ほむら「美樹さやかがダークサイドに堕ちた」(170)

まどか「……昨日、さやかちゃんを見かけたの」

ほむら「そう……元気そうだった?」

まどか「……ちょっと顔色悪かったかな……」

ほむら「……そう」

まどか「……それでね」

ほむら「……うん」

まどか「髪が白くなってたの……」

ほむら「……巴マミと同じ症状ね」

まどか「……やっぱり、さやかちゃんも……」

ほむら「……えぇ。堕ちてしまったのね……ダークサイドに」

まどか「……でも――まだ引き返せるよね!?」

ほむら「……」

まどか「大丈夫かも、しれないよね!?」

ほむら「……」

まどか「なんとか言ってよ!!」

ほむら「……」プルプル

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「……巴マミは」

ほむら「巴マミは……私達の制止の声を振り切って……」

ほむら「黒いコートを着始めて……指貫グローブを付け始め……しまいにはお面を付けて彼女を知る人物にとっては
筒抜けだけれど本人としては解らないようと試みた格好を」

まどか「やめて!!」

まどか「やめて……今マミさんの話はしないで……!」

ほむら「……ごめんなさい、まどか……」

まどか「……わたしこそ、ごめんなさいほむらちゃん……うっ」ブワッ

ほむら「まどか!」

まどか「……こんなの絶対おかしいよ……」ポロポロ

ほむら「まどかぁ……」

まどか「さやかちゃんも……いつかああなるのかな……?」

ほむら「……解らないわ」

まどか「そしたら、マミさんみたいになっちゃうのかな……?
もう本当に楽しくお話出来なくなっちゃうのかな……?突然現れて魔女を倒したら
こっちをちょっとだけ振り返るだけのダークヒーロー……感醸し出す人になっちゃうのかな……?」

ほむら「結局何がしたいのか解らないよね……私達にとっては……」

まどか「やだよもう……大切な親友がそんな風になったら……私……私……!!」

ほむら「……まどかはさやかが大好きだものね」

まどか「……うん、大好きだよ……でも、ほむらちゃんや杏子ちゃんだってわたしは」

ほむら「大丈夫、解っているから」

まどか「……うん、ありがとう」

ほむら「……」

ほむら「(まどかを見ていられない……彼女の様子は明らかに美樹さやか消失の時から痛ましくなっている……
どうにかして、美樹さやかをもう一度、首根っこをひっつかんででも引きずりこまないと……)」

ほむら「(……今のまどかが美樹さやかではなく私を頼ってくれるのはとても嬉しい……美樹さやかが居たときは
彼女が第一だった……私は美樹さやかに嫉妬していた……だけど)」

ほむら「……これで良いはずがない。ワルプルギスの夜という課題が残っている今、そして巴マミが魔法少女が魔女に
なるということを知っても生き残った今……誰も失わずにこの迷路から抜け出せるんだ。絶対に美樹さやかも助ける……」

ほむら「(そしたら、まどかはまた笑顔に……)」

ほむら「……彼女を護るためなら、私は戦う」


ほむら「美樹さやか」

さやか「……暁美ほむら、貴様か。この私に何の用かな?」

ほむら「……とうとう、付けてしまったのね」

ほむら「その指貫グローブを……!」

さやか「ん?あぁこれか。何、アクセサリーにそこまで頓着することもないだろう。
それよりも、そんな理由でこの私を呼び止めたのかな、暁美ほむら君?ならば私は先に行かせて
もらうぞ。これ以上君に時間を費やす価値などあるとは思えないのでね」

ほむら「!待ちなさい!」

さやか「まだ用があるのか?さて、手短に頼むよ。何分忙しい身でね」

ほむら「……貴方は、まだ戻れるわ」

さやか「……はて、なんのことやら」

ほむら「この厨二病野郎!!」

さやか「!?」

さやか「貴様、今なんと言った?」

ほむら「厨二病野郎!と、言ったのよ!」

さやか「な、誰が!」

ほむら「そういう所が厨二臭いっていってるのよ!だいたい何よその白髪、全然似合ってないわよ!
貴方は青がお似合いなのよこの万年ブルー野郎!!」

さやか「……ふん。とんだ茶番だ。悪いが私は失礼するよ、君と遊んでいる暇もないのね」クルッ

ほむら「なっ!?くっ、ここまで言われて頭にきてるんだろ厨二野郎!良いのか、このまま二年後三年後
苦しい思いをするのはお前なんだぞ!だからさっさと止めてしまえ!正直ださいぞその指ぬきグローブ!」

