妹「うん…気を使わせちゃってごめんね！」

兄「気にすんなよ」

妹「……ありがと」

兄「うっし、今のうちに飲み物とか買って部屋に貯めとこうっと……あ、妹」

妹「ん、どうしたのお兄ちゃん？」

兄「今から買い出しに行ってくるんだけど、なんか適当にお菓子とか買ってこようか？」

妹「え、いいの？」

兄「あぁ、ついでだしバイト代入ったからな。 ま、優しいお兄様からのカンパって事で適当に買ってくるわ」

妹「う、うんっ！ 優しい優しいお兄ちゃん、ありがとっ♪」

兄「まぁ、妹の友達がウチに来るまでには戻ってこれるようにするよ。じゃ、行ってきます」ｶﾞﾁｬｯ

妹「いってらっしゃい！ 気をつけてね～！」ﾌﾘﾌﾘ

ﾊﾟﾀﾝ

妹「はぁ～」（お兄ちゃん優し過ぎるよぅ……）

妹「……お兄ちゃんには可哀相な事しちゃうよね…でも本当の事は言えないし…どうしようかな」

～２時間後～

ｶﾞﾁｬｯ

妹「はい、着きましたよ～♪」

友A「わぁ～ここが妹のおウチかぁ♪ じゃ、おっじゃまっしまぁ～す」

友B「ふふっ、久しぶりの妹のおウチ♪ お邪魔しまーす」

妹「どうぞどうぞ」

友C（ここが妹ちゃんの家……）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹「……友Cちゃん？」

友C「あっ………お、お邪魔します……！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ｶﾞﾁｬｯ～リビングへ～

妹「ん～とりあえず麦茶飲んで休憩してから私の部屋に荷物置きに行こっか？」

友A「ぷはぁ～夏はやっぱり麦茶だねぇ！」

友B「うんうんっ！ 冷たくておいしい～♪」

友C「美味しいね……！」

妹「ウチの麦茶はねぇ、いつもおに……お母さんがやかんで香り付けして作り置きしてくれてるから、冷蔵庫開けていつでも勝手に飲んでいいからね」

友A「あぁー特別に美味しいと思ったけど、やかんで香り付けしてるのかぁ…なるほど」

友B（………ふふっ）

友C「ゴクッ…ゴクッ……ぷはぁっ！ お、おかわり……いいかな？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹「はいっ、おかわりどうぞ！ …や、やっぱりお母さんが作ってくれた麦茶は美味しいなぁ……」ﾁﾗｯ

友B「………妹のお母さん、料理もすごく上手だもんね。 ああ～『お母さんの麦茶』は美味しいなぁ～♪」ﾆｺﾆｺ

妹「……」ｶﾞｸｯ

友A「？」

友C「………」

友B「ん～どうかした？」ﾆｺﾆｺ

妹「…なんでもないわよ、もうっ」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

友A「あれっ、そういえば妹って兄弟いたよね？ 確かお兄さん……だっけ？」

友B･友C（ピクッ）

妹「……あ～まぁ」

友A「お兄さん今家にいないの？ 挨拶しとかないとねぇ～？」ﾆﾔﾆﾔ

友B「わたしも絶対に挨拶する～♪ お兄ちゃんに会うの久しぶりだなぁ♪」ﾎﾟｯ

友C「………わ、私も挨拶したいな///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹（はぁ……いきなり作戦失敗だよぅ～）ｶﾞｸｯ

友B「お兄ちゃんの部屋は２階だよ♪ さ、行こっか♪」

妹（……こうなったら）

友A「おおーっ！」ﾙﾝﾙﾝ

妹（お兄ちゃんは……）

友C「……おー！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹（お兄ちゃんは……私が守るんだからっ！）

～二階兄の部屋前～

妹（はぁ…友Bもいるし、やっぱりヤだなぁ）ｼｮﾎﾞﾝ

友B「ほらほらっ、突っ立ってないでノックして♪」

友A「どんなお兄さんなんだろ……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友C（………ゴクッ）ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹「…しょうがないなぁ」

ｺﾝｺﾝ

妹「お兄ちゃん、ちょっといい？」

兄「ん、妹か？ 入っていいぞー」

ｶﾞﾁｬｯ

妹「……はぁ」

兄「？」

ｻｻｯ

妹「……っ！？」（しまっ……）

友B「お兄ちゃ～ん♪」ﾋﾟｮﾝｯ

ガバッ

兄「うおっ」ﾊﾟﾌﾝ

友B「お兄ちゃ～ん、会いたかったよ～♪」ｽﾘｽﾘ

兄「……なっ、なんだ///」ｶｱｧｯ

妹「なっ、何やってんのよぉー！！ ちょっと、離れなさいぃ～///」ｶﾞｼｨｯ

兄「いっ…いでで！い、妹！痛いって」

友A（………妹のお兄さん…カッコイイ///）ﾎﾟｯ

友C（………あの兄さんが……こんな近くに/////）ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹「は～な～れ～てぇ～」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

