冬馬「萩原雪歩を篭絡しろだぁ?」黒井「そうだ」(143)

代行

Pはほとんど出て来ない予定なので耐性ない方はそっ閉じ願います



冬馬「まったく話が見えねえんだけど」

黒井「貴様、其奴とあるドラマで共演するだろう?」

冬馬「ああ……だけどそれで?」

黒井「765プロごときが連ドラの主演など許せんのだよ!それも我がアイドルと肩を並べるなどと!」

冬馬「別にいいんじゃねえの?向こうだって相応の努力をしたんだろうし」

黒井「そのまさかだったらどうだ?」

冬馬「……あん?」

黒井「奴らは仕事のためならなんでもやると言っただろう?奴らの実力で貴様と肩を並べられると思うか?」

冬馬「こいつらが不正をしてるって言いたいのか?」

黒井「察しが良くて助かるな」

黒井「儚げな清純派などと売り込んではいるが、実際主演を取れる実力などあるはずがない。どうせ構成作家を誘惑したとかそんな所だろうさ」

冬馬「そいつは見過ごせねえ話だな。で、俺にどうしろってんだ?」

黒井「先程言った通りだ。其奴を篭絡して765プロの弱点になりそうな情報を引き出せ」

冬馬「ファニートラップになれってことか」

黒井「それを言うならハニートラップだ。しかもそれは女だ」

冬馬「いいじゃねえかよ細かい事は」

黒井「……」

――――――


ジュピター事務所

冬馬「……ということらしいんでな。なんか諜報活動みたいで燃えて来たぜ!」

北斗「……えっと、冬馬……それ全部社長から言われたんだよね?」

冬馬「当たり前だろ?天使のような悪魔の笑顔とはよく言ったもんだぜ。これだから女ってやつは……」

翔太「冬馬君もなんか苦労してきたみたいだね……けどさ」

北斗「もっと冬馬は多角的に物事を考えた方がいいと思うな」

冬馬「高くって上から見下ろして考えろってことか?楽しそうだなそれ」

北斗・翔太「」

翔太「ええっと……冬馬君は本人を直に見たことはないんだよね?」

冬馬「ああ。けど人は見かけによらないんだぜ?」

翔太「前に仕事で高槻さんと会った事あるけど、人当たりのいい元気な子だったよ?」

北斗「同じく真ちゃんも凜とした女の子だったね」

冬馬「でも萩原ってのがそうである保証はないだろ?お前らだって彼女に会ったことはないんだし」

翔太「こういう時だけ正論を吐くね……」

ムキぽか……

北斗「やれやれ……これ以上は話が転がらないと進まないようだし」

北斗「冬馬は特別女の子の扱いに慣れてはないよね?」

冬馬「女なんて勝手なことばっか言う生き物だよ」

北斗「じゃあ、一言だけ俺からアドバイスを」

冬馬「ん?」

北斗「女の子には優しくすること。あと泣かさない」

冬馬「なんであんなビッチにそんなこと――!?」

北斗「わかったかい?」ギロッ

冬馬「は、はいわかりました!」

北斗「よろしい♪」

翔太「」

冬馬「じ、じゃあ初撮影明日だからそろそろ帰るわ。お疲れ!」

北斗「うん、お疲れ」

翔太「頑張ってね~」

バタン
翔太「……北斗君、すごい剣幕だったね」

北斗「うん?ま、今回の件に関しては冬馬にも色々経験になるでしょ。あわよくば誤解も自分で解いてもらいたいものだけどね」

翔太「ほとんどおじさんの言い掛かりだよねぇ……やっぱり」

北斗「社長はこと765プロに関しては敵愾心の塊だからねぇ。それとなく真ちゃんにコンタクトできればいいんだけど」

