」

番人「あ、コンビニよっていい?」

男「タバコ?」

番人「いや、酒買って帰ろうと」

男「いーねー」

幼女「ちゃっちゃっちゃー♪」

シャッシャッシェー

番人「欲しいもんあったらカゴに入れてけ」

男「おっしゃー」

番人「お前も欲しいもん入れてけよ」

幼女「ん」キョロキョロ

番人「なに探してんだ?」

幼女「フルーツ牛乳!」

番人「ああ、気に入ったのか」

番人「向こうの方にあるんじゃね」

幼女「とってくるー」




アジャジャシター

番人「…おも」

男「…指ちぎれそう」

幼女「ダ、ダ、ダ、ダ、ダイドードリンコー♪」

番人「やっとついた」

男「はやく開けて開けて指が」

番人「幼女、鍵これ、開けて」

幼女「ん?…んーこう?」カチャン

幼女「お、開いたよー」

番人「ただいまっと」ドサァ

男「ただいまー、あー指ヤバかった」ドサドサァ

幼女「…」

幼女「…」



幼女「…た」

男「ん?」



幼女「ただいまー」


番人「…はは」

男「お、ただいまだねー、おかえりおかえり」ナデナデ

幼女「うん//ただいまー♪」

ほっこりする
つづきはよ

幼女はいくら愛でてもいいと思うよ
紳士的になら

つ 支援


幼女「いい匂い」

男「旨そうだな」

番人「ごま豆乳鍋。最近のお気に入り」

男「初めて食べるわ」

幼女「初めてー」

番人「んでちょっとくせがある純米酒を燗でやると」

番人「これが、合うんだよ」

男「いいねー」

幼女「いいねー」

番人「いや、おまえはダメだよ」

幼女「…なんで?」

男「子供は呑んじゃいけないものなんだよ」

幼女「えー」

男「ちょっと舐めるだけならいいよ」

幼女「わーい」

番人「…まいっか。んじゃ…」

男「あ、幼女」

幼女「ん?」

男「グラスもって」

幼女「ん、うん」

番人「…えー」

男「今から乾杯するから、かんぱーいっていいながら、グラスを合わせてね」

幼女「わかった。やってみる」

男「おし」

番人「…なにに乾杯すんの?ただの晩飯だろ」

男「シンプルだけど、出会いに乾杯だろ」

番人「…はいよ」

男「んでは、3人の出会いに…」チラ

幼女「で、であいに!」チラ

番人「…出会いに」


「「「カンパーイ」」」

幼女「なんか楽しいね!」
男「だろー」

番人「…豆腐うま」




幼女「…おいしいです」

番人「うそつけって」

男「さすがに日本酒はムリだよな」

幼女「うえー」

男「ほれ、フルーツ牛乳のみな」

幼女「ん」ゴクゴク

男「もうすっかり鍋なくなったな」

番人「んじゃうどんいれるか」

男「お、いいねー」



男「シメうどんうまし!」

男「どうだ幼女?うましか?」

番人「お前酔ってるな」

幼女「んー」チュルチュル

幼女「うまし!」

男「あははー、幼女は本当に可愛いなー」

幼女「…えへへ//」

幼女「ねえ、うましってなに?」

番人「おいしいってこと」

幼女「へー、うましうまし♪」

男「うましうましだなー♪」

男「はー」

男「今日楽しいなー」ドサ



番人「…ん」

幼女「?」



男「…」

男「…」スースー

番人「寝やがった」


~♪


番人「ん…はい」



番人「…おう…今?…いるよ」チラ


幼女「?」


番人「…え?…なんで?…わかったよ」

番人「…幼女」

幼女「ん?」

番人「ほれ、電話」

幼女「…?」

幼女「…もしもし」

幼女「…そうです…神?…うん…」

とてもいい




…モミの木…星…靴下

…視線…笑顔
…視線…微笑
…感触

…笑い声
…笑い声

…グラス…音

…チキン…テレビ

…ケーキ
…甘味…ふわふわ

…インターホン

…足音



…物音


…悲鳴

…怒声

…ナイフ

…赤…赤

…破片
…ナイフ…ナイフ

…音

…無音

…音

…煙
…煙草

…声

…無音

…無音

……

