杏「クンカクンカ?」 (83)

この作品は

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杏「ハムハム?」
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以上の続編になります
まぁ続編っていってもとりあえず杏と輝子と小梅と森久保をペロペロワシャワシャハムハムしただけです

今回はまだ何クンカクンカするか決めてません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386433279


ちひろ「……」

薫「せんせぇー!おはようございまー!」

P「おお、おはよう」

薫「せんせぇ、薫今日ね今日ね!」

P「まて薫……挨拶を忘れてるぞ?」

薫「あっ…ごめんなさい!せっかくせんせぇに教わったのに…」

P「忘れるのはしょうがない、今からでも遅くないからほら、挨拶しなさい挨拶」

薫「わかった、じゃあ……えいっ!」ギュー

P「お、おうふ…」

ちひろ「……」

P「薫はいい子…はぁはぁ……本当いい子だなー」

薫「えへ、褒められたー!」

こずえ「ぷろでゅーさー…」

P「おお、こずえ、どうした?」

こずえ「こずえも…ぷろでゅーさー…ぎゅーする…」

P「そうかそうか、ほら、おいで」

こずえ「えい…ぎゅー…」ギュー

P「お、おうふ…この柔らかさ…プライスレス……!」

ちひろ「……」

ちひろ(……これ、本当に私の薬のせいなんでしょうか?)ズーン


ちひろ(あの薬は確かに理性が崩壊してしまう薬みたいでしたけど)

ちひろ(突発的な作用でしかない、慢性的にこんな危ない感じになるはずはないです)

薫「むー……薫もまたせんせぇギューするー!」

P「いいぞ、もっと、もっとだ…もっと俺に抱きつくんだ…」

こずえ「…」ギュー

ちひろ(……それにしても)

P「あぁ、やっぱりいい…小さい子供達はいいなぁ」

ちひろ(吹っ切れたなぁ)

ちひろ(だけど、間違いなく吹っ切れた以上にこれは危ない……何で?)

薫「えへへー」ギュー

こずえ「ふぁあ…ねむー…」

P「……」

ありす「……」チラッチラッ

P「……んー? ありすお前も混ざりたいのか?」

ありす「……!!」

ちひろ(……もしや……そんな…これは、もしかして)


P「薫ー、これは挨拶だよなー?」

薫「うん!せんせぇが教えてくれたもん!ギューは挨拶、覚えたよ!」

P「そうだよなー挨拶だよなー、こずえ、挨拶してくれない人がいたらどう思う?」

こずえ「んー……ちょっとかなしー……」

P「そうだよな、悲しいよな……だってよありす」

ありす「……! な、何が挨拶ですか! 悲しいですか! そんなの挨拶でもなんでも…!」

P「ありすは俺に抱きついてくれないのか?」

ありす「下の名前で呼ばないでくださいっ!」

ありす「……だいたい…そんな……どうせ私を子供扱いしてからかってるんですから!」

P「違うぞ」

ありす「何が違うんですかっ!?」

P「俺はありすを、一人の女の子として抱きついて欲しいと言ってるんだ」

ありす「…!」

ちひろ(…巧いっ!)

ありす「……」

ありす「……今回、今回だけですよ」

P「ありがとう、ありす」

ありす「下の名前で呼ばないでくださいってば……」


ちひろ(……)

ちひろ(……さっきからの行動は、やはり欲望に忠実……しかしやはりこれは薬の効果ではない)

ちひろ(いや、薬の効果も作用はしているのかもしれない、だけどこれはプロデューサーさんの緻密な計算によって作られた現状なのは間違いない)

ちひろ(彼は今ただの本能ではなく、理性という力を身につけ行動している)

ちひろ(…きっと、これはプロデューサーさんが自らの欲望をしっかり認識し向き合った結果の産物)

薫「みんな仲良しー♪」ギュー

こずえ「…zzZ」ギュー

ありす「……」ギュー

ちひろ(しかし、見事なまでの野生と理性の融合した姿)

P「……」

P「……」ニヤリ

ちひろ(あれこそ変態の…理想像だっ……!)



…………


薫「じゃーせんせぇ!お仕事頑張ってくるねー!」

こずえ「……いってきます…」

P「おー、頑張ってこいよ!」

P「……」

P「……?」クイックイッ

P「ありす? どうした?」

ありす「私も行ってきますが、その、プロデューサー…」

P「?」

ありす「あんまり、他の人には……抱きつかせたりしたらダメですから……」

P「へ?」

ありす「そっ、それじゃ行ってきます!」

P「……?」

ちひろ「……」

ちひろ(あそこまでしておきながらなんでこの人こんなに鈍感なんだろ……おかしいでしょ……)

P「……」

ちひろ(……まぁ、それはともかく)

ちひろ「……プロデューサーさん」

ちひろ「解毒薬は……もう、必要ないですよね?」

P「……」

P「……はい」


ちひろ「いやー、良かったです、解毒薬の開発費も馬鹿にならなくてですね」

P「もとはと言えばちひろさんのせいじゃないですか、当然のことです」

ちひろ「それを言われると……」ズーン

P「……ふふ」

ちひろ「?」

P「そんなに落ち込まないでください……俺、こんなに清々しい気分は初めてなんですよ」

P「なんだか、元旦の新しい朝に新品のパンツを履いたみたいに……」

ちひろ「……」

P「ははっ、まぁでも俺はパンツ履かない主義なんですけどね」

ちひろ「えっ」

P「今は感謝しています、ちひろさん、あなたが作ってくれたあの薬に」

ちひろ「プロデューサーさん、今ちょっと聞き捨てならないことが」

P「薬の効果はもうおそらく切れましたが、おかげで新しい自分を見つけられたんです」

ちひろ「……」

ちひろ(きっと気のせいだ、うん)

P「ここまで来るのに様々な出来事がありました……今だに後悔していることだってたくさんありますよ」

P「でも」

P「ありがとう、ちひろさん、あなたに会えて、俺は良かった」キラーン

ちひろ「……!」バッ


ちひろ(言ってることはちょっとアレなのに…! なんでそんなかっこ良く言えるんだか!)

