コナン「また怪盗キッドから予告状?」 (96)

園子「そうなのよ! また次郎吉おじ様が手に入れた宝石でキッド様に挑戦状を出したら」

園子「キッド様すぐに乗って来ちゃってさー!」

蘭「ああ、よくあるパターンね……」

コナン「そういえば、こないだの朝刊に載ってたね、挑戦状……」

蘭「確か、宝石の名前は……>>5っていう奴だっけ」

つきのいし

園子「そう! おつきみやまとかいうどっかの山から発掘された鉱石で……」

園子「何か一部の生物に大きな影響を与えて体の大きさや形を変化させちゃうそうよ」

コナン「ねえ大丈夫なの? その石……」

園子「大丈夫だって! 人間にはただちに影響しないらしいから!」

蘭「そ、そう……」

 予告当日 美術館 「つきのいし」展示室

次郎吉「おお、よく来たなぁ、史郎のトコの娘っ子!」

蘭「すいません、いつもいつも私たちも一緒に招待していただいて……」

園子「もー、私と蘭の仲なんだからそんなの気にしないの!」

コナン「ねえ、今回もやっぱり何かキッド対策してあるの?」

次郎吉「うむ。あそこに飾ってあるのが『つきのいし』なんじゃがのう」

次郎吉「あの展示ケースには>>16が仕掛けてある」

光彦ホイホイ

コナン「光彦ホイホイ?」

次郎吉「うむ、あの箱の中には粘着剤と女子小学生の匂いを放つ薬が入っており」

次郎吉「その匂いに誘われやってきた光彦を粘着剤で捕えるという罠じゃ」

園子「何でそれがキッド様の対策になるの?」

次郎吉「わからんか? いつもはプロの警備隊を展示ケースの周りに配置しているが……」

次郎吉「逆に言えばプロだからこそ警備隊の動きや行動パターンは読まれてしまう……」

次郎吉「そこでまったく予想のつかない動きをするであろう光彦を、キッドに気付かれんようにさりげなく展示ケースの近くに誘き寄せる」

次郎吉「そうすることで奴の盗みを妨害し、その間にプロの警備隊でキッドを捕えるというわけじゃ」

蘭「なるほど!」

中森「そろそろキッドの予告状に書かれていた時間になる! 一般人はとっとと出ていけ!」

蘭「あ、中森警部!」

中森「ったく、またこいつらがいるのか……」

次郎吉「まあそう言うでない中森警部! どの道今回の作戦には一般人である光彦を利用する!」

次郎吉「ならば今この子らがいたとしても大したことではなかろう!」

中森「そもそもあんたの考えた作戦が意味不明なんだがな……」


次郎吉「キッドの予告の時間まであと1分ほどか……」

中森「警備隊! 光彦がキッドの妨害をしたと判断できたらすぐに動けるよう集中して――」

 フッ

蘭「きゃっ!?」

コナン(停電!? キッドの仕業か!?)

中森「警備隊! サーチライトを早くつけろ!

次郎吉「落ち着けィ! 既に光彦ホイホイは作動した! おそらく今ものすごい勢いで光彦が美術館に――」

光彦「ハァハァハァ……JSの匂いがこっちから……」

コナン「うわっ、暗闇でもわかるこの気持ち悪さ! 来やがったな光彦!」

蘭「気持ち悪い気配がすごいスピードで展示ケースに向かってるのがわかるわ!」

 ガタッ ドシッ

中森「! 今のは光彦がキッドと接触した音か!? 警備隊! 何をやっている! 早くしろ!」

 カッ!

コナン「こ、これは!

