シノ(アリスもきっと数年たったら・・・)
アリス「シノ?大丈夫?」
シノ(身の毛も弥立つ程の不細工に・・・!)
「あっ、アリスちゃんお菓子食べる~?」
アリス「ありがとう!わあい!お菓子貰っちゃったよ!」パアアア
シノ(そして現在進行形で醜くなっている・・・?)
シノ(アリスが完全に劣化したとしても変わらずに関係を保てるのでしょうか・・・)
アリス「うんしょ、うんしょ・・・学年の終わりは荷物が多くて大変だよね!」
シノ(劣化スピードがどれくらいかは分かりませんが・・・)
アリス「シノ?何を考えてるの?」ヒョイッ
シノ(もし醜い顔で同じ動作を行ったら殺意が沸いてきます)
アリス「う~ん、このパフェ美味しいよお!」
シノ(今は高校1年、3年生まで日本にはいるみたいだから・・・後2年!?劣化するのは十分ですね・・・)
アリス「ずっとずっと一緒だよ!シノ!」ギュッ
シノ「はっ、はい・・・」ブルブル
アリス「シノ?」
シノ(今この瞬間にも醜くなってると思うと・・・うう)
イサミ「何?アリスがどんどん成長して行くことに耐えられないだって?」
シノ「劣化ですよお姉ちゃん!」
イサミ「時が経つことは必ずしも劣化だけじゃないわ、むしろ成長しているのよ」
シノ「・・・」
イサミ「私は忍がここまで元気に育ってくれてとても嬉しいと思ってるわ」
イサミ「まあこのプロポーションだけは変わって欲しくないけどね」
シノ(お姉ちゃんはああ言ってたけど・・・)
アリス「シノ?今日はシノのベッドで寝ていい?」
シノ(やっぱり無理です!)
アリス「恥ずかしがってるの、シノ?ふふふ、こっちから行くよお!」ガバッ
シノ(もう金髪少女萌えは辞めましょう・・・)
アリス「こうやって寝るのはホームステイ以来だね~」ニコニコ
~1週間後~
ブサイク「おはよう、シノ!」フリフリ
ブサイク2「オハヨウゴジャイマス!シノ!」
シノ「おっ、おはようございます・・・」
陽子「シノ?どうした?」
シノ「いえ・・・なんでもないんです・・・」トボトボ
陽子「?」
陽子「イサ姉、どうしよう!シノがあんな状況に・・・」
イサミ「長く一緒に生活しているから分かるわ・・・今シノには目的がないの」
陽子「目的・・・?」
イサミ「今までは金髪少女を追い回すことが生き甲斐だったんだけど・・・どうやら冷めたみたいね」
陽子「ええ!あんなに入れ込んでたのに!?」
イサミ「何か生き甲斐を見つけない限りいままでの忍は戻ってこないわ・・・」
シノ(なんだろう・・・金髪に冷めてからというものの全く楽しく有りません・・・)
シノ(何か打ち込めるものを探さないと・・・)
ブサイク「シノ~帰ろうよ~!」グイグイ
ブサイク2「なんだか疲れてるみたいデス!そっとしておいてあげるデス!」
シノ(この無気力感・・・どうしたら・・・)
陽子「おっすシノ、なんでそんなに暗い顔してるんだ?」
シノ「陽子ちゃん・・・?」
シノ(こう見るとブサイク2人とは全く違いますね・・・)ジッー
陽子「何私の身体をじーっと見てるんだよ、もしかしてシノも他人の身体のラインを見る趣味にはまったか!」
シノ(ふわふわしている髪・・・豊満なバスト・・・)ジッー
陽子「おっ、おい・・・なんか照れるな・・・///」
シノ(顔も整ってて・・・天使はここに居たんですね!)バッ
陽子「なっ、なんだ急に立ち上がって!?」
シノ「陽子ちゃん大好き!」ガバッ
陽子「わわわ、気持ちは嬉しいけど・・・突然すぎやしないか!?」
シノ「陽子ちゃんになら殺されてもいいです!」ギュウウウウ
陽子「ちょっと!苦しい!ギブギブ!」バンバン
シノ「うふふ・・・」
陽子(ちょっと危ない・・・)
シノ「でも巨乳は垂れる…」
↓
シノ「垂れようがない天使が!!」
ですねわかります
~翌日~
アリス「あれ~?シノはどこ~?」キョロキョロ
イサミ「シノならもう学校に行ったわよ、朝練とかで」
アリス「朝練!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
陽子「おりゃああああ!!!!!」カキーン!!!
