ガンダム鉄血のオルフェンズ、シノ「俺とお前のスーパーギャラクシーキャノンだ」 (22)

シノの最期はあれでいいとしても、フラウロスの魅せ場がMA戦で崖を撃っただけじゃ寂しいので、
こんな描写をいれたいけど尺の都合で入れられなかったとかいう妄想設定を晒します。
モビルスーツの設定に関する描写多めです。
大まかな筋書きは変えずにフラウロスの見せ場とオルガが指揮官として有能な所を描く。


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アリアンロッド艦隊と鉄華団とマクギリス陣営の決戦の最中。

鉄華団側
イサリビ艦橋

鉄華団戦闘艦イサリビに衝撃が走った。

オルガ「どこに当たった!」

少年オペレーター「右舷の第二甲板です。航行に支障ありません。」

オルガ「くそ!、数で追い込まれる。」

オルガ・イツカは焦っていた。当初の予定になかったアリアンロッド艦隊との戦闘は、やはり劣勢だった。

単機の戦闘能力では三日月・オーガスのバルバトスをはじめとする鉄華団のMS部隊は敵側のMS部隊よりも一枚上手だった。

しかし鉄華団のMS部隊は質では勝っていたが、数では劣っている。

補給や修理の必要もある。あちらは数で勝るので前線の部隊を下げて、ゆっくりと補給ができるが、鉄華団側は悠長に補給を行っている時間はない。

長期戦になればなるほど、鉄華団側は不利になる。数で劣るこちらが勝利するためには、ただひとつ。

敵艦隊の旗艦を討って、艦隊司令ラスタル・エリオンを潰す。


だがバルバドスは敵の新型グレイズの捨て身の猛攻によって、思うように動けていない。

なんとか敵のMS部隊を切り崩し、敵旗艦にたどり着かなくてはいけない。予備兵力の投入も考える必要がある。

いや予備兵力を投入してしまっては、備えがなくなる。

俺の判断ミスの一つで家族全員を危険に晒す。それだけは避けなくてはならない。

オルガ・イツカは焦りと仲間を危険に晒す恐怖とも戦っていた。

アリアンロッド側
一方その頃のアリアンロッド旗艦艦橋

ラスタル「損傷した機体はすぐに下がらせろ。数ではこちらが上だ。焦る必要はない。」

艦隊司令ラスタル・エリオンは落ち着き払っていた。艦隊司令である自分が動揺すれば艦隊全体が動揺する。

傍らに控えるイオク・クジャンに上に立つものの姿勢をみせる。だがそんなものは些細なことだった。

艦隊司令ラスタル・エリオンとして、ギャラルホルンとしての役目を果たす。ただそれだけだった。

それにそろそろ仕込みの予定時間だ。なんの問題もない。

突然、僚艦に爆発が起こりオペレーターが状況を報告する。

オペレーター「3番艦被弾、損傷は中破、マクギリス陣営から違法兵器ダインスレイブによる砲撃の模様」

予定通りだ。ラスタルは誰にも見えぬ程度に口元を歪め、次の命令を発した。

ラスタル「革命の暴徒は違法兵器を使用した。その愚行・・・断じて許してはならん!」

ラスタル「アリアンロッド艦隊総司令官ラスタル・エリオンの名において命じる!」

ラスタル「ダインスレイブ隊!禁忌をもって報復せよ!」

ダインスレイブ隊が次々に違法兵器ダインスレイブを発射する。そして敵艦らが被弾する。

ラスタル「ダインスレイブ隊の次弾装填を急がせろ。」

後はこのままダインスレイブで敵艦隊に壊滅な被害を与え、それでも向かってくるなら殲滅するのみ。

オペレーターがさらに状況を報告する。

オペレーター「ダインスレイブ隊は次弾装填中………、いや待ってください。ダインスレイブ隊二番機中破!、ダインスレイブ発射不能!」

ラスタル「何だと!、」

こちらのダインスレイブ隊の周辺に敵MS部隊はおらず、艦砲射撃も射程外のはず。

ラスタル「状況確認急げ!」

オペレーター「戦域外よりダインスレイブにて狙撃された模様!」

