ﾊﾞﾀﾝ

妹「…」

妹「ハァァァ…」

妹「ダメだ、やっぱり」

妹「兄貴の声聞くとドキドキするし、姿見ると抱き付きたくなるし」

妹「やってらんねーですよ」

ﾊﾞﾀﾝ

兄「ふぅ…」

兄「やれやれ、アイツのツンも大したものだな」

兄「隠していれるかと思ったのか、浅はかだな」

兄「この家の中には全3台の監視カメラと2つの盗聴機があるというのに」

兄「ﾌｯﾊﾊﾊﾊ」

兄「あ、おはよう妹」

妹「…!?」

妹（なんで？兄貴は今日日直で早く出るんじゃなかったの？）

兄「日直のこと…だよね？」

兄「ごめん、間違えてたみたいだ」

妹「…そ、そう」

妹「ど、どきなさいよ。そこ通れないでしょ」

兄「あ…うん」ｽｯ

妹「ホント、気がつきなさいよ。」

妹「こ、この…の、のろまぁ」

兄「ごめんね」ﾆﾔﾆﾔ

妹「ふん！」

妹（兄貴が笑ってる…ちょーかわいい!!）

兄（ふむ、笑顔というか、ﾆﾔﾆﾔしても好感度上がるのか）ﾒﾓﾒﾓ

妹「ちょっと、兄貴」

兄「ん？」

妹「早くしないと、遅刻しちゃうでしょ」

兄「すまない」ｷﾘｯ

妹「///」

兄（しまった…まだ早い）

妹「ふ、ふんっ!!」

妹「な、なに、かっこつけてるんでしょうかね!?」///

兄「妹、落ち着け。なに言ってるのか、分からん」

妹「き、きき、きっもいったら、ありゃしませんよ!!」///

妹「学校に行ってきますから、今！すぐに！私！がぁ！」ﾊﾞﾀﾝ

兄「いってらっしゃい…」

ﾊﾞﾀﾝ

妹「すまない」ｷﾘｯ

妹「…かっこよすぎる」

妹「……はぅ」

兄（今日の妹の三限は体育…しかし、体操服を忘れている）

兄（届けにいかない手はない）

兄「すいません、妹いますか？」ｶﾞﾗｯ

妹「!?」

妹友「え？なになに、あの人って妹ちゃんのお兄さん？」

妹友「かっこいいじゃん、なんで、教えてくれなかったのよ」

妹「き、聞かれなかったからね、は、はなすことでもないし…」

兄「あぁ…いたいた」ｽﾀｽﾀ

妹「な、なによ、なんか用？」

兄「これ、忘れてたでしょう？」

妹「…あ！あ、ありがと…」

妹友「お兄さんはじめまして、私、友です」

兄「はじめまして、友ちゃん。妹と仲良くしてやってね」

妹友「は、はい」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

兄「おっと、予鈴だ。じゃあね」ｶﾞﾗｯ

妹友「かっこいいな…私、好きになっちゃうかも…」

妹「だ、だめよ、あんな人!!」

妹「あ、兄貴はわ、わたしが…」

妹「…私の兄貴なんだから」

兄（友達と接触できたのは良かった）

兄（その友達がどう動くかで決まるんだが…）

兄「ただいま」ｶﾞﾁｬ

妹「おかえりなさい、おお、お、お兄ちゃん!!」

兄「(゜ロ゜;」

妹（兄貴が見とれてる）

妹（さすが、友ちゃん。頼りになるわ！）

妹「ねぇ、お兄ちゃん？」

妹「ご飯にする、お風呂にする？…それとも…」

兄「す、すこし出かけてくる」ｶﾞﾁｬ

妹「…読書にする？…あれ、いない…」

妹「とっとと出てけよゴミ」

兄「何もそこまで…」

妹「あ？お前みたいな根暗といるとこっちまで変なオーラ移るっつってんだよ」

妹「早く消え去れ」

兄「分かったよ……｣ﾊﾟﾀﾝ

妹「ーったくなんでこんな糞兄貴の妹に産まれたんだか」

妹「さって、出かけるか」

兄「……俺が何したってんだよ……」

兄「両親いなくて俺が飯から何からやってるってんのに」

兄「出来るだけアイツが優先して学校生活送れるようにしてやってたのに」

