響「うー…自分どうしちゃったんだろ…」 (172)

響(最近プロデューサー見てるとなんだか…)ジー

P「…」カタカタ

響(一体何なんだろう…この気持ち)ドキドキ

響(他のみんなを見てもこんな気持ちになんないのに…)

響(うがー!!分かんないぞ!!)

響(前はこんなことなかったのに!!)

響(自分…どうしちゃったんだ!?)

春香「プロデューサーさん!」

響(あ、春香だ)

P「ん?」

春香「今日はマフィンを焼いてきました~!!」ジャーン

響「…」ジー

P「お、なんかいい匂いがすると思ったらそれか」

春香「えへへ…ささ!食べてみてください!」

P「ああ、いただきます」パク

春香「…」ドキドキ

P「…うん、美味い!!」

春香「ホントですか!」パァ

P「ああ いつものクッキーもいいが、これもイケるな」モグモグ

春香「気に入ってもらえて良かったです」

P「もう一つもらっていいか?」ヒョイ

春香「あ…もうプロデューサーさんったら」

春香「次からは多めに焼いてこないといけませんね」ニコニコ

P「しかし春香は何でも作れるんだな」

春香「作れるのはお菓子だけですよ~」

P「それでも十分すごいって」

春香「えへへ、お菓子作りの雑誌とか読んでるとついつい作りたくなっちゃうんですよね」

春香「次はプリンを作ろうかなって思ってます!」

P「プリンか…いいね」

春香「楽しみにしててください!!」

P「ああ、いつもありがとな」

春香「いえいえ~、好きでやってますから!」

春香「じゃあ、みんなにも配ってきますね」

P「おう」

響(春香…いつもプロデューサーにお菓子作ってるぞ…)

響(あ、みんなの分もあるからプロデューサーにだけじゃないか)

春香「響ちゃ~ん」

響(でもプロデューサーにあげるときだけすっごく嬉しそうだぞ)

響(プロデューサーにお菓子あげると嬉しくなるのかな?)

春香「お~い」

響(いや自分で作ったものを食べてもらえるって嬉しいことだよね)

響(犬美たちが自分の作ったご飯をおいしく食べてるの見ると嬉しくなるし)

春香「…えい」フニ

響「うぎゃ!?」

春香「あ、気がついた?」

響「は、春香!?びっくりしたぞ!!」

春香「さっきから呼んでたのに全然反応してくれないから」

響「え、呼んでたのか?」

春香「うん!はいど~ぞ」

響「あ、マフィン…」

春香「あれ…?嫌いだった?」

響「ううん!ありがとう」パク

響「むぐむぐ…美味しい」

春香「ホント?よかった」ニコ

千早「おはようございます」

春香「あ、千早ちゃん!はいマフィン~!」

響「…あむあむ…美味しいぞ」ニヘ

響(春香のマフィン…すごく美味しかったぞ)

千早「うん、美味しいわ春香」

春香「えへへーでしょー?」

響(あ、そうだ!春香が何であんなに嬉しそうにしてるか分かんないなら)

響(自分でもやってみればいいんだぞ!!)

響(そうと決まったら早速作ってみるさー!!)

響「やるぞー!!」オー

春香「?」

千早「すごいやる気ね、我那覇さん」

―――――――――

響「春香ー!」

春香「わわっ!響ちゃん!?」

響「んっ!」スッ

春香「わぁ…いい匂い」

響「サーターアンダギーだぞ!」

春香「サーターアンダギー…?」

響「うん!沖縄のドーナッツさー」

春香「そうなんだ…えっと食べていいの?」

響「うん、食べてみて!」

春香「じゃあいただきます」パク

響「…」

春香「わっ美味しい…こんな味がするんだ」

響「でしょ!」エヘン

春香「うん!響ちゃんが作ったの?」

響「そうだぞ!」

春香「すごーい、ねえこれどうやって作ってるの?」

響「うーん…じゃあ今度一緒に作ろうよ!自分もマフィンの作り方教えてほしいし!」

春香「あ、いいね!そうしよう~!!」ニコ

響「えへへやったぁ」

響「あ、じゃあこれ他のみんなにも食べてもらってくるね!」

春香「いってらっしゃーい」

響「……」

響(なんか違うぞ…)

