アグリアス「ラムザめ、わざわざこんな所に呼び出してどういうつもりだ…?」ブツブツ
アグリアス「ゼイレキレの滝か…ここは私とラムザの思い出の場所でもあるからな」ブツブツ
アグリアス「改めて見ると美しい景色だ…いいものだな。ゼイレキレの滝は」ブツブツ
アグリアス「もうすぐこの美しい景色をラムザと共有できるのか…少し、興奮してきてしまった」ブツブツ
アグリアス「どこまで私を狂わせるのだ。このゼイレキレの滝は…」ブツブツ
ラムザ「アグリアスさーんっ!」
アグリアス(来たか、ラムザ。凛々しい顔立ちがゼイレキレの滝と相まってより美しく見えるな。ふふっ、素敵だ。ラムザ)
アグリアス「どうしたラムザ。こんなところに呼び出して?」キリッ
ラムザ「除名します」
アグリアス「え?」
ラムザ「アグリアスさん、あなたを除名します」
アグリアス「じょ、冗談なのだろう?は、ははは、中々面白い冗談だ!」
ラムザ「いえ、冗談ではありません。アグリアスさんは除名します」
アグリアス「な、何故だ?何故なんだ!?」
アグリアス「わ、私に何か至らない所があったのか!?」
アグリアス「気付かぬ内に貴公を不快にさせてしまったのか!?」
アグリアス「私に落ち度があったなら謝罪する!ど、どうか考え直してくれないか!?」
ラムザ「いいえ。考えた末の結論なんです」
ラムザ「あなたを除名します。その上で」
ラムザ「アグリアス。どうか僕と結婚して欲しい」
アグリアス「」
アグリアス「こ、ここここ今度の冗談は笑えないな!」
ラムザ「いいえ、冗談ではありません。もう戦場で傷つく貴女を見たくないんです」
ラムザ「だから、僕は僕だけの我侭で貴女を除名します」
アグリアス「な、なななななななな!?ほ、本気か!?」
ラムザ「本気です」
アグリアス「わ、私は……ラ、ラムザより年上だぞ!?お、お前より早くお婆ちゃんになってしまうぞ!」
ラムザ「人は年齢に恋をするのではありません。人に恋し愛するのです」
アグリアス「そ、その……余り女性らしくないし……」
ラムザ「アグリアス。貴女は誰よりも美しい」
アグリアス「な、ならば、その言葉を信ずるに値する証拠を見せよ!」
ラムザ「わかりました」
*kiss*
アグリアス「……!?」
ラムザ「これで信じてもらえましたか?僕は……貴女を愛しています」
/: : : : : : : : : : :\
f : :/ l : : :ヽ : : : : : ヽ
j イ.! : .i :ト、 : :ヽ `、: : : ',
. 〈 : :イ\ ヽ: :\ 、 ヽ:ⅵ : :
ゞ, L ゝ' ゝ-、\} ゞi : :
ゝ ニニヽ jゝfチ、人
リ |j:!` ! サ jト, :
. { '´_ ノノィj
ヘ __ |イ: イ:r'
. \_ ィ´_ノコ「二コ-
_〉+ - - +イヽ;.:.:fヽ
/::{r - - ア::::\:.:、
アグリアス「こっ、この身、貴公に預けると言ったはずッ! 本当にそれが貴公の望みなのか!?」
ラムザ「はい」
アグリアス「な……何故……」
ラムザ「オルランドゥ伯が味方につき、アグリアスさんの戦略的価値が無くなってしまったので」
アグリアス「私が無価値だと……? いいじゃないか、聖剣技を使える者が二人いても。むしろ二人いて火力も二倍……」
ラムザ「二倍はないでしょう。あなたも伯の素早さは知っているはず」
アグリアス「あれは伯が異常なのだ! そうだ、伯と比べることがおかしいんだ。
他の者と比べれば、聖剣技を使える私は有用なはず……」
ラムザ「アグリアスさん……あなたは皆と比べてはっきりと劣っているんです」
アグリアス「馬鹿なッ! 幼少より剣を振り続けた身、誰かに劣る所などないと自負している!」
ラムザ「足が遅いんですよ、あなたは」
アグリアス「え」
忍者のほうが強いんですよ
ラムザ「致命的な鈍足です。あなたが敵前に着く前に、伯と僕らで戦闘を終わらせていたことが何度ありました?」
アグリアス「そ、それは……」
ラムザ「戦は機動力です。いくら火力があっても、鈍いあなたではこの先はやっていけません」
アグリアス「そんな……」
ラムザ「さよなら、アグリアス……」 すたすたすた……
アグリアス「!?」
すたすたすた……
アグリアス「……ま……」
アグリアス「待ってッ」 あぐっ
ラムザ「……」 すたすたすた……
アグリアス「待って、ラムザ。ラムザッ」 あぐあぐ
ラムザ「……」 きゅん
すたすたすた……
アグリアス「ラムザ! ラムザァ!」 あぐあぐ
ラムザ「……」 ぞくっ
ラムザ「さよなら、アグリアス……」 すたすたすた……
アグリアス「待って、ラムザ。ラムザッ」 追いつけない
ラムザ「……」 ぞくっ
アグリアス「がんばって走るからッ! だから……」 あぐあぐ
ラムザ「そうですね……遅くないってことを証明してくれたら、これからもいっしょにいられるんですが」
アグリアス「ど、どうすれば……!?」
ラムザ「手っ取り早い方法を採りましょう。僕を捕まえることができたら、除名は取り下げます」
アグリアス「え」
ラムザ「それでは」 ダッ
アグリアス「あ……!?」
アグリアス「ま、待って!」 タッ
. ‐… ‐- .
