「やぁ、キョン」
「悪いな、待たせちまったか?」
「キミが気に病むことなど何もないよ。僕もたった今、到着したばかりなのだから」
時計の針は、約束の時刻を五分ばかり過ぎたところを指している。親友の言葉を信じるならば、俺と同様に遅刻をしたということになるのだが、それはありえないだろう。
こいつが定められた時間に遅れるはずがない。それどころか、約束の十分前から母校の校門前で待っていたという可能性だって多いに考えられるのだ。合わせて十五分の遅刻だ。ハルヒが相手ならば、どれだけの負債を抱えこまされていたのだろうか。
しかし、俺の遅刻を咎めることもなく、いつも通り秋晴れのような笑顔を見せれくれた。
「お前の笑顔を見ていると、なぜだか猛烈に申し訳なくなってくるぞ」
「申し訳ないと言わねばならないのは、寧ろ僕の方だね。最寄り駅で待ち合わせをすれば、キョンの手を煩わせることもなかったのだが」
目的地は長門のマンションである。
俺にとってはいつもの通学路であるだけに、特に気にせず提案したのだが、こいつはそうでなかったらしい。
まったく、それは俺の言い出したことなんだ。遠慮されても困るぞ。
「それもそうだね。これ以上遠慮してしまっては、キミの厚意に対して失礼というものだ」
スカートの裾を押さえながら横座りする仕草を見ていると二年前のことが思い起こされる。そして、それにはこいつも同意見のようだった。
「ふふ、キミの愛車に乗るのも実に久しぶりだ。二年前を思い出してしまうね」
「久しぶりだからって振り落とされるなよ。しっかり捕まってろ――佐々木」
>>1乙
今回は佐々木もキョンもCS出れて何より
さわわかな空気を切り裂くように、二人乗りの自転車を快調に走らせていく。
長門のマンションに行くのも、いつ以来になるのだろうか。あいつの家には、そのほとんどが問題解決のために足を運んでいた気がするのだが、今日に限ってはそんな雑事も抱えていない。
ちょうど、俺長門佐々木の応援するチームが同じ日に試合をするという理由で集まることにしたのだ。
まあ俺の家でも良かったんだがな。長門たっての希望で、あいつの家に集合と相成った。何か理由あってのことらしいが、まあ気にすることでもないのだろう。
「佐々木、着いたぞ」
「もう着いてしまったのか。時の流れと言うものは実に早いものだね」
時間にして三十分弱。まあ、及第点といったところか。
エントランスでの通過儀礼をこなし、708号室のチャイムを鳴らしたのだが、俺たちを出迎えたのは意外な人物だった……。
「あら、いらっしゃい」
「お前……、なんでここに居るんだ……?」
「そんなに怖い顔しないでよ。別に取って食ったりしないんだから――ふふ、今日のところはね」
「おい、長門はいつエマージェンシーモードとやらになってたんだ?」
「安心して、そんなことにはなってないから。今日わたしがここにいるのは、ライオンズを応援するためなんだもの」
長門がここで観戦したがっていた理由は、こいつを同席させたいがためなのだろう……。
朝倉涼子――佐々木の対戦相手は、どうやらこいつであるらしい。
※このスッドレは『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズに登場したキャラクターが、担当チームを応援するスレです。
※原作『涼宮ハルヒの驚愕』までのネタバレがあるかもしれません。アニメだけしか観ていない方はご注意下さい。
※話の流れは実際の試合展開に順じます。
→ 地上波「テレ玉」、BS「NHK-BS1」、CS「GAORA」で視聴できます。
【主な登場人物】
・佐々木さん:北海道日本ハムファイターズファン
・朝倉涼子:埼玉西武ライオンズファン
・キョン:読売ジャイアンツファン
・長門有希:東京ヤクルトスワローズファン
きたかっ
【日本ハムファイターズ】
1 (二) 田中
2 (右) 陽
3 (中) 糸井
4 (三) 小谷野
5 (一) 稲葉
6 (左) 中田
7 (指) スケールズ
8 (遊) 金子誠
9 (捕) 大野
P ダルビッシュ
【西武ライオンズ】
1 (左) 栗山 0 0 0 0 - 0
2 (二) 原 0 0 0 0 - 0
3 (遊) 中島 0 0 0 0 - 0
4 (三) 中村 0 0 0 0 - 0
5 (指) フェルナンデス 0 0 0 0 - 0
6 (一) 浅村 0 0 0 0 - 0
7 (右) 大崎 0 0 0 0 - 0
8 (捕) 銀仁朗 0 0 0 0 - 0
9 (中) 秋山 0 0 0 0 - 0
P 涌井
菅野ドラフト問題で佐々キョン関係にひびが…w
一回表 公0-0猫 チェンジ P:ダルビッシュ
栗山 三ゴ
原 三ゴ
中島 三ゴ
「ふむ、ダルビッシュのコントロールがあまり良くないようだね」
「それでも抑えちゃうんだもの。何だか憎らしいわ」
「しっかり三者凡退に切ったけれど、力みが散見されるようだよ」
「こっちも緊張してるのかしらね。まあ、CSらしくていいけど」
陽とかいう
一回裏 公0-0猫 一死一ニ塁 P:涌井
賢介 よんたま
陽 からさん
糸井 左安
「やったぁ! 幸先よく賢介が出塁したね!」
田中の出塁に、佐々木が喜んでいる。
そういえば、こいつって長期離脱してなかったか?
