ほむら「もしまどかがちょっとだけ淡泊だったら」(337)

―――けて……たす―――まどか―――

まどか「……?なんか聞こえた?」タッタッタ

さやか「あれ?まどか?」


まどか「どこ……どこにいるの?」

ドサッ

まどか「わっ。なんか落ちて来た……」

QB「はぁ……はぁ……」

まどか「あなたがわたしを呼んだの?」

コッコッコッ……

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「そいつをこっちに渡して」

まどか「そいつって……これのこと?」

ほむら「ええ、そうよ」

まどか「うん、わかったよほむらちゃん」ヒョイ

ほむら「えっ?」

QB「え、ちょ、まどk」

まどか「傷を負ってるみたいだから、あんまり手荒な真似はしないであげてね?それじゃ、わたし行くから」スタスタスタ……

QB「………」

ほむら「………」


さやか「どこ行ってたのさー、まどか?探したんだからね?」

まどか「ごめんごめんさやかちゃん、ちょっとね」

QB「あの、暁美ほむら」

ほむら「……はっ」

QB「鹿目まどかはもう行っちゃったし、今ここで僕たちが争う理由は無くなったんじゃないかな」

ほむら「いえ、まだよ。あなた、どうせまたまどかに契約を持ちかけに行くつもりなのでしょう」

QB「それは当然じゃないか。どちらにしろ、この個体はもうボロボロの傷だらけだからね。どうなっても構わないけれど……」

マミ「キュゥべえ!!」

QB「! マミ!」

ほむら「………」←左手で首根っこを掴んでぶら下げてる状態

マミ「…………あなた、何者?」

ほむら「ただの魔法少女よ」

QB「マミ、助けて!このままじゃ殺される!」

マミ「……キュゥべえを、離してあげてくれるかしら?」

ほむら「ええ、いいわよ。どの道今この場でこいつに用は無くなったから」ポイッ

QB「ぶっ」ベチャッ

マミ「ちょっ、大丈夫キュゥべえ!?よくみたら体中傷だらけじゃないの!」

QB「うぅっ……」ヨロヨロ

ほむら「これでもうわたしに用はないわね?」コッコッコッ……

マミ「……はい、これで処置完了」

QB「ありがとうマミ、助かったよ」

QB(それにしても、まさか鹿目まどかが傷だらけの僕をあっさり暁美ほむらに受け渡すとは……誤算だったよ)

マミ「一体何があったの、キュゥべえ?」

QB「突然僕の前に現れた魔法少女……彼女の名前は暁美ほむらと言うのだけれどね。彼女に、何の勧告も無く襲われていたんだよ」

マミ「………新しい魔法少女を、生み出させないためにかしら?」

QB「恐らく、そうだろうね。実際、魔法少女の素質を持っている子を勧誘しようとしていたところに彼女が現れたから」

マミ「素質を持っている子が?」

QB「うん。もしよかったら、学校の方で接触してもらえないかな、マミ?」

マミ「ええ、いいわよ。名前はなんていうの?」

QB「ああ。彼女の名前は―――」

翌日―――

ほむら(それにしても意外だったわ……まさかまどかが(中略)なんて。いつもの彼女なら、キュゥべえを庇ってもおかしくないと思っていたのだけれど……)

ほむら(……また、巴マミとは険悪な仲になりそうね。まぁ、今に始まった事ではないけれど)

ほむら(とにかく、接触はされたものの魔法少女の事とかは一切知らないままのはず。この調子で行けば……)

ゲルト「ガアアアアアアア!!」

ほむら「うるさいわね。さっさとくたばりなさいよ」ポイポイポイ

ドガドガドガァァァァァン!!

ゲルト「ギャアアアアアアア……」ボロボロ……

ほむら「ふぅ……」

まどか「あれ?ほむらちゃん?」

ほむら「!」

マミ「先を越されていたのね……」

ほむら「巴マミ……まどか……それに……」

さやか「転校生……あんたも魔法少女だったんだ」

ほむら「美樹さやかまで……」

マミ「魔法少女体験コースは今日は中止ね。魔女は暁美さんが倒してしまったみたいだし」

ほむら「………」

まどか「そうですか……ちょっと残念です」

さやか「まぁ、魔女、だっけ?その化物が一体倒れたって言うんなら、喜ぶべきことですよね?」

マミ「ええ、そうなのだけれど……」

マミ≪暁美さん……ちょっと、二人で話がしたいわ。今夜、公園まで来てくれるかしら≫

ほむら≪………考えておくわ≫

マミ「それじゃ、帰りましょうか。鹿目さん、美樹さん?」

さやか「りょーかいでっす!」

まどか「それじゃね、ほむらちゃん」

スタスタ……

ほむら(わたしの真意を、問いただそうと言ったところかしら……とにかく今夜、公園ね)

夜、公園―――

マミ「………来たわね」

ほむら「巴マミ……」

マミ「この前の事……聞かせてもらおうかしら?」

―――中略―――

ほむら「あなたとは戦いたくないのだけれど」

マミ「なら二度と会うことの無いよう努力することね。話し合いで終わるのは、きっと今日で最後だろうから」スタスタスタ……

ほむら「………」

数日後、病院―――

さやか「お待たせ、まどか」

まどか「ううん、大丈夫だよ」

さやか(お見舞いにしては早かったねとか、言ってこないんだ……)

さやか「……あれ?」

まどか「? どうかしたのさやかちゃん?」

さやか「いや、あそこ……なんだろ……?」

QB「グリーフシードだ!孵化しかかってるよ!」

まどか「グリーフシード……って、なんだっけ?」

さやか「え、あ、えーと……」

QB「グリーフシードっていうのは(説明省略)だよ!早くしないと魔女が孵化する!!」

まどか「ま、魔女が……」

さやか「っ……まどか、マミさん呼んできて!!」

まどか「え、さやかちゃんは?」

さやか「あたしはここでこいつを見張ってるから!!」

QB「僕はさやかについているよ。まどか、マミを連れてきて!」

まどか「う、うん、わかった!」タッ

マミ「ここね……」パァァァ

シャル結界の中―――

まどか「間に合ってよかったです」

マミ「無茶しすぎ、と言いたいところだけれど……っ!」

まどか「?」

コッコッコッ……

マミ「言ったはずよね?二度と会いたくないって」

ほむら「今回の得物はわたしが狩る。あなたたちは手を引いて」

マミ「そうもいかないわ」サッ

ほむら「っ!?」シュルシュルシュル ギュッ

ほむら「くっ……何を!?」

マミ「大人しくしていれば帰りに解放してあげるわ。行きましょう、鹿目さん」

まどか「いや、これはちょっと酷くないですか?」

マミ「えっ?」

ほむら「まどか……?」

まどか「行くならマミさん一人で行ってください。わたし、ほむらちゃんを放って行くことは出来ません」

マミ「っ……そう、わかったわ。先に行かせてもらう」スタスタスタ……

ほむら「まどか……?どうして……」

まどか「いや、だって……いくらなんでも酷いよ、これは」ウンショウンショ

ほむら「っ……」

まどか「ん~……!!ダメだ、解けないや……」

ほむら「わたしならこのままでも大丈夫だから、まどかは巴マミと……!」

まどか「嫌だ!問答無用で人を拘束するような人には、ついて行きたくないよ!」

ほむら「まどか……」

シャル結界、中枢―――

マミ「間に合ったわね!」スタッ

さやか「あ、あれ?マミさん一人?まどかは?」

マミ「鹿目さんなら、ちょっと訳ありで今は別行動を取っているわ!!」

さやか(……なんかちょっとご乱心?)

QB「話は後だ、二人とも!魔女が現れるよ!!」

マミ「っ………!美樹さん、あなたはそのまま隠れていて!!」

さやか「が、頑張れ、マミさん!!」

ポテッ

シャル「………」

マミ「ああもう!!一気に倒してやるわ!!」ブゥンブゥンブゥンブゥン

ドドドドン!!!

シャル「」バスバスバスバス!!

シャル「アーン」ガパァァ

グオオオオオオオオ!!!

