コトミ「タカ兄が童貞卒業したみたいなんです!」(229)

桜才学園・生徒会室

シノ「それは本当なのか!?」アセアセ

アリア「………」

スズ「下らないこと言ってんじゃないわよ」アセアセ

コトミ「間違い無いと思います!」

コトミ「タカ兄、昨日帰ってくるのがとても遅かったですし」

コトミ「晩御飯も食べずに部屋に戻って、すぐに寝ちゃったみたいで」

コトミ「朝、顔を会わせたら何か大きな壁を乗り越えたみたいな感じがしてました!」

コトミ「これはもう、童貞を卒業したに間違いありません」

シノ「しかしだな、それだけでは童貞を卒業したとは分からないはずだぞ?」アセアセ

アリア「………」

スズ「そうよ。だいたいアイツが女子に手を出すなんて…」

コトミ「タカ兄のゴミ箱を漁ってみたら、必ず一つずつ使用済みティッシュが増えているのに」

コトミ「今日の朝に見てみると、増えていなかったんです!」

コトミ「毎晩欠かさずにオ○ニーしているタカ兄が、昨日の夜はしなかった」

コトミ「タカ兄は誰か、他の女の人の家で初体験を済ませたんです!」

シノ「津田のやつ、私がいるのに他の女に手を出すとは…」

コトミ「えっ、会長?何か言いました?」

シノ「いや、何も言ってない!」

シノ「生徒会の役員なのに、校則を自ら破ってしまうとは…」

シノ「アイツには、何かペナルティを課さないといけないな」

アリア「………」

スズ「そうですね。このまま見過ごすことは出来ません」

コトミ「いやぁ~、私としてはこのままスルーしてもらった方がいいんですけど」

シノ「コトミは何を言っているんだ?」

コトミ「だって、タカ兄の初めてなんですよ?」

コトミ「それなのに、女の子とエ○チしただけで停学とか処分受けてしまったら」

コトミ「もう女性を好きになれなくなるかもしれません」

コトミ「そして、まかり間違って男性の方になびくようになってしまったら」

コトミ「私はもう恥ずかしくて学校にこれなくなっちゃいます」

スズ「さすがにそれは無いと思う」

アリア「………」

シノ「アリア?ずっと黙っているが、何か思い当たる事でもあるのか?」

アリア「………えっ!?」

アリア「………ええと、そうよ!」

スズ「何か知っているんですか?」

アリア「昨日の夜に、津田君が女の人と二人で歩いているのを見たの!」

シノ「何だと!それは確かなのか!?」

アリア「相手はスカート履いていたし…、いくら津田君でも女装した男子と歩くのは考えられないもの」シドロモドロ

コトミ「これは決定的な情報ですね」

シノ「よし!津田に問いただして全てを明るみにしないといけない!」

シノ「…ところで津田は?」

スズ「今日は日直なので遅れてるんじゃないですか?」

シノ「とりあえず津田のクラスに行くぞ!」

コトミ「私もついて行きま~す。もしかしたら将来のお姉ちゃんが分かるかもしれないし」

アリア「シノちゃん、私は別の用事があるから遅れて行っても構わないかしら?」

シノ「それなら仕方ないな。だがなるべく早く済ませてくれ」

アリア「分かったわ。ゴメンねシノちゃん?」

シノ「ああ。じゃあ行くぞ萩村、コトミ」ガチャ スタスタ

スズ「はい」トコトコ

コトミ「は~い」テクテク バタン

アリア「………」

タカトシの教室

シノ「津田は居るかーー!」

ムツミ「タカトシ君ですか?ちょっと前に教室を出ていきましたけど」

シノ「むむっ、すれ違いになってしまったか」

ムツミ「会長?怒ってるみたいてますけどタカトシ君が何かしたんですか?」

シノ「何かって言うよりナニをしたんだがな」

ムツミ「ん?(なんの事だろ?)」

スズ「ねえ、三葉さん。昨日の放課後は誰かと一緒にいた?」

ムツミ「私ですか?ええと…タカトシ君と居ましたよ?」

シノ「!!!」

スズ「!!」

コトミ「!!」

シノ「それは本当か!?」ガシッ

ムツミ「はっ、は…い…か、会…長……苦…しい……」ジタバタ

コトミ「会長!ムツミさんが苦しがっています!」

シノ「……はっ?…すまない、三葉!」パッ

ムツミ「えほっ、こほ、…はい。部活で使う道具を一緒に買いに行きました」

ムツミ「一人じゃ持てない量だったので、タカトシ君に手伝ってもらったんです」

スズ「それで、その後は?」

ムツミ「その後って、それだけだよ?」

シノ「本当に本当なのか?」

ムツミ「はい。荷物を部室まで運んでもらったあと、お礼をしてそれだけですけど」

ムツミ「あっ、なにか急いでいた気がしたなあ」

スズ「何処に行くとか言わなかったの?」

ムツミ「うーん、それは覚えてないなあ」

シノ「そうか。違う人を当たるしかないか」

ムツミ「タカトシ君に何かあったんですか?」

シノ「いや、こっちの問題だから気にする事はない。そういえば、対抗戦がもうすぐだったな。われわれ生徒会も応援に行くから頑張ってくれ」

ムツミ「ありがとうございます、会長!」

廊下

コトミ「ムツミさんは違うみたいですね」

シノ「三葉が違うとなると誰が津田の純潔を奪ったのか…」

カエデ「あ、お疲れ様です会長」

シノ「ああ、お疲れ……って」

スズ「もしかしたら五十嵐さんじゃないですか?」ヒソヒソ

シノ「しかし、彼女は男嫌いなはずだが」ヒソヒソ

コトミ「分かりませんよ?ふとした事が切っ掛けで好きになる事もありますし」ヒソヒソ

カエデ「なに内緒話してるんですか」

シノ「いや、昨日の放課後は誰かと一緒に居なかったか?…例えば津田とか」

カエデ「!!!」ビクッ

スズ(この反応、本当に五十嵐さんと?)

コトミ(典型的なツンデレってやつだね)