ちひろ「……」

ちひろ「……プロデューサーさんに、そう言って貰えると私も助かります」

ちひろ「正直、責任は重く感じてました……まゆちゃんにはゴミを見る目で見られてましたし……」

ちひろ「でも、それでもそんな風に言ってくれるなんて……私もプロデューサーさんに会えて…良かったです」

ちひろ(…実験もできるし)

ちひろ「……」

ちひろ「ちょ、ちょっと恥ずかしいこと言っちゃいましたね!」

ちひろ「もうこんな時間ですし! ほら、仕事! 仕事しま…」クルッ

P「……」ハムハム

ちひろ「……仕事…」

ちひろ(……プロデューサーさんが虚ろな目で植木鉢抱えてお花ハムハムしてる)

P「……」ハムハム

ちひろ「……」

ちひろ(……もしや)

ちひろ(プロデューサーさんの価値観は変わったけど、薬の効果はまだ切れてなかったとか)

P「……あわび流星群」ハムハム

ちひろ「……」


杏「あー…眠いー」ガチャ

ちひろ「!」

ちひろ「いいとこに来たわ杏ちゃん!」

杏「わっ、ど、どうしたの急に」

ちひろ「私! 今からちょっと出掛けなければならない急な用事できたから! ゴメンけど留守番してて!」

杏「え、杏さっき仕事終わったからもう帰りた…」

ちひろ「お願いね!」ピュー

杏「あ、ちょ、ちょっと!」

杏「……」

杏「……行っちゃった」

杏「もーせっかく仕事一発で終わらせたのになんなんだ……よ……」

P「……」ハムハム

杏「……」

杏「……なんなんだよぅ」ズーン


P「……」ハムハム

杏「……」

杏(またこのパターンか)

杏(最近はこういうのあんまり無くなったから油断してたなぁ)

P「葉緑素染み渡るわー」ハムハム

杏(今回でえーと…10、11………そうだ12回目だ)

杏(小梅は4回、輝子は2回だっけ)

杏(……というか、プロデューサーがおかしくなることも知らない子達もいるんだっけ)

杏(……)

P「……」ハムハム

杏(杏の遭遇率……絶対おかしい気がする……)ズーン


杏(……)

杏(まぁでも、それでも代わりに経験値なら杏は高いわけで)

P「……」ハムハム

杏(こういう時のプロデューサーの対処方法はだいたい……)

杏「……」

杏「……」ゴソゴソ

杏「……あ、あったあった」

杏「ほーれ、プロデューサーこれが欲しいかー」

P「……! パ…パンツ……!」

杏「杏のパンツだぞー、レア物だぞー」

P「……パン…ツ…!」

P「……こんな雑草なんて! ええええええい!!」ガシャーン

杏「おわっ」

P「こんな雑草なんて…杏のパンツの価値に比べれば無いに等しい……!」

杏(……下に人がいたらどうするつもりだったんだろ)

P「はぁ…はぁ…早く杏の…杏の使用済みパンツちょーだい…!」

杏(うっ…食いつき方が予想以上で果てしなく気持ち悪い…)


杏(……けどまぁ、これただの新品のパンツなんだよねー)

杏「ほーれほーれ」

P「わんっ! わんわんっ! きゃうん!」

杏(よし、後はこれを窓の外に向かって投げて……ごめんなさい街の人、今から変態とパンツを外に放流するよ)

杏「それっ! とってこい!」バッ

P「わおおおおおーん!」ガシャーン

杏「……」

杏「……行ったか」

杏「わざわざもう一つ窓ガラスを壊して」

杏(……)

杏(ここ八階だけど、プロデューサーがあの時は何しても怪我しないからまぁ大丈夫でしょ)

杏(……前の時は電車に轢かれても普通に立ち上がって追いかけてきたしなぁ)

杏(……)

杏(しかし、正直この作戦がここまでうまく行くとは)

杏(……今度またパンツ買っとかなきゃ)


杏「……さ、杏はうちに帰ってダラダラしないと」

杏「あ、でも一応ちひろさんに連絡して……」

杏「んー、でも何て言えばいいんだろ」

杏「……」

杏「ま、いいや、とりあえず電話かけて…」ピポパピパ

杏「……」プルルルルル

杏「……!」ガチャ

杏「あ、ちひろさん?杏だけど…」

?「……騙したな…」

杏「……え? そ、その声…!」

P「騙したなあああああああああ!!」ガシャーン

杏「わあああああああ!!」

P「……ふふふ、よく、よく騙してくれたなぁ杏、覚悟は出来ているのか?」

杏「ちょ、プロデューサー……ここ、ここ八階だよ、落ちるならまだしも…どうやって窓から……」

杏(しかもまた新しい窓壊したし)

P「そんなことは関係ないっ!」

杏「わっ…! 叫ぶなよぅ…」

P「これは、俺の杏に対する怒りと! 悲しみと! 絶望と!」

P「………そして愛がなせた結果だというだけだ」

杏「……」

P「……」

杏(……なんでちょっと……ちょっと恥ずかしいんだろ……)


P「だが今の俺はぁッ!!」

杏「っ! だから叫ばないでって…!」

P「杏に対する愛と憎しみで、物凄いアンビバレンスな感情でいっぱいだ……!」

P「さぁ、どう落とし前つけてもらおうか?」

杏「…あ、杏が何を騙したっていうんだっ!杏は何もやましいことなんて無いぞっ!」

P「お前はこれを見ても同じ事が言えるのかな?」スッ

杏(あ、あれは、杏の投げたパンツ?)

P「これを…こうして……」スススッ

杏「なっ、何する気?」

P「こうだっ!!」スポッ

杏(! パンツを頭に被った…!)

P「ふふ、どうだ?」

杏(……)

杏(いやでもあれ杏のじゃないし、どうだって言われてもパンツ被ってる男の人を実際見るとなんか凄い落ち込むとしか)

P「俺は変態に見えるか?」

杏「……そりゃあ女の子のパンツ被ってる男の人なんて変態にしか…」

P「これが、これがただの新品のパンツだとしてもか!?」

杏「……!」

杏(バレてる…!)


