ほむら「考えてみたら私にまどかから好かれる要素がない…」(203)

ほむら「私にとってまどかは友達だけど」

ほむら「まどかにとって私はただの転校生」

ほむら「まどかの親友の美樹さやかとは仲が悪く」

ほむら「まどかの先輩とは敵対」

ほむら「なんてこと」

ほむら「どうしましょう杏子」

杏子「あたしだって同じようなもんだ…さやかに好かれる要素がない」

杏子「いつも挑発的な言動」

杏子「おまけにさやかをボコっちゃうし」

杏子「しまいにはさやかの想い人をやっちゃえ発言…」

杏子「あたしってほんと馬鹿」

ほむら「今からでも遅くはないわ。私はまどかと仲良くしたい」

杏子「あたしもさやかと友達になりたい」

ほむら「杏子。力を貸してくれる?」

杏子「お前もな。お互い様ってことで」

ほむら「つまり、同士ってわけね 」ニヤリ

杏子「そういうことになるね」ニマリ

ほむら「お、おはよー!まどかー!さやかー!」

まどか「!?」

さやか「…キャラちがくない?」

ほむら「そうかしらー?うふふふ…」

ほむら(近づきがたい言動、表情禁止)

ほむら(美樹さやかと喧嘩禁止)

ほむら(とりあえずこんなとこかしらね…)

ほむら「今日も二人は仲良しねー…ふふふ…」ヒクヒク

まどか(顔ひきつってる…)

さやか(なんか企んでるでしょ…)

ほむら「私も仲良しになりたいなー…なんて…」ヒクヒク

まどか「う、うーん」

さやか「…いや」

ほむら「……」

ほむら「だ、だめかしら…?」ニコリ

さやか「…作り笑いでしょ?それ」

ほむら「」ギックリ

さやか「なんつーかさ、本心隠すようなやつと友達になりたくないよ」

まどか「うん…ちょっと怪しいかな」

ほむら(ちくしょう。美樹さやかをぶん殴りたいわ)

帰り道

杏子「よ、よう!」

さやか「…!」

まどか「あ…」

杏子「学校の帰りか?」

さやか「あんたには関係ないでしょ」

杏子「あ…一緒にゲーセンでもいかない?」

さやか「なんであんたと行かなきゃいけないのよ!」

杏子(うー…相当嫌われてんな…)

杏子「あのさ…この前のことは悪かったよ…」

さやか「……」

杏子「だから一緒に遊びにいこうぜ!な?」

まどか「いい加減にしてよ!」

杏子「!?」ビクッ

まどか「これ以上さやかちゃんを苦しめないで!」

さやか「まどか…」

杏子(こっちにも嫌われてんのかよ…やべーな)

ほむら「めんどくせーから時とめてパコっちまいやしょーぜ。
    どーせ解き戻せばこいつら覚えてませんし」

きょーこ「だな」

ほむら宅

ほむら「成果は?」

杏子「なし」

ほむら「くぅ…まどかとちゃんと話したいのにいつも美樹さやかがくっついてくるわ」

杏子「こっちもさ…あのピンクのがやたらさやかにくっついてるし」

ほむら「ちょっと勘違いしないで頂戴。まどかがくっついてるんじゃなくて美樹さやかがくっついてるのよ」

杏子「どっちでもいいじゃねーか…二人が仲が良いのは誰が見たって同じだろ」

ほむら「くぅ…なぜまどかはあんなガサツそうな女と…!」

杏子「ただの嫉妬にしか聞こえねーな…むなしいぜ」

杏子「こりゃ片方に好かれるにはもう片方にも好かれないとだめなんじゃねーのか?」

ほむら「むう…そうなりそうね」

杏子「はぁ…あたし、あのピンクみたいなうじうじしたのとは付き合いたくねーんだけどな」

ほむら「鹿目まどかよ。今度ピンクっていったら潰すわよ」

杏子(こいつ、大分ピンクのに入れ込んでんだな)

ほむら「美樹さやかと仲良く…ねぇ。生理的に無理だわ」

杏子「そう言わずに、お互いのためにさ。な?」

ほむら「……ふん」

翌日

まどか「パパ、いってきまーす!」

杏子(…きたか!)

