月「・・・はっ! ここは・・・?」 リューク「ようこそ死神界へ」(530)

リューク「クククク歓迎するぜ、ライト」

月「」

月「"デスノートを使った人間が天国や地獄に行けると思うな" か・・・」

月「まあ、いくつか推測していたパターンのひとつだな」

月「それで僕はこれからどうなる? 死神界に来たくらいだから想像はつくが・・・」

リューク「・・・焦らなくてもすぐに始まる」

月「始まる? なにが・・・」

月「!」

月「ぐっ・・・」

月「なん・・・だ・・・? 胸が・・・」

"音原田九郎 心臓麻痺"

月「」バタ

月「・・・っは!」

月「どういうことだ・・・僕は・・・」

"渋井丸拓夫 交通事故"

ーーーゴシャッ!!!

月「・・・は!」

月「まさか・・・ 」

月「今まで僕が殺した・・・」

リューク「気付いたか。そうだ。殺してきた分だけお前も同じ苦しみをあじわう。1万人殺したのならライト自身も1万回死ぬことになる」

リューク「それがデスノートを使った人間の贖罪だ」

月「そんな・・・」

リューク「自分も死神になれるとでも思ったか?」

"美空ナオミ 自殺"

月「なんなんだこの声は・・・」

月「いったい誰が・・・」

リューク「死神大王の声だ。同じ人間を何度も殺せるのはジジイのデスノートだけだからな」

月「手が・・・勝手に・・・リューク・・・止めてくれ」

月「なんとかしてよ、助けてよリューク・・・」

リューク「ククッ・・・無駄だ」

リューク「お前はすべての死を体験し、最後には消滅する」

リューク「肉体も魂も・・・人々の記憶や人間界の記録からも消え去る」

リューク「完全に・・・だ」

月「いやだ!もう死にたくない!」

月「く・・・苦し・・・」ドサ

月「」

月「フゥ・・・」スゥー

月「ククッ」

月「ククククククククッアハハハハハハハハハハッ!!!!!!」

リューク「(恐怖で気が触れたか・・・)」

月「12万・・・4925人」

リューク「ん?」

月「今までに僕が殺した人数だ」

月「すべての死を体験し消滅する・・・か・・・つまりそれだけの死を味わっている間は・・・」

月「僕は存在できるわけだ」ドヤ

リューク「・・・・・・・・」

リューク「まあ・・・そうなるが・・・」

月「それだけの時間があれば充分だ」

リューク「ライト、お前・・・いったい何を考えてる?」

月「・・・死神大王を捜し出し・・・」

月「取引をする」

月「僕の安全を保証する代わり・・・知恵を貸してやる」

月「腐った死神界を立て直す為の神算鬼謀」

リューク「ククッ・・・あのジジイがそんな話に乗るとも思えないけどな」

月「僕を誰だと思ってるんだ、リューク」

月「人間界の神にまで登り詰めた男だよ。うまく丸め込んでやるさ」

月「なんだったら僕のこの手で大王を殺したっていい」

リューク「」

月「・・・人間と死神の・・・頂上決戦だ」

月「まだまだ楽しませてやるよ。リューク」ニタァ

リューク「(やっぱりお前は最高だ・・・)」

リューク「(最高に・・・面白・・・!)」

月「それじゃあ行くよ、リューク」

リューク「ククッ」

月「新世界の創世をもう一度見せてやる」タタタ



"山田太郎 転落死"

月「!?」

ドサ!

月「・・・ クッ」

リューク「どうだライト、お前が与えてきた死の苦痛は」

月「・・・」

デューク「面白い…ジジイが死ぬ所は俺も見たいしな」

"砂糖幽屋 心臓麻痺"

月「く・・・うぅ・・・」バタ

月「・・・」

月「フ・・・大王を、見つけるまでの辛抱さ・・・」

月「にしても頻繁に来るな・・・」

リューク「殺しまくりだったからな、お前」

月「それだけ世の中が腐ってたということだよ」

月「それよりリューク、聞いても無駄だと思うが死神大王は何処にいるんだ」

リューク「俺に頼るのか?」

月「まさか、この僕が死神なんかに助けてもらおうなんて思うわけないだろ」

"砂糖やる夫 自殺"

月「フ・・・またか・・・」スゥー

月「は!」

月「!? リューク?」

月「なんだこれは・・・ここは何処だ・・・」

月「ロープ・・・ 」

月「死のう、死にたい、死ななきゃ死ぬ死ぬ・・・」ロープ首に巻き巻き

ガタン!

月「うっ!」

月「」

月「は!」

リューク「どうした?ライト」

月「はは・・・」

リューク「?」

月「僕が殺した人間の最期が見えた」

月「死神大王も粋な計らいをしてくれるな・・・」

リューク「?」

月「大王を捜し出すまで、これなら退屈しないな、リューク」

月「」タタタ

"~ 交通事故"

月「・・・トラック・・・」

ゴシャッ!!!