P「俺はっ!ただ、何の意味も価値も持たない新品のパンツを被ってるだけのおっさんでしかないっ!!」

杏「……」

杏「……ん? いや待て、たとえそうでも世間一般では立派な変態なんじゃ…」

P「変態をなめるな!!」

杏「」ビクッ

杏「……と、というかそれがなんで杏が使ったことないなんてわかるのさ、もしかして使ったかもしれないじゃんか!」

P「愚問だな…見てろ」

P「すうううううううううう!」

杏「!」

P「はああああああああああ!」

杏(……深呼吸?)

P「ふん……実に、実につまらん匂いだ……単純な素材の香りしかしやしない」

杏「……」

杏「え、まさか匂いで?」

P「その通りだ」

杏「で、でも、杏下着はちゃんと毎日洗濯してるし、だっ、だいたい杏のパンツが匂いなんかするかーっ!」

P「本当にそうか?」

杏「そうだよ!」


P「……クク、ハハハハハハ」

杏「なに笑ってるのさ…流石に杏もセクハラで訴えるレベルだぞ…!」

P「……」スッ

杏「……えっ」

P「ここに、杏の家から拝借した使用済みパンツがある」

杏「な、な……な…!」

P「これを…こうして……」スススッ

杏「なんで…持って……やめっ、やめてっ!」

P「こうだっ!」スポッ

杏「わあああああああああ!!」

P「すうううううううううう!」

杏「かっ…かぐなぁっ!杏の……その……」

P「はああああああああああ!」

杏「杏のかぐなぁーーっ!」

P「………素晴らしい」

P「芳醇な香り、天使の調べのように繊細であり、それでいて体の芯を貫くような力強さを感じる」

杏「ばか! 恥ずかしいこと言うのやめろっ!!」

P「何が恥ずかしいっ!!」

杏「恥ずかしいにきまってるじゃんかっ!!」

P「いいか、杏…これは凄いことなんだ、これ一枚で一人の男の人生を潤すほどの……素晴らしいことなんだぞ?」

P「杏の、この甘美な香りが…平和を繋ぐんだ」

杏「杏はっ……杏はっ……!」

P「……恥ずかしがるな杏」

杏「……杏はそんな匂いしないっ!杏は……杏に匂いなんてないっ!!」


P「……」

杏「……ううう……匂いなんてあるかぁ……!」

P「何故、何故だ、何故お前をそこまで頑なにさせる」

杏「当たり前だーっ!パンツがどうとかっ!匂いがどうとかっ!恥ずかしいことばかり言って!!」

P「まだ、恥ずかしいと思ってるのか?」

杏「パンツ嗅がれて恥ずかしくない奴なんているわけないよっ!!」

P「……そうか、そうなのか」

P「それなら、杏」ジリジリ

杏「近付くなっ!」

P「杏の匂いで、幸せになる男がここにいることを…教えてやるっ!」ガシッ

杏「…っ!やだああああああああ!!」

P「もう遅いっ!!」

杏「ひっ……!」

P「行くぞ……!」


P「……」クンカクンカ

杏「やっ……!」ビクッ

P「……」クンカクンカ

杏「……」

杏「……?」

P「……」クンカクンカ

杏「……」

杏(……あれ、また変態的な感じだから身構えたけど)

P「……」クンカクンカ

杏(……)

杏(なんだ、髪の匂いかぐだけか……)

杏(……)

杏(……!)

杏(髪で良かったじゃんか! うん! ……何考えてんだ杏は!)

P「……」クンカクンカ

杏「……」

P「……杏、今日はちゃんと髪洗ったんだな」クンカクンカ

杏「いつも洗ってるよっ! ……休みの日以外は…」


P「……」クンカクンカ

杏「……」

杏「……もう、終わりでいい?」

P「ん?ああ……いいぞ、髪はな」

杏「そう、じゃ離れて……って…」

P「……」

杏「……」

杏(……髪は?)

P「ふんっ」ズボッ

杏「わああああっ! ちょ、ちょっとなんで服の中に……!」

P「……」クンカクンカ

杏「くっ…離れ……!」

P「……」グイッ

杏「…わ、ちょ、ちょっと! わわっ!」

杏(こ…この体制で抱っこ……!?)

P「……」クンカクンカ

杏「はなっ、はなせっ!」

P「……」クンカペロペロ

杏「ひゃっ…!」

P「……」ペロペロクンカ

杏「ちょ、ちょっと今舐め…!?」

P「……杏、ノーブラなのか」

杏「……!!」


杏「……はなせっ!! 許さないっ! 絶対…っ! 許さない…!」

P「ノーブラを恥じるなっ!」

P「見てろ、俺が…俺がこれから大きくしてやる…!」

杏「」ゾクッ

杏(ヤバイ…この感じはヤバイ……やられる…このままだと杏の胸の貞操は間違いなくやられる!)

杏(……どうにかして…どうにかして奴を止めなければっ……考えなければ!)

杏(プロデューサーが……動きを止める一手! この場で変態を止める最善の策を……!)

P「行くぞ…杏…!」

杏「プロデューサー!!」

P「ええいもう何言っても…!」

杏「杏の……杏の今の胸は嫌いなんだ……?」

P「……」


P「……」

P「……」ヒョイッ

杏(お、降ろしてくれた…!)

P「……」

杏「……」

杏(……なんだろう、急にプロデューサーが凄い落ち込んでるような気がする)

杏(も、もしかして直ったのかな?)

杏(……顔はまだ突っ込んできてるままだけど)

