竜華「なんとか2着で勝ち抜けか……」淡「いいえ、一本場です」(642)

ID:gply9Fel0

竜華「怜ぃ!」

セーラ「しっかりせぇ怜!」

怜「申し訳ないわ……あんなに点離された上にこんなことになってもうて……」

泉「ウチらが頑張ります!」

セーラ「俺たちにまかせとけよな」

怜「次鋒戦……行って……泉」

泉「はい、まかせてください!」



ピーポー ピーポー




竜華・セーラ・浩子・泉(絶対に負けられへん!!)

実況「副将戦!終ー了ー!!」

実況「千里山女子の次鋒、中堅、副将の3人が大爆発!」

実況「一時は白糸台に10万点以上の差をつけられましたが、これで2着の白糸台に3万点の差をつけてトップです!」




千里山控室


浩子「ただいま戻りました」

セーラ「おう! ようやったな!」

泉「お疲れ様です」

竜華「お疲れ」

アナウンス「大将戦、開始5分前です」


竜華「ほな、行ってくるわ!」

泉「はい、頑張ってください!」

セーラ「ダメ押しにもう一発かましたれ!」

浩子「油断禁物ですよ」

竜華「わかってるて。あ、それよりみんなは先に怜のとこに行ってくれへん?」

セーラ「え? なんでや? 終わってからみんなで行けばええんと違うんか?」

竜華「でも今怜一人やろ。やっぱり心配なんよ。ウチは大丈夫やから」

セーラ「そうか? まぁ3着とは5万点以上差あるし大丈夫か。なら先に行っとるわ。はよう終わらせぇよ」

竜華「まかしとき!」

――――――――――

―――――


実況「さぁ大将戦も残すところあと一局です」


南四局 親 大星

東家 白糸台   110000点
南家 千里山女子 130000点

西家 新道寺女子  80000点
北家 阿知賀女子  80000点



竜華(オーラスでこの点数状況。勝った!)

竜華(これ点差なら役満でも振らん限り勝ち抜けは確定や!)

竜華(結局白糸台は次鋒以降の3人はたいして怖なかった)

竜華(大将もここまで目立った動きないけど、この子もその程度のもんなんやろか)

>>10
20000点差じゃん

3巡目


竜華(張ってしもうた……国士無双、西待ち)

一一九①⑨19東南北白發中


竜華(役満なんて張ったのいつぶりやろ)

竜華(ホンマなら和了トップでこんな手いらんけど……このさいカッコよく決めたろか!)

>>16
すいません説明不足でした。
副将戦終了時30000点差。大将戦南4局の時点で20000点差です。

同巡


穏乃「西」パシッ


竜華(ロン……やけど)

竜華(この準決勝は2着まで勝ち抜けや。よく考えればこの状況はかなりチャンスやで)

竜華(2着白糸台と3着の差は30000点。もし白糸台の打ちこめば-32000点)

竜華(白糸台は3着転落で敗退……)

竜華(白糸台が敗退……)


竜華「ふふっ……くぅ」


竜華(あかん、まだや。まだ笑ったらあかん)

竜華(でも巡目が早い。いかに白糸台とはいえ役満の警戒なんてしとらんはず)

竜華(案外ポロっと出てまうかも……)


4巡目


竜華(ん? この感触は……)


ツモ 北


竜華(なんや西やのうて北か)

竜華(まぁええわ。この手はツモってもつまらんからな)


竜華「北」パシッ



淡「ロン」

竜華「なんやて!?」

竜華(早い……くそっ! 北で振るなんてついとらんな)


淡「…………」パタパタ

???????白白發發中中


竜華(なっ!? 大三げ――)

竜華(いや、違うな。白も發も中も場に1枚ずつ打たれとる)

竜華(ってことは七対子やな)

淡「…………」パタパタ

????西西北白白發發中中


竜華(なんや混一もつくんか)


淡「…………」パタパタ

??南南西西北白白發發中中


竜華(ん? んんっ!?)

