夏海「うちの膝なんてそんな良いもんじゃないんだけどなー」 (27)

れんげ「なっつん! 膝!」

夏海「はいはい、一緒に読もうなー」



小鞠「夏海、もう少し足のばしてよ、曲がってたら座りにくい」

夏海「そんなこと言うならうち先にあがるよー?」

小鞠「だ、駄目! 久々の姉妹の交流なんだから!」

夏海「ホラー映画なんて見なけりゃいいのに」



蛍「……」

夏海「ん? ほたるんどしたー?」

蛍「その、いつも小鞠先輩やれんちゃん座らせてるなぁって思いまして」

夏海「あ、ほたるんもしかして気になる? ほらほら、座ってみなよ」

蛍「わわっ、夏海先輩!?」

小学生のころ、事故で両手足を失った友達がいた。友達といっても随分年上だったから中学生だったか。
その子は事故に遭ってから塞ぎがちになり、ウチもなんだか会うのが気まずくて、互いに疎遠になっていたけど
しばらくしてその子の家で誕生日会か何かの集まりがあり、顔を合わせる機会があった。

ウチはまたその友達と仲良くしたいと思っていたんだけど、車椅子に乗って現れたその姿にはやはり衝撃を受けてしまった。
彼女は事故の時に顔に大きな火傷を負って、髪も毛穴ごと焼け焦げて所々禿げあがってしまったそうだが
それでもその日はカツラを被せてもらい、火傷の上をファンデーションで隠そうとしたような痕跡があった。

ハグかなにかしたのだろう。彼女の顔を間近で見た記憶がある。
その時ウチは子供だったとはいえ無遠慮にも彼女の顔をじろじろと眺めてしまった。悪いことをしたと思う。
火傷の痕が醜いと思ったのではない。がさつで男勝りだったその子は、生まれて初めて母親に化粧をしてもらったはずだ。
ウチはその時初めて気が付いた。彼女がけっこうな美少女であったことに。火傷の痕だけが実に残念で、純粋に勿体ないと思い、ただ眺めてしまった。

その後、子供だましの出し物やらプレゼントやら料理が振る舞われ、彼女も笑顔を見せてはいたけど、途中で一人にしてほしいと隣の部屋に行ってしまった。
年上の友人たちは口々に「嬉し泣きを見られたくないんだ」とからかっていたけど、ウチは妙な胸騒ぎがして彼女を呼び止めた。
「すぐに戻るから」振り返った笑顔が、元気な頃のその子のままで言葉が詰まった。

その日、彼女は死んだ。
不自然な体勢で車椅子から落下して、首の骨が折れて畳の上に横たわっていた。
襖一枚隔てた向こうでウチらがはしゃぐ声を聴きながら、彼女は独り寂しく息を引き取ったのだ。
自ら命を絶ったんだと子供ながらに思った。今でもそう思っている。
彼女の母親は事故だと言い張った。この子はまだまだ生きたかったはずだと。そうであってほしいと願っている。
どちらにしろ、ウチら受け入れる側の人間は、受け入れられる側の人間の苦痛を理解しきれていなかったのだと思う。

その後、ウチは旭丘分校の最後の生徒として卒業を迎えた。
極端に子供の少ない地域で、四つ上の上級生が卒業してからは本当に生徒一人きりの学校生活だった。
卒業後、ウチは都会の高校の寮に入り、そのまま就職して実家にはあまり寄り付かなくなった。