カエデ「あの、その、何でそれを!!」

風呂入って、晩御飯食べてくる
残ってたらちゃんと続き書くよ
行き当たりばったりでオチも考えてないけど

もうちょい行けそう

シノ「五十嵐、お前の男嫌いはキャラ作りだったのか…」

コトミ「なんと!計算高い女性はあざといですなあ」

スズ「五十嵐センパイ、まさかそんな人だったなんて…」

カエデ「んな訳無いでしょ!ええ、確かに津田副会長と一緒に居ました!」

コトミ「じゃあ、タカ兄は五十嵐先輩と…、まさか男嫌いキャラを利用して初めてでレ○ププレイとか…」ワクワク

スズ「なっ!最低ね!津田ぁ!!」プンプン

シノ「なんて事を…、もう退学処分も考えてなければならないのか…」

カエデ「だ!か!ら!何を言ってるのか全然分かりません!」

カエデ「私が風紀委員で使う資料のコピーを取っていた時に!」

カエデ「たまたま津田副会長が通りかかって!」

カエデ「私の手伝いを申し出してくれたので!」

カエデ「手伝ってもらいました!」

カエデ「それだけです!!」

シノ「そんなに怒鳴る事ないだろう」

カエデ「はあはあはあ」

コトミ「でも、コピーくらい一人で出来るんじゃないですか?」

スズ「別に他の女子に手伝ってもらう方法もありますし」

カエデ「仕方ないじゃない!他に誰も通らなかったし!」

メシ食うから20分くらい待って

カエデ「それに、わざわざ津田副会長が声を掛けてくれたのに」

カエデ「男嫌いを理由に断るのは、いくらなんでも失礼じゃない」

カエデ「私がコピーしたのを仕分けてもらっただけだから」

カエデ「これなら何とか我慢できると思って」

カエデ「ただそれだけなんです」

シノ「嘘をついてるようには見えないしな、本当みたいだな」

スズ「でも、私達に声を掛けてくれれば、いつでも手伝いに行きましたのに」

カエデ「今思うと、そうすれば良かったと思ってるわ」

コトミ「五十嵐センパイもシロみたいですね」

カエデ「…シロ?」

シノ「別に気にしなくてもいいぞ。ええと会長命令だ!」

カエデ「はぁ」

シノ「まあ引き留めて悪かったな。用事があったのなら済まない」

カエデ「そんな、謝られるなんて」

シノ「じゃあ、我々はこれで」スタスタ

スズ「失礼します」トコトコ

コトミ「さよなら~」テクテク

カエデ「何があったのか分かりませんが、お疲れ様です」

カエデ「…結局何だったんだろ…」

カエデ「………」

カエデ「…私と津田副会長が…」ウーン

カエデ「………」ポッ

カエデ「……って何を私は考えてるのよ!」

カエデ「私は男子が苦手!そうでしょカエデ!?」

カエデ「そうよ!私は苦手なの!」

カエデ「…本当に苦手…なんだから…」

カエデでもないとなると
はっウオミーか!!

