ちなつ「京子先輩をボコボコにするの楽しすぎwww」 (130)

京子「ち、ちなつちゃん、もうやめてよぉっ」

ちなつ「はぁ?何言ってるんですか?まだこれからですよ?」


そう言うと私は京子先輩の髪を掴んで引っ張り上げた


京子「い、いたいいたいっ!痛いって!」

ちなつ「ふふふ、そうやって嫌がってる京子先輩って、普段と違って凄く可愛いですよ?」ニコ

京子「ひ、ひぃっ!」

ちなつ「じゃあ行きますねぇ♪」

ガツッ

ガツッ

ガツッ

京子「あ、ああぅっ……」

ちなつ「ほら、京子先輩、ちゃんと立って?」

京子「う、ううぅっ、も、もう立てないよ……」ガクガク

ちなつ「あれ?私の言う事に逆らうんですか?」

京子「……!」

ちなつ「まだそんな元気があるようで、私凄く嬉しいですよ」

京子「た、立つよ、立つからもうお腹殴らないでっ……」

ちなつ「ゆっくりでいいですよ、その間に私もちょっと準備してますから」

京子「う、ううっ……」フラフラ

ちなつ「……」ゴソゴソ

京子「ほ、ほら、立ったよちなつちゃん、だからもう……」フラフラ

ちなつ「あ、ご苦労様です、京子先輩」

京子「え、ち、ちなつちゃん?木刀なんて持って何を……」

ちなつ「何をって、そんなの決まってるじゃないですか」

京子「え……」

ちなつ「これでね、京子先輩の大切な所を……壊して上げるんですよ」

京子「え、た、大切な所って……や、やだっ、やめてよちなつちゃんっ!も、もうっ!」グスッ

ちなつ「はいはい、泣いたって結衣先輩は助けに来てくれませんよ……」

京子「ひっ」

ちなつ「まだ時間はたっぷりあるんです……沢山、楽しみましょうね」

京子「や、やだ……」



京子「やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

~翌朝~

~登校路~


結衣「ふう、何とか親戚の用事も終わったし、今日は部活に参加できそうだな……」

結衣「お、あれは……」

京子「……」トボトボ

結衣「おーい、京子~」

京子「……」トボトボ

結衣「あれ、聞こえなかったのかな……」タタタッ



結衣「おーい、京子?」ポンッ

京子「ひっ!」ビクッ

結衣「そ、そんなびっくりしなくてもいいだろ……」

京子「あ……なんだ……結衣か」

結衣「どうした?何か元気が……というか、その目どうしたの!?」

京子「え……」

結衣「凄いやつれてるよ?それに腕に包帯も……」

京子「……」

結衣「な、何かあったの?」

京子「……」

結衣「京子?」

京子「あ、あの……あのね、結衣」


「あ、結衣先輩おはようございま~すっ!」


京子「……!」

ちなつ「朝から結衣先輩と会えるなんて超幸運ですっ♪」

結衣「あ、ああ、おはよう、ちなつちゃん」

京子「……」

ちなつ「……京子先輩」

京子「は、はいっ!」

ちなつ「おはようございますは?」

京子「……お、おはよう、ちなつちゃん」

ちなつ「あれえ……おかしいなあ、何時もの京子先輩ならもっと元気に挨拶するはずなんだけどなあ?」

京子「……!」

ちなつ「何かあったのかなあ?」

京子「あ……あ……」

ちなつ「何かあって、それを結衣先輩に相談しようとしてたのかなあ?」

結衣「ち、ちなつちゃん?どうしたの?」

ちなつ「え?何がですか?結衣先輩」

結衣「い、いや、何か今の言い方、威圧するみたいな感じだったし……」

ちなつ「もうっ!結衣先輩ったら酷いですぅっ!」

結衣「ご、ごめん……」

京子「……」

結衣「京子?大丈夫?」

京子「あ、あははは、大丈夫大丈夫!」

京子「実はちょっと寝不足でさ、それで元気なかったんだ!」

京子「それ以外は何時もの元気な京子ちゃんだから!心配しないで!」

結衣「けど、お前その腕……」

京子「こ、これは……その……」

ちなつ「……」ジー

京子「……転んだんだよ」

結衣「そ、そっか……」

結衣(転んだだけであんな包帯を巻くほどの傷になるのかな)