旭丘分校は、来春取り壊されるらしい。

>>2
死んどけハゲ

卓「……」

夏海「……」

卓「……」

夏海「兄ちゃん、普通妹の膝に座ろうとする?」

卓「……」

夏海「いや、自分の膝叩かなくても、座んないし」

卓「……」

夏海「……」

れんげ「なっつん膝ー」

夏海「れんちょん残念だけど今日は漫画ないよー?」

れんげ「今日は教科書読むから漫画はいらないのん」

夏海「うげ、勉強かよ……まあれんちょんのくらいならうちでも余裕だし」

れんげ「早速読むのん」

夏海「……れんちょん?」

れんげ「なんなん?」

夏海「なんでうちの教科書だしてるん?」

れんげ「今日はなっつんの国語の教科書読むんー」

夏海「れんちょん! それは! それは流石に読めないから! ね!?」

れんげ「♪~」

僕も座りたいいらっしゃいって言われたい

膝蹴りしてもらうスレかと思った

逆に座られたい
一物を擦り付けたい
髪の毛を一本一本咀嚼したい

膝、やっちまいました

膝 矢 受

夏海「ほたるんって意外と軽いなー」

蛍「そ、そうですか?」

夏海「そうだよ、背高いからちょっと覚悟決めたけど拍子抜けしちゃったよ」

蛍「そんなに覚悟するほど重そうに見えたんですね……」

夏海「言葉の綾ってやつだよ、でもこうしてみたら」

蛍「きゃっ! 夏海先輩!?」

夏海「ほっほーぅ、れんちょんの寸胴と違って中々、腰なんてこんなに細くて」

蛍「く、くすぐったいですよぉ!」

不人気いう割に夏海スレを一番よく見かける
お前ら結局夏海ちゃん大好きなんだってはっきりわかんだね

夏海ちゃんが一番好きだわ

はよ

嫁にするならなっつん

ほたるんのグロマンぺろぺろ

夏海「というかほたるんの腰細いし、お尻も小さいし、なにこれモデル?」

蛍「そんな、モデルなんてもっと細くて綺麗ですよ」

夏海「いやー、ほたるんなら行ける行ける、ほたるん大人っぽいしなぁー」

蛍「あはは、言い過ぎですってば」

夏海「ところで――」れんげ「ダイナマイッ!!」

蛍「わっ、れんちゃん!?」

夏海「れんちょんどしたん?」

れんげ「ほたるん、そこはうちの特等席なん」

蛍「特等席?」

夏海「いや別に誰が座ってもいいでしょうに」

れんげ「そんなの駄目に決まってるでしょーが!」

夏海「えぇー……」

>>12
2ちゃんのキャラスレの伸びは圧倒的に再開だけどな

れんげ「なっつん、うちとは遊びだったのん?」

夏海「なにその浮気を知った彼女みたいなの」

蛍「えっと、私はどうしたら……」

夏海「別に座ってても良いって」

れんげ「なっつん! うちよりもほたるんを取るん!?」

夏海「だからなんでれんちょんはそんな迫真の演技してんだって」

夏海「あ、そうだ」

>>18
再開   ×
最下位 ○

なっつんがれんちょんに見せる母性はたまらん

なっつんの膝裏たまんねぇ…

はよ

小鞠「……なにしてんの?」

夏海「うちがほたるんを抱っこしててー」

蛍「えっと、れんちゃんを膝に座らせてるんです」

れんげ「王座なのん!」

小鞠「ふーん」

夏海「姉ちゃんも座るー?」

小鞠「いや座んないし」

れんげ「こまちゃん、王座に興味ないん?」

蛍「せ、先輩! 先輩も座りましょう!」

小鞠「えー、座らないってば」

蛍「先輩、座らないんですかぁ……?」

夏海「姉ちゃんノリ悪いぞー」

小鞠「し、仕方ないなぁ、そこまで言うなら……」

れんげ「こまちゃん、そんなに嫌なら無理に座らなくても良いんよ?」

小鞠「」

ええぞ

はよ

夏海「うりゃ」ギュッ

蛍「え、えいっ……えへへ」ギュッ

小鞠「……れんげ、今体重いくつあるの?」

れんげ「乙女の秘密なのん、こまちゃんの身長くらいに秘密なのん」

小鞠「わ、私は140あるからね!」

蛍「140……先輩可愛い……」ギュウウ

夏海「流石に三人はちょっと重いけど……まあいっか」

一穂「あれー、みんな楽しそうなことしてるねー」

れんげ「あ、ねーねー!」

一穂「よーし、うちも混ざっちゃおうかねー」

夏海「やっぱ良くない! これ以上は無理だから!」

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