さやか「……相変わらず、君の言葉には中身が無いよ、暁美ほむら君。無実な物に価値などない」スタスタ

ほむら「くっ……まどかだって心配しているのよ、貴方のことを!」

さやか「……」ピタッ

ほむら「(うわなんかやだこの空気……!)」カァァ

さやか「……まどか、か」

ほむら「(言わなきゃ良かった……)」

さやか「懐かしい……音だな」スタスタ

ほむら「……やだもう死にたい……」ガクッ

まどか「……おはよう、ほむらちゃん」ニコッ

ほむら「……おはよう、まどか」ハハッ

まどか「どうしたの……?随分疲れてるね……?」

ほむら「……まどか、よく聞いて」ガシッ

まどか「な、何かな……?」

ほむら「……美樹さやかの事は諦めて」キッ

まどか「!?ほ……ほむらちゃん!どうしてそんなこというの!?」

ほむら「昨日……彼女に会ってきたわ」

まどか「さやかちゃんに!?」

ほむら「……手遅れだった……思ったより、症状の悪化が早過ぎる……もう、彼女はどうにも……」

パンッ

ほむら「……!」

まどか「あっ……ごめん、ほむらちゃん。わたし、さやかちゃんと話してみる。ごめんね」ダッ

ほむら「!!待って、美樹さやかは……もう……!」

まどか「……」タッタッタッタッタッ

まどか「……何処……だろう……さやかちゃん……」タッタッタッタッタッ

まどか「さやかちゃん!じゃないよね……さやかちゃんはとっくに髪が白いから……」ズサッ

まどか「さやかちゃん……うっ!」

まどか「おえっ……はぁはぁ……どこなの……さやかちゃん……!」ズッズッ

杏子「まどか?」

まどか「その声は……杏子……ちゃん?」クルッ

杏子「大丈夫かよあんた……随分とくたくただな……」

まどか「杏子ちゃん……さやかちゃん、見なかったかな……?」

杏子「さやか?いや、見てねーけど……それよりあんただ。まどか、そこの公園に行くよ、見てらんないよ、今のあんた」

まどか「でも……」

杏子「あたしの言うことをちゃんと聞いたらあんたを手伝ってやる。さぁ、どうする?」

まどか「……」

杏子「なっ!?さやかの野郎が?!」

まどか「うん……」

杏子「……あの野郎……そんな所まであの馬鹿師匠に似なくたって良いのに……」

まどか「……杏子ちゃんも、マミさんのお弟子さんだったんだよね?」

杏子「止めて」

まどか「……ごめん」

杏子「……あたしはさ、まぁ良いかなって思ってるよ。どうしようもないことをしてきたんだ、
その罰として、魔女になっちまうってなら、それはそれで因果応報って奴かなって。QBの野郎に
恨みがないって訳じゃないけどさ、それで自分を見失うって程じゃない……というか、あの馬鹿
をみてたらあぁあたしはこうはなりたくねーなーって心から思ったのが正直な感想なんだけどね」

まどか「そっか……」

杏子「元よりあたしとさやかは同じ弟子でも違う。あたしはあいつの考えが気に食わなくて途中で袂を分かちたけど
さやかはいつだってあいつが前にいたから……その背中をとことん追っちまってるんだね」

まどか「……」

杏子「でも、あいつを責めないでやってくれよ。あぁでもしないとさ、どうしようも無かったんだろうから。
あんただってあいつには助けられてきた口だろ?」

まどか「……うん」

杏子「じゃぁ、許してやってくれ。頼むよ」

まどか「……別にわたしは、怒ってないよ。マミさんだって、大好きな先輩だし……あぁなったときも、
あぁマミさんてなんかそういうのとっても似合う人だなーって思ってたし……さやかちゃんのことだって、
もっとわたしがしっかりしてたら……きっと今頃あぁなってないし……正直さやかちゃんは全然似合ってないから
見に堪えないんだよね……」