竜華(こ、これは……)


淡「…………」パタッ

東東南南西西北白白發發中中



淡「48000です」

竜華「くっ……」


竜華(字一色やと……)

実況「字一色炸裂――!!」

実況「これで白糸台が逆転トップだー!!」


東家 白糸台   158000点

南家 千里山女子  82000点
西家 新道寺女子  80000点
北家 阿知賀女子  80000点



竜華(なんとか2000点残ったか……)

竜華(トップで繋いでくれたみんなには申し訳ないけど、なんとか首の皮一枚つながったか……)


竜華「ほな、お疲れ様でし――」


淡「いいえ、一本場です」

竜華「なっ、アガリ止めやろ! トップやろが!」

淡「いえ、アガリ止めはあくまで権利です」


実況「なんとオーラス続行だー!」


南4局 一本場



竜華(オーラス続行やと……)

竜華(ねらいは当然ウチらの敗退か?……くそっ、なめよってからに!)

竜華(3着との点差はたった2000点か)

竜華(まずいな……この局は山越のロンにも注意せなあかん)

竜華(クソっ、こいっ! 早い手!)




竜華 配牌

三四⑥⑦⑧12368西東南


竜華(二向聴! 悪ない。これならいける!)

1巡目

ツモ 西

竜華「東」パシッ


竜華(これで一向聴、いけるで!)



同巡

穏乃「リーチ!」

竜華「なっ!?」


竜華(Wリーやて、くそっ! 最悪や!)

竜華(絶対に振り込むわけにはいかん。でも差は2000点。他家からの出アガリでも終わってまう……)

竜華(それどころか罰符でも逆転……いくしかない!)







淡「バカね。悩む権利なんて、あなたにはないのよ」ボソッ

> 淡「バカね。悩む権利なんて、あなたにはないのよ」ボソッ

だがこのセリフがかないみかボイスだったとした

竜華(えっ?)


淡「⑥」パシッ


穏乃「ロン!!」


竜華(は?)


穏乃「Wリー、一発、タンヤオ……裏ドラが、1つ」

穏乃「満貫!」ニカッ





竜華(は?)

主人公補正

実況「大将戦、終ー了ー!!」



竜華「いやいやいやいや、おかしいやろ!」

淡「何か?」

竜華「こんなん露骨な差し込みやん、不正やろ! なぁ審判」ガタッ

審判「はぁ……そう言われましても……そもそもWリーチですし……」

竜華「せやかてあんなとこ切らんでもええやろ! お前ちょっと手ぇ見せてみぃ!」グイッ


大星 手配

①②③⑤⑦⑨⑨南南北北北北

竜華「なっ!? お前この形から⑥切ったんか? 頭大丈夫か!?」

淡「…………」シレッ

竜華「なぁ審判! やっぱりこれは不正やろ?」

審判「そう言われましても差し込みとは限りませんし……」

審判「それに……仮にそうであったとしても、自らのトップを確定させるためのものなので、問題ありません」

竜華「トップを確定って……せやったらなんで連荘しとんねん! なめとんのかコラ!!」

リュウカってセーラより弱いのに偉そうだよな

咲さんが姫松を残した真意が知りたい

淡「あの、先輩」

竜華「なんやっ!?」

淡「そのへんにしといたらどうです? 見苦しいですよ」

竜華「なっ――」ブチン


竜華「このっ――」ダッ

審判「なっ――やめなさい」ガシッ

関係者「おい、取り押さえろ!」

竜華「くっ、はなさんかいコラ! くそっ、ふざけんなやぁー!!」

>>148
来月まで待て

準決

咲「これが私のATMです」

豚原「ブヒブヒ・・・」

ダヴァン「これがうちのバンクです」

有珠山高校「ブヒブヒ」

>>150
次号休載とちゃうかったっけ?

咲さんと良い勝負ができるのは衣とお姉ちゃんくらいだろうな

>>162
だから来月だろ?
隔週誌なんから

つか穏乃リーチする必要なくね?

>>168
穏乃(私まだ何にも目立ってないしここはリーチをかける!)

