あかり「あかり、これから京子ちゃんに告白するよぉ!」(147)

結衣「はっ?」

ちなつ「はっ?」

2人「「はぁぁぁぁぁ!?」」

あかり「あかり、気付いちゃったんだぁ…」

あかり「京子ちゃんがあかりを弄るのは、あかりの事が好きだからだって」ホワホワ

2人((それは、絶対に無い!!))

ちなつ「…どうします、結衣先輩?」ヒソヒソ

ちなつ「あかりちゃん、120%フラれますよ」ヒソヒソ

結衣「いや、あいつの事だから面白そうだからって逆にOKするかも…」ヒソヒソ

ちなつ「あかりちゃん、告白なんてやめときなよ!」

結衣「そうだよ、これで京子にフラれたら部室で気まずくなるよ?」

あかり「あかりは京子ちゃんに告白するのやめないよ!」

あかり「どうしてもって言うなら、みんな一緒に京子ちゃんに告白しようよぉ!」

2人「「えぇぇぇぇ!?」」

ちなつ「ちょっと、あかりちゃん!?」

結衣「何で、急にそんな話になるんだよ!?」

あかり「だって、2人はあかりと京子ちゃんが付き合うのが嫌なんでしょ?」

あかり「なら、みんな一緒に告白すれば誰が選ばれても恨みっこ無しだよねぇ?」

ちなつ「私はあかりちゃんの為を思って言ってるのに…」

結衣「もういいよ、ちなつちゃん」

ちなつ「…結衣先輩?」

結衣「分かったよ、あかり!みんな一緒に京子に告白しよう!!」

ちなつ「結衣先輩まで何言ってんですか!?」

結衣「…ちなつちゃんも協力してくれるよね?」

ちなつ「ゆ、結衣先輩に頼まれたら断れませんよ…」

あかり「決まりだねぇ♪」

ガラ

京子「みんな、おっ待たせぇーっ!!」

3人「「「………」」」

京子「…ありゃ?」

京子「別に待ってねぇーよ、とか突っ込み入ると思ったんだけど…」

3人「「………」」

京子「何だよ、3人してテンション低いなぁ~!」プンスカ

京子「ほらほら、みんなテンション上げて行こうぜ!!」ブンブン

ちなつ「あの…京子先輩…」

京子「おっ!何だい、ちなつちゃん!?」

ちなつ「…それじゃ、せ~ので言いますよ?」ヒソヒソ

あかり「」コクン

結衣「」コクン

京子「えっと…話振っといて、いきなり放置とかやめて欲しいんですけど…」

ちなつ「京子先輩!!」カッ

京子「うわっ!ビックリしたぁ…」ドキドキ

ちなつ「これから、京子先輩に大事な事を言うので真面目に聞いてて下さいね!」

京子「お、おう」

結衣「すぅーっ…」

ちなつ「すぅーっ…」

あかり「すぅーっ…」

ちなつ「せぇ~~のぉ!!」

結衣「京子のこ…」
ちなつ「京子先輩の事、ずっと前から好きでしたぁ!!」





あかり「ごほっ…ごほっ…」

シーン

京子「ちなつ…ちゃん…?」

ちなつ「えっ」

結衣「」

あかり「げほげほ…うぅ…」

京子「そんな…私と…ちなつちゃんが…両思いだったなんて…」ウルウル

ちなつ「ちょ…嘘でしょ!?」

京子「ち~な~つ~ちゃ~~んっ!!」ダイブ

ちなつ「きゃあぁぁぁぁぁああっ!!」


ドサ

京子「ちなちゅ~ちなちゅ~」モフモフ

ちなつ「ちょっとぉ!やめて下さいよ、京子先輩!!」

京子「このモフモフが今日から私の物になるんだよね!?」モフモフ

ちなつ「何言ってんですか!私は京子先輩の物じゃありません!!」

ピタ

京子「……」

ちなつ「…あれ、京子先輩?」

京子「ごめんね、ちなつちゃん…」

京子「そうだよね、ちなつちゃんは物なんかじゃ無いよね」

ちなつ「いえ、それはそうですけど…」

ちなつ「別に、そういう意味で言ったんじゃ」

京子「私、ちなつちゃんに告白されて…その、嬉しすぎて…」

京子「ちょっと、訳分かんなくなってたよ!」

ちなつ「京子先輩…」

京子「お詫びと言っちゃ難だけど…」

京子「私の返事も一応聞いてくれる?」

ちなつ「!!」ドキ

京子「あはは、答えは分かりきってるのに改めて言うのも変かなぁ?」

ちなつ「い、いえ!そんな、変じゃありませんよ!!」

京子「それじゃ…」

ちなつ「でも」

ちなつ「少しだけ、待って貰えますか?」

京子「…ちなつちゃん?」

ちなつ(ここで、京子先輩の返事を聞いたら引き返せなくなる!)