結衣(もしなってたら、病院行くくらいの怪我って事になると思うんだけど……)

結衣(それに、ちなつちゃんの様子も何か変だし……)

ちなつ「そう言えば、結衣先輩?」

結衣「え、な、なに?」

ちなつ「親戚の用事って、どうなったんです?」

ちなつ「今日は部活でれそうですか?」

結衣「……」

ちなつ「結衣先輩?」

結衣「あ、ああ……実はもう少しかかりそうでさ」

ちなつ「ええー!昨日で終わるって聞いてたから今日こそ結衣先輩と部活出来ると思ってたのにぃっ!」

結衣「ははは、ごめんね……という訳で、私は今日も部活お休みだから」

ちなつ「ううー、ストレス溜まりますねえ……」

京子「……」

~放課後~


結衣「じゃあ、あかりも昨日は部活出てなかったんだね」

 携帯『うん、あかりも昨日はお姉ちゃんとお出かけしてたから、出れなかったんだぁ』

結衣「そっか……」

 携帯『今日はちゃんと出れるよ?』

結衣「……いや、あかり、ごめん、今日もちょっとお休みしてもらえるかな?」

 携帯『え、どうして?』

結衣「んー……ちょっと、心配事があって、それを確かめたくてね」

 携帯『しんぱいごと?なあに?』

結衣「私の気にしすぎって可能性もあるから、今はまだちょっと言えないかな」

 携帯『そっかあ』

結衣「判ったら報告するからさ、それまでちょっと部活はお休みしてもらえるかな」

 携帯『うん、いいよぉっ』

結衣「ありがと、あかり

結衣(ほんとに、私ったら何を気にしてるんだろう)

結衣(そんな事、あるはずないのにね……)

結衣(けど、けど京子は何か心配事を抱えてるはずなんだ)

結衣(だって、今の京子の目は……)

結衣(ずっと泣き虫だった昔の京子の、眼なんだもん……)


結衣「よし、この物置の中なら見つからないで部室を監視できるな」ゴソゴソ

~数分後~


ちなつ「こんにちわぁ」


シーーーン



ちなつ「あ、そっか、今日はあかりちゃんも結衣先輩もお休みだったっけ……」

ちなつ「はぁ……じゃあ仕方ないですねえ、今日も京子先輩をなぐって」


プルルルルルッ


ちなつ「あれ、電話だ……はい、もしもし」

結衣(……)

結衣(……)

結衣(……今、ちなつちゃん、何て言った?)

結衣(京子を……なぐって……って言った?)

結衣(……い、いやいや、違うよね)

結衣(多分、携帯が鳴ったから途中で言葉が止まっただけで、本当はべつの事を言おうとしてたんだよね?)

結衣(そう、だよね?)

ちなつ「えー、そんなの聞いてないんですけど!」


結衣(ちなつちゃん、誰と話してるんだろう)


ちなつ「京子先輩、私、言いましたよね?逃げたら許さないって」


結衣(……京子?京子と話してるの?)


ちなつ「言い訳は聞きたくありません……明日が楽しみですね」

ちなつ「ああ、もし学校休んでも家まで行きますから」

ちなつ「逃げても無駄ですよ?」

ちなつ「え?なに?ひょっとして泣いてるんですか京子先輩」

ちなつ「マジでわらえるんですけどwww」


結衣(……ちなつちゃん)

結衣(やっぱり、ちなつちゃんは京子の事を……)


ちなつ「じゃ、あかりちゃんに宜しく言っといてください」


結衣「……え?」


ちなつ「ん?」


結衣(しまった……!)


