まどか「ほむらちゃんきもい…」(207)

まどか「みんないらっしゃーい」

さやか「おいすー」

ほむら「お邪魔するわね」

マミ「今日は招待してくれてありがとう鹿目さん」

杏子「ごはん食べにきたぞ」

まどか「てぃひひ。さぁたがってあがって」

さやか「で?今日はどうしたのさまどか」

まどか「ちょっとみんなに相談したいことがあって…」

ほむら「相談…?悩みでもあるのまどか?」

まどか「うん」

マミ「まぁ。私達に話して解決できることならなんでも話して鹿目さん」

まどか「はい。といっても信じてもらえるかどうか…」

杏子「ごはんは」

さやか「信じてもらえるかどうかって、あたし達がまどかの言うことを信じないわけがないじゃん」

ほむら「その通りよ!まどかの言うことが間違ってるわけがない。まどかが言うのなら、明日地球が滅亡すると言われても信じられるわ」

さやか「ま、ままマジでか!やばいじゃんまどかぁ!?」

まどか「さすがにそこまでの話じゃないよ…」

マミ「とにかく話を聞いてみないことには…」

まどか「実は今日みんなを呼んだのはそれを実際に見て確認してほしいからなんです」

マミ「?」

まどか「まぁ今はそんなに気にしないでいてください。普段通りに過ごしてくれて構いません」

杏子「おなかすいた」

さやか「ん…普段通りにと言われてもな」

マミ「…お友達の家に遊びに来たときってなにをすればいいのかしら…?」

杏子「ごはんたべる」

まどか「そういえばなにしようかなぁ?」

さやか「考えてなかったのかよ!」

ほむら「勉強でもしましょうか」

まどさや「ことわる!」

ほむら「そ、そう…」

さやか「またババきたぁぁぁぁ……」

ほむら「ぷぷぷ。ざまぁないわね」

マミ「また美樹さんの負けね」

さやか「ぐぬぅぅぅ」

まどか「てぃひひ…あ、ちょっとおトイレに…」
さやか「いってらー」

杏子「おやつくれー」

マミ「はい、あーん」

杏子「あーん!」

まどか「ふぅ…ただいま」

ほむら「おかえりんこ、まどか」

まどか「…ただいま」

さやか「ぃよーし!次はさやかちゃんが勝つよぉ!」

ほむら「あ、ごめんなさい。私もお手洗いに」

さやか「んなぁーんだってぇー!このやる気はどこへぶつければいいんだぁー!」

マミ「溜めておけばいいわよ」

さやか「だね!さやかちゃんチャージ!」

杏子「マミ…」

マミ「はいはいおかわりね?」

まどか「…………」

まどか「…みんな、ちょっときて」

さやか「へ?どうしたのまどか」

まどか「相談したいことあるから」

マミ「このタイミングで…?」

杏子(まだ夜ごはんの時間には程遠い…)

まどか「相談したいことは…ほむらちゃんのことなんです…」

さやか「ほう?」

まどか「わかんないよね。だから見てほしいの」

まどか「…ちょっとトイレの中覗いてみて」

さやか「ちょ…今転校生が入ってるじゃんっ」

まどか「いいから」

さやか「うぅ…これじゃあたしが変態みたいじゃんか…」ジー

杏子(言いつつ覗くんだな)