英語準備室前

シノ「次に心当たりがありそうな人として」

スズ「横島先生が思い当たったのですが」

コトミ「ですが」

シノ「さすがに先生は無いな」

スズ「そうですね」

コトミ「いくらなんでも生徒に手を出さないですよね」

>>73
ウオミーはまだ出会っていない頃なんだ

シノ「口ではああ言ってるが、あれでも生徒の事を真剣に考えているし」

スズ「生徒に不都合になるような事はしないはずです」

コトミ「なんか強がっているみたいですしね」

シノ「自分の立場を考えたら、手を出すのがバレたらクビになるのは明白だからな」

スズ「横島先生は関係ないということでいいですね」トコトコ

コトミ「じゃあ、次に行きましょう」テクテク

シノ「ええと、次に思い当たるのは…」スタスタ

ーーーーー

ナルコ「褒められたのに馬鹿にされた気がする!?」

校庭

シノ「他に誰がいるのか…」

ランコ「あら、会長。どうも」

シノ「………」ハッ

スズ「………」ハッ

コトミ「………」ハッ

コトミ「会長、最初から畑さんに聞けば良かったんじゃないですか?」

スズ「そうですよ。いつも私達をストーキングしてるみたいな人ですし」

シノ「そう言われればそうだな。何でそれに気付かなかったのか…」

ランコ「私、酷い言われようですね」

ランコ「まあ取材の為ならストーキングもいとわないですが」

シノ「畑、すまないが、昨日の放課後に津田と一緒に居なかったか?」

スズ「もう単刀直入に聞いちゃうんですね」

ランコ「私ですか?いえ、何か校内新聞のネタを探していたので一人でしたが」

ランコ「津田副会長が二人で帰っているのは見ましたよ」

コトミ「それって本当ですか?」

ランコ「間違いありません。ちゃんと二人の所を写真に収めましたから」

これ苗字のほうがわかりやすいな

シノ「それは本当か?なら早く見せろ!今すぐ!さあ!」

スズ「会長!落ち着いて下さい!」

コトミ「でも、私達が見てもいいんですか?」

ランコ「別に問題ないわよ?今回は私から見せようと思ってたし」

シノ「だったら!早く見せてくれ!」

スズ「だから、落ち着いて下さいって!」

>>87
そう言われたらそうだけど、我慢して欲しい

ランコ「はい、どうぞ」スッ

シノ「どれどれ……これは!?」

スズ「……見えない」ジタバタ

スズ「よっと……えっ!?」

コトミ「うんと……わおっ!」

少し時間を遡って

シノ「じゃあ行くぞ萩村、コトミ」ガチャ スタスタ

スズ「はい」 トコトコ

コトミ「は~い」テクテク バタン

アリア「………」

アリア「………」スッ

prrrr ピッ

アリア「……もしもし?」

??「もしもし?」

アリア「今、大丈夫?……タカくん」

タカトシ『ええ、大丈夫ですよ。七条センパ……じゃなかった、アリアさん』

アリア「あのね?……バレちゃったかも」

タカトシ『え?』

アリア「ううん、いずれバレるんだと思う」

タカトシ『本当ですか?』

アリア「間違いないと思うの。昨日、私とタカくんの初めての事をコトミちゃんが感付いたし」

タカトシ『マジですか…』

アリア「うん。クリスマスパーティーの時にタカくんから告白してくれた事も」