 サーチライトで照らされた展示ケース。

 その展示ケースの周辺は――>>25という状況だった。

ジンが裸で倒れてる

コナン「ジンが裸で倒れてる……だと……」

次郎吉「キッドも光彦もおらん……そして知らん男が裸で倒れている……これはどういうことじゃ!?」

中森「こちら中森! 美術館外の警備部隊! キッドがハングライダーで飛び去る所は見たか!?」

中森「見ていない……そして勿論だが美術館から出て行った者もいない……か……」

次郎吉「ということは……」

園子「キッド様とつきのいしはまだこの美術館の中に……!?」

次郎吉「今すぐ美術館内におる者全員のボディチェックじゃ!」

次郎吉「うーむ……誰もつきのいしを持っておらんかったか……」

中森「全員の顔も抓ってみたが、誰も変装はしていなかったな……」

蘭「あの倒れている人は?」

中森「気を失っていたが、顔を抓ったところ変装ではなかったよ」

次郎吉「全裸じゃからつきのいしはどこにも隠せんしのォ」

コナン「でもこのジn……男の人、ちょっとおかしくない?」

中森「ん? 何がだ?」

コナン「だって、>>35っていうのは絶対おかしいよ」

顔が光彦と酷似している

次郎吉「ほ、本当じゃ! このソバカスと気持ち悪さはまさしく光彦!」

中森「だ、だがいくら顔を抓っても変装は解けねえ……本物の顔だぞ!?」

蘭「光彦君の親戚なのかなこの人……」

園子「……ん?」

園子「ねえこの展示ケース……何か付いてない?」

中森「む……この男に気を取られて気付かなかったが……確かにケースに>>41が付着している……」

コナン「でもどうして>>41が……?」

ワープホール

コナン「ワープホール……え、ワープホール?」

次郎吉「そ、そうか! キッドの奴はワープホールを使ってこの美術館から脱出したのか!」

蘭「なるほど!」

中森「そんなファンタジーな……」

次郎吉「ファンタジーだろうがキチガイだろうが実際ワープホールがあるんじゃから文句を言うでない」

園子「でも一体どこに繋がってるの? このワープホール……」

中森「まあキッドが利用した可能性は高いし……入ってみるか……」

 ワープホールで繋がっている場所 >>49

警視庁

中森「こ、ここは警視庁!?」

次郎吉「まさかこんなところに繋がっておったとは……」

中森「すぐに警視庁内でキッドを捜索……いや、奴のことだ、もう逃げている可能性が高いな……」

コナン「本当にそうかな?」

中森「何?」

コナン「だってキッドがワープホールを使って逃げたなら、ワープホールを残して逃げていくはずないじゃない」

次郎吉「うっかりワープホールを閉じ忘れてしまったのかも……」

コナン「それに、どうしてわざわざ警視庁に逃げるの? もっと目立たないところに逃げてもいいのに……」

中森「た、確かに……」

次郎吉「ではこのワープホールは何か別の目的で……?」

蘭「……あれ?」

園子「どうしたの蘭?」

蘭「ワープホールのすぐそばに……>>57が落ちてるの」

とんがりあたま

中森「誰かのとんがり頭が切除されて放置されている……だと……?」

次郎吉「ここにきて本当にわけのわからん証拠が出てきたな……」

中森「いや……というか……何故頭部だけなんだ? 切除した本体は持ち去ったのか?」

蘭「警視庁の中で殺人を起こして、大きい方の本体を運び去った……?」

中森「どう考えても難しい話だな……頭部だけを残した理由もわからんし……」

コナン「……」

次郎吉「とりあえず、この頭部の件はキッドとは別の事件の可能性が高そうじゃ……警視庁内なわけじゃし、他の刑事に任せ、一旦美術館に戻ろう」

次郎吉「さて、戻ってきたが……やはりキッドは逃げてしまったのか……?」

中森「ワープホールがある以上、その可能性が高いと見たいが……ワープ先が警視庁ってのがな……」

園子「ひょっとして、キッド様、自首しちゃったとか!?」

中森「そんなことが起きていたらワシに連絡が入っておるよ……」

園子「それもそうか……」

警備隊員「中森警部!」

中森「どうした?」

警備隊員「それが、美術館内を改めて捜索したところ……」

警備隊員「トイレから>>65が発見されました!」

怪盗キッドの遺体

中森「怪盗キッドの遺体だとォ!?」

園子「そんな!?」

次郎吉「すぐに死体を確認させろ!」



蘭「ど、どうだったんですか?」

次郎吉「むぅ……間違いない、キッドの服装をしていた」

園子「でも、誰もキッド様の素顔を見たことが無いんだし、キッド様の服を着た別人ってことも……」

中森「いや……>>75という方法でキッド本人だと判明した……」

中森 青子の証言

中森「実はワシの娘の同級生がキッドの正体だったらしくてな」

コナン「なんと」

中森「それに気付いていたワシの娘に写メで顔を確認させた」

中森「死体に変装はされてなかったし、死体は間違いなくキッド本人だ……」

園子「そ、そんな……」

コナン「それで、キッドの死因は?」

中森「ああ……>>83だ」

毒殺

中森「何者かに毒を飲まされ死亡したらしい」

コナン「キッドに毒を……?」

次郎吉「つきのいしを盗む際に何か食べるわけはないし……無理やり口の中に押し込んだのか?」

蘭「というか、一体誰が……?」

中森「犯行が行えたのはあのとき……おそらくキッドが仕掛けたであろう停電が起きたときだ」

中森「つきのいしを盗もうとしたキッドを襲い……毒を飲ませ、トイレに運んだ……」

中森「しかしそんな早業殺人できるわけが……それにどうやって暗闇で毒を……」

コナン(……いや)

コナン(一人だけいるじゃねぇか……!)

コナン(停電……)

コナン(毒……)

コナン(早業……)

コナン(これらの条件に合う犯人は――たった一人!)

コナン(あいつしかいない!)