翔太「アドレス持ってるの?よく貰えたね」

北斗「あくまで仕事上の付き合いさ。業務連絡以上のことはしたことないよ」

翔太「いいなぁ、僕は高槻さんのもらってないのに」

北斗「翔太もそのうち慣れるさ♪」

翔太「なんだろう、なりたいようななりたくないような……」

――――――

撮影場所・初顔合わせ

冬馬「天ヶ瀬冬馬です。よろしくお願いします」

雪歩「は、萩原雪歩ですっ。よろしくお願いしますぅ」

冬馬「(なんだかすっとろそうな女だな……これも演技だってのか?)」

脚本「脚本です、こちらの彼は演出だ」

演出「君達は主演を張るに足る実力を持ってるって聞くからね。よろしく頼むよ」

演出、右手を伸ばす
冬馬「はい、こちらこそ全力で頑張らせて頂きます!」 ギュッ

雪歩「よ、よろしくお願いします……」 ビクビク

冬馬「(……?)」

演出「よーし、今日の収録はここまでで!お疲れ様でした」

全員「お疲れ様でしたー」

演出「萩原君、君はどうにも要所要所で自信がないねえ。そういう役回りとはいえメリハリはつけてもらわないと」

雪歩「す、すみませんですぅ……」

演出「天ヶ瀬君はしっかり役に入り込んでるんだから、ヒロインとしてきちんとついていってね?」

冬馬「……いえ、萩原さんも初顔合わせで緊張してるでしょうし、次からはしっかりやれると思いますよ」

雪歩「えっ……」

演出「そうであって欲しいね。それじゃあ次の収録までさよならだ」

冬馬「お疲れ様です!」
雪歩「……」

冬馬「(北斗にああ言われたし、フォローぐらいしといた方が任務にもいいだろうしな)」

冬馬「さて俺も帰るか……ってなんだこの穴!?おい!」

雪歩「ひっ……!?ど、どうせ私なんてちんちくりんのヒヨッコなんです、穴掘って埋まってますぅ……!!」 ザッザッ

冬馬「どっからそんなでかいシャベルを……ああもうめんどくせぇ!」

雪歩の手首を掴んで引き寄せる
雪歩「……っ!?!?」

冬馬「曲がりなりにもあんた主演だろ!?もっと自信を持てよ!」

雪歩「……」 クラッ

冬馬「お、おい!?いきなり気を失うってマジかよ……!」

冬馬「くそっ、ひとまずあそこのベンチまで運ぶか」

冬馬「とりあえず運んで寝かせたが……やべえな」

雪歩「……」 グッタリ

冬馬「この状況じゃどう考えても俺が手篭めにしたようにしか見えねぇよな……ちっ」

冬馬「救急車でも呼ぶか?……いや」

冬馬「こいつの行動の節々には最初から妙な怯えがあった気がする。何かあるのかもしれねぇな」

ピポパポ
冬馬「もしもし。北斗、もうお前今の時間オフだよな?ちょっと765プロの番号調べてくれねえか」

冬馬「いや、収録後に突然萩原雪歩が倒れて……って、違えよそういうんじゃねえ!」

冬馬「とにかくよろしく頼む」ピッ

冬馬「あとはこいつのプロデューサー待ちか……しかし」

雪歩「……うぅ」

冬馬「こうして改めて見ると白くて綺麗な肌だよな……って何考えてんだ俺は!」 ブンブン




ごめん携帯の電池がオクヤミしそう
家帰るまで書けないから落としてもいいです

(こんなスレみたいな)クズが……まだ生きていたのか……

すいません携帯ショップにパワーをもらってました
ただいま一生懸命続きを調査させております、もうしばらくお時間を