アリア「私の別荘で初めてキスした事も」

アリア「スキーに行った時にホテルで初めてお口でしてあげた事も」

アリア「全部バレちゃったかもしれない」

タカトシ『いや、付き合ってる事を気にしましょうよ』

タカトシ『それにしても、どうしましょうか?』

アリア「正直に話した方がいいかな?」

タカトシ『でしょうね。このまま黙っているよりはマシです』

アリア「…シノちゃん怒るよね?」

アリア「シノちゃんがタカくんの事が好きだと知っていながら」

アリア「私は内緒でタカくんと1年以上も付き合っていたんだから」

>>94
タカトシのセリフで「七条センパ…」は無かった事にして

アリア「本当はちゃんと言わなくちゃって思ってたの」

アリア「けど、シノちゃんとの関係が悪くなると思ってずっと言えなかった」

アリア「シノちゃんがタカくんの事を話してる時なんか、ずっと胸が痛い思いをしたわ」

アリア「おかしいよね?自分が悪いって分かっているのに、ずるずるとこんな状況になっちゃって」

アリア「私って最低だね」

タカトシ『…オレは何があってもアリアさんの味方ですから』

アリア「…ありがとう、タカくん」

アリア「でもね、決めたの」

アリア「今からシノちゃんに全てを話してくるわ」

アリア「今さらって言われても仕方ないけど」

タカトシ『…オレも一緒に話します』

アリア「じゃあ、シノちゃんの所に行こうか?」

タカトシ『はい』

校庭

シノ「…これに写っているのはアリアじゃないか」ワナワナ

スズ「七条先輩だったんだ。でも、何で黙って…」

コトミ「アリアさんか~、私のお姉ちゃんになるのかなぁ?」ドカッ

コトミ「あ痛っ!」ウルウル

スズ「あんたは空気を読みなさい!」プンプン

俺のトッキーは出ないんですか

ランコ「もうちょっと早く見せるべきでしたか?」

シノ「…いや、お前の都合もあるだろう。気にするな」

ランコ「………」

スズ「あの、会長?」

シノ「………」

スズ「………」

コトミ「スネ痛いよう~」ウルウル

prrrr

シノ「……あっ」

スズ「誰からですか?…って、もしかして七条先輩からですか?」

シノ「……ああ」ピッ

シノ「もしもし」

アリア『…もしもし、シノちゃん?』

シノ「そうだ」

アリア『あのね?今からシノちゃんに会いたいけどいいかな?』

シノ「ああ」

アリア『あと、津田くんと一緒だけどいい?』

シノ「ああ」

アリア『今、どこに居るの?私達がそっちに向かうから』

シノ「…私達の教室なら誰も居ないはずだろう。そこに行け」

アリア『…うん。分かったわ』



シノ『じゃあ、後でな』

アリア「うん」ピッ

アリア「………」

アリア「……はぁ」

タカトシ「アリアさん?」

アリア「あ、タカくん…」

タカトシ「やっぱりここに居たんですね」

アリア「シノちゃん達とは会わなかった?」

タカトシ「いえ、見ませんでしたけど…」

アリア「そっか。私達の教室に居るって言われたから行こうか?」

タカトシ「はい」

シノとアリアの教室

シノ「…まだ来ていないみたいだな」

スズ「そうですね」

ランコ「私も居ていいんですか?」

シノ「ああ。ただ、記事にはしないでくれ」