――――――――

――――

30分後 



竜華(結局判定は覆らんかった……)トボトボ

竜華(その後のことに関してはなんとか不問にしてもろたけど……)トボトボ

竜華(みんなにあわす顔ないわ……)トボトボ


千里山女子 控室前


竜華(入りたない……でもここでグダグダしててもしゃあないか……)


竜華「た……ただいまぁ……」ガチャ


ガラーン


竜華「せやった……みんなは怜のところに行ったんやった」

携帯「」ブルブル


竜華「あ、着信……セーラからや」

竜華(出んわけにもいかんわなぁ……)


竜華「もしもし……」

セーラ『おう竜華、遅いから何かあったかと思って心配したで。てか終わったんなら連絡せーよ』

竜華「す、すまんなぁ……」

セーラ『で、どうやった?』

竜華「え……?」

セーラ『試合や試合! 他に何があんねん』

竜華「あぁ……えっと……」

セーラ『5万点差はつけたやろな? なーんちゃ――』

竜華「せやなぁ……5万点差……ついたかなぁ……」

セーラ『ホンマか!? 冗談のつもりやったのに! すごいやん!』

竜華「あ……いや――」

リューカガ シライトダイニ 5マンテンサ ツケタンヤッテー!

オオー!

セーラ『そうや怜やけどな、全然たいしたことなかってん。ただの貧血やて』

竜華「そうなんや……よかった……」

セーラ『まぁ今晩は大事を取って病院で一泊するんやけどな。学校側も気ぃ使ってくれてわざわざ個室まで用意してくれてん』

竜華「そうなんや……」

セーラ『せやから今日は決勝進出の記念と、気合を入れる意味も兼ねて今からパーティやろうと思うねん』

竜華「え、でも……」

セーラ『まぁ個室とはいえ病院やから、ささやかにやけどな』

セーラ『もうみんなには話してあるから、あとは竜華が来るだけやで!』

竜華「あ、あのな―――」

セーラ『待っとるからはよ来いよ。そんならな」

竜華「ちょ――」


ツー ツー


竜華「どないしよ……」

すいません。一旦休憩します。

怜「竜華……ええやつやったなぁ……」

ほっほ

???「竜華はウチのもんや!」

白糸台 控室


淡「ただいま戻りました~」ガチャ

菫「お疲れ」

淡「照先輩、私の活躍見てくれましたぁ?」

照「…………」ペラッ

淡「見事トップ逆転してきましたよぉ。それにしても最後の千里山は無様でしたね~」

照「…………」ペラッ

菫「それなんだがな大星。なにもあそこまでする必要はなかったんじゃないか?」

淡「…………」

菫「あそこまで露骨にやれば、反感を覚える人間も少なからずいるはずだ」

淡「…………」

菫「相手の実力を認めているからこその行為なんだろうが、ならば決勝で堂々と迎え撃つという選択もあったんじゃないか?」

淡「…………」

菫「白糸台には勝ちにも品格が求められる」

淡「…………」


菫「聞いているのか大星!」

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

淡「はいはい聞いてますって。そうですね。そうかもしれませんね」

菫「お前……」

淡「確かに誰かさん達が10万点差以上のリードをひっくり返されたりしなければ、その必要もなかったでしょうね」

菫「なっ――」

尭深「…………」

誠子「…………」

淡「10万点差がひっくり返るとか、もうギャグですよ」

淡「というか、並び次第では負けてたかもしれませんよね」

淡「例えば照先輩が副将、私が大将という並びなら、御三方で副将にすら回せずトビ終了だった可能性もあるわけです」

淡「そのへんわかってます?」


菫「くっ……」

尭深「…………」

誠子「…………」

淡「それでいて勝ちにも品格とか堂々と迎え撃つとか」

淡「ずいぶんと上から目線ですけど、どの口が言うんですかね?」


菫「この……」ワナワナ

尭深「…………」

誠子「…………」


淡「これは決勝戦では並びも考え直したほうがいいかもしれませんねぇ」

菫「この……黙って聞いてれば……」ガシッ