 推理タイム入ります
 安価無いよ

園子「キッド様……どうして死んでしまっ……」

 パシュ

園子「たにょ……?」

蘭「そ、園子? 大丈夫?」

中森「急に崩れ落ちるほどキッドが死んだことがショックかぁ? あんな犯罪者に惚れ込むなんざ最近の若者はわからん……」

コナン(園子声)「いいえ……私がショックなのは……」

コナン(園子声)「この事件の真相が見えていない警察の無能さに対してよ」

中森「何ぃ!?」

次郎吉「ということは、まさか……」

コナン(園子声)「ええ……わかってないみたいだから私が説明してあげるわ」

コナン(園子声)「この事件の真相を……!」

コナン(園子声)「まず停電……これはおそらくキッド様がつきのいしを盗むために仕掛けたもの……」

コナン(園子声)「だけどこれはキッド様を殺した犯人にとって非常に有利な状況を作り出してしまった……」

中森「有利な状況……?」

コナン(園子声)「誰だって、急に暗くなったら目の前さえ見えなくなって、動けなくなるでしょ?」

コナン(園子声)「でも犯人は動けたのよ。あの暗闇の中で、たった一人だけ」

次郎吉「動けたって……一体誰のことじゃ?」

コナン(園子声)「忘れちゃったの? 次郎吉おじ様が考えた作戦じゃない」



コナン(園子声)「光彦君よ」

蘭「あー、やっぱりかー」

コナン(園子声)「あのとき……光彦君は女子小学生の匂いを頼りに展示ケースに近付けた」

コナン(園子声)「即ち、キッド様に接近できたのよ」

中森「しかし……暗闇でどうやって毒を飲ませることができるんだ?」

次郎吉「匂いで展示ケースのところまで行けたのなら、結局目は暗闇で見えず、キッドの口も見えなかったはず……」

コナン(園子声)「見えなかったから、キッド様の口に毒を入れるのは不可能……?」

コナン(園子声)「いいえ、その発想自体が違うのよ」

中森「何だと?」

コナン(園子声)「光彦君はキッド様に毒を飲ませたんじゃないわ」


コナン(園子声)「キッド様自身が毒を飲むように仕向けたのよ」

コナン(園子声)「キッド様自身が毒を飲むのなら、犯人である光彦君がキッド様の口が見えてなくても問題ないわ」

中森「だが……どうやってキッドに毒を飲ませるんだ? 犯行の最中に何かを口にする犯人がいるわけないじゃないか」

コナン(園子声)「キッド様が犯行の最中でも口にしたくなるようなもの……」

コナン(園子声)「一つだけあったじゃない……いえ、今もあるわ」

次郎吉「バカな!? そんなものどこに……」

コナン(園子声)「光彦ホイホイ……」

次郎吉「!?」



コナン(園子声)「キッド様はロリコンだった!」


コナン(園子声)「だから女子小学生の匂いを放つ薬に口を付けてペロペロしてしまったのよ!」


コナン(園子声)「そこに光彦君が毒を盛ったとも知らずに!」

次郎吉「な、なんと!」

中森「確かに、あの匂いにキッド自身もそそられたのなら、ペロペロしてしまってもおかしくないが……」

中森「そもそも光彦君はどうして自分の大好きな女子小学生の香りに毒なんかを……」

コナン(園子声)「その理由は……光彦君がキッド様を殺すことになった動機とも関連するわ」