ちなつ(今、本当の事を言えばショックは小さく済むかも…)

ちなつ「あ、あの!京子先輩!!」

京子「…何、ちなつちゃん?」

ちなつ「はぅぅ///」カァー

京子「?」

ちなつ(何で、こういう時に限って真顔なのよ!///)

ちなつ(って言うか、私が真顔に弱すぎぃ!?///)

京子「どうしたの、顔赤いよ?」

ちなつ「な、何言ってんですかぁーっ!!///」ポシュー

ちなつ「全然、赤くなんてなってないですよぉ!!///」ボッボッ

京子「えっ…何、ツンデレ?」

ちなつ「ち、違っ!」

京子「はぁ…もう幸せ過ぎて、何もする気になれないよ…」

京子「結衣、あかりぃ!」

京子「私とちなつちゃん先帰るけど、別にいいよね?」

結衣「」

あかり「ゆ、結衣ちゃん!」ユサユサ

結衣「んっ…えっ…あぁ…」

京子「よし!んじゃ、帰ろっか?」

ギュッ

ちなつ「ひぃ///」ドキ

ちなつ(真面目モードの京子先輩、何かやだぁ…///)

帰り道

京子「あぁ、恋が実っただけで景色が変わって見えるよ…」

ちなつ「きょ、京子先輩…さっきから喜び過ぎ…///」

京子「だって、しょうがないじゃん…」

京子「私、一生片思いで終わると思ってたんだよ?」

ちなつ「えっ」

京子「ちなつちゃんが結衣の事、散々好きだ好きだって言うからさぁ」

ちなつ「それは…」

ちなつ(今でも)

京子「…ちなつちゃん」

京子「私は、結衣の代わりなんかじゃ無いよね?」

京子「安心して、いいんだよね?」

ちなつ「京子先輩…」

ちなつ「京子先輩は京子先輩です!」

ちなつ「結衣先輩の代わりなんかじゃ、ありませんよ?」

京子「ち…ちな…」ジワリ

ちなつ「!!」ドキ

京子「あっ…あれれ…」ポロポロ

ちなつ「な、何泣いてるんですか!?」

ちなつ「やめて下さいよ、そういうの!!」

京子「違っ…泣くつもりなんて…」ポロポロ

ちなつ「」ジワリ

京子「ち、ちなつちゃん!?」ドキ

ちなつ「」ポロポロ

京子「貰い泣き!?ごめん!今涙拭くから、ちなつちゃんも泣き止んで!!」フキフキ

ちなつ(嘘はついてないのに、どうしてこんなに胸が痛むんだろう…)

ちなつ宅

ガチャ

ちなつ「ただいま」

ともこ「ちなつ?お帰りぃ…」

ともこ「って、どうしたのよ!その顔は!?」

ちなつ「…ちょっと、いっぱい泣いちゃったかも」

ともこ「何か、学校で嫌な事でもあったの?」

ちなつ「嫌な事…で、いいのかな?」

ともこ「?」

ちなつ「好きな先輩に頼まれて、好きでも無い先輩に告白しちゃったぁ!」

ともこ「…これは、思ったより重そうねぇ」

ともこ「……」

ともこ「…そういう事」

ちなつ「どうしよう、お姉ちゃん!」

ともこ「最近の中学生は進んでるわねぇ…」

ちなつ「茶化さないでよ!!」

ともこ「ご、ごめんなさい!」

ともこ「…でも、この場合ちなつも含めて必ず誰かが傷付くわね」

ちなつ「……」

ともこ「ちなつは、どうしたいの?」

ちなつ「やっぱり、好きな先輩と付き合いたいかな…」

ともこ「それなら、早めに誤解を解いた方がいいんじゃないかしら?」

ちなつ「私も、そう思ってるんだけど…」

ともこ「だけど?」

ちなつ「いざ一緒に居ると、この人でもいいかなって思っちゃうのよ!」

ともこ「…お姉ちゃんにはお手上げね」

翌日

ピンポーン

ちなつ「はい…」

ガチャ

京子「ちなちゅ~グッドモーーフモフモフモフ」モフモフ

ちなつ「ちょっとぉ!朝からそういう事するの、やめて下さいよぉ!」

京子「いいじゃん、いいじゃん!私達、恋人同士なんだからさぁ!」

ちなつ「もぉ~!あんまり調子に乗ってると本気で怒りますよ!!」カッ

京子「おぉう…相変わらず凄い迫力だねぇ…」

ちなつ「ったく」プイ

ちなつ(…何よ、昨日の真面目モードはどうしたって言うの?)