マミ「いきなり近づいてこないちょうだい!!」シュルルルル ズバンッ

シャル「ガッ!?」グラァ

マミ「はぁぁぁぁぁ!!」ドドドドン!!

シャル「グガガガガガ!?」バスバスバスバス!!

マミ「更に拘束!!!」シュルシュルシュルシュル!!!

シャル「オグッ」ギュッ!!

マミ「トドメよ!!ティロ・フィナーレ!!!」バシュウウウウウウウ!!!

ドガアアアアアアアァァァァァン!!!!!

シャル「ギャアアアアアアアアアアアアア………」ボロボロボロ……

さやか「い、いやったー……」(戦い方こわっ!!素直に喜べないわ!!)

ほむら「……!」スタッ

まどか「結界が……崩れていく……?」

マミ「はぁ……」

さやか「あ、あれ?まどかに……転校生?」

ほむら「勝てたのね、マミ……っ、まさか、美樹さやか!?」

さやか「へっ?」

ほむら「あなた、契約なんか……!?」

マミ「失礼な人ね、暁美さん?わたし一人では勝てないとでも?」ヒョイ

ほむら「ほ、本当に一人で……?」

マミ「決まっているでしょう!?それと………鹿目さん」

まどか「は、はい」

マミ「あなたは、暁美さんの味方をするのね?」

まどか「いや、別に元々マミさんの味方だったつもりもないですし」

マミ「っ……」

さやか「え、いや、ちょっと……?なんで険悪なムードになってるんですか……?」

マミ「行きましょう、美樹さん。鹿目さんは、暁美さんと一緒にいたいみたいよ」スタスタスタ

さやか「えーっと……ごめん、まどか。あたし、マミさんと一緒に行ってるから。後で、何があったのか教えてね」タッタッタ

まどか「……」

ほむら「……」

ほむら「と、とりあえず、ありがとうまどか」

まどか「ううん、別にお礼を言われるような事は何もしてないよ」

ほむら(……いつもなら、この魔女に一人で挑んだ巴マミは高確率でやられていたはずだけれど……)

まどか「マミさんとほむらちゃん、何かあったの?」

ほむら「え?」

まどか「だってマミさん、有無を言わさずにほむらちゃんを拘束してたし……」

ほむら「……大したことではないわよ」

まどか「そっか。それならいいんだけど」

ほむら(ふ、深く追求してこない……っ?何、このもやもやする感じは……)

数日後―――

恭介「諦めろって言われたのさ……」

さやか「恭介……」

恭介「奇跡か魔法でもなければ……!!」

さやか「っ……あるよ」

さやか「奇跡も、魔法も(以下略」

夜、商店街―――

まどか「……あれ?あそこにいるの……仁美ちゃーん!」

仁美「あらぁ鹿目さん?どうかなさいまして?」

まどか「いや、何やってるのかなって」

仁美「わたくし、これからとってもいいところに行きますのよ。そうだ!よろしければ、鹿目さんも是非」スッ

まどか「わたしは遠慮しておこうかなって」ヒョイ

仁美「あらぁ、そうですの?残念ですわぁ」シュン

まどか「夜も遅いから、気をつけてね?」

仁美「了解しましたわぁ、鹿目さん♪」

まどか「さて、わたしも家に帰ろうっと」タッタッタ―――

廃工場―――

マミ「………」コソッ

おっさん「俺ぁダメなんだ……もう何もかもよぉ……」

ドボドボ

マミ(あ、あれは……混ぜたら危険!?)タンッ

ガシッ

おっさん「あっ、おいあんた!?」

マミ「でぇい!!」ブゥン!!

ガシャーン

マミ「ふぅ……これでひと安心ね。さて、魔女の結界は……」

マミ「……?」

おっさん「てめぇ……」ユラユラ

おばはん「なにしてくれてんのよ……」ユラユラ

仁美「許すまじですわ……」ユラユラ

マミ「あ、あら……?もしかして、ピンチ……?くっ!」タッ

ガチャッ バタンッ

マミ「! 見つけた、魔女の結界!!」パァァァ

エリー結界―――

マミ「足場のない結界……動きが取りづらいわね」ユラユラ

エリー「アハハハハハハ!」

マミ「現れたわね、魔女―――!?」

ザザザ……

いや、これはちょっと酷くないですか―――
               行くならマミさん一人で―――
    まさか、美樹さやか―――
                          ほ、本当に一人で―――
         元々マミさんの味方だったつもりもないですし―――

ザザザザ……

マミ「ぐっ……うるさい、うるさいっ!!」ブンブン!!

゙シガシッ

マミ「えっ、しまっ……!?」

ズバズバズバン!!

マミ「―――!?美樹さん!?」

さやか「これでトドメだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ブゥン!!

バキャァァァァァァァ!! ドチャッ

ボロボロボロ―――

さやか「いやぁ、びっくりしたぁ!マミさん、ちょっと油断しすぎなんじゃないですか?」

マミ「え、えぇ……美樹さん、契約したのね……」

さやか「え、あ、ハイ、まぁ」

コッコッコッ……

マミ・さやか「!」

ほむら「あなたは……?」キョロキョロ

マミ「遅かったわね、暁美さん?」

ほむら(まどかがいない?)

さやか「やっほ、転校生!まどかから話、聞いてるよ」

マミ「っ……!」

ほむら「え、えぇ……聞きたいのだけれど、ここにまどかは?」

さやか「え?いや、いないと思うけど」

マミ「鹿目さんに随分とご執心ね、暁美さん?」

ほむら「………まぁ、いいわ。とりあえず、二人とも無事でよかったわね」

さやか「あ、ちょっと待ちなよ!……行っちゃった」

翌日―――

まどか「へぇ、さやかちゃん魔法少女になったんだ」

さやか「まぁねー。マミさんや転校生……ほむらもいるしさ」

まどか「そっかぁ。頑張ってね、さやかちゃん」

さやか「そういうまどかの方はどうなのさ?」

まどか「え、わたし?」

さやか「魔法少女になるつもりは、ないの?」

まどか「いや、別に……」

さやか「……あ、そう……」

展望台―――

杏子「久々に見滝原に帰って来たと思ったら、魔法少女増えてやがんのかよ」

QB「なぜ、急に帰ってこようと思ったんだい?」

杏子「ちょっとねー。今ならマミにも勝てるかなって思っただけさ」

杏子「でもなー、さすがに多対一はきついだろうからさぁ」

QB「さやかを最初に狙おう、ということかい?」

杏子「ま、そゆこと。止めるだなんて言い出さないよねぇ?」

QB「止めるつもりは無いけれどね」

杏子「さってと、ひよっこと遊びに行ってやろうじゃん!」

夕方―――

さやか「さて!魔女退治のパトロールに行きますかー!」スタスタスタ

ガーッ

さやか「……ん、誰もいないね」

さやか(もしかしたらまどかが来てるかもって思ったけど……別にそんなことはなかった)

路地裏―――

さやか「……!魔女の結界……?」

QB「いや、結界が不安定だ。これは、使い魔のものだね」

さやか「マミさんもほむらも、来てないんだ……」

QB「二人は二人で別のところをパトロールしてるんじゃないのかな」

使い魔「ブウウウウウンwwww」

さやか「一人でも、やってみせる!!」ザザザン!!

さやか「てええええええいい!!」ヒュンヒュンヒュンヒュン!!

ギキキキィィィン!!

さやか「!?」

杏子「ちょっとちょっと、何やってんのあんた?」

さやか「あ、あんた誰!?」

杏子「先輩に対して、そのクチの聞き方は何さ?」ジャキッ

さやか「っ……!!」

―――中略―――

ほむら「双方、武器を納めなさい!」

マミ「この戦い、わたしたちが預かるわ!!」

さやか「ほ、ほむら……っ?」

杏子「マミ………ちっ、見つかったか」

マミ「何しに見滝原へ来たの、佐倉さん?」

杏子「……多対一じゃ、分が悪いのは承知だ。ここは退かせてもらうよ」タンッ

マミ「逃がさないわよ!!」タンッ

さやか「はぁ、はぁ……」

ほむら「大丈夫、美樹さやか?」

さやか「いや、まぁ……あいつ、何者?」

ほむら「彼女は―――」

歩道橋―――

まどか「ふんふ~ん……?あれ、あそこにいるの……」


杏子「先にあっちのひよっこをぶっつぶしてやろうと思ってたけどさぁ?あんたからやっちゃっても構わないんだよ?」

マミ「……随分と自信ありげね」

杏子「まぁねー。あんたと別れてから、あたしも随分と力付けたつもりだし?」

マミ「なるほどね。わたしに勝てると踏んで、こうして帰って来たと言うことね」

杏子「そういうこと、だっ!!」ダンッ

マミ「っ!!」シュルシュル

杏子「いつまでそのリボンに頼ってんだよ!!」スパスパン!

