やよい「きもちかくれんぼ」 (113)

やよい「おはようございますー!」ガルーン

P「お、やよいおはよう!」

やよい「はい!あ、プロデューサー!」スッ

P「ハイ」

やよい「ターッチ!!」パチン

やよい・P「いえいっ!」

P「今日も絶好調だなやよい!」

やよい「はいっ!うっうー!今日も頑張りましょーっ!!」

春香「あ、やよいおはよー」

響「はいさーいやよい」

やよい「あ、春香さん、響さんおはようございますー!」

春香「やよいはいつも元気いっぱいだね!」

響「こっちも元気になってくるさー」

やよい「あ、ありがとうございます」ニコ

千早「高槻さんおはよう」

やよい「千早さんおはようございますー!」ガルーン

千早(かわいい)

春香「あ、千早ちゃんやっと来たー」

響「待ちくたびれたぞー」

千早「ごめんなさい…少し用事が長引いて」

春香「千早ちゃんも来たし行こっか!」

響「そうだな」

やよい「はわっ、お出かけですか?」

春香「これからボイスレッスンだよー!」

千早「高槻さんも一緒にどうかしら」

P「残念だがやよいはこれから収録があるんだ」

響「うぎゃっ!プロデューサー!いきなり出てきたらびっくりするでしょ!」

千早「そう…残念ね」シュン

やよい「あぅ…ごめんなさいっ」

春香「急だったし、仕方ないよ」

千早「えぇ…気にしないで高槻さん」

P「早く行かなくていいのかー?」

響「うぎゃーっ!!どこ触ってるんだー!変態プロデューサーっ!!」

春香「あはは、またね!やよい」

響「笑い事じゃないぞ…もうっ」

千早「いってきます」

P「おーおー気をつけて行ってこいよ」

やよい「いってらっしゃいですー!」フリフリ

P「さて、俺たちも行くとするか」

やよい「はい!」

P「じゃ、用意するから先に車に行っててくれ」

やよい「わかりましたーっ!!」

P「着いたっと」

やよい「よいしょっ」

P「今日は”お料理さしすせそ”の収録だ」

やよい「うっうー!楽しみですー!」

P「ああ、今日も期待してるからな」

やよい「はい!頑張りますー!」

P「んじゃ行くか」

やよい「はい!」

やよい「今日はもやしたっぷり野菜炒めでした~!まったね~っ!!」

ハイオッケー

P「お疲れ様、今日もよかったぞ」

やよい「とっても美味しく出来ましたー!」

P「あぁ、見てて伝わる出来だったな」

やよい「えへへ、ありがとうございます!」

P「今日の仕事はこれだけだな…やよいどうする?家まで送ろうか?」

やよい「えっと…事務所に戻って大丈夫ですよ」

P「そうか?じゃあ事務所に帰るか」

やよい「はい!」

P「ホントに家に送らなくてよかったのか?」

やよい「はい、大丈夫ですよー」

P「そっか、じゃ、お疲れ様やよい、明日もよろしくな」

やよい「はい!プロデューサー、また明日ですーっ!!」フリフリ

P「収録後だってのに、本当元気だな」

P「さてと…仕事仕事」

やよい「ただいまー!」

長介「おかえり」

かすみ「お姉ちゃんお帰りなさい」

浩太郎「ねーちゃんお腹すいたー」

浩司「俺もー」

やよい「もやしいっぱい買ってきたからすぐに準備するね!」

かすみ「わたし手伝う」

やよい「ありがとうかすみ!」

浩司「またもやしかー」ボソ

浩太郎「いーじゃん美味しんだし」

長介「……」

「「「「ごちそうさまでしたー!」」」」

やよい「じゃあ食器片付るから長介たちはお風呂に入っておいでー」カチャカチャ

長介「わかってるよ、ほら浩太郎、浩司いくぞ」

浩太郎「うん」

浩司「はーい」

かすみ「お姉ちゃん、洗剤がもう少ししかない…」

やよい「お水を少し足して…」

かすみ「これ以上薄めたらただの水になっちゃうよ…」

やよい「んー…じゃあ明日買ってくるね」

            ノヘ,_
    ,へ_ _, ,-==し/:. 入
  ノ"ミメ/".::::::::::::::::. ゙ヮ-‐ミ

  // ̄ソ .::::::::::: lヾlヽ::ヽ:::::zU
