魔王「これは・・・・CUBE?」勇者「なんだそれは?」(141)

勇者「うう~ん・・・んぅ・・・?」

勇者「いつつ・・・なんで床で寝てるんだ?」

勇者(あれ?ここは?どこだ?)

勇者(何にもないな・・・窓もない・・・)

勇者「おーい!」

勇者「・・・」

勇者「だれかー!」

勇者(なんだ?どこかに閉じ込められた?こんな四角い何もない部屋に?)

勇者「あ・・・そっか」

勇者(今日は俺の誕生日だった・・・これは・・・シークレットパーティだな!」

勇者(ふふふ、ドアを開けると『おめでとー!』って感じだな、なるほど)

勇者(よし・・・ドアは・・・?ん?どこだ?)

勇者(何もない・・・ん?壁とか床に取っ手あるけど・・・)

勇者「よっと・・・」グイッ

ガシャン!

勇者「うわっ!」ドーン

勇者「いつつ・・・床の下に・・・また部屋?」

勇者(さっきとまったく同じつくりだな・・・四角で何もない・・・)

魔王「おい!」

勇者「うわっ・・・ん?ケツの下に何か・・・」

魔王「いつつ・・・腰が・・・さっさとどかんか!」

勇者「ああ、悪い悪い」

魔王「おかげで目が覚めてしまった・・・ん?なんだ?どこだここは?」

勇者「いや、俺に聞かれても」

魔王「誰だお前は」

勇者「勇者だけど・・・」

魔王「勇者だと!?貴様の仕業か!」ブンッ

勇者「うわっ・・・いきなりなんだよ!」

( ´^ω^`)

Portalかと思った

魔王「まさか魔王である私を浚い、亡き者にしようとはなな」ズバッ

勇者「や、やめろ!って魔王だと!」

魔王「とぼけるな!ここで返り討ちにしてくれる!」ギィーン

勇者「な、何のことかは知らないが・・・・ぐぐっ・・・・まぁいい」

勇者「魔王というのなら、ここで決着をつけてやる!」ギリギリ

魔王「いい覚悟だ!いくぞ・・・ジゴ・・・」

勇者「おおおお!ギガ・・・」

「ピー!ピー!ピー!ピー!」

勇者「!?」

魔王「なんだ!?お前の首輪から音がしてるぞ」

勇者「いや、お前のからだろ?何のつもりだ」

ウッドキューブかと思った

ガシャン

戦士「お、誰かいたぞー」

盗賊「まじっすか?」

魔法使い「なんかやばそうですな・・・」

商人「え・・・ちょっと!二人とも剣をひいて下さい!」

魔王「増援か!?くっ・・・」

勇者「どういうことだ?」

商人「争ってる場合じゃないですよ!このダンジョン・・・出口がありません!」

勇者「ダンジョン?ここが!?」

魔王「なに!?本当か貴様!?」

勇者「魔王!?ほんとに知らないのか?」

商人「我々も別々の部屋で気づいて合流したんですが・・・誰も事情を知らないんです」

魔王「出られない・・・か。ふむ・・・よし、いったん剣を収めよう」

勇者「ちっ・・・」

ハイパーキューブっていう映画思い出した

回転ワイヤー

ネタバレ
真ん中にある死体が黒幕

こういうのを待ってた

商人「とりあえず、それぞれのここに来る前の記憶からここのことを推理してみてはどうでしょう?」

勇者「よし、俺に任せろ。じゃあ魔王からな」

魔王「いいだろう。私は魔王城で側近の説教を食らってふて寝しておった。うとうとして気づいたらここにいたのだ」

勇者「俺は普通に夜寝て起きたらここにいた・・・」

戦士「俺も普通に寝てたぞ。酒場でたらふく飲んで普通にな」

盗賊「それ酔いつぶれただけじゃねーすか。俺は家に帰る途中に急に眠気が・・・それからは・・・記憶にねーっす」

魔法使い「わしは朝飯を食べてないのに、息子の嫁が食べたはずとか言いがかりをつけおってな。怒って家を飛び出してから記憶がないのぅ」

商人「ボケ・・・いや、なんでもありません。私も商談の最中に寝てしまったようです。何かを盛られたとは思えないのですが・・・」

勇者「みんな寝てたってわけか」

商人「眠らされてここに入れられたとも考えられますね」

フラジールかと

>>10
そうだな

勇者「その時誰か怪しいやつはいなかったか?」

魔王「私の周りには信頼の置ける者しか置いておらん」

戦士「俺は・・・他にもいっぱい酒場にいてよくわかんねーな」

盗賊「暗くてよくわからなかったっす」

商人「商売は化かし合いですからね。疑おうと思えばいくらでも・・・」

勇者「なるほど」

魔王「何か分かるか?」

勇者「なるほど、わからん!」

魔王「何を威張っておる!」

商人「しかし、どうすれば・・・」

魔王「そもそも、そんな推理をやっておるより、リレミトで脱出すればよいのではないか?」

一同「あっ・・・」

なんで♀がいないんだ!

魔王「まったく、人間とは知性の欠片もないな。情けない生物だ」

勇者「なに!?」

魔法使い「まぁまぁ、落ち着け勇者。そうと分かればさっさと抜け出すわい」

魔法使い「ほおおぉ・・・」ゴゴゴゴ

「ピー!ピー!ピー!ピー!」

勇者「またさっきの音!?今度は魔法使いの首輪から?」

魔法使い「リレミト!」

ガシャン!ブシュー!