月「うがっ・・・!」

月「・・・く・・・こんな景色を見ていたのか・・・」

月「確かに苦痛だな・・・」

リューク「さっきから何を見ているんだ?お前」

月「僕がデスノートで殺した人間の最期だよ。さっきも言っただろ」

リューク「最期?」

月「リューク、自分で言っていただろ。頃してきた人間と同じ苦しみを味わうって」

リューク「お前は、何を見ている?」

月「さっきからなんなんだ。しつこいぞ」

リューク「俺は"殺した人間と同じ苦しみ"を味わうと言ったんだ。その人間になって最期を体験するわけじゃない」

月「」

月「フ・・・君は体験したことがないだろ。僕には見えるんだ。体験している。」

リューク「」

月「まあ、そんなことはどうでもいい。大王を探そう」

月「(最期を体験・・・か・・・。 あの時僅かだけど・・・)」

リューク「」

月「(面白い・・・試す価値はありそうだ・・・)」

リューク「なあライト、ジジイを探すっても手がかりはあるのか?」

月「ここは死神界だろ?死神がゴロゴロいるじゃないか」

リューク「死神はそう簡単に話さないぜ?」

月「」ヒョイ

リューク「ぬあ!?」

月「やはりね。リューク、人間界のリンゴを隠し持っていたね」

リューク「おおおい!返せよ!」

月「知ってるかい?リンゴは種を植えて10週間で花が咲き、20週間で実がなるんだよ」

リューク「20週間!?」

月「そうだ。毎日水をやり大切に育てればの話だけどね」

月「種は君にあげよう。20週間すればたくさんの実を付けるだろう」

リューク「本当か!?」

月「保証すr

"~ 心臓麻痺"

月「!? ・・・ああ、またか・・・」

月「交差点のど真ん中だな」

月「(確かこいつは横断歩道を渡り切ったところで死亡・・・)」

月「フ・・・試してみるか・・・」

月「はぁ!」パイタッチ

女子高生「きゃあ!」

月「(やった・・・!)」

月「う!」バタ

月「は!」

月「フ、フフフハハハハハハハ!!!!!!」

リューク「ど、どうした?ライト」

月「どうやら、大王を探す必要は無くなったようだよ・・・」

月「いいかいリューク。僕は12万4925人の最期を体験する。彼らの意識に乗り移ってね」

リューク「(意識に・・・)」

月「死神大王はノートで僕を12万4925回殺す。・・・まあ正確には、美空ナオミ・・・渋井丸拓夫・・・音原田九郎・・・とキリがないが再び殺し続けるわけだ」

リューク「」

月「でもね、死神大王にもひとつ抜け目があったね。 僕は美空ナオミでも渋井丸拓夫でも音原田九郎でもない」

月「夜神月だ」

リューク「どういう・・・」

月「まだ分からないかい? 」

月「僕は見つけてしまったんだよ。 死神界から抜け出す方法をね」

リューク「いや、だから、俺にはさっぱり」

月「はぁ、死神もここまで馬鹿とは思わなかったよ」

リューク「」

月「僕は殺した人間の最期を体験してると言ったね。そして、試してみたんだよ」

リューク「?何をだ?」

月「デスノートに逆らえるかどうかを」

リューク「デスノートに逆らう・・・?」

リューク「デスノートに名前を書かれた人間は死ぬ。それを回避するのは不可能だ。お前もよく知っているだろう?」

月「そんなこと分かっているさ」

月「しかしさっきも言っただろ・・・僕は夜神月だ」

月「大王はさっき美空ナオミを自殺させた。そして僕はそれを体験した」

月「渋井丸も音原田も」

月「当然だが僕が生前ノートに書いた内容と全く同じしに方だ」

リューク「・・・」

月「だが、今僕が体験した人間は違った。僕が意識を完全に乗っ取った」

月「こいつは横断歩道を渡り切ったところで心臓麻痺で倒れるはずだった。 でも僕は渡り切らずに横断歩道の真ん中で女子高生が落としたハンカチを拾ってあげだんだ。親切だろ?」

月「デスノートに逆らうことができたんだ」

リューク「で、でもよ、結局心臓麻痺で死んだんだろう?場所が少し違うだけでノートに逆らったわけじゃ・・・」

月「結果的に彼は死んだ。彼はね。でも僕は死んでいない」

月「僕は体験しているだけで、僕が死んでいるわけではない」

月「デスノートに書かれたのは僕の名前ではなく彼の名前だからね」

リューク「・・・」

月「デスノートは名前を書いた人間の死の前の行動も操れるが、今の僕はそれを回避できる」

月「つまり死ぬまでに人間界で何か自由にできるってことだよ」

リューク「何か・・・」

月「フ・・・それに・・・それだけじゃない・・・これはあくまで推測だが・・・デスノート書かれた名前が僕の名前でないなら・・・」

月「僕は死も回避できるかもしれない」

リューク「!」

月「まあ現段階ではなんとも言えないけどね。でもまだ12万回以上もチャンスはある。フフ、充分すぎるほどだね」

リューク「(コイツは本物だ・・・」

"~ 溺死"

月「そういえば、溺死もあったな・・・」

月「確かこいつはカナヅチだったはず・・・ならば」

月「フン!」クロールバシャー

月「行ける!行けるぞ!!」バシャバシャバシャ

ガシ

月「う!? 足に何かが!」

月「あばばばばば」ブクブクブク

月「」

月「は!・・・・失敗か」

リューク「な?無理だろ?」

月「はは、そんな簡単にいくとは思っていないよ。それに今僕は少し冷静さを欠いていた」

月「それにまだ為したいことはある」

月「とおさん…」
総一郎「らいとぇ…」
月「ぼ、ぼく実は…」
総一郎「らいとぇ…」
月「大学に行きたくないんだ…」
総一郎「らいとぇ…」

リューク「試したいこと?」

月「デスノートに書かれた死因とは別の方法で死んでみるんだよ」

リューク「12万回も死ねるとなると余裕だな」

月「交通事故で死ぬことになっているならそれより前に自殺してみる。幸い、死神大王はノートに書く内容を喋ってくれる。まったく、死神界は揃いも揃って馬鹿ばかりで助かったよ」

リューク「」

月「」

"~ 事故死"

ドゴォ!!!

