綾野「この山を越えれば夜見山を抜けられる」(163)

綾野父「トンネル、抜けたな」

綾野母「ええ……」

綾野「……」

綾野(由美……みんな……恒一くん……いつか帰ってくるから……)

綾野(どうか無事でいて……)


パラパラ…

綾野父「ん、何の音───


ガンッ!!

綾野「!」ガバッ

綾野「あ、ゆ、夢か。ビックリしたぁ~」

綾野「夜見山から出るなんて、そんなことしようとしたら余計危ない目に遭いそうだもんなぁ」

綾野「あっ、学校行かなきゃ」

期待

キーンコーンカーンコーン

綾野「おっはよ~」

小椋「おっはー」

赤沢「彩、おはよう」

榊原「おはよう綾野さん」

綾野「こういっちゃーん、今日もイケてるね~」ギュッ

榊原「わわっ、綾野さん朝からくっつかないでっ、みんな見てるし恥ずかしいよ」

綾野「いっひひー、照れんなよ~」グリグリ

榊原「うぅ///」

見崎「……」ジー

綾野「おっと本妻が来た、退散退散」ソソクサ

榊原「あ、見崎……おはよう」

見崎「おはよう…」スタスタ カタン

榊原「え、あれ、なんか怒ってる?今のは違うんだよ別に、綾野さんがさ……」

見崎「別に怒ってない、言い訳は聞きたくない」

榊原「違うんだってば~」

綾野「モテる男はツラいねー」ニヤニヤ

小椋「イジワルだなぁ彩も」

綾野「楽しくって、つい」フヒヒ

赤沢「そんなこと言って、本当は恒一くんにくっつきたいだけだったりして」

綾野「なっ……/// 別にそんなんじゃ……!」

小椋「素直になれない女はツラいねー」ニヤニヤ

綾野「ウルサーイ!」

キャッキャウフフ

──昼休み

綾野「おひるだー」

小椋「おなかすいたー」

綾野「おべんと、おべんと」

小椋「うれしいなっ」

榊原「ふたりはいつも元気だね」クス

綾野「おっ、こういっちゃん。元気だけが取り柄の綾野彩でございます!」ビシッ

小椋(ちょっと恥ずかしい……)

綾野「そだ、一緒にお昼食べない?こういっちゃんのお弁当一度食べてみたかったんだよねー」

小椋「貰うの前提か」

榊原「ははは、いいよ。代わりに綾野さんのも少し分けてね」

綾野「ヤッター!」バンザイ

書き溜めてあるんだろ

綾野「モグモグ」

小椋「モグモグ」

榊原「どう?」

綾野&小椋「う……」

綾野&小椋「うまいっ!」

綾野「今まで食べたお弁当の中で一番だよ!マジで!」

小椋「本当おいしい、榊原くんの叔母さん、だったっけ?─って料理上手なんだね」

榊原「うん、でもお弁当は毎朝自分で作ってるんだけどね」

綾野&小椋「えっ!?」

綾野「こ、これを……」

小椋「ひとりで…しかも毎朝……」

榊原「料理は結構好きなんだ、前の学校でも料理研究部に入ってて」

綾野「へぇ~…いやーさすがこういっちゃん、最近料理出来るオトコが流行りつつあるからね~」

小椋「モテるわけだね」

榊原「え、いやぁ…ははは、ふたりのお弁当もおいしいよ 料理とかするの?」

綾野「……何を隠そう私のお弁当も自分で作ったのダ!」

小椋「さらりとウソをつくな」ビシッ

綾野「イテッ、えへへ 料理はそんなにしないかな~、お弁当もいつもお母さんが」

小椋「私も同じかな」

榊原「そうなんだ」


榊原「お母さんのお弁当、か……」

綾野「……」

小椋「……」

綾野「あっ!じゃあ今度はホントに自分で作ってくるよ!ご馳走したげる!」

小椋「ご馳走になればいいケド」

綾野「が、がんばるもん!自信はないけど!」

榊原「あははは、ありがとう、楽しみにしてるよ」

──夜 綾野家

綾野「ふわぁー、そろそろ寝なきゃ」

綾野(今日はこういっちゃんと随分仲良くなれた気がするなぁ…)

綾野(料理、ちょっと練習しとかなきゃ……)

綾野(喜んで、くれるといいな………)

綾野「スゥ……」

支援

────

綾野「ん、あれ ここは……」

綾野「えっと……」

綾野「ああ、そうだ……どうしても観たい舞台があって休んだんだ…」

綾野「あれ、あそこにいるのって…」

綾野「あ!お仲間ハッケ~ン!」

榊原「……」

綾野「やっほー!こういっちゃん、バックレ?」

榊原「……」

綾野「こういっちゃん?」

榊原「……」

綾野「どしたのボーっとしちゃって、アタシの可愛さに見とれちゃった?」

榊原「……」

綾野「? ちょっと何か反応してくれないと恥ず───」

ゴオォォォォォォ!!