魔法使い「うぐっ・・・・」バタッ

ビクンビクンッ

商人「ひぃ・・・!血・・・血が!」

戦士「お、おい!」

スッ

魔王「だめだ・・・首を切られて死んでおる・・・」

盗賊「パネェっす・・・マジパネェっす」

勇者「す・・・すぐザオラルで蘇生をするから・・・!」ゴゴゴゴ

商人「だ、駄目です!」

「ピー!ピー!ピー!ピー!」

勇者「ま・・・またこの音!?」

商人「私達につけられてるこの首輪・・・おそらく・・・魔法に反応して起動するんでは・・・」

勇者「そ・・・それじゃ魔法が使えないっていうのか!?」

戦士「くっそ、この首輪とれねぇぞ」

盗賊「俺ら魔法使えないから関係ねっすけどね」

魔王「これは・・・まさか・・・」

AMSから光が逆流してなかった

勇者「魔王!?」

魔王「いや、なんでもない」

勇者「魔王!やっぱこれお前の仕業じゃねーのか!?」

魔王「何を!?」

勇者「みんなやっぱこいつここで倒しちまった方がいいんじゃねーか?」

戦士「勇者がやるならやってもいいぜ?」

盗賊「俺はいやっすよ!怪我したら・・・」

商人「そうです。怪我をしても回復魔法で治せないんですよ!?」

魔王「私は何も知らんといっておるだろうが!」

勇者「くっ・・・わかったよ、とにかく出口を探そう」

商人「どうするんです?」

勇者「とりあえずいけるところまでまっすぐ行って見るしかないだろ」

戦士「おい勇者」

勇者「なんだ」

戦士「いや、魔法使いの・・・その・・・は置いていっちまうのか?」

勇者「それは・・・」

盗賊「仕方ねっすよ。もってけねーっすし」

戦士「でもそれは薄情っていうかなんてーかなー・・・」

商人「盗賊の言い方はともかく・・・。でも仕方ないでしょうね・・・」

魔王「ならば、その遺体はわしが処分してやろうか?」

勇者「燃やそうってのか?ここが換気されてるかも分からないし、あぶないねーだろ」

魔王「いや、そうではなく」

勇者「いいんだ・・・魔法使いすまない・・・。行こう・・・」

勇者「おい、魔王。あとお前だけだぞ」

魔王「・・・」

勇者「おい?」

魔王「・・・」

勇者「魔王!!」

魔王「・・・げっぷ!ああ、今行く」

ガシャン

まさかのcube
これは期待

勇者「ああ、もう!同じ部屋ばっか続いて気が狂いそうだ」

商人「もう100くらい部屋を越えましたか?」

盗賊「もう数えてねーっす・・・」

戦士「おい、先はいっちまうぞー!」

勇者「ああ、ちょっと待ってくれ」

戦士「よっと・・・ぐっ・・・!!」バタッ

勇者「戦士?」

盗賊「なんかあったんすか?」

勇者「戦士!!おい!」

ガシャン

勇者「うっ・・・これは・・・」

商人「どうしたんです・・・って・・・戦士・・・」

盗賊「パネェっす。輪切りっすね」

あっさりだな…

魔王「これは・・・CUBE?」

勇者「なんだそれは?」

魔王「おそらく罠だ」

勇者「罠?」

魔王「見ただけでは何があったかは分からんがな・・・おそらく・・・」

盗賊「罠っすか。じゃあ俺の出番っすね」ヌギヌギ

勇者「何をいきなり靴を脱いでるんだ?」

盗賊「靴紐をこうして伸ばしてっと。ちょっと退くっス」

盗賊「えいっ!」ブンッ

シュン!

勇者「!?」

魔王「見えたか!?」

勇者「ああ・・・刃物が・・・なんて速さだ・・・」

CUBE全く知らない俺にだれかkwsk

光が逆流する!