杏子「……解るよ、その気持ち」

まどか「……さやかちゃん、どうしたら元に戻ってくれるかなぁ……?」

杏子「……」

杏子「……マミの事、探さない?」

まどか「マミさんを……?」

杏子「あいつがマミの背中をとことん追っちまってるって訳ならさ、きっとマミが
以前みたいに振舞っているのを見たら、元に戻るかもしれないって、考えられないかな?」

まどか「それ……!うん、凄く良いかも!」

杏子「へっ。だろ?でも問題は……」

まどか「……マミさん、何処に居るのかなってこと……だよね……」

杏子「あの野郎、半端なく目立つ格好しといて全く捕まらないんだから……何処で何してやがるのか……
もう見滝原に居ないのかもな……」

まどか「マンション売り払っちゃったみたいだし……その可能性もあるよね……」

杏子「……ちっ。仕方ねーな……正直あいつとは顔合わせたくなかったんだが……これも
兄弟弟子のためだ……QB」

QB「なんだい、佐倉杏子?あれ以来、君が僕を呼び出すなんて珍しいじゃないか?」

杏子「御託は良い。あんたはあたしの質問にだけ答えろ。それ以外しゃべるな」

QB「やれやれ。随分な嫌われ様だね。まぁいっか。それで、なんだい杏子?」

杏子「マミは何処にいる」

QB「マミ……彼女は今各地を点々としているからね。はっきりとした所在は僕でも解らない」

杏子「この街には居ないんだな?」

QB「それだけは確かだね」

杏子「じゃぁもう良い。質問は終わった、さっさとどっか行きな」

QB「君は僕の事が心底嫌いみたいだね、事実をありのまま話しただけなのに訳が解らないよ。
ところで鹿目まどか、久しぶ――」ザシュッ

杏子「……失せろ」

QB「やれやれ、もったいないじゃないか」キュップイ

サイフにチェーンさえつけなければまだ引き返せる

さやか「……何の用だ」

ほむら「……」

さやか「……また貴様か」

ほむら「えぇ……こんにちわ、美樹さやか」

さやか「貴様と遊んでいる時間はない。やるというのなら、やるが?」

ほむら「……もういっそ、それしか方法がないというのなら、私は構わないわ」

さやか「……やっと、貴様の言葉に実感が湧いた。さぁ来い、準備運動くらいにはなってくれよ?」

ほむら「いきがらないで」ビュンッ

さやか「?――」

グイッ

ほむら「これが私と貴方の実力の差よ、美樹さやか……あまり調子に乗りすぎると、私だって怒るわ。
さぁ、今すぐその指貫グローブを捨て、髪を青に戻しなさい。そして銜えたチュッパチャップスの棒を捨てなさい。
もうそれ先に何も付いてないのでしょう?」ガキンッ

さやか「……」ギロッ

ほむら「……帰って来なさい、美樹さやか、貴方はまだやり直せ――」ヒュンッ

ほむら「(チュッパチャップス棒が射出された!?)」

さやか「甘いな、その甘さで、この私を圧倒した気になっているのだから、貴様は弱い」

ほむら「(……本当に、何を言っても聞かない馬鹿……!こうなったらもう痛みで教えてやらないと……!
魔法少女だから傷の一つや二つ、平気でしょう……!)」

さやか「撃ってみな。撃たれる覚悟があるならな」

ほむら「くっ……!」

バンッ

>>25

かっこいいだろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

杏子「はぁ。全く、あいつのおかげで気分最悪だ……」

まどか「……」

杏子「……ごめんね。正直、見ていて気分の良いものじゃなかったよね?」

まどか「ううん、もうあぁいうのは成れたから……それよりも」

杏子「契約だけは、絶対にするなよ?あたしは割り切ったっつっても、後悔が無いわけじゃ無いからな」

まどか「解ってる。わたしも、魔女になるのはとっても怖いから……契約とかは考えてない。でも……もしもだよ?
もしも契約ってなったら……」

杏子「……」

まどか「……わたし、なんて願えば良いのかな?」

杏子「……」

まどか「……」

杏子「……あいつの病気を治してくれって、じゃね?」

まどか「さやかちゃんは馬鹿っていう大病も罹っているんだよ?」

杏子「ごめん……解らない……」

まどか「……わたしの方こそ、ごめんね……」

ドサッ

ま・杏「「?」」クルッ

さやか「……」

ま・杏「「さやか(ちゃん)!?」」

さやか「……ふん」クルッ

まどか「さやかちゃん!(どうしよう聞かれた!?)」コケッ

杏子「さやか!(怒ってるみたいだけどまさか聞かれたのか!?)」コケッ

ま・杏「「あ」」ズザー

さやか「……彼女が起きたら伝えろ。二度と私に関わるな、とな」スタスタ

ほむら「」

杏子「ほむら!?わ、わりぃ……気付かずに躓いちまった……」

まどか「うぅ……痛いよぉ……」

さやか「……」ピタッ

まどか「うぅ……」

さやか「……」クルッ

さやか「……」スタスタスタ

まどか「うぅ……――ってえ?さやかちゃん?」スッ

ピピルピルピルピピルピー

さやか「……」サッ

まどか「さやかちゃん!さやかちゃん、待って!さやかちゃん!!」

杏子「え、あたしは?ちょっと、あたしも痛いんだけど!?傷、まどかだけかよ!」

まどか「さやかちゃん……」

まどか「(どうしよう……傷治してもらってなんだけど……さやかちゃん危篤だよだよ……)」

ほむら「うっ……」

まどか「ほむらちゃん……」

杏子「おっ、気がついたかい?」

ほむら「……此処は……」

まどか「わたしのお家だよ」

杏子「ついでにまどかの部屋な」

ほむら「……――さやかは!?私は確か、さやかと……」

まどか「さやかちゃんは……行っちゃった」

杏子「あいつからの伝言だ……『二度と関わるな』だとさ」

ほむら「……私は、彼女に負けたのね……」

まどか「ほむらちゃん。此処はさやかちゃんの一部始終を想像して戦慄する場面だよ……」

ほむら「……それじゃぁダメなのよ、まどか」

まどか「え?」

ほむら「……それじゃぁ、彼女には勝てない……」

まどか「ちょ、ちょっとほむらちゃん!?」

ほむら「私は彼女を引き戻そうとして、彼女を射撃しようとした……でも甘かった。
彼女の覚悟を私は誤解していた……私は彼女を甘く見すぎていたのよ……その結果がこれ……」