綾野「きゃっ!なに、風──」

ギギギギ

綾野「えっ」


グシャ

綾野「!」ガバッ

綾野「ゆ…め……?」

綾野「すごい汗……」ジットリ

綾野「3組の、呪い…」

綾野「……」

綾野「イカンイカン、もっと前向きにいかなきゃ。元気だけが取り柄、だもんね」

綾野、沙苗、小椋、怜子

この4大巨頭だな

──学校

小椋「おはよ、彩」ポン

綾野「あ、おはよう……由美」

小椋「…? なんか元気ない?」

綾野「えっ、ううん!元気元気!元気だけが取り柄の──」

小椋「それはもう分かったから、元気ならいいやっ なんかあったらすぐ言えよー」

綾野「さんきゅっ 愛してるぜー」

小椋「そういうことを素直に言えばいいと思うんだけどなー、ほら 勅使川原と話してるよ」

綾野「!」


榊原「だから匂いっていうのはさ……」

勅使川原「でもさー……」

アーダコーダ

綾野「……」

───綾野『やっほー!こういっちゃん、バックレ?』

───榊原『……』

───綾野『こういっちゃん?』

───榊原『……』

綾野「……」グッ


榊原「汗がさ……」

勅使川原「うーん……」

綾野「こ、こういっちゃん おはよっ」


榊原「そもそも足は……」

勅使川原「いやそれは……」

綾野「」

こういっちゃん匂いフェチかよ…


いいじゃないか

勅使川原「って、おいサカキ 後ろ後ろ」

榊原「え?」クルリ

榊原「あっ、綾野さん おはよう」ニコッ

綾野「! お、おはよう こういっちゃ……」ポロ

榊原「えっ…」

綾野「あ……えっ…」ポロポロ


勅使川原「あーー!サカキが綾野泣かしたーーー!」

どよっ

>>22
玲子さんと江藤さんチェンジだ

>>27
江藤さんもいいが…どうせなら多々良さんだろ

小椋「ちょっとっ!大丈夫、彩!?」

赤沢「恒一くん…?なにしてるのかしら…?」ゴゴゴ

榊原「え、いや、ちが…」

杉浦「とうとう失恋でもしちゃったの?」

望月「榊原くん…女の子泣かせちゃだめだよ」

榊原「ちょ、まって…」

金木&松井「ヒソヒソ」

江藤「……」チラッ

榊原「待ってよ!僕はなにも!」

ガラガラ

久保寺「ホームルームを始めます、皆さん席に付いてください」

榊原「あ……」

支援

小椋「榊原くんに何か言われたの?」

綾野「ごめん、なんでもないの、大丈夫だから…」ポロポロ

小椋「でも…」

綾野「本当に、なんでもないの…」

小椋「……」

支援
http://i.imgur.com/5cX5Y.jpg

──昼休み

キーンコーンカーンコーン

榊原「!」ガタッ スタスタ

榊原「綾野さん、あの 朝のことだけど」

綾野「あ、あー……あはは ごめんねなんか急に昔飼ってた猫の事思い出しちゃって」

榊原「え…猫?」

綾野「そうそう、こういっちゃんに目のあたりがクリソツでさー」

榊原「……本当に?」

綾野「ホ、ホントだよ。突然昔のこと思い出すなんてよくあることでしょ」

榊原「……」

榊原「綾野さん、今日もお昼一緒に食べようか。屋上にでも行こう」グイ

綾野「えっ、あの」

小椋(大丈夫かな……でもこれは…チャンスなのかも)

