勇者「極振りパーティー」(43)


勇者(♂)「攻極振り」ムキムキ

剣士(♀)「防極振り」バッキバキ

僧侶(♀)「魔極振り」シュゴー

盗賊(♀)「速極振り」フォンフォンフォン


マスター「お前ら……メイキング自由なのを良い事に……」

勇者「適正までレベル上げるのめんどくさいです」ナイスバルク

剣士「弱者を倒し積んだ経験などたかが知れているしな……」フッキン

僧侶「私はこんなつもりで勇者様について行ったんじゃないのに……」サメザメ

盗賊「――遅すぎる」フォンフォンフォン


マスター「まあ良いや。お前らに丁度良い依頼があったんだ」ペラッ

【大蜥蜴の討伐】

僧侶「これは?」

マスター「最近近所の森で暴れてるらしくてな。人に危害は加えないそうだが、生態系を崩してよろしくないらしい」

剣士「分かった。任せてもらおう」

勇者「うん。行こうみんな」

ガチャ

盗賊「――マスター」

マスター「ん? なんだ嬢ちゃん?」

盗賊「そいつ、疾いのか」

マスター「い、いや……」

盗賊「ならば雑魚だ――」フォン

マスター「なんなんだ……」


~近所の森~

勇者「場所についてはここだけど」ザッ

盗賊「偵察――」フォン

……

盗賊「――終了」フォン

僧侶(いつも思うけどなんなのこの人……)

剣士「それで、ターゲットは?」

盗賊「――こっち」キュッ

勇者「うん、ありがとう」

盗賊「……」フイッ

剣士(いつも手を繋いで……少し、羨ましいな)

僧侶(勇者様絶ッ対に握っちゃ駄目ですからね……)


大トカゲ「ぴるぴる」

剣士(かわいい)

僧侶(かわいい)

盗賊(――かわいい)

勇者「あれが依頼にあったトカゲで間違いなさそうだね」

僧侶(あまり倒したくないなぁ)

剣士「戦力差はどんなもんだい?」

盗賊「サーチ――」フォン

……

盗賊「――完了」フォン


盗賊「――勇者が2回殴るか、僧侶の神聖魔法が3回決まるかすれば倒せるだろう」

僧侶(うわきっつ)

勇者「よし、これなら勝てる! 行くぞみんな!」ダッ



勇者「とりあえず僕は通常攻撃で」
剣士「前陣防壁!単体攻撃に限り庇ってやる!」
僧侶「神聖魔法……で良いのかなぁ……」
盗賊「――通常攻撃」

!戦闘開始!

盗賊「――遅すぎる」ビシュッ

大トカゲ「ぴる?」1

僧侶(だから力1なんだって……)

大トカゲ「ぴるー!」【尻尾振り回し】

勇者「ぶるああああああああ!!!」999
剣士「あれ、庇えんぞ!?」5
僧侶「無理いいいいいいいい!!!」999
盗賊「――遅い」miss


勇者「」チーン
僧侶「」チーン


剣士「メインアタッカーが……」


剣士「とりあえず、もう一度前陣防衛で味方を守る」
盗賊「――蘇生アイテムを、僧侶へ」

!戦闘開始!

盗賊「――眠るには早い」ポイ

僧侶「瀕死で復活です……あまり関係ないけど」ムクリ

大トカゲ「ぷしゃー!」【かぶりつき】

盗賊「――!?」
剣士「させん!前陣防衛!」10


盗賊「――すまない」

剣士「そう何度も耐えられんぞ。体力は初期値の30なんだ」


剣士「調子が良いから前陣防壁!」
僧侶「し、神聖魔法……」
盗賊「――引き続き、蘇生を」

!戦闘開始!

盗賊「――起きて」ポイ

勇者「うーん、復活……」ムクリ

大トカゲ「ぴるー!」【尻尾振り回し】

勇者「この仕打ちいいいいい!!!」999
剣士「くっ、読みが……」5
僧侶「あばああああああああ!!!」999
盗賊「――遅いと言った」miss


剣士「くっ、後陣防壁!全体攻撃を無力化する!」
盗賊「――勇者を蘇生する」

!戦闘開始!

盗賊「お願い――」ポイ
勇者「あと5分……むにゃ」ムクリ

大トカゲ「ぷしゃー!」【かぶりつき】

盗賊「っ、逃げ場が――!!!」999
剣士「す、すまん盗賊!」

ままならない物よのう


勇者「よーし張り切っちゃうぞー」ブンブン
剣士「やっぱり前陣防壁に賭ける!」

!戦闘開始!