月「ウガ!」

リューク「」

月「くそ・・・唯一厄介なのは、死の体験がランダムに来ることだな・・・」

リューク「ランダム?」

月「今体験してるのは僕が殺した通りの順じゃない。何か法則があるのか・・・?」

リューク「あのジジイが法則に従って名前を書いてるとは思えねえな」

月「本当にランダムか・・・だとしたら少し厄介だな」

リューク「なにが厄介なんだよ?」

月「次は誰で死因も分かればあらかじめ対策が取れるが完全ランダムとなると行き当たりばったりの行動になってしまう」

月「ある程度パターン分けして行動を考えておかなければいけないな」

>>177
http://i.imgur.com/lN2mL.jpg

誤爆

リューク「・・・楽しそうだなライト」

月「はは、当然じゃないか。僕の目標は新世界の神になること。その可能性がまた見えてきたからね」

月「とりあえずいくつか実験をしてみようか」

"~ 事故死"

月「来た」

月「駅のホームか・・・電車に轢かれて死ぬ・・・」

月「」ゴソゴソ

月「(これは!?・・・カッターナイフ・・・)」

月「ん!」手首シュパ

月「クッ」ドサ

電車キーーー!!

ドゴォ!!!!

月「フゥ・・・少々タイミングが悪かったか・・・」

月「簡単ではないようだな。 でも不可能ではない」

月「今僕は手首を切ることに成功した。だから今のは事故死なのか自殺なのか際どいところだ」

リューク「電車に撥ねられたなら事故死じゃないのか?」

月「手首を切ったことが直接の死因になっていたかもしれない」

"~ 心臓麻痺"

月「」

月「」ゴソゴソ

月「(女!?)」

月「ハァハァ」パイタッチマンタッチ

月「う!」ドクン!

月「・・・」

月「娯楽用途もあるな・・・」

リューク「?」

月「次は誰が来る・・・」

リューク「死ぬのが楽しみみたいだな」

リューク「でもよ、これずっと繰り返すのか?」

月「言っただろ。チャンスがあれば僕はそれを逃さない。そして」

月「」

"~ 心臓麻痺"

月「(クソ、人が話している時に・・・)」

月「! あれはトラック・・・」ダッ

月「貰ったあああ!」

トラック ププー

ドゴォバギィィ!!!

月「・・・ウ」

月「・・・成功した・・・」

月「まさかな・・・」

リューク「やったのか?」

月「フフ、ハハ・・・今僕は心臓麻痺が来る前にトラックに飛び込んで轢かれた。そして死亡。 これは立派な事故死ではないか!?」

リューク「(事故死して喜んでる奴も気持ち悪いな)」

月「・・・自由自在だ。 もはや死神大王のノートで僕を殺すことは不可能だ!」

月「これで実験は終了だ。あとはターゲットを気長に待つとしよう」

リューク「ターゲット?」

月「死を回避できる確率が高い人間さ。僕の記憶では1000人はザラにいる」

月「それ以外は何か別の用途を考えよう」

"恐田奇一郎 事故死"

月「来たああああああ!」

月「は!」

月「フ、バスに乗るところからか」

月「拳銃は・・・あるな・・・」

月「フゥ・・・僕は夜神月だああああ!!!!!!!」

バス ブーン

月「」タタタ

月「(いるいる。僕がいるよ。 フフ・・・)」

月「とりあえず始めるか・・・」

月「おら騒ぐんじゃねえ!ぶっ殺すぞ!!」

月「おら運転手!トロピカルランドの事務所に電話しろ!」

運転手「は、はい・・・」

運転手「こちら***号車、」

月「バスを乗っ取った! 」ガシ

月「ありったけの金を~」

現世の月「(計画通り)」

現月「・・・」 メモチラ

レイ「・・・」 チラ コソコソ

現月「・・・」コソコソ

現月「ぁ・・・」ポロ

レイ「(マズイ! 取り押さえようとしていたことが奴にバレてしまう・・・!)」

月「(フフ・・・)」

月「なんだ?これは!! 」 メモヨミヨミ

現月「・・・」ドヤ

月「チッ、デートの予定かよくっだらねえ、 ふざけやがって! リア充死にやがれ!!」 パンパンパン!!