響(美味しいっていわれて嬉しいは嬉しいんだけど)

響「うー…何が違うんだ?」

P「何が違うって?」

響「うぎゃ!?ぷ、プロデューサー!?」

P「おわっ!いきなり大きな声出すなよ、びっくりするだろ」

響「プロデューサーがいきなり出てくるから悪いんだぞ!!」

P「なんでだよ」

響「あ、そうだ!はい」

P「ん?…これはサーターアンダギーか」

響「知ってるの?」

P「まあ有名だしな」

P「これお前が作ったのか?」

響「うん」

P「そうか…心配だな」

響「だ、大丈夫だぞ!!自分ちゃんと作れるもん!!」

P「はは、冗談だよ、お前が料理できるのは知ってるし」パク

響「…」ドキドキ

P「むぐむぐ……うっ!」

響「え!?」

P「美味い」

響「もーバカバカ!!びっくりしたじゃないか」

P「わるいわるい、でもよく出来てるな」

P「普通に売ってても悪くない味だぞ」

響「ホント!?」

P「ああ、以前沖縄で買ったやつより美味いし」

P「ま、響が作ったからってのもあるのかもな」ナーンテ

響「え、あ…うぅ」カァ

P「ん?」

響「そ、そりゃ…じ、自分完璧だからにゃ!!」

P「あ、噛んだ」

響「う、うがー!!プロデューサーのバカー!!」ダダダ

P「あ、おい!残り…行ってしまった」

P「…」

P「もう一つもらっとくか」

響(…なんだこれ)

響(なんだこれ)

響(何なんだこれは!!)ドキドキドキ

響(顔が勝手ににやけて…)

響(うがー!!)

響(プロデューサーが自分の作ったサーターアンダギーを美味しいって言ってくれた)

響(それだけなのになんでこんなに嬉しくなるの!?)

響(春香がとはまた違う嬉しさ…)

響(春香はこんな気持ちになってたのか)

響「これは…病みつきになるぞ…」

響(今日のレッスンはいつもより調子がよかったぞ)

響(明日も…ってさすがに毎日は迷惑だよね)

響(ん~…じゃあ週一くらいで作ろうかな)

響「ただいまだぞー」ガチャ

やよい「プロデューサー!応接室のお掃除終わりましたー!」

響(あ、やよいだ)

P「御苦労さま!いつもありがとな、やよい」

やよい「いいえー、ピカピカな事務所でみんな気持ちよく働けたらなーって」

P「えらいなやよいは」ナデナデ

やよい「えへへー」ニコニコ

P「やよいはかわいいなぁ」

響(やよいはかわいいなぁ)

やよい「プロデューサーに撫でられると胸がふわーってなって」

やよい「なんだかとっても気持ちがいいですー」

P「そうか?ならもっとしてやろう」ナデナデ

やよい「はわっ!?…えへへ」フニ

P(かわいい)

響(かわいすぎるぞ!!自分もやよい撫でたいぞ)

やよい「あ、プロデューサー!」

P「どうした?」

やよい「今日もやし祭りするんですけど一緒にどうですか?」

P「お、いいのか?」

やよい「はい!プロデューサーが来てくれると弟たちがすっごく喜ぶんですー!!」

P「そうか、じゃあお邪魔しようかな」

やよい「うっうー!!嬉しいですー!」

P「買い物するんだろ?」

やよい「はい!」

P「俺も荷物持ちとして一緒に行くから少しだけ待っててくれないか?」

やよい「私一人でも大丈夫ですよー?」

P「折角招待してもらうんだから少しくらい手伝わしてくれ」

やよい「わかりました!ありがとうございます!」

P「よし、じゃあパパっと終わらせますか!」

やよい「がんばってください!」

響「やよいー!」

やよい「あ、響さんおかえりなさい!」

響「ただいまだぞー」ナデナデ

やよい「うー?どうして撫でるんですか?」

響「やよいが可愛いからに決まってるぞ!」

やよい「う?ありがとうございますー?」

響「あー可愛いなぁ」

やよい「あ、響さんももやし祭りどうですか?」

響「うがー!すっごく行きたいけどみんなのご飯作らなきゃいけないから今回は遠慮しとくさー」

やよい「そうですか…」

響「次は絶対行くからまた誘ってね!!」

やよい「はい!わかりましたー!!」ニコ

響(やよい、プロデューサーに撫でられると気持ちいいって言ってたな…)