──屋上

綾野「こういっちゃん、どしたの急に。ビックリして由美置いてきちゃった」

榊原「ごめんね綾野さん、でもどうしても綾野さんが嘘をついてるように思えて……」

榊原「あそこでは言えない事情があるのかもって…それに泣いてる時の様子も変だったし……つい」

綾野「こういっちゃん……」

綾野「ホントにたいしたことじゃなくてね、昨日ちょっと怖い夢見ちゃっただけなの」

榊原「夢?本当に?」

綾野「うん、これはホントにホント。こういっちゃんが出てきたんだけどさ」

榊原「僕が?」

支援

綾野「その……いくら話しかけても答えてくれなくて…私をまるで……いないもの…みたいにね……」ポロ

綾野「だからっ、ちゃんと、笑って、はなしっ……」ポロポロ

榊原「あ、綾野さん…」

綾野「うれしくてっ……ホッとして…!」エグエグ

榊原「綾野さん…!」ギュッ

綾野「えっ、ちょ、こういっちゃん…?」ドキ

榊原「大丈夫だから、僕が綾野さんを無視するなんてこと絶対に無いから」

綾野「こう…いっちゃん……」

榊原「たとえ3組で綾野さんがいないものとして決まっても」

榊原「僕だけは無視しない。咎められたら一緒にいないものになる」

榊原「だから安心して」

さすがのイケメンである

綾野「ありがとう…こういっちゃん……」

綾野「…私ずっと見崎さんのことが羨ましかった」

綾野「いないものなのは辛いと思うけど……いつもこういっちゃんといられて」

綾野「出来ることなら私が代わって、こういっちゃんを独り占めしたかった」

榊原「綾野……さん…」


綾野「…………好き」

榊原「えっ…」

綾野「好きなの、こういっちゃんのことが」

綾野「ごめん、急にこんなこと…困るよね……」

綾野「こういっちゃんには見崎さんがいるのに…」

綾野「ご、ごめんねっ!先に教室戻るねっ!」ダッ

榊原「あっ、綾野さん!」

榊原「……」

久保寺「ですからこのようにー……」

綾野(あーもうなんであんなこと言っちゃったんだろ///)

綾野(これからどうやってこういっちゃんと接したらいいのか分かんない///)

小椋(彩の様子がおかしい、これは色々と聞く必要がありそうね)


──放課後

小椋「彩ー!アンタ榊原くんと何かあったでしょ!」

綾野「うっ…い、いやぁ~なにも~?」キョドリ

小椋「あったのね、詳しく聞かせてもらおうかなー」ニヤニヤ

綾野「うぐぐ、今日はカンベンして欲しいんだケド……」

小椋「ゆるさーん!はけー!」コチョコチョ

綾野「ひぁぁぁ!ちょ!やめっ……!」ビクビク

キャッキャウフフ

いいねこのコンビ

榊原「あ、綾野さん!」

綾野「!」ビクッ

小椋「あれ、榊原くん まだ残ってたんだ」

榊原「うん、ちょっと綾野さんに話があって」

綾野「は……はなし…?」

小椋「…………あっそうだ!今日は兄貴と約束があったんだ!急いで帰らなきゃ!」ダッシュ

綾野「えっ、ちょっと由美!待っ……」

榊原「……」

綾野「……」

綾野「あ、あのさこういっちゃん、お昼の──」

榊原「綾野さん、勘違いしてる」

綾野「えっ…」

榊原「見崎とは…ただの友達だよ たまたまいないものになったから仲良くなっただけなんだ」

綾野「そ、そうなの……?」

榊原「うん、それに僕にはちゃんと好きな人がいる」

榊原「その人は、自分では元気だけが取り柄だって言うけど いつだって周りも元気にさせて…」

榊原「笑顔がすごく可愛くて、でも女の子らしく泣いたりもしてしまって…」

榊原「そんな……綾野さんを見てるうちに、すごく…好きになっていたんだ」

綾野「こういっちゃん……」

榊原「僕と付き合ってください、綾野さん」

綾野「……///」コクン

綾野「……好き…こう…いち、くん…」ギュッ

榊原「あ、彩……」ギュウッ

…………

……

──綾野家

綾野「あぁ~まだ夢みたい」ゴロゴロ

綾野「まさかこんな日が来るなんて」ゴロゴロゴロ

綾野「僕と付き合ってください」キリッ

綾野「ほわぁああああああ」ゴロゴロゴロゴロ

綾野「今日眠れないかも……」ゴロゴロゴロゴロゴロ

綾野「はぁ……シアワセ…」ウトウト

綾野「グゥ…」

いいぞ

────

キーンコーンカーンコーン

綾野「ん……?」

綾野「夕焼けが…すごく赤い……もう放課後だっけ」

綾野「帰ろう、なんだか体がだるい……」


コツ コツ コツ コツ

久保寺「綾野さんもう放課後ですよ、はやく帰宅してください」

綾野「ぁ、はぁい」

綾野(センセーってなんか少し不気味なとこあるなぁ)テクテク

綾野(あれ、この階段って……)ピタ

綾野(ヤダ、普段は通らないようにしてたのに)