盗賊「ああ・・・靴が輪切りに・・・もう使えないっす・・・」

商人「ところでさっき言ったCUBEとは何のことです?」

勇者「そうだ!やっぱてめぇの仕業なんだろう!」

魔王「違う!古い文献で読んだことがあるのだ。CUBEというダンジョンのことを」

勇者「ダンジョン?」

魔王「ダンジョンと呼んでいいのかどうかわからんが・・・。立方体のみで造られたダンジョンだ。各部屋に恐ろしい罠が仕掛けられていることもあるという」

盗賊「パネェっすね。なんかお宝でもあるんすか」

魔王「いや、何もないらしい」

商人「何もないのに、いったい誰が何の目的でそんなものを・・・」

魔王「それは分からん・・・。攻略することのみが目的なのか、出口があるのかどうかさえ・・・」

勇者「てめぇ何で最初からいわねぇンだよ!」

魔王「確信がなかったのだ。だがあれだけの殺人罠があるということは可能性が高いであろう」

勇者「で、どうすれば出られるんだよ」

魔王「分からん」

勇者「分からんって無責任な事いってんじゃねーぞ!」グイッ

魔王「私のダンジョンではないからな」

商人「そうですよ、勇者。とにかくこの先は進めそうにありません。回り道をしていきましょう」

勇者「くそっ。お前の疑いが晴れたわけじゃねーからな!」バッ

魔王「勝手にするがいい。かかってくるなら蹴散らしてくれる」

商人「まぁまぁ」

盗賊「罠は俺が見切るっすよ。あと一個靴があるっす」

商人「あと、部屋に印をしていきましょう。安全な部屋には大きく丸を書いて」

勇者「なんのために?」

商人「迷った時来た道が分かるでしょう。それに安全な部屋だと分かります」

魔王「ふむ、人間のわりになかなかやるな」

商人「いえ、商売に必要な知識ですよ」

勇者「よし、進もう」

これはいい

おもろい
CUBEに乗ってる魔王を想像してひらいたけど

勇者「はぁ・・・はぁ・・・全然端に着かないな・・・どれだけこの部屋が並んでんだよ・・・あれ?」

商人「どうしました?」

勇者「この部屋・・・はじめてきたのにもう丸マークがついている・・・」

盗賊「マジっすか!?」

魔王「なぜだ・・・私達の他にも誰かいるというのか?」

商人「たぶんそうでしょうけど・・・なぜ同じマークを・・・」

勇者「気にしてても分からないか。とにかく進もう」

商人「そうですね」

盗賊「ああ、もう疲れたっす。何かショートカットとかないんすか」

商人「そんな事言っても・・・」

盗賊「それに喉も渇いたし、腹減ったっすよ」

勇者「そうだな・・・」

商人「私もですけど、それは・・・」

魔王「私はそれほど減っておらんぞ」

勇者「タフだな・・・さすが魔王」

商人「道具屋でもあればいいんですが・・・ん?そうか」

勇者「どうした?」

商人「魔法は駄目でも特殊能力はいいんじゃないですか?」

勇者「何をするつもりだ?」

商人「こうするんですよ。商人のみなさーーーーーーん!!」

ドヤドヤドヤドヤ

商人「どうです。軍団呼びです」

武器屋「へいへい。呼びましたか、いりゃっしゃげぶら・・・」バタッ

防具屋「安くしておきまぐぎゃあああああああああああ」バタッ

道具屋「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃひでぶっ」バタッ

宿屋「お客さん、昨晩はお楽しみでうぐっ・・・」バタッ

勇者「な・・・なんか隣の部屋で嫌な音がしたんだが・・・」

商人「・・・」

盗賊「あの部屋見たくないっす・・・」

魔王「血の匂い・・・」ジュルリッ

商人「ま、まぁ特殊能力が使えることが証明されましたね!ははっ・・・は・・・・」

勇者「運が悪いと言うかなんというか・・・」

盗賊「罠の部屋って分かったのは儲けもんっすけどね・・・」

魔王ならトラップかかっても自己再生しそうだな

商人wwww

魔王「軍団呼びとは転移能力の一種であったのか。逆にこちらを外に飛ばせないのか?」

商人「いやはや、一方通行でして・・・」

勇者「駄目じゃん・・・」

盗賊「じゃ、俺の能力も使えるんすね!鷹の目!」ギラーン

盗賊「ザヒョウ  1298 2492 80 120 デス」

商人「おお!なんか出ましたね」

勇者「メカっぽかった。もう一回見たい。やってくれ」

盗賊「何で二回も。でも何っすかねこれ」

魔王「現在地の座標・・・か?4つめはなんだ?」

商人「とにかく、別の部屋でも試してみればわかるでしょう」

商人「さっきの右の部屋が 1297 2492 80 120 そしてその前のこの部屋が 1297 2491 80 120っということは・・・最初の数字が横、次が縦の座標・・・そして、上に登って・・・っと」

盗賊「次はここでいいんすか?」

商人「お願いします」

盗賊「ザヒョウ 1297 2491 79 120デス」

商人「やっぱり3つ目は上下の座標ですね」

勇者「なるほど、これなら出口が見つかるかも」

魔王「盗賊がいなかったらまずかったかもしれんな」

盗賊「照れるっすよ。やめてくれっす///」

商人「ここから一番近い端は上ですね。あと79個登れば何か見えてくるかもしれません」

勇者「よし、登るぞ・・・」

商人「結構登ってきたな。いまどのくらいだ?」

勇者「あと30くらいじゃないですか?盗賊。ちょっとお願いできますか?」

盗賊「あいあいさー。ザヒョウ 4873 1100 6398 120 デス」

商人「なっ・・・」

勇者「ど・・・どういうことだ!?いきなり変わったぞ」

魔王「もう一度やってみよ」

盗賊「ザヒョウ 4873 1100 6398 120 デス」

商人「なぜ・・・まさか!?」

勇者「商人?」

商人「ちょっと通路開けっ放しにして見ててみましょう」

盗賊「なにするっすか?」

魔王「何か起こるのか?」

商人「・・・」

盗賊「・・・」

魔王「・・・」

勇者「あ!?」

ガシュン

勇者「動いた!?」

魔王「この部屋自体が移動していたというのか!?」

盗賊「ザヒョウ 5233 3200 98 120 デス」

商人「そうか!だから丸のマークが先の部屋に出てたりしたんです!」

勇者「どういうことだ?」

商人「あのマークは私達の書いたものなんですよ。前の部屋が動いて私達の先に現れたというわけです」

魔王「なるほどな」

商人「でも、これではただ闇雲にまっすぐ進んでも駄目ですね・・・」

>>27
大分前の外国映画
謎の迷宮cubeに閉じ込められた男女六人の脱出劇
続編は駄作

勇者「どうする!?」

商人「次の部屋に行くたびに座標を確認して、部屋が動く前に急いで端に向かうしかないでしょうね」

魔王「だったら今は上が近い、急ぐか」

盗賊「あいあいさー」ブンッ

盗賊「罠なしっと」

シュタッ

ブシュー!

盗賊「うわっ!」

勇者「どうした?」

盗賊「いや、何でもないっす。水が噴出してきました」ブシューブシュー

勇者「水!」

盗賊「ごくっごくっ・・・うめぇー。どんだけぶりっすかね。水筒にも入れるっすね」

盗賊「あれ?なんか血が・・・」

盗賊「あれ・・・なんか手がドロドロしてるっす・・・」

盗賊「・・・なんで明かりが消えるんすか?まっくらっす・・・」

盗賊「うっ・・・なんかドロドロで・・・・ドロドロっす・・・」シューシュー!