「うん、盗塁のときに関節の難しい部分を骨折してしまってね。でもこうしてCSに間に合ったのだ。心強いことだよ」
佐々木ちゃん難しいところってどこなの?
糸井兄貴オッスオッス!
一回裏 公2-0猫 一死一二塁 P:涌井
小谷野 中タイムリー!
稲葉 右タイムリー!
「やったやった! 小谷野がタイムリーダなんて!」
四番らしい働きじゃねえか。そんなに驚くことなのか?
「♪ラー ラララーラーラーラーラー」
やれやれ、稲葉ジャンプに夢中で聞いちゃいねえか。
もう試合終了でいいよ
今年の西武のエースは西口でしょ
一回裏 公2-0猫 チェンジ P:涌井
中田 投併殺
「さすが稲葉さんだね! 小谷野に続いてタイムリーとは」
「次は中田か。西武にとっちゃ嫌なバッターが続くな」
「うん! 中田は今シーズン急成長したからね! この打席もきっと……」
「併殺か」
「うん……、まあ二点取れたのだ。及第点さ……」
佐々木のテンションも止まっちまったか。
>>14
「膝関節の奥にある骨を折ってしまったらしいね」
「当初は、今シーズン絶望と言われる程の怪我だったのだ。ポストシーズンとはいえ、こうして戻ってきてくれたことが信じられないよ」
これ無理だろwwwwwwwwwwwwwww
ニ回表 公2-0猫 チェンジ P:ダルビッシュ
中村 からさん
フェルナンデス みのさん
浅村 中飛
「おかわりくんを三振かよ」
「ダルビッシュも調子を上げてきたようだね」
佐々木が胸を撫で下ろしている。
シーズン終盤の勢いで言えば、西武の方が勝っていただけに一安心といったところだろうな。
「もう……、何なのよ……」
ただ、朝倉にはしばらく触れない方が良さそうだ……。
また2ndで秋の風物詩が見れそうだな
涼宮&朝倉&橘でCS敗退ガールズ結成だな
ニ回裏 公2-0猫 チェンジ P:涌井
スケールズ 右飛
金子 からさん
大野 ニゴ
「涌井も立ち直ったか」
「そうね、最初からこうだったらよかったんだけど。初回の失点が悔やまれるわ」
まあ、西武もおかわりくんがいることだしな。
試合展開はまだまだわからないか。
三回表 公2-0猫 チェンジ P:ダルビッシュ
大崎 一ゴ
銀仁郎 投ゴ
秋山 からさん
「甘い球もあるのだけれど、勢いで抑えているようだ」
「さすがダルビッシュってところか」
「そうだね。ただ、今年のダルビッシュはちょっとした綻びから失点することが多くてね。まだまだ安心はできないよ」
西武とすれば、そこが狙い目ってことになるのか。
地デジ化してBS見れる人増えたかと思いきやそうでもないな
三回裏 公2-0猫 チェンジ P:涌井
賢介 中飛
陽 二ゴ
糸井 一ゴ
「さすがエースと言うべきだね」
佐々木の奴が、涌井の投球術に舌を巻いている。
「涌井は本当に立ち直っちまったな」
「次の回は、西武の上位打線から始まるからね。しっかりと抑えて欲しいものだよ」
四回表 公2-0猫 チェンジ P:ダルビッシュ
栗山 中飛
原 遊ゴ
中島 からさん
「ここまでパーフェクトかよ」
「もう。一人でもランナーが出れば、おかわりくんまで回ったのに……」
朝倉が悔しがるのも無理はないだろう。
おかわりくんは、断トツのホームラン王だからな。
一気に同点ってケースも充分にあったかもしれないな。
涌井の安心と信頼の追い込んでからの無駄球連発www
四回裏 公2-0猫 ニ死一三塁 P:涌井
小谷野 左安
稲葉 二ゴ(進塁打)
中田 よんたま
スケールズ 遊ゴ(二塁封殺)
「ん? 中田のやつ、妙なバッティングフォームしてるな」
「ノーステップ打法に戻したようだね。シーズン序盤は、このフォームでヒットを量産したのだよ」
フォームを戻したってことは、ノーステップじゃない時期もあったのか?