響(そういや自分プロデューサーに撫でられたことないぞ)

響(貴音には何度か撫でられたことあるけど)

響(プロデューサーのなでなでか…)

響(…)キュン

響(あれ?なんだろこの気持ち…)

響(うがー!最近自分の気持ちが全然分かんないぞー!!)

響(とにかく!明日プロデューサーに撫でてもらうぞ!)

響「プロデューサー!!」

P「どうした響?」

響「んっ」

P「ん…?」

響「んっ!!」

P「頭をこっちに出してどうしたんだ…?」

響「分かるでしょ!ほらっ!」

P「…あ~髪切った…?」

響「違うぞ!!」

P「…う~ん…あ!」

響「分かった?」

P「てい」チョップ

響「あだっ!!なんでチョップするんだ!!?プロデューサー!!」

P「いや…なんか粗相でもしたのかなって」

響「そ…う、な、プロデューサのバカー!!自分チョップされるようなことしてないぞー!!」

P「違うのか」

響「もう!なんで分からないの!?」

P「いや、何の脈絡もないから分かんねえよ」

響「だから!その…昨日やよいにやってた…みたいに」ゴニョゴニョ

P「もやし祭りか?」

響「違う!」

P「…?」

響「あーもうっ!撫でてって言ってるの!!」

P「あ、そういうことか」

響「ほらっ早く…んっ!」

P「……」

響「……」

P「ふむ」

響「…プロデューサー?」

響(やってやる)

響(やってやるぞ…!)

響(やってやるさー!!)

響(プロデューサーが撫でられたいなら今日の響チャレンジを成功させろって…)

響(理由もなく撫でたらちゃんと掃除をしたやよいに悪いだろって)

響(やってやるさ!自分絶対成功させて)

響(たくさん撫でてもらうぞ!!)メラメラ

春香「次は響チャレンジです!今日のチャレンジはー?」

美希「ひよこの仕分けなの!制限時間内に100羽のひよこの性別を見極めて仕分けてもらうよ」

千早「これに何の意味があるのかしら?」

春香「うわっ全然見分けつかないよ~…でも、可愛い~!!」

ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ

美希「響ー!なんかよくわかんないけど、頑張ってねー」

響「うおー!!やってやるさー!!」

千早「気合十分ね」

春香「それではやってもらいましょー」

ピー

響「オス!」

響「メス!」

響「メス!」

美希「響すごいの!」

響「オス!」

響「メス!」

響「オs…ニューハーフ…!?」

春香「そんなのあるの!!?」

響「プロデューサー!」

P「おお、お疲れ」

響「見てた?自分チャレンジちゃんと成功したぞ!」

P「ああ正直出来るとは思わなかった」

響「ふふん、自分完璧だからな!」

P「あーそうだな、響は完璧だー」

響「うがー!!バカにしてるのか!?」

P「ははは、まあよくやったよ」ナデナデ

響「うぎゃっ!?い、いきなり撫でないでよね!」

P「お前が撫でろって言ってきたんだろ?」ナデナデ

響「そ、そうだけど…なんか」

P「それにしても髪質いいな…さらさらだ」ナデナデ

響「も、もういいぞ!プロデューサー!!自分あっち行ってるね!!」

P「お、そうか?お疲れさん」

響(うがー!!ダメだぞあれは)カァアアア

響(何がダメかよくわかんないけど、あれ以上撫でられたら自分…)キュンキュン

響(あ、でもせっかく撫でてもらえたのに逃げちゃったぞ)

響(もう撫でてくれないかな…)シュン

響(いや、きっと自分が頑張れば撫でてもらえるさー!)

響(頑張るぞ自分!)