ランコ「さすがの私も空気は読みますよ?」

シノ「それならよい」

コンコン

シノ「…アリアか?」

>>113
ごめんね。手番が全く無いんだ

アリア『はい』

アリア『…津田くんも一緒に居るの』

シノ「…だったら二人とも入ってこい」

アリア『うん』ガラガラ

アリア「失礼します…シノちゃん」

タカトシ「失礼します…会長」

シノ「………」

アリア「………」

タカトシ「………」

スズ「………」

ランコ「………」

コトミ「………」

コトミ(あ~ん、何この空気!?重すぎるよ!)

コトミ(ああ、大声出してこの場を和ませたいよ~、でもそんな事したら……恐い!!)

アリア「あのね?シノちゃ…」

シノ「何故だ?」

アリア「えっ?」

シノ「何で私達に黙っていた?」

アリア「それは…」

シノ「私に嫌われると思ったからか?それとも何も知らない私を見て優越感に浸っていたんじゃないのか?」

スズ「会長!そんな言い方しなくても…」

シノ「お前は黙っていろ!!」バン

スズ「ひっ」ビクッ

コトミ(やばっ!会長マジギレしてる!)

タカトシ「あの、会長……」

シノ「津田!お前もだ!」

シノ「副会長ともあろう者が校則破りとは、なかなか大胆な事をしてくれたな!」

シノ「お前なら生徒会に役立ってくれると思ってスカウトした私が馬鹿みたいだな!」

シノ「この際だ、私の気持ちを津田、お前に教えてやろうか?」

シノ「私はな津田、お前の事がずっと好きだったんだよ!!」

タカトシ「!!」

シノ「だけど私は生徒会長だ。他の生徒の見本になるように校則はきちんと守らなくてはならない」

シノ「だから、お前の事が好きでも校則に触れる以上は思ってるだけに止めていた」

シノ「あんな校則なんて無かったら、すぐにでも告白したいくらいだったからな!」

オチは決まってるんだけどなあ難しいなあ


アリア「シノちゃんごめんなさい!貴女の気持ちを知っていながら私は…」

シノ「今さら謝った所でどうする気だ!」

シノ「お前たちが別れて、私と津田を恋人同士にでもしてくれるのか!?」

アリア「それは…」

シノ「出来ないだろうが!謝られた私が惨めだ!!」

シノ「………」

シノ「……もういい」

シノ「どうせ別れる気なんてないだろ?」

シノ「もういいよ。私は疲れた」

シノ「どうぞ自由に二人でいちゃついてくれ」

シノ「だがな?校則を破った事は間違いないんだ」

シノ「しっかりとペナルティは受けてもらうぞ?」

アリア「…覚悟は出来てるわ」

タカトシ「オレもです」

シノ「そうか。じゃあ何を言われても文句は無いな」

スズ「あの、会長?あまり厳しくしない方が……」

シノ「萩村、言いたい事は分かるが、ケジメはつけないとな」

シノ「…津田副会長、七条書記、二人には……」

アリア(……ごめんなさい、シノちゃん…)

アリア(…スズちゃんにも迷惑かけてごめんね?)

アリア(…停学で済めばいいかな…、お父様、お母様ごめんなさい)

タカトシ(……すみません、会長)

タカトシ(萩村にも迷惑かけてすまない…)

タカトシ(退学なんだろうか…、コトミごめん…)

シノ「お前達には……」

ありきたりな展開でごめんね?