鉄華団側
イサリビ艦橋

オルガ「ナイスだ!、シノ!。」

やっぱりダインスレイブを撃ってきやがったか。俺の読みが当たった。

俺の読みはこうだった。アリアンロッド艦隊は名瀬の兄貴を殺りやがった連中だ。

停戦も降伏も許さずダインスレイブでタービンズを壊滅させた。

そんな奴らが撃ってこないはずがない。あらかじめに敵のダインスレイブ隊の展開位置を読んで狙撃ポイントにシノのフラウロスと狙撃班を待機させておいた。

向こうがダインスレイブを撃ってくるなら容赦しない。こっちもテイワズから抜けた時の最後の資材でダインスレイブの弾頭を数十発用意できた。

しかし敵ダインスレイブの最初の一射目でかなりの被害が出た。戦闘開始からフラウロスで狙撃したら防げた被害かもしれない。

だがそうしたらすぐにフラウロスにMS部隊が差し向けられて終わりだ。このタイミングまで予備兵力としてフラウロスを温存する必要があった。

オルガ「後はお前に掛かってる。頼むぜ、シノ!。」

鉄華団側
狙撃班の狙撃ポイント

シノ「了解だ。任せろオルガ!」

シノが狙撃姿勢のガンダムフラウロスの中でオルガに答える。

そのときフラウロスに向けて、敵ダインスレイブ部隊の弾頭が飛んできたが、そのことごとくが空を切った。

シノ「うひょ~、おっかねー」

ヤマギ「大丈夫、当たらないよ」

ヤマギが通信機で答える。

ヤマギ「向こうはグレイズに外付け発射機構を組み込んでダインスレイブを打ち出してるみたいだけど」

ヤマギ「こっちはエイハブリアクター二基のガンダムフレームだよ」

ヤマギ「グレイズ一基のリアクターを使った急造品とは射程距離も照準制度も砲身の冷却速度もこちらが上だよ」

シノ「よくわからねぇがこっちは当たるが、向こうは当たらねぇってことか?」

ヤマギ「そういうこと」

ヤマギ「もっともこんなダインスレイブの長距離射撃は初めてだし、弾頭数はギリギリ。一発も無駄にできない」

シノ「要は外さなければいいんだろ」

シノ「そのためにお前らがここにいてくれる」

シノ「次弾装填と照準補正ズレの修正は任せる」

ヤマギ「わかった。圧倒的な長射程から敵を駆逐する。この戦い方が厄祭戦当時の本来のフラウロスなんだ。」

シノ「違うぜ、ヤマギ。こいつは流星号。そしてこいつが」

シノ「俺とお前のスーパーギャラクシーキャノンだ!!!!」

流星号の砲身が唸りを挙げた。

終わり

後はシノがダインスレイブ隊を排除するけど、数で劣る鉄華団は敗走、シノの最期に繋がる感じかな。
マクギリスとオルガの有能な所がみたいです。最終回に近づくにつれ、おバカさんにならないで。
あとマクギリスがアルミリアに拘るのはちゃんと理由があるんですよね。ただの大人を信用できないロリコンじゃないですよね。
ファリド家のマクギリスとしてでなくマッキーとして接してくれたからアルミリアを愛してるみたいな、ちゃんとした理由あるよね。
マクギリスはあと数話しかないのに内心が読めない。三日月もそうだけど。
文章の利点に細かい心理描写ができる点があるけど、二人ともこれじゃ登場させづらい。
アニメだと激しい視点変更あっても、動画だから楽に吸収できるけど、文章だとあまり視点変更すると読みにくくなるから難しい。
それとシノは死んだのか?フラウロスのコックピット原型留めてるし、ジュリエッタがカプセル入って助かるならもしかして?。
スパロボならロックオンが狙撃の手解きして生存ですね。

読んで頂きありがとうございました。

ちなみに
レジスタンス兵士A「クロムクロ?」兵士B「そうだ」
も描きました。
まとめサイトのコメント欄も覗いているので、感想どこでも、何でも、いいので書いてくれると嬉しいです。

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