レイ「伏せろー!!!」

現月「・・・う・・・なぜ・・だ・・・」

月「悪く思わないでくれよ。 新世界の創造に、君の死は不可欠なんだよ」コソコソ

現月「おま・・・え・・・は・・」バタ

レイ「」

月「お前は懐にある銃を出せ。 携帯電話、PDAもだ」

レイ「・・・」ゴソゴソ

月「」電池パックヌキヌキ 弾丸ヌキヌキ

月「ほらよ」ポイ

レイ「(こいつの目的はなんなんだ!?)」

月「僕は必要以上の罪は犯しませんよ」

レイ「な、なにをふざけた事を言っているんだ! 人を撃っておいて・・・!」

月「彼の犠牲は仕方のないものですよ・・・いずれ・・・分かります・・・」

月「(そろそろだ・・・これで回避できただろう・・・)」

月「運転手! 左に寄せて安全に停車しろ!」

運転手「え、あ、お金は・・・」

月「もうそんなもん必要無くなった。いいから停車しろ!」

運転手「いやあの、運賃・・・」

月「」

月「」170円ジャラジャラ

月「」ダッ

月「フフフハハハハハハハ!!!!!計画通り!!!!!!!!!」

月「時刻を過ぎたが僕は死んでいない!
成功した!!!」

月「そして・・・まだやることがあるな・・・」 ペラ

月「ノートの切れ端・・・ 極小の字で書いても、死の状況も含め書き込めるのは3、4人ってところだろう・・・」

月「これは失敗が許されないな・・・」



リューク「ん? ・・・なんだ・・・下界が・・・おかしい・・・」

リューク「おいライト・・・ってあれ? ライト? どこ行っちまったんだ・・・」

リューク「あいつ、人間界に戻りやがったか・・・」

リューク「ククッ・・・面白!」

月「それにしても醜い容姿だ」

月「犯罪者でしか通用しない顔だ・・・」

月「とりあえず公園のトイレに身を潜めるか」



月「それにしても、現世の僕は思い込みが激しいな。急所は外したから死ぬことはないだろう・・・」

月「自分を撃つのは心がいたんだが仕方がなかった。少なくとも今、こうしているためには現世の僕の動きを止めるしかなかった・・・」

月「・・・僕の見舞いに来る友人の名前を書くしかない・・・犯罪者では無いが僕が僕の姿でこの世に戻るためには必要だ・・・」

月「そして意識を乗っ取れば絶対に回避できる死因・・・」

月「いやしかし友人では・・・僕は人一倍警戒心が強い・・・どうすれば・・・」

月「はっ!・・・」

月「・・・簡単過ぎる」

月「やはり僕は新世界の神に相応しい・・・」

月「」カキカキカキ

月「・・・」

月「完璧だ・・・。」

月「もはやこのデスノートは名前を書いた人間を殺すノートではない・・な・・・」

月「名前を書いた人間になれるノート・・・だ・・・」

月「デスノートにこんな用途があったとは・・・現世の僕も聞いて驚くだろう・・・」

月「・・・」

月「もう一つ、書くことがあるな・・・」カキカキカキ

月「よし・・・これであとは待つだけか・・・」

月「見てるかリューク。面白くなってきただろう?・・・」



リューク「人間界が・・・見えない・・・見えねえ・・・」

リューク「あいつは本当に神になるつもりか・・・」

リューク「俺にはさっぱり分からねえ」

リューク「ひとつ言えるのは、これは間違いなく俺のノートで引き起こされた以上事態・・・」

リューク「ククッ・・・クククク・・・次は何をするんだ?ライト」

月「そろそろ時間か・・・・」

月「・・・失敗は絶対に無い。 現世の僕は僕だ。そして僕は新世界の神だ」

月「・・・・・」

月「フゥー」スゥー

月「」バタ

………

月「は!」

リューク「ようライト。 ・・・ライト? 随分気持ち悪い容姿になったな ククククッ」

月「フ・・・君に言われたくないね」

リューク「ああ?俺は死神の中でもイケてる方だぜ?」

月「」

リューク「・・・」

リューク「お前、何した?」

月「新世界の神になるための下準備さ。まずはこの容姿をなんとかしないとな」

リューク「まあ、お前のその容姿を見て見当は付くが・・・」

月「デスノートを使った人間は、ノートで殺した人間の苦痛を味わわなければならない・・・」

月「同じ光景を見て、同じ苦痛を感じ、同じように死ぬ・・・」

月「しかし、前にも言ったが1つだけ違うものがある」

リューク「名前だな」

月「だから僕は死を回避できた。そして恐田奇一郎として人間界に戻ることができた」

月「しかし逃亡犯のまま新世界の神になるのは困難だ。それにこの薄汚く醜い容姿。吐き気がする」

リューク「クククッ 確かにな」

月「容姿端麗尚且つデスノートが手元にある僕が新世界の神に相応しいのだよ」

リューク「」

シチューうめぇ

シチュー食べてたら何書いてるか忘れたったって言ったら怒る?

怒らないからはよ

2分待って

月「」

リューク「で、具体的には何をしたんだ?」

月「僕は恐田としてデスノートを使った。そして2人の名前を書いた。一人は僕、恐田奇一郎」

リューク「・・・」

月「もう一人は、夜神粧裕」

リューク「夜神粧裕って、お前の妹じゃねえか」

月「そうさ、僕の妹なら現世の僕に警戒されずに近付けるだろう」

リューク「お前は本当に死神だな」

"夜神粧裕 窒息死。○月×日 ~時、兄の部屋で着替えを用意し、兄が入院している病院へ向かう。個室でふたりきりにになり、発狂した兄に首を絞められ死亡。"

月「リューク、僕は少しの間だけ粧裕になる。元の姿に戻るために。今回の粧裕の死は絶対に無駄にしないよ」

リューク「・・・」

月「僕の計画は完璧だ。成功したらまた会えるよ」

リューク「お前の計画が完璧なのは疑っていない」

月「?」

リューク「ただな、変なんだよ・・・ここから見る人間界がよ」

月「・・・僕には分からないが・・・」

月「僕が新世界の神になれば、そんなことどうでもいいだろう?」

リューク「 ククッ そうだな・・・」

この場合は可能ですよ、兄

月「フゥ」

リューク「ああ? なんだ緊張しているのか?新世界の神になろうって奴が」

月「まさか。緊張しているわけないだろう。何度も言うが計画は完璧だ。あとはそれを淡々とこなすだけさ」

月「(粧裕の身体・・・・いかん。僕の理性はこんなものか・・・!)」

リューク「?」

月「はぁ・・・そろそろか」

リューク「またな・・・ライト」

"夜神粧裕 窒息死"