響「はいさーい」

P「…なあ、もういいだろ?」

亜美「え→ダメだよ兄ちゃん!」

真美「まだ全然満足してないYO」

響(なにしてるんだ?)チラ

P「いや…でももうキツイ、てか重い」

真美「まぁ!聞きました亜美さん」

亜美「ええ、しかとこの耳に」

真美「レディに向かって重いとおっしゃいましたYO」

亜美「これはお仕置きが必要ですな→」

P「二人同時にひざに座るのはさすがにな」

真美「時間延長だよ!兄ちゃん!」

P「ひえー」

亜美「ゲームに負けた兄ちゃんが悪いんだよ~?」

真美「ついでにもたれちゃえ→」

P「おふ」

亜美真美「「んっふっふ~!」」ニコニコ

響(楽しそうだぞ)

響(亜美も真美もあんなにニコニコして)

響(…)

響(いいな)

響(後で自分もやってもらうぞ)

P「ん~!やっとどいてくれたか」

響「プロデューサー」

P「ん?響か」

響「そのまま動かないでね」

P「なんで?」

響「いいから!」

P「え、あ、ちょっおい!」

響(ぷ、プロデューサーに座っちゃったぞ…!)

P「……おい」

響(プロデューサーの顔が…近いぞ)カァ

P「百歩譲って座るのはいいが…なんでこっち向いて座るんだよ」

響(うぅ…これは恥ずかしいぞ…!)

P「こら、聞いてるのか?」

響(うぎゃー!!これはやばいぞ!!)

P「ったく」ヒョイ

響「うぎゃ!?」

P「座るならせめて亜美たちみたいに座れっての」

響「きゅ、急に持ち上げるなー!!変態プロデューサー!!」

P「人の話聞けないやつにはこうするしかないだろ」

響「え?プロデューサー何か言ってたか?」

P「ばっちりな」

響「自分気付かなかったぞ」

P「おいおい大丈夫か?心なしか顔も赤いし…熱でもあるんじゃないのか?」スッ

響「え、あ…だ、大丈夫だぞ!!自分何ともないぞ!!」

P「ホントか?しっかり体調管理しろよ?体が資本なんだからな」

P「きついなら言ってくれ、スケジュール調整するから」

響「わ、分かったぞ!!か、勝手に座ってごめんね!プロデューサー!!」タタタ

響(うがー!!恥ずかしいぞ!!)

響(なんでこんなに恥ずかしいんだ!?)

響(わけわかんないぞ!)

響(でもプロデューサーのひざの上…心地よかったぞ)

響(…また乗せてもらおう)

響「はいさ…」

美希「ハニー!!」バッ

響「うぎゃっ!」

P「おう、美希おはよう」

美希「ハニー!美希今日は寝坊しなかったよっ褒めて褒めて」ギュー

P「うんうん、とりあえず離れような」

美希「やなの!」

響(…)ジー

P「冷蔵庫にイチゴババロアあるぞ」

美希「このまま冷蔵庫に行くの」

P「…おにぎりも買ってやるから」

美希「あはっおにぎりも付いてくるなんてサイコーなの!」ギュー

P「…だめだこりゃ」

響(美希はいつもプロデューサーに抱きついてるぞ)

響(プロデューサーもなんだかんだで好きにさせてるし)

響(……)モヤ

響(?)

響(なんだ今の…)

響(…プロデューサーに抱きつくの…いいな)

響(自分も抱きついてみたいぞ)

響(あ、抱きつき返されたらどうしよう…)カァ

響(は、恥ずかしいぞ)

P「はぁ、やっと仕事に行ってくれたか」

響「プロデューサー」

P「お、響、お前今日のレッスン…はまだ時間あるか」

響「…」ギュ

P「ど、どうした!?なんか悩みがあるのか?」

響(し、しまったぞ…つい勢いで抱きついてしまった)

P「お、おい響」

響(確かに美希を見ててうらやましいって思ってたけど…こんな…)

響(ああ…でもプロデューサーあったかくて…なんだこれ)

P「響…おい大丈夫か?」

響(すごく安心するぞ…)

P「……」ギュ

響「うぎゃ!?」

P「大丈夫か…?」

響(う…え?これ、プロデューサーが自分を抱きしめてくれてるのか!?)