ほむら「…………」

さやか「……どこもおかしいとこないよ?ただ便器に座ってるだけだし」

ほむら「……んはぁ…」フルフル

ほむら「まどかの温もりがまだ残っているわ…」

さやか「……!?」

ほむら「これが…まどかのおしりの温もり…」

ほむら「そこに私のおしりが座って…」

ほむら「おしりとおしりでお知り合いってわけね」

ほむら「って!お知り合いどころか友達じゃない!もう!」

ほむら「いえ、いずれは友達どころか…んふふふふ」

ほむら「あぁ!まどかの残り香!残り香!くんくん!くんくんくん!」

ほむら「まどかの残り香はピーチの香りなのね!さすがまどか!身体の中までピンク色!」

ほむら「すぅーはぁーすぅーはぁー!肺までまどかでいっぱい!私の中にまどかが入ってきてる!私の中もピンク色!」

ほむら「あはぁ!これで二人は一つになったのね!二人はキュアキュアなのねぇ!」


さやか「…………わぁ」

まどか「ね?」

さやか「これは一体どうしたことか」

まどか「これが私の悩みなの…」

マミ「み、美樹さん!私にも!私にも見せて!」ピョンピョン

さやか「わぁ…今度は便器に顔突っ込んだ…」

マミ「えぇ!?」

まどか「学校でもそうなの…私が使ったあとは必ずほむらちゃんがやってきて…」

さやか「わぁお…」

杏子「くってるときにトイレの話すんなよ」モチャモチャ

マミ「あ、こら!勝手に食べないの!」

ほむら「ふぅ…みんなお待たせ」ガチャンコ

さやか「あ、うん」

まどか「おかえりほむらちゃん」

マミ「おおおおかえりなさいまし!」

まどか(動揺しすぎだよマミさん…)

ほむら「?…なんか様子が変ね?なにかあったのかしら」

マミ「な!なな、なにもなかったっちゃ!」

まどか「あ、遊ぶのももう飽きちゃったねって話してたの」

さやか「つ、次はなにしよっかなってさぁー」

杏子「ごはんたべよう」

ほむら「そう…じゃあ授業の予習なんか…」

まどさや「いや!」

ほむら「学生の本分は勉強なのに…」

さやか「先生みたいなこと言うんじゃないよ」

ほむら「じゃあ…私いろいろゲーム持ってきてたのよ。やらない?」

さやか「お、準備いいじゃん転校生!」

ほむら「あなたに褒められても嬉しくないわね…」ゴソゴソ

マミ「盾に収納してたのね」

杏子(ごはんは入ってるのかな)

ほむら「あったあった。ツイスターゲームよ」

まどか「…………」

まどか「ツイスターゲームって…」ボソ

さやか「…確実にあれ目的だよね…」ボソ

ほむら「なにかいった?」

まどか「あはは…や、やろっか?」

さやか「で、でもこれって誰かがルーレット回さなきゃいけないんだよね?」

まどか「あ、じゃあ私がやるよ!」

杏子「いやあたしがやるよ!」

まどか「!?」

ほむら「そう。じゃお願いね」

杏子「まかせろ」

まどか「杏子ちゃん…なんで…」

杏子(これならおやつ食べながらできるぞ)

マミ「なんだか楽しそうね!」

さやか「マミさんは無邪気でいらっしゃいますね」

ほむら「さ、始めましょうか。杏子!」

杏子「んー…赤に右手!」モチャモチャ

まどか「赤…赤…きゃっ!?」ビクッ

ほむら「あ、ごめんなさいまどか。間違って胸に触れてしまったわ」

まどか「…………」

杏子「青に左足」モチャモチャ

まどか「ひやっ!」ビクッ

ほむら「ごめんなさい。うっかり足で太ももを撫で上げてしまったわ」

杏子「黄色に左手」モチャモチャ

まどか「ひゃうっ」ビクッ

ほむら「ごめんなさい。思わずうなじを摘まんでしまったわ」

杏子「だいだいに右足」モチャモチャ

まどか「ひん!」ビクッ

ほむら「ごめんなさい。望まずとも足でまどかのスカートをまくりあげてしまったわ」

杏子「桃色に顔面」モチャモチャ

まどか「きゃんっ!?」ビクッ

ほむら「ごめんなさい。謀らずともまどかのおしりに顔を埋めてしまったわ」フガフガ

まどか「はぁ…はぁ…」

ほむら「ふぅ…たまにはこういう身体を動かす遊びもいいものねまどか」

さやか「人間の動きじゃなかったね転校生…」

マミ「楽しかったー!またやりましょうね!」

まどか「もうやりません!」

マミ「え…そ、そう…」シュン

ほむら「あら…気に入らなかったかしら…?」

まどか(そ、そうだよ気づいて!)