マミ「くっ!!」ジャコンッ ドンッ

ガキャァァン!

杏子「甘い!!」

杏子「んなっ!?」グラリ

マミ「はい、無力化」ヒョイ

杏子「あ、あたしのソウルジェム!?」

マミ「あなたはもう、魔法少女じゃないほうがいいかもしれないわね」ポイッ

ヒュウウウウウウウウ……ポトッ


まどか「……マミさん、知らない人と戦ってるや……近づかない方がいいかな……ん?」

まどか「あれ、知らない人が倒れこんじゃった……」

まどか「………」

ほむら「巴マミ……―――!!?」

マミ「佐倉さん、佐倉さん!?」

杏子「」グッタリ

QB「今のはまずかったよ、マミ」

さやか「え、何この展開」

ほむら「くっ!」ヒュン

さやか「え、ほむら!?」

マミ「ど、どういうこと……佐倉さん、息してないわ!?」

さやか「え、えぇぇ!?どういうこと、キュゥべえ!?」

QB「魔法少女の本体は(略)だからね。便利なものだろう?」

数分後―――

ほむら「ふぅ……」コトン

杏子「―――……んあ?」パチッ

マミ「佐倉さん!?」

杏子「え、なんだよオイ……雁首揃えて辛気臭ぇ顔しやがって……?」ポカン

さやか「あ、あたしは……」

ほむら(この場にまどかがいないことが不幸中の幸い……かしらね)

まどか「み、みんな?」

ほむら「っ!?」

QB「やあ、まどかも見ていたんだね。今のは(説明中)だったんだよ」

ほむら(インキュベーター……いらんことまでベラベラと!!)

杏子「それじゃあたしたち、ゾンビにされたようなもんじゃねぇか!!」

マミ「………っ」

まどか「………あ、えっと……」

ほむら「と、とりあえずまどかはもう帰りなさい。ね?」

まどか「う、うん……?」

翌日、学校・屋上―――

まどか「ほむらちゃん、昨日のことなんだけど……」

ほむら「ええ……わかっているわ」

まどか「……さやかちゃん、落ち込んでるのかな」

ほむら「落ち込もうとどうしようと、これは魔法少女一人一人の問題よ。わたし達でどうこう出来る問題では、ないと思うわ」

まどか「そう、だよね……」

ほむら(本当に突っ込んで聞いてこないのね……)

さやかの部屋―――

さやか「はぁ……これからどうしよ……」

杏子≪いつまでもしょぼくれてんじゃねーぞ、ボンクラ≫

さやか「!」

マミ≪美樹さん……佐倉さんが、話したい事があるそうなの。ちょっと、付き合ってもらえるかしら?≫

さやか≪マミさん……佐倉杏子……≫

マミ「美樹さん……後悔、してるの?」

さやか「それは……」

杏子「ンな気にする程の事でも、ねーと思うけどな」

さやか「……」

マミ「流石に気にする程の事でもないって割り切ることは、わたしも出来ないけれど……」

マミ「でもね、騙されたー、ってつもりもないのも事実」

さやか「マミさん……」

杏子「あんただってさ、叶えたい願いがあったからそうやって魔法少女になったんだろ?」

さやか「そりゃ、まぁ、そうだけどさ……」

杏子「だったら、後は自業自得の世界ってね」

マミ「ええ、そうね。これに関しては、わたしも佐倉さんと同意見」

杏子「なんだよ、今日は随分と態度が丸いじゃねーか」

マミ「そうかしら?」

杏子「言っとくけどな、あたしはまだ見滝原を諦めたわけじゃねーからな?」

マミ「その時はまた、わたしに戦いを挑んで来るといいわよ。いつでも受けてあげるから」ニコッ

杏子「はんっ、上等!」ニカッ

さやか「二人とも……」

杏子「あーもう、いつまでんなしみったれた顔してんだよ!ほれ、こいつでも食って元気出せ!」ポイッ

さやか「!」パシッ

マミ「佐倉さん、それは……」

杏子「誤解すんな!これはあたしのなけなしの金で買ったもんだ!盗品じゃねーからな!?」

さやか「……ありがと。気持ちだけ、受けとっておく」ポイッ

マミ「っ、美樹さん……」パシッ

さやか「もう少し、一人で色々と考えてみるよ……」トボトボ

杏子「………」

マミ「いつか、立ち直ってくれるわよね……美樹さん……」シャリシャリ

杏子「おいマミなんで食ってんだ」

翌日―――

まどか「さやかちゃん、おはよう!」

さやか「っ!」

仁美「もう、風邪はよろいいんですの?」

さやか「え、あ、あぁ……心配かけちゃったね。もう大丈夫だよ!」

まどか「よかったぁ……」

さやか「あっはは……はぁ」

仁美「……あら?」

さやか「?」

まどか「どうかしたの、仁美ちゃん?」

仁美「上条くん、退院なさったんですのね」

さやか「………!」

教室―――

仁美「さやかさん、行かなくてよろしいんですの?」

さやか「え……あたしは……」チラッ

まどか「?」

さやか「……いいよ、別に……」

仁美「………」

放課後―――

さやか「それで、話って何?」

仁美「……恋の、ご相談ですわ」

さやか「へ、へぇ……仁美、好きな人いたんだ?」

仁美「ええ……上条恭介くんの事、ずっとお慕いしてましたの」

さやか「え……」

―――中略―――

仁美「さやかさん自身、よくお考えになって決めてください。後悔、なさらぬよう……」ペコリ

スタスタ

さやか「……あ、あたし……は……」

夜、マンション前―――

さやか「はぁ……魔女退治、行かなくっちゃ……」フラフラ

さやか「……………誰もいない」

さやか「グスッ……仁美に、恭介取られちゃうよ……誰か……誰かぁ……」

工場団地―――

さやか「…………この辺りに、魔女が……」スタスタ……

さやか「見つけた……」パァァァ

エルザ結界―――

マミ「……本当に、あなたの事、信用していいのね?」

杏子「くどいっつーの!放っておけねーんだよ、あいつの事!」

マミ「ふふっ……あなた、昔とずいぶん変わったと思っていたけれど……わたしの気のせいだったみたいね」

杏子「あーうぜぇ!行くぞマミ!」

さやか「待った」

マミ・杏子「!」

さやか「あたしが相手をするから……二人とも、下がっててよ」

杏子「お、おい?」

マミ「美樹さん、大丈夫なの?」

さやか「ちょっと、暴れたい気分なんです」チャキッ

エルザ「………」

ブワワワワワワァァァァァァァァ!!

さやか「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ブゥゥゥゥン!!

ズバズバズバァァァン!!

さやか「はっ!!」ダダダダダダダダダダダンッ!!

さやか「やぁっ!!」

エルザ「……」

ザワッ!!

さやか「あくっ!!?」

ザワザワザワ……

さやか「うぐっ………!!」

マミ「美樹さんっ!!」

杏子「ちっ……!?」

ドガドガアアアァァァン!!

さやか「え―――」ガシッ

フワッ―――スタッ

ほむら「無茶し過ぎよ、美樹さやか」

さやか「ほ、ほむら……?」

ほむら「あなたたちもあなたたちよ。何故ベテラン二人が揃って新人の戦いを呆けて見ているの?」

マミ「え、いや、美樹さんが一人でやるって……!!」

ほむら「言い訳は―――」

さやか「そうだよ、ほむら……」

ほむら「え……?」

さやか「あたし一人でも、魔女をやっつけるんだから……―――!!」ダァンッ!!