ちなつ「あ、いや、何でも無いですよ、ただちょっと結衣先輩の声が聞こえた気がして……」


結衣(……)


ちなつ「……まさか、そっちに結衣先輩はいませんよね?」


結衣(……)


ちなつ「ですよね、そっちには、いませんよね、そっちには

ちなつ「じゃ、そろそろ電話切りますから、また明日」

ちなつ「何度も言いますが……」

ちなつ「逃げないでくださいね、京子先輩」

ちなつ「私も、ご家族を巻き込むのは嫌ですから」


ピッ


結衣(……)


ちなつ「ふう……」ゴソゴソ



ちなつ「おかしいですよねえ、結衣先輩はいないのに、声だけ聞こえてくるなんて」

ちなつ「ひょっとして、結衣先輩を愛するあまり、幻聴でも聞こえてきたのかなあ」

ちなつ「そ、れ、と、も……」

ちなつ「ひょっとしてこの押し入れに結衣先輩隠れてるとか!」




ガラッ



ちなつ「……あら」



シーーーーン



ちなつ「……はあ、なんだ、本当にただの気のせいでしたか」

ちなつ「幾ら結衣先輩にでも、今の会話を聞かれたらちょっとヤバいですしね……」

ちなつ「もし聞かれてたら……ふ、ふふふ……」

結衣(……)

結衣(……)

結衣(……)

結衣(危なかった……)

結衣(ちなつちゃんが電話切る前に押し入れから天井裏へ避難しておいてよかったよ……)

結衣(……)

結衣(……)

結衣(見つかってたら、どうなってたんだろう……)

結衣(ちなつちゃんと京子の会話、絶対に普通じゃなかった)

結衣(確証は取れなかったけど、多分、ちなつちゃんは京子を……)

結衣(……)

結衣(けど、あかりに宜しくって、どういう事なんだろ)

結衣(あかりもこの事、知ってるって事?)

結衣(……)

結衣(そんなはず、無いよね……)

結衣「……」

結衣「……ちなつちゃんは、帰ったみたいだな」

結衣「そろそろ出よう……」

結衣「取りあえず、明日の朝一番で京子に会おう」

結衣「2人っきりで会えば、きっと京子も素直に助けを求めてくるはず……」

結衣「京子の言質さえあれば、あとはどうとでもなる……」

結衣(まっててね、京子)

結衣(絶対助けてあげるから)

~翌朝~

~歳納宅~


京子「……」フラフラ

結衣「京子!」

京子「……あ、ゆい、おはよう」フラフラ

結衣「ちょっと話が……って」

京子「……なに?」

結衣「……そ、その目の眼帯、どうしたの?」

京子「……」

結衣「きょ、京子?」

京子「……ちょっと、虫に刺されて」

結衣「……!」

結衣(ど、どういうこと?昨日はちなつちゃんは何もしてなかったのに)

結衣(ひょっとして、下校後に京子とちなつちゃん会ったって事?)

結衣(い、いや、昨日のちなつちゃんの言葉から考えたら、次に何かされるとしたら今日の放課後だったはず)

結衣(じゃ、じゃあ、今日の京子は本当に虫に刺されただけ?)

結衣(……)

結衣(……)


「あかりちゃんに宜しく」


結衣(……まさ、か)