男「…」

男「…夢か」

幼女「…おはよう」

男「あ、おはよう」

男「気づいたら寝てたよ」

幼女「楽しかったね」

男「そうだな」

男「…番人は?」

幼女「仕事行ったよ」

男「そっか」

男「…ふ…」

男「…ふわぁ」


男「…タバコ」

男「ん」シュボ

男「…」フー

男「…雨ふってる」

幼女「ご飯あるよ」

男「…なんかいいな」

幼女「なにが?」

男「朝起きたときにおはようって言い合って」

男「朝ごはんまであるなんて」

男「ごちそうさまでした」

男「…」

男「なに見てるんだ?」

幼女「絵本」

幼女「ベッドの下にあった」

男「…エロ本かよ」

幼女「えろ本じゃなくて、絵本だよ。ろはいらないの」

男「…鉛の兵隊…おもしろい?」

幼女「んー、魚に食べられちゃってる」

男「そっか」

シトシト


男「やまないなー」

男「…お、ボブディラン」

男「…へー」

パカ
ピ
カチャ
カラン
ピ
ピ

~♪

男「…はーうめにーろーますためーんうぉーくだうん」

幼女「…」パタン

男「びふぉー…読み終わった?」

幼女「うん」

幼女「兵隊さんも踊り子さんも死んじゃった」

男「…どう思う?」

幼女「…寂しいよ」

男「寂しい?最後は一緒になれたからそんな事ないんじゃない?」

幼女「でも子どもだけ独りぼっちだよ」

男「…?」

幼女「ハートのかたまりちゃん」

男「…あー、あれを二人の子どもだと思ったの?」

幼女「ちがうの?」

男「ちがうよ…ん?ちがうのか?」

男「(…そう考えると、一人残された子どもって事になるのか…)」

男「(…なんか辛い話にしか思えなくなってきた)」


男「いやちがうよ」

幼女「そーなの?」

男「最後は二人一緒になれましたよ、幸せになりましたよって事だよ」

幼女「そっかー、じゃあ幸せな話なんだね」

男「そう」

男「(そうしとこう。それがいいはずだよな)」


男「お出かけするか?」

幼女「うん!」

男「つっても番人のとこぐらいしか思い付かないけど」

幼女「さんぽさんぽ」


男「…お、百均ぽい小さめの傘発見」

男「はい幼女」

幼女「はーい」

男「俺はこの古そうな…」
男「お、蛇の目傘じゃん。珍しい」


男「…幼女」

幼女「んー?わ!開いちゃった!」バサ

男「はは、雨の日に歌う歌知ってる?」

幼女「うー、閉じれた。雨の日の歌?知らないよ」

男「教えてあげるよ」

幼女「うん」

男「んじゃ出かけようぜ」

シトシト

男「んじゃ歌うから聞いとけよ」

幼女「うん」

男「~あめあめふれふれかー…あ」

幼女「…歌わないの?」

男「…んー」

男「せっかくだから俺たちバージョンでいくか」

幼女「え?」


~♪

~♪

あめあめ ふれふれ

番人を~

じゃのめで おむかい

うーれしーなー

ピッチピッチ チャップチャップ

ランランラン



男「傘をくるくる回しながら歌うのがコツだな」

幼女「わー♪」

幼女「すごいねー!」

男「すごい?w」


幼女「うん!ピッチピッチ♪チャップチャップ♪」

男「へへ」

男「長靴履いてると楽しさ倍増なんだけどな」

幼女「はやく歌おーよー」

男「よし、じゃあ」


男「せーのっ」




~♪

妹「なんかね、連れていきたい所があるって」

姉「別に構わないよ。1日面倒みるくらい」

妹「ありがとう」

姉「ま、パッと遊んできなさい」

妹「うん」



ブーン、キキー

プップー

妹「あ、来たみたい」

妹「じゃあその子宜しくねー」

姉「気を付けなねー」

妹「はーい」


ハヤクノッテ-
ドコイクノ-?
マチコンダヨ
ェ、ナニソレ
オンナトモハイテクレルダケデイーカラサ



姉「お母さん街コンでちゅってー」

赤ちゃん「だぁ」

は!仕事初め…

見てくれてる人がいるかわからないですが
平日はあんまし投下できないっす。
すんません。