綾野(どうして……)

「どうして?」

綾野「えっ?」

「どうしてあなただけまだそこにいるの?」

綾野「……!!」

綾野「さく…らぎ…さ……」ガクガク

「キミだけ……どうして…」

綾野「きゃぁ!た、たか……!」

「ナンデ……オマエ…ダケ……」

綾野「なかお…くん……」

「どうして…ドウシテ……ナンデ………」

綾野「や、やだっ…!」

綾野「やだ、ヤダヤダヤダ……死ぬのはっ……!」


綾野「ヤダアァァァァァ……ァァァ…あ?」キョトン

ざわっ…

久保寺「綾野さん」

綾野「は、はぇい……」

久保寺「授業中に寝ないように」

綾野「す、すいゃせん…」

プークスクス

榊原「さっきはすごかったね」

綾野「恥ずかしすぎてどうにかなりそう///」

榊原「何がそんなに嫌だったの?」

綾野「うーん、それが全然覚えてなくてさー。でも夢なんてそんなものだよね」

榊原「そうだね、それに今は寝て見るよりも起きて見る夢の方が大事だし」

綾野「起きてみる夢?」

榊原「……この状況のこと///」ギュ

綾野「……!」カァァ


小椋「なにあのバカップル」

赤沢「対策が必要ね」

杉浦「塩撒こうか、塩!」

榊原「あ、そうだ 今度勅使川原達と海に行こうかって話してたんだけどさ 彩も一緒にどうかな?」

綾野「海!?いくいく!由美と泉美も誘おうかな」

榊原「うん、みんなで行こう」

榊原「あ、でも怜子さんが車出してくれるけど足りないよね、どうしようか…」

綾野「それならダイジョーブ!ウチの家族海大好きだから車くらい出してくれるよー」

榊原「ホント?良かった、じゃあ今度の日曜にね!」

綾野「うんっ、とっておきの水着を用意しとくネ!」

榊原「と、とっておき……!?」

綾野「んふふ、何想像してるのかな~?コ・ウ・イ・チ・くんっ」

榊原「え!あ、いやその」

綾野「……えっち///」

榊原「カンベンしてよ///」


小椋「なにあのバカバカップル」

赤沢「対策しても無意味そうね、無能の謗りを受けても仕方なし」

杉浦「ころせええええええええええ」

杉浦さんご乱心

中尾は何で死んだんだ

──綾野家

綾野「そういうわけで、日曜日おねがーい!」

綾野父「おー、いいぞー」

綾野母「はやく彩の彼氏を見てみたいわ」

綾野「えへへー、楽しみにしててよ!」

綾野父「やっぱり父さんやめようかな…」



綾野「海楽しみだなぁ…はやく日曜日にならないかなぁ…」ゴロゴロ

綾野「あの水着で恒一くんをメロメロに……うへへ」

綾野「こういちくんのえっちー…ムニャムニャ」

支援

────

綾野「ん…あれ、いつのまに寝ちゃって……」

綾野「真っ赤……あれ、これって」

綾野「またこの夢かぁ、慣れたってのもおかしいけどさすがになぁ」

綾野「はやく目が覚めてくれるといいんだけど」

「綾野さん……ずるいですよ……」

綾野「う、桜木さん……やだなぁもう」

「ぁ…ゃの…さぁん……」

綾野「たか……たか……えーっと…」

「アカザワァ……」

綾野「あたしは泉美じゃないって……」

「こういっちゃん……こういっちゃん……」

綾野(? あれは……だれだろ)

綾野「ねえ、ちょっと」

「ゆみぃ……こういっちゃぁん……」

綾野「えっ」

「どうして……ドウシテ……」

綾野(なんで、あたしが───)