兄「妹ぉーーノォォォーーーー！！！」ｶﾞｼｨｯ

むにっ

妹「あっ………/////」

友A･友B･友C「！！？」

兄「うおっ！す、すまん妹…わざとじゃないんだ！」

妹「……う、うん/////」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友A･友C（ﾄﾞｷﾄﾞｷ）

友B（むぅう……………あっ！）ﾋﾟｺｰﾝ

友B「きゃっ♪」ｽｯﾃﾝ

妹（ム………お兄ちゃんが………危ないっ！）ﾊﾞｯ
兄「え………？！」

ﾄﾞｶｯ

兄「ぐはあっ！」ﾄﾞﾀ

友B「わわっ」ﾊﾟﾌｯ

妹「ふう……危ない危ない」

友B「くっ……」

兄「……い、妹ぉ…さっきのは悪かったが……けほっ…いきなり兄貴に飛び蹴りはちと酷いんじゃないか？」ｳﾙｳﾙ

妹「あっ！！ お兄ちゃんごめん、大丈夫だった？」

友B「お兄ちゃ～ん、大丈……ぶぶっ………だ、だれが…」ｸﾙｯ

友C「…？」ﾆｺｯ

友B「あれっ？？」

妹「友Bはそこにいて！」ﾋﾞｼｨｯ

友B「え～ん、お兄ちゃ～ん」ｳﾙｳﾙ

兄「いててて……妹、今日ウチに泊まるっていう友達か？」

妹「あ…うん、この３人だよ！」

兄「ん……あれ、誰かと思ったら友Bじゃん！懐かしいなぁ、元気だったか？」

友B「…うん！ お兄ちゃん、久しぶりだね///」ﾃﾚﾃﾚ

兄「ホント久しぶりだよなぁ。 毎日のようにウチに来てたのに、急に来なくなったからどうかしたのかと思ってたよ」

友B「……お兄ちゃん、私だって遊びに来たかったんだよ？（お兄ちゃんに会いに）ﾎﾞｿｯ」ﾃﾚﾃﾚ

兄「？」

友B「それなのにこのお邪魔虫の小姑が…」ﾁﾗ

妹「だっ、誰がお邪魔虫よっ！それに小姑でもないわよっ！ 危険人物を家にいれないのは当たり前でしょ？」

兄「ははっ、相変わらず仲は良いみたいで安心したかな」

>>1がなかなか更新しないからな

ね

あーインスピレーション湧いてきたわ
続き貼っていい？
結構有名な貼り手なんだが

友B「……え～ん、妹が虐めるよぅお兄ちゃ～ん！」ｽｽｽ

兄「え？！」

妹「あ、またっ！？」

ｻｻｯ…ﾊﾟﾌﾝ

友B「わぷっ」

友C「あっ……ごめんね友Bちゃん」

妹（友Cちゃんグッジョブ）

友B「いたた……鼻ぶつけちゃって痛いよぅお兄ちゃ～ん！」ﾀﾀｯ

ｻｻｯ…ﾊﾟﾌﾝ

友B「ふぶっ」

友C「あっ……友Bちゃん大丈夫？」

友B「うぅ…大丈夫だけどぉ（お兄ちゃんに一直線に飛び込んでるつもりなのになんで…？）」

妹（……あれ？さっきから友Cちゃんグッジョブ過ぎるけどまさか……ね）ｺﾞｸﾘ

兄「ははっ、若いコ達は元気があっていいなぁ！ ん、君は……」

友A「あ……は、はいっ！ い、妹ちゃんのクラスメイトのと、ととと、友Aですっっ///」ｶｱｧ

兄「友Aちゃんかぁ…俺は妹の兄貴の兄です。友Aちゃん、ゆっくりしていってね」ﾆｺｯ

友A「はっ……はいぃっ///」ﾎﾟｯ

妹（………え、友A？）

兄「そっちのコは……あっ」

友C「……こ、こんにちは///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

兄「よく街の図書館にいるコだよね！ そっかぁ、妹の友達だったのか」

友C「………はい///」

兄「俺は兄ね、よろしくね！……えっと」

友C「妹ちゃんと同じクラスの友Cです！……よろしくお願いします………お兄…さん///」ﾁﾗ

兄「友Cちゃんよろしくね！ゆっくりしていってね」ﾆｺｯ

友B（お兄ちゃんだぁ…えへへ）ﾎﾟｰ

友A「……」ﾁﾗﾁﾗ

友C（ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ）ｼﾞｰ

妹「友Bはまぁ知ってたけど……友A…友C？……あ、あれ？」

兄「んじゃ、みんなゆっくりしていってね！……妹、俺ちょっと呼び出しくらったから外出てくるわ」

妹「あ、うんいってらっしゃい！」

ｶﾞﾁｬｯ

兄「……えっと？」ｸﾙｯ

一同「？」

兄（ここに何しに来たんだろ…ってか、いつまで俺の部屋にいるつもりなんだ？）

妹「お兄ちゃん……？」

兄「まぁいいか…じゃ！」

ﾊﾟﾀﾝ…

友A「ちょ、ちょっと妹どういう事よっ！」ﾀﾀﾀｯ

妹「え、何が？」ｼﾗｰ

友A「何がじゃないわよ、あのお兄さんのどこが冴えない兄なのよ！」

妹「えーただの冴えないお兄ちゃんだよ…ささっ私の部屋行こ！……ん？」

友B「はぁ……お兄ちゃん/////」ｽｰﾊｰｽｰﾊｰ

妹・友A「なっ///」

友B「お兄ちゃんの…臭い……ハァハァ」ｸﾝｸﾝ

妹「やっ、やめなさいよ友B！ お兄ちゃんのベッドは私専用なんだからっ！！」

友B「お兄ちゃんの枕……ハァハァ」ｽﾘｽﾘｸﾝｶｸﾝｶｽｰﾊｰｽｰﾊｰ

妹「離れなさい～このぉ～～～！！！」

友B「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃ～ん/////」ｶﾞｼｯ
妹「むむむぅ～～～っ！ なんでこういう時だけ力強いのよぉっ」ﾑｷｨｰ

友A「男の人の………臭い…………ハァハァ」ｿｫｰ

妹「ちょっと友A！ボーっとしてないでこの変態引きはがすの手伝って！」

友A「……あ、え？あ、ああわかった！」

妹「友Cも……って、あれ友Cは？」

友A「あれ、友Cいないね」ｷｮﾛｷｮﾛ

妹「あ、まさかとは思うけど……押し入れには入ってないよね？」

友B（お兄ちゃんの……押し入れ…？！）ﾋﾟｸｯ

友A「お兄さんの……押し入れ？」ﾊｧﾊｧ

妹（ｺｸﾝ）ｺﾞｸﾘ

友B「十分有り得ると思うわ」ｷﾘｯ

妹･友A「わぁっ！？（いつの間に）」ﾋﾞｸｯ

友B「わたし気付いたんだけど、友Cって……」

友A「う、うん」ｺﾞｸﾘ

妹（やっぱり友Bも友Cの熱い視線に気付いてたんだ）


友B「あのコ……実は運動神経いいんじゃない？」

妹･友A「…………は？」

友B「だって、さっきの動き見た…っていうか見えた？ いつの間にか私の目の前にいたり、まるで忍者みたいに気配を感じなかったり普通じゃないっていうか」ｺﾞｸﾘ

妹･友A「………」

友B「………」

妹「………ま、まぁ今は友Cがどこにいるのかが問題じゃない？」

友A「うん」

友B「あのコ…もしかして忍の末裔とか……？」ｺﾞｸﾘ

妹「やっぱり……押し入れかな」ﾁﾗ

友A･友B（ピクッ）

友A「お兄さんの……パ、パンツが入ってるかも知れない押し入れ？」ﾎﾟｯ

友B「なっっ……お兄ちゃんのパ…パンツ？///」ｺﾞｸｯ

妹「ううん、たぶんパンツは入ってないよ！お兄ちゃんのパンツはズバリ洗面所の棚！」ｷﾘｯ

友A「……ほっ（私にはまだ刺激が強すぎるもんね）」

友B「そんなぁ……」ｶﾞｰﾝ
妹（って私なんで敵に情報あげてるのよ！）

友A「…じゃあ、押し入れには何が入ってるのかな？」ﾁﾗ

一同「………」ｺﾞｸﾘ

妹「……友Cが隠れてたりするのかな？」

友A･友B（ピクッ）

妹「確認……必要じゃない？」

友B「異議なしっ！」ﾋﾟｰﾝ
妹「では早速……」

友A「……で、でもっ」

妹･友B「？」ﾋﾟﾀｯ

友A「か、勝手に見たらお兄さん可哀相じゃない？」ｱｾｱｾｯ

妹「……う、うん」

友A「じゃあ諦めて部屋の外を…」

友B「待って！」

妹・友A（ピクッ）

友B「もし、もしもだよ？もし友Cがかくれんぼのつもりでお兄ちゃんの押し入れに隠れてたとしたら……？」

友A「普通にしばらくしたら出てくるんじゃないの？」

妹「……わかった。 押し入れを調べましょ！」

友A「…え、えぇぇぇぇーっ！？」

妹「もしかしたら友Cは出てこれなくなって脱水症状を起こすかも知れないし、お兄ちゃんもそういう理由なら許してくれると思う」

友A「……まぁ、押し入れはお家によって構造が違うかも知れないし、私は素直に妹の指示に従うよ？」

友B「では……いざっ！」
妹・友A（コクリ）

～一方そのころリビングでは～

兄「うっし、携帯も財布も持ったし行くかな」

友C「あ、あのっ……！」ﾁｮﾝ

兄「うわっと……ビックリしたぁ～あ、友Cちゃんだったのか。どうしたの？」

友C「あの……お兄さんは、私の事を知っててくれたんですか？」

兄「え……ああ、何回か目が合った事もあったし、友Cちゃん目立つからね」

友C「わ、私が…目立つ……ですか？」

兄「あ、うん。 もちろんいい意味でって事だよ！……友Cちゃんって、いかにも女の子って感じで可愛いじゃない？」

友C「………え……ええっ///」ｶｱｧ

兄「結構視線感じてるんじゃないの？ もしかしたら友Cちゃん目当てで図書館に通ってるヤツもいたりしてね」ﾆｺｯ

友C「え……え……私が…？ち、ちち、違います！ 視線なんて感じてません///」ｱｾｱｾｯ

兄「ふふっ、友Cちゃん集中して本読んでるもんね。 でもいい意味で目立つっていうのは本当だよ？自信持っていいんじゃないかな」ﾆｯｺﾘ

友C「あ……は、はい……ありがとう…ございます///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「うんうん！ じゃ、俺は少し外出てくるからまた夕飯の時にね！」

友C「あ……はいっ！お、お兄さん…気をつけていってらっしゃいませ///」ﾍﾟｺﾘ

兄「ははっ、なんか友Cちゃんメイドさんみたいだな……あ、そうだった」

友C「ど、どうかされましたか？」

兄「あーうん、友Cメイドさんにお願いがあるんだけど聞いてくれるかな？」

友C「な、なんでしょうか（私がメイドさん）」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「えーっと……ちょっとこっち来てくれる？」

友C「はい…！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ﾄｺﾄｺﾄｺ

友C（だ、台所で何を……お兄……さん///）ﾄﾞｸﾝｯﾄﾞｸﾝｯ

ﾄｺﾄｺﾄｺ…ﾋﾟﾀｯ

兄「うおっ！？（…やけに友Cちゃん近いけどなんでだ？）えっと、これなんだけど…」ｶﾞｻｶﾞｻ

友C「……これは！」ﾋﾟｸﾘ

～一方そのころ二階兄の部屋～

妹「お兄ちゃん……こんなの見るんだ……ﾎﾟｯ///」ｼﾞｰ

友A「妹？なにか見つけ……っっ！！？///」ｶｱｧ

友B「え、なになにどうしたの？………あ、これって///」ｶｱｧ

妹「な、何よ？ 変態の友Bがこれくらいで赤くなるなんて珍しいじゃない」

友A「……ハァハァ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友B「まさかお兄ちゃんが……私の…事を？/////」ﾜﾅﾜﾅ