ほむら「まどかは身体を動かすのは得意じゃなかったものね…気付けなくてごめんなさい」

まどか「え…あ、うん…」

ほむら「じゃあ次の遊びを…」ゴソゴソ

まどか「え、まだ用意してるの!?」

ほむら「えぇ。まどかの喜ぶ顔が見たくてね」ニコッ

まどか「…………」

さやか(楽しんでるのは転校生のほうだよ…)

マミ「わくわく…」

さやか(ついでにマミさん…)

杏子「ごはんたべゲームしようぜ」

ほむら「次のは…これね。王様ゲーム」

まどか「あ、多分もう欲望を隠す気ないよこれ」

さやか「王様ゲームて…また定番なのもってきたねぇ」

マミ「わぁ!私王様ゲームやるの初めてなの!」

さやか「普通の女子中学生はそれが普通だと思いますよマミさん」

ほむら「わりばしは準備してあるわ。さっそくやりましょう」

まどか「準備いいね…」

ほむら「そりゃね。今日まどかに色々やろうと…あ、間違えたわ」

ほむら「今日まどかと色々やろうと思って準備してきたんだから」

まどか(本音が…本音が今聞こえたよほむらちゃん…)

ほむら「ではみんなひいて?」

さやか「うん」ヒョイ

マミ「はい!」ヒョイ

まどか「…はい」ヒョイ

杏子「がぶ」ヒョイ

ほむら「王様だーれだ」

ほむら「あ、私だ」

まどか「やっぱり」

ほむら「まったくもう…いきなり王様だなんて困っちゃうわ」チラッチラッ

ほむら「なにをしようかしら…全然考えてなかったわ」チラッチラッ

まどか(わざとらしいよ!)

ほむら「じゃあ王様が二番の人のへそをペロペロする」

まどか「は、はい!?」

まどか「いやいや!そんなの絶対おかしいよ!」

ほむら「へ?何故?」キョトン

まどか「や!や!なんできょとんとしてるのかな!へそをペロペロってどう考えても変態だよ!」

ほむら「そうかしら…?」

まどか「そうだよ!」

ほむら「…しかし考えてもみてまどか。変態というのはその人にとって異常な行動をとる人のこと」

ほむら「つまりへそをペロペロするのが当然のように考えている人にとってはその行動は変態ではないということに…」

さやか「…!なるほど!」

ほむら「ね?」

まどか「常識的に考えてよ!どう考えても変態だよ!」

ほむら「まどかがそこまで言うのなら…わかったわ。じゃあ一番の人が三番の人をぶん殴るで」

さやか「へ?」

杏子「あ、一番あたし」

さやか「ちょ!ちょちょちょまってよまってちょうだい!そんなひどいことしちゃダメですよ!いや三番の人が誰だかわかりませんけどね!?かわいそうじゃないですかぁ!」

ほむら「じゃあ王様が二番の全身をペロペロ」

まどか「全身にランクアップしてるよ!?それはさすがにだめ!いや二番が誰かは全然わかんないけど!」

ほむら「じゃあ一番が三番をタコ殴りに」

さやか「ちょぉ!?タコ殴りってあんた!可憐なる女子中学生がそんな言葉使っちゃダメでしょぉ!?それに殴られるのは痛いでしょ!?泣いちゃうよ!?泣くよ!?いや三番が誰かはわかんないけどさ!」

杏子「うるせぇ!命乞いすんじゃねぇ!」バキッ

さやか「ぐっはぁぁっ!!」

マミ「…………」シュン

さやか「うぅ…なんでこんな目に…」

杏子「王様の命令だから仕方ない」

まどか「仕方ないよさやかちゃん」

マミ「いいなぁ…私も命令されたいなぁ…」

ほむら「じゃあ次いきましょうか」

ほむら「王様だーれだ」

ほむら「あ、また私」

まどか「…………」

マミ「また暁美さん!?すごいすごい!」

さやか(いやどう考えてもイカサマですよ…気付いてマミさん)