冬馬「けど北斗が連絡つけてくれたからってすぐ誰か来るわけないんだよな」

冬馬「かといってこれを担いで動き回るわけにもいかないしな……」

雪歩「うぅん……」ゴロン

冬馬「くぁっ……仰向けからよれたせいで胸元が!」

冬馬「気を失ってなお俺を誘惑してくるのか……萩原雪歩!」

冬馬「……アホか俺は」

冬馬「割と長いこと説教されてたせいで撮影スタッフも全員帰っちゃったんだよな」

冬馬「期待も込みなんだろうけど、初回なんだから演出さんももう少し融通を利かせてくれてもいいのに」

冬馬「なんにせよこいつが起きるまで離れるわけにもいかないよな……」

雪歩「……ん、はぁ」スヤスヤ

冬馬「!!」ドキッ

P「雪歩!!」ダカダカ

冬馬「っ!!」ビクン

冬馬「(あっぶねぇ、俺今何考えたんだ)」

冬馬「(こんな阿婆擦れに欲情しちまうなんて……)」ドキンドキン

P「天ヶ瀬君……ありがとう」ペコリ

冬馬「!」

冬馬「……ふん、765プロなんかの面倒を負わされていい迷惑だぜ」

P「それでもだよ。君はやろうと思えば彼女を放置することだってできたはずだ」

冬馬「そ、そんなことできるわけねえだろ!」

P「だから、俺は"人間として”君に感謝してる。765も961も関係なしに」

冬馬「……っ///」

冬馬「そんな事言われたら、跳ねつけた俺が悪者みたいじゃねえか……」

冬馬「それに、元々俺が原因みたいなもんなんだ。例を言われるような筋合いはねえよ」

P「君のせい?」

冬馬「ああ、実は……」

P「……なるほどね。多少は慣れたと思ってたけど、さもありなんだな」

冬馬「どういうことだ?」

P「雪歩は、男性恐怖症なんだよ」

冬馬「…………は?」

ムキぽ「あまとう君を籠絡しろだぁ??なんなら陵辱してもいいんだぜ?」ニヤニヤ

P「…そこまでする必要はない。あくまで、君の魅力でメロメロにしてさしあげろ」

ムキぽ「合点承知!!」ヘラァ

P「昔はこれよりもっとひどくてね。俺でさえ、手が届く範囲に近づくだけでパニックなったことさえある」

冬馬「そんなんで、どうしてアイドルなんか……」

P「雪歩自身がそれをコンプレックスに感じているからだよ。推移はどうあれ、彼女にとってそれは克服したい壁なのさ」

P「今回に関しては穴を掘るくらいダダ凹みしてる時に、冬馬君が急に雪歩を引き寄せてしまったのがトリガーだったんだろうね」

冬馬「……すまねえ。知らぬとはいえ」

P「だから君を責めるつもりも俺はない。次気をつけてくれればいい」

冬馬「……次、か」

冬馬「……俺は、あんたらのことを誤解してたみたいだ」

P「天ヶ瀬君?」

冬馬「961ではわずかだろうと失敗は許されない。実際俺はそうやって成り上がってきた」

冬馬「けど、そこの彼女は恐れても叩きのめされても逃げない。それをバネに立ち上がって強くなってきた」

冬馬「そんなあんたらが阿漕なやり方で仕事を取るわけないよな」

P「……天ヶ瀬君」

冬馬「だからこそ、自分の失敗は自分で取り返しますよ」

P「どういう事?」

冬馬「まあ、まずは萩原さんが起きるまで俺も待ちます」

P「そんな、これ以上君の手を煩わせる訳にはいかないよ」

冬馬「だからって気絶させといてあとは丸投げなんて、そんな薄情なことできませんよ」

P「だって君は、」

冬馬「961も765もない、でしょう?あなたが言った事じゃないですか」