杏子(学校で会えないあたしは早朝か放課後くらいしかアプローチできないからな)

杏子(ここはまずさやかよりも先にまどかと仲良くなっといたほうが良さそうだ)

杏子(ほむらのやつのこともフォローしてやれるかもしれない)

まどか「……!」

杏子「お、おっす!いい天気だな!」

まどか「……」プイン

杏子「あ、おい!」

杏子「ちょっとまってよ!」

まどか「…なんのようですか」

杏子「な、なんのようってそりゃ…」

杏子(あれ?そういえばこいつとあたしはなんの接点もねーじゃん!?)

杏子(こいつにしてみればあたしは見ず知らずのムカつく奴ってだけだ…そんなのが待ち伏せしてたって悪いイメージにしかならねー!?)

まどか「…さやかちゃんにしたみたいに、私にも暴力するんですか?」

杏子(うわぁぁぁ!あたしってただの暴力女ってイメージだったのかよ!そりゃ嫌われるって!)

杏子「ち、ちがうぞ!あんたにはそんなことしないって!」

まどか「でもさやかちゃんにはひどいことしたじゃないですか」

杏子「あれはだな…なんつーかさ…」

まどか「言い訳なんていいです!とにかくさやかちゃんにはもう近づかないでください!」

杏子「ま…まってくれって…悪かったよ」グイ

まどか「離して!」

杏子「いやまずあたしの話を…」

まどか「離してくれないと人呼んじゃうもん!」

杏子「……!」パッ

まどか「」パタタタ

杏子(逃げられた…)

さやか「いってきまーす」

ほむら(…きたわね)

さやか「ふんふふーん」テクテク

ほむら(さて、どのタイミングで話しかければいのかしら)

さやか「ふふふふーん」テクテク

ほむら(そもそもなにを話したらいいのかしら)

さやか「ふふふん…ん?」

ほむら(美樹さやかと言えば…やっぱりこの話題かしら)

さやか「おー!なんか綺麗なビー玉めっけー」

ほむら「さやかっ!」

さやか「ぎゃっ!?転校生!?なんでここにいんの!?」

ほむら「ずっとあなたの後ろをついてきてたわ」

さやか「え…気味悪い…」

ほむら「……」ムカッ

ほむら(気味悪いってなによ!?こんな悪口よく面と向かって言えるわね!?神経疑うわ!)

ほむら(おっと…落ち着きなさい暁美ほむら。喧嘩してはだめ。今回は美樹さやかと友好的に世間話をしなくては…笑顔よ笑顔!)

さやか「…で?あたしになんか用なの?」

ほむら「ふふ…ねぇさやか?上条恭介とはどうなったのかしら?」ニヤリ

さやか「ほっとけ!!」ヒュンッ

ほむら「あだっ!」ゴン!

必死チェッカーはやめてください

ほむら「ぐっ…ビー玉投げつけるとか危ないでしょ!?」

さやか「うっさい!転校生が変なこと聞いてくんのが悪いんだ!」

ほむら「なによ!こっちが下手に出てりゃいい気になって!大体あなたはこういうとこが無神経だから上条恭介も振り向かないのよ!」

さやか「なんだとー!なんでそんなことあんたに言われなきゃなんないんだこの馬鹿!」

ほむら「馬鹿はあなたよこの空前絶後の馬鹿!」

さやか「難しい言葉使うんじゃない!意味わかんないでしょ!」

ほむら「馬鹿!馬鹿!ばかばーか!」

さやか「ふん!やっぱあんたに関わるとろくなことにならないっ!」

ほむら「こっちの台詞よ!」

さやか「じゃあね!もうついてくんなよ!」

ほむら「んなわけないでしょ!?ちょっとは考えなさいよばーか!」

さやか「お前のがばーか!」タッタッタ

ほむら「…ち!やっといったか…朝から最悪な気分に…」

ほむら「…あれ?戻ってきた」

さやか「ビー玉返せ!まどかと遊ぶんだ!」

ほむら「あんたが投げてきたんでしょ!?ほら返すわよ!」ヒュンッ

さやか「あいだっ!?」ゴン!