シノ「お前達には……幸せになってもらう!」

シノ「絶対に別れる事は私が許さない!」

シノ「…これが私が二人に対して与えるペナルティだ」

タカトシ「………」

アリア「………」

スズ「………」

コトミ「………」

ランコ「………」

タカアリスズコト「………えっ?」

ランコ(多分、そんな事言うんだろうなあと思っていましたが、まさかホントだとは驚きです)

アリア「ええと、シノちゃん?」

シノ「すまない、アリア」

シノ「私は最低な女だ」

シノ「お前達が付き合ってるのを知って、私は嫉妬してしまった」

シノ「私らしくない言葉をお前達に言ってしまった」

シノ「もう親友として扱ってもらわなくても構わない」

シノ「けど、生徒会の仕事の時だけは今まで通りでいて欲しい」

シノ「自分勝手な事を言ってるのは分かってる」

アリア「……シノちゃん」

アリア「シノちゃん、目をつむって?」

シノ「えっ?」

アリア「お願い」

シノ「ああ、分かった」

シノ(アリアにぶたれるのか?……自業自得だな)

シノ(男女の関係に嫉妬した私が悪いんだ……、殴られる事で全て丸く収まるのなら悪くない……)

アリア「じゃあ、いくよ?」

シノ「ああ」

アリア「………」ハグッ

シノ「………えっ?」

アリア「シノちゃん、私の方こそ本当にごめんなさい」

アリア「シノちゃんの言う通り、貴女が津田くんの事を好きだと知っていながら付き合っていたの」

アリア「でもね?私はシノちゃんの事を馬鹿にした事なんて無い」

アリア「ちゃんとシノちゃんに打ち明けるべきだった」

アリア「もし全てを話したら津田君がシノちゃんに取られるかもと思うと恐かったの」

アリア「タカくんはシノちゃんの事も好きなんだって私は気づいていたから」

タカトシ「あの、それは……」

アリア「タカくんは何も悪くないよ?だって男の子だもん」

シノ「そうだな、男はハーレムが好きだからな。複数の女性を好きになるのは仕方無い」

スズ(そこは意見合うんだ…、いやいやいや駄目でしょそれは!?)

コトミ(やっぱりそうだよね~、分かるよ~)

ランコ(津田副会長はやっぱりハーレム好き、と)

ちょっと休憩するね

アリア「あのね、シノちゃん?」

アリア「シノちゃんさえ良かったら、また今まで通りの関係でいたいです」

アリア「私の事許してくれますか?」

シノ「何を言っているんだ?」

アリア「えっ?」

シノ「その言葉は私が言わなければならない」

シノ「アリアは何も悪い事はしていないんだ」

シノ「だから、私に言わせてくれ」

シノ「アリア、ごめんなさい」ペコリ

アリア「シノちゃん……、本当にごめんなさい!そしてありがとう!」

コトミ「これで一件落着ですね」ウルウル

ランコ「そうね」パシャッ

スズ「いやいやいや、津田をほったらかしにしてますって」

タカトシ「………」ウーン

スズ「あんた、何ボーッとしてんのよ?」

タカトシ「………」

タカトシ「……ちょっと考えたんですけど」

シノ「どうした、津田?」

アリア「どうしたの、タカくん…津田くん?」

シノ「アリア?私の前だからって別に呼び方は変えなくていいぞ?」

アリア「ありがと、シノちゃん」

コトミ「なんなのタカ兄?」

ランコ(…まさかとは思いますが)

タカトシ「あのですね?オレはアリアさんの事が好きです」

タカトシ「そして、アリアさんが言った通り会長の事も実は好きです」

タカトシ「で、二人ともオレの事が好きなんですよね?」

シノ「ああ」

アリア「うん」

スズ(何言ってんのコイツ?)

コトミ(まさか)ピキーン

ランコ(やはり)ピキーン

タカトシ「だったら、オレと会長、そしてアリアさんと」

タカトシ「3人で付き合えばいいんじゃないか」

タカトシ「と、思いまして」

シノ「………」

アリア「………」

タカトシ「そうすれば丸く収まりますし」

コトミ(さっすがあ!タカ兄!)