ちまちま書いていきます。

今のとこ半分いったかなー
てな感じです。
よろしくです。
仕事がんばりましょー

支援

番人がたるそうな顔で神様の新年の訓示聞いてそうだ
その後は喫煙所直行

それなんかいいっすね。
その後的な感じで書こうかな。

支援

仕事も支援

自分は初日からは飛ばさない

あげ

社畜age

書いてる者です。
現状を三行で。

休日連出勤。
親知らず2本。
書き溜め極少。

すんませんm(__)m

待ってるけど無理すんな

ごゆっくり



はよ

保守

>>119
ワロタw

面白い!しえーん!!!

カワイイデチュネー


ホラゴハンタベテー


ウルサイノヨアんた

おまえのおかあさんは
もういないの


死んだの


死ンダノ


死ンダノ



幼女「…」

男「…どうした?」



幼女「んー」

幼女「よくわかんない」

男「なんじゃそりゃ」

幼女「へへ、なんだろ」

男「…幼女」

幼女「ん」

男「…いま、一番なにがしたい?」

幼女「…甦りたい」

男「…そうだよな」

幼女「お父さんに会いたい」

男「…うん」

幼女「お母さんに会いたい」

幼女「お母さんが作ったご飯を食べたい」

幼女「三人でいっぱい遊んで、おうちまで手を繋いで帰って、三人でお風呂に入って、お母さんに髪の毛を乾かしてもらうの」

男「…うん」

幼女「フルーツ牛乳飲んで、三人で布団に入って、次の日にしたいこととかいっぱいしゃべりながら、」

幼女「お父さんとお母さんのにこにこ笑ってる顔見ながら」

幼女「眠くなるまで、眠るまでいっぱい喋るの」

幼女「気づいたら朝になって目の前でにこにこしてるお父さんとお母さんに」

幼女「おはようって言うの」

男「…」



幼女「…そういう風に楽しくて」

幼女「ふわふわで幸せで」

幼女「今日とか昨日みたいに」

幼女「二人といるときみたいに」

幼女「わたしも生きたかった」

男「…っ」

ギュ

幼女「ふぁ」

男「ごめんな…」

幼女「?」

男「言葉が見つからないわ」

男「もう、27歳でいい大人なはずなのに」

男「おまえを幸せな気持ちにさせる言葉が思いつかない…ごめんな…ごめんな」


幼女「わがままなのかなやっぱり」

男「全然わがままなんかじゃないよ」

男「おまえが一番したいことは…一番したかった事はさ」

男「全然ふつうの事なんだよ」

男「全然わがままなんかじゃない」





ベンチ


男「実はおれもさ」

男「親父とお袋に会ったことないんだ」

幼女「そーなの?」

男「おう」

幼女「一緒だね」

男「はは」

男「だから幼女の気持ちは結構わかってあげられるはずなんだよ」

男「はずなんだけど、ごめんな」

男「結局、理解者にしかなれないんだよなやっぱり」

男「会わせてやる、とか」

男「必ず会える、とか」

男「俺が代わりに幸せにしてやる、とか」

男「言いたいけど、言って叶えられなくて、余計不幸に」

幼女「?」キョトン

男「あ、ごめんよくわからないよな、はは」


男「とにかくまあ」

男「…あれ」

幼女「ん?」

男「もしかしたらお母さんには会える…かも」

幼女「へ」



男「だって幼女お母さんあれだろ…」

男「…し…ごめんな言い方あれだけど」

男「死んじゃってるんだろ?」

幼女「うん」

男「天国とかでまだ暮らしてる可能性あるぞ」

幼女「…ほんとに?」

男「いや、あの可能性があるってだけで、確証があるわけじゃないから言いきれないけど」

幼女「………い」

男「え?」

幼女「会いたい」

男「…よし!番人に聞いてみよう!」

幼女「うん!」

男「ダッシュだ!」

幼女「だっしゅ!」

おかえり
待ってたよ

きてるぅうううううううううう

待つ

待ちage

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