タタタタタタタタタタタタァンッ!!

さやか「せやぁ!!」ズバッ

さやか「あぐっ!?」ダドンッ!!

杏子「お、おいさやか!?」

ほむら「っ……さやか!!」

さやか「……―――あははははは」

マミ「み、美樹、さん……?」

さやか「本当だぁ……その気になれば、痛みなんて(以下略)」

エルザ「……―――」

ガシャアアアァァァン ガラガラガラ―――

さやか「はんっ……コツを覚えちゃえば、なんてことないね」ヒョイッ

ほむら「さやか……あなた……」

さやか「はい、これあげるよ、ほむら。さっき助けてくれたお礼」

ほむら「っ……」

さやか「これで貸し借り、無しね。そんじゃ」スタスタ

ザァァァァ……

まどか「……あれ、雨降ってきちゃってる……」

まどか「………」

まどか「さやかちゃん達、今夜も魔女退治行ってるんだよね……」

まどか「傘、持って行ってあげよう」タッ

バス停―――

さやか「はは……何やってんだろ、あたし……」

パシャ、パシャ……

さやか「……」

まどか「見つけた、さやかちゃん……って、どうかしたの?」

さやか「まどか……ううん、なんでもないよ」

まどか「なら、いいんだけど……あ、これ。雨降って来ちゃったから、濡れたら困るだろうなぁって思って、傘持ってきたよ。はい、置いておくね」

さやか「………」

まどか「それで、ほむらちゃん達とは一緒じゃないんだ?」

さやか「ほむら達なら、さっき会ったよ……工場団地で分かれて、今はどこに行ったのかわかんない……」

まどか「そっか、ありがとうさやかちゃん!わたし、ほむらちゃん達も探してみるね。それじゃ」タッタッタッ

さやか「………っ!!」ガシッ

まどか「え、え?」

さやか「今日さ……放課後、仁美と話したの、まどかも知ってるよね」

まどか「う、うん……?」

さやか「仁美さ……恭介の事、ずっと好きだったんだって……」

まどか「え、嘘ぉ!?」

さやか「ホント……でもさ、あたしには先を越す権利があるとかなんとか言ってさ……」

まどか「それなら、告白しちゃいなよさやかちゃん」

さやか「こんな姿にされちゃって、告白なんて……出来ないよ……うぅっ………!」ポロポロ

まどか「………」

さやか「……っ、ごめん、まどかに言ってもどうにもならないよね……」

まどか「え、あ、うん、まぁ」

さやか「ちょっと、一人になりたい……」スクッ スタスタ

まどか「さやかちゃん、傘忘れてるよ!」

さやか「いらない……雨に当たりたい……」ダッ

まどか「ちょっ、人が親切に持ってきたのに!?待ってよさやかちゃん!!ダッ

さやか「ついてこないでよ!!」バシャバシャバシャバシャ

まどか「傘、傘持って行ってよ!!」バシャバシャバシャバシャ

さやか「雨に当たりたいんだっての!!」バシャバシャバシャバシャ

まどか「風邪引いちゃうよ!?」バシャバシャバシャバシャ

さやか「あたしは魔法少女なんだからそんな心配いらないってば!!」バシャバシャバシャバシャ

まどか「そんなの関係ないもん!!わたしの傘が使えないって言うの!?」バシャバシャバシャバシャ

さやか「っ……はぁ、参った、降参!」バシャバシャ……パシャ……パシャ……

まどか「ようやく止まってくれたよ……」

さやか「……ごめん、まどか。傘、貸してくれる?」

まどか「うん!はい!」ニコッ

さやか「ほら、まどかはほむら達探しに行くんでしょ?」

まどか「あっ、そうだった!それじゃね、さやかちゃん!」パシャパシャッ

さやか「はぁ……なんなんだか、あの子は」

工場跡地―――

ザァァァァ……

ほむら「! まどか……?」

まどか「やっぱり!三人とも、雨に濡れて!!体調崩しちゃうよ!?」

マミ「え、あ……」

杏子「な、なんだお前っ?」

まどか「はい、傘!ちゃんとみんなの分、持って来たんだから!」

マミ「あ、ありがとう鹿目さん」

ほむら「……」

杏子「あ、あたしのもあんのかよ!?」

まどか「もしかしたら一緒にいるかもしれないなって思ったの」

杏子「お、おう……サンキュー」

まどか「それじゃ、わたし帰るね!」パシャパシャッ

マミ「………随分と、元気な子ね……」

ほむら「佐倉杏子……巴マミ……これから、時間はあるかしら?」

杏子「あん?」

マミ「どうかしたの、暁美さん?」

ほむら「話がしたいの……あなた達と」

ほむら(とりあえず、杏子とマミには先にワルプルギスの夜の事を話してしまいましょう。さやかは……期待は、しない方がいいかもしれない)

翌日―――

さやか「お、おはよ、二人とも」

仁美「……おはようございます、さやかさん」

まどか「おはよう、さやかちゃん!」

仁美「………」

さやか「………っ」

まどか「……え、えと……?」

さやか「仁美。お昼、ちょっと二人で話したい事があるんだけど……いい?」

仁美「!」

さやか「………」

仁美「……ええ、わかりましたわ」

昼休み、中庭―――

仁美「……それで、話って何ですの?」

さやか「ん……昨日の話、なんだけどさ……」

仁美「っ……」

さやか「あたしは、今日明日で告白とか、そんなことをするつもりはないから」

仁美「さやかさん……?」

さやか「仁美が、それでも恭介に想いを伝えるって言うんなら……好きにすればいいよ」

仁美「それが、さやかさんの答えということで……よろしいんですの?」

さやか「ん。あたし、今は色々と忙しいから」

仁美「………」

さやか「それでさ、もし二人が付き合うようになったっていうんなら……ちゃんとあたしにも教えてよね」

仁美「それは……」

さやか「話ってのは、そんだけ。……心配しないでよ、仁美」

仁美「え?」

さやか「こんなことで、あたし達の友情は壊れたりしないから。……ね?」

仁美「……フェアじゃ、ありませんわね」

さやか「!」

仁美「今は、と仰いましたね、さやかさん」

さやか「え、うん、言ったけど……?」

仁美「なら、いつかはその忙しいのもなくなると考えてよろしいんですのね?」

さやか「それは、どうだろ……わかんない、かな」

仁美「いいですわ。さやかさんがそういうことを考えられる余裕が出来るまで、わたくしはお待ちいたします」

さやか「仁美…?」

仁美「そうでなければ、フェアじゃありませんもの」

さやか「気にしないでもいいのに……」

仁美「わたくしの気が収まりませんの」ニコッ

さやか「そっか……ん、わかった」


ほむら(………)