綾野「!」パチッ

綾野「はっ…はぁっ…はぁ……」

綾野母「彩、大丈夫?うなされてたわよ」

綾野「え、あ、大丈夫…ってあれ?車?」

綾野母「まだ半分寝てるのかしら、もう少し寝ててもいいわよ」


綾野母「もう、この山を越えれば夜見山を抜けられるからね」

や、やめろ・・・

綾野「─────え」

綾野「ぁ、あぁ。海に向かってるんだよね?」

綾野母「…海の方へは抜けなかったはずだけど……行きたいの?海」

綾野「……なに、いってるの?」

綾野「おかあさん、今日、にちようび、だよね?」

綾野母「…あなた、この子本当に寝ぼけてるみたい」

綾野父「……もう少し寝ててもいいぞ、彩」

綾野「だって、だってだってだって」

ゴオッ

綾野父「トンネル、抜けたな」

綾野母「ええ……」

     /     / ト、 \__ \  ヽ l、 }       ::.
     | .    i/ l、!ヽ`ヽゝ \l\ ヘ、ヽ ルl :    : |
     | i   |! { ヾ、        \! )リ l .: }    ! :|
    / |   ト、{  ,斗-、     斗--、. !ハ |    }.弋
 、_ノ, l :   i `゙   ...      ....   /ィ /  .i :. `彡
  `¨´ノ.:l :. ト、:! ≠示ミミ、     ≠示ミ、/ィ  /!:' : ミ¨´    『え・・・』
  __彡'7:l ! .∧li! {rf::爿      "ら::バl!/ /〃lト、ヽ、
   、__ノ.:;ヘ{ヽ ∧'弋辷ノ        弋辷ソ / .:/〃:弋_  ̄
   `¨´ ムイヘ\ ヽ、     ,       ノ .イ/_ミヽ‐'´
  ___彡::ヾー`ヾ          ー‐イl/:.:.:\_

 /ニニニニニ`ー-イ::;\    r─  ァ    /〃弋 ̄
./ニニニマニニニニ彳´ニ{ \   ` _‐'   イニニニニzzzッ、
ニニニニマニニニニ/ニニ{  ∧>    イ/ |ニニニニニニニニニニッ、
ニニニニニマニニニ/ニニ{   ∧  壬 ./  }ニニニニニニニニニ〃ム

最後通達だ

やめろ

綾野「夢はさっき終わったのに、これから海なのに、夢はさっき…夢は……」

綾野「あ、そっかぁ、これもゆめなんだぁ」

綾野「そうだよね、たしか前にもこのゆめ見たし」

綾野「はやくおきたいなぁ、そしたらこーいちくんと一緒に海へいって」

綾野「とっておきの水着みせて、ユミやイズミともいっぱいあそんで」


パラパラ……

綾野「それから、それから、それから─────



ガンッ!!



─────END

榊原「綾野さん、助けに来たぞぉぉぉぉぉぉ」

続き・・・あるよね?

幽霊になった綾野ちゃんが恒一にイタズラするんだろ?
続きはよ

綾野「あ…私、死んじゃったんだ……」

綾野「残念だなぁ…」




綾野「そうだ!せっかくだし成仏する前にこういっちゃんに憑こう!」



はよ

綾野「とりあえず…」

綾野「この時間だと授業中のはずだよね…」

綾野「よし、学校に行こう!」



久保寺「つまりこの宮沢賢治は…」

綾野「おぉ、やってるやてる」

スッ

綾野「へぇ、やっぱ幽霊って壁とかすり抜けられるんだぁ」

支援

榊原「…」カキカキ

綾野「ふふっ。こういっちゃん♪」

榊原「…」カキカキ

綾野「へぇ。こういっちゃん字上手いんだね」

榊原「…」

綾野「こういっちゃんの横顔…かっこいい//」

榊原「…ん?」キョロキョロ

綾野「?」

久保寺「榊原くん、キョロキョロしてないで集中してくださいね」

榊原「あ、すみません」

榊原(何だ…?何か気配を感じたけど……)

綾野「こういっちゃん…もしかして…私を感じてるのかな…?」

榊原(ま、気のせいだよな…)

久保寺「それでは榊原くん、3行目から続きを読んで下さい」

榊原「あ、はい」

榊原「喜びや悲しみ、そう言うのを全部ひっくるめて…」

綾野(そう言えば、何故か息は実際に吹けるんだよねぇ…)

綾野(ちょっとイタズラしちゃおっかな♪)

榊原「たった一度の、あの夏が」

綾野「…フゥーッ」

榊原「はじま…はひゃぁ!?」ビクンッ

久保寺「…どうしました?」

榊原「い、いえ…すみません!」

ザワザワ

榊原「//」

綾野「あっはははwww面白い」

榊原(な、なんだぁ!?今、耳に風が…)

久保寺「席についていいですよ、榊原くん」

榊原「は、はい」

望月「どうしたの?榊原くん」

金木「今日、何か変よ?」

榊原「い、いやぁ…昨日ちょっと寝不足だったから…はは」

綾野「ごめんね、こういっちゃん」フゥーッ

榊原「あぁっ//」

望月(あ、また悶えてる…)