シノ「すごいです陽子ちゃん!無敵のバッターです!」
「ぜっ、ぜひ女子ソフトボール部に・・・!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シノ「ということがありまして」
ブサイク「なんでその流れでシノまで入るの!?」
陽子「シノは無限のスタミナとポーカーフェイスをスカウトされたんだ・・・まあ半ば無理矢理だけどね」
ブサイク2「ソフトボールデスか!?ワタシもやってみたいデス!入部するデス!」
シノ「・・・」
ブサイク「シノ部からどんどん人が抜けてくよお・・・あっ、でもそっちの方が都合がいいかも」
シノ「でも、すっごく練習キツいみたいですよ?」ニコッ
ブサイク2「大丈夫デス!ワタシ体力に自身有るデス!」
陽子「カレン並の身体能力ならすぐレギュラー取れるだろうな~」
シノ「・・・」
~翌朝~
アリス「今日は早起きしたよ!・・・ってあれ、シノは?」キョロキョロ
イサミ「今日も朝練よ」
アリス「ええ!?こんなに早いの!?」
イサミ「まあ水曜日は休みみたいだし、その日に一緒に行けばいいんじゃない?」
アリス「うう・・・水曜日しか一緒に登校できないなんて・・・」
~水曜日~
アリス「イサミ!シノは!?」
イサミ「なんか自主練とかで走り込みに行ってるわよ」
アリス「ええええええ!!!!!」
シノ「えっほ、えっほ」タッタッタ
陽子「なあシノ、どれだけ体力あるんだよ・・・」ゼエゼエ
ブサイク2「ゆっ、ゆっくりだけど・・・息が全く乱れてないデス・・・」ゼエゼエ
シノ「陽子ちゃんもうダウンですか?」タッタッタ
陽子「こっ、ここらでやめよう!はい終了!」
ブサイク2「さっ、賛成デス・・・」バタリ
陽子「ぎゃああ!!カレンが倒れた!水!水!」
シノ「・・・」
シノ(そんなブサイク2に構う必要ありませんよ、陽子ちゃん・・・)
陽子「しっかりしろー!カレン!」ピシャピシャ
ブサイク2「パパが言ってマシタ・・・日本人は根性が有る民族って・・・さすがデス・・・」
陽子「うーん、根性論はちょっと前の話だぞ・・・」
シノ(ああ、そうやって分け隔てなく接する陽子ちゃんは神です・・・!)キラキラ
シノ(それに比べてなんですかこのブサイク2は、この程度で汗にまみれて醜い・・・あれ?)
シノ(そういえばカレンは日本人とイギリス人のハーフでしたね・・・)
ブサイン「ありがとデスヨーコ」
陽子「どういたしまして」フキフキ
シノ(となると劣化はそこまででもない・・・?)
ブサレン「今度は付いて行くデス!シノ!」
シノ(カレンはまだ愛でる対象・・・!)
カレン「シノ?どうしたデスか?」
シノ「カレン!」バッ
シノ「カレン!今まで邪見に扱ってて本当に申し訳ありませんでした!」
カレン「シノが久しぶりに名前で呼んでくれたデス、どう思っていたのかは分からないけどそれだけで十分デス」
シノ「カレン・・・!」
陽子「やれやれ、浮気な女だね・・・」
シノ「陽子ちゃんの方がも~っと好きですよ!」ギュッ
カレン「あっ、ずるいデス!ヨーコ!」
あははははははは・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
陽子「いや~あの時は気持ちよかったな~」
シノ「陽子ちゃんの3ベースヒットで一気に逆転・・・すごかったです!」
陽子「それを言うならあの時シノが満塁で超スローボール投げる精神力の方がすごいよ~」
カレン「ワタシも頑張ったデス!褒めて褒めて!」
シノ「カレンはみんなを励ましてくれましたよね」ニコッ
陽子「カレンのかけ声がなかったら負けてたよな~」
あははははは・・・
ブサイク「・・・」
「あっ、アリスちゃんお菓子あげる!」
ブサイク「ありがとう・・・」
(元気ないのかな・・・?)