勇者「盗賊!?」

商人「うっ・・・この臭いは・・・」

勇者「盗賊!!おい!盗賊!」

盗賊「・・・」

魔王「酸・・・だな・・・この硫黄臭い臭いは・・・」

ああ・・・頼みの綱が・・・

これは期待

勇者「くぅ・・・盗賊・・・くそっ!」

魔王「どうする?座標が分からんぞ」

勇者「!?てめえ!」グイッ

魔王「なんだ?」

勇者「人の命を何だと思ってんだ!」

魔王「これから滅ぼそうとしている種族の命をどうの言われてもな。それより脱出のことを考えるべきではないか?」

勇者「ぶちころす!」

商人「勇者!悔しいですが、今はそんなことをしている場合じゃありません。最後の座標が動かないうちに移動しないと!」

勇者「くっそ!行くしかないのか!」

勇者「はぁはぁ・・・」

魔王「はやくしろ!」

商人「部屋が動いてないのを祈るばかりです」

ガシャン

ドシュー

勇者「あ・・・」

商人「間に合わなかったですね・・・」

魔王「おのれ!きりがない!今度はどこだ!」

ガシャン

僧侶「あ、よかった!誰かいるー!」

魔王「くそっ!くそっ!」

勇者「はぁ・・・」

商人「・・・」

僧侶「な・・・なんか暗いなぁ・・・」

今何人よ

僧侶「ね、ここはどこなんですか?」

勇者「え?あ、君は?」

僧侶「私は僧侶です。あなたは?」

勇者「俺は勇者。あっちで喚いてる黒い変なのが魔王。もう一人が商人」

僧侶「それでここはどこなんです?」

勇者「CUBEっていうダンジョンらしいんだけど・・・」

僧侶「だけど?」

勇者「出口は見つからないし、罠だらけだ。もう疲れちゃって」

魔王「くそっ!くそっ!こんなダンジョン私が破壊してくれる!」ゴゴゴゴ

「ピー!ピー!ピー!ピー!」

勇者「おい!やめろ!」

商人「魔王!落ち着いてください!」

魔王「はぁ・・・はぁ・・・」

黒幕は商人

寝ようと思ったのに

CUBEは人間関係も含めて面白いんだよね
期待

僧侶「どうしたんです?今の音は?」

勇者「ああ、ここで魔法を使うと首が飛ぶ。さっきのは警告音だ」

僧侶「く・・・首が?死んじゃうじゃないですか!?」

勇者「何人か死んだよ」

僧侶「え・・・」

勇者「助けようにも回復魔法も使えない・・・くそっ!」ドンッ

僧侶「勇者様・・・」

勇者「もう少しなんだ・・・盗賊さえいれば出口が分かるかもしれないのに・・・死んでしまった・・・」

僧侶「皆さん疲れてるんですよ。少し休んだらどうですか?」

商人「そういえば、日も沈まないから時間がまったく分かりませんね」

魔王「どれだけ歩いたことか・・・休むのもよいか・・・」

勇者「そうだな、しばらく寝て体力を戻そう」

僧侶「それがいいです」

勇者「ありがとう。僧侶」

僧侶「いえいえいえいえ、私も疲れてましたので。えへっ」

勇者「ははは」

魔王「zzzzz。勇者・・・・勇者ぶちころす・・・むにゃむにゃ・・・・」

勇者「zzzzz。魔王・・・ぜってぇゆるさねぇ・・・むにゃむにゃ・・・・」

ガシャン

魔王「ぐあっ!」

盗賊「いってー!あぁん?あんたらは・・・」

魔王「こ・・・腰があああああ。同じどころばっかに落ちおって・・・」

勇者「んむぅ・・・なんだ?ん!?盗賊!!生きていたのか!?」

盗賊「はぁ?あ、ああ。まぁな。魔王と勇者と商人か。ちっ、まぁよろしくな」

商人「なんです騒々しい・・・え!?盗賊!?」

盗賊「はぁ?何か文句あっか?」

商人「いや、盗賊には違いないんですが・・・随分汚れてますね」

盗賊「ああ、まぁ色々ひでーめにもあったからな」

商人「その赤黒い染みは?」

盗賊「なんでもいいだろ。うっせーなー」

支援

僧侶「・・・」スヤスヤ

盗賊「おっなんだ?かわいいねーちゃんが寝てんじゃねーか」

勇者「ああ、僧侶だよ」

盗賊「ほー。んでお前らで輪してんの?俺も混ぜろよ」

勇者「なんだと!?」グイッ

盗賊「ぐっ・・・じょ・・・冗談、冗談だよ・・・ははは。こんなとこに長いこといると貯まっちまってさ」

勇者「だったら言うな」

僧侶「ん?なんですかー?もう朝ですかー?」

勇者「いや、起こしてごめん」

僧侶「あれ?どなたですか?」

盗賊「俺?俺盗賊!よろしく!君かわいいねー」

僧侶「え・・・な、なんです?」

勇者「いい加減にしろ」

盗賊「わかってんよ・・・ちっ」

商人「とにかくしばらく休みましょう」

勇者「そうだな。盗賊。お前もちょっと頭冷やせ」

盗賊「ちっ・・・」

魔王「腰が・・・腰が・・・」

>>

僧侶「んぅ・・・」

僧侶「ん!?」

盗賊「おっと、声出すなよ?声を出したらこのナイフでやっちまうからな」ピタピタ

僧侶「!?」

盗賊「なぁに、殺しやしねーよ。ちょっと一緒にお楽しみしましょうってだけだから」

僧侶「んー!」

盗賊「あいつらよっぽど疲れてんだな。ぐっすり眠っちまってよ」

盗賊「さっ、立って隣の部屋いこうぜ」グイッ

僧侶「んー!んー!」

ガシャン

盗賊「さあ、入れ!」

僧侶「な・・・なんでこんな・・・」

盗賊「貯まっちまうっていってんだろ。こんな頭のおかしくなるダンジョンにずっといりゃーよぉ」

僧侶「そんな・・・」

盗賊「さっ、かわいがってやっから服脱ぎな。へへっ久しぶりの女だぜ」

僧侶「ううっ・・・」

商人「何をやってるんです!」

盗賊「ちっ、なんだてめぇ」

商人「その人を放しなさい!」

盗賊「へっ、じゃあ離してやんよっと」ザクッ

商人「ぐっ・・・な・・・何を・・・」

盗賊「邪魔者は消えてな」

商人「あぐ・・・・」バタッ