京子「……結衣、どうかしたの」

結衣「……な、なんでもない」

京子「……」

結衣「……あのさ、京子」

京子「……」

結衣「何か、具合悪いみたいだよね、京子は」

京子「……そんな事」

結衣「いや、私判るから……だからさ、今日は学校休まない?」

京子「……!」

結衣「大丈夫、私が看病……」

京子「……だめ」

結衣「京子?」

京子「だ、だめ、むり、やすんじゃ駄目、ゆいは知らないんだ、休めないよ、だって!」

結衣「きょ、京子?」

京子「だってうちまでくるって言ったもん、休んでもくるって言ったもん、いえの中ででも」

結衣「お、落ち着いて京子っ」

京子「ば、ばれたくないの、また子供のころみたいにおとうさんやおかあさんにしんぱいかけさせちゃう」

京子「だからなぐられてもなかないでがんばるさいごまでちゃんとたえるよそうすればねちゃんとふたりとも」

京子「ゆるしてくれるからだからわたしさいごまでがんばるよだいじょうぶだから結衣にもめいわくかけないよ」

結衣「京子っ!」


あかり「あ、京子ちゃんと結衣ちゃん、おはよう~」

京子「……!」ビクッ

結衣「あ、あかり?どうしてここに?」

あかり「どうしてって、あかりも京子ちゃん達の幼馴染なんだもん、登校の時に一緒に行ってもいいよね?」

結衣「そ、それは……」

京子「……」

あかり「……いいよね?京子ちゃん」

結衣「ご、ごめん、あかり、京子は今日ちょっと具合悪いみたいで学校には……」

京子「……いく」

結衣「京子!」

京子「……いく、いくよ、いくから」フラッ


あかり「あはは、京子ちゃん、素直な良い子だよねえ」

あかり「そういえば、結衣ちゃん」

結衣「……なに」

あかり「昨日言ってた、心配事ってなあに?」

結衣「……」

あかり「結衣ちゃん?」

結衣「……あかりは、もう知ってるんだろ」

あかり「え?何の事か、あかりにはさっぱり分からないよぉ?」

結衣「くっ……」


あかり「さ、京子ちゃん、学校行こう?」

京子「あ……け、けど結衣が……」

あかり「京子ちゃん?」

京子「……いくよ、いく、いくから」

結衣(……あかりは、ちなつちゃんとグルだったんだ)

結衣(私が、あかりにあんな電話しちゃったから、昨日の放課後はあかりが京子を連れ出しちゃったんだ)

結衣(もし、私があかりに何も言ってなかったら……)

結衣(京子を救えてたかもしれないのに……)

結衣(どうしよう、多分、あかり達はもう部室を使わないと思う)

結衣(どこか私が知らない所で京子を……)

結衣(……)

結衣(どうにかして、先回りしないと……)

結衣(どうにかして……)


綾乃「あら、船見さん?」

結衣「え?」

綾乃「こんな所で棒立ちになってどうかしたの?」

結衣「綾乃……」

綾乃「そ、それに何時も一緒の歳納京子はどうしたのよ?」

結衣「……」

綾乃「べ、別に歳納京子が気になってるわけじゃないのよ?」

綾乃「ただもし風邪ひいたりしてるんならお見舞いに行かないとって思っただけで……」

綾乃「だってほら私は前に歳納京子からお見舞いしてもらったのに、お返しをしないって言うのは」

綾乃「生徒会副会長としてフェアじゃないって言うか何と言うか、別に歳納京子の部屋に入る口実とか」

綾乃「そういう事を考えて聞いてるわけではないんだからね!」

結衣「綾乃!」ガバッ

綾乃「ひ、ひい!?ごめんなさい!?」ビクッ

ちなつ「あかりちゃん?準備はできた?」

あかり「うん、ばっちりだよお」

ちなつ「結衣先輩は?」

あかり「今日もお休みだって」

ちなつ「そっか……」

あかり「けど、もし結衣ちゃんが部室を見張ってたとしても、ここなら安心だよ?」

ちなつ「そうだよね、尾行されないように注意もしたし」

あかり「京子ちゃんも、ちゃんと注意してたよね?」

京子「……」

ちなつ「京子先輩」

京子「あ……はい……」

あかり「あはは、京子ちゃん、すっかり従順になっちゃったね」

ちなつ「そりゃ毎日あんな目に会ってたらそうなっちゃうよw」

ちなつ「今日は何使おうかなあ、やっぱり木刀かな?」

あかり「木刀だと京子ちゃんあっさり気絶しちゃうよ?」

ちなつ「そういうあかりちゃんは、今日もライター使うの?」

あかり「うん、これだとね、京子ちゃん凄く怯えてくれるから」

ちなつ「んー、じゃあ、私はこれにしよっと」

あかり「裁縫針?」

ちなつ「うん、これ使うと、凄いんだよ?」

あかり「痛そうだよねえ」

ちなつ「まあ、痛くても私達には何の関係も無いんだけどねwww」

あかり「そうだよねwww」

京子「……うっ」グスッ

ちなつ「お待たせ、京子先輩」

あかり「今日もいっぱい、楽しもうね?」

~生徒会室~


綾乃「えーと、うん、確かに何件か鍵の貸し出し申請が出てるわね」

綾乃「けど、吉川さんや赤座さんからの申請はないわよ?」

結衣「2人のクラスメートから申請されてる場所はない?」

綾乃「んー……2件出てるわね」

結衣「それはどことどこ?」

綾乃「体育館と視聴覚室だけど……」

結衣(体育館では広いし、目撃者も多い)