妹「だっ、だから何をそんなに驚いてるのよっ」

友B「お兄ちゃん……ﾎﾟｯ///」

妹「だから理由を…」

友A「これって、『妹友と恋しよ』……あっ///」

妹（ピクッ）

妹「お兄ちゃんさ、夕ご飯食べたらなるべく部屋から出て来ないで欲しいんだけど……いい？」

兄「え……な、なんでだよ？」

妹「えっと……ほ、ほらっ！女の子同士でしか話せない事とかあるでしょ？」

兄「あー」

妹「別にお兄ちゃんがそういう話が聞こえてきても大丈夫だって言うんなら気にせずリビングにいてもいいんだよ？」

兄「いやぁ、俺は大人しく部屋に篭っとくよ。 せっかくのお泊り会を邪魔しちゃ悪いしな」ﾆｯｺﾘ

また最初から？

友B「お兄ちゃん……ﾎﾟｯ///」ｶｱｧ

妹「そのいちいち照れるやつやめてよねっ！」ｲﾗｯ
友B「残念だったわね、妹ちゃん？」ｸｽｯ

妹「なっ、何がよ？」

友B「お兄ちゃんは『妹』じゃなくて『妹友』が好きみたいねっ♪」ﾆｺﾆｺ

妹「うぅ………」ｼｮﾎﾞｰﾝ

友A「あ、こっちのは……」ｺﾞｿｺﾞｿ

妹「ふえぇ……？」ﾁﾗ

友A「『月刊貧乳ﾌｪﾁ』…だって！………え、貧乳って事は……///」

妹「……ｸｽｯ……『貧乳ﾌｪﾁ』だってよ、友B？」ﾆﾔ

友B「そっ、そんなぁ……！？」ｶﾞｰﾝｶﾞｰﾝｶﾞｰﾝ

友A（お兄さん……貧乳が好きなんだぁ///）ｻｽｻｽ

妹「友A…？」

友A「妹は……貧乳じゃないよね？」ﾁﾗ

妹「うぅ……」ｸﾞｽﾝ

友A「友Bは……どちらかと言えば巨乳…」ﾁﾗ

友B「うぅ……」ｸﾞｽﾝ

友A「そして私は……」ﾆﾔﾘ

妹「……お兄ちゃんどうして…いつも私のおっぱいﾁﾗﾁﾗ見てくれるのに」ｺﾞｿｺﾞｿ

友B「お兄ちゃ～ん…」ｺﾞｿｺﾞｿ

友A「あっ……これって！」ｺﾞｿｺﾞｿ

友B「あっ…そ、それは……！それは出しちゃダメ友A！」

妹「『禁断愛……妹編』………あ……ああっ……お兄ちゃん///」ﾌﾙﾌﾙ

友B「くっ……」

友A「お兄さんは……貧乳が好きなんじゃないの…？」ｼｮﾎﾞﾝ

妹「お、お兄ちゃんが……妹である私の事を…こんな目で見てたなんて……ﾎﾟｯ/////」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友B「く……まだあるハズよっ！」ｺﾞｿｺﾞｿ