「足腰への負担が大きくて、シーズンを通して続けられなかったようだ。中田には、このフォームで好調だった頃を思い出してもらいたいよ」
なるほど。短期決戦だけに、いろいろと工夫してるんだな。
四回裏 公2-0猫 チェンジ P:涌井
金子 三ゴ
「なんとか凌いだみたいね」
朝倉が安堵したように溜息を漏らした。
お前も溜息なんて吐くんだな。
「ヒット性の当たりなんてなかったのに、あんなピンチにされちゃうのよ? ほんと、日ハムの攻めっていやらしいわ」
お前の言動は、西武の攻撃みたいに豪快だな。
菅野「ハムの攻めはやらしいわ」
完全おわた
五回表 公2-0猫 ニ死一塁 P:ダルビッシュ
中村 三ゴ
ホセ 右安
浅村 中飛
「やっとヒットが出たわね」
ワンナウトながら、西武にもヒットが出たようだ。
「ようやくって感じだけど、ここから反撃してもらいたいわ」
佐々木さんに罪はないお…
でも稲葉ジャンプはマズいと思うの
五回表 公2-0猫 ニ死一三塁 P:ダルビッシュ
大崎 中安
銀仁郎 → 坂田
「ふふ、ヒットが続いたわね。一点でも返せば、試合もわからなくなるわ!」
朝倉のテンションが一気に上がってきやがったな。
「大丈夫……、まだ失点していないのだから……」
佐々木とは対照的だよ、まったく。
五回表 公2-0猫 チェンジ P:ダルビッシュ
坂田 みのさん
「もう! 代打で出てきて見逃し三振なんて! 何やってるのよ!」
「よかったぁ……」
本当に対照的な反応だな。
代打でみのさんはイカンな
五回裏 公2-0猫 チェンジ P:涌井
大野 三失
賢介 二併殺
陽 みのさん
※坂田 → 星(捕)
「初回に続き、二度目のバント失敗。そのうえ、ゲッツーまでとられてしまうとは」
日ハムには、らしくない失敗が続いてるな。それだけ涌井の球が走ってるってことなのかもしれんが。
「この試合、まだまだわからないね……」
西武の勢いも増しているだけに、尾を引かなけりゃいいがな。
六回表 公2-0猫 チェンジ P:ダルビッシュ
秋山 一ゴ
栗山 投ゴ
原 からさん
「ダルビッシュもなかなか崩れないな」
「そうだね。ただ、勝負は終盤まで本当にわからないよ」
佐々木、いつにも増して慎重だな。ダルビッシュがこのまま投げてれば勝てるんじゃないか?
「ダルビッシュはCSで中4日での登板を明言しているからね。目安は百球、恐らくは次の回で交代になるだろう」
なるほど、ダルビッシュの球に目が慣れていれば、リリーフも打ちやすくなりそうだな。
ダルの後の増井=死亡フラグ
六回裏 公2-0猫 無死一三塁 P:涌井
糸井 右安
小谷野 右安
「お、糸井が打ったのか」
「そうだね。これを足がかりに是非とも追加点を……やったぁ!」
小谷野があわやホームランと言うヒットで続いたようだ。
そして次のバッターは……
「ふふ、ここで稲葉さんに回るとはね! シーズン中は自粛していたけれど、ここは思う存分ジャンプで応援しなければ!」
佐々木の大はしゃぎが始まるのか……。
六回裏 公2-0猫 一死一ニ塁 P:涌井 → グラマン
稲葉 遊ゴ(三本間挟殺)
「♪ラー ラララーラーラーラーラーラー ラーラーラー ラーラーラー ララララー いーなーばー!」
「…………」
「♪うってー! うってー! いなばー! 今がチャンスだ いなばー!」
佐々木を眺めてるだけでもおもしろいな。
「ああ……、そんな……」
佐々木の凹みっぷりもおもしろいな。
これ他の作品でもこういうのやってほしいな
支援
>>67
12球団をそれぞれ応援するキャラが必要だな
>>68
11球団でいいだろ
>>71
モガベーの悪口はやめてやれw
六回裏 公2-0猫 チェンジ P:グラマン → 岡本篤志
中田 捕ゴ(進塁打)
スケールズ みのさん
「西武もすごいな」
「グラマンも岡本篤志もよく抑えてくれたわ……。リリーフはウチの泣き所だったから、試合が決まっちゃったかと思った」
リリーフが泣き所か。にもかかわらず、絶体絶命のピンチを無失点で抑えたのは大きいな。
「……そんなぁ」
佐々木にとっても泣き所だったらしい。
タイムリーなんです
七回表 公2-1猫 チェンジ P:ダルビッシュ
中島 右二
中村 一邪飛
ホセ 右タイムリー!