兄「甘やかし過ぎたんかな……」

兄「はぁ……」

兄「寝よう」

夜

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

妹「はぁー、疲れた」

妹「っとなんでこんなくれえんだよ……」

妹「飯にもなってないし」

兄「……すうすう」

妹「おい、なんで寝てんだよ？」

兄「……ん？あ、いけないこんな時間……」

妹「ふざけんな！こっちは疲れてるんだよ！」

妹「なんで飯出来てねえんだよ」

兄「ごめんごめん、今準備するから」

妹「なんだよその態度」

妹「自分は寝てた癖に」

兄「(お前のせいだっつの……)」

兄「……｣ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

妹「使えない兄貴だな全く」

兄「(糞……)」

兄「(最近どんどんエスカレートしていくな……)｣ﾄﾝﾄﾝ

兄「(一回くらいきちんと言わなきゃ駄目なんだろうか)｣ｼﾞｭｰ

兄「(あいつも両親いないから荒れたからそれは……)｣ｼﾞｭｰ

兄「(いやそれは俺も同じだけど俺はなんもしてないし)｣ｼﾞｬｯｼﾞｬｯ

兄「(さて……出来たと)」

兄「(まあいいや、飯にしよう飯に)」

兄「出来たぞー」

妹「おっせえんだけど……」

兄「(いちいちムカつくなコイツ……)」

妹「……また似たような料理」

兄「ごめん……」

妹「……もぐもぐ」

兄「おいしい？」

妹「はあ？いちいち聞いてくんな」

兄「そう……」

妹「……もぐもぐ」

兄「あ、また肘ついて食べてる……やめなよ」

妹「なんでお前に指図されなきゃいけねえんだよ」

兄「いや、世間的に」

妹「うるいさいんだけど」

妹「もういい、別の場所で食べる｣ｽﾀｽﾀ

兄「はあ……」

兄「(ほんとどうしてこうなったんだか)」

兄「(今日は食器片付けてさっさと寝なきゃ……)」

兄「(あいつにも頼まなきゃ……)｣ｽﾀｽﾀ

兄「ねえ、悪いけど今日は自分で食器片付けて」

妹「なんで？散々自分またせといて片付け自分でやれ？

妹「舐めんのもいい加減にしてほしいんだけど。後名前呼ぶな穢れる」

兄「(やっぱりこうなるか)」

兄「(仕方無い、今日は自分がやるしか……)｣ﾌﾗｯ

兄「(うう……眩暈が……)」

兄「(でもやらなきゃ……)｣ﾌﾗﾌﾗ

兄「(頭も痛くなってきた……)」

兄「(あ……やばいんじゃねこれ)｣

兄｢｣ﾊﾞﾀｯ

〜〜〜

妹「おい、兄貴食器洗ってねえじゃねえか！」

兄「」

妹「はあ、なんでこんなとこで寝てんの？」

妹「マジで使えねえなこいつ」

妹「一発朝ぶん殴らないと…」

朝

兄「う……｣ｸﾗｸﾗ

兄「あ……寝ちゃってたのか……」

兄「こんなとこで……」

兄「ん？手紙がある……」

なんで夕飯に続き朝飯も作ってないの？
もう使えなさすぎてどうしようもないから別のとこで朝すますから

兄「……」

兄「……なんなんだよ……なんなんだよ……！」

兄「もういいや……今日は外食でもしてパッと使おう」

………

兄「ふーっ、やっぱ外気持ち良いなあ」

兄「てきとーな定食屋は……っと｣ｷｮﾛｷｮﾛ

妹「……でさー」

兄「……！？い…妹……？」

兄「なんでこの時間帯にここに……」

妹「あ、そうだ、うちの兄貴さー」

妹「使えなさすぎてビビるんだけどｗｗｗｗｗ」

妹「なんか今日ぶっ倒れてるしｗｗｗｗｗ」

兄「……」

妹「でさー、一発蹴ってやったｗｗｗｗｗ」

妹「なのに起きねえしｗｗｗｗｗ」

ﾋﾄﾞｽｗｗｗｗｗｷﾞｬﾊﾊ

兄「……」

兄「…………」