まどか「ほむらちゃん、しっかりして!」

ほむら「彼女に勝利するには……彼女を正気に戻すにはこうするしかない――」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「この流れなら言える……まどか、私もダークサイドに堕ちるわ!」

まどか「ほむらちゃん!?」

杏子「どういうことだ……おい……!?」

ほむら「手始めに髪をモノクロでアシンメトリーにしてみたわ!」

まどか「いやああああああああああ!!」ムズムズ

杏子「事情通ですって自慢したいのかあああああああ!!」カキカキ

ほむら「ついでにオッドアイよ!右目が黒と左目が金色の!」

まどか「こんなの絶対おかしいよおおおおおお!!」ガンガン

杏子「あんたそれでも人間かあああああああああああ!!」

ほむら「いいえ違うわ……貴方もね」キリッ

杏子「お……おう……」

まどか「うっ、おえっ」ゴフッ

ほむら「じゃぁ、行ってきます」

まどか「うっ……杏子ちゃん……」

杏子「まどか、一緒に居てやるよ……ひとりぼっちは、寂しいもんな……」

さやか「あの二人から伝言を受け取らなかったのか?」

ほむら「いいえ、確かに聞いたわ。二度と、関わるなですってね」

さやか「ならば何故、また死にに来た?――!?」クルッ

ほむら「もう、私は以前の私ではない」

さやか「……お前」

ほむら「……」

 心を殺せ……

       世界を殺せ……

              時を殺せ……

さやか「ふん……良いだろう。久しぶりに、本気で相手してやる」

                       心を断ち切れ……
                    
                    世界を断ち切れ……

                 愛を断ち切れ……


           

             ほむら「「逝くぞ」」さやか

杏子「なっ……!?此処にきて百万の罰金かよ!」

まどか「杏子ちゃん本当にお金払うの好きだねー」

たつや「ねー」

杏子「たく……ほらよ、百万だよたっくん銀行様」

たつや「まいだぁりー」

絢子「油断禁物だよ……女ってのは、最後までちゃんと締めていた奴の勝利なのさっ!」

まどか「にしてはママ子沢山だねー」

絢子「ははっ!自分の子どもの面倒見れなくて何が親だっての!」

知久「二人とも、たつやの前だから……」

絢子「んなこと言ってるからあんたはびりっけつなんだよ!たつや、あんたもそろそろお兄ちゃんになりたいよな?」

たつや「うん!」

絢子「おっし!じゃぁ今日は久しぶりに緩めるとすっか!」

杏子「いやマジでたっくんの前でそういう止めようよ絢子さん……」


あははははははははウェヒヒあははははははウェヒヒ

杏子「ってやべえ明日ワルプルギスの夜じゃん!」

絢子「ワルプルギスの夜って北欧のお祭りだっけか?杏子ちゃんの宗派ってそっちだったのかー」

杏子「いやあたしはケルトじゃないけどってそうじゃなくて!やっべえこの家で暮らすの楽しすぎて忘れてた!」

知久「ははっ。そう言ってもらえると僕たちも嬉しいよ。一時はまどかの元気が無くてどこか家の中も暗澹としていたけれど
杏子ちゃんが来てくれてからまどかに笑顔が戻ったからね。たつやも喜んでるし、僕も絢子も、もう君のことを家族だと思っているけど、
杏子ちゃんとしては迷惑かな?」

杏子「いや、そう言ってもらえるとあたしも嬉しいけどいやそうじゃなくてさ!いや、だからこそか!やっべえどうしよう
あたし一人であいつと戦うっての!?もう何千年と生き残っている魔女とってふざけんなし!」

絢子「おっ、喧嘩かい?なんだ、あたしも行こうか?」

まどか「ママって地震雷火事に勝てるの?」

絢子「んー……難しいな、オヤジにも勝ててないから……でもいつかあんのハゲオヤジに下克上してもっと家広くしてやるからな!
部屋が一人三つになるくらいにさ!杏子ちゃんも楽しみにしてろよ!」