月「・・・・・」

月「は!」

月「声が高い!」

月「粧裕だもんな・・・」

月「フッ」胸元チラ

月「兄との大事な面会を控えているんだ。急いでシャワーを浴びてこよう」



シャー

月「うおおおおおおお!!!!!」サワサワサワサワクシュクシュクシュクシュ



月「サッパリスッキリした。 ノートを持って出かけようか」タタタ

AとBが同じ場所にいて、「Aが銃で撃たれて死亡する」って書いても、日本だったら皆が皆銃をもってる訳じゃないから、ふつうは起こりえないが、Bが銃をもっていれば話はべつ。というか映画みろよ

月「・・・」タタタ

月「あ、母さん」

母「あぁ粧裕・・・」

月「お兄ちゃんの病院って」

母「丁度良かったわ・・・○*病院よ。着替えを持って行ってあげて?」

月「うん、そのつもりだよ」

母「月ね、なんだかすごく気が動転してるみたいなの。だから、気を付けてね・・・」

月「大丈夫だって。妹だよ。 それじゃ行ってきます」タタタ

>>219
レフト・ローライトさんだっけ?

>>225
エルローライトだよwwwミス乙www

月「現世の僕は恐らく、恐田奇一郎をデスノートで殺せなかったことで気がおかしくなっているだろう。母さんの話からも推測できる」

月「その一点さえ気を付ければなんてことない。必ず成功する」



月「すみません、夜神月さんの病室はどこですか?」

受付「面会は関係者の方に限られますが・・・」

月「私、夜神月の妹の粧裕です。着替えを持ってきたので。それに少し話したいんです・・・」

受付「お兄さん想いなのね。 じゃあここにサインして面会時間を書いていってね。お兄さんの病室は3回の×号室よ」

月「はい。ありがとうございます」

月「(チョロイぜ)」

月「♪」タタタ

月「×号室・・・ ここか」

月「よし・・・」コンコン

月「入るよ、お兄ちゃん」ガチャ

現月「なんで死なない・・・死なない・・・デスノートは必ず死ぬはずなのに・・・・僕の他に名前を書いた奴がいたのか? いやそれはない・・・リュークが裏切ったのか!??? 死神のくせに僕を裏切った!??????」ブツブツ

月「(思った通り)」

現月「偽名??? いや奴の本名は間違いなく恐田奇一郎だ・・・なら何故死なない。まさか僕が字を間違えた!?いやそんなはずはない。僕はいつも最新の注意を・・・怪しい字は辞書を・・・」