ちなつ(決めた!学校に着くまでに、絶対にフッてやるんだから!!)

登校中

京子「ちなつちゃん、手繋ごうよぉ~」

ちなつ「」スタスタ

京子「ちなちゅ~」

ちなつ「はぁ…」

ちなつ「ところで、結衣先輩はどうしたんですか?」

京子「邪魔だから、置いてきた!」

ちなつ「」イラ

ちなつ「…あかりちゃんの方は?」ヒクヒク

京子「あ~今日、学校休むってさぁ~」

ちなつ「へっ?」

京子「何でも、失恋のショックから立ち直れないとか…」

京子「あはは、あかりが恋愛とか笑っちゃうよなぁ!」

ちなつ(それには同意だけど、結衣先輩とあかりちゃんの立場逆転してない!?)

ちなつ(いくら幼なじみとは言え、2人の扱いが酷過ぎるわよね)

ちなつ(あっ…これ、別れ話の切り口に使えるかも!)

ちなつ「京子先輩…」

京子「何、許してくれるの?手繋いでくれる!?」

ちなつ「いえ、そうじゃありませんけど…」

京子「ちぇっ」

ちなつ「京子先輩は結衣先輩やあかりちゃんの事、気になったりしないんですか?」

京子「気になるって…好きとか、そういう類の?」

ちなつ「はい、特に結衣先輩とはあんなに仲が良いじゃないですか…」

ちなつ(羨ましいくらいに)

京子「…結衣とあかり、ねぇ」

京子「それ、ちゃんと答えたら手繋いでくれる?」

ちなつ「…そう来ますか」

京子「私、テストとかでも解答を先に書いてから式を付け足すんだよ?」

ちなつ「…それはまた、無駄に起用ですね」

ちなつ「はぁ…分かりましたよ…」

ちなつ(正直、京子先輩の恋愛観には凄く興味があるし)

ちなつ(まぁ、別れ話を切り出すタイミングなんて幾らでもあるよね?)

京子「んじゃ、まずは結衣から!」

京子「小さい頃は私の王子様だったんだけどさぁ…」

京子「最近は、ちょっと弱さが目立つよねぇ~」

ちなつ「っ…そんな事!!」

京子「ま、そこが結衣らしくていいんだけどさ!」

ちなつ「何ですか、それ!?」

ちなつ「ハッキリして下さいよ!!」

京子「…キスする?」

ちなつ「い、要りません!!」

京子「ほんじゃ、次はあかりね!」

京子「あかりは、別に居なくても平気かなぁ…」

ちなつ「あかりちゃん…不憫な子…」

京子「居たら居たで楽しいけどね?主に反応が」

ちなつ(これでどうして、あかりちゃんは相思相愛だなんて勘違いするんだろう?)

京子「ちなちゅ、ご褒美頂戴!」

ちなつ「…もう、仕方ありませんねぇ」

ギュッ

京子「うへへ、ちなつちゃんの手暖けぇ~」

ちなつ(本当、この京子先輩には全くときめかない)

教室

ちなつ「はぁ…」

向日葵「あら、吉川さん」

向日葵「ため息をつくと、幸せが逃げてしまいますわよ?」

ちなつ「向日葵ちゃん…」

向日葵「何か、悩み事があるなら何でも聞いて差し上げますわ!」

ちなつ(好きな人の居ない向日葵ちゃんに相談しても無駄よね…)

ちなつ(いいや、適当に京子先輩にそっくりな櫻子ちゃんの事聞いちゃえ)

ちなつ「向日葵ちゃんは、櫻子ちゃんの事どう思う?」

向日葵「な、何故いきなり私(わたくし)の相談になっているんですの!?」

ちなつ「えっ…向日葵ちゃん、櫻子ちゃんの事で何か悩んでるの?」

向日葵「ハッ!!///」ボッ

ちなつ「もしかして、実は櫻子ちゃんの事が好きだったりとか?」

向日葵「そ、そんな事ある訳無いですわ!!///」カァー

ちなつ「そうよねぇ…私も友達ならともかく、恋人にはしたく無いかな…」

向日葵「……」

ちなつ「…向日葵ちゃん?」

向日葵「吉川さんは、櫻子のどの辺りが気に入らないんですの?」

ちなつ「気に入らないとか、そういう話じゃないよ!?」

向日葵「では、何故恋人にしたくないと断言するのかしら?」

ちなつ(向日葵ちゃん、これ完全に怒ってるよね?)