ほむら「うーん…次はどんな命令にしようかしら…」

ほむら(まどかは…一番ね…)

まどか(…!よくみたらこのわりばし、傷がついてる)

まどか(この傷で見分けてたんだね…)

まどか「さやかちゃんさやかちゃん」ボソ

さやか「へ?なんだいまどか」ボソ

まどか「ちょっとわりばし交換して?」ボソ

さやか「いいけど…」ボソ

ほむら(うーん…さっきは私からペロペロしようとしたのがいけなかったのだから…)

ほむら(まどかのほうから私に何かをするような命令にすればいいのね!)

ほむら「よし、一番が王様の耳たぶをはむはむする!」

さやか「え、えぇぇぇぇぇ!?」

まどか「変態だよ!またしてもこっぴどい変態ぶりだよほむらちゃん!」

ほむら「……?」キョトン

まどか「いやだからきょとんとしないでよ!ほむらちゃんには一般常識が欠如してるよ!」

ほむら「…しかしまどか。そもそも常識とは何かしら?多数の人が犬は食べるものと言ったらそれが常識になるの?」

ほむら「私はね…まどか。常識というものは人それぞれでいいと思うの。他人なんかに流されない、その人だけの意思を尊重すべきなのだわ」

さやか「お、おぉ…なんだか凄いこと言ってる気がする…!」

まどか「さやかちゃんの頭だから複雑なことを考えられないんだ…洗脳されないでさやかちゃん!」

さやか「わ、わかったよ転校生!あたしは他人に流されない!」

ほむら「それが正しいわ美樹さやか…!」

さやか「だから恥ずかしいけど頑張って転校生の耳たぶをはむはむするよ!」

ほむら「……は?なにを言ってるのこの子…頭は大丈夫?」

まどか「ほむらちゃんが命令したんでしょ…」

ほむら「え、私は一番の人を…」

さやか「一番はあたしだよ!」

ほむら「…ふ、ふざけるんじゃないわよ美樹さやか!人の耳たぶをはむはむするとかどういう神経してるの!?頭のネジが足りてないんじゃないの!?てかネジあるの!?」

さやか「えぇ……」

ほむら「恥を知りなさいこの変態!世間の常識というものを勉強してきなさい!!」

さやか「は、はい……」

ほむら「はぁ…はぁ…」

さやか「なんか叱られちゃったよまどか…」

まどか「うーん…さやかちゃんもちょっと馬鹿だったね」

杏子「で?命令はどうなるんだ?」

ほむら「ん?…あぁ…二番が一番をフルボッコで…」

さやか「え」

杏子「おう、二番あたしだ」

さやか「ちょ、ちょいと待ちなさい!暴力はいけない!人を傷つけ、自分の心を傷つける…!そんな悲しみの連鎖を生み、誰が得をするというの…!?さぁ自分の心に聞いてみなさいな!」

杏子「うるせぇ!喚くな!」バキッ

さやか「ぎゃはぁぁぁぁ…」

マミ「…………また四番…」

ほむら「なんかもう王様ゲームは飽きたわ」

まどか「うん。そうだね」

マミ「え…や、やめちゃうの…?」

ほむら「もう十分でしょ?」

マミ(私…なんにもやってないのに…)シュン

さやか「…………」

杏子「大丈夫か?あめちゃん食べるか?」

さやか「ありがと…」パクン

杏子「それなにあじ?拾ったやつなんだけど」

さやか「……たいやき味…」コロコロ

杏子「ちきしょうなんてこった!返せ!」

まどか「もういっぱい遊んだね!」

ほむら「まだまだ別のゲームがあるのだけど…」

まどか「もう遊ぶのは十分だね!」

ほむら「そう…」

マミ(まだまだみんなと遊びたいわ…)