月「お兄ちゃん?」

現月「粧・・・裕・・・?」

現月「粧裕・・・何しに来た・・・」

月「え、ああ、着替えを持ってきたよ。スウェットとかゆったりしたものなら気分転換にもなるかなって思って。それに少し話もしたいし」

現月「着替えか・・・」

現月「!!」

現月「粧裕・・・お前、僕の部屋に入ったのか?」

月「え、着替えを取る時に入っただけ・・・」

現月「お前が・・・!なにかしたのか!!!????」ガシ

月「痛い!お兄ちゃんやめて!(そろそろ出さないとまずいな)」

現月「お前がノートをすり替えたのか!?何をしたんだ!!!」ガガガガ

月「っ!(マズイ!電気コードが首に・・・)」

現月「答えろ!どうなんだ粧裕!? なぜ恐田はしななかった!!!」

月「デス・・・ノート」

現月「はっ!?」スッ

月「はぁ、 デスノートでお前は恐田を殺そうとした」

現月「粧裕・・・お前は・・・」

月「粧裕じゃないよ。 僕は夜神月だ」

現月「!?」

現月「なに・・を・・・」

月「デスノートを使った人間は死後、デスノートで殺した人間の苦痛を体験する」

月「それで僕は恐田の最期を体験した時、その死を回避してしまったんだよ」

現月「・・・それで恐田としてデスノートに粧裕の名前を書いた・・・」

月「さすが僕だね。物分りが早くて助かるよ」

現月「となると・・・僕はこの手で粧裕を殺めたのか・・・?」

月「詳しい状況は分からない。ただ、自分の部屋に無断で入った妹が現れたら、自我を失いかけてる君はどうしたかな?」

月「さっきみたいに掴みかかったのかもね。 コードが首に巻きついて危なかったよ」

現月「心が痛むよ」

月「まあこの世界では粧裕は死んでないけどな。 さっき僕は死を回避しただろ?」

現月「・・・そうだな。 一種のパラレルワールドってことか」

月「そう・・・パラレルワールド・・・」

現月「そして、君はこの世界の神になろうとしているわけか」

月「・・・」

現月「ノートで殺した人間の苦痛は・・・どうだった?」

月「苦しいさ。とびきりね。死ぬほど苦しかった。だが死ねない。何度も何度もやってくる」

現月「だがその中で、解決策を探した・・・か。僕なら死神のボスと交渉でもするがね」

月「・・・」

現月「フ・・・僕なら上手くやるさ・・・君にできたのだからね・・・」

月「許してくれ」

現月「はは、お互いの新世界で神となろう・・・」

月「・・・」カキカキカキ

げんつきはやく

あ、これ今気付いたけど粧裕死ぬじゃん

まいっか
しょうがないもんね
オッケー☆

月「フゥ・・・」

月「ほら」スッ

現月「ああ」スッ

月「無いとは思うが間違えるなよ。僕はこれきりなんだからな」

現月「君は君の世界で神になれ。僕は僕の世界で神になって見せる」カキカキカキ

月「考えることは同じだな・・・」

現月「ハハ・・・君も僕も僕だからね」

月「・・・ランダムにくる。贖罪はノートに書いた順ではこない」

現月「忠告をどうも。それだけ知ってれば充分さ」

月「・・・」

現月「・・・」

バタ

月「・・・はっ!」

リューク「今度は可愛い妹か、ライト」

月「リューク、あと一手だ」

リューク「お前は本当にすげえな。 デスノートでは殺しきれない」

月「だがここで大きな問題があるんだ」

リューク「問題?」

月「今この世界は僕を中心に回っている。だからさっき僕はノートに夜神月と書き、現世の僕は夜神粧裕と書いた」

リューク「あ、ああ」

月「僕が基準となるから今のはこれで良かったんだ。しかし問題はこの後だ。僕は病室で粧裕と対峙するだろう」

月「そしてその粧裕の中身はさっきまでの僕だ」

リューク「同じ道を辿ってしまう・・のか」

月「そう、無限ループだ」

リューク「どうするんだライト。お前無限ループに入っちまうのか?」

月「僕はそんなバカじゃない。それに無限ループならそれはそれで無限に時間を手に入れたのと同じだ悪くもないが」

リューク「俺は退屈だな」

月「僕はリュークを退屈させたりしないよ」

月「粧裕になった僕もそう馬鹿じゃない。・・・それに粧裕の死を無駄にはしない・・・」

リューク「そうか、お前・・・妹は犠牲になる・・・」

月「そうだよリューク。僕は人間界に戻る為に最も確実な方法を選んだ。そしてそれは粧裕をどうしても犠牲にしなければならない・・・粧裕はノートを使っていないからもう戻らない」

月「新世界の創造に多少の犠牲は必要だ・・・つらいが仕方のないことだ」

月「皮肉なものだよな。君が落としたデスノート。名前を書けば人を殺せる。でも同時に人を生き返らせることもできる」

リューク「その使い方はお前しかしない」

月「・・・」

月「話を戻そうか」

リューク「なんだっけ?」

月「無限ループだ」

リューク「ああ、そうだった」

月「粧裕になった僕と対峙した時、僕はどうする」

リューク「さっきまでの通りに行けば相討ちで、お前はまた妹になるしかない。だろ?」

月「その通りだリューク。少し賢くなったじゃないか」

月「そう。先ほどは僕が現世の僕を"逃がしてやった"形になったね。僕が中心の世界だからそれは構わない。だけど次それをやられてしまえば無限ループだ」

リューク「どうすんだ?」

月「・・・粧裕になった僕は、遠回りを嫌がるだろうか・・・」

月「粧裕になった僕が現世の僕をデスノートで殺せば、一番の近道だ。・・・だがその先に待っているのもまた無限ループ・・・」

月「フ・・・ そんなことは僕なら分かっているか・・・ 」

リューク「なに一人で納得してるんだよ」

月「なあリューク。僕は馬鹿かい?」

リューク「なんだ急に。 お前は俺が見てきたどの人間よりも頭が切れるな・・・・おっと、一人お前に匹敵する奴がいたな」

月「僕はそいつを倒し神となる為に蘇る」

月「これから僕は完全に僕に戻る」

リューク「無限ループは」

月「言っただろ?粧裕になった僕も夜神月だ。そんな馬鹿な真似はしない」

リューク「・・・健闘を祈るぜ クククッ」

月「粧裕の身体とももうじきお別れだ・・・」ナデナデ

リューク「(ちょっとやべえぞ)」

月「許してくれ・・・粧裕・・・・」

リューク「・・・」

月「僕は新世界の神になる! 誰もが幸せな世界を作ってみせる!!」

リューク「・・・」

"夜神月 自殺"



月「私は粧裕、私は粧裕、私は粧裕、私は粧裕・・・」

月「はっ!」

粧裕「私は粧裕・・・どうやら君が、最後の一手のようだね」

アドリブだから仕方がない

月「さすが僕・・・物分りが良いな」

粧裕「君から始まったのか?」

月「ああ、そうだ。 そして僕はこのように蘇ることができた。君こそ、君から始まったんだろう?」

粧裕「答えは見当付くが、一応聞こう。 どうする」

月「君ならどうする?」

粧裕「分かっているだろ。僕が遠回りをすれば互いにとってベストだ」

月「いいのか?」

粧裕「そんなに無限ループにハマりたいのか?」

月「フッ・・・やはり僕は僕だな」

粧裕「・・・」

月「僕も君も今死を回避した。 ノートは持っているな? 数ページ切り取って使うんだ」

粧裕「言われなくても分かっているさ」ビリビリ

粧裕「ほらノートだ」ホイ

月「ああ」

月「(!)」

月「(もしここでこいつを殺したら・・・・)」

月「(僕は一種のセーブをしたことと同じじゃないか!?)」

月「(もし僕がどこかで死んだとしても、粧裕として、再びここに戻れる・・・)」

月「(いや、待て・・・だからと言って粧裕になった僕でなくてもいいはずだ・・・)」

粧裕「・・・」

月「(だがしかし・・・確実なルートは粧裕を・・・くそ・・・)」

粧裕「バーカ」

月「あ!?」

粧裕「僕を殺して保険を作っておこうとか考えていたんだろ?」

月「!」

粧裕「まったく、僕という人間は、肝心な時に重要なことを見落とす。デスノートの
ルールを忘れたのか?」

月「・・・ 僕としたことが」

粧裕「僕は23日以内に書けるだけの人間の名前を書く」

粧裕「そしたらお別れだ。 僕は遠回りをして必ず戻る」

月「フゥ・・・冷静にならなければな・・・」

月「・・・」

月「今日はもう帰れ。 母さんに怪しまれないようにしろよ」

粧裕「僕を誰だと思っているんだい?」

月「・・・そうだな」

粧裕「・・・」タタタ

ガチャ

月「・・・フフフハハハハハハ!!」

月「待っていろL」

もう自分で名前書いてあるから23日間は無敵ってことだろ

>>351
え? いつ書いたの?



~~~

母「ライト・・・ライト・・・粧裕が・・・」

月「(粧裕・・・・粧裕はとっくの昔に死んでいるんだよ・・・・ それは僕なんだよ母さん・・・)」

母「なんで・・・なんで・・・・」