P「……俺は、俺は今過ちを犯すとこだった…」

杏「そこで喋るなっ!」ベシッ

P「……ぷはっ!……すまない杏」

杏「……」

杏「……いいよもう、こんなのもう何回目かわかんないし」

P「本当にすまなかった……」

杏「……はぁ、もういいってば…プロデューサーも正気に戻ったみたいだし」

P「そうだよな、ちっぱいは正義だもんな」

杏「…ん?」


P「ロリ巨乳なんて属性……杏には似合わないよな」

杏「……」

杏「プロデューサー、正気に戻ったんじゃ……?」

P「……よしっ!もう胸は終わりだ……次は下半身だっ!」

杏「」



…………



P「……だから何故っ、そこまで頑ななんだ杏っ!」グイッグイッ

杏「下はダメに決まってる! いや、今までも全部ダメだけどそれは絶対だめだっ!!」

P「ええいまどろっこしい!!こんなものとっちまえっ!」ポイッ

杏「べ、ベルトを…な、なんでいちいち脱ぎたがるの……! というかプロデューサー! さっきの植木鉢もそうだけど外に物を投げるな!! 人がいたらどうするのさ!!」

P「そんなもんしるかっ!!」

拓海「Pが植木鉢やったのか?」

P「ああっ、俺だよ! だけど今はそんな雑草より大切なことがなっ!」

拓海「大切なことって何だよ?」

P「ああ!?そんなもん…」

拓海「アタシの育ててた雑草なんかより大切なこと教えてくれよ」

P「……」

拓海「……」

拓海「ちょっと歯、食いしばれ」



…………


P「またこのオチですよ…」ボロボロ

ちひろ「……派手にやられましたね」

P「…容赦なかったです」

ちひろ(拓海ちゃん、道路に咲いてた花見つけて、こいつは見込みあるぜ!って喜んで世話してたからなぁ)

ちひろ(まぁ恥ずかしがってプロデューサーさんには見つからないようにしてたけど)

P「……なんだかこれから先もずっとこんなことが繰り返されそうな気がしてならないんですが」

ちひろ「まぁそうですね、プロデューサーさんがあそこまでやるんだから少々痛い目見てもしょうがない気はしますけど」

P「あそこまでって…! 俺は薬で…!」

ちひろ「……いつから薬の効果切れてました?」

P「……薬……で…」

ちひろ「……」

P「……」

ちひろ「……これからも薬の効果は突発的に来る可能性があります」

ちひろ「でも、プロデューサーさんがそれによって開き直るのは……やっぱり……」

P「……」

ちひろ「……限度を考えるようにしましょう」

P「……はい」

杏編終わり

次回??編
多分まぁ、そろそろ25歳児の出番かな


おまけ1


杏「なにこれ?」

P「見てわかるだろう、休みだ」

杏「……こんなに休んでいいの?」

P「よくはないが……まぁ、なんだ、俺なりの罪滅ぼしだ」

杏「薬のせいなんだから気にしなくていいのにさ」

P「……いや、俺は杏に謝らないといけない、そして反省しないといけないんだ」

P「欲望に負ける、本当にクズな俺が……これから俺がこんな過ちを繰り返さないように」

杏「……? まぁいいや、休みくれるってんだから喜んで貰うよ、なんならもっと増やしてもいいんだよ?」

P「……そうか、もっと増やすか」

杏「……え、本当にいいの?」

P「えーと…ここは……ここにして…これは断って……」

P「そうだな、こんな感じでどうだ?」

杏「……! こ、こんなに休みが……!」

杏(ま、まさか本当に休み増やしてくれるとは)

杏(くひひ、言ってみるもんだなー)


P「……えーと、1、2、3、4……そうか、杏とこれだけ会えないのか……」

杏「……え?」

P「? 何変な顔してんだ?」

杏「いや……」

杏「……」

P「まぁしょうがないな、うん、それじゃあ休みはこんなところで…」

杏「……プロデューサー」

P「ん? ま、まだ休みが欲しいのか? 流石にこれ以上は……」

杏「いや、そうじゃなくて……その、プロデューサーも、休みもらって一緒に休まない?」

P「無理に決まってるだろ」

杏「そ、それなら、プロデューサーが仕事終わったら杏の世話をしに来るとか……」

P「休みの日まで甘えんなっつーの」

杏「……」

P「……どうしたんだ?」

杏「……最初のでいい」

P「ん?」

杏「休みは…別にふやさなくてもいいよ」

P「ほ、本当か?」

杏「いや! ま、待って……やっぱりそれは……」


杏「……」

P「?」

杏「……事務所のソファーって柔らかくて気持ちいいよね」

P「ん、ま、まぁそうだな」

杏「うん、ダラダラするのに最適だよあれは、うん……休みの日でも、あのソファーでゴロゴロしたくなるくらい」

P「杏?」

杏「…やっぱり杏はせっかくだから限界まで休みたいし、休みはやっぱり増やした奴にして」

P「……分かった、じゃあまたこの日に会おう、休みだからって余りダラダラしすぎんなよ」

杏「杏にダラダラするなってのは無理な注文だ! 杏は休むことに妥協なんてしないよ!」

P「え、でもなんかさっき休み増やすか増やさないかで揺らいでるように見えたんだが」

杏「……プロデューサーの気のせい気のせい、というかプロデューサーそろそろ仕事戻らなくていいの?」

P「あ! そ、そうだ、今事務仕事全部ちひろさんに任せたままだった…!」

P「そ、それじゃあ杏、またこの日にな!」ガチャ

杏「うん、またねー……また明日」

P「おう、またな……ヤバイヤバイ、怒られる……」パタン

P「……」

P「……また明日?」


おまけ2


P「……反省、しないとな」

P「……」

P「限度、か」

P「……ペロペロは…まぁ問題ないだろ…」

P「クンカクンカも…うん」

P「……ハムハムやチュッチュも大丈夫かな」

P「……」

P「脱ぐのは……」

P「……まぁでも俺脱ぎたいし……脱がすのも……」

P「……」

P「……まぁそうだな」

P「ダメなのは、ワシャワシャくらいかな…」


おまけ3


拓海「Pの奴……」

拓海「せっかく…せっかく……元気に花咲かせてたのによ…」

拓海「……ん?」

P「……」コソコソ

拓海(……なにしてんだ?)

P「えーと……これは…成る程、こうゆう種類で……」

拓海(あれは……あの時の花?)

