モバP「言っていい嘘と悪い噓があるな…」 (17)
モバマスSSです。初投稿です
変な日本語があるかもしれませんが
生暖かい目で見て頂けるとありがたいです
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P「3月も昨日で終わりかぁ。早いもんだなー」
渋谷凛「そうだね。今日は気をつけないと。特に未央と加蓮が何を言ってくるか…」
P「ん? 何でだ?」
凛「何でって…今日は4月1日だよ?」
P「…あー、そういえば今日はエイプリルフールか」
凛「!」ティンッ
P「俺も騙されないようにしないといかんな」
凛「…あのさ。プロデューサー」
P「おいおい、何か悪い顔してるぞ凛。さっそく嘘を思いついたか?」
凛「ふふ。そうだね」
凛「初めて会った時の事、覚えてる?」
P「ああ、もちろん覚えてるぞ。『あんたが私のプロデューサー?』って言ってたな」
凛「あの時『悪くない』って言ったけど、ホントは『ちょっと無いな』って思ってたんだ」
P「…」
P「(´;ω;)」ブワッ
凛「!?」
P「」ズシャアアァァァ…
凛(泣きながら膝から崩れ落ちた!?)
P「お…うぐぅおおお…!! ふぐうぅぅぅう…!! おおお……おああぁ…!」
凛「プロデューサー!? エイプリルフール! 嘘!! 嘘だから!」
P「う、嘘…? 本当にか……?」
凛「本当に嘘だから! むしろ『けっこういいな』って思ってたから!」
P「うう…うぐぅ…」
凛「そんなに泣く事ないでしょ…。嘘だって分かってたんだしさ…」
P「だって…お前…! 凛にそんなことカミングアウトされたら、そら泣くに決まってるだろ…!」
凛「お、大袈裟だよプロデューサー」
P「なら、ならもしもだぞ? 仮にな?」
凛「うん」
P「正直最初の挨拶で、『不良っぽい娘だなー。援○とかしてそう』って思ってた」
凛「…」
P「って俺が言ったら…」
凛「(´;ω;)」ブワッ
P「!?」
凛「うわぁぁぁん…! うあぁぁぁ…!!」
P「凛!? 今日はエイプリルフールだろ!? 仮にだ! もしもの話だ!!」
凛「ぐすっ…本当…? さっきのは嘘…?」
P「当たり前だろ!? 一目見た時から凛がステージで輝いてる未来がありありと見えてたよ!」
凛「ひっぐ…ぐす…」
P「よーしよし…落ち着け落ち着けー」ナデナデ
凛「ひどいよ…今のは酷すぎるよプロデューサー…」
P「ああ…ごめんな…。まさかそんなにショック受けるとは思わなくてさ…」ナデナデ
凛「私そんなことしたことないもん…。したくもないよ…」
P「うん、そうだな。俺だって絶対にさせないよ」
凛「プロデューサー…」
P「でも、さっきの俺も同じくらいショックだったんだよ」
凛「うん…ごめんね…」
P「いくらエイプリルフールでも言っていい嘘と悪い噓があるな…」
凛「そうだね…。どのくらいまでの嘘なら傷つけないで済むのかな?」
P「うーん。ちょっといくつか試してみようか」
凛「何気なく言っちゃって、泣かせちゃったりしたら困るもんね」
P「そうだな」
凛「じゃあ早速、何かある?」
P「いきなり言われてもパッとは思いつかんなぁ…」
凛「まぁ、そうだよね。私も何か考えてみようかな…」
P「うーむ…」
凛「あ、思いついたよ」
P「お、早いな。どんなだ?」
凛「こないだ、番組のディレクターさんにセクハラされたんだけど…」
P「…」
P「(#@盆@)」グワッ!
凛「!?」
P「どこのディレクターだっ!!? ぶっ○してやる!!!」
凛「お、落ち着いてプロデューサー!」
P「俺の可愛い凛に手ェ出しやがった野郎は生かしちゃおけねぇ!!」
凛「噓! 噓だから! セクハラなんてされてないよ!」
P「…本当に噓なのか? 実は触られたけど相談できなかったとかじゃないよな?」
凛「大丈夫だよ…今までお世話になった人は皆良い人ばっかりだったよ」
P「凛…? 今みたいな噓もアウトだ。めっちゃ心配するから」
凛「ごめんね…そんなに怒ってくれると思わなくて…」
P「怒るに決まってるだろ! …もし本当に何かされたら、すぐに言ってくれよ?」
凛「うん、分かった」
P「ちひろさんもいるし、人一人くらいすぐレアメダルにしてやるからさ」
凛「怖いこと言わないでよ…」
P「噓じゃないぞ」
凛「それはひとまず置いといて、話を元に戻そっか」
P「そうだな。…あ、俺も1個噓を思いついたぞ」
凛「どんなの?」
P「俺、実は働きすぎで体壊しちゃってて、あと半月で死ぬんだ」
凛「…」
凛「(´;Д;)」ブワワッ
P「!!?」
凛「うわぁぁぁぁ…! やだよぉ…プロデューサー…! 死んじゃやだぁ…!!」
P「噓! 凛!! 噓だから!!」
凛「噓…? 死んじゃわないんだよね…?」
P「当たり前だ! こないだの定期健診でも健康すぎてむしろ医者に引かれたから!」
凛「ぐすっ…」
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