~~~

>>352
>月「僕も君も今死を回避した。 ノートは持っているな? 数ページ切り取って使うんだ」

>粧裕「言われなくても分かっているさ」ビリビリ

>粧裕「ほらノートだ」ホイ

>月「ああ」

>月「(!)」

ここでもう書いてある



リューク「お、人間界に濁りが消えたぞ。ライトが見える!」バサ



バサ

月「遅かったじゃないかリューク」

リューク「下が見えないのに飛び込むのは勇気がいるぜ?」

月「ともかくこれでゲームは振り出しに戻せた。 今度こそはLの息の根を止める。 僕が」

リューク「ククッ またおもしろくなりそうだな」

月「さあ行こう」

リューク「行こうって、お前その身体で平気なのか?」

月「こうなることを予測して、急所を外して撃った。日常生活に支障が出ない部位を狙ったのさ」

リューク「抜け目ねえな」

俺も眠いんだが

面倒臭いからLと対決するまでを省くよ



L「死神はリンゴが好きなのですね?」

リューク「ああ、人間でいう酒やタバコみたいなもんだ」

L「甘いものは?」

リューク「甘いもの?」

L「はい。 例えばこれ」

リューク「水分が多い方がいいな」

L「なるほど」

L「ところで・・・」

13日ルール 死刑囚
で検索して軽く悲鳴上げたわ糞が

月「なんだ?」

L「いえ、なんでもありません」タタタ

月「・・・」



ザー

月「こんなところにいたのか竜崎」

L「」

月「・・・ おい、風邪引くぞ!」タタタ

L「・・・」

月「何してるんだ。竜崎」

L「子供の頃、私は外で蟻を踏み潰して殺してしまいました。そりゃもう凄い罪悪感が子供の私を襲いました」

月「・・・」

L「子供の心は単純ですよね。私はその日夢を見たんです。 大きな足に踏み潰される夢を」

L「それから毎日毎日同じ夢を見続けました」

L「怖くてたまりませんでしたよ。ですがある日、私は思いついてしまった。私は踏み潰される前に逃げようと思いました」

月「!(こいつ!?)」

L「そしたらもう片方の足に潰されましたよ。 笑えるでしょ。 今のがオチです」

月「自分で、今のはオチですって言う奴がいるか」

L「そうですね。それも夜神君に向かって。失礼しました」

月「・・・」

L「・・・寂しいですね・・・もうすぐお別れです・・・」

月「・・・」

プルルルルル

L「はい・・・・・そうですか。すぐ行きます」

L「戻りましょう」

L「よくやってくれました。ワタリ」

ワタリ「いえ」

L「早速ですがノートを運ぶ手はずを整えてください」

月「どういうことだ!?竜崎!(ここまで計画通りだ・・・)」

L「ノートを実際に試してみるんですよ」

相沢「今更そんなことをしなくても、このノートの力は本当だろ!」

松田「だいたい、誰が名前を書くんですか!一度書いたら13日以内の周期で永遠に書き続けなくちゃならなくなるんですよ!」

L「ノートに名前を書き込むのはそこから13日以内に死刑と決まっている者とし、13日経って生きていれば、死刑を免除させるという司法取引をします」

総一郎「しかし・・・!」

L「もう少しなんです! これさえクリアできれば、一気に解決に結びつきます」

ドゴォォォオオ

ワタリ「・・・クッ」

L「ワタリ!?」

ピー

総一郎「データー消去!? どういうことだ!?」

L「ワタリには、自分の身にもしものことがあった場合、全データが残らないようにしておけと言ってあります」

月「(L・・・悔しいがこうするしかないのだよ・・・」

総一郎「もしものことって」

月「(君に隙はなかった。 だから馬鹿な死神を使う他はなかった。次の敵は僕が倒す。せいぜい天国で新世界創造の様子を見守ってくれ・・・)」

L「死神は・・・みなさん死神は」

相沢「そういやいないな」

月「(終わりだ)」

L「ぅ・・・」ドクン

L「・・・」バタ

月「(計画通り!)」

月「おい!竜崎!どうしたしっかりしろ!?」

月「殺される!!! 」

月「ワタリ、竜崎、あとは僕たち!!」



月「くそ!死神出てこ

L「私がどうかしました」

月「!?」

L「バランスを崩しました」

月「(何故死なない!!!!)」

月「(クッ) 大丈夫か竜崎」

L「はい。お気遣いどうも」

月「死神は何処だ」

月「奴は何かを知っているはずだ」

総一郎「そ、そうだな。手分けして探そう」

月「・・・」タタタ

月「(何故だ、何故死なない・・・)」

月「(レムは砂になっている・・・)」スッ

月「(ノートには・・・・ワタリの名前しかない・・・!?)」

月「(何故だ・・・)」ビリ

L「どうしました夜神君」

月「・・・竜崎、これをみてくれ」

L「砂の中にノートが埋まってますね」

月「ノートに名前が書いてある」

L「・・・ワタリの名前です」

月「ワタリは・・・」

L「死にました」

L「ですがノートの輸送は行います」

月「・・・」

L「準備に入ります」



L「では夜神さん、よろしくお願いします」

月「竜崎、お前は行かないのか?」

L「私はパスポートを持っていませんので」

月「(どうする・・・どうすれば・・・・)」

総一郎「では、行ってくる」