杏子「うめー」コロコロ

さやか「うぅ…無理やりあめちゃん取られた…」

まどか「そろそろ夜ご飯食べよっか?」

杏子「きた!ごはん!たべる!」

まどか「はい。マミさんのお料理教室~」

マミ「頑張ります!」キリッ

さやか「まどかパパは?」

まどか「てぃひひ…今日はパパもママもタツヤもいないんだ。だから寂しくて…」

ほむら「そうだったの…なら私が寂しさを紛らわしてあげる…おいでまどか」

まどか「いや…遠慮しておくよ…」

杏子「ごはん出来るまで暇だな」

さやか「だね…なんかする?」

杏子「ロッキーくおう」

マミ「…………」トントントントン

ほむら「さ、まどか…私の胸に身を預けなさい」

まどか(…胸……?どこかな…?)

ほむら「抱き締めてあげる」

まどか「結構です」

マミ「…………」ジュージュー

さやか「ゲームといえばロッキーゲームなんてのがあったねー」

杏子「そんなのあんのか。やってみるか?」

さやか「そう?んじゃーロッキーのはしっこを二人でくわえてっと…」

杏子「あたしのロッキーだ!ポリポリポリポリ!」

さやか「ん!?んむぐー!?」

マミ「…………」グツグツ

マミ「……あの」

まどか「え?なんですかマミさん?」

マミ「もし…暇なのなら…手伝ってくれると嬉しいなぁって…」

まどか「あ、ごめんなさい!」

さやか「ぷは…き、気づかなくてすいません!」

マミ「いえいいのよ!頼りにされてるのは嬉しいって思うから…」

まどか「頼りっきりでごめんなさい…」

さやか「あたしたち、マミさんに比べたら全然料理できないし…」

マミ「うふふ。料理は腕じゃなくて心よ。一緒に頑張れば大丈夫!」

まどさや「は、はい!」

まどか「これはどうやるの?さやかちゃん」

さやか「これはこうだよ多分」

まどか「あ、そっか!ありがとう」

さやか「へへー」

ほむら「…なんだか見てて危なっかしいわね。あなたの切り方」

さやか「なにー?じゃあ転校生も見てるだけじゃなくて手伝えよ」

ほむら「私は…ほら。指示する係だから。役割分担はきっちりしないと」

さやか「ほう…い、いや!楽したいだけでしょ!騙しやがって!」

杏子「お、うまそう!がぶ!」

まどか「ダメだよ杏子ちゃん!めっ!」

マミ「…………」サクッサクッ

俺「マミさん、好きだよ・・・・。」ダキッ

マミ「俺君//////」


HAPPY END

まどか「で、できたー!」

さやか「こっちもできたー!」

まどか「さやかちゃんの美味しそうだね!」

さやか「いやいや見た目はまどかのほうがいいよ!」

ほむら「そうね。まどかのほうが絶対美味しいわ」

杏子「食えりゃどっちでもいいじゃねぇか」

マミ「私もできたわ」

まどか「あ、さすがマミさん!」

さやか「出来が違うっすね!」

マミ「え、えへへ…」

まどか「でもさやかちゃんのも食べてみたいなぁ…」

さやか「褒めんな褒めんな!あたしはまどかのほうが食べたいよ!」

マミ「…………」

まどか「おいしかったぁー」

さやか「まどかも料理出来るじゃん」

まどか「私はパパのを真似ただけだよ。それよりさやかちゃんも手際よかったじゃない」

さやか「ま、まー…女の子ですからね…」

ほむら「え?」

さやか「おい、なんだその目は」

マミ「ふふふ……」

杏子「んー、でもやっぱ…」

杏子「マミのごはんが一番だな」

マミ「さ、佐倉さん…」

さやか「そりゃ料理でマミさんには敵わないよ」

まどか「だよー。マミさんのが一番美味しかったもの」

マミ「ありがとう…私、嬉しいわ…」

ほむら「いや、まどかが一番だし」

まどか(空気読もうほむらちゃん…)