まどか「もーそんなに部屋があってどうするのさー」

知久「そうだよママ、まどかと杏子ちゃん、それにたつやの大学までの資金とか考えたら
あまり無駄遣いできないよ。僕らの部屋は一つで良いじゃないか。それにもう一人子ども作るんだろ?」

絢子「ばっ!お前子供の前で何言ってんだよ馬鹿知久///」

まどか「ウェヒヒwwwママったら赤くなってるwww」

絢子「う、うるさい!」

たつや「おなかすいたーきょーこねーちゃー」

杏子「あ、食うかい?」

知久「こらっ!ご飯前のお菓子はダメだよ二人とも」

た・杏「「ぶー」」

ゴォォォォォォ……

杏子「……やべえ」

ゴォォォォォォォ……

杏子「やべえよこれどうすんのさマジで……ほむらの資料通りじゃん……」

ゴォォォォォォォ……

杏子「これ来るだろ……絶対に来ちまうだろ……」

ゴォォォォォ……

杏子「やべぇ……魔法少女あたししかいねぇ……つうかあいつら本当何処にいるんだよ!」

パオーン ズズズズ 

杏子「うわなんか始まった!」



杏子「これ来たよマジで来ちゃったよこれどうすんの……」



杏子「一応知久さんに頼んでお茶漬け用意したけど……これで自分が迷惑って気付いてくれるかな……?」



杏子「ちょっ、3は!?3何処いったんだよ!かわいいそうだろ!?」



杏子「はーい先生!3君が無視されてまーすこれ問題じゃないんですかー!?」



杏子「……ええい!やるしかないってか!とりあえずお茶漬け頂きます!」ガツガツ

たつや「お外でお泊りー?きゃんぷなのー?」

知久「そうだよー今日はみんなでキャンプだー」

たつや「きょーこねーちゃはー?」

知久「あっ……何処いっちゃったんだろうね……本当に……」

まどか「……わたし、ちょっとトイレ」タッ

知久「あ、うん。場所、大丈夫?」

まどか「うん」

たつや「いってらっしゃー」

絢子「……」スッ

まどか「……杏子ちゃん一人で、ワルプルギスの夜に勝てるの?」

QB「無理に決まっているじゃないか。彼女はゆうに千年以上の歴史を持つ魔女だ。
その歴史が、彼女がどれだけ強力か証明しているだろう?佐倉杏子よりも弱い魔法少女達が
単独で挑んだこともあり、また彼女より協力な魔法少女たちが束になって挑んだ事もある……
しかし、いつだって最後に残ったのはワルプルギスの夜だ。そこには文明さえ残っていなかった」


ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハハ」

杏子「ちょっ!うおっ!?ビル投げるの反則だって!」


まどか「……長い、三行」

QB「皆

ぬ」

まどか「……」

絢子「何処行こうってんだ」

まどか「ママ……」

まどか「……友達が、危ないの」

絢子「……杏子ちゃん、か」

まどか「……うん」

絢子「そいつはあんたの友達じゃないだろ」

まどか「!?そんな言い方!」

絢子「あたしらの、家族じゃないか」

まどか「……!」

絢子「……家族が命張って、なんかよくわかんねーのと戦ってんだろ?」


杏子「くっ、あたしだって!行くぜ、タオパイパイ運動始め!」ビュンッ


絢子「家族が待ってろっていったんだろ?」


杏子「くそ失敗した!ワルプルギスの夜ってのはなんてやつだ!」


絢子「じゃぁ……」

まどか「……うん」


杏子「でも……こっから先は絶対に通すかよ!!」


絢子「行くしかないよなぁ……?」

まどか「……だよね」

絢子「迷惑かもしれないけど……大事な娘が危険冒してるってのにこんなところで
燻ってられるかよってな……ははっ」

まどか「ウェヒヒ」

絢子「まどかも、お姉ちゃんが心配で仕方ねーよな?」

まどか「え?」

絢子「え?」

まどか「わたし、妹?」

絢子「だろ?」

まどか「え?」

絢子「え?」

絢子「うひゃー。風半端ねー」

まどか「うぅ……スカート履いて来なければ良かった……」

絢子「んなもん見たい奴には見せりゃ良いんだよ。大事な所を隠せてればそれで良いんだって」

まどか「そ、そうかな……」

絢子「あぁ」

まどか「で、でも恥ずかしいよぉ……」

絢子「まぁそれが乙女心って奴だよなーっと……おっ、まどか、こっちこい!」

まどか「何?どうしたの?」

絢子「メルセデス発見!いやぁ、ちゃんと非常時の交通ルールを護っているみたいだねぇ」ガチャッ

まどか「ちょっとママ!?良いのそんなことして!?」

絢子「良いんだよ。家族の為にこっちは命はってんだ、それくら許してくれるさ」

まどか「もぅ……」ガチャッ

絢子「ひゃーこりゃ半端ないねぇ!よし決めた!あたしが社長になったら絶対メルセデス買う!」

まどか「うぅ酔いそう……ってママ、足元に何か――ってこれ、銃?なんか一杯ある!」

絢子「マジか!?」

まどか「あっ、これRPGだ!前にほむらちゃんに見せてもらったやつ!」

絢子「ほむらちゃん?あぁ、前にあんたが話してた子か。何者なんだその子?」

まどか「本当……なんだったんだろうほむらちゃんは……」

絢子「……?まぁいいや、これが終わったらうち連れて来なよ?」

まどか「ほむらちゃん今何処にいるのか解らないよ……」

絢子「随分と問題を抱えた子みたいだね……しっかし、一体何処のテロリストの代物なんだこれ……?」

まどか「……ねぇ、もしもこればれたら、わたしたち、まずいのかな……?」

絢子「んー……」

まどか「ま、ママっ?」

絢子「……良いこと考えた……!」

まどか「え?」

杏子「はぁ……はぁ……!」

杏子「くそ――くっそたれぇ!!」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

杏子「笑ってんじゃねぇ!」

ボォォォォォ

杏子「ぐぁっ!!」ズザザザザザザ

杏子「……うっ……」

杏子「……何が楽しいんだ、何が気持ち良い……そんなに自暴自棄になって何が……」

杏子「……はっ。そんなの解ってるじゃねーか……全部壊すのは気持ち良い。壊して奪って、
自分の物にしたときは本当に気持ち良いよな……あたしもそれ、知ってるよ……」

杏子「……でもさ……悪いけどあたしには心配な人達がいる。こんなあたしを、心配してくれる人達が居るんだ……」ズサッ

杏子「だから、てめーをぶっ壊してやる」ギロッ

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハ!」

杏子「笑ってられるのも、今のうちだ――」

ドゴォンッ

絢子「おっし、ガソリン満タン!」

まどか「ママ……何するつもりなの……?」

絢子「ん、いやちょっとね……あ、そうだまどか、あんたにお願いがあるんだけど。ちょっと車から
出てくれない?」

まどか「え?あ、うん何ママ?」ガチャッ

絢子「またな」

ブゥゥゥゥゥゥン

まどか「え?――ママ!?ちょっと、ママ!!」

絢子「」ヒラヒラ

まどか「ママ!!ママぁ!!」

まどか「ママあああああああああああああああああ!!」

絢子「いやぁ、我ながら気障なことをしたもんだ。はっはっはっはっ。
こりゃ、帰ったらまどかに怒られるかもしれねーな!」

絢子「大丈夫……算段は付いている……もしもまどかや杏子ちゃんの言うとおりこれが
化け物の仕業なら……あのビルが不自然に渦巻いているあそこが野郎の居所ってわけだ」

絢子「問題ない……このままフルスロットルでかっとばせば奴が欄干を通り過ぎる瞬間に
これをぶちこむことが出来る……」

絢子「寸前であたしは川に飛び込んではいただいま……よし、大丈夫だ」タラリッ

絢子「ははっ……まさかこんなハリウッドみたいなことを自分がするときが来るなんてな……
いくら若い頃からやんちゃしてたからってまさかここまで来るなんて……あたしすげー」ガチャッ

ビュゥゥゥゥゥゥ

絢子「……やるんだ、大丈夫、帰れる、絶対に……四人目だって昨日仕込んだ、帰るしかない」

絢子「ついでに杏子ちゃんも拾って帰るんだ……あたしらの家に!」

絢子「おらぁっ!てめえはとっとと眠ってろクソ野郎!!」ダッ

ドォンッ

まどか「ママぁ!!そんなの嘘だよ、おかしいよ!ママ、ママぁ!!」

QB「まどか」

まどか「QB……!」

QB「やれやれ、魔女が見えていないというのに鹿目絢子も無茶をするもんだね。
訳が分からないよ」

まどか「QB、ママを!」

QB「それが君の願いかい?」

まどか「えっ……」

QB「僕なら、君のお母さんを助けてあげれるよ?その代わり、君には魔法少女となって
魔女と戦う使命を追ってもらうけれど」

まどか「……わたしは」

QB「まどか、僕と契約して、魔法少女になってよ」

まどか「……嫌だ」

QB「え?」

まどか「絶対に嫌だ」

QB「まどか。僕は君は君たちが言うところの心の優しい子だと思っていたけれど、違っていたようだね。
君は佐倉杏子も、鹿目絢子も、その他多くの命がどうなろうともまるで意に介さないと、そういうことかい?」

まどか「嘘ばっかり……あなたの言うことなんて嘘。全部嘘。あなたが、自分には感情がないって言っているけど
わたしは今のあなたがとても焦っているように見えるよ、QB。あなた、本当は今悔しくて仕方ないんでしょう?」