友A「ま、まだあるの……？」ｺﾞｿｺﾞｿ

妹「はあぁ……お兄ちゃん///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ｺﾞｿｺﾞｿ

友A・友B「これはっ…！」
妹「ん～なぁに～？えへへ～♪」ﾌﾜﾌﾜ

友A（お兄さんはこういうコが好きなんだぁ……ﾌﾑﾌﾑ）ﾏｼﾞﾏｼﾞ

友B（なんだ、お兄ちゃんはこのテのタイプが好きだったのかぁ……なるほどなるほど♪）ﾏｼﾞﾏｼﾞ

妹・友A・友B「うふふふふ……」ﾆﾝﾏﾘ

ｶﾞﾁｬｯ

妹・友A・友B（ピクッ）

友C「み、みんな……何やってるの？」

妹「あ、友Cちゃん！どこいってたの？」

友A「あれ、何その大量の荷物？お菓子？」

友C「う、うん…お菓子だよ！……お兄さんからの差し入れだって///」ｶｱｧ

妹・友A・友B（ピクッ）

友B「まさか友C…私達が必死になって友Cを捜してたって時に……お兄ちゃんと？」

友C「えっ………えっとぉ///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

友A「そういえば今って友C捜してた途中だったよね」
妹「しっ！」ﾋﾟｯ

友A（……了解！）ｸﾞｯ

友B「どうなの友C？」ｼﾞﾘｯ

友C「うん……お兄さんとお話ししてたよ///」ｶｱｧ
友B「なっっ、やっぱり友C…あなた」

スッ

友B「……妹？」

妹「友Cのおかげで色んな情報を得られたんだから、それくらいいいって」ﾎﾞｿﾎﾞｿｯ

友B「確かに…あの情報はかなり有益だったかも」ﾎﾞｿｯ

友C「……どうかしたの？」

妹「う、ううん！なんでもないよ！ ……それより友Cちゃん、お兄ちゃんに差し入れ貰ったんでしょ？」

友C「あ、うん……こんなに沢山」ﾊﾞｻｻｯ

友A「わあっ、いっぱいあるぅ♪」

妹「あっ、私の好きなトッポがこんなにある！それにこっちはトッポのイチゴ味！ さすがお兄ちゃん♪」ﾙﾝﾙﾝ

友A「あっ、このじゃがりこ季節限定のやつ！」

友C「私の好きなかっぱえびせんもある……♪」

ｷｬｯｷｬｯ

友B（お菓子食べたら太っちゃうもんなぁ……そしたらまたこの胸も）ﾁﾗ

ﾋﾗﾋﾗ

友B（あれ……このレシートは）ﾊﾟｼｯ

友B「…………『月刊巨乳列伝』……？！あっ、お兄ちゃん///」ｶｱｧ

友A「ん、どしたの友B？その紙なぁに？」

友B「なんでもないよ～ん♪えへへ」ﾃﾚﾃﾚ

友A「？」

妹「お兄ちゃんはやっぱり優しいなぁ♪」

友A「いいな妹は、あんな素敵なお兄さんがいて…」ﾂﾝﾂﾝ

妹「えへへ♪」ﾆｺﾆｺ

友C「……うん、羨ましい」

妹「いいでしょいいでしょ～♪」ﾙﾝﾙﾝ

友B「でも私はお兄ちゃんの妹じゃなくてよかったなぁ」ﾎﾞｿｯ

妹（ピクッ）

友C「………なるほど」

友A「えっ、なんで？」

友B「だって兄弟じゃ結婚できないし♪」

妹「はうぅっ」ｸﾞｻｯ

友A「確かに…」ﾁﾗ

妹「……うぅ」ｽﾞｰﾝ

友C「お兄さんと……結婚………」ﾎﾟｰ

友B「………もしかして友C、お兄ちゃんのこと？」
友C「え……えと………わ、わたしは……うぅ///」ｶｱｧ

友B「隠さなくていいって！ 私達はライバルだけど、お互い負けないように頑張りましょ♪」

友A「………わ、私もっ！」

一同「！？」

友A「私も……お兄さんの事が気になるなぁ～なんて///」

友B「……まぁ、なんとなく気付いてはいたけどね」

妹「……う～（ライバル増やしてどうすんのよ～私のバカぁ）」

友B「……抜け駆けは禁止」

一同「！？」

友B「今日は抜け駆けしないって事で、みんな仲良くしましょ！」

友A「うん！」

友C「……抜け駆けは禁止！」

妹「……当たり前でしょ。何よ抜け駆けって…そんな事より」

友B（ふふっ……妹は予想以上にダメージを受けたみたい♪）

妹「ここ片付けなきゃ！ はいっ、手分けして元に戻してね！」

友A･友B「はーい！」

妹「あ、友Cは下でゆっくりしてていいよ！」

友A･友B「うんうん」


友C「……あ、私も手伝う」

妹「いいのいいの！私達がバラバラにしたんだから！それにちゃんと元の場所に戻さなきゃいけないし」

友B「そうそう。友Cは下で待っててよ」

友A「え、でもやっぱりみんなでやった方が早く…」

妹･友B「しっ！」ﾎﾞｿｯ

友A（……ああ、さっきのパターンね了解！）ｸﾞｯ

友C「うーん……じゃあ…下で待ってるから」ｶﾞｻｶﾞｻ

ﾊﾟﾀﾝ

友A（ごめんね友C！……でも情報をあげるわけにはいかないから）

友B（お兄ちゃんは…あの作戦でメロメロかな♪）ﾆﾝﾏﾘ

妹（……友Cもなんだかんだで危険だもんね。 お兄ちゃん…本当はどんな子がタイプなのかな……妹が一番って訳じゃないのかな）

～そして夕飯前～

ｶﾞﾁｬｯ

兄「ただいま」

一同「おかえりなさいっ♪」

兄「うおっ」ﾋﾞｸｯ

一同（ﾆｺﾆｺ）

兄「どうしたんだお前達…？」

妹「お兄ちゃんおかえり～♪」

友B「お兄ちゃん、おかえりなさ～いっ♪」ﾀﾀﾀｯ

兄「おっ、おい！」

友C「っ！」ｻｻｯ

ﾊﾟﾌﾝ

友B「ぶっ」

友C「お兄さん……おかえりなさい///」ﾍﾟｺﾘ

妹（ナイスブロック友Cちゃん！えーっと、友B……早速抜け駆けポイント１…っと）ｶｷｶｷ

友A「お兄さん…お、おかえりなさいっ！」ﾃﾚﾃﾚ

兄「みんなただいま」ﾆｺｯ

妹「コホンッ、友B～？」

友B「なっ、なに？」ﾋﾞｸｯ

妹「はい、早速１ポイントゲットだよ！」ﾆｺｯ

友A「……ふう」ﾔﾚﾔﾚ

友C「………」ﾌﾟｲ

友B「し、失敗したのにダメなのぉ？そんな……」

兄「？……ははっ、みんな仲良くやってるみたいだな」

妹「あ、お兄ちゃーん、さっきみんなで約束したのにねえー友Bがいきなりねえー」

友B「わ、わかったって！わかったから…ごめんなさい」ｼｮﾎﾞﾝ

友A「……しょうがないなぁ」

友C「………」ｺｸﾝ


妹「わかればよろしい……じゃ、お兄ちゃんリビング行こっ♪」

兄「おう」

友C「お兄さん……」ｽｯ

兄「ん？どうかした友Cちゃん？」

友C「……お兄さんの荷物…私がお持ちします！」ｶﾞｼｯ

兄「あ、そう？何か悪いなぁ…でもありがと」ﾆｺｯ

友C「…………い、いえ/////」ﾃﾚﾃﾚ

一同（友C…この子できるっ）ﾁｯ

ｶﾞﾁｬｯ

兄「おっ、いい匂いだなぁ！今日はカレーか？」

妹「うん！ 今日はお父さんとお母さん帰って来ないみたいだから、私達で作ったよ♪」

友A･友B･友C（ﾄﾞｷﾄﾞｷ）

兄「それは楽しみだな」


友A「おっ、お兄さんっっ！」

兄「（ﾋﾞｸｯ）ど、どうしたの友Aちゃん？」

友A「じゃ、じゃがいもとにんじんとタマネギの皮は私が剥きましたっっ！」ﾊｧﾊｧ

兄「そ、そうなんだ…？」

友A「はい……///」ﾃﾚｯ

妹･友B（この子はできない子……）ｸｽｸｽｯ

友C「！！………私は友Aちゃんが皮を剥いてくれたタマネギをずっと炒めてました…」ﾁﾗ

妹･友B（……やっぱりこの子もできない子だったのね）ｸｽｯ

兄「おぉーっ！さすが友Cちゃん、わかってるなぁ！」

妹･友A･友B（えっ！！？）ﾋﾟｸｯ

兄「タマネギを黄金色になるまで炒めたカレーって、例外なく旨いんだよなー♪こりゃ楽しみだ」

友C「………はい///」ﾎﾟｯ
一同（まさか計算してた…？！）

妹「（く……）お、お兄ちゃん！私はデザート作ったから楽しみにしててよね？ねっ？」

兄「ほぅ、妹の作ったデザートか……楽しみにしとこうかな」ﾆｺｯ

妹「うん♪（やった！）」

友B（今は我慢…今はまだ我慢…）

兄（ぐうぅ～）

一同「！？」

兄「あははっ、ごめんごめん！お腹すいてるから腹の虫が鳴っちゃったよ」ﾃﾚﾃﾚ

友A（お兄さん可愛いっ///）

友B（や～ん、お兄ちゃん照れてる可愛～い♪）

妹（照れてるお兄ちゃん……か、可愛いかも///）
友C「……お、お兄さんこちらへどうぞ！ カレーならもうできてますから、すぐにでも食べられますから……こちらへ///」ｶﾞｼｨｯ

妹･友A･友B（しまった、出遅れた！？）ｶﾞｰﾝ

兄「あ、うん！友Cちゃんはよく気がきくよね、ありがと」ﾆｺｯ

友C「……っ！？いっ、いえ、私はそんな…///」ｶｱｧ

兄「こんないい子が妹の友達でいてくれて、なんか…兄としても嬉しいよ！じゃ、友Cちゃんが頑張ってくれたカレー戴いちゃおうかな」

友C「（～～～～/////）………はい、入れてきますね///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹･友A･友B（あんたタマネギ炒めただけやないかいっ）

兄「ん、妹！友Aちゃんもお客さんなんだから、早く席を案内してカレー入れてあげろよ？」

友A（お兄さん優しい♪）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友B（お兄ちゃん私はっっっ？！）ｶﾞｰﾝ

兄「じゃ、友Aちゃんは特等席のココね……はい、どうぞ」ﾆｺｯ

ｶﾞﾀｯ…ｽﾄﾝ

友A「は、はいっ！あ、ありがとうございますっ…///」ﾃﾚﾃﾚ

友B（うぅ……お兄ちゃん絶対に私の事忘れてるぅぅぅ）ｳﾙｳﾙ

兄「友B…？どうしたんだよ悲しそうな顔して」

友B「…っ！？お兄ちゃんっっ！！」ﾊﾟｱｧ

兄「早く自分でカレー入れてきて席につけよ？」ﾆｺｯ

友B（な………なんでっっっ）ｶﾞｰﾝｶﾞｰﾝｶﾞｰﾝ

友A（私は特別なんだ…///）

友B（うぅ…ぐすん）ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

妹「友Bがらしくないとなんか気持ち悪いんだけど…？」

友B「い、妹ぉぉお～だってお兄ちゃんがぁっ、お兄ちゃんがぁぁ」ｳﾙｳﾙ

妹「はぁ……いつものプラス思考は何処へ行ったのやら。 …お客さん扱いされてないって事はどういう事？」

友B「うぅ……つまり………つまりはどういう事ぉ？」ｳﾙｳﾙ

妹「……つまりお兄ちゃんにとって友Bはそれだけ身近な存在って事でしょ？」ﾔﾚﾔﾚ

友B「あ……あああーーーっ！！」ﾊﾟｱｧｧｧ

友B（ルンルン～♪）

妹（はぁ…私ってお兄ちゃんに似てお人よしな所があるからなぁ。……やっぱり私はお兄ちゃんにとって、ただの妹……なんだよね）ﾁﾗ

兄「！」ｻｯ

妹（あれっ？……お兄ちゃん、もしかして今私の事見てた…？）ﾁﾗﾘ

兄「………」

妹（たまたま……だよねきっと）ﾊｧ

兄「……なぁ、妹」

妹「（ﾋﾞｸｯ！？）なっ、何お兄ちゃん？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「うん…いや、なんか妹ぼーっとしてるし、疲れてるのかなぁ…って」

妹「…えっ？」ﾊﾟﾁｸﾘ

兄「えっと…恥ずかしながらにさ、友Cちゃん達にチヤホヤしてもらっちゃってなんか勘違いしてた。妹も友Bも、もちろん友Aちゃん、友Cちゃんも今日はゲストなんだよな」

妹「お兄……ちゃん？」

兄「妹も友Bも…ごめんな！ カレーの残りは俺が全部よそうから、席について待っててくれないか？…もちろん友Cちゃんもね！」ﾆｺｯ

一同（ｽﾞｷｭｰﾝ/////）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「ほらほら、妹も座った座った！」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

妹「あ…え……お兄ちゃ……」

兄「飲み物も…妹の好きな牛乳買ってきてるから席ついて待っててくれな？」ﾆｺｯ

妹「（ほんとは牛乳好きじゃないけど）……うん///」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…ｶﾁｬｯｶﾁｬｯ

兄「～♪」

妹「はぁ……///」ｼﾞｰ

友B（お兄ちゃんの身近な存在なワ･タ･シ♪嬉しいな～っ♪）ｼﾞｰ

友A（お兄ちゃんって、こんなに優しいものなのかなぁ……私もお兄さんみたいな素敵なお兄ちゃんが欲しかったな///）ｼﾞｰ

友C（ﾌﾙﾌﾙ…………ダ、ダメ！抑えなきゃ絶対にダメｯ///）ｼﾞｰ

兄「ふんふふ～ん♪」

友B「ねえ妹………ねえったら」ﾎﾞｿｯ

妹「んん～？」ﾎﾟｰ

友B「妹この前牛乳なんかもう飽きた、懲り懲りだって言ってなかったっけ？」ﾎﾞｿﾎﾞｿｯ

妹「あ～そうだっけぇ～？」ﾎﾟｰ

友B「私に『胸を大きくしたいなら牛乳を飲め』って言われてから、毎日欠かさず２リットルは飲んでたんでしょ？もう牛乳は懲り懲りって…」ﾎﾞｿｯ

妹「………あっ…うん」ｼｮﾎﾞﾝ

友B「でもまぁ、努力も少しは実ったみたいだし」ﾁﾗ

妹「でも結局は無駄な努力だったけどね……」ﾁﾗ

友B「お兄ちゃん…妹は牛乳が好きだからがぶがぶ飲んでるんだって…今でもそう勘違いしちゃってるけどいいの？」ﾎﾞｿｯ

妹「勘違いだけど……勘違いじゃない……かな」

友B「へ？」

妹「お兄ちゃんが入れてくれる飲み物なら、なんだって好きになるから勘違いじゃないんだよっ♪」

友B「えっ！」

妹「お兄ちゃん、やっぱり私も手伝うよ！」ﾆｺｯ

兄「おっ？！」

友C「……私もっ………お手伝いします///」ｽｸｯ

友A「わ、私も！私もお兄さんのお手伝いしますっ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友B（はぁ…妹は相変わらずの妹みたい……でも、それでこそ私のライバル…って感じかなっ♪）ﾆｯｺﾘ

友B「お兄ちゃ～ん、私もお兄ちゃんのお手伝いする～♪」ﾀｯﾀｯﾀｯ

兄「…じゃあみんなで準備するか」ﾆｺｯ

一同「おーっ！」ﾆｯｺﾘ

兄「まずは……はいっ、友Cちゃん！友Cちゃんはもっと沢山食べて大きくならないとなー。成長期だから太らないよきっと」ﾆｺｯ

友C「（すごく大盛り…食べきれるかなぁ）……はいっ…ありがとうございます///」ﾍﾟｺﾘ

兄「次は友Aちゃんだな！」

友A「はっ、はいっ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「……はいっ、友Aちゃんが剥いてくれた野菜も沢山入ってるし、おかわりしていっぱい食べてね」ﾆｺｯ

友A「はいっ！……お兄さん、あ、ありがとうございますっ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「次は…友Bだな。友Bはちょっと太ってるからダイエットが必要だし……」ｺﾞｿｺﾞｿ