兄「……帰るか」

家

ｶﾞﾁｬ

兄「ふざけるなよ……？ふざけるなよ？」

兄「こんだけやっていて使えないだと……？」

兄「もう知らん、徹底的に潰す」

兄「潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す」

夜

妹「ふいー、疲れた」

妹「あ？また真っ暗じゃん」

妹「どうなってんだよ｣ﾊﾟﾁ

妹「なんだいんじゃねえか何してんだよ」

兄「ちょっと来い」

妹「は？何指図して」

兄「来いっていってんの聞こえないの？」

妹｢｣ﾋﾞｸｯ

妹「な、なんなんだよ……」

兄「今日の出来事。全て話せ。早くしろ」

妹「なんでてめえなんかに話さなきゃ」

兄「……｣ﾄﾞｶｯ

妹「なんで殴っ」

兄「……｣ﾄﾞｶｯﾄﾞｶｯ

妹「やめろよ！」

兄「うるさいんだけど｣ﾊﾞｷｯ

妹「やめっ＿＿＿＿＿」

妹｢｣ｶﾞｸ

兄「あーあ、かわいいおかおが血塗れじゃん」

妹「」

兄「こんなもんで済まさないから楽しみにしてろよ」

兄「さてと、ロープは……」

妹「」

兄「縛り付けて……と｣ｷﾞｭｯｷﾞｭ

兄「おい、起きろよ」ﾄﾞｶｯ

妹「げほっ……げほっ」

兄「おはよう｣ﾆｯｺﾘ

妹「はあ……なんなんだよ……？」

妹「お前何がしたいんだよ……」

妹「あたし何かしたかってんだよ……」

兄「 何 か し た ？ お前自覚すらしてなかったのか？」

兄「毎日毎日家事してた俺の気持ち考えたことあんのか？」

兄「お前が出来る限り学校生活を充実させられるよう、全力尽くしてたんだがな？」

兄「暴言だってずっと耐えてきた」

妹「はあ？そんなの当たり前」

兄「いつまでもさあ、俺根暗だからって安心して暴言吐いてきたんだろうなあ」

妹「……」

兄「否定しない。はいそうですか」

妹友「どうだった？」

妹「……逃げられた」

妹友「えっ？」

妹「だっ、だから逃げられちゃったの！」

妹友「えぇぇ…」

妹「うぅ…兄貴の馬鹿やろう…」

妹友「き、きっとお兄さんは恥ずかしがり屋さんなんだよ！気を落とさないで！」

妹「そ、そうかなぁ…？」

妹友「(お兄さんとお近づきになるためにはまず二人を仲良しにしなくちゃ…)」

妹友「(そうすれば妹ちゃんの友達の私がお兄さんとお話しする口実も増えるはず！)」

妹友「…ﾑﾌﾌ」

妹「？」

妹「それは……お前がしっかりしないから」

兄「また責任押しつけか？見苦しいんだよ！！｣ﾄﾞｶﾞｯ

妹「が…ごほっ……｣ｹﾞﾎｹﾞﾎ

兄「なあ！なあ！｣ﾊﾞｷｯﾊﾞｷｯ

妹「いだいよ……やべでよ……｣ｹﾞﾎｹﾞﾎ

兄｢｣ﾊﾞｷｯﾊﾞｷｯﾊﾞｷｯ

妹「」

兄「……っと……これ以上やったら死んじゃうか」

なんだ>>1帰ってきたのか
期待

はよはよ

>>117
どういうオチにするつもりなのか気になる

私>>1じゃないですしおすし

ドリアおいしいよう……
忍者死んでるよう……

>>124
ありがちだけど
妹を死なない程度に虐めまくってズタボロにした挙句先に兄が妹の目の前で自殺
妹はそのまま精神崩壊し廃人になり一生寝たきりエンドの予定ですた

>>128はいい感じに続けろ下さい

妹友「確認するけどさ」

妹「んー？」

妹友「妹ちゃんはお兄さんの事どう思ってるの？」

妹「ぶっ！！」

妹友「やっぱり好きなの？」

妹「すすすすすす好きって」ﾜﾀﾜﾀ

妹友「あ、もちろん兄妹としてね」

妹「うぅ…」

妹友「で？で？どうなのかな？」

妹「……じゃない」

妹友「？」

妹「…きらい…じゃない」

妹友「うぅーん……」