ランコ(このスクープを報道出来ないなんて、畑ランコ、一生の不覚です!)

ランコ(…まあ今回は仕方無いですけど)

ランコ(新聞部が無くなったら困りますし)

スズ「津田ぁ!何言ってんのよ!」

スズ「二股掛けるなんて最低よ!」

スズ「馬に蹴られて死んじゃえ!!」

シノ「…津田、お前って奴は……」

アリア「津田くん?貴方って人は……」

タカトシ「………?」

シノ「…さすがだな!!」

アリア「そうよ!いいアイデアよ!!」

スズ「ほらっ!二人だってああ言って………ってアレ?」

リアルでこんな事言ったら…ねぇ?


タカトシ「ですよね!」

シノ「いくら私でも、この方法は気付かなかった!」

アリア「私も思い付かなかったわ!」

スズ「あれ?あれれっ?」

タカトシ「じゃあ、そうしますか?」

シノ「ああ!」

アリア「ええ!」

タカトシ「……あとは」

タカトシ「…会長?」

シノ「何だ、津田?」」

タカトシ「…会長、オレは会長の事も好きです」

タカトシ「付き合ってくれませんか?」

シノ「ああ、もろちん!」

シノ「っと、噛んでしまった」テヘペロ

アリア「もう、シノちゃんったら」ウフフ

タカトシ「あはは」ハハッ

スズ「いやいや!コイツ『も』って言った!『も』って!」ジタバタ

コトミ「はいはい、スズセンパイ?大人しくしましょうね?」ヨシヨシ

スズ「子供扱いするなー!」プンプン

アリア「シノちゃん、タカくん?」

アリア「出島さんに電話したら、一部屋用意してくれるって!」

アリア「だから、私の家に行きましょう!」

タカトシ「そうですか!」

タカトシ「…あ、会長…いや、シノさん?」

シノ「お……おおぅ、何だ……タカトシ?」

タカトシ「シノさんの初めてをオレに下さい。いいですか?」

シノ「あぁ、…優しくしてくれ」///

タカトシ「はい、頑張ります!」

アリア「向かえに来てくれるから、急いで帰る用意しましょう!」

シノ「ああ、そうだな!急ぐぞタカトシ!」

タカトシ「はい!シノさん!アリアさん!」

ドタバタドタバタ

コトミ「行っちゃいましたね?」

スズ「」

ランコ「そうだ、二人とも何か食べに行きませんか?」

ランコ「私が奢りますよ?」

コトミ「やったぁー!」

スズ「」

コトミ「あれ?スズセンパイ?」

スズ「」

ランコ「反応無いみたいですね」

ランコ「とりあえずメモでも置いておきましょう」

コトミ「スズセンパイ~!待ってますね~?」

ガチャ バタッ

スズ「」

………

スズ「」

スズ「はっ!」キョロキョロ

スズ「あれっ?誰もいない」

スズ「………」

スズ「私だって……私だって津田の事が好きなのにぃ!」

スズ「私も仲間に入れてもらうんだからぁ!」

スズ「3人とも待てぇぇぇ!!!」


終わる

乙乙
この前ウオミースレも立ってたし、ようやく時代が氏家に追い付き始めたか

こんな行き当たりばったりなSSを見てくれた人、本当にありがとう

タカトシならこんな事言っても許されると思うんだ

リクエストあるなら出来る範囲でなら
ただ、人死にとか暗い話はちょっと


>>205
それも俺です

他スレ見たら安価指定って面白そうだから
次はそれでやってみようかな?
時間あるときじゃないと無理だけど

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月13日 (金) 13:06:04   ID: wB4pBV87

津田はそんなこと言わない
許されるのは同意だけど
他のキャラは特に崩壊してないし悪くないね

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