ニート「イテッ!!・・・・・・・殴られた!!」 (24)

ニート「殴られた!殴られたよ今!!店員さーん!警察呼んで!警察!」
少年A「・・・チッ」
ニート「店員さん!早く!今殴られたよこの人に!!」
少年を指さすニート。
少し離れたところから店員が走ってくる。
店員「ハァハァ、どうしたんですか?大丈夫ですか?」

つづく

ニート「殴られたよこの人っ」
少年「・・・・ってねえし(ボソボソ)」
店員「どっちが殴ったんですか?」
ニート「この人この人」
少年を再度指さすニート。
少年「・・・やってねえし」
店員「え・・どうしましょう・・警察呼びます?」

つづく

ニート「警察呼んで呼んで、早く」
ニート「カメラ抑えて!カメラ!状況証拠!!」
大声で他の店員に指示するニート
店員「とりあえず君ちょっとこちらに・・・」

店員が少年に手を伸ばしたその瞬間
ダッ!
少年が一目散にレジの方向に逃げ出した

つづく

ニート「ああーーーーーっ!!!!捕まえて!逃げた!!!」
店員「あ!ちょっと!待って!!」

少年の後を追い始める店員
ニートは現場から動かないで叫んでいる

少年「・・・・・クソッ!」

少年がレジを強行突破したその直後
向かいのエントランスから警備員が建物に入ってきた

つづく

店員「あ!捕まえて!そいつ!走ってるの!!」
警備員「?、?」

一瞬事情を呑み込めない警備員
しかしすぐに機転を利かせて少年にタックルした

ガッ
警備員「ウオゥ!」
少年「うあ・・!」

まるでラグビーの試合のように警備員が少年の上に倒れこむ
少年「うぐっ!」

つづく

一瞬遅れて店員が追いついた

店員「ハァハァ・・よかった、・・・そのまま抑えてて、そのまま」
警備員「・・はい・・ハァハァ」

警備員の帽子はふっとんで天然パーマが汗で額にこびりついてるのが見えている

ニート「大丈夫?大丈夫?」

さらに遅れてニートが追いついた


つづく

少年「・・・っざけんなよっ!!はなせよ!!!」

突然少年が騒いでもがきだす。

警備員「こ、こら、、おとなしく・・!」

少年は小柄だが元気よく警備員を払いのけようとする。

ニート「おい!!」

ニートが少年の足を押さえつけた。

つづく

ニート「ふざけんなよこら!!おめえがやったんだろうがコラ!!」
少年「・・やってねえし!ハァハァ」
ニート「お前がいきなり殴ってきたんだろうがコラ!!」

店内にニートの怒鳴り声が響き渡る

警備員「この子がやったの?」

冷静さを取り戻して問いかける警備員

店員「警察まだ?」

店員がほかの店員に問いかける

つづく

店員B「今すぐ来るみたいです!」

事務所のほうにいた店員が大きな声で叫ぶ

店員A「おっけ!!」

ニート「こいつがやったんすよ、いきなり殴ってきたの」
警備員「ふうん・・」

警備員はニートを信用して少年を抑え続ける

少年「・・チッ・・・チッ」

苦しそうな表情で舌打ちを繰り返す少年
しかしもう諦めて抵抗はしなくなった

つづく

・・・ウ~・・・・ウ~~・・・・・・

遠くからパトカーの音が聞こえてくる

普段は他人事である警察が
今日は自分たちの元にやってくる
現場に緊張が走る

それから1分もしないうちに二人の警察が建物に走って入ってきた

ニート「こっちです!こっち!!」
先に話したのはニートだった

つづく

ニート「こいつが殴ったんですよ、いきなり」
少年「・・・・・・」
ニート「何にもしてないのに殴ってきたの、ひどいでしょ」

少年は警察を見て観念したのか力なく倒れて何も話さない

警察A「あなたが殴られたの?」

警察が初めて口を開きニートに問いかける

ニート「はい、僕です、頬のところをガツンと、めっちゃ痛い」

警察A「うん・・」

つづく

ニート「傷害ですよ完全に、ふざけんな」

警察A「君がやったの?」

警察が少年に問いかける

少年「・・・・・」

何も話さない少年

ニート「お前がやっただろうが!!!!」

ここでニートが一気にヒートアップする

つづく

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