浅村 からさん(盗塁失敗)
「ふふ、さすがナカジとホセね。あっさり一点返してくれたわ」
しかし、西武の応援もすごいな。
ビジターチームとは思えないぞ。
審判、3度目のすないぽw
七回裏 公2-1猫 チェンジ P:岡本篤志
金子 遊ゴ
大野 遊ゴ
賢介 左飛
「お、梨田が出てきたぞ」
「ダルビッシュから代えるようだね。次の試合を見越してのことなのだろうけれど、流れを失ったままでの継投はどうだろうか……」
一点差で増井か。
この回を抑えられるかが、勝負の分れ目になりそうだな。
これはわからなく
八回表 公2-1猫 チェンジ P:増井
大崎 からさん
星 右安
秋山 よんたま
栗山 遊併殺
※糸井 → 杉谷(中)
「増井も何とか抑えたか」
「増井はランナーを気にしすぎていたね。動静に気をとられるあまり、バッターに集中できなかったようだ」
佐々木、殊勝な台詞だがな、ついさっきまで顔を青くしてた奴の言葉とは思えんぞ。
ダルの後の増井といえば楽天戦でのトラウマ
八回裏 公2-1猫 チェンジ P:ミンチェ
陽 遊ゴ
杉谷 よんたま
小谷野 二直
稲葉 二ゴ
「小谷野もいい当たりだったんだが、結局アウトか」
「大丈夫だよ。きっと稲葉さんが――」
「その稲葉も凡退しちまったな」
「大丈夫だよ……。きっと久が……」
お前の精神状態が大丈夫かどうか、俺はそっちが気がかりだぞ……。
九回表 公2-1猫 一死 P:武田久
原 → 上本 からさん
「先頭は抑えたみたいだな」
「まだ安心はできないよ……。これから、球界屈指のバッターを相対するのだからね……」
一点差で、中島とおかわりくんか。
どちらも応援していない俺からすれば、面白い展開だな。
九回表 公2-1猫 一死一塁 P:武田久
中島 よんたま
「中島はフォアか」
「そして次はおかわりくんだね。ここでホームランを打たれれば逆転されてしまうが――大丈夫、そんな劇的な展開にはならないはずさ」
佐々木、俺にはお前が妙なフラグを立てようとしてるとしか思えないんだが。
キタ━━ヽ(≧∀≦) |ズ|バ|ッ|と|三|振|毎|度|あ|り|っ|!|(≧∀≦)ノ━━!!!!!
九回表 公2-1猫 ニ死一ニ塁 P:武田久
中村 からさん
ホセ 左安
「やったぁ! この三振は大きいよ!」
佐々木もはしゃぎたくなる場面だろうな。
まあ、気持ちはわからんでもないが、あまりにでかい声を出したせいで朝倉が驚いてたぞ。
「次のフェルナンデスもしっかりと――ああっ!」
これで、得点圏にランナーを進められちまったか。
いよいよ正念場だな。
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
菅野親子「佐々木涙拭けよwww」
九回表 公2-2猫 チェンジ P:武田久
浅村 右タイムリー!
大崎 二ゴ
「おお、西武が追いついたか」
「このまま負けちゃうかと思ったけど、浅村が打ってくれたわね」
続くピンチは何とか抑えたようだが、日ハムにとっては痛い失点だったな。
佐々木が無言なのは気になるが、この試合はまだ終わりそうにないか。
俺達の出番だな、派手に燃やして鯉
九回裏 公2-2猫 チェンジ P:許さん
中田 遊飛
スケールズ 一ゴ
金子 → 加藤政 中飛
サヨナラ機を迎えるどころか、あっさり三凡か。
流れは完全に西武にいっちまったな。
「ダルビッシュには本当に勝ち星がつかないね。ポストシーズンとは言えかわいそうだよ」
佐々木、現実逃避してる場合じゃないと思うぞ。
十回表 公2-2猫 チェンジ P:石井裕也
星 中飛
秋山 遊ゴ
栗山 一ゴ
「日ハムも三凡か」
「石井はしっかりと抑えてくれたね。西武の中軸に回るまでに、試合を決めてもらいたいところだよ」
佐々木もようやく失点のショックから立ち直ったようだ。
引き分けだと2位が勝ち扱いだっけ
十回裏 公2-2猫 チェンジ P:牧田
大野 → 今浪 三ゴ
賢介 遊飛
陽 二ゴ
「牧田ってルーキーだろ? そんな奴が抑えやってるのか?」