QB「そんなことあるわけないじゃないか。それは君の錯覚でしかない」

まどか「それも嘘。それに、あなたがわたしがあなたと契約すれば皆を救えるって言ったのも全部嘘。嘘でしょ?
わたしは契約したら、魔女になって、皆を殺して、地球を滅ぼしてしまう……ほむらちゃんが言ってたよ」

QB「そうなるかもしれないね」

まどか「そうなんだね」

QB「可能性の話だ」

まどか「嘘つき」

QB「そもそも事実が確固として存在しないのだから、曖昧な表現に落ちるのは仕方ないだろう」

まどか「『無理に決まっているじゃないか』」

まどか「やっぱり、あなたは嘘つきだったんだね」

QB「……」

まどか「わたしは、魔法少女にはならない」

まどか「わたしはわたしを正直に護ると言ってくれた人達の味方で、わたしに嘘を吐く人の敵」

まどか「これがわたしの答えだよ、インキュベータ」

QB「……そうか、なら仕方ないね。お別れだ、鹿目まどか。多分、もう二度と会うこともないだろう」

まどか「そうだね――」

ビュゥゥゥゥゥ……

QB「最後に一つだけ。今君に接近しているそのビルを回避するのに君は僕ではなく他の誰かを、
そうだね、こんなときに君のそばにいない君の大事な人たちを信頼するのかな?
まぁ僕としてはどちらでも良いけれど、君がもしも僕と契約を望むのなら、君はその魂を対価に
して、何を願う?」

まどか「……わたしは――絶対に――!!」



              
              まどか「皆を信じる!!」




          


            「「「間一髪、ってところだった(わ)ね」」」







杏子「あんたは……!」

マミ「全く、手の掛かる後輩ね。一人でこんな無茶をして……」

杏子「なんで……あんたが……!」

マミ「当然でしょう?このわたしの居ない間にこの見滝原で好き勝手させてやるもんですか」

杏子「そうじゃない!どうしてあんたは!!」

杏子「そう……自分勝手なんだよ……」

マミ「……ごめんなさい。今まで不在にして本当に申し訳なかったわ……わたしも、あのときは
錯乱していて……」

杏子「錯乱なんてもんじゃねーよ……発狂だよあれは……」

マミ「あはは……ま、まぁいいじゃない!それよりも、あいつよ!」

杏子「良くない……もっとだ、もっとあんたには沢山言いたいことがあるんだ……でも、それよりもあいつだ」

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハ」

マミ「……魔法少女コンビ、再結成ね」

杏子「けっ……良いさ、やってやるよ。好きなだけ暴れてやる……だから、背中は任せたよ、マミさん」

マミ「えぇ!どんっと先輩に任せなさい」

杏子「本当に調子良い奴……良いさ、あたしも今はちょっと気分がいいからね……久しぶりにやってやるよ」

杏子「ロッソ・ファンタズマ!!」

ガシッ

絢子「うっ――って……あ、あれ……落ちて……ない……?」

絢子「どうなってんだ……?」

かずみ「こんばんわ!死にたがりのお姉さん!」

絢子「え?あ――え?」

シュルルルル

絢子「あ……あんた……えっと……」

かずみ「わたしはかずみです!それからこっちが海香、薫、サキ、未来、リコ、里美!
わたしたち七人合わせて――プレイアデス聖団です!」

絢子「あ――あはは!なんだよそれあはははは!」

かずみ「あ、これはちょっとひどい!」

薫「まぁ仕方ないんじゃないかなー」

絢子「いやぁごめんごめん!別に馬鹿にしているわけじゃないんだよ、ただ、まぁいいや、ありがとうな、
プレイアデス聖団さん」ナデナデ

かずみ「えへへー」

サキ「それよりも、今から貴方を安全な場所まで保護させてもらいます。此処から先は私達だけの領域です。
一般人がいると遅かれ早かれ邪魔になってしまうので」

絢子「邪魔、か……こんなに早くそう言われるとは思ってなかったよ」

海香「辛辣な態度で恐縮ですけれど、理解してください」

絢子「解ってるよ……解ってる。でも向こうにはあたしの大切な娘が居るんだ……あんたたちはその子を絶対に死なせないって
誓ってくれるのか?それができないなら、あたしはやって後悔せず、あの子と一緒に死んでやるつもりだ」