ちなつ(やっぱり、向日葵ちゃんは櫻子ちゃんの事が好きなんだ…)

ちなつ(それならそれで、相談相手には適任かも!)

ちなつ「あっ!櫻子ちゃん!!」

向日葵「えっ!?///」バッ

ちなつ「……」

向日葵「…あっ」

ちなつ「向日葵ちゃんは、櫻子ちゃんのどの辺りが好きなの?」

向日葵「吉川さん、少し意地悪が過ぎますわよ!?///」カァー

ちなつ「大丈夫だよ、誰にも言わないからぁ♪」

向日葵「…本当ですの?」

ちなつ「私が櫻子ちゃんの事を狙って無いのは知ってるでしょ?」

向日葵「分かりました、私(わたくし)は吉川さんを信じますわ!」

向日葵「聞かれるとマズいので、次の休み時間にトイレで落ち合いましょう!」

ちなつ「オーケーだよ、向日葵ちゃん!」

休み時間

向日葵「トイレの個室に2人で入ると、変な気分になりますわね///」キョドキョド

ちなつ「…うん、ちょっぴりドキドキするかも///」ドキドキ

ちなつ「向日葵ちゃんの吐息がくすぐったいよ///」ハァハァ

向日葵「わ、私(わたくし)はそんなつもりで言ったんじゃ!///」アセアセ

ちなつ「って、向日葵ちゃん動揺しすぎ!」

ちなつ「そんなんじゃ、思いを伝える前に櫻子ちゃんにバレちゃうよ?」

向日葵「な、何故そこで櫻子の名を出しますの!?///」カァー

向日葵「す、好きと言いましても…その…///」

向日葵「手を繋ぎたいとかキスしたいとか、そんなんじゃありませんのよ!?///」

ちなつ「んも~向日葵ちゃんは、だらしないわねぇ!」

サワ

向日葵「あっ///」ビクン

プニプニ

ちなつ「ふふ、柔らかい唇…」

向日葵「よひかわひゃん!?」モゴモゴ

チュブブ

向日葵「んふぅぅ!?///」ビクン

ちなつ「向日葵ちゃんの口の中…暖かいね…」

向日葵「ひょんな…ちゅっ…んんっ!!///」モゴモゴ

チュポン

向日葵「はぁ…はぁ…吉川…さん…///」

ツー

ちなつ「…どう、緊張はほぐれた?」

向日葵「頭が…ぼ~っと…しますわ…///」トローン

ちなつ「向日葵ちゃんが誘うのが悪いんだからね?」

向日葵「ま、まだ口の中に異物感が残ってる…///」ハァハァ

ちなつ「…それで?」

ちなつ「向日葵ちゃんは、ハッキリ言ってお馬鹿な櫻子ちゃんのどこがいいの?」

向日葵「わ…分かりませんわ…///」ハァハァ

ちなつ「えっ…分からないの?」

向日葵「えぇ…気付いたら…その…好きになっていましたの…///」ハァハァ

ちなつ「ふぅ~ん…あの手のタイプを好きになるのって、本能のレベルなのね…」

ちなつ(私には分からない感覚だなぁ)