響(ああ…なんだこれ…すごいぞ)

響(自分が抱きついてる時よりもっと…なんていうか…安心する)

P「少し震えてるな…どうしたんだ」

響(こんなことあるのか…美希はこんな気持ちだったのか?)

P「何か言ってくれよ…響」

響(だとしたら離れたくなくなるのもうなずけるぞ)

P「ゆっくりでいいからさ」

響(はっ!プロデューサーが何か言ってるぞ)

響(でもなんて言い訳したら…)

P「……無理させすぎたか?」

響「さ」

P「さ…?」

響「さ、寒いぞ」

P「寒い?暖房ついてるだろ?」

響「お、沖縄はこんなに寒くないから!自分寒さには慣れていないんだ」

P「…本当にそれだけなのか?」

響「う、うん」

P「そうか」

響「だからもう少しこのままで」

P「…いいよ」

響「いいの!?」

P「ああ…レッスンの時間になるまでな」

響「うん!」

P「あと何かあったら絶対言うんだぞ」

響「うん!!」

響(……)ポー

響(なんか今日はレッスンに全然身が入らなかったぞ)

響(トレーナーにも怒られちゃったし)

響(でも…えへへ)

響(プロデューサー)

響(あ、ちゃんとしないとプロデューサーに怒られちゃう!)

響(しっかりするんだ自分!)

響(頑張ってプロデューサーに褒めてもらうんだ)

響(…)グッ

雪歩「プロデューサー、お茶ですぅ」コト

P「お、ありがとう」ズズ

P「あ~温まるな」

雪歩「ふふ」

真「プロデューサー!」

P「おう真、お疲れ!」

真「はい!で、僕今ストレッチとかマッサージの勉強してるんですけど」

真「ちょっと練習相手になってもらえますか?」

P「え?今から?」

真「はい!」

P「…まあ最近なまってるからお願いしようかな」

雪歩「真ちゃん上手くなったら私にも教えてほしいな」

響「…」ジー

真「じゃあソファーのところに来てください」

P「はいはい」

真「まずはストレッチのほうから…」

P「あんまり痛いのは勘弁な」

真「へへっ、大丈夫ですよ」

真「さあ足を広げてください」

P「いつ、ちょっまっ」

真「プロデューサーちょっと硬すぎませんか?」ググ

P「タンマタンマ!」

真「大丈夫ですよプロデューサー!」グググ

P「あびゃー!!」

雪歩「プロデューサー…頑張ってくださいぃ」

響(むー…)モヤ

響(自分だってお茶くらい入れれるぞ)

響(それにマッサージくらい…!)

響(…あれ?)

響(なんで真たちと張り合ってるんだ?)

響(??)

響(うがー!!分かんないことは後回しだぞ!)

響(とりあえず自分もプロデューサーにリフレッシュしてもらうさー)

響「プロデューサー!はい!」コト

P「ん?これは」

響「さんぴん茶だぞ」

P「ジャスミンティーみたいだな」

響「?さんぴん茶はさんぴん茶だよ?」

P「いや…まあうん、とりあえずいただくよ」ズズ

P「うん、いい香りだ」

響「えへへ、でしょ?」

響「あ、マッサージもしてあげるよ!」

P「おいおいどうしたんだ急にってかマッサージは…」

響「肩叩きくらいしかできないけど…」

P「そ、そうか…じゃあお願いしようかな」

響「どう?」トントン

P「あ-…もう少し強くてもいいな」

響「こう?」トントン

P「ああ~…いい感じだ」

響「えへへ…」

P「うん、もういいぞ」

響「そう…?」

P「ああ、だいぶ楽になった、ありがとな響」

響「プロデューサーすごくこってたね」

P「まあ営業以外はほとんど体動かすことがないからな」

響「たまには運動しないとダメだぞ!」

P「そうだな」ナデナデ

響「えへへ」

響(プロデューサーに撫でてもらえた)

P「ん?」ピリリリ

響(なんだろうな~…すごく嬉しい)

P「はい…え?また迷ったんですか!?」

響(!)