ほむら「じゃあお皿は私が洗っとくわね」

マミ「え、いいの?」

ほむら「えぇ。料理のほうではあまり手伝えなかったし…」

さやか「助かるよ転校生ー!」

マミ「じゃあお願いするわね?暁美さん」

ほむら「えぇ、まかせて」

まどか(…………)


まどか「集合!集合!」

さやか「うん?どしたのまどか」

マミ「なにかあったのかしら?」

まどか「はい…台所を覗けばわかります」

さやか「まさか…」

ほむら「くんくん…こっちは巴さんの皿…こっちは美樹さやかの皿ね…」

ほむら「くんくん…きた!これはまどかの使用したお皿!」

ほむら「あぁペロペロ!ペロペロペロペロ!」

ほむら「んはぁ!まどかの体液が私の身体を駆け巡るっ!」

ほむら「あぁまどかがなめしゃぶったお箸!スプーン!」

ほむら「保管したい…!でも持ち帰るわけにはいかないから…」

ほむら「ペロペロペロペロペロペロ!はむはむはむはむんはむぅ!」

ほむら「あぁ…!あぁ!まどかとキッス!キッスしてるわ私!むっちゅぅぅぅぅぅ!!」


さやか「わぁ…」

まどか「はい…」

マミ「み、見えない!見えないわ!」ピョンピョン

さやか「忘れてたよ…転校生がガチの変態だってことを…」

まどか「私は…普通の友達でいたいだけなのに…」

マミ「な、なにがあったの?」

さやか「わぁお…まどかの箸を鼻の中にいれて匂い嗅いでるよ…」

マミ「えぇ!?」

さやか「あ、突っ込みすぎて苦しそうにしてる」

マミ「えぇ!?」

まどか「あれ?杏子ちゃんも台所にきた…ま、まさか…?」

ほむら「ふ、ふがっ…いたたた…深く突っ込みすぎたわ…」

杏子「よぉ」

ほむら「!?な、なにをしにきたの!?」

杏子「お前が今してたことは全部見てたよ」

ほむら「う…!」

杏子「…みんなには黙っててやるからよ、あたしのことも黙っててくれな」

ほむら「なんですって…?あなたはなにをしようというの?」

杏子「お前と同じことさ…」

ほむら「!」

ほむら「もしかして…あなたもなの?」

杏子「あぁ…お前と同類さ」

ほむら(なんてこと…杏子も私と同じ淑女だったなんて…)

ほむら「…で?あなたは誰狙いなの…?」

杏子「全員に決まってるじゃねーか!」

ほむら「な!?」

杏子「それが…あたしの流儀だ!」

ほむら(お、大物…!)

ほむら「でもまどかだけはダメよ!?」

杏子「あぁ…あたしはお前より後から来た。そのくらいいいってことよ」

杏子「じゃあ始めようか…!」

ほむら「そうね…!」

ほむあん「ペロペロペロペロペロペロペロペロ!」

ほむら(く…!美樹さやかや巴マミの皿だけでなく、私のまで…!?)

ほむら(杏子のやつ…いったいいつから私達をそういう目で…!)

ほむら(…あぁ…そんなに私を舐めないで杏子…!なんだかゾクゾクきてしまうじゃないの…!)