大トカゲ「ぴるー!」【尻尾振り回し】

勇者「たんぶらああああああ!!!」999
剣士「あ」5


勇者「」チーン
僧侶「」チーン
盗賊「」チーン

剣士(これあかんやつや)5/30

俺の作った防御特化パルシェンに似ている
なお使い心地は


剣士「残り体力がどうとかターン順がどうとか庇う仲間がいないとか、そういう以下略!」

!戦闘開始!

大トカゲ「ぷしゃー!」【かぶりつき】

剣士「だいなごおおおおおん!!!」5



全員「」チーン

大トカゲ「ぴるぴるー」

…………

……


・反省会・

勇者「いやー惜しかったねー」

マスター「」

盗賊「私の回避が至らなかったせい――ごめんなさい」

マスター「  」

僧侶「何もしてない……」

マスター「お前さんには同情するよ……」

剣士(一応最後まで生き残ってたんだし、あたしの責任じゃないよな……?)

マスター「」ブチッ


マスター「どぉぉお考えてもお前さんが敗因だろうがバチカン野郎!!」

剣士「なっ!? 思考を読むな!」

マスター「だいたいお前らに依頼頼んだ意味くらい分かれこのポンコツ共!!」

勇者「???」

マスター「???じゃねえよお子様!」

盗賊「いじめ――良くない」フォン

マスター「お前さんもカッコつけてないで!席座って聞くの!」



マスター「【尻尾振り回し】と【かぶりつき】を交互に撃ってくるだけじゃねえかあああああ!!!」

剣士「……ああ、なるほどな!」ポン

ターン制じゃなかったらあるいは…


マスター「なるほどなじゃねーよお前さん剣士だろ!? なんだそのガバガバな読みはよォ!!」グリコグリコ

剣士「あああっ、痛いって!グリグリすんな!」

勇者「ちょっとー、マスター。剣士さん泣いてるよー、やめてよー」

剣士「ななっ、ななな泣いてない!!鼻がつーんとしただけだ!」

盗賊「――勇者。そう思うなら、腕づくで止めれば良い」

僧侶「えっ」
マスター「えっ」

勇者「そっかぁ!」Booooooooooom!!!!!!

マスター「店があああああああああああ!!!」999

…………

……


勇者「よしみんな、リベンジだ!」ブンブンブン
剣士「え、えっと、後陣防壁……です……」
僧侶「やっと安心して唱えられる……」
盗賊「――暇」

!戦闘開始!

大トカゲ「ぴるー!」【尻尾振り回し】
剣士「させないよ!後陣防壁!」0

僧侶「詠唱完了……行きます!」【聖柱】

大トカゲ「ぴるるるるるる!!?」200

勇者「えーい!」ブゴォン

大トカゲ「!!?w?!wwww?!ww!!www!?www!?ww?!wwww??」300


勇者「僕が出るまでもないかな」ブンブンブンブン
剣士「前陣防壁です……皆さん頑張ってください……」
僧侶「神聖魔法、詠唱スタンバイ……」
盗賊「――草を生やしてはいけない(戒め)」

!戦闘開始!

大トカゲ「ぷしゃー!」【かぶりつき】

僧侶「ひゃっ……!!」
剣士「危ない!」10


僧侶「よし、トドメです……!」【聖柱】

大トカゲ「ぷぷぴるー!!?」200



大トカゲ「ぴるぴるぴる……」グッタリ

勇者「よしっ、勝ちっ!」


~クエスト報告書~

近所の森に発生した大トカゲを、依頼の通り討伐しました。
1度は全滅したものの、それに慣れてきている自分がいて怖いです。
大トカゲを倒した時にレベルアップしましたが、相変わらずステータスは魔力にしか振らせて貰えませんでした。
嬉々として成長を喜んでる皆さんの顔に少し狂気が見えた気がします。

そういえば、散々なじられてヘコんでいた剣士さん。笑顔が戻ったのは喜ばしいんですが、今度は自分が一番活躍したんだと五月蝿いです。
どう考えてもわた、皆さん全員の力でしょうに。