P「えーと…あずささん今近くに何が見えますか?」

P「はい…はい…あ~じゃああそこのほうか」

P「いいですかあずささん、今から俺が向かいますんでそこから動かないでくださいね」

P「はい、では」

P「ということで響、今からちょっと梓さん迎えに行ってくるな」

響「う、うん行ってらっしゃい」

P「ああ」

響「むー…」

響(なんか最近胸がもやもやするぞ)

響(プロデューサーといるときはこんなことないのに)

響(むー…)

響(他のみんながプロデューサーといるとなんかもやもやしちゃう…)

響(なんでだ?)

響(みんな仲良しなのに、なんでこんな気持ちになるんだ…?)

響(わかんないぞ…)

響(うー…結局考えてもわかんなかったぞ)

響(貴音ならわかるかな…?)

響(よし貴音に聞こう!)

響「貴音~?あれ貴音はどこだ」キョロキョロ

響「あ、いた」

貴音「では本日の仕事の後、例のらぁめん屋に連れて行ってくれるのですね…?」

P「ああ、今日はちょうど予定もあいてるからな」

貴音「ふふ、真、心躍ります」

P「手加減してくれよ」

貴音「はて、なんのことやら」

P「おい!」

貴音「ふふ、冗談ですよ貴方様」

響「…」モヤモヤ

響(…貴音にももやっとしちゃったぞ…)

響(どうしてこんな気持ちになるんだ)

貴音「それでは貴方様」

P「おう」

響(うがー!こんな気持ちになる自分なんて嫌いだぞ!!)

響(どうしたらいいんだ)

貴音「響」

響(どうしたらいいんだよー!)

貴音「響、大丈夫ですか?響」

響「うぎゃ!あ、た…貴音ぇ」ウル

貴音「どうしたのですか?」

響「貴音…自分…自分」

貴音「ゆっくりでいいのですよ」

響「最近の自分…変なんだ」

貴音「変…?」

響「なんか胸がきゅーってなってドキドキしてもやもやしてうがーって!!」

貴音「…面妖な」

響「それでね、みんな家族なのに、みんなとプロデューサーが楽しそうにしてると」

響「なんかすごく嫌な気持ちになって…」

響「みんな大好きなのに…貴音にももやって…うぅ…こんな自分嫌だぞ!」

貴音「…」

響「自分どうしちゃったんだろ…」

響「わからないんだ…貴音」

響「前はこんなことなかったのに…!」

響「貴音…自分、どこか変になっちゃったのかな?」

貴音「響…」ナデ

響「貴音…」

貴音「響…プロデューサーといるときはどうでしたか?」

響「恥ずかしかったり嬉しかったり…どきどきした」

貴音「そうですか」

響「自分…どうなっちゃったの?」

貴音「大丈夫ですよ響」

貴音「貴方はどこもおかしくありません」

響「でもこんなこと今まで…」

貴音「貴女はおかしくありません…ただ、変わったのです」

響「変わった…?」

貴音「ええ」

響「何が変わったの?」

貴音「ここで私が答えを教えるのは簡単ですが、響、貴女自身が気づくべきだと思います」

貴音「言葉だけ並べたとしても真に理解できなければ意味がありませんからね」

響「分かんないぞ…貴音の言ってること…」

貴音「ええ、今はそれでいいのです」

響「でも自分…このままじゃ」

貴音「大丈夫です」ギュ

響「んっ」

貴音「今の響はとても自然で、とても素敵ですよ」

響「……」

貴音「悩み、そして答えを見つけだす…響、貴女ならきっと出来ます」

響「…分かった」

響「まだ全然分かんないけど、自分頑張って見つけるぞ」

貴音「はい」

響「話聞いてくれてありがとう貴音!」

貴音「いえ、お安いご用ですよ」

貴音「それではそろそろ仕事に向かいますね」

響「あ、引き止めてごめん…頑張ってね!」

貴音「最後に一つ」

響「?」

貴音「私たちは家族であり、ライバルですよ、響」

響「???」

貴音「ふふ、では行ってまいります」

響(貴音と話して少しすっきりした)

響(でも貴音の行ったライバルってどういうことだろ)

響(アイドルとして…だよね?でもなんであそこで言ったんだ…?)