勅使河原「サカキー、メシ食おうぜぇ!」

榊原「あ…今日はちょっと…その…屋上で食べるから」

勅使河原「何だ何だー?また彼女の鳴ちゃんと一緒にランチってか?」

榊原「だから、そんなんじゃないって。それに今日は別に見崎と食べるわけじゃないし」

望月「え?一人で食べるの?」

榊原「…とにかく、今日はそんな気分なんだよ。じゃあね」

勅使河原「ったく、今日アイツ変だよなー」

~屋上~

綾野「こういっちゃん、どうしたんだろ…」

榊原「…ハァ」

綾野「元気ないなぁ…」

榊原「…うっ…ぐすっ…」

綾野「! こ、こういっちゃん…?泣いてるの…?」

榊原「ううっ…ううっ」

綾野「何で…何があったの…?」

榊原「綾野さん……ぐすっ…」

綾野「え……」

榊原「綾野さんに…会いたい……」

綾野「こ、こういっちゃん…?」

榊原「何で…何で死んじゃったのさ…」

綾野「……」

榊原「こんな事なら、好きの一つでも伝えておけば良かった……」

綾野「え//」

榊原「綾野さん……」

綾野「こういっちゃん…」

綾野「そっか…相思相愛だったんだね、私たち…」

綾野「ごめんね…、ごめんね、こういっちゃん」ボロボロ

ちくしょう何で死んじゃったんだ…

>>97
なんで自分でハッピーエンド書かなかった…

ガチャ

榊原「!」フキフキッ

赤沢「…隣、良いかしら」

榊原「赤沢さん…どうしてここが?」

赤沢「勅使河原に聞いたのよ。恒一くんなら屋上にいるって」

榊原「そう…」

赤沢「今日…何か変よ…?」

榊原「別に…何でもないよ。ははっ」ニコッ

赤沢「…そんな笑顔、見たくない」

榊原「え…」

赤沢「そんな悲しそうな笑顔は…見たくないわ…」

綾野「泉美…」

榊原「そ、そんな事ないよ」

赤沢「恒一くん、無理しくていいのよ?」

榊原「無理なんて…」

赤沢「…目が赤くなってる」

榊原「こ、これは…!」

赤沢「泣いてたんでしょ?正直に言って」

榊原「……うん」

赤沢「…もしかして、彩のこと?」

榊原「…」コクン

赤沢「…恒一くんもか」

榊原「え…?」

赤沢「私もね、昨日彩が死んだって聞いてから…夜中ずっと泣いてたの」

綾野「! 泉美…!」

榊原「赤沢さんが…?」

赤沢「何よその言い方、私だって泣く時ぐらいあるのよ?」

榊原「いや、ほら…赤沢さんってあんまりそう言うイメージないから」

赤沢「何それムカツク。私がマッチョとでも言いたいわけ?」

榊原「ごめんごめん」

赤沢「ったく…」

榊原「…ありがとう、赤沢さん。お陰で少し元気になれたよ」ニコッ

赤沢「…うん」

赤沢「やっぱり恒一くんには、その笑顔が一番似合ってる」

赤沢「ほら、ボサっとしてると授業始まっちゃうわよ?」

榊原「そうだね」

ガチャッ

バタン…


綾野「そっか…」

綾野「こういっちゃんだけじゃない…」

綾野「泉美も、由美も、きっと他にも…」

綾野「私の死を悲しんでくれる人がこんなにいたなんて」

綾野「……何で…死んじゃったんだろ」

綾野「何で私、死んじゃったんだろ……」

綾野「もっと、もっともっと、生きていたかったのに……」

~放課後~

久保寺「それでは皆さん、気をつけて帰るように」


赤沢「ほら小椋さん、早く部活行くわよ」

小椋「待ってー!すぐ支度するからっ!」

赤沢「ったく、最初から支度しておきなさいよね…」


榊原(…赤沢さんはやっぱり凄いや)

榊原(本当は辛いはずなのに、それを決して他人に見せようとはしない…)

榊原(僕も赤沢さんみたいに強くならなきゃな…!)