向日葵「吉川さん…あなたは、一体…誰が好き…なんですの?///」ハァハァ

ちなつ「……」

ちなつ「…私は」

ちなつ「私が好きなのは結衣先輩だけだよ?」

給食

櫻子「しゃーっ!あかりちゃんの分の給食も私のもっのぉー♪」

向日葵「櫻子!あなた、何を居ない人の分までよそってるんですの?」

櫻子「いやぁ…何か今にもあかりちゃんが机の下からちょっこり出てきそうでさぁ…」

ちなつ「それ、あかりちゃんが聞いたらきっと涙を流して喜ぶよ」

京子「ほんじゃ、あかりの分の給食は私が食べてやろう!」ヒョッコリ

櫻子「ひょえぇぇぇぇぇ!?」ガチャン

ちなつ「きょ、京子先輩!?」ビク

向日葵「歳納先輩、何故1年生の教室にいらっしゃるの!?」

京子「それは、私がちなつちゃんの恋人だからに他ならない!!」

ちなつ「ちょっ…先輩、そんな大声でっ!」

ザワザワ

ちなつ「ひぃぃぃぃぃ!!」

向日葵「吉川さん…これは一体…」

ちなつ「向日葵ちゃん、違うんだよ!これは誤解でっ!!」

京子「そう…あれは昨日の放課後の出来事だった…」

京子「私が部室に入ると、そこには私に熱い視線を送るちなつちゃんの姿が…」

ちなつ「えぇい!いい加減に黙らんかぁ~い!!」

チュブブ

京子「はぷっ!?」

チュー

京子「……」

京子「………………」

京子「……………………………」

京子「っ!!」ビクン

京子「ごふっ、ごふっ、ごふっ!」


タパパ

櫻子「ぶっあははぁ~!歳納先輩、鼻から牛乳出してるぅ~!!」ケラケラ

向日葵「大丈夫ですか、歳納先輩!?」

京子「うぅぅ…ちなつちゃん、いきなり口に牛乳突っ込むなんて酷いよぉ…」

ちなつ「京子先輩がある事ない事、言うからでしょ!?」

京子「えっ…全部、あった事なんだけど?」

ちなつ「ぐっ…」

京子「どうせ口を塞がれるなら、ちなちゅっちゅっが良かったなぁ~」

ちなつ「もう、馬鹿な事言ってないで!さっさと出て行って下さいよ!!」

櫻子「えぇ~歳納先輩、面白いから一緒に給食食べたいよぉ~」ブー

京子「一票!」チラ

向日葵「…まぁ、来てしまったものは仕方無いですわよねぇ」

京子「二票!」チラ

ちなつ「わ、分かりましたよぉ…」

ちなつ「けど、給食食べたらちゃんと戻って下さいよ?」

京子「よっしゃ~~!!」グッ

ちなつ「……」パクパク

向日葵「……」モグモグ

櫻子「歳納先輩、見てて下さいねぇ!」

京子「おっ何だ何だ!?」

櫻子「びろぉ~ん!」グニャ

京子「あはははは、すっげぇ顔~」

京子「よし、私もお返しだぁ!!」グニャニャーン

櫻子「ぶぶぅ!!」ガチャン

ちなつ「……」パクパク

向日葵「……」モグモグ

ちなつ(京子先輩、私に会いに来たんじゃなかったの!?)

向日葵(櫻子と話が噛み合うなんて、羨ましいですわ…)

京子「あはははははははっ!!」

櫻子「ひーっ…ひーっ…」

ちなつ「は
向日葵  ぁ」

キーンコーンカーンコーン

京子「んじゃ、また放課後部室で会おうね!ちなちゅ!」

京子「ばびゅーーん!!☆」

ガラピシャ

ちなつ「…京子先輩、やっと帰ってくれたよ」

向日葵「結局、昼休みが終わるまでずっと居ましたわねぇ…」

櫻子「歳納先輩カンバ~ッチ!!」

向日葵「それを言うならカムバックですわよ!!」

櫻子「アルコール!アルコール!」パチパチ

ガラ

京子「呼んだかい!?」

ちなつ「呼んでません!!」

向日葵「櫻子もいい加減になさい!」

ゴッ

櫻子「ぐえっ!?」

放課後

ちなつ「はぁ…」

ちなつ「私も私で、何で律儀に部室に来てるんだろう」

京子「モフモフモフモフ~♪」モフモフ

結衣「……」シュン

ちなつ「ハッ!!」

ちなつ「助けて下さい、結衣先輩~!!」ダキ

結衣「ちなつちゃん!」パァー

京子「っ!!」ガーン

京子「ちなつ…ちゃん…」

ちなつ「…京子先輩?」

京子「やっぱり…私より、結衣の方が…いいの?」

ちなつ「い、いえ…そういう訳では!」

京子「本当?」

ちなつ「えぇ、まぁ…」

京子「ごめん…私、ちょっと浮かれ過ぎてたよ…」

京子「今度から、なるべく自分で気付いてセーブするから許して!」

ちなつ「は…はい…」

ちなつ「ハッ!!」

ちなつ(じゃなくて!!)

ちなつ「今度、私に不快な思いをさせたらすぐ別れますからね!」

京子「…うん、分かったよ!!」グッ

ちなつ(時限爆弾、取り付け成功!)

ちなつ(後は、京子先輩がふざけるのを待つだけね!)

京子「その代わり…」

ちなつ「えっ…」

京子「私がちなつちゃんに嫌な思いをさせない限りは絶対に別れないでね?」

ちなつ「いいですよ!」

ちなつ(京子先輩が、このくらいで大人しくなる訳ありませんからね!)

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