響(他にも意味があるのかな…?)

響(絶対見つけてやるぞー!!)

―――――――――――――

響(結局まだ見つからないぞ)

響(でもハッキリしてるのは)

響(プロデューサーといると前よりキューってなることと)

響(もやもやが大きくなってるってこと)

亜美「兄ちゃん!」グイ

真美「仕事なんてほっといてさ→遊ぼうYO」グイ

響(むー)

P「こら引っ張るな」

真美「ね→いいでしょ→」

伊織「あんたたちホントこのバカのことが好きね」

亜美「うん!だって兄ちゃんすっごく弄りがいあるじゃん?」

真美「ね→」

P「おい」

真美「とかいいつついおりんも兄ちゃんのこと大好きなくせに→」

伊織「な、なな何バカなこと言ってんのYO そんなわけあるわけないでしょ!!」

亜美「いおりんキャラぶれてるよ」

響(好き…?)

P「そうなのか?」

伊織「ば、バカ!何真に受けてんのよっ!!この伊織ちゃんがあんたなんかす、好きなわけないじゃない!!」

P「そこまで否定するなよ…へこむ」

亜美「え→でも直帰でいいはずの仕事の後も絶対事務所に帰るよね?」

真美「ほほう」

伊織「なっばっ…そっばっ!」カァア

P「おいおい、あんまりいじめてやるなよ」

響(…)

真美「というかみんな兄ちゃんのこと好きだよね→」

亜美「うんうん!嫌いな人なんていないYO」

P「そうだといいんだがな」

伊織「ま、で、でも少しは使えるから…別に嫌いじゃないわよ」

亜美「ほほう」ニヤニヤ

伊織「なに笑ってんのよっ!」

真美「ひびきんも兄ちゃんのこと好きだよね?」

響「うぎゃ!?う、うん!もちろんさー!」

響「プロデューサーも亜美も真美も伊織だってみんな家族だからな」

響「大好きだぞ?」

真美「違うよひびきん→」

亜美「亜美たちが言ってるのは」

律子「はいはい馬鹿言ってないでそろそろ出るわよー?」

真美「りっちゃん!」

亜美「出たな鬼軍曹!」

律子「誰が鬼軍曹か!」

亜美「うわーりっちゃんが怒った→」

律子「ったく…あずささんも探さないといけないんだから余裕持って出ないと」

P「大変だな」

律子「プロデューサー殿には敵いませんよ」

伊織「はいはい行くわよ」

真美「はーい」

響「真美も行くのか?」

亜美「そだよ→今日は久しぶりの共演なのだ→」

真美「すっごく楽しみだね!」

亜美「ね→」

律子「早く用意なさい!!」

亜美真美「「は~い」」

響「あ、自分もそろそろ出ないと」

P「お、そうか…気をつけてな」

響「うん!じゃあ行ってくるさー」

P「ふぅ…静かになったな」

小鳥「ふふ、大人気ですね」

P「はは、遊ばれてるだけですよ」

小鳥「そんなことないですよ、きっと」

P「どうでしょうかね~」

響(…うんみんな家族なんだから好きに決まってるさー)

響(そんなの当たり前だぞ…)

響(……)

真美『ひびきんも兄ちゃんのこと好きだよね?』

真美『違うよひびきん→』

亜美『亜美たちが言ってるのは』

響(……)

響(……あれ…?)

響(もしかして…)

響(もしかしてもしかして!!)

貴音『私たちは家族であり、ライバルですよ、響』

響(!!)

響(うがーーーーーーー!!!)カァアアアア

ID変わってますが>>1です

響(待て…待つんだ自分!)

響(まだそうと決まったわけじゃないぞ!!)

P『ま、響が作ったからってのもあるのかもな』

響(あう…)カァ

響『あーもうっ!撫でてって言ってるの!!』

響(!!)

響(うぎゃー!!!)バタバタ

P『百歩譲って座るのはいいが…なんでこっち向いて座るんだよ』

響(ああ…)カァア

響⦅自分が抱きついてる時よりもっと…なんていうか…安心する⦆

響(そっか…)

響(自分…そうだったのか)

響(だから自分…みんなにあんなにもやもやして…)

響(…わかったぞ)

響(……)

響(それと同時に問題が発生したぞ…)

響(自分…今度から)

響(どんな顔してプロデューサーに合えばいいんだあああ!!)