友B「おっ、お兄ちゃん！私太ってなんかないよぅ！むしろ友Bはスタイルいいから憧れるってよく……」ｱｾｯ

兄「ほいっ、そんな友Bは大盛りな」ﾆｺｯ

友B「…あ、うんっ！ありがとお兄ちゃ～ん♪」ﾊﾞｯ
ｶﾞｼｨｯ

妹「友Bも少しは学習しなさいっていうか、カレー皿持ってるお兄ちゃんに抱き着いたら大変な事になるじゃない……はい、これで友Bは２ポイント目ゲットと…」ｶｷｶｷ

友B「あ～ん、お兄ちゃ～ん」ｽﾞﾙｽﾞﾙ←友A･友Cに席まで引きずられている

兄「ラストは妹のだな！」

妹「うんっ」

兄「妹も…まだまだ成長できると思うぞー？だから大盛…」
妹「……それ、もしかしてさっき私の胸を触った時の感想？」

兄「……い、いやっ！ちがくて…そ、それにあれはわざとじゃなくてだなっ」ｱｾｱｾｯ

妹（ｸｽｯ）

兄「？」

妹「なーんてね！ 私は普通でいいの！ だからこれでいいよ♪」ﾆｯｺﾘ

兄「…あ、ああ」

妹「……それと」

兄「ん…？」

妹「……さっきの…お兄ちゃんに胸触られたの……別に嫌じゃなかったから///」ﾎﾞｿｯ

兄「え……っ？」

妹「ううん、なんでもなーいよ♪」ﾆｺｯ

兄「妹…」ﾄﾞｷﾘ

妹「お兄ちゃん、早く席に着いてみんなで一緒に食べようよっ！ね？」ﾆｺｯ

兄「そう…だなっ」ﾆｺｯ

妹「うん！」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…ｶﾞﾀﾝｯ

兄「では、ちゃんと全員に飲み物渡ったかな？」

一同「はーい！」ﾆｯｺﾘ

兄「よし、では父さん母さんが不在なので俺から一言」ｺﾎﾝ

兄「友Aちゃん、友Cちゃん、友B…ようこそ兄妹家へ！ 何もないつまらない家かもしれないけど、どうぞ自分ちのようにくつろいで、どうか素敵な思い出を作って行ってください」

一同（ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ）

兄「それでは……かんぱ～い！」ｽｯ

一同「かんぱ～い♪」ｶﾗﾝｶﾗｰﾝ

友B「牛乳で乾杯するなんて、よっぽど好きなのね～♪」ﾆﾔﾆﾔ

妹「うっ、うるさいわよ友B！そのコップに入ってるカルピスに牛乳入れられたいの？」

友B「や～ん！お兄ちゃーん、妹が虐めてくるぅ」

ﾜｲﾜｲ

友C「……そ、そうだったんだ///」ｶｱｧ

友A「うん！だから友Cもそう悲観的にならなくても大丈夫だよっ！（やっぱり不平等はダメだもんね）」ﾆｯｺﾘ

ﾜｲﾜｲ

兄（うんうん、友達同士みんな仲が良さそうでなによりだな）

兄「それにしても…」

一同「………？」ﾋﾟﾀｯ


兄「君達は何故に俺の周りを囲んでいるんだ？あっち側なんか沢山スペースがあるぞ？」

友C「……勝ちましたから///」ﾎﾟｯ

兄「ん？」

友C「じゃんけん……私と妹ちゃんが勝ったんです……！Ｖ」ﾌﾞｲｯ

兄「じゃんけん…？」


妹「…そっ。それも一発でね！Ｖ」ﾌﾞｲｯ

友A「そうなんですっ、お兄さん、聞いてくださいよ～っ！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

兄「う、うん」

友A「妹ちゃんったら嘘つきなんですよぉっ？」

兄「嘘つき？」

友A「はいっ！ なんていうか、私と友Bは嵌められたというか……」ﾁﾗ

妹「あれはれっきとした作戦よ、作戦！嘘つきなんかじゃないわよ♪」ﾌﾌﾝ

兄「その作戦って？」

妹「ふふっ、いつもお兄ちゃんが私に使ってくる心理作戦よ」

兄「あー『予言する。俺は次に１００％の確率でｸﾞｰを出す』みたいなやつか」

妹「そう、それっ！ お兄ちゃんにやられた時の言い回しをそのまま使ったら見事に引っ掛かってくれたってわけ♪」

友A「ひ、卑怯ナリぃ～」ｸﾞｽﾝ

兄「なるほど……だったら友Aちゃん、ちょっといい？」

友A「……えっ？！は、はいっ、なんでしょう///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄（ゴニョゴニョ）

友A（うぅ～お兄さんの顔がこんなに近くに～～～///）ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ

妹･友B「むっ…」ｲﾗｯ

友C（友Aちゃんいいなぁ……///）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「……いいかな友Aちゃん？」

友A「……ふぁ…ふぁぁい」ﾄﾛｰﾝ

妹「ふふっ…何を入れ知恵されたかは知らないけど、次の勝負も勝たせてもらうからね」ﾌﾌﾝ

友C「……私も…また勝てたらいいな…！」

友B「ねえ、次のご褒美はさ……」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ
妹･友C･友A（ｻｻｯ）

友B「……これでいい？」
友A「おぉーっ！？…そ、それはいいかもねっ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友C「………異議なし///」ﾃﾚﾃﾚ

妹「これは……絶対に負けられないわね」ｷﾗﾝｯ

兄「おっ、次の勝負がはじまるのか……友Aちゃん、わかってるよね？」ﾁﾗﾘ
友A（ｺｸﾝ）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹「じゃあ、今回もじゃんけんね…？」

一同（ｺｸﾝ）

妹「（ふふっ…今回ももらったわ♪）ではじゃんけんで…」

兄「…」

ｼｰﾝ

妹「……予言するっ！私はこの勝負…98％の確率でﾁｮｷを出す！」

友A･友B･友C（ピクッ）

友B（じゃんけんなんて勘よ勘）

友C（……どうしようかな）

友A「な、なら私は…絶対にグーは出さないっ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友B（ど～れ～に～し～よ～お～か～な～て～ん～の～……）ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

友C（…………これにしよ）ｸﾞｸﾞｯ

妹（グーは出さない…？え…って事は）ｳｰﾝ

兄「………」ﾆｯｺﾘ

友A「いくよっ！」ｷﾘｯ

ｼｰﾝ

一同「せーのっ、最初はグー、またまたグー、いかりやちょうすけ、あたまはパー…」

兄「古っ」ﾋﾞｸｯ

一同「正義が勝つとは限らない！最初はグー、じゃんけんっ…ポン！」ﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ

ｼｰﾝ

友A「………や、やったぁ～っ♪」ﾜｰｲ

友C「………また勝っちゃった…///」ﾜｸﾜｸ

ｷｬｯｷｬｯ

妹･友B（ｼｰﾝ）ｹﾞｯｿﾘ

兄「ははっ、友Aちゃんよかったね」

友A「あ…はっ、はいっ！お兄さんのおかげですっ、ありがとうございますっ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹「……お兄ちゃんのバカ」ﾎﾞｿｯ

兄「ん、妹？」

妹「ふーんだ」ﾌﾟｲｯ

兄「ったく、ただのじゃんけんなのに何を拗ねてるんだか」

友C「……ただのじゃんけんではないですよお兄さん」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友A「うんうん」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹･友B「……」ﾌﾞｽｰ

兄「（？）まぁ、よくわからないけど……みんなが頑張って作ってくれたカレーいただいちゃおうかな」ｶﾁｬｯ

ｶﾞｼｯ…ｶﾞｼｨｯ

兄「？！」ﾋﾞｸｯ

友A「お兄さん、わ、私が食べさせてあげますっ！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友C「お兄さん………どうぞ///」ﾎﾟｯ

ｽｯ…ｽｯ…

友A「！」ﾋﾟｸｯ

友C「……！」ﾋﾟｸｯ

兄「……えっと？」

ｽｯ

友A「？！（友C…？）」

友C「友Aちゃん、お先に……どうぞ」

友A「友C……いいの？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

友C（ｺｸﾝ）

友A「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……お兄さん…あ～ん///」ｽｯ

兄「え…えっと」ﾁﾗ

妹「！？（お兄ちゃん…もしかして困って私に助けを求めてる…？）」

友A「さ、さぁ、お兄さん恥ずかしがらずにっ…！」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「あ、あぁ……えーっと（さっきから妹がめちゃめちゃ睨んでくるのは、友達に食べさせて貰うなんて甘えた行為は流石に遠慮しておけと目で訴えてきてるからなのか？）」ﾁﾗﾁﾗ

妹（うんうん、お兄ちゃん嫌なら断っていいんだから！……むしろ早く断っちゃって）ｺｸﾝｺｸﾝ

兄（…妹が頷いている！つまりは許可がおりたという事か）

友A「お兄さん、私なんかに食べさせられるのは…嫌………ですか？」ｳﾙｯ

兄「ま、まさか！そんな事ある訳ないって！じゃ、じゃあいただいちゃおうかな…」ﾆｺｯ

友A「…はいっ！……じゃあお兄さん、あ～ん///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹（え？……お兄ちゃん………えっ？）ｶﾞﾀｯ