宿屋の部屋割りは勇者様と剣士さんが一緒でした。剣士さんは勇者様の寝返り攻撃に唯一耐えられる女性ですからね。
羨ましくて、悔しかったりします。

以上をもってクエスト達成の報告とします。


僧侶

ここまで

面白い


ガチャ

勇者「こんにちはマスター……って、まだ店直ってなかったの?」

マスター「生憎と、ギャグ漫画じゃねーんでな……俺もきっちり骨折中だ」

剣士「だらしない。あたしを見習え」

マスター「頭がポンコツになるから嫌だね。ほら、クエスト」ペラッ

剣士「んだとぉ!? お前骨折してる所勇者に撫でさせるぞ」
勇者「なになに撫でて欲しいの?」
マスター「おい馬鹿やめろ!ちょっと待てそれだけは」

【求む!イソギンチャク退治】

ウギャー

僧侶「イソギンチャク……ですか? なんか危険なイメージが少ないんですが」
ギャアアア イタイイタイ
盗賊「――毒性を持つ個体もいる上、巨大なものだと3mを越す」
シヌ!シヌ!
僧侶「騒がしいなぁ……」


剣士「お、依頼は何だって?」

僧侶「イソギンチャク狩りですって」

盗賊「場所――海辺の岩場」


勇者「なでなで……」ゴリゴリ
マスター「ぎょおおおお!!? 痛い痛い痛いろっ骨さするなああああ」


僧侶「あ、あの……回復魔法……」

剣士「良いよ、行こうぜ」

盗賊「――お邪魔しました」フォン


マスター「あああお前らこの筋肉ダルマ持って帰れ!持って帰れよ!」
勇者「なでなで」
マスター「ばああああああああん!!!」


~海辺の岩場~

盗賊「――偵察」

僧侶「別に、もういる場所分かってますし大丈夫じゃないですか?」

盗賊「……」ムゥ

勇者「そうかもね。いつもいつもありがとうね、盗賊」

盗賊「……///」プイッ!

剣士「照れてるなこれ照れてる」

盗賊「~~!」フォン

僧侶(照れ隠しで消えないでくださいよ……)


イソギンチャク「うねうね」

剣士(うわあ……)

僧侶(グロい)

盗賊(――エロい)

勇者「あれが依頼にあったイソギンチャクかぁ。おっきいね」

剣士「お、おっきい、な///」

僧侶「え、ええ……」

盗賊(興味深い――)フォン

……

盗賊「――サーチ完了。勇者か僧侶で2回攻撃すれば倒せるはず」

勇者「よし、じゃあ昨日より楽勝だね! 行くぞみんな!」

僧侶(嫌な打算しないで……)


勇者「通常攻撃で様子を見よう」
剣士「全体攻撃しそうにないな……前陣防壁!」
僧侶「1ターン目でカタが付くと良いけど……神聖魔法、詠唱スタンバイ」
盗賊「――勇者にラピッドステップ」

!戦闘開始!

盗賊「これで……次のターン勇者は最速で動ける」【ラピッドステップ】
勇者「ありがとう!」

イソギン「ぶびゅるるるる!」【潮吹き】

勇者「あかあああああああん!!!」999
剣士「その手があったか!!」2
僧侶「様式美いいいいいいい!!!」999
盗賊「――遅い」miss



盗賊「――ラピッドステップが……」
剣士「言ってる場合か!次だ次!」


剣士「ここで盗賊を失うのはまずい……前陣防壁!」
盗賊「僧侶に蘇生アイテムを」

!戦闘開始!

盗賊「――立って。まだまだこれから」ポイ

僧侶「蘇生され慣れてる僧侶って……」ムクリ

イソギン「うねうねうねうねー!」【テンタクルビート】

盗賊「――!」
剣士「盗賊っ!」5

剣士「ぐっ!」5

僧侶「ま、また……!?」
剣士「危ないっ!」5

僧侶「も、もう一本……!」
剣士「まだあるのか!?」5


剣士「一か八か、後陣防壁!」
僧侶「剣士さんに回復魔法を!」
盗賊「――勇者を蘇生する」

!戦闘開始!

盗賊「――お願い、目を覚まして」

勇者「ふっかーつ!」

イソギン「うね(通常攻撃」

僧侶「間に合わっぷ!!!」999
剣士「くっ……!」


勇者「僕の出番だー」ブンブンブン
剣士「この展開……デジャヴ……前陣防壁!」
盗賊「僧侶を蘇生――」

!戦闘開始!