響(どうしよう…!貴音~!!)

響「は、はいさーい」

響(うう…ドキマギしすぎてあんまり寝れなかったぞ…)

P「おはよう響」

響「うぎゃっ!ぷ、プロデューサー!」カァ

P「ん?顔色があんまり良くないな…大丈夫か」スッ

響「う…あぁ、だい、大丈夫だぞ!!大丈夫だからー!!」ダダダ

P「あ、おい……」ポリポリ


響(はぁ…緊張したぞ)

貴音「響」

響「あ…た、貴音ー!」ギュ

貴音「どうやら気づいたようですね」

響「自分…自分…どうしよう!!」

響「みんなに…プロデューサーが…もやもやでドキドキに!!」

貴音「とりあえず、落ち着きましょうか」

    く\/>
   f ,'´ ⌒´ヽ
  ノ ( ノノVヽ カップ焼きそばで>>1乙だぞ!
 ´'' ノ ヽソ゚ ヮ゚ノ
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  ノ ( ノノVヽそ
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貴音「どうぞ」

響「ありがとう」ゴクゴク

響「ぷは」

貴音「落ち着きましたか?」

響「うん…」

響「貴音…自分どうしたらいいんだ?」

貴音「…私たちはアイドルです」

響「…うん」

貴音「頂点を目指し、日々精進しなければならない身です」

響「……」

貴音「本来ならば色恋に現を抜かしてはイケません」

貴音「それに…相手はあの方です」

響「……うん」

貴音「アイドルとしてならば…この想いは表に出すべきではないでしょう」

響「……」

貴音「ですが、響…あなた自身はどうしたいのですか?」

響「自分…?」

貴音「どうすべきかではなくどうしたいか、響の心根を問うているのです」

響「自分…自分は…」

貴音「…」

響「もっとプロデューサーに褒められたい」

貴音「はい」

響「お菓子とか作って美味しいって言ってもらいたい」

貴音「はい」

響「撫でられたり…その、たまにぎゅってしたりしたいぞ」

貴音「…」

響「でもみんながプロデューサーといるのを見たからってモヤモヤしたくない」

響「みんなもプロデューサーも家族だと思ってるから」

貴音「響は皆のことがとても好きなのですね」

響「うん…」

貴音「…響の心根、しかと受け止めました」

貴音「して…響のすべきことはアイドルとして頂点を只管に目指すことですね」

響「え!?」

貴音「あの方に褒められたいとするならばアイドルとして頑張ることが一番ではないかと」

響「あ…そうか」

貴音「それに、志半ばの者にあの方が靡くとも思えません」

響「うぐ…」

貴音「そしてお菓子を作ったときは私にもください」

響「うん…って脈絡がないぞ貴音!!お腹空いたの!?」

貴音「少々」

貴音「ありがとうございます」ムグムグ

響「おにぎりがあってよかったぞ」

貴音「…私にも何が正解かなど分かりはしません」

貴音「最終的に決めるのはあの方です」

貴音「ですから私たちは努力を積み重ねることしかできないのです」

響「…うん」

響「ありがと貴音!」

響「自分、頑張るよ」

貴音「ええ、ともに高みを目指しましょう」

響「うん!」

響(貴音が言うとおり、頑張るしかないさー)

響(そしたらプロデューサーも褒めてくれたり撫でてくれたりしてくれるよね)

響(でも、せっかくこの気持ちに気づいたんだから…少しくらいいいよね)

響「ぷ、プロデューサー!!」ドキドキ

P「響?」

響「かなさんどー!!」

P「へ?かなさんどー…?」

響「えへへ…」

響「自分頑張るから!」

P「おお…頑張れ…?」

響「うおー!やるぞー!!」

響(だから、見ててよねプロデューサー!)

おわり

恋に鈍感な響が可愛いです

良いお年を

あ、保守、支援ありがとうございました!

来年もよろしくお願いします

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