P「……やれやれ、君はうちの誰かさんにそっくりだな。どこか抜けてるようで芯はしっかりしてる」

冬馬「え?」

P「ふふっ、なんでもないよ」





響「ぶえっくしょい!」

響「なんか誰かに噂されてる気がするぞ……」

冬馬「しかし気絶したとは思えないほどすやすやと寝てますね」

P「まったくだな……仕方ない、ここは奥の手を」

冬馬「奥の手?」

P「雪歩の腰に仕込んであるバイブを」

冬馬「うおおおおい!?あんた今までのキリッとした流れぶち壊しじゃないですか!というか仕込んだって何!?」

P「いや、携帯だけど。何想像してんのさ?」

冬馬「明らかに誤解を誘う言い方だったでしょ!?ああもうさっきまでの感動返してくださいよ!」




ごめんちょっと席外す

P「いやでも実際切り札なんだよ。他のアイドルがいれば任せられるんだけど、最近こういったピンの仕事も増えてきてるし」

冬馬「男手で下手に揺すって起こしたりするのもまずい……か」

P「じゃ、よろしく頼むよ。これ俺の携帯ね」 ポン

冬馬「じゃ、じゃねえよ!わざわざ俺にその手を汚せっていうんですか!!」

P「だって起きるまで付き合うって言うからさー。じゃあ雪歩の番号とアドレスあげるからさ」

冬馬「そんなポンとあげるとか無責任だなおい!あんた本当にプロデューサーかよ!?」

P「冬馬君を男と見込んでのお願いなんだけどなー」キリッ

冬馬「そんなキメ顔で言っても全く説得力ないですから!」

冬馬「それにアドレスぐらい本人から聞き出しますよ」

P「君ならそう言うと思ったよ。まあ冗談はこれぐらいにしてと」ピポパポ

冬馬「(一体どこまで本気なんだこの人……)」ゼェハァ

ブウウン
雪歩「んっ……ふぁ……んん?」

P「お目覚めかな?」

雪歩「ぷ、プロデューサー……それに天ヶ瀬さん!?」

冬馬「……」ペコリ

P「お前が起きるまでずっと見守ってくれたんだぞ」

冬馬「(人様に客観的に言われるとなんか気恥ずかしいな……)」

雪歩「あ、ありがとうございましたぁ」ペコリ

冬馬「ど、どういたしまして」





なんか思ってた以上にギャルゲー調になっちゃったんだけど続けていいのかしら

構想ではもうちょっとギスギスしてたはずなんだが、予定は未定だった



P「雪歩……やっぱりまだドラマは雪歩には早かったのかな」

P「『気弱だけど芯は強い女子生徒』って役ならぴったりかと思って雪歩を推してみたんだが……すまなかった」

雪歩「プロデューサー、そんな……そんなことは……」

冬馬「……ああうじうじしやがって、情けねえな」

雪歩「えっ……」

冬馬「話は聞かせてもらったが、あんたは自分の意志でこの役を選んだんだろう?それがいかに見切り発車だとしても、上はそんなこと見ちゃくれねえ」

雪歩「……」

冬馬「だから、プロデューサーの期待に応える為には血ヘドを吐いても適応しなきゃいけねえんだろうが」

冬馬「けど、この期に及んでウダウダと抜かすんだったら俺の見込み違いだったんだな。所詮765プロってことか」

雪歩「ば、馬鹿にしないで下さい!765プロは、絶対に961プロなんかに負けませんから!」

冬馬「じゃあ証明してみせろよ」 スッ

雪歩「!!」 ビクッ

冬馬「どうした?ビビってんのか?」スタスタ

雪歩「……っ!!やめてっ!!」 バチーン!