P「必要なのは……これと、これか…」

P「……」

P「また元気になってくれるといいんだけど……」

P「……はぁ」

P「拓海に嫌われちゃったかなぁ……」

拓海「……」

P「……まぁ、しょうがないわな、それだけのことをやったわけだし」

拓海「……」

拓海「……」ゲシッ

P「おわっ」

拓海「……よお」

P「た、拓海……!」

P「あ、こ…これはな……いや、その前にあの時は……!」

拓海「なぁ、こんなに肥料与えてどうすんだよ、逆に育たねえぞ」

P「え…そ、そうなのか?」

拓海「……」

P「……」


拓海「……メシ」

P「……?」

拓海「メシ奢れ、駅前のどっか行くぞ、ケツに乗せてやっからよ」

P「け、ケツに!? 拓海の!?」

拓海「なっ…! 単車に決まってんだろうがバカ!!」

P「そ、そうか……そうだよな……」

拓海「ったく……それで、あれだ、あの時のことはチャラにしてやるから…」

P「!」

拓海「…だけど絶対二度とあんな真似すんじゃねえぞ! 二度目はねえからな!!」

P「拓海……」

P「……ありがとう」

拓海「……ふん…」

P「……」

P「あの、それとなんだが……」

拓海「……なんだよ?」

P「拓海の尻にはどうやったら乗せてくれるんだ?」

拓海「……」

P「……」

拓海「ちょっと歯、食いしばれ」

25歳児書いてるけど凄くわかんない、カエデスキーの人ごめんなさい

まぁでも構わずゆっくり投下


早苗「Pくん、今夜飲まない?」

P「すみません、今日は予定が……」

早苗「そうやって断ってばかりじゃん、おねえさんと飲むのは嫌?」

P「そっ、そんなことはないです! ただ、どうしても仕事が忙しくてですね…!」

早苗「それだけ働いてるんだから一日くらいダメなの?」

P「……いやでも、すみません、また今度! また今度付き合いますので!」

早苗「はぁ…本当にPくんは仕事バカなんだから……体壊さないようにしなよ」

P「…すみません、ありがとうございます」

早苗「振られちゃったし今日は早く帰ろうかな、またねPくん、次は飲もうね」

P「はい、お疲れ様でした、また明日ー」

P「……」




ちひろ「……」

P「……」


ちひろ「プロデューサーさん」

P「……はい」

ちひろ「この後仕事なんてありましたっけ?」

P「……」

P「……ない、です」

ちひろ「……」

P「違う、違うんですよこれは! これはその、決して早苗さんと飲むのが嫌だというわけではなくて…!」

ちひろ「私が口を出すことじゃないかもしれませんが、プロデューサーさんも嫌なことは嫌とはっきり…」

P「だ、だから違うんですって! 早苗さんと飲むとですね……!」

ちひろ「飲むと?」

P「その……」

ちひろ「?」

P「早苗さんが酒に酔ってしまうと、一線を越えるようなことはもちろん無いんですが……早苗さんよく抱きついてくるようになるんです…」

P「情けない話ですが、ちょっと恥ずかしくなっちゃって、毎回のぼせそうになって……」

ちひろ「……プロデューサーさんって、ロリコンじゃなかったんですか?」

P「いっ、いや、それとこれとは別でして……!」

P「そ、それに早苗さんは……失礼ですが外見は子供みたいですし……」

ちひろ「まぁ、確かにそれはそうなんですが……」


ちひろ「……まさかとは思いますけど」

ちひろ「プロデューサーさんがロリコンだと言うのは、ただ単に大人の女性への免疫がないだけ……とか」

P「……あ?」

ちひろ「それなら小さい子達にしか変なことできないのはロリコンのせいじゃないってことになりますね」

ちひろ「ロリコンは方便でしかなく、単に大人の女性が苦手なカモフラージュということに……」

P「ちひろさん」

ちひろ「はい?」

ちひろ「……あれ? その、そんな怖い顔して………ど、どうしました?」

P「俺はロリコンです、大人の女性に免疫がない? そんなことなんて関係ない」

P「俺は自らの意思と志でロリコンなんです、そんな評価をされるなんて耐えられない」

ちひろ「プ、プロデューサーさん……? その、そうだ……冗談…さっきの冗談ですよ?」

P「あなたにとって冗談だろうが、俺には冗談じゃねえんだ!!」

ちひろ「」ビクッ

P「俺はそんな風に、その程度に見られてるんですね」

ちひろ「あ、あの…」


P「分かりました」

P「……見ててください、これからの俺を、次に入ってきた大人の人に俺は変なことします」

P「そうすることで……俺が大人と子供、両方に変なことが出来るのに……あえて! 子供を選んでいるということを理解して欲しい!!」

ちひろ(全てにおいて間違ってる……!)

P「さぁ、誰でもきやがれ!!」





楓「お疲れ様です…」ガチャ

P「…」

ちひろ「…」

P「おっしゃあああああああ!!かかってこんかいいいいいい!!」

楓「」ビクッ

ちひろ(楓さんなんだかすみません、本当すみません…)


楓「プロデューサー…? ど、どうしました?」

P「……」

ちひろ「あー…その、楓さん、ちょっとわたし野暮用があるので少し席を外しますね」

楓「えっ……そ、そうですか、分かりました」

ちひろ「それでは……頑張って下さいね」ガチャ

楓「は、はい……?」

P「……」

楓「……」

P「……」

楓「その、プロデューサー、おはようございます……」

P「……」

楓「……?」


P(楓さん、か)

P(なるほどいいチョイスだ)

楓(プロデューサー、どうしたんだろう?)

P(我がプロダクションでは大人とは言え、大多数が合法的なロリである人物が多い)

P(その中で楓さんは数少ない本当の大人枠に入れてよい人物と言えるかもしれない)

楓(……)

P(ふわりとした髪、透き通るような眼、そして背の高さ、スタイルの良さ)

楓(考え事?)

P(外見的に言えば綺麗なお姉さん、ふとした時の遠くを見やるような表情に心を射抜かれた男性は山程いるだろう)

楓(そうだ……ふふ…えいっ…!)

P(ただしそれでも唯一、憂慮すべき点がある……ん?)