兄「あ、あ～ん……」

ﾊﾟｸｯ

友A（ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ）

妹（………あれ、お兄ちゃんなんでっっ？）ｶﾞｰﾝ

兄「……モグモグ…ゴクン……うん、とっても美味しい！」ﾆｯｺﾘ

友「ほ、ホントですか！よかったぁ……もっ、もう一口どう……（あっ）」

友C「………」ｼﾞｰ

友A「……あっ、あははは冗談だよ友C！じゃ、じゃあ交代……かな？」ﾁﾗ

友C「………うん///」ｺｸﾝ
友A「…だよねぇ……ハァ」ｼｮﾎﾞﾝ

ｽｯ

友C「お兄さん………ど…どうぞ私のカレーも食べて下さい///」ﾄﾞｯｷﾝﾄﾞｯｷﾝ
兄「あ、うん。それじゃあ……」

友C「ではお兄さん……あ～ん///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「あーん……やっぱり恥ずかしいもんだなコレ」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

友C「お兄さん、あ～～～ん///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

兄「……あーん」ﾊﾟｶｯ

ﾊﾟｸﾘ……ｶﾁｬｯ

友C（あっ………お兄さんが私のスプーンで食べてる……スプーンがお兄さんの口の中に/////）ﾎﾟｯ

友B（あ～あ、私もお兄ちゃんにアーンしたかったなぁ……あれ？）ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

友C「…………///」ｼﾞｰ

兄「うん、美味しい！友Aちゃん、友Cちゃんありがと」

友A「い、いえいえ…私の方こそありがとうございましたっ！……一度やってみたかったので///」

兄「そうなんだ。えーっと…友Cちゃん、もしかして俺顔にカレー付いちゃってる？」

友C「…………///」ｼﾞｰ

兄「友Cちゃん…？」

友B「ね、ねえお兄ちゃん！」

兄「ん、どうした友B？」
友B「お兄ちゃんのスプーンって……どこ？」

兄「俺のスプーン？」

友A「あ、お兄さんのスプーンならここに…」ｽｯ

友B「え……じゃあ友Cが持ってるスプーンって…」

妹「あれ？そういえば今さっき友Cちゃん、自分のスプーン使って食べてたような……」ﾁﾗｯ

兄・友A・友B「えっ…！」ﾊﾞｯ

パクッ……モグモグ……

友C「（ｺﾞｸﾝ）……お、美味しいね/////」

妹・A・友B「…………」

ｺｿｺｿ

兄「？」

友B「ねぇ、これってもしかして………間接キス？」ﾎﾞｿｯ

友A「キ…キスッ？！！」ｶｱｧ

友B「これは……抜け駆けポイント発生じゃない？」ﾎﾞｿｯ

友A「で、でも、自分のスプーンを使っちゃいけないなんてルールは…」ﾎﾞｿﾎﾞｿｯ
友B「だっ、だからって…！」ｶﾞﾀｯ

妹「……抜け駆けポイントは無理っぽいわね」ﾎﾞｿｯ

友B「くうぅ……」

友A「私はお兄さんのスプーンでやっちゃったし……」ｼｭﾝ

妹･友A･友B「………」
兄「ん？お前達さっきから何やってんだ？」

妹「お兄ちゃんは黙ってて！」

兄「でもカレー…」
友B「お兄ちゃん少し静かにしてて」

友A「こっちの話ですから」

兄「…はい」ｼｮﾎﾞﾝ

友C「カレー美味しいですね、お兄さん///」ﾊﾑﾊﾑ

兄「あ、うん。美味しいね」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

友C「…………ぽっ///」ｼﾞｰ

妹「………集合」ﾎﾞｿｯ

ﾊﾞﾊﾞｯ

友B「友C……あんなにスプーンをﾍﾟﾛﾍﾟﾛ舐めて……私達に見せ付けてきてる」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