P「!!」

雪歩「あ……」

冬馬「痛っ……へっ、やればできんじゃねえか……」ヒリヒリ

P「冬馬君……!」

雪歩「ど、どうして……?」

冬馬「あんたがこのドラマを成功させるためにそれを克服する必要があるってんなら、俺はいくらでも付き合ってやるよ」

雪歩「え……」

冬馬「勘違いするんじゃねえぞ。ヒロイン役が様にならねえと俺も立つ瀬がねえからな。それだけだ」

雪歩「天ヶ瀬さん……」

冬馬「冬馬でいい。あんたのほうが数え歳じゃ上のはずだ」

雪歩「えっと……じゃあ冬馬……くん。ごめんなさい」

雪歩「私も雪歩って呼んでいいよ。あと……」

冬馬「ん?」

雪歩「あ……ありがとう……」 ペコリ

冬馬「……っ、礼なんかドラマが無事終わってからにしな。じゃあな!」ダッ

雪歩「あっ、冬馬くん!」

P「……彼なりの照れ隠しなんだろうな。そろそろ遅いし、俺達も帰ろう。送ってくよ」

雪歩「……はい」



冬馬「……あ、連絡先聞くの忘れてた」

風呂入ってくる

――――――

ジュピター事務所

冬馬「――って感じだった」

北斗「すごいじゃないか冬馬。君にしちゃ上出来だ」

冬馬「けどよ、結局俺は雪歩にケンカ売っちまった塩梅になるんだぜ?」

翔太「でも話を聞く限りだと悪い印象は与えてないと思うけどね」

冬馬「だけどよー……、なんだよ北斗も翔太もニヤニヤしやがって気味悪いな」

北斗「いやいや、だって……」チラ

翔太「ねえ?」チラ

北斗「冬馬、元々君の任務は『雪歩ちゃんを篭絡して765プロの弱みを引き出す』って話だったはずだった気がしたけど」

翔太「さっきから雪歩さんのことばっか気にして、まるで思春期の中学生みたいなんだもん」

冬馬「う、うっせーな!北斗はともかくお前には言われたくねーよ!」

冬馬「だ、大体篭絡するには相手を理解する必要があるんだから問題ないだろ」

北斗「(俺にはどっちが篭絡されてるかわかわかんないけどな)」ニヤ

翔太「(まあ誤解は解けてるみたいだしいいんじゃない?)」ニヤ

冬馬「だー!お前らさっきから目で会話してんじゃねーよ!」

北斗「というか冬馬、今更なんだけどさ」

冬馬「うん?」

北斗「女をたらし込んで情報を引き出すなんてこすい真似、冬馬には似合わなくない?自分でもそう思うでしょ?」

冬馬「えっ」

翔太「(わかってなかったのか……やっぱり冬馬君は冬馬君だなあ)」

北斗「やっぱり男たるもの王道を進むべきだと思わないかい?」

冬馬「プレイボーイのお前にだけは言われたくねえけどな」

北斗「俺のは無償の博愛だからね。愛する小猫ちゃんたちを傷付けるなんてことは俺にはできないね」

冬馬「はいはい、わかったわかった……」

翔太「あはは……」

冬馬「で、なんの話だったっけか?」

北斗「要は、任務だとかミッションだとかそんなもんにこだわる必要はもうないでしょって事」

冬馬「なんでだ?元々そういう趣旨で雪歩に近付いたんだぜ?」

北斗「」

北斗「えっと……冬馬さぁ……」

翔太「北斗君、これ以上言っても無駄だよ」

翔太「だって汚職765プロの汚れアイドル萩原さんなんかに色目を使おうとしてるんだからね」

冬馬「ぶっ殺すぞテメェ!!」ダッ

北斗「おっと」ガッ

冬馬「はっ離しやがれ北斗!!」ジタバタ

翔太「いやあ先日の冬馬君とはえらい違いだねー」

冬馬「お前に雪歩の何がわかるんだよ!」

翔太「知らないね、会ったことないもん。それより」

翔太「冬馬君は、雪歩さんをどうしたいの?」

冬馬「!」

翔太「今もおじさんが言ったから雪歩さんに近づくつもりなの?」

冬馬「それは……」

翔太「違うでしょ?」

冬馬「……ああ。へっ、俺も人のこと言えやしねえな。すまねえ翔太」

翔太「わかればよろしい」エッヘン

北斗「……さて、冬馬が落ち着いてきたところで方針に立ち返ろうか」

翔太「もうおじさんの指令は脇に置いとくとして、重要なのは『雪歩さんの男苦手を克服させる』ってことだねー」

北斗「それがひいてはドラマの成功にも繋がるからね」

冬馬「で、それはどうすりゃいいんだ?」

翔太「何言ってんのさ、それこそ冬馬君が一番わかってるんじゃない」

北斗「何をすればいいかはさておき、きちんと誠意を見せれば気持ちは伝わるはずさ」

冬馬「……まあ、考えてても始まらないか。とりあえずもっと親しくならないとな。それじゃあ収録言ってくるぜ」ガチャッバタン



北斗「ふぅ、あれはまったく自覚があるのかないのか……」

翔太「完全に色ボケしてる思考だよね、あれ」

北斗「今はまだ騙すのも簡単だろうけど、社長が気付き出したら面倒だねえ……やれやれ」

もはや完全にラブコメと化しそうなんだけど大丈夫なんだろうかこの話
そろそろ一旦寝ます

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