「先発から配置転換されたときは、わたしだって驚いたわよ。でも、牧田が抑えにまわってから、リリーフが逆算できるようになったのよね。CSに出られたのも彼の功績が大きいわ」
終盤に来て、敵の抑えが出てくるとはな。
日ハムにはますます厳しい状況か。
泣きそう
審判が辛くなってきたな、流れ悪いとこうなる
十一回表 公2-2猫 無死満塁 P:榊原
阿部 よんたま(代走:斉藤)
中島 右二
中村 敬遠
「榊原はコントロールに苦しんでいるようだね。シーズン終盤から調子を落として……ひぃっ!」
「中島ツーベースで、しかもおかわりくんを敬遠か。フェルナンデスで勝負するのかよ」
「絶体絶命だね……」
ああ。どこからどうみても接待絶命だ。
菅野親子「ニヤニヤ」
十一回表 公2-4猫 無死二三塁 P:榊原
ホセ 中タイムリー!(杉谷悪送球)
「逆球にはなったが、コースは悪くなかったな」
「うん……」
「杉谷のエラーも痛かったな」
「うん……」
やれやれ、佐々木はすっかり意気消沈しちまったか。
「♪うってー あさむら! うってー あさむら! うってー あさむら!」
朝倉は絶好調だあgな。
十一回表 公2-4猫 一死二三塁 P:榊原
浅村 二飛
「ようやくワンナウトか」
「うん、あと二つだね」
佐々木は気丈に話しているが、最終盤での二失点は重く受け止めているのだろう。
そのうえ、まだピンチは続くのだ。佐々木とすればこれ以上話されないことを祈るのみか。
昨年のルーキーでCS未経験の榊原にこの場面は重過ぎた
え?武田久?知らんがな(´・ω・`)
もうあかんわホークスおめでとう
十一回表 公2-5猫 チェンジ P:榊原 → 林昌範
大崎 → 平尾 よんたま(敬遠気味)
星 中犠飛!
秋山 右飛
この回、三点か。日ハムとすれば絶望的な点差だな。
しかし、佐々木は気丈に振舞っている。
「一昨年のCSを思い出すよ。あの時も第一戦に点差を話されて最終回を迎えたのだけれど、スレッジが劇的な満塁サヨナラホームランを打ってくれたからね。きっと今日も――」
「スレッジはもういないだろ」
佐々木、俺が悪かった。だから泣くんじゃない。
増井も燃えかけだったし、ダルも失点して危うかった
完全に勢いの差かな
さて、スレタイはそのままでヤクルト-巨人戦も実況するのかな?
十一回裏 公2-5猫 試合終了 P:牧田
杉谷 → ホフパワー 一ゴ
小谷野 三ゴ
稲葉 よんたま
中田 中飛
「うふふ、去年はロッテの勢いにやられちゃったけど、今年はウチが下克上できるかもしれないわね」
土壇場で追いつき、延長で逆転したのだから、朝倉としてはこれ以上ない勝利だったろう。
「シーズン終盤の勢いと、今日の試合での思い切った継投にやられてしまったね。けれど、CSはこれで終わったわけではないのだ。また明日しかkりと応援しなくては」
佐々木は気丈に話しているが、エースのダルビッシュで星を落としたのは痛いだろう。
日ハムは追い詰められちまったが、佐々木が応援する限りは俺もつきあってやるつもりだ。
次は39歳で日本一何度も経験しながらポストシーズン未勝利の西口か
でもハムキラーだし絶望的だよな
お疲れ様でした!
幸先よく先制したファイターズでしたが、中盤の好機を逃し、
また終盤での失点が響き、痛い黒星を喫してしまいました。
シーズン序盤こそ最下位に沈んでいた西武でしたが、やはり地力のあるチームですね。
中軸の打力には、脱帽してしまいました。
また、久しぶりのスレ立てで、まともにレスができず申し訳ありません。
ご支援など、本当に感謝しております。
本日は、お付き合いただ来ましてありがとうございました。
お時間のあります方は、この後18:30より始まるヤクルト対巨人の試合にもお付き合いいただけますと幸いです。
ひとまず乙ー
>>156
佐々木さん落ち着いて、言葉になってないところがあるよ
30分からか
>>162
すみません、読み返してみるといろいろとひどいことになってますね……。
次の試合では気をつけたいと思います><;
実況スレにしていいの??