僧侶「キャーーーーーーーーーーー!」

盗賊「あ、おい!」

魔王「なんだ!?」

勇者「あっちだ」

ガシャン

勇者「盗賊!こ・・・これは・・・お前がやったのか?」

盗賊「うるせぇ、お前らも貯まってんだろ。一緒にやろうぜ」

勇者「ふざけるな!」ゴスッ

盗賊「ぐっ・・・」

魔王「醜いな・・・」グッ

盗賊「離せ!離しやがれ!」

勇者「商人・・・死んでる・・・」

盗賊「ははっ!そりゃーいい。焼肉パーティだな!」

勇者「お前・・・本当に盗賊か?」

盗賊「あ?何言ってんだ?」

勇者「性格変わりすぎだろ・・・」

盗賊「盗賊だっての。ほれ!鷹の目!」

盗賊「ザヒョウ 3932 932 2003 150デス」

勇者「なっ・・・」

盗賊「ほらな」

魔王「最後の座標が違うぞ!?」

盗賊「はぁ?お前らわかんねーの?このダンジョン初心者様ですか?けーっけっけ!」

2設定か

盗賊「時間軸がずれてんだよ。このダンジョンは。たぶんお前らからすれば俺も未来の盗賊だ」

勇者「だが盗賊は死んだぞ?」

盗賊「だからずれてるっつってんだろ。お前らの盗賊が死んだからと言ってなんで俺の時間軸の盗賊が死んでると言えるんだ?」

勇者「なっ・・・」

魔王「CUBE2か・・・」

盗賊「ここに来るまで随分修羅場くぐったんだ。性格なんて変わって当たり前だろ!さあ、話したんだから離せよ」

勇者「だが、商人を殺した」

盗賊「悪かったって!もうしねーよ」

勇者「信用できるか!」

盗賊「俺を殺したらここを抜け出せないぞ!」

勇者「くっ・・・」

魔王「勇者。残念ながらその通りだ。だが、妙なそぶりを見せれば殺す」

盗賊「もうやんねーって!」

勇者「仕方ない・・・。僧侶、大丈夫だった?」

眠くて間違えました やり直し

勇者「どういうことだ?」

盗賊「大先輩として教えてやるからあの女みんなでやっちまおうぜ?なぁ?」

勇者「・・・」グイッ

盗賊「いてぇ!分かった言うよ!」

盗賊「最後の座標、これは時間だよ」

勇者「時間?」

盗賊「たぶんな。お前らがもっとここで迷い続ければ同じ人間に何度も出会うことになるだろうぜ」

勇者「どういうことだ」

盗賊「けっ、もう同じ説明何度もしてんだがな。他の勇者達によ」

勇者「さっさと言え」

盗賊「俺はここに来るまで、お前らと何度も会ってるんだよ。それはたぶん未来のお前らだ」

勇者「未来?」

盗賊「時間軸がずれてんだよ。このダンジョンは。たぶんお前らからすれば俺も未来の盗賊だ」

勇者「だが盗賊は死んだぞ?」

盗賊「だからずれてるっつってんだろ。お前らの盗賊が死んだからと言ってなんで俺の時間軸の盗賊が死んでると言えるんだ?」

勇者「なっ・・・」

魔王「CUBE2か・・・」

盗賊「ここに来るまで随分修羅場くぐったんだ。性格なんて変わって当たり前だろ!さあ、話したんだから離せよ」

勇者「だが、商人を殺した」

盗賊「悪かったって!もうしねーよ」

勇者「信用できるか!」

盗賊「俺を殺したらここを抜け出せないぞ!」

勇者「くっ・・・」

魔王「勇者。残念ながらその通りだ。だが、妙なそぶりを見せれば殺す」

盗賊「もうやんねーって!」

勇者「仕方ない・・・。僧侶、大丈夫だった?」

おう

僧侶「あ、あ、ああああありがとうございました・・・。勇者様」ガクブル

勇者「もう大丈夫だから」

僧侶「はい」

盗賊「けーっ!さっさと行こうぜ」

勇者「お前は真ん中だ。何をするか分からないから見張ってないとな」

魔王「では私がしんがりを勤めよう」

盗賊「勝手にしろ」

勇者「じゃ、僧侶いこう」

僧侶「はい」

ガシャン

魔王「さあ、さっさと行け」

盗賊「いや、俺最後でいいや」

魔王「聞いてなかったのか?私が最後だ」

盗賊「・・・」ジー

魔王「・・・」ジー

盗賊「なに商人の死体みてんだ?」

魔王「お前こそ」

盗賊「・・・」

魔王「おまえ長い間ここにいると言ったがどうやって生きてきたのだ?」

盗賊「そりゃ食ってクソして寝て生きてるさ」

魔王「ふん、まぁ食わねば生きていけんからな」

盗賊「ああ、そうさ」

魔王「私は元々こういう食事だがお前達人間は違うのだろう?」

盗賊「もう人間なんてやめてるからな」

魔王「そうか。どれくらい欲しい」

盗賊「半分くれ」

魔王「くくっ・・・いいだろう。世界の半分ではないがな」

勇者「遅いな。あいつら」

僧侶「勇者様。何度も助けていただいてありがとうございます」

勇者「いいって。ん?何度もって。そんな助けた覚えないけど」

僧侶「いえ、昔私の村がモンスターに襲われていたとき村を救っていただいて」

勇者「そんなこともあったかな」

僧侶「それから私、いつか勇者様の役に立ちたいと思ってたんです」

勇者「別にいいよ。そんなの」

僧侶「いえ!命の恩人ですから!」

勇者「そ、そう」

盗賊「おまっとさーん。・・・ゲップ」

魔王「待たせたな。・・・ゲップ」

勇者「遅かったな」

魔王「こいつが欲張りおってな」

盗賊「悪かったって」

勇者「何の話だ?まぁいいか。盗賊。座標を」

僧侶「あの・・・ちょっと待ってください」

勇者「なんだ?」

僧侶「その・・・あの・・・ごにょごにょ・・・」

勇者「え?なに?」

僧侶「・・・ト・・・レ」

勇者「トレ?」

僧侶「トイレに・・・」

盗賊「あー、トイレね。いいじゃん。見ててやるからどうぞぐはぁ」ゴスッ

勇者「黙れ」

勇者「じゃあ、さっきの部屋・・・はちょっと駄目かな。隣の部屋で」

僧侶「すみません///」

