あずさ「居眠りしてる間に」 (11)
D「早朝から皆さん、お疲れ様でした。皆様のお陰でこの収録も無事終えることが出来ました、遠いところから来られた方々も多いですが、どうかお気をつけてお帰りください」
あずさ「ふぅ…」
P「あずささん、お疲れ様でした。帰りも新幹線ですんで、まあゆっくりしてください」
あずさ「はぁい…」
P「それにしても、今日の収録、大成功でしたね」
あずさ「ええ、主演の松下さんのお陰です~」
P「さすがはベテラン女優の風格といったところですね。いずれはあずささんも」
あずさ「いえ、私なんか…」
P「何を言ってるんですか。あずささんならきっとなれますよ!いえ、して見せます」
あずさ「うふふっ、プロデューサーさんがそういうのなら、私もがんばってみます。だから…」
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P「はい?」
あずさ「い、いえ、何でもありません」
P「は…はい?…あずささん、そろそろ行きましょう、帰りの新幹線に間に合わなくなります」
あずさ「はい」
『本日も、東海道新幹線をご利用くださいましてありがとうございます、この列車は、のぞみ765号東京行き、途中新横浜、品川に停車します、各駅への到着時刻はーーーー』
あずさ「はぁ…でも委員ですか?グリーン車なんか…」
P「良いんですよ。このくらいは律子も大目に見てくれる…筈です」
あずさ「ビールも、ですか?」
P「あ、あははは…」
あずさ「…えいっ」プシュッ
P「あ」
あずさ「んっ…んっ…ぷはっ…おいしい~」
P「あ、あずささん!」
あずさ「うふふっ、これで、私も共犯ですね」
P「あ、いや」
あずさ「うふふっ、たまにはいいですよね」
P「そうですね…ふふっ」
【列車は浜松を通過しました】
P(早朝ロケだったからなぁ…眠い)
あずさ「Zzzzz」
P(あらら、あずささん寝ちゃってるよ…)
あずさ「Zzzzz」
P(ふふっ、気持ちよさそうな顔だなぁ)
あずさ「Zzzzz」グラッ
P(お?!)
あずさ「Zzzzz」
P(あずささんが俺に凭れ掛かってる!何か良い匂いする、って言うかあったかい!)
あずさ「ん…」
P(でも、ホント最近あずささんも調子が良いなぁ。竜宮小町のほうも人気が鰻上り、律子の指導もあるんだろうけど…やっぱり、伊織や亜美、あずささんの力も凄い)
あずさ「Zzzz」
P「…あずささん、俺は今、直接あなたをプロデュースしているわけではありません。だけど…頼りない男かもしれません、でも…精一杯頑張ります、きっと皆の事を、トップアイドルにして見せます。だから…その夢がかなったときは………」
あずさ「うぅん…」
P「あ、ごめんなさいあずささん、起こしちゃいましたか?」
あずさ「や、やだ私ったら…ごめんなさい!」
P「いえいえ、大分お疲れのようでしたから。それに、とても可愛い寝顔でしたよ」
あずさ「も、もうっ、プロデューサーさん、からかわないでください!」
P「あははは…まだ、時間があります、ゆっくりしててください…ふぁ…俺も何だか…眠く…」
【列車は、熱海を通過しました】
P「Zzzzzz」
あずさ(あらあら、プロデューサーさん、寝てしまいました)
P「Zzzzzz」
あずさ(いつも、私達のために、朝早くから、夜遅くまで…本当に、お疲れ様です)
P「Zzzzzz」
あずさ(ここなら、律子さんに怒られることはありませんよ。ゆっくり寝ていてくださいね)
P「んん…」
あずさ(うふふっ、何か夢でも見てるのかしら…)
P「Zzzzzz」
あずさ「プロデューサーさん、私…あなたの期待に応えて見せます…だから、そのときは私のお願いを…聞いてくださいますか?」
あずさ「…私の隣に、いつまでもいてくださいますか…?」
『本日も、新幹線をご利用いただきましてありがとうございます。まもなく、終点、東京、東京です』
P「ふぁ…?!もう着いたのか…すいません、いつの間に寝てしまって」
あずさ「い、いえ、大丈夫ですよ~」
P「…あずささん」
あずさ「はい?」
P「…俺なんかでよければ」
あずさ「聞いていたんですか?!」
P「さ、降りますよあずささん」
あずさ「ま、待ってください、その」
P「ほらほら、ドア閉まっちゃいますよ」
あずさ「もうっ、プロデューサーさん、ずるいです!私だけ!あ、待ってください~!」
亜美「…」
律子「…」
伊織「…」
亜美「亜美たち、完全にマヤの外だよ」
律子「蚊帳ね」
伊織「…ホント、もう勝手にしてくれって感じね」
律子「ええ」
亜美「ホントホント」
おわり
なんかすっごい短いけど、新幹線移動中に思いついたから書いてみたの。
ちなみに、グリーン車の場合肘掛とか座席が大きいから凭れ掛かれないんじゃないのとかそういうのは野暮だよ!
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