盗賊「――しっかりして。2度目」ポイ

僧侶「不可抗力ですって……」ムクリ

イソギン「うねうねうねうねー!」【テンタクルビート】

勇者「うわわっ」
剣士「うぐっ、勇者!」5

僧侶「何で復活してすぐー!!」
剣士「すまん、もう無理だああああ!!!」5

盗賊「――わたしっ!!?」999

剣士「ぷげええええええええ!!!」overkill!


勇者「僕の出番だー」ブンブンブン
剣士「この展開……デジャヴ……前陣防壁!」
盗賊「僧侶を蘇生――」

!戦闘開始!

盗賊「――しっかりして。2度目」ポイ

僧侶「不可抗力ですって……」ムクリ

イソギン「うねうねうねうねー!」【テンタクルビート】

勇者「うわわっ」
剣士「うぐっ、勇者!」5

僧侶「何で復活してすぐー!!」
剣士「すまん、もう無理だああああ!!!」5

盗賊「――わたしっ!!?」999

剣士「ぷげええええええええ!!!」overkill!

勇者「えいっ!」ゴシャア

イソギン「うごごご!!」300


勇者「よーし、仕上げと行くかー」ブンブンブンブン
僧侶「一発当てれば勝ち一発当てれば勝ち……」ブツブツ

!戦闘開始!

イソギン「ぶびゅるるるる!」【潮吹き】

勇者「志半ばあああああああ!!!」999
僧侶「やっぱりいいいいいい!!!」999


全員「」チーン

イソギン「うねうねー」

…………

……


・反省会・

僧侶「……というわけで帰ってきました」

マスター「お疲れ……」

剣士「きょ、今日はあたしも働いたよな? よな!?」


マスター「とりあえず、イソギンチャクには決まった行動パターンはねえ」

マスター「むしろ剣士の行動を見てから行動を決めている節すらある」

マスター「テンタクルビートとやらはランダムで4回殴ってくるが、その攻撃で倒れたあとも攻撃対象に選ばれる可能性がある」

剣士「オーバーキルって奴か」


マスター「下手に剣士が全部受けきるより、状況保持に徹した方が好転するかもな」

僧侶「なるほど……」

盗賊「――わたしは」

マスター「難しい事考えるな」

盗賊「はい――」








勇者「よーし、作戦会議したらリベンジだ!」


勇者「よし、作戦通り行くぞ!」
剣士「後陣防壁……これで奴は潮吹きが撃てない!」
僧侶「あとは運任せ、ですね。神聖魔法、詠唱スタンバイ」
盗賊「――勇者にラピッドステップを」

!戦闘開始!

盗賊「勇者――わたしに付いて来て」【ラピッドステップ】
勇者「ああ!」

イソギン「うねうねうねうねー!」【テンタクルビート】

剣士「よしそうだ、あたしに来い!」5

僧侶「ぱなっぷうううううう!!!」999

剣士「いつつ、そうだそうだ!」5

盗賊「――!!?」999

勇者「てーい!」メコン

イソギン「あぎゅう!!」300


勇者「よーし、いっくぞー!」ブンブンブンブン
剣士「念の為盗賊に蘇生薬を……!」

!戦闘開始!

(盗賊の俊足が勇者に宿る!)

勇者「トドメー!」Booooooooom!!!!!
剣士「いっけええええ」


イソギン「USA―――――――!!!」300



イソギン「びる……」グッタリ

勇者「よし、勝ったぞー!」


~クエスト報告書~

海辺の岩場にて、大きなイソギンチャクを討伐した。
あたしの役割には相手の行動を制限する事も含まれるんだな。ものはやりようだ。
それでもこの4人、誰か1人欠けても勝てなかったろうと思う。胸が熱くなる思いだ。

せっかくだし、報酬金で何か美味しいものでも食べにいきたいな。もちろん4人で。
経験値は勇者とあたしがもらってしまったし、晩餐くらいは分かち合いたい。

今日は僧侶と一緒に寝る事になった。勇者と盗賊が一緒だな。
盗賊はあれでいてあざといから、少し心配だな……でも、勇者に子供のように可愛がられてるのを見ると少し同情する。
あたしも僧侶くらい胸があれば、いや大胸筋にしかならないか……。
少し、痩せようかな……?


以上、クエストを達成した事を報告する。





剣士

ここまで

乙乙
期待

はよ

まだかな?

保守

保守

ほしゅ

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