淡「なんですか? 暴力ですか?」

菫「それが先輩に対する口の利き方か!」グイッ

淡「はいはい。すいませんでした」

菫「この――」


照「うるさい……」ガタッ

菫「照……」

淡「照先輩……」

照「そんなことより、千里山が心配だ」

淡「え? 別に照先輩が気にする必要ないですよ。確かにあんな負け方した後じゃ――」

照「そっちじゃない」

菫「ああ、先鋒の方か。救急車で運ばれていったからな……大事でないといいのだが」


照「様子を見に行ってくる」スタスタ

菫「え?」

淡「あ、なら私も一緒に行きます!」ダッ

菫「ちょっと待て2人とも!」ガシッ

照「何?」

淡「なんですか?」

菫「なんですかじゃないだろう。お前らどの面下げて行く気だ」

菫(あんなことをした後なのに、こいつら気は確かか?)

照「相手を気遣うのは当然のことだ。私の責任でもあるだろうしな」

淡「そうですよ。照先輩の言う通りです」


菫(くそっ、照の方は天然なのか知らないが、大星はわかっててやってるな……)

菫(今私たちが千里山のところへ行くのは、どう考えても火に油だ……)

菫(しかし照は一度言い出したらきかないし……)

菫(仕方ないな……)


菫「なら私が一緒に行く。大星、お前はここにいろ」

照「わかった」

淡「え、ちょ――」

菫「ほら、行くぞ照」グイッ


菫(なんとか穏便に済めばいいのだが……)

すいません。少し外します。

ちょっと席はずすで何分待たせんだよおおおおおおおおお

そろそろかの?

来てほしいのう

SSスレで「少し外す」=1日待て
はよくあること

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

まだあるよー

続くべき

××病院


竜華(着いてもうた……)

竜華(胃が痛い……行きたない……)

竜華(でも会場とは目と鼻の先やし、これ以上遅れるのはあかんわな……)



セーラ「おーい、竜華!」

竜華「あ……セーラ」

セーラ「なんでこんなところでつっ立っとんねん、部屋番号は教えたやろ?」

竜華「あ…うん……」

セーラ「ほら、行くで」グイッ

ふんふむ

トリップ一緒だし本人だよね?

××号室


セーラ「お~いみんな、竜華連れてきたでぇ」ガラッ

竜華「…………」


浩子「なんやえらい遅かったなぁ」

泉「大将戦お疲れ様です」

怜「お疲れ」

浩子「なんや大将戦はずいぶん時間かかったみたいやなぁ? もしかして苦戦しとったんか?」

泉「そういえば白糸台の大将も普通じゃなさそうでしたしねぇ」

竜華「え…あぁ……」

セーラ「アホー、そんなわけあるかいな。さっき5万点以上も差つけた勝ったって言うたやんか」

浩子「そういやそうやったか。ならずいぶん凹ましてやったんやな」

泉「そういえば、きいてませんでしたけど白糸台は決勝に進出したんですよね?」

竜華「あぁ……せやで……」

泉「そうですか」

セーラ「そりゃそやろ泉。なに当たり前のこときいとんねん?」

泉「いえ、5満点差もつけたってことは2着以下は接戦だったんじゃないかと思いまして。もしかしたらなと」

浩子「ああ、なるほどそういう考えはできるな。竜華、やっぱり2着以下は接戦やったん?」

竜華「あぁ…せやな……接戦やったわ……」

浩子「点差に余裕があってそういう状況なら、白糸台を落とすことを考えてもよかったかもしれんなぁ」

セーラ「そんなことできたら気持ちえぇやろなぁ、露骨に直撃狙ったりとかな」

浩子「オーラス終了時点でトップなのに、アガリ止めせずに白糸台が転落するまで続行とかもおもろそうやなぁ」

セーラ「そんで最後は阿知賀あたりに差し込んで終わらせたりしてな」

泉「そんな負け方したらトラウマもんですよ~」


ワハハハ


怜「なにをアホなこと言うとるんや。そないなことやったら印象悪いわ」

竜華「…………」

うわぁ(続けて)

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