ガシャン

しえん

盗賊「おい、勇者。マジいかせちゃうの?すっげー興奮すんじゃん。見に行こうぜ」

勇者「行くか!変態!」

盗賊「なぁなぁ、だめ?マジで?じゃあ、帰ってきたらあの部屋に行ってみようぜ」

勇者「駄目だ」

盗賊「そんなぁ・・・」ショボーン

ガシャン

僧侶「///」

僧侶「おませた・・・しました///」

盗賊「僧侶!おっきいほうだった?小さい方だった?うごぁ」ゴスッ

勇者「黙って座標を言え」

盗賊「あいあいボス」

盗賊「ザヒョウ 80 2991 121 150 デス」

勇者「横方向が近いな。急ごう」

しえん




ガシャン

勇者「これで40・・・か。罠は・・・ないか・・・な?」

トンッ

ドスッ

勇者「ぐっ・・・」

僧侶「勇者様!?」グッ

ドシュドシュ

勇者「ぐっ・・・がっ・・・矢が・・・なんで・・・」

僧侶「みんな・・・引っ張るの手伝って!」

魔王「ふんっ」グイッ

ドシュシュ

盗賊「これは・・・音に反応してるな」

僧侶「勇者様!」

勇者「がはっ・・・」

2設定でトラップは1と0か

2は発想はよかったのに肝心のトラップとかが糞だったからこの組み合わせは正解

支援

俺的に2は糞で1と0が面白い

盗賊「これだけ矢を食らっちゃだめだな」

魔王「とにかく抜くぞ!」ブチブチッ

勇者「がああああああ!」

僧侶「ぬ、抜いちゃだめ!出血が!」

僧侶「・・・」

魔王「おい、どうした?」

僧侶「勇者様・・・ここであの時のお礼・・・させてください」

勇者「な・・・何を・・・がふっ・・・」

僧侶「私が回復させます!」

魔王「そんなことすれば・・・」

盗賊「おいやめとけって。マジしんじまうぞ」

僧侶「いいんです・・・」

勇者「や・・・めろ・・・」

貴重な僧侶が貴重食糧になってしまう

僧侶「勇者様にもらった命だから」

勇者「・・・めろ」

僧侶「ありがとう、勇者様」ゴゴゴゴゴ

「ピー!ピー!ピー!ピー!」

僧侶「ベホマ!」

キューン!

勇者「くっ・・・」

ドシュッ

僧侶「ぐっ・・・」ブシュー

バタッ

ビクンビクン

勇者「そ・・・僧侶おおおおおおおおおおおおおお!」

魔王「僧侶、その覚悟・・・見事!」

盗賊「あーあー、またむさっ苦しいパーティーになっちまったなぁ」

勇者「くそっ!なんでこんなことばっか!」

魔王「弱いものは死ぬ。心も体も。そういうことだ。それでも僧侶の心は見事であった」

勇者「誰だ!こんなもの作ったやつは!」

盗賊「おい、とにかく進まねーと間に合わなくなるぞ」

勇者「くそっ!」

盗賊「しかし、死体でもいい体してんなー。へへっ」

勇者「触るな!」

盗賊「けっ」

勇者「触ったら殺す!」

盗賊「わぁったよ!いいから行こうぜ」

勇者「俺は最後にいく。お前が僧侶に手を出さないようにな」

魔王「それは残念。では私が最初に行こう」

ガシャン

さっき眠いって言ってたな
だいじょーぶかな?
最後まで読みたいんだが?

ヒューン

魔王「く・・・間に合わずか」

魔王「むっ・・・誰かおるぞ」

賢者「むーむー!」ガタガタッ

盗賊「うひょー!ボールギャグ銜えて縄で縛られた女の子キター!なにこれ超興奮する。神様からの俺へのプレゼントかよ!ありがとう神様!」

勇者「お前みたいな奴に神様が何かくれるわけないだろ!」

勇者「でもなんで椅子に縛り付けられてるんだ?」

賢者「むぐぐー!むぐー!」ガタガタッ

盗賊「贅沢を言えば胸がもっとあったほうが縄が食い込んでいい感じなのになー」

勇者「今はずしてやる」グイッ

賢者「いやあああああああああ!いやいやいやあああああああ!」

勇者「ちょっ今はずすから」ブチッ

賢者「来ないで!いやあああああああああ!」ザザザッ

盗賊「あー嫌われてヤンの!ははははは!」

賢者「何なに!?ここどこよおおおおおおおおおおお!」

勇者「ちょっと・・・」

賢者「いやああああああ!あなた誰?あああああああ私だれ・・・なんでこんな・・・あああああああああ」ガクブル

賢者「頭が・・・・ウウウウウうううううううあああああああああああ」ガクブル

勇者「その格好は・・・賢者じゃないのか?」

賢者「賢者?ううっ・・・そうだったような・・・・ああああああああああ」

勇者「落ち着け。俺達もここがどこか分からないんだ。出口を探している」

賢者「出口・・・出口出口出口!ここから出してええええええええええ!いやあああああ!」

盗賊「おいおい、大丈夫かよ、このねーちゃん。さすがの俺でも引くぞ」

勇者「大丈夫、大丈夫だから・・・落ち着け」

賢者「ふっー!ふっー!」

面白い

魔王「何とか落ち着いたな」

勇者「こんなところで縛られてたら怖がりもするかな」

盗賊「じゃ、行こうぜー。座標からいくとこっちか」

賢者「そっち・・・駄目」

勇者「え?」

賢者「駄目」

盗賊「うおっと罠の部屋だな」

勇者「賢者!?罠の部屋分かるの?こっちの部屋は?」

賢者「そっちがいい・・・そっちが好き・・・」

魔王「確かに安全な部屋のようだ」

落ちる

盗賊「すっげ、マジすっげ。こりゃいけんじゃね?」

勇者「なんで分かるんだ?」

賢者「わからない・・・怖い部屋嫌い・・・」

魔王「超能力でもあるのか」

盗賊「いいじゃねーの!こいつと俺の能力があればマジいけるって!なっ!仲良くしようぜ」

賢者「いや!いやいやいやああああああああ!」

盗賊「わーった、わったって!近かねーよ!けっ!」

勇者「とにかく座標の近い方をめざすぞ」

 