  |.:./:7(.:::::|:::|ヽ」lLH:_::::i::::: ゙l   いぇい!
 ノ:::|:::l{::.|」ム‐ ゛ ,,-、|::|:|:::: ノ   道端に生えてる草は食べられる草です!

 ヽ::::::人::l. f´`  _  |:|リ:ζ    畑に生えている草は美味しく食べられる草です!
 ,ゝ:冫 |:ハ、 <´ノ /ソ:::丿
 ヽ(_  lt|゙'ゝ┬ イ (τ"      ホント 貧乏は地獄です! うっう~~はいたーっち!!!

       r⌒ヘ__>ト、
      |:  ヾ   ゞ\ノヽ:    __  .      ri                   ri
      彳 ゝMarl| r‐ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| |                   / |
       ゞ  \  | [,|゙゙''―ll_l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
        /\   ゞ| |  _|_  _High To

やよい「んしょっ」チャプ…ジャァー

やよい「お風呂の残り湯でお洗濯っと」ピッ

ゴウンゴウン

やよい「みんなー歯磨きはおわった?」

浩司「今やってるー」シャコシャコ

浩太郎「うんー」シャコシャコ

かすみ「がらがら~」ペッ

長介「あとでやる」

やよい「こら長介!今やりなさい!」

長介「今宿題やってんの!!終わったらするっての」

やよい「あ…ごめん、でもちゃんと磨くんだよ?」

長介「わかってるっていってるだろ!ねえちゃんはしつこいんだよ」

やよい「あぅ…ごめん…長介」

かすみ「あ、うぅ…」オロオロ

長介「ふんっ」

やよい「じゃあみんな電気消すよー」パチ

浩司「ん~」zzZ

浩太郎「むにゃ…」

長介「…」

かすみ「おやすみ…お姉ちゃん」

やよい「うん、みんなおやすみ」ガラ

かすみ「あれ…?お姉ちゃん…寝ないの?」

やよい「私も宿題が残ってるから…おわったら寝るよ」

かすみ「そうなんだ…」

長介「かすみ、うるさい…」

かすみ「ご、ごめん…」

やよい「うるさくしてごめんね長介…おやすみ」

長介「…おやすみ」

やよい「うー…ここわからない…お仕事で休んだ時に進んじゃったから」

やよい「うーん…教科書見てもわかんないよ…」ペラ

やよい「あ…もうこんな時間!そろそろ寝ないと…宿題…うー」

やよい「明日、先生に教えてもらおう…」

やよい「…おやすみなさい」

―――ウエェェエーン!!

やよい「んっ…浩三…どうしたの~よしよし」

やよい「あ…おしめ変えなきゃ」

やよい「んしょ…はい、出来ましたよー」ナデナデ

やよい「ふぁ…時間は…うん、もう少し寝れるね」

やよい「…くー」zzZ

pipipipi―pipip…カチ

やよい「んぅ…ふぅ」ノビー

やよい「朝ご飯…作らなきゃ」


やよい「出来たー」


やよい「ふぁ…みんなを起こさなきゃ」

かすみ「お姉ちゃんおはよう」

やよい「あ、かすみおはよー!ご飯出来てるから運んでくれる?」

かすみ「うん」

やよい「長介ー!浩司~!浩太郎ー起きなさーい!!」

長介「うぅ~ん…」

浩司「おはよー…」

浩太郎「あー」ボー

やよい「ほらほら、ご飯出来てるよー」

やよい「みんな準備できた?」

かすみ「うん」

長介「…」

やよい「じゃあ閉めるよ?」

浩司「あ、待ってねえちゃん!リコーダー忘れてた!」

浩太郎「あはは、浩司はドジだな~」

やよい「早くしないと遅刻しちゃうよ~?」

浩司「わかってるー」

長介「じゃ、先行くから」

やよい「あ、長介…気をつけて行くんだよー!」

やよい「じゃあ、みんなも気をつけてね!」

かすみ「うん、お姉ちゃんも」

「「「行ってきまーす!」」」

やよい「行ってらっしゃい!」

やよい「んしょ…」カチャン

やよい「私も行かなきゃ…」

やよい「行ってきます!」

やよい(今日は学校が終わったら事務所に行って…)