楓「……」プルプル

P「……」

P(なんか楓さんが俺の前で必死に頬膨らましてる)


楓「……」プルプル

P「……」

P「……」ツン

楓「ぷふぁっ」

P「……」

楓「……」

P「なに、してたんですか?」

楓「プロデューサーが気づいたら……笑うかなって……」

楓「面白くありませんでしたか?」

P「……」

楓「……」ジー

P「えっと……」

楓「……」ジー

P「まぁ、その、ちょっと面白かった…かな?」

楓「……ふふっ」

楓「こないだ仁奈ちゃんの前でやった時、ハリセンボンみたいだって笑ってくれたからちょっと自信あったんです」

P「そ、そうなんですか」


P(どっちかっていうと、一瞬キスでもされるかと思ってドキドキしたけど)

楓「ハリセンボンに、張扇ボン……なんちゃって……」チラッ

P(というか本当無防備だよなこの人、意識してないんだろうけど)

楓「……」

楓(面白くなかったかな……)

P(大人なのに、この人の行動や考え方、お茶目さは本当に……)

P「……楓さん」

楓「はい?」

P「楓さんって、凄く子供っぽいですよね」

楓「そうですか?」

P「そうですよ、普通大人ならそんなことしませんよ」

楓「……」

P「楓さんは急に変な行動をとったり、こう、自分の世界に入り込んだりしてますよね」

P「なんというか、そんなところがとても子供っぽいという感じがしまして……」

P「……うん! 楓さんは子供ですね! 中身、完全に子供です!」

楓「……」

P「……ん?」

楓「……」

P(あれ……な、何故か楓さんが凄く悲しい顔で睨んできてる……!)


P(な、なんだ、なんでだ? なんか俺は悪いこと言ったか?)

楓「……」

P(考えろ考えろ………ま、まさか、楓さんを子供っぽいと言ったのがまずかった?)

P(……いや、それはないはず、子供っぽいなんて、最高の褒め言葉じゃないか)

P(じ、じゃあ何故……!?)

楓「……」

P「……」オロオロ

楓「はぁ……」

P「か、楓さん?」

楓「いいんです、子供っぽいと言われることは多いし、私も多少自覚しています」

楓「でも、やっぱり25にもなってこうだと変ですよね……」

P「馬鹿言うんじゃない!!」

楓「わっ…!」

P「いいか! 子供というのはだな! 純粋無垢なる心の美しさの権化で……!」

P「……」

楓「……プ、プロデューサー?」


P(……まてよ、今俺は大人の女性と接することを目的としている)

P(そして楓さんは見た目は大人だけど中身はちょっと子供っぽいところのある人だ)

P(ここで楓さんが大人の振る舞いや考え方を身に付け、俺と接してくれれば両方が得をする)

P(……つまり、この場における最適解は)

P「楓さん」

楓「は、はい?」

P「俺と、楓さんが大人になるための練習をしませんか?」

楓「……大人になるための練習、ですか?」

P「そうです、俺の全力をもって、あなたを大人にしてあげます」

楓「……」

P「……」

P「へ、変な意味ではありません!」

楓「は、はい」

楓(……ちょっとびっくりしちゃった)


P「いいですか楓さん、俺が大人のなんたるかを今から説明します」

楓「……」

P「ロリコンのくせに大人がわかるか!なんて思われるかもしれませんが心配いりません!」

楓「えっ、プロデューサーってロリコンだったんですか?」

P「ロリコンだからこそ! 大人というものに詳しいんです! ロリを知るにはまず大人を知らなければならないから!!」

楓(む、無視された……)

P「まず手始めに……」

P「……」

楓「……」

楓「……?」

楓「プロデューサー……?」

P「膝枕だああああああああ!!!」

楓「」ビクッ


楓「えっと、膝枕…ですか?」

P「そうです」

P「大人の女性なればこそだせるその母性、安らぎ……それを最大限に活かせる最高のシチュエーション」

P「膝枕をすることによって楓さんの大人女子力がどれだけのポテンシャルがあるかを見せて欲しい」

楓(……大人なのに女子……ふふ……)

P「また、それは男性にとって最大級の憧れでもあります」

楓「!」

P「膝枕、それは男にとって最高の癒しを与えてくれる行為であって、俺も恥ずかしながらそんな行為に…夢を……持って……」

楓「……」

P「ゆ、夢をですね……」

楓「……」

P「……で、でも、楓さんが抵抗ありそうなら違うの考えますから……もし膝枕するのが嫌だったら言ってください」

楓「で、でも……」

P「いいんです! ちょっと俺も暴走し過ぎました、や、やっぱり違うのにしましょう!」

P「え、えーと他には…」

楓「……プロデューサーは、私の膝枕じゃダメですか?」

P「え」


楓「……夢、なんですよね?」

P「そ、その、俺は……」

P「……」

楓「……」

楓「……そう、ですか、やっぱり私なんかの膝枕じゃ…」

P「したい!」

楓「わっ…!」

P「したいです! その太ももを独占したい! なんならお金払ってでも…!」

P「楓さんの太ももを……太ももを……」

楓「……」

P「……」

P「…その……膝枕、いいですか?」

楓「……ふふっ、私ので良ければ……どうぞ」



…………



楓「準備できました」

P「そ、それでは失礼します…」

P「……」ポスッ

楓「ひゃっ…!」

P「え! っと、す、すみません! 何かしましたか!?」

楓「い、いえ、大丈夫です、ちょっとくすぐったかったので…」

P「そ、そうですか…」

楓「……」

P「……」

楓「……そ、その、どうですか?」

P「えと、そのですね……」

楓「……」

P「と、とても気持ちいいです」

楓「そうですか…よかった……」


P「……」

楓「……」

楓(こ、これからどうすればいいんだろう…)

P(やっべえこれから何も考えてなかったどうしよう)

楓(えーと、えーと……膝枕……枕……)

P(えーと、えーと……膝枕……枕……)

楓(……)

P(……)

楓(真っ暗で枕が探せない……ふふ……)

P(え、待てよ、これ、枕? ほ、本当に? なに……これ……)

楓(あ、鎌倉に枕を買いに行く……とかも…)

P(これ…気持ちいいよぉ、まるで…楓さん自身に優しく包まれてるみたいぃ…)

楓(……じゃ、じゃなくて、そう、これからどうすれば…!)