結衣(けど、視聴覚室なら……!)タッ

綾乃「ちょ、船見さん!?」

結衣(他の誰かの邪魔の入らない場所を用意するのは、中学生では難しい)

結衣(自分の部屋だと家族に発覚する可能性があるし)

結衣(カラオケボックスやネカフェでは監視カメラ等がある)

結衣(公園や廃墟ではデメリットが多い)

結衣(けど……学校内なら?)

結衣(部活動としての申請で鍵を貸して貰えば、簡単に密室を作る事が出来るんじゃないか?)

結衣(だしたら、警戒されてる三人を尾行するよりも……)

結衣(鍵の貸し出しを担当する生徒会に探りを入れるのが最短ルートのはず……!)

結衣(頼む、間に合って……!)

あかり「ほら、京子ちゃん、大丈夫、熱くないからこっちに来て?」

京子「や、やだ、死んじゃう、そんな事されたら死んじゃうよっ!」

ちなつ「京子先輩、針で刺されたくらいでは人間は死なないんですよ?」

京子「いいぃぃっ!……や、やめてっ、やめてよぉっ、そんないっぱい、刺されたら、わたし、わたしっ!」

あかり「あはは、京子ちゃん追いついたよぉ」

京子「……!」

あかり「たっぷり、肌を焦がして上げるね?」

京子「あ、あ、ああ……」


パリーーンッ


ちなあか「「!!!」」

結衣「そこまでだ2人とも!」

あかり「結衣ちゃんが窓を破って飛び込んできた!?」

ちなつ「スタイリッシュ!?」

京子「……」グスッ


結衣「……私は、あかりとちなつちゃんの事を信じてた」

結衣「けど、2人はそれを裏切った!」

結衣「京子を苛める奴は、この私が相手……だ……?」


ちなつ「……?」

あかり「……?」

京子「……」グスッ


結衣「……何やってるの?」

ちなあか「「対戦型格闘ゲーム」」

京子「ゆいい、2人とも酷いんだよ……部位破壊で超ハメてくる……」

~10分後~

結衣「つまり、私が親戚の手伝いやってる間、ずっと対戦型格闘ゲームで遊んでたと」

ちなつ「はい」

あかり「楽しかったよねえ」

結衣「……え、何でそれを私に隠してたの?」

ちなつ「あー……実は放課後から翌朝までぶっ続けでやっちゃうほどハマってまして……」

あかり「それが結衣ちゃんにばれると怒られちゃうかなって……」

結衣「……京子の腕の怪我は?」

あかり「徹夜でフラついてる所を転んじゃっんだよね」

ちなつ「かすり傷なんですけど、包帯巻いとけば保健室で寝れるからって京子先輩が派手に巻いちゃって」

結衣「眼帯も?」

ちなつ「はい」

結衣「はぁー……そ、そうだったのかあ、私はてっきり……」

あかり「てっきり?」

結衣「……何かもっと悪い事してるのかなーって」

ちなつ「も、もう!結衣先輩酷いですっ!」

結衣「ご、ごめんね」

京子「……」

ちなつ「京子先輩?」

京子「あ、う、うん……あははは、結衣はおっちょこちょいだなあ……」

結衣「ううう……」

ちなつ「それじゃ、今日はもう遅いから帰りましょうか?」

結衣「え?ゲームしないの?徹夜でやる程はまってたんだよね?」

あかり「流石に連日の徹夜はきついよお、だから今日は早めに切り上げようってお話してたの」

結衣「そっか……」

京子「……」

あかり「京子ちゃん」

京子「あ、うん……じゃあ、本日の部活は解散って事で……」


結あかちな「「「はーーい」」」

結衣(……)

結衣(……)