放課後―――

ほむら「美樹さやか」

さやか「……ん?ほむら?」

ほむら「体調はどう……?ソウルジェムは……?」

さやか「体調は問題なし、だけど……ジェムは、ちょっと濁っちゃってる、かな」

ほむら「なら、これを」スッ

さやか「!」

ほむら「大丈夫。昨日の魔女とは、別の物だから」

さやか「……言ったでしょ。貸し借りは無しだって。受け取るつもりはないよ」

ほむら「…………。なら、まどか」

まどか「えっ?」

ほむら「これ、あなたにあげるわ。あなたがこれをどうするかは、あなたの好きにしなさい」

まどか「………」

ほむら「それと、美樹さやか。もうひとつ」

さやか「な、何さ?」

ほむら「もし、あなたにまだ正義の魔法少女としての志があるのなら……今日の夜、わたしの家に来てちょうだい」

さやか「………」

ほむら「わたしからは、それだけよ」スタスタ

まどか「え、あ、えとえと……」オロオロ

まどか「わ、わたしは何も持ってないよ!?」ポイッ

さやか「あっ……」

まどか「そ、それじゃねさやかちゃん!また明日!」ダッ

さやか「………もう、どいつもこいつも……っ」ポロポロ

さやか「どうしてこう、不器用なのかな……」ゴシゴシ

ヒョイ

パァァァァ………

夕方、まどかの家―――

QB「まどか、いるかい?」

まどか「? あ、キュゥべえ」

QB「僕と、契約するつもりはないのかい?」

まどか「え、うーん……だって、特に叶えたい望みとかもないし……」

QB「キミの祈りならば、ほむら達を元の人間に戻すことだって可能だと思うよ?」

まどか「それを、ほむらちゃん達が望んでると思うの?」

QB「さあ、それは僕にはわからないことだけどね。でも、少なくともさやかは少なからずそう思ってる節があるんじゃないのかな?」

まどか「あははは、そんなわけないよ!」

QB「なぜそう断言出来るんだい?」

まどか「わたしの知ってるさやかちゃんは、そんな弱い子じゃないもん!」

QB「……」

まどか「キュゥべえは、さやかちゃんを甘く見すぎだよ?」

QB「そうかい。キミがそう思うんなら僕からはこれ以上は言わないさ」トコトコ

夜・ほむらの家―――

ピンポーン

ガチャ

ほむら「………信じていたわよ」

さやか「うっさい。正義の魔法少女って言われて、あたしが来ないわけにはいかないでしょ」

ほむら「ふふ……そうね―――さやか」

さやか「中、入れてよ」

ほむら「ええ、上がりなさい」

居間―――

杏子「おっ、来たなボンクラ」

マミ「待っていたわよ、美樹さん」

さやか「マミさん……それに……―――杏子」

杏子「ようやく、名前で呼んでくれたな、さやか」

さやか「ほむらじゃあるまいし、そういつまでもフルネーム呼びは出来ないからね」

ほむら「何か言ったかしら?」

さやか「何でもない!ほら、話したい事、あるんでしょ?早くしてよ!」

マミ「よかった……元気を取り戻してくれたみたいで」

杏子「マミも大概お節介焼きじゃねえか」

マミ「それは……そうよ。言ってしまえば、美樹さんをこんな世界に巻き込んだのはわたしですもの」

杏子「なら、責任持ってさやかの事を見てやれよな、マミ」

マミ「もちろん」ニコッ

ほむら「それじゃ、話を始めるわよ。既に巴マミ、佐倉杏子には話したと思うけれど……あと数日で、この街にワルプルギスの夜が―――」

QB「………」

―――数十分後

ほむら「―――以上よ」

さやか「ワルプルギスの夜……か」

マミ「そいつを撃破、あるいは撃退するのが暁美さんの目的だったのね……」

杏子「勝ち目なんてあんのかよ?」

ほむら「それは―――正直なところ、わからない。でも、これだけの魔法少女が揃っていれば、或いは……」

QB「歴史に名を残す程の魔女だよ。キミ達が力を合わせたところで、勝てるかどうか」

さやか「!」

杏子「てめぇ……どのツラ下げて出てきやがった?」チャキッ

マミ「……佐倉さん、武器を納めて」

QB「やあ、みんな。どうやら、当面の危機は回避出来たようだね?」

ほむら「キュゥべえ……」

QB「さやかも、きちんとソウルジェムを浄化出来たんだね」

さやか「え、いやぁ、まぁ……結局、ほむらには貸しひとつだけど」

ほむら「何の話かしら?」

さやか「………」

ほむら「あのグリーフシードは、わたしがまどかにあげた物よ。まどかがそれをどうしたのかは知らないけれど……そこに、わたしの意思は介入していない」

さやか「そうは、思えないって」

ほむら「なら、あなたへの貸しひとつを、ワルプルギスの夜との戦いに力を貸してもらうと言う事でチャラにしましょう?」

さやか「っ……」

ほむら「そう思ってくれて、構わないわ。どちらにしろ、あいつには一人では勝てないのだから」

QB「まるで、今まで何回も挑んできたとでも言うような口ぶりだね?暁美ほむら」

ほむら「………」

QB「キミの今までの行動、それに言動……キミという存在に、答えが見えて来たような気がするよ」

QB「なるほどね、それが正解だとするならば、まどかのあの膨大な素質にも納得だ」

ほむら「……どういうこと?」

QB「何、簡単な事さ。キミは鹿目まどかに随分と―――」

マミ「そこまでにしておきなさい、キュゥべえ」

QB「!」

ほむら「……マミ?」

マミ「丁度よかった……わたし、あなたに聞きたいことがたくさんあったの。あの日からあなた、わたしの家にも来てくれなかったし……」

QB「ああ、今までまどかに付きまとっていたからね」

ほむら「このっ……!」ジャコッ

マミ「待って、いいのよ暁美さん。キュゥべえと、話をさせて?」

ほむら「………」

QB「なんだい、マミ?」

マミ「あなたの、本音を聞きたかったの」

QB「僕の本音?」

マミ「そう。あなた、魔法少女の契約をする時に、色々と重要な事を話さないわよね?」

QB「僕はさほど重要じゃないと思うから話さないだけなんだけれど……」

マミ「つまり、あなたはわたしたちを騙しているつもりはないと言うことね?」

QB「そう言うことだね」

マミ「……わたし達………いえ、少なくともわたしは、騙されたとは思ってないわ」

ほむら「!」

杏子「だな。魂はどうだろうと、奇跡を起こしてもらったって事実はかわんねーし」

さやか「マミさん……杏子……」

杏子「ただな、そういうことは前もって言うべき事だ。昔から、そうだったんじゃねーのか?」

QB「まぁ、それはそうだね」

杏子「それで自棄を起こして崩れて行った魔法少女だって、少なからずいるんじゃねえのか?こいつみたいによ」

さやか「ちょっ、なんでそこであたしが出て来るのよ!?」

杏子「だってお前、あたし達が気にかけてなけりゃ確実に崩れてただろ?」

さやか「それはっ……」

杏子「ほら、否定出来ねぇ」

さやか「ぐっ……!」

QB「………」

なんだろう、なんか最初に思い描いてたのとどんどん違う方向に行ってる……

このまま続けてもまどっち淡泊があまり活かされない気がしてきた

マミ「人間と言うのはね、キュゥべえ。魂の在り処には、色々と拘る生き物なの」

QB「そうかい。今後は、気を付ける事にするよ」

ほむら「いいわ。ここで………全て、話してしまいなさい、キュゥべえ」

マミ「え?」

杏子「……?」

さやか「全てって……?」

QB「…………」

ほむら「さやか。何故わたしが、あなたにソウルジェムを浄化して欲しかったのか……その理由、知りたいでしょう?」

さやか「……………ううん。なんとなくだけど……あたしは、気付いてる……と、思う」

ほむら「! ……なら、あなたの口から言って?」

マミ「………」

杏子「………」

QB「美樹さやか……まさか……」

やか「ソウルジェムがあたしたち魔法少女の魂……っていうのは、もういいよね」

マミ「え、えぇ……」

さやか「そして……ジェムが濁る時ってのを、あたしなりに色々とジェムを見続けてさ、気付いたんだよね」

杏子「………まさか?」

さやか「そう……。落ち込んだり、悲しんだりした時……平たく言えば、心に絶望が広がると、ソウルジェムは穢れを溜め込むの」

マミ「…………………」

さやか「それで……もし、この、魔法少女の魂が、穢れ切っちゃったら……」

さやか「あたし達魔法少女は、魔女として生まれ変わる」

杏子「っ………」

マミ「ほ、本当……に……?」

さやか「これが、あたしの見解。どう、ほむら、キュゥべえ?……合ってる?」

QB「………訂正する程、間違ってはいないね」

ほむら「むしろ訂正するところなんて、なかったでしょう?そう、その通りよ」

マミ「……あ……あぁ……っ」

杏子「お、おい……大丈夫か、マミ?」

マミ「そ、ソウルジェムが魔女を生むのなら……っ」

ほむら「ストップよ、巴マミ」

マミ「あ、暁美さん……っ?」

ほむら「今、さやかが言った通りよ。魔法少女は、いずれは魔女となる運命にある」

さやか「………」

杏子「っ……そうかよ」

マミ「……っ……」フルフル