杏子「よう…」シュン

ほむら「あら杏子…!そっちはどうだった…!?」イライラ

杏子「あたし…大分まどかに嫌われてるみたいだな…」

杏子「お前は?」

ほむら「もううんざりよ!私と美樹さやかは元々犬猿の仲!水と油!仲良くするなんてぜっったいに無理だわ!」

杏子「おま…さやかと仲良くするんじゃなかったのかよ?」

ほむら「む・り!」ノー!!

杏子「おいおい…さやかと仲悪いんじゃあまどかだって良いイメージ持たないだろ」

ほむら「ぐ…」

杏子「ホラホラ。まどかのためと思ってくーるだうーんくーるだうーん」

ほむら「ひー…ひー…ふぅー…」

学校

さやか「まどかまどかー!ビー玉ビー玉!」

まどか「わービー玉だー…」

さやか「これで遊ぼう!」

まどか「懐かしいなー…」

ほむら「…………」ギリギリ

杏子『こちら杏子。そっちの様子はどうだ?オーバー』

ほむら『こちらほむら。まどかと馬鹿女は今も楽しく遊んでいる。私は机の陰からそっと恨めしそうに見ている…オーバー』

杏子『そ、そうか…なんかすまんかった』

杏子『あのさ、ちょうどあんたたちの通学路にたい焼き屋さんが来てるんだが帰る際にそこにさやか達を誘導してくれないか?』

ほむら『…たい焼き?』

杏子『やっぱ人間の心を満たすのは食だぜ!ご飯食ってるときは誰しも幸せな気持ちになるもんだ』

杏子『だから一緒にたい焼き食えばお互い幸せな気持ちで素直に話し合えるだろ?な!』

ほむら『……』

杏子『てことであたしはたい焼き屋さんのおっちゃんをしばらくここに足止めする。そっちは任せたぞ』

ほむら『……了解したわ』

ほむら「うーん…どうやってつれてけばいいのかしら…」

さやか「ビー玉を…指でピーン!」ピーン!

仁美「いだっ!」ゴン!

まどか「仁美ちゃーん!」

仁美「今日も習い事で…」

さやか「またねー仁美ー!」

まどか「じゃあ帰ろっか!さやかちゃん」

さやか「うん。今日は久々に寄り道しちゃおっかー?」

ほむら「あ、あら奇遇ねー私いい店知ってるのよー」スマイル

さやか「あぁん?」

ほむら「ふふふ…」ニヤリ

さやか「」ビクッ

まどか(笑いかたが歪だよほむらちゃん…)

さやか「……どこに寄ってこーか?まどかー」

まどか「……え、えーとね」

ほむら「待ちなさいよっ!」

ほむら「なんで無視すんのよ!?」

さやか「なんであたしたちに加わってくんのよ!?」

ほむら「わ、悪い!?私はまどかに話しかけただけなんだけど!?」

さやか「まどかは今あたしと帰るんだ!邪魔しないで!」

ほむら「あら見えないわー?美樹さやかの姿なんて全然見えないわー?」

さやか「こら!こっち向け!見えてんだろ!」

ほむら「どこからか馬鹿みたいな声が聞こえるけどしーらない!ねぇまどか!一緒に帰りましょ?」

まどか「えっと…」

さやか「おい!無視すんな転校生!まどかはあたしと帰るんだから!」

ほむら「さ、まどか?いいお店紹介してあげる!ついてきて?」

まどか「う、うーん」

さやか「さやかちゃんチョップ!」ビシッ

ほむら「いだぁっ!?ちょっと!?頭が割れるかと思ったじゃない!」

さやか「あれ?どこからか声がした~?気のせいかな~?」

ほむら「は!?私の脳天にチョップしといてすっとぼける気!?」

さやか「うーんなんかうるさいなぁ~耳鳴りかな~!ま、いいや!さっさといこ!まどか!」

まどか「うん……いいの?」チラッチラッ

さやか「いーからいーから!」テクテク

ほむら「ぐぅ…!おのれ美樹さやか…!この恨みは必ず晴らすわよ!絶対だから!」

帰り道

さやか「でさーあたしはその時こういってやったんだよ」

まどか「うんうん」

さやか「あたしって馬鹿なんですからー!っつって」

まどか「それはそれは……あれ?看板?」

さやか「なになに…この先、マフィア潜伏のため立ち入り禁止…」

さやか「あははは!誰がこんないたずらを…」

チュン!