結衣(……)

結衣(……)

結衣(……)

結衣(……な、訳ないよね)

結衣(今朝の京子の様子は、ゲームで負け続けた程度でなるものじゃないから)

結衣(きっとゲームしてたっていうのは、ただの建前)

結衣(もっと酷い事を京子はされてるはずなんだ)

結衣(一度帰ったと思わせて……)


ゴソゴソ



結衣(部室の押し入れに隠れる……)

結衣(さっきも言ったように、中学生で密室を用意するのは難しい)

結衣(けど、事件が解決した今なら)

結衣(この部室にはもう誰も来ない……あの子達は考えるはず)

結衣(だから)

結衣(まだあの子達が何か隠れて行おうとしてるのなら……)

結衣(きっとここが、その現場になるはず……)

……………

………

……





結衣(はっ……しまった、寝てた)

結衣(……ん、押し入れの外から声が)

結衣(まさか、もうあの子達が来てるのかっ……!)

結衣(そっと、覗いてみよう……)ソーッ

ちなつ「ほら、京子先輩?今日は5回も負けたんだから、ちゃんと5回逝くまで帰して上げませんよ?」

京子「そ、そんな無理だよぉっ」グスッ

あかり「京子ちゃん、今日はお耳の部位破壊をしてあげたから、いっぱいお耳舐めてあげるね?」チュプ

京子「や、やだっ、く、くすぐったいっ」ブンブン

ちなつ「私は胸の部位破壊したから……ふふ、判りますよね、京子先輩?」

京子「ひ、ひっ……」

ちなつ「大丈夫ですよ、腕や瞼には少しキスマーク残っちゃったけど、ここなら目立ちませんから……」チュッ

京子「ひゃうっ///」ビクッ



半裸の京子が2人に責められていた

あかり「もう、もともと京子ちゃんが言いだした事なんだから、逃げちゃ駄目だよぉ」

京子「う、うう、けど、あんなにボロ負けするなんて思ってなかったし……」

京子「責めるのだって、てっきり擽る程度だと思って……ひゃんっ///」

ちなつ「私達だってそのつもりでしたけど……京子先輩、ゲームでダメージ受けるたびにひゃんひゃん鳴くんですもん……」

あかり「そ、そうだよぉ、あかりたちだって、変な気分になっちゃうよぉ」

京子「そ、それは2人が上手いから……んぅぅっ///」ビクッ

あかり「ちなつちゃん、上手いって言ってくれたよ、京子ちゃん」

ちなつ「そうだね、あかりちゃん、じゃあ、もっと上手い所を見越せてあげよっか」

京子「ち、ちがっ、そういう意味じゃっ……ひゃっ///」



しかも京子もまんざらではない様子だった

結衣(そうか、京子の包帯や眼帯はキスマークを隠すための物だったのか)

結衣(もし学校休んだ結果、2人がお見舞いに来て歳納宅でコレを繰り広げることになったら)

結衣(お父さんお母さん心配しちゃうよね、そんなことにならないようにしたいよね)

結衣(毎日毎日責められてたら快楽のあまり言動がテンパっちゃったりもするよね)

結衣(なるほどなるほど全ての事がらに納得できる)

結衣(事件はこれで解決、めでたしめでたしかな)

結衣(あはははは)

結衣(あはは……)

パタン


京子「んっ、あっ、い、今何か物音がしなかった?」

あかり「気のせいじゃないかなあ……」チュッ

京子「ひゃっ……い、いや、物置の中で誰かが倒れた音……したってば……ぁっ///」

ちなつ「きのせいですよ……」チュッ

京子「い、いや、見に行った方がいいって、きっとその方がいいってばっ……ひゃんっ///」

ちなつ「そんな事言って、逃げるつもりなんですよね?」

京子「ち、ちがっ///」

あかり「京子ちゃんも京子ちゃんっ……」チュッチュッ

京子「やっ、おみが、おみみがっ///」ビクビクビクーッ

こうして


京子ちゃんはあかりちゃんとちなつちゃんから


朝までひゃんひゃんひゃんと


なかされましたとさ




おしまひ

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