杏子(皿うめー!やっぱごはんたべたあとの皿はなめるもんだよなー)

杏子(しかしほむらの奴まで舐めにくるとは…こいつ意外といじきたねーな)


まどか「あ…杏子ちゃんまで変態だったなんて…」

さやか「杏子は転校生の変態仲間だったのか…」

マミ「え、なになに?どうしたの?」

ほむら「ふぅ…」

杏子「皿…ぴっかぴかになったな」

ほむら「えぇ。あなたが手伝ってくれたおかげよ」

杏子「へっ…あたしはただ自分の本能に従ったまでよ」

ほむら「本能…ね。たしかに自分を抑えられなかったわ」

杏子「あたしたちは同じ穴のムジナってわけだ」

ほむら「ふふ…あなたとはいい同志になれそうね」

杏子「あぁ。あんたのこと、結構好きだぜ」

ほむら「…!」

ほむら(や、やっぱりそうなのね…)

ほむら「と、とりあえず…お友達から始めましょうか…」

杏子「ん?そうだな」

杏子(もうダチだと思ってたんだが…まぁいいや)

まどか「杏子ちゃんも変態なんだ…ちょっと残念かな…」

さやか「てことは杏子も女の子が好きだったってことになるね?」

まどか「そっか…ほむらちゃんもきっと女の子が好きなんだよね…だから私に色々してくるんだろうし…」

さやか「じゃあ杏子と転校生がくっつけばまどかの問題も解決するんじゃない?」

まどか「あ…そっか!ほむらちゃんの変態衝動の対象を杏子ちゃんにしちゃえばいいんだ!」

さやか「んで、杏子の変態衝動は転校生に向かわせると…」

まどか「変態が当たり前の人達なら変態行動されても当たり前のことなんだもんね!ほむらちゃんいわく!」

さやか「そうなるね」

まどか「よし!ならほむらちゃんと杏子ちゃんをくっつけちゃおう!」

さやか「おー!」

マミ「…おー?」

まどか「ほむらちゃん!お風呂用意したよ!」

ほむら「あらありがとうまどか」

まどか「でも一人ずつ入ってたら時間かかっちゃうから二人ずつでいいかな?」

ほむら「え!?いいの!?」

まどか「う、うん…」ビクッ

ほむら「じゃ、じゃあ…まどかと一緒に…」

まどか「だから杏子ちゃんと一緒に先に入ってきて!」

ほむら「……え」

杏子「あたし達が先か。りょうかーい」

まどか(二人っきりで裸の付き合いをすればきっと変態の二人はちちくりあうはず…)

まどか(そこから愛が生まれるんだよ!)

ほむら「……なんであなたと一緒なのかしら…」

杏子「皿洗ったから労ってくれてんじゃねぇの?」

ほむら「まどかと入りたかった…」

杏子「ま、いいじゃねぇか。一番風呂だぜ」

ほむら(…杏子のやつは内心嫉妬してたりとかしてるのかしら?)

ほむら(私のことが好きなのよね…)

ほむら(私も杏子のことは嫌いじゃない…むしろ魔法少女の中では一番距離が近い存在かもしれないわ)

ほむら(…でも…私にはまどかが…)

杏子「あー…いい湯だなー…」

ほむら「」ジー

杏子「ん?なんだよ」

ほむら「…胸、意外とあるのね」

杏子「お前は意外とねーな」

ほむら「…………」ジー

杏子「さ、殺意のこもった目で見んなよ」

ほむら「…あなたは胸の小さな女の子は嫌い?」

杏子「はぁ?胸の大きさなんかで選ぶかよ。大事なのは中身だろ」

ほむら「…中身はもっと自信がないわ…」

杏子「なんで?」

ほむら「愛想はないし…無表情だし…」

杏子「いじきたねーしな」

ほむら「えっ…そうかしら…」

杏子「でも変わらずお前のことは好きだよ」

ほむら「…………」ブクブク

杏子「そっちはどうだ?あたしのこと」

ほむら「……嫌いでは、ないわ」

杏子「そうか。そりゃよかった」

杏子「あたしも愛想がないって点は同じだしあんたよりもいじきたねー」

杏子「でも嫌われちゃいなかった。そうなんだろ?」

ほむら「えぇ…それは本当」

杏子「ならあんたも自信持ちなよ。少なくともあたし達四人はあんたのこと嫌ってないから」

ほむら「……まどかも?」

杏子「おう」

ほむら「……」

ほむら「私…あなたのことは好きよ…いえ、今好きになってしまった…」

杏子「な、なんだよいきなり…嬉しいけどさ」

ほむら「でも…私はどうすればいいのかしら…」

ほむら(杏子は私のことを好きでいてくれてる…まどかを諦めれば杏子と幸せになれるだろう)