さやか「…………」

まどか「さ、さやかちゃん…今銃弾らしきものが…」ガタガタ

さやか「……よし!回り道して帰ろう!」クルリ

まどか「け、けけ警察に…」


ほむら「ふう。うまくごまかせたみたいね」

ほむら「美樹さやかの驚いた瞬間のアホ面も録画できたし、ネットにアップでもしときましょう」

まどか「こ、この辺危ないよさやかちゃん!さっきからマフィア注意の看板立ちまくりだよ!」

さやか「あ、あははは…そんなの本当にいるわけないじゃーん…いたずらいたずら」ガクガクブルブルメソメソ

まどか「身体は正直なんだねさやかちゃん」

ほむら『うまくそちらに誘導したわ。そろそろたい焼き屋と接触するはずよ。オーバー』コソコソ

杏子『了解。こっちもうまくやるぜ。オーバー』

まどか「あ、ねぇさやかちゃん!あんなとこにたい焼き屋さんがあるよ!」

さやか「お、おー!せっかくだから寄っていこっか!」

まどか「うん!」

杏子(よし…作戦開始だ)

マイドー

まどか「うーん美味しいなぁ…」ホクホク

さやか「たまに食べたくなるんだよねー…」ホクホク

まどか「こういうのって一個食べたらまた欲しくなっちゃわない?」

さやか「わかるわかる。ちょっと物足りなくなるんだよねー」

杏子「あー…芋買いすぎたー…」ウロウロ

まどか「……」

さやか「……」

杏子「いやーうっかり両手いっぱい芋買っちゃったよー…いやーうっかりしたー…」ウロウロ

杏子「どこかに食ってくれるやついねーかなー…いやーうっかりしたなー…」ウロウロ

杏子(食べ物あげれば好感度はかなりあがるだろ!あたしもお裾分けしてくれる八百屋のおばちゃん大好きだし!)

まどか「……あ、そうそうさやかちゃん!今日出た宿題、解けそう?」テクテク

さやか「……いやーあれはちょっと難しそうだったよねぇー」テクテク

杏子「芋いっぱいだー…うっかりしたなぁもうー…」ウロウロ

まどか「てぃひひ。私も自信ないや」テクテク

さやか「そうだ!まどかの家で一緒にやろうよ!」テクテク

杏子「芋ー…」

まどか「そうだね!さやかちゃんじゃちょっと頼りないけど」

さやか「なにおうー?まどかめー」コチョコチョ

まどか「きゃはは!くすぐったいよさやかちゃん」

杏子「まってよ!無視すんなよぉっ!」トタタタタ

マ「…」ミ「…」

さやか「なにさ」

杏子「芋貰ってくれよ!気付いてただろ!?」

まどか「…知らない人に食べ物もらっちゃだめってママが…」

杏子「あたしのこと知ってるだろ!?知り合いだろぉ!?」

まどか「知り合いっていうほど仲良くないし…」

杏子「うぅ…じゃ、じゃああたしと仲良しになってくれよ!」

まどか「いや!」プイン

杏子「!!」ガーン

まどか「さやかちゃん、いこ!」

さやか「お、おう…」

さやか(こんなはっきりものを言うまどか、初めて見たな…)

ほむら宅

杏子「うぅぅ…」ウルウル

ほむら「よしよし」

杏子「やっぱまどかに嫌われてんだ…あたしなんかと仲良くしたくないって…」ウルウル

杏子「あーん!」ビエー

ほむら「よしよし」

杏子「ぐす…諦めないからなっ!絶対まどかと仲良しになってやるんだからなっ!」

ほむら(目的が変わっちゃってるわこの子)


まどか「手伝ってくれてありがとね!さやかちゃんばいばい!」

さやか「おー!またね!…………あり?」

まどか「どうしたの?」

さやか「玄関に芋の入った袋が…」

まどか「え」

次の日

まどか「…………」

杏子「おう!あたし佐倉杏子!まだ名乗ってなかったよな!」

まどか「…はぁ。私今から学校いくんだけど」

杏子「なら学校いくまでは隣いいよな?」

まどか「しつこいともっと嫌われちゃうよ?」

杏子「う…い、いや!仲良くなるまで一緒にいるんだ!」

まどか「…勝手にすれば」プイン

杏子「勝手にするっ!」フンヌ!