>>169
野球観戦のついでに覗いてもらえれば、という趣旨のスレですので、
どうぞお好きなようにご利用くださいませ。
一回表 燕0-0巨 一死 P:館山
坂本 三ゴ
「ウチの先発は澤村か。内海かと思ったんだが」
「東京ヤクルトスワローズの先発投手は館山昌平。こちらは順当」
「まあ、館山には相性最悪だからな。澤村でいい勝負ができればってことなのかもしれん」
「館山昌平は右肘の血行障害を抱えている。しかし、短期決戦において初戦は重要。しっかりと投げて欲しい」
坂本は結局凡退しちまったが、先頭打者としていい粘りだったな。
この調子で頼むぞ。
一回表 燕0-0巨 チェンジ P:館山
寺内 からさん
長野 中安
慎之助 よんたま(長野盗塁成功)
ラミレス 投ゴ
「さすが長野だな。二年目で首位打者とるだけのことはあるぜ」
「館山昌平も球威は充分。しかし逆球が多い」
「慎之助は結局フォアか。長野が盗塁しただけに決めてもらいたかったんだがな」
やれやれ、ラミは凡退しちまったか。
まあ初回にこれだけ球数を放らせれば及第点かもしれんがな。
一回裏 燕0-0巨 チェンジ P:澤村
上田 みのさん
浩康 ニゴ
青木 みのさん
「先頭は青木じゃないんだな」
「川端慎吾の離脱により中軸が手薄になっている。その補填のために青木宣親を三番で起用したと考えられる」
「なるほど、ヤクルトは終盤怪我人に泣かされてたし――よっしゃ! いいぞ澤村!」
「…………」
すまん長門。澤村がいいピッチングをしてるもんだから、ついはしゃいじまった。
佐々木さんと朝倉さんも一緒に観戦はしてるんだよね
ニ回表 燕0-0巨 チェンジ P:館山
小笠原 からさん
由伸 からさん
古城 ニ直
「さすが館山ってところか……」
「抜けた投球も散見される。しかし、館山昌平は粘り強く投げている」
この流れじゃ、荒れた展開は期待できそうにもないか。
>>182
発言しておりませんが、きちんと同席しております。
機会があれば絡ませたいですね。
ニ回裏 燕0-0巨 チェンジ P:澤村
畠山 中飛
宮本 中飛
バレンティン みのさん
「畠山に宮本にバレンティンか、澤村もよく抑えたもんだ」
「ウラディミール・バレンティンは、今期の本塁打王に輝いた。しかし、その一方で規定打席に到達した打者において最も低い打率を記録している」
「ホームラン王なのに、打率最低なのか。ずいぶん珍しいこともあるもんだな」
「セントラルリーグにおいて、二人目の記録」
長門の博識振りには頭が下がるな。
三回表 燕0-0巨 ニ死ニ塁 P:館山
澤村 遊ゴ
坂本 左安
寺内 捕犠打
「よしよし、坂本が打って、寺内が送ったな」
「館山昌平は執拗な牽制球で走者の進塁を阻止しようと試みていた。一点が重要であるという意思の表れ。ここはしっかりと抑えてもらいたい」
こっちとしては先制点が欲しいところだ。
頼むぜ、長野!
な…長野
か…菅野
たく…拓一
三回表 燕0-0巨 チェンジ P:館山
長野 二飛
長野も巧く合わせたんだが、内野の頭を越えなかったか。
「館山昌平と相川亮二のバッテリーはよく抑えている。しかし、投球数が多い」
館山も、この球数では完投するのは厳しいだろう。
この調子で粘り強いバッティングをしてくれよ。
由緒正しき東京ダービーです
三回裏 燕0-0巨 チェンジ P:澤村
森岡 左安
相川 左飛
館山 三振(スリーバント失敗)
上田 一邪飛
「澤村のストレートが91km/hとか表示されてたな。神宮のスピードガンが壊れてるのか?」
「対して変化球の表示は120km/h超。仮に球速表示が誤っていないとすれば、変幻自在の投球」
長門の協力がなければ、できそうにもない芸当だな。
四回表 燕0-1巨 一死一三塁 P:館山
慎之助 からさん
ラミレス 一安(強襲安打)
小笠原 右安
由伸 右タイムリー!