友A「普通に食べてるだけに見えるけど…」

友B「むぅぅ…私もお兄ちゃんと間接キスした～いぃ～！」

友A「間接…キス……///」ｶｱｧ

妹「…これはただの間接キスなんかじゃないわよ」

友A･友B「え……っ」

妹「言ったでしょ。友Cはさっき自分のスプーンを使ってカレーを食べてた……」

友A「え…それってどういう……」

友B「友Cは自分が使ったスプーンをそのままお兄ちゃんに使ったって事…？」

妹「そういうこと」

友A「それって……」

友B「………」

妹「………」

友A「………」

妹「……まぁ、しょうがないんじゃない？」

友A･友B「えっ……？」

妹「実際にキスした訳じゃないんだしさ」

友A「それは…まぁそうなんだけど」

友B「……しょうがないか」

妹･友A･友B「………はぁ」

兄「おーい、さっきからコソコソと何を話してるんだ？」

妹「なんでもなーい」

友B「なんでもないよー」

友A「なんでもありませんよー」

兄「そうか？ならいいんだが…」

友C「みんな何を話していたの……？」

友A「えーっと…」

友B「それは妹が教えてくれるんだって！ね、妹？」ﾆｺﾆｺ

妹（えっ？！）

兄「そうなのか妹？」

妹「えっ！……えっとねー」（まさか間接キスについて話してたなんて言えないよ～）

友C「妹ちゃん…？」

妹「えーっとぉ……」（……あっ！そうだ！）ﾋﾟｺｰﾝ

妹「ふっふっふ…実はねぇ、さっきは次の勝負の賞品について話していたのだよ」

友A･友B･友C「えっ！」

兄「ん？」

妹「あ、お兄ちゃんは耳塞いでて！」

兄「えっ、なんでだよ？」

妹「じゃあ女の子達の秘密のお話でいいなら聞く？」

兄「あ…ああ、そういうことか。 じゃあ俺は……」

チャラリ～ン♪……チャラリラリ～ン♪

兄「あ、俺の携帯だ！食事中なのに失礼だけど…ちょっと電話出てくるから」

妹「あ…うん」

ガチャッ…パタン

妹「……もうっ！友Bぃ～？」

友B「あはは、まぁいいじゃない！それで妹、次の賞品って…？」

妹「あーうん。どうしよっか？」

友C「……まだ決まってなかったの？」

友A「えっと…まぁ」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

妹「次はさぁ……逆にしてみない？」

友A「逆？逆っていうと？」

友B「おぉー！それはいいね♪」

友A「えっ？どういう事～？」

友C「今度は……お兄さんに食べさせて貰う………？///」

妹「そうそう！」

友B「お兄ちゃんにあーんして貰いたいなぁ～♪」

友A「お兄さんから……私に？///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

妹「友A……まだ決まってないって」

友B「賞品は決まりね！それで勝負は何をする？」

友C「またじゃんけんするの…？」

妹「う～ん」

友B「はんたーい！じゃんけんは反対！」

友A「友B一回も勝ってないもんね…」ﾊﾊﾊ…

妹「じゃあ…お兄ちゃんに決めてもらおっか……？」

友B「お兄ちゃんに？」

友A「それなら公平かもね」

友C「うん…！」

妹「じゃあお兄ちゃんが戻ってきたら決めてもらいましょ！」

～一方その頃～

兄（知らない番号からか……どれ）ﾎﾟﾁｯ

兄「はい、もしもし」

？『あ、もしもし兄ちゃん？いきなりですが私は誰でしょう？』

兄「……俺の事を『兄ちゃん』なんて呼ぶのは幼なじみ以外にいないだろ？」

幼なじみ『ぴんぽーん！正解です』

兄「どうしたんだ？携帯変えたの？」

幼なじみ『うん。ついに兄ちゃんと同じ携帯会社に乗り換えしたよ！』

兄「ほう、前々から言ってたもんなぁ」

幼なじみ『今ね、新しい携帯の記念すべき初通話中なんだよ～？』

兄「あー新しい携帯の記念すべき初通話相手に選んでいただき大変光栄でゴザイマス…ハイ」

幼なじみ『あー、心が篭ってなーい』

兄「ははっ、暇人だな」

幼なじみ『どうせ暇人ですよー』

兄「おっと、暇人の相手もそろそろ終わりにしないとな。今飯食べてる所だからもう切るぞ」

幼なじみ『えっ、もうご飯食べてるの？』

兄「ん、ああ。それがどうかした？」

ピンポーン

兄「あ、すまんけど来客っぽいからもう切るぞーじゃなっ！」ﾌﾞﾁｯ

タッタッタッタ…

兄「はーい」

ガチャッ

兄「………」

幼なじみ「やっほー」ﾆｯｺﾘ

兄「お前なぁ……」

幼なじみ「さっきの話の続きだけど、ご飯もう食べちゃってるの？」

兄「ああ。今晩はカレーだ」

幼なじみ「えーっ？！」

兄「何をそんなに驚いてるんだよ？」

幼なじみ「今日って妹ちゃんの友達が泊まりに来てるんでしょ？」

兄「あれ、なんで幼なじみがそれを知ってるんだ？」

幼なじみ「え、なんでって……兄ちゃんお母さんから何も聞いてないの？」

兄「聞いてないも何も妹の友達が泊まりに来る事なんて数時間前に妹から直接聞いただけだぞ」

幼なじみ「じゃあ今晩は私がご飯を作りに来る予定だったっていうのも…？」

兄「いや、聞いてないけど…そうなのか？」

幼なじみ「うん…保護者役が兄ちゃんだけじゃ不安だからーって」

兄「息子を信用できないとか……」

幼なじみ「せっかくのお泊り会だし、お友達にひもじい思いはさせられないからーって…お願いされたよ？」ﾆｺｯ

兄「…まぁ納得いかない部分もあるが仕方ないか」

幼なじみ「あはは…あ、でもそのカレーって誰が作ったの？まさか兄ちゃん？」

兄「いやいや、妹達が自分達で作ったみたいだぞ」

幼なじみ「そうなんだぁ…私なんかが来なくても自分達でできちゃってたね」

兄「幼なじみごめんな！幼なじみが作りに来てくれるって知ってたらよかったんだけど」

幼なじみ「今回は私の兄ちゃんへの確認ミスもあったししょうがないよ…！」

兄「材料まで買ってきて貰ったみたいだし本当にごめんな！」

幼なじみ「ううん、いいのいいの！……でもちょっと残念。兄ちゃんに私の得意料理食べて貰って、料理の上達ぶりを見てもらおうって思ってたから」ｶﾞｻｶﾞｻ

兄「じゃあそれは是非近いうちに食べさせて貰うって事でお願いできるか？」

幼なじみ「うんっ！私はいつでもいいんだからね？」

兄「ああ、ありがとう」

幼なじみ「うんうん……じゃあ私はこれで…」

兄「あ、ちょっと待って！」

幼なじみ「ん？」

兄「幼なじみお腹空いてないか？せっかく来たんだからウチで飯食べてけよ」

幼なじみ「あー、お腹は…少し空いちゃってるかなぁ」ｴﾍﾍ

兄「だろ？沢山あって食べきれないくらいだし、幼なじみもウチで食べてけよ！なっ！」

幼なじみ「あ…うん。……ならお言葉に甘えてお邪魔しちゃおうかな？」

兄「おうっ！……じゃ、荷物は俺が持つから」ｻｯ

幼なじみ「うん、ありがと///」

兄「ほれ、行こうぜ」

ガチャッ

幼なじみ「えと……お邪魔しま～す」

ガチャッ

妹「あっ、お兄ちゃんやっと来た！」

友B「お兄ちゃん遅いよ～？」

兄「おう悪いな」

友A「さっきのは宅配便ですか？」

友C「お兄さん、その袋は……？」

兄「ああ、これはな………っておーい、何やってんだ？」

一同「！？」

ヒョコッ

幼なじみ「お、お邪魔しま～す……」

友A･友B･友C（誰…？！）
妹「あ、幼なじみお姉ちゃん！」

幼なじみ「妹ちゃん、なんだか久しぶりだね」

妹「うんっ！あ、さっきのチャイムは幼なじみお姉ちゃんだったの？」

幼なじみ「そう、私！」

兄「ちなみにさっきの電話も幼なじみからだったぞ」

妹「ふーん……あれ、なんで今ウチにいるのに電話？」

兄「それがな、なんでも新しい携帯の初通話が…ぐむむっ！（何をする幼なじみ！）」

幼なじみ「アハハハ…ちょっと荷物が重かったから兄ちゃんに手伝って貰おうと思って電話したの！」

友B（兄『ちゃん』……？）

友A（え、まさかお兄さんの……彼女さん？）

友C「………」

妹「ふーん、そうだったんだ！幼なじみお姉ちゃんはお買い物の帰り？」

幼なじみ「あ…えっと……うん、そうだよ！」ﾆｺﾆｺ

兄「……はぁ～ったく、何妹相手に気を遣ってんだか」

妹「？」

幼なじみ「え？…えへへ」

妹「あれ、お買い物じゃなかったの？」

兄「幼なじみな、実は今日の晩飯を作りに来てくれたんだ」

友A･友B･友C（えっ！）

妹「えっ！」ｸﾙｯ

幼なじみ「あー……うん」ﾃﾍﾍ

兄「妹は母さんから聞いてなかった？」

妹「えっ、幼なじみお姉ちゃんが夕ご飯を作りに来てくれるって事？全然聞いてないよぉ！聞いてたら自分達で作ったりなんかしないって」

兄「だよなぁ」

妹「あっ、じゃあこの買い物は私達のためにして来てくれたもの……」

兄「そういう事だな」

幼なじみ「えとっ、私が兄ちゃんにちゃんと確認しておかなかったから…ごめんね！」

妹「幼なじみお姉ちゃんは全然悪くないよぉ！」

兄「そうそう。今回は完全に俺と妹に何の連絡もいれなかった母さんが悪いな」

幼なじみ「そんな…」

妹「……幼なじみお姉ちゃん、せっかく私達のために作りに来てくれたのに…ごめんなさい」ｼｮﾎﾞﾝ

友A･友B･友C（あっ……）
友C「……ご、ごめんなさい」
友A「わ、私もっ！すみません幼なじみお姉さん！」

友B「…私がご飯作ろうって提案しちゃいました。ごめんなさい」

幼なじみ「えっ、その…」

兄「みんなは何も悪い事なんかしてないんだから謝らなくていいんだって……母さんも抜けてる所あるからなぁ」

プルルルル…プルルルル…

兄「あ、近いから俺が出るよ」

プルルルル…プルル…ガチャッ

兄「はいもしもし兄でｓ……母さん！」

一同「！？」

兄「ちょっと母さん！何で俺らになんの連絡も……え？ああ、幼なじみなら来てくれてるよ」ﾁﾗ

妹「お兄ちゃんちょっと貸して！」

バシッ

兄「あ、おいっ」

妹「お母さーん？なんで幼なじみお姉ちゃんが夕ご飯作りに来てくれるーって教えといてくれなかったの？もう私達でカレー作っちゃったんだよ？」

妹「そう、カレー！え？………あ、うん。もう、しょうがないなぁお母さんは……うん……うん……皆いい子だから大丈夫だよ！お兄ちゃんもいるし……あ、幼なじみお姉ちゃんに代わればいいの？幼なじみお姉ちゃん、ハイっお母さんが」ｽｯ

幼なじみ「はい、お電話代わりまして幼なじみです。 えっ……いえ！私も兄ちゃんに確認してませんでしたし……あ……はい……はい……私は…大丈夫です……はい…」

-----------------------

兄「なぁ妹、母さんなんだって？」

妹「お母さんね、幼なじみお姉ちゃんに晩御飯の用意をお願いしたら安心しちゃって、そしたら肝心の私達に連絡入れるの忘れちゃってたんだって」

兄「はぁ～なんとも母さんらしいミスだな。 怒る気も失せちゃったよ」

妹「ね！」ｸｽｸｽ

友B「…お兄ちゃん、妹、あの幼なじみさん…って？」

友A･友C（ゴクリ）

妹「幼なじみお姉ちゃん？幼なじみお姉ちゃんはね、私達の幼馴染だよ」

友B「幼馴染？」

兄「ああ。幼なじみとの付き合いも長いよなぁ…俺達がこっちに引っ越して来た時からだから……」

妹「もう１０年以上の付き合いだよね！」

兄「そうだなー。妹なんか小さい頃は幼なじみにベッタリだったもんな」

妹「幼なじみお姉ちゃん優しいし、本当のお姉ちゃんみたいだったから」

友B「１０年以上の付き合い……かぁ」ｳｰﾑ

友A「そうだったんだ」

友C「………」

-----------------------
幼なじみ「はい……はい……あ、兄ちゃんか妹ちゃんに代わらなくて大丈夫ですか？」ﾁﾗﾘ

兄「ん？」

幼なじみ「あはは…わかりました！ ではおやすみなさーい」ｶﾞﾁｬ

兄「結構長かったな」

妹「何話してたの？」

幼なじみ「あ、えーとね……あくまでも…その、兄ちゃんお母さんの提案なんだけどねっ…」ﾓｼﾞﾓｼ
兄「何が？」

妹･友C（………）

幼なじみ「私も今日は兄ちゃんのお家に泊めてもらっても…いいかなぁ？」

友A･友B（ピクッ）

兄「……また気を遣いやがって。 どうせ母さんに保護者役として今日はこのまま泊まっていって欲しいって頼まれたんだろ？」

幼なじみ「……うん」

兄「なら逆だな。 幼なじみ、今日はウチに泊まってってくれないか？ …いや、俺がこんな風にお願いするのも変だけど、俺だけじゃやっぱり不安だし。 あ、もちろんおじさんに許可を貰わないといけないけどさ」