まどか「…………ふふふっ」

杏子「でな?そのどら猫ったらあたしのお魚をくわえて…」

まどか「…………」

杏子(うぅ…あんまり楽しそうじゃないぞ…あたし面白い話とかできねーからなぁ…)ソワソワ

まどか「……お芋、食べたよ」

杏子「…え?」

まどか「…………ありがとね」ボソッ

杏子「あ、あぁアレか!き、気持ち悪かったよな…?あんなとこに芋置いて帰って…」

まどか「ううん。私と仲良くしたいって言葉、嘘じゃないってわかったの」

杏子「……!」

まどか「だから謝りたくて…ごめんね」

杏子「ま、まどか!」パァッ

杏子「まどか!まどか!ありがとな!あたし嬉しいよ!」

まどか「か、勘違いしないでね!私は自分が悪かったとこを謝っただけ!」

まどか「杏子ちゃんと友達になるなんて言ってないんだからね!」

杏子「今!今名前呼んでくれたな!覚えてくれてありがとうまどか!」

まどか「も、もう!杏子ちゃんくっつかないでよ!急がなきゃ遅刻しちゃうんだから!」

杏子「ならあたしが連れてってやるぞ!背中にのれまどか!」

まどか「いや!」プイン

杏子「!」ガーン

マブって名前の豆腐が実際に売ってたらしいぞ

さやか「いってきまーす」

ほむら(さて…今日も家の前まできたけど…なんできちゃったのかしら?)

ほむら(顔を会わせれば喧嘩ばかりで私たちの仲は一向に進展しないのに)

ほむら(はぁ…この時間をまどかに当てたいわ…)