「ラミも当たりが戻ってきたな。これに小笠原も続いてくれれば――よし!」
「シーズン中は不振を極めていたようだからね。小笠原のヒットは僕としても嬉しいよ」
元チームメイトってこともあって、佐々木も喜んでるみたいだな。
……まあ、ラミの暴走には肝を冷やしたが、由伸が返してくれたんだ。好判断ってことになるんだろうな。
こんな熱い投げ合いしてるのに初回で2点取られた涌井ェ…
四回表 燕0-1巨 チェンジ P:館山
古城 みのさん
澤村 二ゴ
「館山昌平は最小失点でよく抑えた」
「古城もよく粘ってたんだがな。最後の球は打てないだろ」
あと一本出ていればって場面だったんだが、館山相手に先制できただけでも御の字ってところだな。
「うん、小笠原に続いて古城にも結果を出してもらいたかったのだけれど、それは求めすぎというものだね」
古城も元日ハムだったか。
しかし、うちのチームには元日ハムが多いな……。
四回裏 燕0-1巨 一死一塁 P:澤村
浩康 右安
青木 右飛
「また先頭打者を出したのか……」
「青木宣親は、澤村拓一に対して相性がいい。右翼手の正面を突いてしまったが、当たりは悪くなかった」
青木は抑えたが、畠山に宮本かよ。
澤村にとっては気の抜けないバッターが続くな。
あとでキョンに日ハム指名権獲得について聞いてみよう
四回裏 燕0-1巨 チェンジ P:澤村
畠山 二直(併殺)
エンドランに助けられたか。
併殺で終われたのは大きいな。
「…………」
長門にとってはフラストレーションのたまる展開だろうが。
エンドレスエイトで培った長門の我慢強さ
この程度じゃピクリともしない
五回表 燕0-1巨 ニ死二塁 P:館山
坂本 左二
寺内 三振(スリーバント失敗)
長野 からさん
「よしよし! いいぞ坂本!」
「…………」
長門も難しい顔をしてるな。それだけ危機感を抱いてるってことなんだろう。
ここでチャンスを広げられれば――おい……。
「この犠打失敗は大きい」
藤村が盲腸になってなければ、なんて詮無いことを考えたくなるぞ……。
これは地上波でやるべきだったな
五回表 燕0-1巨 チェンジ P:館山
慎之助 よんたま
ラミレス 中飛
「やれやれ……」
ノーアウト二塁で、無得点かよ。
思わず封印していたはずの口癖も漏れちまうよ。
このままあと一本が出ないと、日ハムみたいに逆転されちまうぞ。
「……キョン、その顔は僕にとって何か悪いことを考えているね?」
佐々木、どうしてわかるんだ……。
五回裏 燕1-1巨 チェンジ P:澤村
宮本 一邪飛
バレンティン からさん
森岡 右安
相川 中安
館山 → 藤本 中タイムリー!(三塁憤死)
「森岡には打たれちまってるな」
「川端慎吾の代役として出場しているが、この試合では望外の活躍をしている。チームにとっても大きな存在」
まあ、ツーアウトだからな。あと一人抑えれば――っておい!
「相川亮二も続いた。この回に追いつきたい」
「館山に代打かよ……。澤村、ふんばれ――くそっ……!」
「♪ハァー 踊り踊るなら ちょいと東京音頭」
ヤクルトの得点に合わせて、長門が東京音頭を歌っている。
こんなにフラットな歌声の民謡なんて聴いたことがないぞ……。
長門「くたばれきょ…やめておく」
キョン「(巨人かキョンなのか気になるな)」
六回表 燕1-1巨 無死一塁 P:村中
小笠原 中安
「村中がリリーフって何だよ……」
「短期決戦において出し惜しみは禁物。小川淳司もこの試合に賭けている」
巨人キラーの村中が二番手とはな……。
左の小笠原が打ったんだ。続いてくれよ!
六回表 燕1-1巨 チェンジ P:村中
由伸 からさん
古城 一ゴ(進塁打)
澤村 → 矢野 二飛
「ふむ、あれほどいい投球をしていた澤村に代打を送るのだね」
思い切った継投に、佐々木が意外そうな声を漏らした。
「まあ、あいつもいけるとこまでって感じで飛ばしてたみたいだからな。それに、一点勝負になるってのはどっちの監督も感じてるんだろうよ」
「なるほど、実に重い展開だね……」
まあ、矢野は凡退しちまったが、この試合に賭ける意気込みってのは、嫌ってほど伝わっただろ。
六回裏 燕1-1巨 一死 P:高木康成
上田 二ゴ
「高木かよ……」
「キョン、どうしてそんなに落ち込んでいるのだい?」
高木が打たれて負けた試合結構多かったよな
自責が付くか付かないかに関係なく
六回裏 燕1-1巨 一死一塁 P:高木康成
浩康 投内安
「田中浩康の脚も見事なのだけれど、高木のフィールディングには肝を冷やしてしまったよ……」
「あわや、古城と激突だったからな……」
古城が捕ったとしても、一塁に間に合ったとは思わんがな。
交錯で怪我なんてことだけはやめてくれよ……。
ヤクルトファン「サンキューカッス」
巨人ファン「ファッキューカッス」
六回裏 燕1-1巨 一死一ニ塁 P:高木康成
青木 一失
「よし、小笠原の真正面――おい! 何やってんだ!」
「試合の流れが、東京ヤクルトスワローズに傾きかけている」
高木でこの回を抑えられれば最高だったんだがな……。
やれやれ、ツキにも見放されちまったか。
六回裏 燕1-1巨 一死一ニ塁 P:高木康成 → 西村
畠山
「♪おー わっしょいわっしょい おー わっしょいわっしょい」
長門の歌うチャンステーマほど、迫力のないものはないだろうな……。
内角シュートバレバレですぞ阿部さん
六回裏 燕1-1巨 一死満塁 P:西村
畠山 よんたま
「結局フォアかよ……」
「畠山和洋も打ち気を抑えてよく選球した。そして満塁で宮本慎也。東京ヤクルトスワローズにとっては最大のチャンス」
こっちにとっちゃ最大のピンチだな……。
低かった分抜けることはなかったな
六回裏 燕2-1巨 ニ死一三塁 P:西村
宮本 中犠飛!