ガシャン

勇者「もうすぐか!?」

老人「・・・く」

勇者「誰かいる」

盗賊「なんだあのジジイ」

賢者「ひ・・・ひぃ!」

魔王「剣を持ってるぞ!」

老人「・・・肉・・・肉!」ジャキンッ

勇者「うわっ!」ギィーン

勇者「いきなりなんだよ!じいさん!」

老人「肉!」ガブッ

勇者「いでぇ!」

魔王「離れろ貴様!そいつを殺るのは私だ!」ドガッ

老人「ぐぅ・・・肉ぅうううう!」ガッ

魔王「ぐぁ!裏拳!?」

追い付いてしまったか

勇者「つ・・・強い・・・」ギリギリッ

盗賊「くらえっ!」ズバッ

老人「はっ!」ドスッ

盗賊「げほっ」

勇者「お・・・押される・・・なんだ・・・こいつは・・・」

賢者「・・・」トスッ

老人「・・・ぐっ」バタッ

勇者「賢者!?全然気配がしなかったのに」

老人「・・・」

賢者「心臓を刺した・・・すぐ死ぬ・・・」

魔王「賢者・・・貴様、只者じゃないな」

賢者「・・・」

面白い

魔王「何者だ!?」

賢者「・・・わからない」

盗賊「まーいいじゃねーか。助かったんだしよ」

勇者「この爺さん・・・なんなんだ、いきなり襲ってきて・・・」

魔王「おい・・・勇者」

盗賊「このジジイ、お前と同じ格好だぞ!?ずいぶるボロボロだけどよ」

勇者「はぁ?なんでだよ!?」

賢者「未来の勇者・・・」

盗賊「かもなー」

勇者「え?」

魔王「なるほど・・・」

勇者「ちょっと待てよ。俺が将来こいつみたいに肉肉いいながらいきなり人襲うようなやつになるっていうのか!?」

CUBEって人工物だったっけ?
あれどういう仕組みなんだよ

盗賊「そういう時間軸もあるってことだろ」

勇者「ねーよ!俺はこんなこと絶対しねー!」

盗賊「お前はまだここに来て日が浅いからそういってられんだよ。甘ったれたこといってんな。腹が減れば何でも肉に見えるようになるぜ」

勇者「お前は・・・どうなんだ」

盗賊「けっ!俺はもうこのジジイと同じだよ。腹が減れば食う。それともお前はそのまま飢え死にする気か?」

勇者「・・・」

盗賊「まぁ、お前とこのジジイが同じかどうかはわかんねーけどな。それより、さっさと行くぞ。こんな枯れたジジイじゃ食うとこねーからな」

魔王「むっ!?」

ガシャン

盗賊「誰か入ってきた!?」

武闘家「おー、人じゃねーか・・・って」

武闘家「ギャー!人殺しー!」

勇者「ちょっ!」

武道家「お、俺金持ってないから!まじで!」

勇者「違う!違わないけど違う!」

盗賊「まぁ正当防衛ってやつ?」

魔王「待て、私が説明してやろう」

魔王「かくかくしかじか」

武闘家「ふむふーむふむふむ」

魔王「うんぬんかんぬん」

武闘家「ふーむふむふむふーむ」

魔王「あれやこれや」

武闘家「ふもっふふもっふ」

武闘家「なるほど!」

魔王「わかったか?」

武闘家「わからん!」

魔王「おい!」

武闘家「まぁ、お前らについてけば出られるんだろ。いこうぜ」

勇者「じゃ、こっちかな」タッ

賢者「・・・こっちが好き」

勇者「え?」

魔王「またか。なぜ分かる」

盗賊「そんなんいいじゃねーか。こっちだな」

ガシャン

盗賊「で、次はどっちだ?」

賢者「・・・待つ」

勇者「はぁ?」

魔王「部屋が動くということか?」

ガシュン

勇者「なんで分かるんだ」

支援

魔王「それよりまずは座標だ。盗賊」

盗賊「へいへい。ザヒョウ 3 2332 1209 150 デス」

魔王「おい!」

勇者「ああ!近いぞ!」

武闘家「いよっしゃー!いくぜ」

ガシャン!