幼なじみ「兄ちゃん家ならお父さんも信頼してるし大丈夫かな。 兄ちゃんのお家に行くーって話しただけで喜ぶくらいだし。 もちろんあとでちゃんと電話はするけど」

兄「おじさんともしばらくは会ってないなぁ…相変わらず元気にしてる？」

幼なじみ「もう元気過ぎるくらいだよ？ また兄ちゃんと釣りに行きたいっていつも話してるんだよ」ﾆｺﾆｺ

-----------------------
友B「（………）ねえ、妹」ﾎﾞｿｯ

妹「…なに？」ﾎﾞｿｯ

友B「まさかとは思うけど……」

友A･友C「………」

妹「………」

友B「二人って付き合ってたりしないよね…？」

妹「それは……」

友A･友B･友C（ゴクリ）

妹「………私にもわかんない」

-----------------------
妹･友A･B･C「………」ｼﾞｰ
兄「……だからおじさんは大袈裟なんだよなー」ｱﾊﾊﾊ

幼なじみ「ほんとに困っちゃうよね！」ﾌﾌﾌ

友A「……すごく仲が良さそうに見えるね……そう、まるで恋人同士みたいに」ﾎﾞｿﾎﾞｿｯ

妹「…昔から二人は仲良かったし、お兄ちゃんが女の人と楽しそうに話してるのなんて幼なじみお姉ちゃん以外に見たことないのも事実なんだよねぇ」ｼｭﾝ

友C「………」

友B「うぅ……確かにお兄ちゃんすごく楽しそうに話してる……」ｼｮﾎﾞﾝ

妹「そういえば……夏休みに入る１週間くらい前かな？ 部活が長引いていつもより遅くなっちゃって急いで家に帰ってたら、途中であの二人が一緒に帰ってる所にバッタリ遭遇したんだよね。 二人はたまたまだって言ってたけど……」ｼｮﾎﾞﾎﾞﾝ

友A「言いたくないけど、幼なじみお姉さん…すごく美人でなんだか……お兄さんとお似合いじゃない？」

妹･友B「う……」

妹･友A･友B「はぁ～」ｼｮﾎﾞﾎﾞﾎﾞ-ﾝ

友C「……………」ｽｯ

妹･友A･友B（友C……？！）

-----------------------
幼なじみ「それ聞いたらお父さん、きっと喜ぶと思うよー？」

兄「まぁ、言ってはあげないんだけどな」ﾆﾔﾘ

幼なじみ「あはは、やっぱり？」

兄「当然！……ま、おじさんには近いうちにリベンジのチャンスはあげますよとだけ伝えておいてくれよ」

幼なじみ「りょ～かい♪……あら？」

兄「ん？……ああ、どうかした友Cちゃん？」

友C「あの……」

妹（友Cちゃんまさか……）

友A（まさか直接二人に聞いちゃうの…？！）

友B（聞きたくない聞きたくない聞きたくない～けどやっぱり聞きたい！）

兄「ん？」

友C「……そろそろカレー冷めてきちゃいます」

妹･友A･友B（そっち？！）

兄「おおっ、そうだった！…せっかく皆が作ってくれたカレーが冷めちゃうな」

妹「（………）えーっと…幼なじみお姉ちゃん、今日はウチに泊まってくれるんでしょ？さぁ、こっち座って座って♪」

幼なじみ「あ…うん、ありがと！……でもせっかくのお泊り会なのに私まで泊めてもらう事になっちゃって…ごめんね。 お友達も」

友B「えっ？ わ、私達は全然！ ねえ？」

友A「そ、そうそう！ 妹やお兄さんの小さい頃の話とかも聞けるしっ！」

友C「うん」

妹「もう～水臭いなぁ幼なじみお姉ちゃんは！ 元はといえばお兄ちゃんが保護者としては頼りないのがいけないんだから」

兄「これ、バッチリ聞こえてるぞ妹よ」

妹「それで反論は…？」

兄「…特にありません」

妹「ウム、よろしい」

幼なじみ「あはは……それじゃあお言葉に甘えて…私も今日はお世話になっちゃいます」

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兄「ほい、これくらいは食べるだろ？」

幼なじみ「あ、うん。 ありがと」

兄「カレーもサラダも足りなかったらおかわりしてくれな！まだまだ沢山あって食べきれないくらいだし」

幼なじみ「うん」

妹「じゃあ食べよっか！」

兄「そうだな」

妹「では、いただきます！」

一同「いただきまーす」
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幼なじみ「うん、とっても美味しい♪」

妹「よかった～皆で頑張った甲斐があったね！」

友A「うん！」

兄「幼なじみ、このカレーのミソって何だかわかるか？」

幼なじみ「うーん、なんだろ…？ 隠し味にリンゴかな？ ううん、チョコレート？」

兄「ちっちっち……甘いなぁ。 あ、確かにカレーは甘く仕上がっているが」

幼なじみ「？」

妹「……何言ってんの」

友B「ノーコメントで」

友A「隣に同じく」

友C「……？」

一同「…………」

シーン

兄「……さて、降参みたいだな」

幼なじみ「あ、もしかしてタマネ

兄「友Cちゃん、教えてあげてくれ」

友C「は…はいっ」

友C「…………っ///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

妹（友Cちゃん…？）

幼なじみ「……？」

兄「？」

友C「隠し味は…………お、お兄さんへの……『愛情』です/////」

妹･友A･友B･幼なじみ「！？」

兄「………へ？」

一同「…………」

妹「あっ、あははは…このカレーのミソはタマネギを黄金色になるまで炒めた事だよ！」

幼なじみ「……そ、そうだったんだ。 びっくりしちゃった」

一同「………」

兄「し、しかし驚いたな～友Cちゃんが冗談言うなんて」ﾊﾊ

友C「冗談なんかじゃ……ありません」

兄「あ………え？」

友B「お兄ちゃん！……お兄ちゃんへの愛情なら私が１番……だよ？」

友A「わっ、私だって！……愛情……込めて作りました…///」ｶｧｧ

妹「………っ」

幼なじみ「………」

兄「……あ、あぁーなるほど！ みんなの『愛情』がたっぷり入ってるからこんなに美味しくできたんだなぁ…なるほどなるほど」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

幼なじみ「………兄ちゃん、意味わかってるのかな？」ﾎﾞｿｯ

妹「…あれはわかってない顔だと思う」ﾎﾞｿﾘ

幼なじみ「だよね～」ﾊｧｰ
ｸﾙﾘ……ﾂﾝｯ

兄「？！！」

妹･友A･友B･友C（あっ！？）

幼なじみ「鈍感過ぎるのも罪なんだよ、男ちゃん？」

兄「はぁ？ なんなんだ、いきなり人のほっぺたをつつきやがって…」

友B「（………っ） い、妹っ！」

妹「なに？」

友B「はやく！はやく次の勝負始めよう？」

友A「私もサンセー！」

友C（コクコク）

妹「………そうね」

幼なじみ（勝負……？）

妹「お兄ちゃん！次の勝負はじゃんけんじゃなくて、お兄ちゃんに決めてもらう事にしたからはやく決めて！」

兄「ま…まだ勝負するのか？」

友B「そんなの当然でしょ？ 私なんて一回も勝ってないんだから…！」

幼なじみ「勝負…って、どんな事したの？」

兄「勝負っつってもただのじゃんけんだったんだけどな」

幼なじみ「そうなんだ…」

友B「……コホン。 それでお兄ちゃん、次はどんな勝負にするの？ じゃんけんは無しだからね！」

兄「う～ん、でも今は飯食ってる最中だからなぁ……あ、そうか」

妹「なにか思い付いた？」

兄「ああ。これなら食事中でもバッチリだ」

友C「もしかして……早食い競争…ですか？」

妹「えﾞっ…早食い？」

兄「惜しいけどちょっと違うかな。 早食いじゃなくて大食い勝負……なんてどうかな？」

友B「大食い勝負……？」

妹「あ、それならちょうどいいんじゃない？ ほら、カレーも作り過ぎちゃって食べきれるか心配だったし」

友A「うん！ 私は賛成！」

妹「幼なじみお姉ちゃんは？」

幼なじみ「（ﾊﾟｸﾘ…ﾓｸﾞﾓｸﾞ……ｺﾞｸﾝ）え…私もやるの？」

兄「当然だろ？ 勝負なんだからな」

幼なじみ「うーん……なら私も賛成かな。 このカレー美味しくて、どれだけでも食べれちゃいそうだから」ﾆｯｺﾘ

妹「うんうん！ あと友Bと友Cちゃんは？」

友B「私は反対！ だってはじめ私と友Cのカレーは大盛りだったんだよ？ ね、友C？」

友C「………うん」

兄「あ、ごめん！ 確かに友Bと友Cちゃんのカレー大盛りにしちゃってたな。 俺が余計な事しちゃったよな…」

友B「あっ……お兄ちゃんが悪いとかそういうんじゃなくて…」

友C「（………）やっぱり私も賛成です」

友B「えっ」

友C「食べきれるかちょっと心配ですけど……私、頑張ってみます！」

兄「友Cちゃん…」

友B「（………っ）そうね、ちょうどいいハンデになるかなー？」

妹「…普段はあんまり食べないくせに平気～？」

友A「確かに友Bっていつも少食だよね」

友B「賞品の為だもの…私の本気を見せてあげるわよ」

友C（コクコク）

続きは無理

>>1は>>43でやめてる

正直すまんかった
昼休みに暇してたんで反応あるかどうか試したくて投下しちゃいました(*>ω<*)>ﾞﾃﾍ☆

yAUAdQXd0さんありがとうございます！
今から走って帰って風呂入ってまだ残ってたら続き投下させていただきます

いや、こっちで書きたい人いたら書いちゃって下さい！

オリジナル版はss速報でちゃんと投下するので

今落ちたらyAUAdQXd0さんの努力が水の泡になってもったいないですし

とにかくすみません(*；ω人)ｺﾞﾒﾝﾈ...