L「二人きりですね」

月「・・・」

L「・・・」

月「・・・(リセットしかない)」

月「(僕は重大なミスを犯した。やはり死神にやらせるべきではなかった・・・)」

月「(・・・だがなぜレムはこいつの名前を書かなかったんだ・・・)」

L「・・・」

月「(どちらにせよ、リセットすれば元通りだ・・・)」

L「お腹が空きましたね。なにか食べましょうか」

月「勝手にしろ」

L「はい、勝手にします」タタタ

月「(今だ)」

月「(さっきレムのノートから切り取ったこれに・・・)」 カキカキカキカキ

月「・・・」

L「夜神君は、いかがですか?」タタタ

月「いらない」

月「・・・」

L「・・・」

月「(38、39、40! ・・・!? 何故来ない!????)」

月「(まさか、僕が行った時にはノートは既にすり替えられていた!?)」

L「どうしたんですか夜神君。顔色が悪いですよ」

月「あ、ああ、ちょっと、父さんが心配でね。竜崎、僕にもコーヒーを入れてくれないか?」

L「いいですよ」タタタ

月「(時計の中の切れ端は間違いなく本物だ・・・」カチカチ

スッ

月「・・・」カキカキカキカキ

月「フゥ・・・」カチ

L「コーヒーですどうぞ」

月「ありがとう」

L「・・・」

月「・・・・」

月「・・・・・・」

L「・・・どうしたんですか、やけに時計を気にしますね」

月「・・・それは、」

月「フ・・・キラだから・・・さ」

L「・・・戻るんですか?」

月「え?」

え?

L「死神界で自分が殺した人間の死を体験し、そしてチャンスがあれば死を回避し過去に戻ろうとしているのですかと」

月「お前・・・!?」

月「(待てよ、僕の名前はもう書いた。ここは嫌でも逃げ切れる)」

L「私も前世、使ったのですよ。デスノートを」

L「そして死後、あなたと同じく死神界で目が覚めました」

L「私は死神から話を聞かされました。 そして私が殺した人間の死を体験した。正確に言えば回避した。回避できる死でした」

L「それから私は死刑囚の名前を書きました。 あなたの復活を止める為にね」

月「・・・」

L「先ほどの電話などは全て演技です。夜神さんもノートを運び出してはいませんよ」

L「人を殺めるのは心が痛みます。大罪です。全てが終われば私は償います」

月「フフ・・・フフハハハ。全てが終わる? お前は今まで何を見てきたんだ? 僕は今蘇ろうとしているんだぞ」

L「私言いましたよね。あなたの復活を止める為と」

月「はあ?」

L「死神界の大王は頑固なじいさんでしたよ」

月「!?」

L「でも人間界のスイーツ()の前では素直でした」

月「・・・馬鹿言え、そんなもの・・・持って行けるはずが・・・まさかリューク!?」

L「はい死神はリンゴが大好きです。 アップルパイも喜んで頬張ってました」

月「!!!」

L「アップルパイを献上し、私は死神大王に交渉しました。」

L「・・・ある人間の贖罪を免除してほしいと」

月「な・・・に・・・!?」

38、 39、40

月「ウグッ!?」

L「チェックメイトです。あなたの負けです」

L「残念なのはワタリ、私の最後の失敗です」

月「う・・・ぐ・・・嘘・・だ・・・」

L「嘘ではありませんよ。あなたを待っているのは天国でも地獄でもなく、」

L「正真正銘の無です」

月「!?・・・う・・・・嫌だ!」

月「リューク!!! いるんだろ!」

リューク「あいよ」

月「こいつの言っている・・・ことは・・本当なのか? 助けてくれ・・・・よ・・・これからもっと面白いものを見せてやるから・・・」

リューク「残念ながらそいつは俺には無理だ。ジジイのノートでしか二度は殺せない。それに俺はもう充分楽しませてもらった」

月「もう・・・一度・・・チャンスがあればこいつに・・・・」

リューク「ククッ ・・・ライト。お前は何度やってもこいつには勝てねえよ。俺に頼るようじゃお前ももう終わりだ。楽しかったぜ」バサバサ

月「う・・・・が・・・」バタ

総一郎「・・・ライト・・・・・」

L「・・・」

~~

肉体も魂も人々の記憶や人間界の記録からも消える・・・

~~

L「♪」

L「・・・」

L「私は死刑囚を殺した・・・」

L「人殺しです・・・」

L「デスノートを使った人間の贖罪・・・」

L「・・・しっかり受けるつもりです」

L「・・・スゥー・・・ハァー」

L「」パタ


fin.

エンディング "anthem of our dying day" story of the year

おつんつん

小さい頃ばあちゃんに、あんたが死んだ時にこれまで殺めてきた命を全部あんたが体験するって言われた
あのコラと死生観が一致してた
そんだけ
眠かったから途中から何書いてたか分かんね
細けえこたあいいんだよ
終了だ

ばあちゃんは生きてる

>>506がいまいちよくわからない

>>526
レイプ殺人魔が新でもセックスできると主てwktkして入ったら
知らずにつぶしてた蟻んこなども対象含まれててあばばばばば

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