ほむら「それで、生きる事を諦めると言いたいのなら……今すぐ、この場から出て行きなさい。止めは、しないわ」

さやか「あたしは残るよ、もちろん」

杏子「さやかに同じく、だ。まぁ、確かにびっくりさせられたと言えばびっくりさせられたけどな……冷静に考えりゃ、色々と合点も行った」

マミ「暁美さんっ……佐倉さんっ……美樹さんっ……」

ほむら「聞いた通りよ、巴マミ。さやかも、杏子も、こうして残ると言っているわ。でも、あなたが出て行くというなら、わたしは止めない」

マミ「………」

ほむら「出来るなら……力を、貸して欲しい。……―――巴さん」

マミ「! 暁美さん、あなた……」

ほむら「わたしの、もう一人の憧れの魔法少女……そんな人の、カッコいい所、もう一度見たい」

ほむら「これは、わたしのワガママだけれどね」

QB「暁美ほむら、やはりキミは……」

ほむら「……聞きたい事があるなら、後でいくらでも話してあげる。だから今は、お願い……黙っていて、キュゥべえ」

QB「………」

ほむら「あなたの意思で、決めて……巴さん」

マミ「……っ……っ、もう!どうしてわたしの後輩たちは、みんなそんなに強いのよ!」

さやか「マミさん……」

マミ「あなた達が戦うと知っていて、一人で逃げられるほど、わたしは弱くもないし強くもないわ!」

杏子「大丈夫なのかよ、マミ?」

マミ「大丈夫じゃないに決まっているでしょうっ……魔女に、なんて……っ」フルフル

さやか「マミさん……」

マミ「っ……でも!わたしは見滝原を守る魔法少女よ!どんな魔女だろうと、やってやろうじゃないのっ!!」

ほむら「……巴さん……」

杏子「早まるなよ、マミ……大丈夫だ。グリーフシードさえありゃ、魔女になんてなんねぇんだから」

マミ「グリーフシード……そうよ、それだって……」

ほむら「『今まで倒してきた魔女も、昔は魔法少女だった』」

マミ・さやか・杏子「!」

ほむら「『今まで倒してきた魔女は、全て使い魔が育った魔女だった』」

ほむら「……好きな方を選びなさい」

さやか「そ、そりゃ、やっぱり……」

杏子「いや、あたしは前者だったって思う事にする」

さやか「杏子!?」

マミ「ええ、そうね。わたしも、佐倉さんに同意」

さやか「マミさんまでっ……!?」

ほむら「さやかは、どう?どちらの方が、よかったと思える?」

さやか「あ、あたしは……」

ほむら「確かに後者の方が、心的負担は軽いでしょうね。使い魔が育った物と言う事はつまり、人間をたくさん殺してきた個体ということでしょうし」

ほむら「そんな人たちの仇を取ると言う意味も込めて、ということになるわね」

さやか「っ………」

ほむら「でもね、前者を選ぶのは、心の強い人よ」

さやか「心の、強い人……」

ほむら「そう。仮に、あなたが魔女になってしまったとしましょう。あなたは、それでも生きていたいと思う?それとも―――殺して欲しいと思う?」

さやか「そりゃ……あたし、人殺しなんてしたくないし」

ほむら「でしょう?今まで魔女となってしまった魔法少女も、みんなそんな想いでいるはずよ」

さやか「あ……」

ほむら「そしてわたしたち、今生きている魔法少女は……その想いを、倒すことでしか遂げてあげる事が出来ないの」

マミ「………」

杏子「………」

さやか「そ………っか。そうだよね……」

ほむら「それじゃ、全員生きた状態で、ワルプルギスの夜を乗り越える。これを目標に据えて、いいわね?」

マミ「ええ、問題ないわ」

杏子「やってやろうじゃん?」

さやか「ワルプルギスの夜……どれだけ強いのかは、知らないけど……」

ほむら「わたし達が力を合わせれば、きっと乗り越えられる。そう信じましょう」

マミ「敗北は、昔に経験した事がある。……あんな想い、もう二度と味わってたまるもんですか」

杏子「敗北……な。まぁ、負けるつもりは微塵もねぇけどな!」

ほむら「ありがとう……さやか、杏子………巴さん……」

マミ「……ふふっ……」

ほむら「巴さん……?」

マミ「あなたにそう呼ばれるの、なんだかこそばゆいわ」

マミ「呼び捨てで、構わないわよ?」

ほむら「………マミ……?」

マミ「その方が、しっくり来るわね」

ほむら「それじゃ、次からはそう呼ばせてもらうわ……マミ」

マミ「ええ………そう言えば、あなたにはまだ謝っていなかったわね」

ほむら「?」

マミ「あの時……あなたを拘束してしまって、ごめんなさい」

ほむら「!」

マミ「長い間、一人で戦い続けて来たから……人を信じる余裕と言うのが、欠如していた。遅くなってしまったけれど……ごめんなさい」

ほむら「そんな、今更……」

マミ「そうね、確かに今更かもしれない。けど、やっぱりこうして謝らないとわたしの気が済まないの」

ほむら「いえ、その……気にしていないと言ったら、嘘になるけれど……もう、いいのよ」

マミ「……」

ほむら「頭を上げて、マミ。共に戦う仲間でしょう?」

マミ「そう……ね」

ほむら「もう、いいの。それでもマミが気にすると言うのなら……やはり、ワルプルギスの夜との戦いに力を貸してくれると言う事で、チャラと思ってくれてもいい」

杏子「おい、待てよほむら。んじゃあたしはどうなるんだ?」

ほむら「杏子は、そうね……ワルプルギスの夜を倒す事が出来て、かつ奴がグリーフシードを落としたなら……それは、あなたが持って行ってくれて構わないわ」

杏子「おっ、マジか。言ってみるモンだな!」

さやか「いやいや、杏子だってほむらに貸しひとつあるじゃん?」

杏子「え?」

マミ「わたしが佐倉さんのグリーフシードを、歩道橋から道路へ落とした時……それを回収してくれたのは、誰でもない、暁美さんなのよ」

杏子「………マジか」

ほむら「そういえば、そんな事もあったわね」

杏子「いや、その、なんだ……サンキュ、ほむら」

ほむら「恩義を感じてくれるのなら……」

杏子「皆まで言うな!わーってるよ、あたしも並んでワルプルギスの夜と戦うってことでチャラだ!だろ!?」

ほむら「ふふっ……そう言うことね」

QB「話は、まとまったようだね」

杏子「そういうこった」

さやか「ワルプルギスの夜……新米魔法少女のあたしが、どこまで力になれるかわかんないけど……」

マミ「大丈夫、美樹さん。自分の力を信じて……ね?」

さやか「マミさん……………はいっ!」

【まどか☆マギカ】巴マミ×キュゥべえスレ3.5 【キュゥマミ】
幾多のキュゥマミSSを見たがいまだにこのネタを使ったキュゥマミSSはない
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
パターン1
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
パターン2
QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
パターン3
マミ「あなた誰なの?」 QB「前の個体は処分した」
QB「『前の僕』、は精神疾患を『患い』かけていたからね。『僕達』にとっては、『煩わしい』存在でもあったしね」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ワルプルギスの夜襲来前日、ほむらの家―――

ガタガタッ ビュオオオオオオオ―――

ほむら「………風が、強くなってきたわね……」

杏子「もう、ワルプルギスの夜がすぐそこまで来てるってことか?」

ほむら「多分、そういうことでしょうね」

さやか「結界に身を隠さない魔女、だっけ」

ほむら「ええ。現実世界に姿を現し、嵐を起こして地上の文明を破壊し尽くす、超弩級の魔女……」

マミ「みんな、気付いているでしょう?それぞれのソウルジェム、確認してみなさい」

パァァァァァ―――

杏子「げっ……魔女の気配。これ、まさかワルプルギスの夜に反応してんのか?」

ほむら「そう、なるわね。奴の魔力は桁違いだから……反応を示しても、おかしくないわ」

さやか「はぁ……わかっちゃいたけど、なんかこう、ブルッと来るね」

杏子「ビビったか、さやか?」

さやか「正直、ちょっとだけ……ね」

マミ「………」

ほむら「そう言えば、まどかは今どうしているのかしら?」

さやか「ん、多分今も家にいるんじゃないかな」

ほむら「魔法少女の契約は……」

さやか「大丈夫、してないと思うよ」

ほむら「あなたが、まどかに一番近しいのよね……」

さやか「まぁ、そうだね」

ほむら「……どう?どこかおかしい所、あったりしない?」

さやか「おかしい所、ねぇ……」

SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
エーベルージュ
センチメンタルグラフティ2
Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
初恋ばれんたいん スペシャル
ファーランド サーガ1、2
MinDeaD BlooD 4
【シヴァンシミター】WOG【クリムゾンクルセイド】
アイドルマスターブレイク高木裕太郎