中森「動機……そういえば、光彦がキッドを殺す動機も不明だったな……」

コナン(園子声)「まず光彦君は、常に毒薬を持ち歩いていたのよ……理由はおそらく女子小学生を誘拐する際に邪魔な大人を殺すためとか多分そんな感じの変態的理由に違いないわ」

蘭「そうね、光彦君だものね」

コナン(園子声)「そして光彦君が今日、光彦ホイホイに誘き寄せられて展示ケースに近付くと……」

コナン(園子声)「キッド様もその匂いに誘き寄せられ、今にも匂いを話す薬に喰らいつきそうな勢いだった……」

コナン(園子声)「そのとき光彦君は咄嗟にこう思ったのよ」


 光彦「このままだと僕の大好きなJSの香りがあの男に犯されてしまう――この変態め! 許せません!」


コナン(園子声)「そしてキッド様に奪われるくらいならと……」

コナン(園子声)「匂いを放つ薬に毒薬をぶちまけた!」

コナン(園子声)「そして匂いを放つ薬をペロペロしたキッド様は毒で死亡……」

コナン(園子声)「さらに光彦君は『こんな変態トイレで死んでいればいいんだ』とトイレに放り込んだのよ」

次郎吉「なるほど……しかし、ならば光彦君は一体どこに消えたんじゃ?」

コナン(園子声)「消えた? 何を言っているの?」



コナン(園子声)「そこにいるじゃない。全裸で」



ジン(?)「……」

コナン(園子声)「ねえ?」

次郎吉「ど、どういうことじゃ!?」

中森「あの全裸の男が光彦だと!?」

コナン(園子声)「そうよ。あの顔を覚えているでしょう?」

蘭「た、確かに光彦君に酷似していたけど……」

中森「あいつは大人じゃないか! 子供が急に大人になってたまるか!」

コナン(園子声)「せ、せやな」

コナン(園子声)「でも彼が急激に成長する要因ならあったのよ?」

次郎吉「急激に成長……?」

コナン(園子声)「そう……キッド様が盗み出そうとしたにも関わらず……」

コナン(園子声)「何故かキッド様の遺体が発見された後も行方不明……」

コナン(園子声)「一部の生物に影響を与える……あの石……」

中森「ま、まさか……」

コナン(園子声)「この場合は成長というより……進化って言うのかしら?」


コナン(園子声)「あの『つきのいし』による、光彦君の体の変化は……!」

次郎吉「つ、つまり、あの男は光彦が『つきのいし』で進化した姿だというのか!?」

コナン(園子声)「そうよ……『つきのいし』が見つからないのは、進化の際にエネルギーを放出し切って消滅してしまったから……」

コナン(園子声)「そもそも展示ケースに近付いたのはキッド様と光彦君だけ……」

コナン(園子声)「キッド様が死んでしまった以上……あそこで倒れているのは進化した光彦君以外説明が付かないわ」

コナン(園子声)「服は成長する際、体の大きさの変化によって引きちぎれ、進化のエネルギーによって焼失……」

コナン(園子声)「だから全裸になった……」

コナン(園子声)「そうなんでしょう?」


ジン(?)「……」

ジン(光彦)「御名答……流石は鈴木財閥のご令嬢ですね……」ムクッ

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