やよい(ダンスレッスンに真さんと美希さんと行くんだよね)

やよい(うー…二人ともダンスがとっても上手だからまた足引っ張っちゃうんだろうなぁ)

―――つき

やよい「うー…ごめんなさい真さん、美希さん…」

やよい(あ、そういえば事務所の応対室の掃除最近出来てないなー)

教師「高槻っ!!」

やよい「はわっ!?は、はい!!」ガタッ

教師「…ここ解いてみろ」

やよい「えっと…うぅ…わかりません…」

教師「ちゃんと授業聞いていたらわかる問題なんだがな…弛んでるんじゃないのか?」

やよい「す、すみません…」

―――クスクス―――

教師「ったく…じゃ、今日の宿題後ろからまわしてこい」

やよい「あ、あの…」

教師「なんだ?」

やよい「宿題…終わってません…」

教師「はぁ…昼休み職員室来い」

やよい「はい…すみません」

教師「他の奴も宿題忘れたやつは昼休み職員室に来るんだぞ」

やよい(は~今日は失敗しちゃったなぁ)

女子A「やっと放課後~」

女子B「ねぇねぇ!これから買い物行かない?」

女子C「いいね!あ、高槻さんもどう?」

やよい「え、えっと…用事があるから行けないの…ごめんね」

女子A「ふーん?じゃあしょうがないよねー」

女子B「じゃあ今度のクラス会は?これるでしょ?」

やよい「弟たちの世話があるから…無理かな…」

女子C「あっそ、じゃあもういいよ」

やよい「えへへ…ごめんね」

マジノリワルイヨネー
モウホットケバイイジャン
デモチョットムカツクッショ?ヘラヘラシチャッテサ

やよい「……」

やよい「事務所行かなきゃ」

やよい「おはようございまーす!」

P「お、やよい今日も元気いっぱいだな!」

やよい「はい!今日も頑張りますー!」

真「おはようやよい!」

美希「ハニー!おはようなのっ!あ、やよいもおはよう~」ダキ

やよい「おはようございます!真さん美希さん!」

P「えぇい!暑苦しい!離れろ!!」バッ

美希「やーん!」

真「みんな揃ったしレッスン行くよー」

やよい「はい!あの、足引っ張っちゃうかもしれませんけど、よろしくお願いします!」

真「あはは、気にしなくていいよ!ゆっくりでいいから少しずつ慣れていこうね」

美希「ハニーも一緒に行くのー!」

P「俺は事務処理があんの!」

真「二人ともお疲れ様」

美希「んー!つかれたの~…真君飛ばし過ぎなのー」

真「ごめんごめんでも美希はちゃんとついてこれたじゃないか」

美希「当然なの」フンス

やよい「はぁはぁ…あの…すみ…ませ…はぁはぁ」

真「うわあっ!ごめんやよい!ついいつものペースでやっちゃった…!」

やよい「はぁはぁ…いえ…私が…はぁ…もっとしっかり…」

真「深呼吸してー…落ち着いた?」

やよい「は、はい…すみません…」

真「こっちこそごめんねやよい…」

美希「二人ともそろそろ閉まるの~早くしないとダメだと思うな」

真「あ、すぐに出るよー!やよい大丈夫?」

やよい「はい大丈夫ですー」

美希「ハニー今行くの~!」ダッ

真「本当今日はごめんね!それじゃまた明日!」

やよい「はい、ありがとうございましたー!」

やよい「ふぅ…」グー

やよい「…買い物行かないと!」

やよい(洗剤も買わなきゃ…!うぅ…いたい出費だよ~)