「さすが宮本慎也。この追加点は試合展開に大きく影響する」
ついに逆転されちまったか……。だがな、まだピンチは続いてるんだ。
ここで打たれるのと抑えるのじゃ大違いなんだ。しっかり抑えろよ、西村!
昨年の阪神と違って戦力は薄いのに強敵ですな
六回裏 燕3-1巨 チェンジ P:西村
バレンティン 右タイムリー!
森岡 遊ゴ
「当たりは良くなかった。しかし、試合の流れに乗じ、貴重な追加点を生み出すタイムリーヒットとなった」
これで二点差か……。
ミスした方が負けるとかいう格言まで、憎らしく思えてくるぞ。
七回表 燕3-1巨 チェンジ P:村中
坂本 遊ゴ
寺内 からさん
長野 三ゴ
ラッキーセブンの七回も三者凡退か。
ヤクルトの東京音頭が恨めしく思えてくる――ん?
「なあ長門」
「なに?」
「東京音頭のイントロで、何か歌ってなかったか? くたばれ何とか、だとか……」
「今のは放送事故」
伝統なのでくたばれ読売は許してやってくれ
文句あるなら新しい応援歌提供してやってくれ
>>282,284
すみません、咎めるつもりはなかったのですが……。
ブラックなネタは、やはり扱いが難しいですね。
不快な想いをさせてしまいましてごめんなさい。
ASどころか他球団戦でもくたばれ読売言ってるよ~
七回裏 燕3-1巨 チェンジ P:西村
相川 中安
村中 三犠打
上田 左飛
浩康 みのさん
「先頭を出したときはどうなるかと思ったが、何とか抑えてくれたみたいだな」
「一番打者が青木宣親であれば、追加点の可能性も大いにあった。川端慎吾の離脱が本当に悔やまれる」
こっちとしても藤村が居てくれればって感じだよ。
八回表 燕3-1巨 チェンジ P:村中
慎之助 遊直
ラミレス 遊邪飛
小笠原 からさん
「村中恭兵は本来の投球を取り戻している。この復調は東京ヤクルトスワローズにとって大きな戦力となる」
館山以上の投球を見せられちまうと、ぐうの音も出なくなりそうだよ。
だが、まだあと1回残ってるんだ。こっちだって諦めるつもりはないからな、長門。
>>1はどこのファンなの?
八回裏 燕3-1巨 チェンジ P:東野
青木 みのさん
畠山 二ゴ
宮本 三ゴ
「ふむ、東野もいいピッチングをしていたね」
落ち込む俺を気遣ってか、佐々木が水を向けてきた。
「今年は、シーズン通して良くなかったからな。こうしてリリーフで戦力になってくれるだけでも充分だ」
まあ、来年は一年通して先発ローテを守ってもらいたいところだがな。
九回表 燕3-2巨 二死 P:村中
由伸 二ゴ
谷 二飛
サブロー 中ホームラン!
由伸も、佳くんも凡退か……。
いよいよ、絶体絶命だな。
「キョン、まだ試合は終わってないのだ。最後までしっかりと応援を――おおー! 入っちゃった!」
佐々木、慰めるか驚くか、どちらか一方にしたほうがいいと思うぞ……。
九回表 燕3-2巨 試合終了 P:村中 → 林昌勇
坂本 二飛
「あと一歩だったんだがな」
今日の試合じゃ、坂本もよく粘ってたんだがな。
よりにもよって最後の打席で坂本らしさが出ちまったか。
「東京ヤクルトスワローズにとって厳しい状況だった。しかし、難しい展開を凌ぎ、逆転勝利を収めることができた。この勝利は本当に大きい」
やれやれ、こっちにとっちゃ厳しい敗戦になったが、また明日だ。
原お得意の「切り替えていく」ってやつさ。
お疲れ様でした!
エース級のピッチャーによる執念のリレーで、ヤクルトが初戦を飾りました。
巨人も最後の最後まで食い下がったのですが、
チャンスにあと一本出なかったことが試合の展開を左右してしまったようです。
長時間に亘り、お付き合いいただきましてありがとうございました。
久しぶりにもかかわらず、あたたかいご支援を頂きまして、本当に感謝しております。
また明日も、14:00頃にスレ立てしようと目論んでおります。
もし、お時間が合いましたらお付き合い頂けますと幸いです。
本日はありがとうございました。
また明日もよろしくお願い致します。
乙
>>1は菅野の件についてどう思った?
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