支援

勅使河原「サカキ!帰宅部は帰宅部らしく帰宅しようぜぇ!」

榊原「ははっ、そうだね」

綾野「…私もついていこうかな」


勅使河原「なぁ、サカキ」

榊原「ん?」

勅使河原「お前の様子が変なのってよ、もしかして…綾野のことか?」

榊原「…さあね」

勅使河原「あっ!ごまかしやがってぇー」

榊原「はははっ」

勅使河原「…じゃあな、サカキ」

榊原「うん」

勅使河原「明日には元気出せよな。天国にいる綾野だって、元気のないサカキなんて見たくないだろうし」

榊原「…そうだね。ありがとう、勅使河原」

綾野「さてと…じゃあこういっちゃんの家に入っちゃおうかな//」

榊原「ただいまー」ガラガラ

綾野「お邪魔しまーす♪」

怜子「おかえり恒一くん」

綾野「あっ、こんにちは!生きてれば恒一君と結婚する予定だった綾野彩ですっ!」

榊原「…ん?」

怜子「? どうかしたの?」

榊原「あ、いえ、何も」

ちょっとコーラ買って来る

二ニニ==-  /:::::::::::::::::::::::`:.、
───   イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
       イ::::::::::::::::::::::::::ヘ|;::::::::::ト
ニニ=-  1:::::::::::;;;::::::;vN、 "Nリヘj

       1::::::{ イ::/  rュ\ レ
.        l:::::::〉 "'   `  ′    まかせろー
───    |:::/八      _j
        /´   、  マァ/
  __  ─     /\__ /
´          `ー─

二ニニ==-         ヽ

|    /  l          |
|   '   |    、     .|
|  /    、    ::ヽ    ,          r-...
;           ::::::.            /イ   }
ニニ=-        Λ    '.       j,   ,
   |         /  '.    :.__ ... ´    /

榊原「さてと…」

綾野「へぇ~、ここがこういっちゃんの部屋かぁ」

綾野「男の子にしては綺麗にしてるんだなぁ」

榊原「…」ゴソゴソ

綾野「? 押入れから何出すんだろ…」

榊原「よし、続き描こうかな」

綾野「こ、これって…」

綾野「私の絵…?」

綾野「こういっちゃん…」

榊原「♪」

綾野「私の絵だなんて…何だか恥ずかしいな…//」

綾野「このっ」フゥー

榊原「ふぁにゃ!?//」

榊原「だ、誰!?」

綾野「あっはははwww『ふぁにゃ』だってwww」バタバタ

榊原「…って誰もいないよな」

榊原「???」

綾野「ヒィヒィ…ふぅ…。ったく可愛いんだから」

支援

榊原「お風呂に入るか…」

綾野「え//」

榊原「♪」

綾野「わ、私も行こうかな…?」

綾野「行くっきゃないよね!」


榊原「んー…」

綾野「?」

榊原「どーれーにしーよーおーかーな、かーみーさーまーのーゆーうーとーおーりっ!」

榊原「よし、今日はゆずだな」

綾野「ああ、バブね」

榊原「~♪」ヌギヌギ

綾野「きゃあっ!//」

榊原「ん…?…気のせいか」ヌギヌギ

綾野「こ、こういっちゃんが生まれたままの姿に…!//」

綾野「しかもデカイ…//」

榊原(な、何か視線を感じるな…)キョロキョロ

榊原「ま、いっか。体洗おう」

綾野「触れることが出来たら背中洗ってあげれたのになぁ…残念っ」

榊原「さて、寝ようかな」

綾野「あ、添い寝してあげるよ、こういっちゃん♪」

榊原(あれ…何だろう……この温もり)

綾野「ふふっ♪」

榊原「綾野…さん…?」

綾野「…ふぇ?」

榊原「……」

綾野「こういっちゃん…?」

榊原「……な訳ないよな」

榊原「何考えてるんだろ…僕は…」




綾野「…私はここにいるよ。こういっちゃん。」

支援

??「……ゃん…………っちゃん」

榊原「…え?」

綾野「こういっちゃん!」

榊原「あ、綾野さん!?」

綾野「やあやあ、元気にしてたかい?」

榊原「ど、どうして…!?」

綾野「…と言っても、そばにいたから知ってるんだけどねぇ」

榊原「そばにいた…?どういう事?それに君は……」

綾野「うん。死んだよ、私は」

綾野「それでね、ずっとこういっちゃんのそばにいる事にしたんだ♪」

榊原「え…?」

綾野「こういっちゃん、私のこと好きだったの…?」

榊原「そ、それはっ//」

綾野「ふっふーん。私には何もかもお見通しだよ~?」

榊原「//」

綾野「……こういっちゃん」

榊原「な、何?」

綾野「私もこういっちゃんの事、好きだった。だからね、凄く嬉しい」

榊原「綾野さん…」

綾野「でもね、好きだからこそ…こういっちゃんには、前を向いて生きて行ってほしいの」

綾野「…私の分も」

榊原「……」

綾野「だから………」

榊原「綾野さん…?」

綾野「だからね、私のことは……忘れてもいいよ?」

榊原「そ、そんなの嫌だよ!出来ないよ!」

綾野「いつまでも、私に縛られないで。こういっちゃん…」

榊原「綾野さん…綾野さん!!」


ガバッ

榊原「…………夢?」

メシ行ってくる

~翌日・河原~

榊原(昨日まで感じてた気配が今日はまったく無かった…)