杏子「まどか?って、確か前に傘を持ってきた……」

ほむら「ええ……鹿目まどか」

マミ「暁美さん、本当に鹿目さんの事を随分と気に掛けるのね?」

ほむら「……―――そういえば、わたしの目的はまだ話していなかったかしら」

QB「そうだね。結局まだ聞いてはいなかったね」

さやか「うわっ!?」

杏子「毎回思うけどよ、あんたはどっから湧いて出て来るんだ……?」

QB「そろそろ聞かせてもらおうかな。暁美ほむら、キミの目的を」

ほむら「ええ……少しだけ長くなるけれど、構わないかしら?」

杏子「おう、いいぜ」

マミ「聞かせてもらおうかしら」

さやか「まぁ、まどか関連なことはまず間違いないんだろうけど」

ほむら「……………そうね、どこから話したものかしら……」

~~~

ほむら「………これが、わたしの全て」

マミ「……っ……ヒック……」ポロポロ

杏子「いい話じゃねえか……」

さやか「なるほどなぁ……まどかに拘るわけだ」

マミ「そんな事も知らずに、わたしは鹿目さんを巻き込もうと……っ!!」ポロポロ

ほむら「気にしないで、マミ。この調子で行けば―――きっと」

QB「僕の推論は、間違っていなかったというわけだね」

ほむら「………」

QB「まどかの膨大な素質は、ほむら、キミのおかげだったというわけだ」

ほむら「それについては、聞きたくないわ」

QB「でも、契約してくれなければ意味はないんだよね、結局のところは」

ほむら「させない……まどかを……―――鹿目さんを守れるわたしに、なるんだ」

さやか「ん!あたし達も、微力ながら支援させてもらうから!まどかはあたしの親友だしね!」

マミ「そうね。暁美さんの気持ち―――それを成就させることが、なによりのあなたへの恩返しになるわね」

杏子「あたしも、一度そいつと話してみてーな」

ほむら「ワルプルギスの夜を無事乗り越えられたら、いつでも話すことは出来るわよ」

杏子「なんか不安になる言葉だなオイ……」


まどか「へっくち!」

まどか「? 風邪かな……」チーンッ

そして日は明けて、ワルプルギスの夜襲来当日。

「さやかちゃん、ほむらちゃん、マミさん、あと、えっと……」

「杏子だ。佐倉杏子」

「杏子ちゃん!な、なんだかよくわかんないけど、頑張ってきてね!」

「まどか……」

「ん、なに、ほむらちゃん?」

「帰ってきたら、話したい事があるの。……聞いて、くれる?」

「うん、いいよ」

「そろそろ行きましょう、みんな」

「それじゃ、行って来るわ、まどか」

「………」

鹿目まどかを一人残し、四人の魔法少女は嵐の見滝原へと赴いた。

「……まどか。みんなが心配かい?」

白い獣が、まどかの側に寄り添う。

「キュゥべえ……」

「心配なら、キミも契約すればいい。そうすれば、みんなを守る力を手に入れる事だって出来るんだよ?」

キュゥべえは、尚もまどかとの契約を諦めてはいなかった。

そして、まどかも自身の気持ちに変化はなかった。

「しつこいなぁ、キュゥべえは。何度言ったらわかるの?契約するつもりは、無いってば」

「どうしてだい?キミなら、どんな大きな願いでも大抵は叶えられるというのに」

「……どうして最初にあなたに会った時、すぐにほむらちゃんに手渡したのか……その理由は、分かる、キュゥべえ?」

「いや、残念だけれどわからないね。何か理由があったのかい?」

「簡単なことだよ。あんなに必死そうな顔をしてる人の邪魔は、わたしには出来ないもん」

「必死……」

数多のループを繰り返してきた暁美ほむら。

彼女の悲痛なまでの必死さを、まどかはあの時に見抜いていた。

「なんだか、それにあてられちゃったって言えばいいのかな。なんとなく、どうすればいいのかが、わかるみたいな」

「………」

「そしてそれは逆に、これだけはやっちゃいけないって事も」

「そうかい。その、『これだけはやっちゃいけない』ものに、僕との契約が該当している、というわけだね」

「そういうこと」

―――危ない、さやか!!―――             ―――ティロ・ボレー!!―――
                アハハハハハハハハハハハハハ!!アーッハッハッハッハッハッハ!!!
               ―――うわっ!?あ、ありがと!―――
                キャハハハハハハハハハハハハ!!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャハハハハハハ!!!!
     ―――バカでけぇ奴だな!!これでも食らえ!!―――      ―――ティロ・フィナーレ!!―――
                ウフフフフフフフフフフフ!!!アハハハハハヒャヒャハハハヒャヒャハハヒャハヒャ!!!
    ―――これならどう!?―――          ―――スパークエッジィィィ!!―――
                アハハハハハハ……キャハハハハ……アーッハッハッハッハ……
  ―――どんだけタフなんだ、こいつ―――            ―――トッカ・スピラーレ!!―――
                アハハ……キャハ……フフフフファファファハハハアアハハハ………
―――弱ってきているわ!!手を緩めないで―――        ―――ぐっ……まだっ……―――
                ヒャヒャハハ……ウフ……ハハハハ……アハ……キャハ………
         ―――マミ!?大丈夫!?―――        ―――わ、わたしなら心配いらないわ!!―――
                アハ……グ……ハハハ……アハババババ…ゴフフフ……
 ―――ほんっとしぶといっ!!なんなのこいつ!?―――       ―――戦車砲を使うわ、みんな下がって―――
                ヒヒヒハハハハ………ガガガガガ……オオオオオオオオ……
―――わたしも最大火力をぶちかますわ!!ボンバルダメント!!!!―――      ―――食らえ鉄槌!!!―――
                ア…………ハ………ハハ………ハ………ヒャ………
               ―――トドメと行きましょう、ワルプルギスの夜―――
                キ ャ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ …………






―――ひと際大きな爆破音。それを最後に、或いは最期に……忌々しい笑い声は、とうとう聞こえなくなったと言う―――




ほむら「はぁ……はぁ……」

杏子「はぁ……はぁ……」

マミ「はぁ……はぁ……」

さやか「もう、動きたくない……」

ほむら(倒した……撃退ではなく、撃破という形で……)

杏子「な、なぁ……グリーフシード……落としたのか、あいつ……?」

さやか「さ、さあ……崩れながら、川の中に落ちて行ったから……あるとしたら、川のなかじゃないかな……」

杏子「よし、さやか……ちょっと、泳いで取ってこいや……」

さやか「冗談、言わないでよ……もう、ピクリとも動きたくないっての……」

ほむら「グリーフシードの予備なら、ここにいくつかあるわ……使ってちょうだい……」

パァァァ パァァァ パァァァ パァァァ

さやか「……!ん~~~~~~っ!!気分爽快っ!!」

杏子「さすが、この辺はこういう体の方が便利っちゃ便利だな!」

マミ「正に、生き返ったかのような心地ね……」

ほむら「終わった……やっと、終わったっ……!!」

さやか「……ねぇ、杏子、マミさん」

マミ「ええ……そうね」

杏子「………だな」

ほむら「? どうかしたの、三人とも?」

さやか「どうかしたの?じゃないよ、ホントに」

ほむら「え?え?」

杏子「避難所を出る時に、行ってただろ?あいつ、まどかに、よ」

ほむら「………」

マミ「ここから先は、あなたと鹿目さんの物語よ。わたし達は、お邪魔だろうから、ね」