. '゙ . ヒック
,″ , ; , ヽ、
/ i/ i// ,' 、 }}
’ ili i/ / ッ'ャ .
.′i ilii i// / , //公. ! __「 |__◎
// l ili| i// / / // |i ¦ [___ ___]
. // il i|リ i i{// // / /'/. |l ¦ く イ ト 〉 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. il仙’ iil lレ _/厶ィ'´ / // |l | └┘ | この身、貴公に預けると言ったはず。
:i: il/ |i ll l|___/'7i_ノ / // ` ー‐ リ l ┌─‐┐ \_ _______________
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. …升… ミ」斗ャ|li l|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|{ |li || ヽ ヒック
/ /ニiニニ `ヽ ||i i i||i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|[ |li :|| `、
! _iZZ `、}l| !i j||i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|[ ||l i||- . / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
に. … 刈从 リi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{K:i:i:i:i:i:i:i:i:i|{ 氿 リニ }: < 本当にそれが貴公の望みなのか…?
仁 |{メ\}/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i//ニ\i:i:i:i:i/∧ }/ニ |h }} \________________
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…・ ⌒Xx ニ|{x.X \i:i:i:i:i//ニ ニ , ニリ |
ニニ ニ八ニ \//ニ `、ニi彡〃 ノ
ニ ニ/-ハ- - vニヒ彡ヘ{
メ二¨ 厶- }}ニ |\- /\ /| Vニ }
メ二¨ ¨ア癶ニ }}ニニニ | \/ ∨ | }
ラムザ「~♪」 タッタッタッ…
アグリアス「はっ……はっ……」 タッタッタッ…
アグリアス(早い。追いつけない。それどころか段々離されて、このままでは……)
ラムザ「~♪」 ダッ
アグリアス「あっ!」
アグリアス(見失ってしまった。どこへ……)
アグリアス「……ラ、ラムザ……」 あぐっ
アグリアス「ラムザ、どこ……?」 あぐあぐ
ラムザ「……」 じー…
アグリアス「あっ、ラムザ!」
ラムザ「……」 ダッ
アグリアス「待って!」 タッ
ラムザ「~♪」 タッタッタッ…
アグリアス「……っ」
アグリアス(全力で走ってるのに追いつけない。追いつけないと除名されてしまう)
アグリアス「……や……」
アグリアス「やだっ。やだ……!」 あぐっ
ラムザ「……」 のろー…
アグリアス(あれ? ラムザのペースが急に落ちた……? これなら……!) ダッ
アグリアス「ラムザッ! 捕まえ……」
ラムザ「……」 ビュンッ
アグリアス「あ!? ああっ!」 ガーン
ラムザ「……」 タッタッタッ…
アグリアス「ああ……あああ……」 あぐあぐ
ラムザ「……っ」 ぞくぞくっ
ラムザ「~♪」 タッタッタッ…
アグリアス「ラムザ……。ラムザ……はぁ……はぁ……」
ラッド「……なにやってんだあいつら」
アリシア「鬼ごっこじゃない? 楽しそう」
ラヴィアン「……そう? 隊長、死にそうな顔してるけど」
アグリアス「はぁ……はぁ……」
アグリアス(追いつけない。もう走れない……) ふらふら
ラムザ「~♪」 タッタッタッ…
アグリアス「ラム……」 よろっ
べちゃっ
アグリアス「ふぎゃっ」
ラムザ「あ」 ぴたっ
アグリアス「……」 しーん…
ラムザ「アグリアスさん? アグリアスさん」
アグリアス「うぅ……っ」
アグリアス「うぅぅぅぅぅぅぅ……」
アグリアス「ひっぐ……えぐ……うぅ……」
ラムザ「アグリアスさん……」 きゅんきゅん
アグリアス「もっ……わがった。私が……足が遅いっで……認める……」 あぐあぐ
アグリアス「貴公には追いつけないと……わかった……。私の負けだ……」 あぐあぐ
アグリアス「一から鍛えなおす……足を……。俊足となれたなら、もう一度、私を、貴公の……っ」 あぐあぐ
アグリアス「うわあああああああん。うああああああああ……」
ラムザ「アグリアスッ」 ぎゅっ
アグリアス「うあ……?」
ラムザ「アグリアス。アグリアス……」 ぎゅー…
アグリアス「……はっ! ラムザ! 捕まえた!」 ぎゅっ
ラムザ「うんうん。よくがんばったね、アグリアス。偉いぞ」 なでなで
アグリアス「ラムザ……」 あぐっ
ラムザ「僕が君を除名なんて、する訳ないじゃないか」
アグリアス「ラムザ。ラムザァ」 あぐあぐ
ラムザ「君があんまりにもかわいいから、ちょっといじわるしたくなっちゃったんだ。ごめんね」
アグリアス「あ?」 あぐ…
ラムザ「……」 ダッ
アグリアス「不動無明剣! 北斗骨砕打! 聖光爆裂破!」 ドドドドド…
ラムザ「……っ」
ラッド「……まだやってんのか、あいつら」
アリシア「楽しそう」
ラヴィアン「……そう? ラムザ、死にそうな顔してるけど」
アグリアス「ラムザは鬼ごっこが好きなのだな。私もだ。心行くまで楽しもうじゃないか……」 あぐぅ
ラムザ(こ、これはこれで……) ぞくぞく
おしまい
米「ほほえましいな~、レーゼ~」
オヴェリア様のエロさは異常
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