やよい(よし、必要なものは買えたよ)

タイムセールータイムセールダヨー
コクサンギュウニクガナントー

やよい「はわっ!これは買いですー!!」

がやがや わいわい

やよい「人がいっぱい…でも…んー!」

おばちゃん「邪魔よどいて!!…そのお肉は私のよー!!」ドン

やよい「はわっ!?」ドテ…グシャ

やよい「あ…卵が…」

やよい「……」

やよい(長介、かすみ…うんみんなの分は大丈夫みたい…よかった)

やよい(ちょっと欲張っちゃったのがいけなかったね)エヘヘ

やよい「みんなお腹すいてるだろうし!さっさと帰らなきゃ」グー

「「「「いただいきまーす」」」」

かすみ「…あれ?お姉ちゃんの玉子は?」

やよい「ちょっと帰り道で転んじゃって…」

浩司「ドジだなー」

浩太郎「お前だってドジだろ~?」

浩司「いったなー」

長介「ねえちゃんはアイドルの仕事で美味しいもん食べてるからいいんだよ」

かすみ「長介…!」

やよい「あはは…うん、そうだね」

やよい「お姉ちゃんはみんなより食べてるから、しっかり食べてね!」

やよい「みんなはどんどん食べて大きくならないとっ!」

かすみ「おねえちゃん…」

やよい「ほら、早く食べないと冷めちゃうよ!」

かすみ「う、うん!」

やよい「ふぅ…」フラ

やよい(洗濯も済んだし、今日は早く寝よう…)

やよい「みんなおやすみー」

「「「おやすみなさいー」」」

やよい(やっぱりダンスはちょっと苦手だなー)モゾ

やよい「もっと頑張らなきゃ…」

やよい「もっと……」スー



――――ウェエエエン!!!

やよい「浩三…よしよし」

やよい「ふぁ…」

やよい(浩三…夜泣きすごかったなぁ)

やよい「あんまり…寝れなかった」

ジュゥ

やよい「あ…焦げちゃった…」

やよい「これは私のにしよう…」



やよい「みんなー起きてー!ご飯だよー!!」

「「「ふぁーい」」」

かすみ「おはようおねえちゃん」

―――――――――

やよい(あ…もう放課後…)

やよい「事務所に行かなきゃ」ガタッ

やよい「っん……」フラッ

やよい(大丈夫…お姉ちゃんなんだから…しっかりしないと)

―――――――――――

やよい「うっうー!おはようございまーす!」ガルーン

P「やよいは元気だなぁ」

小鳥「見ていて微笑ましいですよね」

律子「ええ、本当に」

かすみ「お姉ちゃん…最近あんまり食べてない…」

やよい「事務所でお菓子いっぱい食べちゃったから…」

浩司「ずりー!」

浩太郎「俺もお菓子欲しー」

やよい「ちゃんとみんなの分もらってきたから明日までまってね」ニコ

浩太郎「さっすがねえちゃん!」

浩司「やったー」

長介「ふんっ」

やよい「ほら、食べたらお風呂だよ」

浩太郎「はーい」

やよい「みんなおやすみ!電気消すよー」パチ


やよい「ふぅ…」

やよい(……)

やよい(……食欲が全然わかない)

やよい(どうしちゃったんだろ…?)

やよい(無理に食べてももどしちゃうし…もったいない…)

やよい(手足の先がじんじんする…)

やよい(うー…寝たら、治るよね…?)

やよい(明日は1日ロケだからちゃんと寝ないと…)

―――――ェェエエエン――

やよい(寝ないといけないんだけど…)

やよい「よしよし」

やよい「大丈夫…大丈夫」

春香「あれ?やよいちょっと痩せた?」

やよい「…」ボー

春香「やよい?」

やよい「はわっ!?なんですか?すみません聞いてなくてっ!」

春香「ううん、いいよー!ただちょっとやよい痩せたんじゃないかなーって」

やよい「そうですか?そんなことないですよー!」

千早「高槻さん大丈夫?今日これから1日ロケでしょ?」

やよい「は、はい!大丈夫ですよー!!」グッ

響「そんだけ元気があれば大丈夫だな!」

千早「ならいいんだけど…」

P「やよい、そろそろだが準備できてるか?」

やよい「あ、すみません…まだ出来てません!」

P「おいおい急いでくれよ」

やよい「はい!急ぎますー!」

休憩したら落ちるかな…?

やよい「…あっ」

―――カットー ナニヤッテンノー

やよい「えへへ…すみません…」

―――モウイチドサキノシーンカラ!!

やよい「は、はい!よろしくお願いします!」ガルーン

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
――――ハイオッケー!イッタンキュウケイー

やよい「ふぅ…」

P「お疲れさんやよい」

やよい「あ、プロデューサー…」

P「今日はミスが目立つな」

やよい「あぅ…すみません…」

P「午後からはしっかり頼むぞ?」

やよい「はい!頑張ります!」

P「じゃ、ちょっとディレクターや監督と話してくるな」

やよい「…はぁ」ドサ

やよい(プロデューサーに迷惑掛かっちゃったなぁ…)

やよい(身体が重たい…)

やよい(えっと、午後のが終わったらもう一つの撮影…)

やよい(もうミスしないようにしないと)

やよい(今までも出来たんだもん…きっと大丈夫!)

やよい(あ…もうすぐ休憩終わっちゃう…起きなきゃ)

やよい「よしっ!頑張るぞー」グッ

やよい「……っとと」フラ…

やよい「あれ…力が…入らな…」ドサッ

やよい「んっ…あれ?んんっ…なんで?」

やよい「早く…行かなきゃ…なのに…」

やよい「ちゃんとしなきゃ…私…」

やよい「はやく……おき…な……きゃ……」

やよい「……ん」

P「ん、起きたか」

やよい「プロデューサ…はわっ!?」ガバッ

やよい「すみませんプロデューサー!!すぐに撮影を…今何時ですか!?」

P「落ち着けやよい…」

やよい「ダメです!失敗ばっかだったんだから午後からは…」フラッ

P「やよい…」ガシッ

やよい「あ、ごめんなさい…プロデューサー…すぐ退きます…」

P「よいしょ」ヒョイ

やよい「はわっ!…プロデューサー…?」

P「午後からの仕事は全部キャンセルさせてもらったよ」

やよい「そんな!!……ごめんなさいプロデューサー…私がしっかりしてなかったから…ごめんなさい…!」ポロ

P「こら、こっちの話をちゃんと聞け!」チョン

やよい「ん…」

P「まず最初に、ここは病院だ」

やよい「え…き、気づきませんでした…」キョロキョロ

P「楽屋で真っ青になって倒れてるやよいを見たときは驚いた…」

やよい「あぅ…ごめんなさい」

P「重度の疲労と栄養失調だと医者に言われた」

やよい「……ごめんなさい…ごめんなさい…」

P「謝るのはこっちだ…やよい」

やよい「え…?」

P「こんな事になるまで気づかなくてすまん…」

P「俺がしっかり見てやらなきゃいけなかったのにな…」

P「プロデューサー失格だよ」

やよい「そ、そんなことありません!」

やよい「私がちゃんとしてなかったのが悪いんです!」

やよい「私が……」

P「やよい…」

P「……」ギュゥ

やよい「はわ…プロデューサー…?」

P「もう無理しなくていい…」

やよい「私…無理なんて…」

P「無理したからこうなっちゃったんだろ?」

やよい「……」

P「無理に明るく振舞ってたんだな…」

P「本当は疲れてるのに、表に一遍も出さずに」

やよい「そんな……」

P「本当、もっと俺が気にしなきゃいけなかったんだ…」

やよい「ちが…!」

P「でもな、やよい…しんどい時はちゃんと言っていいんだぞ?」

P「つらい時は頼ってくれていいんだ…」

やよい「……」

P「思えばやよいは一度も弱音を吐いていないよな…」

P「その小さな身体にいろんなもの背負い込んでたんだな」

やよい「……」

P「お前の大変さはわかっていたつもりだったんだがな…全然分かっていなかった」

P「不甲斐無い俺を許してくれ…すまない…」

P「今度はしっかり見てるから…いつでも頼ってくれ!」

P「やよいの本音を受け止めたい…それとも言えないほど俺は頼りないのか?」

やよい「そんなこと……」

P「…ってムシがよすぎるな…」

P「ちょっと頭冷やしてくる…」

やよい「……」

―――――やよいはお姉ちゃんでしょう?――――――

やよい(私はお姉ちゃんだよ…)

やよい(お姉ちゃんだからしっかりしなくちゃいけない…)

やよい(弟たちの面倒をみるのは私の役目…)

やよい(辛くは…ない、みんなのためだもの…)

――――やよいはいつも元気いっぱいだね!―――――
――――やよいは元気だなぁ―――――――

やよい(…みんな私を元気だって言ってくれる)

やよい(無理に元気にふるまってたわけじゃないと…思う)

やよい(でも元気がなかったらみんな心配しちゃう…そんなの嫌)

やよい(だから…私は…)

――――今度はしっかり見てるから…いつでも頼ってくれ――――――

やよい(プロデューサーが頼りないわけじゃない…)

やよい(むしろ逆…とっても頼りになるし、プロデューサーのおかげでアイドルのお仕事も増えてきた…)

やよい(でもプロデューサーは私だけじゃなく他のみんなも担当してて忙しそうなんだもん…)

――――やよいの本音を受け止めたい―――――

やよい「私の本音…?」ボソ

やよい(あれ…?本音ってなに…?)

やよい(私はお姉ちゃんだから…)

やよい(みんなのため…)

やよい(今までしてきたこと…は当り前な事)

やよい(頼る……?)

やよい(私がやらなきゃ…)

やよい(しっかりしなきゃみんなが…)

やよい(みんな…?)

やよい(私は…?)

やよい(私の…本音…きもち…)

やよい(あれ…?…わからない…わかんないよ…)

やよい「私のきもち…はどこ?」

P「やよいー今日は大事とって一日入院…ってやよい!?」

やよい「え…?」ポロポロ

P「やよいどうした!?どこか痛いのか?水買ってきたんだが飲むか!?」

やよい「だ、大丈夫です…ただ…勝手に涙が…」

やよい「すぐ…止めますから…少し…ひくっ…待って…くだ…さ」グス

P「……」ギュゥ

やよい「あ…ぅう…プロデューサー……うっく…」

P「よしよし…」

やよい「なんで…とまらな……うぅ…」

P「泣いてもいいんだぞ…今は何も考えずに泣け…やよい」

やよい「プロデュ…サー……あぅう…う…うわああぁぁああぁああん」ギュゥ

P「大丈夫…大丈夫だからな」

やよい「あぁぁああああああぁあん!」ポロポロポロ

P「…落ち着いたか?やよい」

やよい「はい…ひくっ…ありがとう…ございます…」グス

P「このくらいなんでもないよ」ナデ

やよい「うぅ…ごめんなさい…プロデューサー…お仕事…忙しいのに」

P「やよいはそんなこと気にしなくていいんだよ」

やよい「でも…でもぅ…」ジワ

P「……やよいはもっとわがまま言ってもいいんだぞ?」

やよい「そんな…こと…」

P「真美や亜美を見てみろ…伊織や美希だってわがまま言い放題だろ?」

やよい「ぅう…でも…」

P「…やよいは甘え下手なんだな」

やよい「…そうなんですか…?」

P「お姉ちゃんでずっと頑張ってきたんだもんな…」

やよい「そんな…こと…」

P「ないのか…?」

やよい「……わからないんです」

やよい「弟たちの面倒をみるのは当たり前だったし…」

やよい「家事とかいろいろするのも…」

P「うん…」

やよい「私がやらなきゃ…」

やよい「……」

P「……」

やよい「そうなんです…私…全部自分がやらなきゃって思ってて…」

やよい「事務所のみんなにも迷惑かけちゃダメだって思って…それで…」

P「うん…」

やよい「プロデューサー…頼るって…どうしたらいいんですか…?」

やよい「甘えるって…どうやったらいいんですか?」

やよい「私は…私の気持ちがわからない…です」

やよい「私は…どうしたらいいんですか…?」

P「やよい…」

やよい「私は…」

P「正直…俺にもわからん」

やよい「……」

P「ただ…そうやって泣いたり、思ったことを話してくれて、俺は嬉しい」

P「今日初めて本当のやよいに触れられた気がするよ」

P「いつものやよいが偽物だって意味じゃないぞ?」

やよい「はい…」

P「今すぐ自分の気持ちをわかる必要はないと思う」

P「やよいはみんなを思って自分を隠してきたんだ」

P「隠したくて隠したんじゃない…自然に、成るようになってそうなった」

P「だからゆっくりでいいんだ…少しずつわかっていけば」

やよい「……はい」

P「今日はその一歩を踏み出せた!それでいいんだ」

P「ってわからんって言ってるくせに、えらそうなこと言ってわるいな」

やよい「いえ…なんとなく…わかりました」

やよい「プロデューサー…私…探します」

やよい「私の気持ち…隠れちゃった私の気持ち」

やよい「今はまだ…全然分からないけど…」

P「あぁゆっくりでいいよ」

やよい「あ、でも少しだけ今日わかりました……プロデューサー…」

P「どうした?」

やよい「私…まだうまく頼ったり甘えたり出来ないです…」

P「うん…」

やよい「けど…プロデューサーに…甘えてみたいかなーって…思うようになりました」

P「おう!いつでもどんどん甘えてくれ!」

やよい「えへへ…ありがとうございます」ニコ

P「っと…そろそろ帰らないとな」

やよい「あ…」

P「弟たちの事なら心配いらないぞ、親御さんにはすでに連絡とって、家にいてくれるそうだ」

やよい「よかった…」

P「本当…悪かったなやよい…親御さんにも申し訳ないよ」

やよい「いえ…だいぶ良くなりましたし…ありがとうございます」

P「…お互い失敗しちゃったけど、やよいの本音…少し聞けて良かった」

やよい「私も…プロデューサーに話せてよかったです!」

P「はは…じゃ、そろそろお暇するよ」

やよい「あ…プロデューサー…さっそくなんですけど…」

P「?」

やよい「もう少しだけ…ここにいてくれませんか?」

P「はは…お安い御用さ」ナデナデ

やよい「んっ…ありがとうございます」

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・

P「じゃあ、やよい…お大事にな」

やよい「はい!」

P「明日また迎えに来るから」

やよい「はい!待ってますね!」

P「んじゃ、また明日」

やよい「おやすみなさい!」

やよい「……」

やよい(プロデューサーといろんな話が出来た)

やよい(私のまとまらないつたない気持ちをちゃんと聞いてくれた)

やよい(まだまだわからない…でももっとプロデューサーとお話がしたい)

やよい(あれ?こんなこと初めて思う…)

やよい(これも私の…気持ち…?)

やよい(また明日からいつもの日常に戻る…)

やよい(でも前までの私じゃまたこうやって倒れちゃうかもしれない…)

やよい(無理してるって自分じゃわからない…)

やよい(よし…じゃあ今度からプロデューサーに聞いてみよう)

やよい(私の事見ててくれるって言ってくれたもん…)

やよい(あ、これって甘えるってことだよね…?)

やよい(ふふっ…まだまだいっぱい隠れてるけど、私の気持ち…初めての気持ち)

やよい(みーつけたっ)


おわり

気持ちがかくれんぼ
プロデューサーに隠恋慕

即興で書いてたからよくわからなくなった
限界が来たので寝る

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