勇者「お、おい、待て!」

武闘家「待てるかっての!俺はここを脱出したら結婚するんだ!」

勇者「あっ!」

ガシャン

武闘家「彼女のお腹には子供もいるし、がんばって働かないとな!」

魔王「よせ!」

ガシャン

武闘家「彼女の両親には反対されてんだけどな。俺に考えがある」

盗賊「それなんてフラ・・・」

ガシャン

武闘家「自由だあああああああああああああ!」

盗賊「あーぁ!あーぁ!あーぁ!」

ヒューッ

盗賊「あ、ドップラー効果」

>>114

ミスりました 訂正

武闘家「待てるかっての!俺はここを脱出したら結婚するんだ!」

勇者「あっ!」

ガシャン

武闘家「彼女のお腹には子供もいるし、がんばって働かないとな!」

魔王「よせ!」

ガシャン

武闘家「彼女の両親には反対されてんだけどな。俺に考えがある」

盗賊「それなんてフラ・・・」

ガシャン

武闘家「自由だあああああああああああああ!」

武闘家「あーぁ!あーぁ!あーぁ!」

ヒューッ

盗賊「あ、ドップラー効果」

勇者「どう見ても出口じゃないな」

魔王「端はこんな断崖絶壁か・・・。深いな・・・」

勇者「でも隣の部屋だけ壁に接してるぞ?」

賢者「あ・・・あ・・・ここ・・・です」

勇者「どうした?」

賢者「思い出して来た・・・そこ・・・出口・・・です」ダダッ

ガシャン

賢者「この先です」

ガシャン

勇者「光だ!太陽の光!」

魔王「や・・・やったのか!?」

盗賊「ま・・・マジか・・・。長かった・・・長かったぜ・・・」

勇者「盗賊・・・」

盗賊「やっべ・・・まじやっべ・・・泣けてきた!」

賢者「私が先に行きますね」

賢者「さ、盗賊。手を・・・」

盗賊「ああ!」

勇者「盗賊!お前は後だ」

盗賊「もう悪いことしないって!マジマジ!助かるんだからよ!マジ助かるんだぜ!なぁおい!う・・・ぐすっ・・・」

魔王「まぁいいであろう」

盗賊「ありがとう!マジありがとう!みんな!いよっしゃー!やっと外・・・ぎゃあああああああああ!」ドスッ

賢者「思い出しました。やっと思い出しましたよ。私が誰か」

勇者「賢者?」

盗賊「な・・・何しやがる・・・」

賢者「盗賊の両手を地面にナイフで縫いとめました。動くにはそれなりの覚悟がいるでしょうね」

魔王「賢者、なぜそんな・・・!」

支援

賢者「これであなた達も出れないでしょう?」

魔王「そんなことではない。なぜこのような非道なことを!」

賢者「魔王が何をおっしゃいますか。いつつ・・・頭が・・・まだ思い出せないこともありますが、だいたい思い出しました」

勇者「なに!?」

賢者「ふふふ、まぁ、言っちゃいましょうか。あなた達を閉じ込めたのは私なんですよ」

勇者「!?」

魔王「なっ!」

勇者「な・・・なんでこんなことを!」

賢者「暇つぶしですよ。ただの」グリグリ

盗賊「ぎゃあああああああああああ!いでえええええええ」

賢者「魔王だの、勇者だの、平和だの。支配だの在り来たりすぎて飽きちゃいました」

勇者「飽きた?」

賢者「ええ、この世界にね。でも世界の果てにこんな面白い道具が転がってるじゃないですか!」

賢者「これは使うしかないと思いましたね。これほどのものを使わずに放置しておくなど私の知識欲が許しません!」

魔王「それで我々を放り込んだと!?」

賢者「ええ、なかなか見ものでしたよ。あ、これ中の様子が外から見えるんですよ。いろんな人たちが疑心暗鬼になって必死に出口を探す。最高のショーでした」

賢者「しかも中で時間軸がずれて、複数の人間が入り混じってそれはもう見ごたえがありますよ」

勇者「賢者あああああああああ!」

魔王「貴様あああああああああああ!」

賢者「外に出たいですか?ふふっ、じゃあ盗賊を中に引きずりこんで出てくればいいんですよ」

盗賊「なっ・・・」

賢者「まぁそんなことをすれば盗賊は両手を失うでしょうけどね」

盗賊「や、やめろ!やめてくれえええええええええ!」ジタバタ

CUBE全く知らないが面白い

今どんな状態で盗賊がうまい具合に通路につっかえてるのかよくわからん

魔王「・・・」

勇者「やめろ魔王!」

魔王「だが、このままでは」

賢者「あ、残念でした。そろそろ部屋の移動の時間です。あとは外で見させてもらいますね」

盗賊「うぐ・・・お・・・俺は・・・」

賢者「あなたは半分体が外に出てますから・・・、まぁご想像の通りになるでしょうね。あはは」

盗賊「うぐあああああああああ」

ガシャン

ブシュー

賢者「さて、中の様子でも見に行きますか」

賢者「しかし、なぜ私は中に入ってたんでしょうねぇ・・・うーん・・・記憶がまだ曖昧です」

賢者「まぁ興味本位で入ったって所でしょうか。でも何で首輪までつけて・・・」

賢者「とりあえずこれをはずさないと・・・」

賢者「いつつ・・・何だか頭が・・・あれ?そういえばこんなこと前にもあったような・・・」

勇者「おい」

賢者「!?」

賢者「なっ・・・」バッ

魔王「おっと。逃がさぬぞ」

賢者「ど・・・どうやって脱出してきたんです!?脱出できる確率は1億分の1にも満たないのに!」

勇者「いやー。酷い目にあった。ちょっとした覚悟が必要だったぜ」

魔王「まったくだ」

賢者「ど・・・どういうことです・・・え?首輪がない!?」

勇者「単純なことだ。リレミトで脱出してきた」

賢者「なぜ!?首輪が起動しなかったんですか!?」

勇者「起動したよ。バッサリとな。おかげでしんじまったぜ」

賢者「生きているじゃないですか」

勇者「まず1回死んで、首から首輪を引き剥がした」

賢者「え・・・」

魔王「その後私が蘇生してやったのだ。まぁそれで私も死んでしまうがな」

勇者「また俺が蘇生すればすむってわけだ。俺にはもう首輪がないからな」

魔王「なぜ気づかんかったのか不思議なくらい単純なものだ」

勇者「まぁ閉鎖空間でパニック状態だったからな」

勇者「だが、前に僧侶がベホマで蘇らせてくれたのを思い出してヒントになった」

勇者「あの時気づいていれば・・・くそっ!」

賢者「くっ・・・あ・・・あ・・・思い・・・出した・・・私は前もこの場面を」

勇者「さて・・・」

賢者「や、やめて!もう繰り返したくない!」

魔王「お仕置きの時間だ」

なるほど

魔王「勇者、こんな感じだったか?」

勇者「ボールギャグ噛ませて椅子に縛り付けて・・・ああこんな感じだろ。オッケー」

賢者「むふー!むぐぐー!」ガタガタッ

魔王「あとこんなものを用意してきた」

勇者「なんだそれ?」

魔王「メダパニ草を煮詰めたエキスだ。これを注射して・・・」チュッー

賢者「むっ・・・むっ・・・むぐぐー!うぐうううううううううううう!」ガタガタッ

魔王「くくっ・・・これで正気ではいられまい。まぁその方が幸せかもしれんがな」

勇者「えげつねぇな」

魔王「じゃあ、達者でな。賢者」

勇者「自業自得だ。悪く思うなよ。CUBEに入れるぜ」

ドシュン

魔王「さてっ・・・と」ゴギゴキ

勇者「ほんじゃまっ・・・」グッグッ

魔王「決着をつけるとするか」ゴゴゴゴゴ

勇者「ああ、ぶち倒してやる!やっと本気で戦えるぜ」ゴゴゴゴゴ

魔王「滅びるがいい!勇者!」

勇者「来い!魔王!」

カッ

それやっていいのかよ!使えないのかと思ってたよ!

【CUBE内】

賢者「むぐぐー。ふー。ふー!」

賢者「・・・」








魔王「むっ・・・誰かおるぞ」

賢者「むーむー!」ガタガタッ

盗賊「うひょー!ボールギャグ銜えて縄で縛られた女の子キター!なにこれ超興奮する。神様からの俺へのプレゼントかよ!ありがとう神様!」

勇者「お前みたいな奴に神様が何かくれるわけないだろ!でもなんで椅子に縛り付けられてるんだ?」


おしまい

面白かった

>>71
>>114
は忘れてください。ミスでした

最後まで読んでくれた人いたらありがとうございました。

駄作といわれてますがCUBE2好きです(´・ω・`)

それでは。

面白かったよー!おっつおつ!

おつ

正直つまんなかったんだが

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