P「ああ、あぁ……」

楓「!」

P「は、はああ……」

楓「……プロデューサー?」

P「楓さん」

楓「?」

P「頭を…頭を撫でてみてはくれませんか?」

楓「頭、ですか?」

P「はい、楓さんの手で俺を撫でて欲しい」

楓「わ、わかりました……こ、こうですか?」ナデナデ

P「ふおっ、ふおおおおお!」

楓「えっ!?」

P「止めるんじゃない!」

楓「え、は、はい…」ナデナデ

P「そう、それでいいです…」


P「……」

楓「……」ナデナデ

P(素晴らしい……これは、素晴らしい……大人にしか出せない味だ……)

楓「……」ナデナデ

P(子供っぽいなんてとんでもなかった、彼女のこの柔らかさ、匂い、こんなの……こんなの子供では決して……)

楓(プロデューサー…目をつぶって……なんだか子供みたい……)

P(……だが)

楓(私も子供で、プロデューサーも子供……)

P(俺はロリコン……この膝枕を経験したとしても、俺にはそれを裏切ることはできない……)

楓(……お似合いカップル…鬼に会いに行く……なーんて……冗談……)

P(楓さんにここまでしてもらって俺の理性はギリギリ壊れていない……と、いうことはやはりそれはこの俺が純然たるロリコンということ)

楓(……)

P(楓さんには申し訳なかったけど、俺が本当のロリコンであるということがちゃんと確認させてもらえた……今度楓さんにはお酒でも……)

楓「……プロデューサー」

P「……ん? あっ、は、はい、どうしましたか?」

楓「ふーっ」

P「おわっ…」ゾクッ

P「き、急に何を…!?」

楓「ふふ…やっぱり私、子供です、プロデューサーを膝枕するだけでこんなに……ドキドキします」

P「……」

楓「……どうか子供な私ですけど、プロデューサーが良ければ…ちゃんとした大人になるまで一緒につきあってくれますか?」

P「……!」

P「もちろん…もちろんです…!」

楓「……ありがとうございます」ニコッ

P(……!)



…………



P(ーーーーこれは、やばい)

P(俺が、この俺が……大人に理性を保てない…?)

P(嘘だ……それじゃ、それじゃやっぱり……ちひろさんの言う通り……!)

P(ダメだ……もうダメだ、意識が…薄れていく……)

P(……)

P(……あれ、なんでこんな時に……昔のことを思い出すんだろう……)

P(ダニーが、おもちゃの鉄砲を咥えて離さなかった……あの時、親父はなんて言ったっけ?)


ーーーーそれはな、無理やり引き離そうとするからだよ

ーーーー逆に考えるんだ、『あげちゃってもいいさ』、と



…………



楓「子供ですけど、こん『ごとも』よろしくお願いします…なんて……」

P「……」

楓「……ちょっと無理やりでしたか?」

P「逆に考えるんだ」

楓「…プロデューサー?」

P「大人なら『子供を産ませることができるじゃない』、と」

楓「え?」

P「楓さん」

楓「は、はい」

P「俺はロリコンです、でも、カエコンです」

楓「か、カエコン? なんですかそれ?」

P「さっそくですが、今ここにスクール水着があります」バッ

楓「え、え、それ、今どこから取り出しました?」

P「……大人のためのステップをさらに上げる!!」

P「この服装で…膝枕だ……!」

楓「」



…………



楓「プロデューサー…こ、これは流石に……」

P「いいからほら、座ってください、膝枕出来ないじゃないですか」

楓「ほ、本当にするんですか?」

P「当然です」

楓「……うぅ」

P「それじゃあ行きますよ」

楓「わ、わかりました……その、どうぞ」

P「……」

楓「……」

P「……」ガバァッ

楓「わっ…! え、え…!?」

楓「プ、プロデューサー……うつ伏せに…なんで……く、くすぐったい……」

P「……」

楓「ダメ……! ちゃんと膝枕するのでせめて仰向けになって下さい…! お願いですから!」


P「……」

P(あれ……俺は今、何を考えてた? 何をしてるんだ?)

P(凄く柔らかくてあったかくて…何もかも…忘れてしまいそうだ……)

P(なんて幸せなところなんだろうここは……もう何も…何も考えられそうもない……)

楓「……くすぐった……プロデュ…」

P(あれ…楓さんの辛そうな声が聞こえる……なんで…? 何が楓さんを苦しめているんだ…?)

P(わからない……でも、楓さんの辛い声なんて聞きたくない……俺が聞きたいのは…!)




P「……」

楓(は、話を聞いてくれてくれてない?)

P「……」

P「……」グリグリッ

楓「ふあっ…!」

P「……」グリグリ

楓「ダメッ……それは…あっ……」


P「……」グリグリ

楓「止めてぇ…!」

P「……」クンクン

楓「う、うそっ…! 嗅がないで下さい……! 嗅がないで…!」

P「……」スーハースーハー

楓「…っ…はぅ…」

楓(息が……かかって…!)

P「……」ペロリ

楓「」ビクンッ

P「……」ペロペロ

楓「太もも…舐めないで下さい……!」

P「……」ガバァッ

楓「ひゃっ…!」

P「……」ペロペロ

楓「っ! お腹……ダメ…!」

P「……」クンクン

楓「あっ……もう…もう……」

楓(もう何も……考えられ……)


P(……そう)

P(楓さんに辛そうな声なんて似合わない)

P(俺が、俺が聞きたかったのは…)

楓「ふぅっ…!」

P(楓さんのこの切ない声…!)

楓「あぅ…ああ…」

P(なんと色っぽいのだろうか……さすが、さすが大人…!)

P(……さぁ、もうそろそろ)

P(メインディッシュをいただこう)





P「……」

楓「……はう…」

P「……」ストン

楓「……え?」

楓(ひ、膝枕……またうつ伏せで……)


P「……」

楓「……」

P「……」クンクン

楓「……!」

楓「ま、またそこ……嗅がないで…!」

P「……」ペロペロ

楓「…もう……ダメですったら……!」

P「……」ペロペロ

楓「あうっ…ぅ…」

P「……」ペロペロ

楓(え、だんだん…登ってきて……ま、まさか…)

