新田美波「菜々ちゃんと一緒に制服デート」 (30)
美波「お仕事とはいえ、制服ちょっと恥ずかしいですね」
菜々「ナナはウサミン星の学校の制服ですよー!」
美波「久しぶりに着ましたけど……」
菜々「PさんPさん、菜々の制服姿どうですかー?」
美波「私も……変じゃないですか?」
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菜々「ほらこれ、リアルJKナナの制服ですよー☆」
美波「そういえば、菜々ちゃんは17歳だったね」
菜々「しかも下はルーズソックスですよ! ナウイでしょ☆」
美波(ナウ……? ナウイってなんだろう……?)
美波「卒業したのに制服を着るなんて、なんだかイケナイことしてるみたいです……」
菜々「……」
菜々(美波ちゃんがイケナイならナナは本当の意味でイケナイ気がします……!)
美波「菜々ちゃんどうしたの?」
菜々「いえなんでもー☆」
美波「?」
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新田美波(19)
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安部菜々(17?)
美波「あれ……」
菜々「ん? どうしたの美波ちゃん」
美波「えっと、ずいぶん着ていなかったものですから……少し胸元がきつくて」
菜々(う、羨ましい……)
美波「あの、Pさん……そんなに見られると恥ずかしいです……」
菜々「はっ! ちょ、ちょっとPさん! セクハラですよセクハラー!」
菜々「見るならナナのにしておいてください、ナナのにー!」
美波「あ……別にその、見ちゃいけないわけじゃ……!」
菜々「どっちですか!?」
菜々「とにかく、制服着てるんだから学生らしいことしましょう!」
美波「そうですね……勉強ですか?」
菜々「はい美波ちゃん不正解! 罰としてウサミンポイント−1です!」
美波「な、なんですかウサミンポイントって?」
菜々「ウサミン星の発展に貢献すると貰えるポイントです。集めると豪華特典が贈呈されますよぉ☆」
美波「そうなんですか? なら集めないといけませんね♪」
菜々(……あれ? 真に受けられてる?)
美波「でも、学生らしいこと……なんだろう」
菜々「分かってませんね、Pさんも美波ちゃんも。学生といえば青春、青春といえばデートですよ!」
美波「へぇー……そうなんだ」
菜々「って、なんで美波ちゃんが一番意外そうにしてるんですか!」
美波「高校までずっと勉強ばっかりしてたから……つい」
菜々「ま、真面目だ……」
美波「ふふ。菜々ちゃんも、ちゃんとお勉強しないとね?」
菜々「も、もっちのろんですよー。アハハー……」
菜々「さあさあ! そうと決まったらデートしましょう、デート!」
美波「あら、決定事項なんですね」
菜々「当然ですとも! ほらほらPさんも、ちんたらしてたらなめられちゃいます!」
美波「まあ。それは大変です」
菜々「そうです! ほら、これを見てください!」
美波「免許証のおもちゃでしょうか。えっと、なめられたら無効……?」
菜々「かわいいですよねぇー☆」
美波「かわいい猫さんですね♪」
菜々「……事務所を飛び出したは良いですけど」
美波「もしかして、行き先を決めてなかったとか?」
菜々「その通りです美波ちゃん。ナナはどこに行こうか迷ってます」
美波「だったら……あのゲームセンターに行きませんか?」
菜々「おお、意外ですね」
美波「一度も言ったことがなかったので、ぜひ行ってみたいです」
菜々「Pさんも良いですよね? いえ答えなくても分かりますよ!」
美波「……Pさん、心配しなくても大丈夫ですよ。私たち、デートしてる普通の学生に見えてるはずです。きっと」
菜々「はやくはやく! ウサミン星人の血が騒ぐんですよー!」
美波「……そ、そうでもないかもしれませんね」
菜々「おおー……!」
美波「色んなゲームがあるんですね」
菜々「こ、これは……なんて懐かしい筐体!」
美波「え? 懐かしい?」
菜々「はっ! そ、そそそうなんです! プリクラとか子供以来でー……」