ニコ「その覚悟やよし。だから私たちに任せてください。その子が死んだらあたしらの魂くれてやりますよ」

未来「ニコ、なんだその勝手な約束!」

絢子「……ははっ。んなもんいらねーよ」

絢子「……解った、あんたらを信用する。だから絶対に、あの子を」

かずみ「はい!て言ってもわたしたちはお姉さんや逃げ遅れた人たちの保護が仕事だから、それが終わるまで戦いに参加できないけどね!」

絢子「んだよそれおい!ほらとっとあたしを避難所に連れて行け!ちんたらしてんじゃねーぞ!」

里美「あはは……元気な人……」

キリカ「君の愛、確かに見せて貰ったよ」

まどか「え……あ、あなたは……?」

キリカ「わたしは呉キリカ。君は、鹿目まどかだね?」

まどか「は、はい……でも、どうしてわたしの名前を?」

キリカ「それは、その、あれだ、些細だ……とにかくわたしたちは君を保護させてもらう。
君がそうするに値する人物だと判断させてもらったからね」

まどか「わたし……達?」

キリカ「あぁ、わたし達――織莉子、連れてきたよ」

織莉子「……初めまして、鹿目まどかさん。美国織莉子と申します。以後、お見知りおきを」

まどか「あ、どうも初めまして……鹿目まどかです」ペコッ

織莉子「……」ジー

キリカ「……」ジー

まどか「あ、あの、どうか、しましたか?わたしの顔、何かついてますか?」

キリカ「いや、そうじゃないよ。ただね」

織莉子「えぇ……やはり間違っていたのは、私達だった……それを痛感したというだけです」

まどか「(あちゃーそういうタイプの人かー)」

キリカ「さて、と。鹿目まどかの救出も終了したことだし、わたしは恩人の手伝いをしてこようかな。
あ、織莉子。浮気は絶対に許さないからね?」

織莉子「ふふっ。キリカは子どもみたいなこと言うのね」

キリカ「あー!またわたしをそうやって子ども扱いするー!……織莉子なんか織莉子なんか織莉子なんか!」

織莉子「……嫌い?」

キリカ「……大っ好き!!」

まどか「(ノ∀`)アチャー」

杏子「おりゃあああああああああああああ!!」ダダダダダダッ

ボォォォォォ

杏子「うおっ、ととっ!」

杏子「けっ、当たるかよ!」

キリカ「余所見は禁物だよ!」

杏子「え?ってうわぁ!?なんか真上からビルがゆっくり落ちてきてる!?」

キリカ「良いから走って!一気に駆け抜ける!」

杏子「お、おう!ってあんたは?」

キリカ「今日は自己紹介の多い日だ。わたしは呉キリカ、巴マミに救われた人間さ」

杏子「救われたって……何したのあの人」

キリカ「彼女は偉大だね。織莉子の次に敬服に値するよ!」

杏子「織莉子って……誰だよ……?」

かずみ「マミさん!」

マミ「あら、皆。もう終わったの?」

サキ「この街の住人は全て避難所へ送り終えたよ。尤も、あんな無茶をするのは鹿目絢子ただ一人だったけどね」

マミ「そう、無茶をするのね……となると、鹿目さんもか……彼女は、美国さんたちがなんとかしてくれているかな」

薫「そんじゃぁ、あたしらも行くとしますか」

未来「よぉーし!さぁ皆、僕のベアに乗ってくれ!」

未来「ラ・べスティア!」

ニコ「まるで怪獣大乱闘みたいだなー」

海香「みたいというかそのものね」

里美「あはは……あ、マミさん、どうしたんですか、浮かない顔して……?」

マミ「え?あ、いや、ちょっとね……役者がまだ揃ってないなって」

マミ「(……暁美さんと美樹さん……一体……何処に……)」

杏子「やべえ勝っちゃった」

マミ「楽勝だったわね」

まどか「皆、ご苦労さま!」

織莉子「おかえり、キリカ」

キリカ「ただいま」

絢子「祝杯じゃー!」

プレイアデス聖団「おー!」

そのとき、闇の回廊が開いた

まどか「えぇー?」

心を殺せ……

  世界を殺せ……

    時を殺せ……


     ほむら「「闇に堕ちすぎて心無くしたワロタwww」」さやか


                        恋を断ち切れ……

                   世界を断ち切れ……

              心を断ち切れ……




              ほむら「「でもお前は殺す」」さやか








まどか「いい加減にしてよ」

~闇の世界~

ほ・さ「「お前の所為でまどかに怒られた」」

さやか「お前のせいだろ」

ほむら「嫌お前のせいだよ」

さやか「まどかに謝って来いよ早く」

ほむら「なんで私が。お前が行きなさい」

さやか「なんであたしが」

ほむら「私こそなんで」

QB「なんで僕まで此処に……」

ほむら「心無い(笑)先輩ちぃっすwww」

さやか「心無い(笑)先輩いつものやってくださいよwww」

QB「せーのっ」

ほむら「「訳が分からないよ」」さやか

QB「きゅっぷい」

終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom