結衣「ただいま」京子「おかえりー!」 (33)

京子「お疲れ様!」

結衣「うん…疲れた…」

京子「んじゃね」

京子「お風呂洗う?」

京子「料理作る?」

京子「それとも…」

結衣「おい」

京子「ん?」

結衣「…」

結衣「そろそろ働けよ」

京子「…」

結衣「せめて…家事くらいしてくれ」

京子「…」

結衣「…」

京子「い、今頑張ってる最中だから…」

京子「そ、そんなことよりお腹空いたからご飯食べたいなー…なんて…」

結衣「…」イラッ

結衣「もういい…」

京子「えっ…?」

結衣「シャワー浴びて寝る」スッ

京子「ゆ、結衣っ…!」

京子「ごはん…」グゥ

結衣「…」

パタン

京子「うぅ…」

京子「…」

京子「おなかすいたよぉ…」

京子「…」ソーッ

京子「結衣ー…」ガチャッ

結衣「…」スゥ

京子「眠ってる…」

京子「…」グゥ

京子「結衣…結衣ー…」ユサユサ

結衣「ん…ぅ…なんだよ…」ムクッ

京子「お腹すいたから…何か作ってよぅ…」

結衣「やだ」プイッ

京子「な、なんで…」

結衣「自分で作れよ…」ゴロン

京子「で、でも…」

結衣「…」イライラ

京子「あたし…そんなに料理とかできないし…」ゴニョゴニョ

結衣「うるさいなぁっ!もうっ!私は疲れてるんだから寝かせてよ!明日も早いんだから!」

京子「ひぅっ…!」ビクゥッ

結衣「だいだいっ…働きもせず家にいるだけのくせに家事もしないんだからっ…!いい加減自分のことくらいは自分でっ…!」ハッ

京子「ゆ…ぃ…」ジワッ

結衣「ぁ…」

結衣「…怒鳴って…悪かったよ…でもお願いだから寝かせてよ…」

京子「…」

京子「…ごめん…ごめんなさい…迷惑かけて…」

結衣「…あーもうっ…今日だけだからな」スッ

京子「ほ、ほんと!?」パァッ

結衣「待ってて、作って来るから」

―――――

結衣「はい」コトッ

京子「オムライス!」ワーイ

結衣「ふぁー…じゃあ、食べたら片づけといて…私寝るから」

京子「結衣は食べないの…?お腹すいてないの…?」

結衣「ん…それより眠いから」

京子「そっか…結衣とご飯食べたかったのに…」

結衣「はいはい…じゃ、おやすみ」

京子「う、うん…」

京子「あ…結衣…」

結衣「なに?」

京子「ありがと」ニコッ

結衣「…」パタン

京子「もぐ…」

京子「やっぱり結衣の料理は美味しいな…」

京子「…でも…二人で食べた時の方が美味しいな…」

京子「…」モグ

京子「怒ってたな…結衣…」

京子「…」

京子「そりゃ…そっか…ダメ人間だもん…あたし…はは…」

京子「…」

京子「頑張らなきゃ…結衣のために…うん…!」

京子「そ、そうだよ…せめて家事くらい…あたしだってできるはず…!」

―――――

結衣「京子」

京子「むにゃ…」

結衣「京子っ!」

京子「んにゃ…?結衣ー…?ん、おはよー」

結衣「お前さ、昨日洗濯とかした?」

京子「!」

京子「そ、そうそう!あたしが洗濯したの!へへ…あたしだって家事くらいできるんだぞー」ニヘラ

結衣「干せよ」

京子「えっ?」

結衣「洗濯機かけっぱなしにしただろ!シワ残るだろ!」

結衣「すぐ乾かさないと匂いとかも残るし…洗濯機の中カビ生えたりするんだからっ!」

京子「…ぇ…あ…ごめ…」

結衣「こんなのもできないのかよ…」イライラ

京子「あぅ…」

結衣「それと」

京子「な、なに…?」

結衣「私、昨日ご飯食べたら片づけろって言ったよな?」

京子「う、うん…えっと…ちゃんと台所まで持ってったよ…?」

結衣「なんで洗わなかったの?」

京子「えっ…?」

結衣「だから、なんで私が京子が食べた後の食器洗わなきゃならないんだよっ…!」

結衣「片づけろって言っただろ!朝から余計な仕事増やしてっ…!私、朝早いって言ったじゃん!」

京子「ぁ…えと…ごめ…ん…」

結衣「チッ…」

京子「…っ!」ビクッ

結衣「あ…もうこんな時間っ…!」アセッ

結衣「私、仕事行かなきゃっ…」

京子「ごめん…結衣…」

結衣「じゃあ、行ってくるから…」

京子「あ…ゆ、結衣!」

結衣「何!?私急いでるんだけど!」

京子「あ、朝ご飯は…」

結衣「っ!」イラッ

結衣「お前が余計な仕事増やしたせいで作る時間なんて無かったんだよっ!」

結衣「そんなの自分で何とかしろよっ!」

京子「…」

結衣「じゃあな」パタン

京子「あたしなりに…頑張ったじゃん…初めてだったんだもん…褒めてくれてもいいじゃん…」ジワッ

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