P「……」ペロペロ

楓「! それ、それ以上は! それ以上は本当に…!」

P「……」ペロペロ

楓「……う、嘘ですよね」

P「……」ペロペロ

楓「と、止まって…止まってぇええええ!」







早苗「いやー忘れ物しちゃったよー」ガチャ

P「……」ピタッ

楓「」ビクッ


早苗「警官たるもの手錠は常備しておかないといけないのに不覚だっ……」

早苗「……」

P「……」

楓「……」

早苗「……えと」

P「……」

楓「……」

早苗「そう……だったんだ…」

早苗「ごめ、ごめんね、私さ…Pくんと楓さんが……そんな…っ…関係だと知らなかった…から…」

P「……」

楓「ちがっ…これは…違うんです!」

早苗「幸せに……なりなよ……でも…一つだけ……」

早苗「そんな高度なプレイは事務所でやっちゃダメなんだからああああああ!!」ダダダーッ

楓「さっ、早苗さん! 行かないでくだっ……プ、プロデューサーさん、ま、また舐め……いや、登ってこないで……ダメええええええ!」



…………



早苗「……いやぁ早とちりしちゃったよ、てっきり二人がそういう関係かと…」

早苗「でも、そういう関係じゃないのにあんなことするのは感心しないなぁ」

楓「……何も言えないです」

早苗「いーよいーよ、楓さんは被害者っぽいからしょうがないよ」

楓「……」

早苗「……ん、どうしたの? Pくんが心配なら大丈夫だよ、コンクリで沈めたぐらいじゃ死なないから」

楓「……」

早苗「……ん?」

楓「被害者、なんでしょうか」

早苗「……え?」

楓「私……実はちょっとあれ…楽しかったかも……」

早苗「」

楓「ふふ、なーんて……」





おわり

今更だけどクンカクンカどころじゃなくなった...まぁでも大人だからしょうがないよね

今回も付き合ってくれた人ありがとうございました


おまけ4



ちひろ「幸子ちゃん、大丈夫?」

幸子「大丈夫ですよ! スキューバダイビングなんてボクにとっては簡単なことです!」

ちひろ「ふふ、頼もしいわね」

幸子「……もう、空の上以外ならなんでも……怖くないですから……」

ちひろ「……」

幸子「……」

ちひろ「じゃっ、じゃあ幸子ちゃん、せっかくプロデューサーさんが撮ってきた仕事だから頑張ってね!」

幸子「はい、それじゃあいってきますね!」



…………



幸子「……」ゴボゴボ

幸子(……スキューバダイビングなんて初めてだったけど、うん、大丈夫そうですね)

幸子(それより…海の中って綺麗だなぁ……)

幸子(……あっ、あの魚可愛い……まぁボクの可愛さに比べるとまだまだですけど……ふふ…)

幸子(……)

幸子(魚と比べてどうするんでしょうかボクは……)

幸子(……というかプロデューサーさんはなんでついて来て無いんですか!)

幸子(せっかく可愛いボクと仕事が出来るのに、最近はあまり構ってくれな………あまり一緒にいてくれませんし……)

幸子(……)

幸子(この仕事、ちゃんと終わらしたら褒めてくれるかな……?)


幸子(……)

幸子(……あれ?)

幸子(……な、なんだか凄い大きな岩がある……何か生えて…)

幸子「!!」

P「」ゴボゴボ

幸子(な、なんで、どうしてプロデューサーさんが…!)

P「」ゴボゴボ

幸子(え、え……ど、どうすれば……!)

幸子(そうだ! まず酸素、酸素をあげないと……)

幸子(……)

幸子(……人口呼吸?)

P「」ゴボゴボ

幸子(で、でもそんな…ボクはまだ……)

幸子(で、でも、考えてる余裕なんて……!)



…………



インストラクター「いやぁびっくりしましたよ」

幸子「ありがとうございました! 本当に、本当にありがとうございました!」

P「本当迷惑かけてすみませんでした……!」

インストラクター「いえいえ、しかし幸子ちゃんも俺らも一緒に潜ってるんだから頼ってくれればいいのに」

インストラクター「水中で人口呼吸しようとしだすからビックリでしたよ」

幸子「そっ…それはっ…!」

P「……」

インストラクター「危ないですから気をつけてくださいね……でも、命に別状がなくて何よりです」

P「本当にありがとうございました…」

インストラクター「いえいえ…それでは私はこの後他の仕事がありますので……」ガチャ

インストラクター「それでは、お大事に」バタン


P「……」

幸子「……」

P「……幸子」

幸子「はっ、はいっ!」

P「ありがとな」

幸子「…と、当然ですよ! 危ないところだったんですから、プロデューサーさんももっとボクに感謝してくださいねっ!」

P「そうだな……」

幸子(……ほっ)

P「……ところで、さ」

幸子「」ビクッ

P「人口呼吸、したの?」

幸子「……」プルプル

P「……」

幸子「……す、するわけないじゃないですか! インストラクターの方が! インストラクターの方がしてくれたんですよ!」

P「……そっか」

幸子「そうです!」

P「うん、助けてくれてありがとな」ナデナデ

幸子「……!」

幸子「ふ、ふふん、普通なら可愛いボクを撫でるなんて出来ないですけど! 今回は特別ですよ!」

P「……顔、真っ赤だぞ」

幸子「……」

P「人口呼吸した方がいいか?」

幸子「……っ! いりませんっ!」



…………



ちひろ「早苗さん! 確かにプロデューサーさんはあれだったけれどいくらなんでもやり過ぎです!」

早苗「え? やり過ぎって…あぁ、あのコンクリで沈めたってやつのこと?」

ちひろ「そうですよ!」

早苗「あれは冗談だよ、流石にそんなことしないって、Pくんに反省だーって言って冷たい海に飛び込ませただけ」

早苗「まー私も一緒に飛び込んで、しばらくPくんと遊んじゃったけど」

ちひろ「…え? じゃ、じゃあ幸子ちゃんの時のは…?」

早苗「…?」

P「……」コソコソ

ちひろ「…! プロデューサーさん! 逃げないでください! どういうことなんですか!?」

P「い、いや…」

ちひろ「なんであんなことになってたんですか!?」

P「その…」

P「……あそこで溺れてたら、幸子に人口呼吸してもらえるかもと……思って……」

ちひろ「……」

早苗「……」

P「……」

ちひろ「……早苗さん、この人コンクリで沈めることできますか?」

早苗「うん、なんだかよく分かんないけどP君が悪そうだね、手錠もつけよっか」

P「その! あの! 出来心! 出来心なんです……た、助けて、助けてえええええ!!」

次回は....うん、何も決めてないです、とりあえずそろそろモバマスをやるべきか真剣に検討中...

続くにしろ続かないししろ杏は書く
それではまたいつかー

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