美波「あ、いいですねプリクラ。3人で撮りましょう」
菜々「よーし! のぞむところですよ!」
美波「あ、あの……もう少し、寄って頂けませんか……?」
菜々「うぐぐ……こっちも結構狭い感じです……」
美波「これ、2人カップル用みたいですね……」
菜々「な、なんか窮屈だと思ったら……!」
美波「ひゃっ!? Pさんどこを触ってるんですか!?」
菜々「きゃあっ!? 今お尻触ったのPさんですよね!?」
美波「さ、流石にこんなところで触られるのは……」
菜々「場所の問題!?」
美波「や、やっぱり2人ずつ撮った方が……」
菜々「もうタイマー始まっちゃいました!」
美波「ええっ!?」
菜々「さん、にー、いち……」
美波「に、にこっ……」
菜々「にへら……」
美波「……」
菜々「……」
美波(なんだか変な笑顔になっちゃった……)
菜々(なんか変な笑顔になりました……)
美波(しかもPさんに胸を押し付けちゃってるし……)
菜々(それにPさんと腕組んじゃってるし……)
美波「……それはそれで」
菜々「……これはこれで」
菜々「ふー、一杯ゲームしたらお腹空いちゃいました」
美波「確かに、もうお昼の時間ですね」
菜々「丁度いいとこに、ファミレス発見!」
美波「ぴったりですね」
菜々「これは行くしかありませんね、ダッシュですよ!」
美波「あ、ちょっと菜々ちゃん置いていかないでー……!」
菜々「すみませーん、3人でお願いしますー!」
菜々「はむはむ……おいしー☆」
美波「うふふ……ずいぶん美味しそうに食べますね」
菜々「ウサミンは美味しいものに弱いんですよー。あ、Pさんのハンバーグ美味しそうですね……」
美波「……」
菜々「……キラキラ」
美波「ふふっ。Pさんは、ナナちゃんのおねだりビームに弱いんですね♪」
菜々「あーん……おいひー☆」
美波(あーん……ちょっぴり羨ましいです)
美波「……じー」
菜々(うん? ……ああ、なるほど)
菜々「Pさん、美波ちゃんもハンバーグ食べたいって顔してますよ?」
美波「え?」
菜々「ねー? 食べたいですよね?」
美波「あ、わ、私はその……」
菜々「食べたいよね?」
美波「……こくこくっ」
菜々「だ、そうですよPさん?」
美波「あ、あーん……」
菜々(ふへへ……かわいい)
美波「もぐもぐ……照れますけど、美味しい、です」
菜々「じゃあ、次はナナのオムライスをあーんしてあげます!」
美波「!」
菜々「はい、Pさんあーん……」
美波「ストップです、菜々ちゃん」
菜々「へ?」
美波「先に私のサラダをあーんします」
菜々「え、ええ!?」
美波「そういうわけで、あーんです。Pさん……」
菜々「ちょ、ちょっとぉー!」
菜々「ナナが先ですよぉ!」
美波「Pさんはお肉を食べてますから、野菜を食べないといけませんよね?」
菜々「じゃ、じゃあナナのプチトマトあげますから!」
美波「好き嫌いは良くありません、菜々ちゃん?」
菜々「ぎくっ……なんでばれて……?」
美波「というわけで私があーんを……」
菜々「や、やっぱり、菜々もー!」
美波「ただいま戻りました」
菜々「ただいまですーっ!」
ちひろ「あ、おかえりなさい皆さん……って制服?」
美波「はい。今度のライブの衣装なんです」
菜々「ナナの制服は、ウサミン星から取り寄せた特注ですよ!」
ちひろ「なるほど。ところでさっきまでどちらに?」
美波「デートです……楽しかったですね、Pさん♪」
菜々「Pさんが制服好きだったことにナナもびっくり……なーんて、冗談ですよぉ♪」
ちひろ「……」
───次の日
ちひろ「プロデューサーさん! デートしましょう!」
ちひろ「私も制服、似合ってますか?」
ちひろ「……」
ちひろ「はい……すみません。仕事に戻ります……ぐすん」
ちひろ「……え? 今度の日曜?」
ちひろ「あっ……」
ちひろ「は、はいっ! ぜひ行きたいです!」
ちひろ「ぜ、絶対ですよ? 約束破ったらひどいですからね!」
ちひろ「遊園地とか久しぶりで……今から楽しみです!」
ちひろ「えへへ……」
おしまい
レイナ様は今度の機会に
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