リヴァイ「……昨日の話だ」



裁判終了直後

エルヴィン『エレン、これからもよろしく頼む』

エレン『は、はい！よろしくお願いします！』

エレン『やった……やった…！これで俺も調査兵団なんだ……ははっ』

ハンジ『ははは！随分嬉しそうだねえエレン』

リヴァイ『ふん』

エレン『はい！だって……だって子供の頃からの夢だったんです！』

エルヴィン『ははっ、喜んでくれてなによりだ』

リヴァイ『喜んでられるのも今の内だぞエレン。うちは他の兵団とは違う』

エレン『はい！心得ています！』

エレン『変革を求める者！奇人変人の巣窟！巨人殺しのスペシャリスト集団！』ｷﾗｷﾗ

エレン『噂はかねがね伺っています！』ｷﾗｷﾗ

ハンジ『ははは！奇人変人かぁ！』

リヴァイ『まあハンジを見ればそう思っても仕方な『今は皆さん遠慮されてるようですが！』

リヴァイ『？』

エレン『普段はもっとぶっとんでるんですよね！皆さん！』ｷﾗｷﾗ

エレン『例えば人語を話さず四足歩行の人がいたり！』

リヴァイ『』

エレン『巨人の生き血を啜るのが生き甲斐の人だったり！』

ハンジ『』

エレン『人糞を手掴みでむさぼり食ったり！』

エルヴィン『』

エレン『そんな最高にぶっ飛んだ方々の集まりなんですよね！』

『『『』』』

エレン『うおおお！テンション上がってきたああああ！！』

エルヴィン『い、いや……エレン君……流石にそんな奴は『あ、でも！』

エレン『どうしよう、俺、場違いじゃないですかね！？』

エレン『たかだか巨人になれる程度の個性で、俺やっていけますかね！？』

リヴァイ『』

エレン『俺……俺！頑張ります！』

エレン『必要とあればなんでもやります！』

エレン『巨人化して自分の体をむさぼり食います！人糞も食います！』

『『『』』』

エレン『よおおしやるぞおおお！燃えてきたああああ！っヒョオオオオオ！！！』

『『『』』』

エレン『ッエアアアアアアアアアアアアアアアアイ！！』

『『『……』』』

エルヴィン「……と、言うわけだ」

リヴァイ「……」

ペトラ「」

オルオ「」

グンタ「」

エルド「」

ハンジ「昨日の私たちと全く同じ反応だね……」ﾊﾊﾊ

エルヴィン「……で、だ」

リヴァイ「……」

エルヴィン「我々としては、今エレンに失望されるわけにはいかない」

オルオ「……」

リヴァイ「ああ。奴の本性もまだ完全に保証されていない今、俺達が案外普通だと思われたなら……」

ペトラ「……」ｺﾞｸﾘ

エルヴィン「最悪、巨人化して暴れだすかもしれない」

エルド「流石にそこまでは……」

リヴァイ「奴ならやりかねん。自ら人糞を食うと言い出すやつだぞ」

グンタ「……」

リヴァイ「ぶっちゃけ今からでも処刑したほうがいい気もする」

エルヴィン「とにかく、今は彼に我々を信頼してもらうのが最優先だ。そこでだ……」

～～～～～～

次の日

エレン「よし、今日から俺も調査兵団だ！楽しみ過ぎて一睡も出来なかったぜ！」

エレン「ところで待ち合わせ場所はここでいいんだよな？迎えに行くから待ってろって言ってたけど……」

ﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ……ﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ……

エレン「遅いな……」

ﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ……

エレン「……ん？」

ﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ……ﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ！！ﾌﾞﾛﾛﾛﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ！！


リヴァイ(革ジャン+グラサン)「ヒャッハァァアアアアアアアアアアア！！待たせたなあクソガキイイイイ！！」

ﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ！！ﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ！！

エレン「うおおおかっけええええバイクだあああああ！！」

リヴァイ「ヒィィハァァアアアアア！！」(なにやってんだ……俺は……)

リヴァイ「よっしゃああ！行くぞおらあああああ！！」ﾌﾞｫﾝﾌﾞｫﾝ

エレン「は、はい！俺は後に乗れば……」

リヴァイ「ヒィィハァァアアアアア！」ﾌﾞﾛﾛﾛ……

エレン「……」

ﾌﾞﾛﾛﾛ……

エレン「……」

エレン「す、すげえええ！！」

エレン「迎えに来たのに乗せてくれないんだ！すげえええ！！」

エレン「よっしゃ行くぜええええ！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

リヴァイ(まさか本当に喜ぶとは……お前いいのかそれで……)

エレン「うおおお！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