「アリスちゃんここの和訳の仕方教えて!」
「アリスちゃん!イギリスのお話してよ!」
「アリスさん・・・つっ、付き合って下さい!」
ブサイク「・・・」
陽子「ははは、最近アリス人気だな~隣のクラスのタカシ君に告白されたんだって?」
カレン「でもなんだか私たちと距離が離れてしまった気がするデス・・・なんだか寂しいデス」
シノ「そうですかね?ブ・・・アリスが幸せなら良いことだと思いますよ?」
ブサイク「シノ!私・・・!」
陽子「部活行くか~」ガタッ
カレン「今日も頑張るデス!」
シノ「自主練の成果を見せましょう!」スタスタ
ブサイク「あっ・・・」
「アリスちゃん一緒に帰ろう!」
アリス「うっ、うん・・・」
~忍家~
イサミ「最近忍がまた生き生きしてとっても嬉しいわ」
アリス「・・・」
イサミ「忍はアリスのことを嫌ってるわけじゃないわ、大丈夫よ、興味が移っただけ」
アリス「・・・」
イサミ「ごめんなさい・・・こんな話して・・・」
アリス「ううん・・・イサミのせいじゃ・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シノ「ただいま~お姉ちゃん」
イサミ「お帰りなさい、忍。お風呂にする?ご飯にする?それとも・・・」
シノ「お風呂にします!」スタスタ
イサミ「最後まで言わせてよね・・・」
~風呂場~
シノ「練習の後のお風呂は気持ちいいで・・・あれ?金髪?」
シノ(ということはブサイクが先に入って・・・!)ゾオオオ
シノ「・・・今日はシャワーにしましょう」ザアアアアア
「アリスちゃん!」
「アリスさん!」
陽子「あんなにアリスが人気だと妬いちゃうなあ~」
カレン「そんなことないデス!ヨーコは魅力的デス!」
シノ「そうですよ!今日も胸触らせてもらっていいですか!?」フニフニ
陽子「許可取る前に揉むな~!」
カレン「シノは私のわがままボデイーを堪能するべきデス!」
シノ「陽子ちゃんにはかないません!」
カレン「エー!」
ブサイク「・・・」
アリス「ねえカレン」
カレン「なんデスか?」
アリス「カレンはどうやってシノと仲直りしたの?」
カレン「エーット・・・シノが突然カレンはハーフでしたごめんなさいとか言ってキマシタ、元の鞘に戻ったのはそれからデス」
アリス「えっ・・・ハーフ・・・?」
カレン「どうしてかは知らないデスけどネイティブは嫌いみたいデス、でも大丈夫デス!心と心で通じ合うデス!」
アリス「・・・」
アリス「やっぱり純イギリスの血と純日本人の血は相容れないんだ・・・」ウルッ
アリス「うわあああああん!!!」シクシク
陽子「アっ、アリスどうした!?」
アリス「どうして私はイギリス人なの~!!!!うわああああん!!!!」
陽子「しっ、知らないよ!落ち着けアリス!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
陽子「そうか・・・シノはそんなことを・・・」
アリス「ヨーコ・・・私どうすればいいの・・・?私、シノのこと大好きだよ、なのにどうして・・・?」
陽子「うーん、日本人と血を交換してもらうとか!?なんちって!」
アリス「血を・・・入れ替える・・・?」ブツブツ
アリス「じゃあヨーコの血と私の血を入れ替えたら・・・」ブツブツ
陽子「おーい、アリスさん?」
アリス「ヨーコ、ちょっと痛いけど我慢してね」スッ
陽子「おい!そのかんざしでどうするつもりだ!」
アリス「大丈夫ちょっとヨーコの血管に傷をつけて逆さ吊りにして血液を全部出すだけだから・・・」
陽子「ちょっと!真に受けないで!怖い!」
シノ「何をしているんですか・・・?」
ブサイク「シノ!?こっ、これは・・・!」
陽子「シノ・・・」
シノ「やっぱりそうだったんですね、まともな思考ができないくらい劣化しちゃったんですね」
ブサイク「うう・・・」
シノ「やっぱり海の向こうはロクな人間が居ませんね、もう一生口を聞かないで下さい」
陽子「おい!シノ!」
お風呂とご飯
きんもざ 綾 部落
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