榊原(やっぱり、ただの気のせいだったのかな)

榊原「……」

榊原「…前にも……ここでこうしてたような……」

支援だよぉ

赤沢「彩の…彩のばかぁぁぁ!!」ウワーン

カーンッ

バシッ

榊原「いてっ!」

赤沢「あっ!すみません、大丈夫ですか!?」

ガッ

赤沢「わっ…わわっ」

ズサーッ

赤沢「ッ!」

榊原「…赤沢さん?」

赤沢「こ、恒一くん?」

榊原「大丈夫?」サッ

赤沢(こ、この状況…一年半前と……)

榊原「ほら、手につかまって」

赤沢「…うん」ギュッ

榊原「!!」

赤沢「どうしかした?」

榊原「…いや。何でもないよ」

赤沢「何よ、気になるじゃない」

榊原「……いや、やっぱり止めとく」

赤沢「何よ!言いなさい!」

榊原「…笑わないって約束してくれる?」

赤沢「うん」

榊原「今、赤沢さんの手を握った時にね…」

榊原「前にも、同じようなことをした感覚が…蘇ったんだ」

榊原「…同じこの場所で」

赤沢「やっと、思い出したんだ…」

榊原「え…?」

赤沢「『手が覚えてる』…って、前に私が話したの覚えてる?」

榊原「うん。…! もしかして……」

赤沢「私たちは、一年半前にこの場所で出会ってる…」

榊原「!!」

榊原「お、思い出した…そうだ。僕はここに…」

赤沢「……そしてそれが、私の初恋だった」

綾野さんがいないものになった

榊原「赤沢さん…」

赤沢「ごめんなさい…急にこんな事を…」

榊原「……」



  綾野『こういっちゃんには、前を向いて生きて行ってほしいの』



榊原「…!」

赤沢「恒一くん…?」

榊原「赤沢さん…僕は、綾野さんがずっと好きだったんだ」

赤沢「…そうなんだ」

榊原「…僕は、綾野さんを忘れられない」

赤沢「そう…よね……」

榊原「…でも、今気付いたんだ。いつまでも下なんか向いてられない」

榊原「前を向かなきゃ、って…」

赤沢「恒一くん…」

榊原「赤沢さんの初恋…受け取ってもいいかな…?」

赤沢「え…//」

榊原「えっと、その…僕なんかで良ければ…恋人になってほしいなぁ、なんて…//」

赤沢「恒一くん…」ポロポロ

綾野「あ~あ…。2人ともあんな所で抱き合っちゃって」

綾野「見せ付けてくれるねぇ~、まったく…」

綾野「……」

綾野「でも、これで私も安心して成仏できるってもんだよね。うんうんっ」

綾野「さて、そろそろあの世に行かなきゃ…」




    さよなら、こういっちゃん。




fin


やっぱ綾野さんだな

>>1

                                                     -、
                                                   | |    /〉
                                /{____               | |   / /
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          | | / ) _ -=ニ二\: : : : : : : : . .  / ∨       \   \_ノ{_    | l__./ /
       __ -、|-'=ニ二二二二二}: : : : : : : : : :\/ /     、  ノ´  、\彡'__ /   '  / 、
   __ -=ニ\入)ニ二二二二>''": : : : : : : : :l: : : :.∨ l }\{\{ ̄≧=ミ从__彡' /_ \__ノ  ,〉
<二二二二二二二二>''": :/: :.:/: :/: : : : :.}㍉:.: :.∨l|,/--   ´  __ } l|\{_ { `ーく___/〉
二二二二二二>'"_フ: : :/: : : :/: :/: : :/: :./  V:.「l l|      〃 ̄`| l「} l{ /介ー―'‐介
二二二>''"、___/  /: :ーァァ≦}/l: : /: :./_ ㌶_} {  ==   、   ''' | llノ从_l::∨\__ノ}:|
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