ほむら(でも…やっぱり…本当に好きなのは…)

杏子「…あんたが何に悩んでるかまではわかんねーよ、あたしには」

杏子「でも悩んでるってことは選択肢があるってことなんだろ?」

杏子「なら自分の本当の気持ちの通りに選べ。じゃないと後悔するぜ」

ほむら「……杏子…」

杏子「だろ?」

ほむら「…そうね。ありがとう」

ほむら「じゃあ…ごめんなさい!私…あなたの気持ちには答えられない!」

杏子「…………」

杏子「?」

ほむら「私が…本当に好きなのは…やっぱりまどかだから…!」

杏子「…………」

杏子「??」

ほむら「だから私、ちゃんとまどかにこの想いを伝えるわ!!」

杏子「…お、おう。頑張れよ…」

ほむら「あなたの気持ち…嬉しかったわ…」

杏子「…おう?」

ほむら「じゃあいってくる!まどかの元へ!」バシャッ

杏子「あ、おい!」

ほむら「まどかぁー!……」ペタペタ

杏子「…いっちまった」

ほむら「まどかっ!」

まどか「わっ?ほむらちゃん!?」

ほむら「私…今までずっと言えなかったこと…伝えたいの!」

まどか「え…」

ほむら「言えなかったわ…言ったらあなたに嫌われるんじゃないかって思って…」

ほむら「毎朝あなたの家の前であなたが出てくるのを待ってこっそりあなたの後ろを歩いてきたこと。ブリッジしながら歩いてまどかのパンツを覗けないか何度も試したっけ…
その必死にパンツを覗こうとするあまりに情けない姿をあなたに見られそうになったらと思うと…その際どさにとても興奮していたわ」

ほむら「あなたのトイレの後はいつも私の天国だったこと。まどかのおしっこの音を聞くたびに私の鼓膜は喜びに震え、まどかのおしっこの匂いを嗅ぐたびに私の肺は幸せに満ち溢れた…
麻薬のような幸福感…私は一瞬で虜になってしまったわ」

ほむら「あなたの私物はすべてペロペロしたこと。縦笛も、体操服も、上履きも、外靴だって全部。まどかの匂い、まどかの体温、まどかの味、すべて私は知っているわ。
いずれはあなた自身をペロペロしたい…24時間年中無休でそう思ってた。へそ、うなじ、指の間、耳の裏、足の付け根、鎖骨、鼻面、脇の下…まどかのすべてを」

ほむら「そう…私はまどかのすべてが大好き!この気持ちだけは私の本当の気持ちなの!!」

まどか「色々言いたいことはあるけど…とりあえず服着ようよ…」

ほむら「だから…まどか…私と付き合ってください!」

まどか「無理です。ごめんなさい」

ほむら「…………」

ほむら「…えぇ!?そんな馬鹿な!?」

まどか「いや…驚かないでよ…当たり前だよ…」

ほむら「まどか…わ、私のこと…き、嫌いだった…の…?」

まどか「…私は…」

まどか「ほむらちゃんきらい」

ほむら「……そん…な…」

まどか「…なわけがないよ」

ほむら「…え?」

まどか「ほむらちゃんは大切な友達だよ。私がほむらちゃんのこと嫌いになるなんてあり得ないよ」

ほむら「まどか…!」

ほむら「うぇぇん…まどかぁ…嫌わないでくれてありがとう…」

まどか「よしよし。大丈夫だよほむらちゃん」

ほむら「まどかぁ…」

まどか「……ただ」

ほむら「え?」

まどか「ほむらちゃんきもい…」

ほむら「……よね…」

終わり

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