ほむら「みんな……?」

マミ「さあ、美樹さん、佐倉さん!わたしの家へ行って、打ち上げでもしましょうか!」

さやか「賛成ー!」

杏子「そう来なくっちゃな!」

さやか「ホラホラ、ほむらは急ぐ!!」

杏子「愛しの鹿目まどかが待ってんだろ!行ってやれよ!」

マミ「わたし達の事なら、心配いらないから。後で暁美さんも、鹿目さんと一緒にわたしの家へ来て。ね?」

ほむら「みんな……ありがとう!」タッ

タッタッタッタッタッタ……―――

さやか「…………行った、ね」

杏子「ああ……」

マミ「………」

      ポポポン

使い魔×3「アハハハハ」

さやか「正に、悪夢としか言いようがないね……」

ザバァァァ……―――

「オオオ……オオオオオオオオオオ……」ギギギ……ギギギギ……

マミ「呆れた……ホンット、歴史に名を残す魔女って、伊達じゃないのね……」

杏子「でも、嵐は収まりつつある。もう、死に体だろ、こいつも」

「オオオオ………オオオオオオ………」ギギギギギッ……バキャッ

さやか「使い魔を召喚するので、精いっぱい―――って感じかな」

マミ「でも、放ってはおけないでしょう?さあ、やりましょう二人とも」

杏子「これで、今度こそ終わってくれるといいんだけどな……」

さやか「終わってくれなきゃ、困るよ……まだ、やり残したことはあるんだしさ……」

ズザンッ ドドドン バキャァァァァ!!

避難所―――

ほむら「まどかっ!!」

まどか「ほむらちゃんっ……」ポロポロ

ほむら「! え、え……どうして、泣いているの……まどか……?」

まどか「さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃんは……?」

ほむら「あ、あぁ……あの三人なら、マミの家で打ち上げを―――」

―――ホラホラ、ほむらは急ぐ!!―――

―――愛しの鹿目まどかが待ってんだろ!行ってやれよ!――――

―――わたし達の事なら、心配いらないから。後で暁美さんも、鹿目さんと一緒にわたしの家へ来て。ね?―――

ほむら「………まさ、か……っ?」

まどか「ほ、ほむら、ちゃっ……!!」ギュッ

ほむら「っ……さやか、杏子、マミ!!」

―――荒廃した街―――

マミ「うっ……ぐぅっ……!!」シュルルル

杏子「こん、の…ヤロ……!」ジャララララ

さやか「いつまで、続くのよ……っ」チャキッ

使い魔s「アハハハハ」

「オオ…………オオオオオオオオオオオ…………」バキバキバキ…ボロボロ…

マミ「っ……ティロ・フィナーレ!!」ドォォォォン!!

ズダアアアアァァァァン……

「オ…オオ……オオオ………」ズドォォォォォン!!

杏子「あの歯車が、奴の本体……か……?」

さやか「くっ……たたっ切って……終わり……!!」フラフラ

使い魔「アハハハ」バキッ

さやか「うぐっ…」ドサッ

杏子「おい……マミ……」

マミ「………」

杏子「さやか……?」

さやか「………」

杏子「くそっ……これで、どうだっ……!」ズンッ

ダダダダァァァン!!

「オオオオ………」バキャアアアア……ギギ……ギギギ……ギ……―――

杏子「はんっ……やっと、止まったか……歯車馬鹿め……」ドサッ

ほむら「はっ、はっ、はっ……」

まどか「み、みんなは……?」キョロキョロ

ほむら「っ……これ……は……」

コロコロ―――

ヒョイ

ほむら「初めて見るグリーフシード……まさか、ワルプルギスの夜の……?」

まどか「み、みんなあああ!!!」

ほむら「っ!!」ダッ


さやか「―――あ、あれ―――おかしいな―――まどかの姿が、見える―――?」

マミ「か―――鹿目、さん―――?」

杏子「―――」

まどか「みんなしっかりしてよ!!」

ほむら「みんなっ!?………!!」

杏子「ンだよ、ほむら……戻って来たのかよ……」

さやか「せっかく、カッコつけようと思ったのに……これじゃ、台無しじゃん……」

マミ「でも、今度こそ本当にワルプルギスの夜は倒れた……のよね……?」

ほむら「ええ……ええ!!ここにあるわ!!あいつのグリーフシードが!!」

杏子「へへ……トドメを差したのは、あたしだからな……」

さやか「おいしい所、持ってかれたみたいだねぇ……」

マミ「ふふっ……美樹さんも、佐倉さんも……軽口をたたくくらいの余裕はあるのね……」

ほむら「待ってて、今他の予備のグリーフシードも……!!」

ボロボロボロ

ほむら「さあ、使って!!」

杏子「あー……そうさせて、もらうっかなぁ……」

さやか「だるっ……ごめん、まどか……ひとつ、持ってきてくれる……?」

まどか「う、うんっ!」

マミ「首の皮一枚、と言ったところね……」

―――――
―――


ほむら「歯車が……あいつの本体だったの?」

マミ「ええ……人型部分がボロリと崩れ落ちて、中で複雑に組み込まれた機械仕掛けのような姿……」

杏子「その中の、ひと際大きなモンが本体だったみたいだな」

さやか「そりゃ、表面をいくら攻撃しても倒れないわけだわ」

まどか「ワルプルギスの夜……そんな姿、してたんだ……」

杏子「見たかったら、ほむらが今持ってるあいつのグリーフシードを孵化させてやればいいんじゃねえのか?」

ほむら「じ、冗談じゃないわ!!」

―――――
―――


ほむら(ワルプルギスの夜のグリーフシードは、結局わたしが預かる形で落ち着いた)

さやか「ほむらー、まどかー!帰ろうー!」

ほむら(それというのも、どうもキュゥべえに処理させるのは信用できないからだった)

まどか「あ、待ってよさやかちゃん!」

ほむら(わたしの盾の中に入れておけば……少なくとも、あのグリーフシードが孵化する事は、まずない)

さやか「ホラ、急がないと置いてくぞー!」

ほむら(奴の魂は……わたしが、ずっと見張って行く)

まどか「ほむらちゃん、行こう!」

ほむら(淡泊だったまどかも……今は、笑顔を向けてくれている)

さやか「ほらほむら、急ぐっ!」

ほむら(これで、全てが終わったとは言わないけれど……わたしの旅路は、一旦ここで終曲、ね)

ほむら「ええ、今行くわ」


終わり

オマケ―――

仁美「どうですの、さやかさん?お気持ちは……決まりましたの?」

さやか「え、あ、うん……恭介に、ね」

仁美「………」

さやか「やっぱ、あたしはいいや」

仁美「それで……本当に、よろしいの?」

さやか「うん」(魔法少女は……長生き、出来ないし)

さやか「仁美が恭介の側にいてくれれば……うれしい、かな」

仁美「………さやかさん……?」

さやか「あたしは、いいの。もう……ね。大事なものも、見つけたし」

恭介「さやか?」

さやか「あ、恭介」

仁美「っ……」

さやか「ホラ、仁美」

恭介「……?」

さやか「仁美がさ、恭介に話したい事があるんだってさ」

恭介「志筑さんが?」

仁美「……―――ありがとう、さやかさん……」


さやか「おーしっ!今日もはりきって魔女退治行ってみよー!」

これでホントに投下終了
途中で言った通り、なんか変な方向に行っちゃったんだ……
言い訳をさせてもらうと、最初はコメディを書くつもりだった
でも、やっぱり再構成だとシリアスになっちゃうね
次書く時は再構成やめて完全にコメディを書きたいと思う

何はともあれ、こんな夜中まで付き合ってくれてありがとう
淡泊はいかんよ、うん

>>318
まあタイトル通りいかなかったけど
なかなか良かったよ。

ところでよろしければ過去の作品がありましたら
教えていだだけませんでしょうか。

それでは乙でした。

>>321

普段は恭さやを書いたりしてるよ

恭介「さやか、可愛くなってきたよな……」

晒せるのと言ったらこれくらいだがな!

それじゃ、お前らお休み

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