さやか「…………」

さやか「」キョロキョロ

さやか「今日はいないのか…」ボソッ

ほむら「……!」

さやか「ま、そのほうがいいけどね…ふふふーん…」

ほむら「…なにがいないって?」ニュッ

さやか「ぎゃあ!?あ、安心してたところに出てくんな!」ビクッ

ほむら「…相変わらずあなたはデリカシーがないわね…人をお化けかなんかと勘違いしてない?」

さやか「お化けのほうがうるさくない分マシだっての…」

ほむら「はぁ!?うるさくさせてんのはあなたが馬鹿だからでしょうが!」

さやか「いい加減馬鹿にすんな!馬鹿って言うほうが馬鹿だって知らないのか!」

ほむら「そんな馬鹿王国のルールなんて知りません~!」

さやか「馬鹿王国なんてこの世にありません~!このばーか!」

ほむら「あなたは嫌味も通じない程の馬鹿なのねこのばーか!」

さやか「大体なんで最近になってからあんたによく会うのよ!」

ほむら「ちょ、ちょっと通学路を変えてみたのよ!悪い!?」

さやか「はぁ?なにそれ、学校にいくときまであんたの顔なんて見たくないんだけど?」

ほむら「ふん、それはこっちの台詞よ」

さやか「じゃあ明日から別の道通りなさいよ!」

ほむら「あなたの言う通りにするなんてプライドが許さないからお断り!」

さやか「なにぃっ!?」

ほむら「なによっ!?」

さやか「……ふん!ついてこないでよね!」テクテク

ほむら「私だってこっちの道なんだけど?」テクテク

さやか「真似すんな!」

ほむら「嫌なら帰れ!」

さやか「…………」

ほむら「…………」

ドドドドドドドド

杏子「ん?なんだこの音?」

まどか「さぁ…ってあれはさやかちゃんとほむらちゃん!?」

さやか「はぁ…はぁ…あ!まどかだ!」キキーッ

ほむら「まどか!」キキーッ

まどか「ど、どうしたの?そんなに走って…」

さやか「こ…こいつがっ…喧嘩うってきやがったから…!」ハーハー

ほむら「先に…学校についたほう…が…勝ちって…」ゼーゼー

杏子「なんつーか…お前ら馬鹿だな」

さやか「はぁ!?」

ほむら「なんですって!?」

さやほむ「こいつと一緒にすんな!」

さやほむ「…………」

杏子「ほら」

さやか「大体なんでまどかはそいつと仲良くしてんのさ!?」

ほむら「そうよ!私よりも先にまどかと仲良くなるなんて許さないわよ杏子!?」

まどか「べ、別に仲良しなわけじゃ…!」

杏子「へっへん!さっきまどかと友達になったんだ!」

まどか「ちょ…」

さやか「くっ…あたしのまどかが…りんごちゃんなんかに盗られた…!」

杏子「杏子だ!」

ほむら「私のまどかが…こんなホームレス中学生なんかに…!」

杏子「ぶっ飛ばすぞ」

さやか「あたしのまどかだ」

ほむら「私のまどかよ」

さやか「まどかはあたしの嫁なのだ!!」

ほむら「私の嫁よ!!」

まどか「もう喧嘩しないの!めっ!」

  ,'.:       〃 ,:1  ,  __/  // /         } ,     ',
__彡ァ       乂_ノ :!  ,′ ./ ̄/7=‐.、__ノノ     ,'∧      '
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 ,'/リ.,   ,イ  ./`¨´i.|:∧. 、 .c弋匕Z_         >、_`ヽ、」     ,'
_彡'厶イ./iヽ,′   |:::∧ {?Y//             ア:::抃、 |    /
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     /  ∨:、     }}_口_{{     ,_-‐- 、      / //
.    i.|   ∨:\ .γ´,...-‐-ミメ、 └‐―-、、、    .辷´五ニ=一、
.    ヾ、   \,:´,´./ ,.-‐-、.刈ハ.     `~    /          \
-‐…‐-'_ヾ   / l l. {::::::::::::} l l≧:.. ___.... -‐=¬=-、― _....___〉

  /¨,-‐… 7 . 八圦 `‐-‐' ,' 厂`Y   /        `ヾ´/////

. /  {    /.Y¨Y .ゞ.,`=‐-‐ 彡.1辷7―‐-/               ∨―‐- 、
. !   ',     /  !:::::::::`¨ニ¨´::::::|// `ヽ/                 ∨   .〉
. | >'´`ヽ:. /.i⌒i:::::::::::::::::::::::::::::::|/⌒) (  , -―-         j   ./

\! .Уヽ   (./ ./:::::::::::::◯:::::::::::::!  / ∧/ , -‐-、. \        〈‐‐-、 j
. /   ヾ .〈  ヾ::::::::::::::::::::::::::::::! 入 _〈_/    \ \       ∨_)'

数日後

ほむら「さぁ美樹さやか。今日こそ決着をつけるわよ」

さやか「ふん…懲りないやつ。まどかに相応しいのはこのさやかちゃんだ!」

ほむら「今日の種目は購買の人気パンをいくつ買ってこれるかよ!」

さやか「今日のお昼ご飯ってことだね…望むところだ!」

杏子「まどかに関係なくね?」

まどか「あははは…まぁやらせといてあげようよ。楽しそうだし」

杏子「あいつらなんだかんだで仲良いよな。あたしとまどかも仲良しだけどな!」

まどか「ち、違うもん!杏子ちゃんが勝手に言ってるだけ!」プイン

杏子「へへ、まどかって嘘つくと顔が真っ赤になるんだよな」

まどか「ち、違うってば!ていうかなんで杏子ちゃんが学校にいるの!?」

杏子「楽しいんだから仕方ないだろ。うん」

黄色い人って言えば日本人なら誰でもだよね

ほむら(……あれ?)

杏子(……なんか当初の予定と違うような…)

ほむら(…まぁこれはこれで楽しいし)

杏子(別にいっか!)

ほむら「まどかとは…これからゆっくり仲を深めていけばいいもの」

杏子「さやかともよく話すようになったし、スタートはこれからだよな!」

終わり

素直になれないまどかとか嫌い→好きになる過程とか大好きです
主要キャラ全員が仲良くできてよかったです
あ、仁美ちゃん忘れてました

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