アニ「もし私に何かあったら」(171)


*思いついて書いた妄想短編。ライベルアニのお話。
 そして転載禁止。

…時は850年。104期訓練兵の所属兵団決定より、数週間が経過。
そしてここは…ウォール・ローゼにある、
街から少し離れた、人気のない静かな森の中である。


ライナー「―ってことで、あいつはこの
     長距離索敵陣形の右翼側ということらしい」

アニ「まさかホントに、あんたら新兵まで連れ出されるとはね」

ライナー「…俺達には何も手伝えそうにないんだが、できるか?」

アニ「できるできないじゃない、やるしかないんだよ」

ライナー「…すまんな」

アニ「帰ったら何か奢ってよね」

ライナー「ああ…約束しよう」


ライナー「おっともうこんな時間か。通りで腹が減るわけだ」

アニ「何か買ってきてないの」

ライナー「あー…来る途中、ここの近くで
     うまそうなテイアクアウトの店があったが」

アニ「ったく…気のきかない奴らだよ。
   こっちは朝から馬飛ばして来てるってのに」

ライナー「悪い悪い。色々と考え事してたもんでな。
     ちょっと買ってくる」

ベルトルト「僕も行こうか」

ライナー「仮にも女を1人にするわけにいかんだろ」

アニ「…一言余計だよ」

ライナー「まぁ3人でうろつくわけにもいかねえしな。
     30分くらいで戻るさ」


アニ「………」

ベルトルト「………」

アニ「………」

ベルトルト「…あの」

アニ「何?」

ベルトルト「いや…いい、天気だな、って」

アニ「はぁ…もっとマシな話題なかったわけ?」

ベルトルト「ご、ごめん…」

アニ「まぁ、いい天気だけどさ…」


アニ「それよりどうなの、調査兵団は。
   こっちは噂以上の腐れっぷりだけど」

ベルトルト「良くも悪くも…期待されてる、かな…。
      君以外の上位が入団したんだもの。稀代の逸材なんかもいるし」

アニ「前例にないだろうね」

ベルトルト「うん…彼なんか、近いうちに班長に
      なるんじゃないかって言われてるよ」


アニ「…大丈夫なの、その後」

ベルトルト「…正直、今でもたまに記憶があやふやな時があるね。
      僕を見たら戻るみたいだけど…」

アニ「…そう。悪いね、押し付けたみたいで」

ベルトルト「いや…。でも、あまり長くいると戻らなくなるかもしれない…」


アニ「………」

ベルトルト「………」

アニ「………」

ベルトルト「…遅いね」

アニ「…ね」


ベルトルト「……ふぁ」

アニ「眠いの?」

ベルトルト「…少し」

アニ「ちゃんと眠れてる?」

ベルトルト「うん…」


アニ「ちょっと眠りなよ。あいつ戻ってきたら起こしてやるから」

ベルトルト「でも…」

アニ「いいから、ほら」

ベルトルト「…はい?」

アニ「ほら、ここ」

ベルトルト「え…」

アニ「ここ、頭」

ベルトルト「…アニ?」

アニ「とっとと寝る!」

ベルトルト「は、はい…」


ベルトルト「………」

アニ「………」ナデナデ

ベルトルト「すっごい恥ずかしいんだけど」

アニ「寝ればいい」

ベルトルト「そ、そう…」

※以下、アニはナデナデしてる。


アニ「あんたの髪って、柔らかいよね」

ベルトルト「…寝癖、つきやすくて…嫌になるよ」

アニ「訓練兵の時、ひどい寝癖の時あったね」

ベルトルト「…思い出さ、ないで…」

アニ「あんたが言ったんだろう」

ベルトルト「そう、だけど…」


アニ「ホント柔らかいな、犬みたい」

ベルトルト「犬、って…」

アニ「泣き虫のね」

ベルトルト「………」

アニ「今泣いたらしばくけど」

ベルトルト「…泣かない、よ…」

アニ「…そう」


ベルトルト「………」

アニ「………」

ベルトルト「………」スヤスヤ

アニ「あと少し、なんだ…それまで、頑張りな」

ベルトルト「………」スヤスヤ


ライナー「…ほぅ」

アニ「…何?」

ベルトルト「………」スヤスヤ

ライナー「いや、お前らって」

アニ「勘違いしないで。疲れてそうだったから、寝かしつけただけ」

ライナー「…まぁ、ここんとこ眠れてなかったみたいだしな」

アニ「そうなの?」


ライナー「ああ…夜に目が覚めた時、隣にいない時が何度かある。
     明け方に戻ってきてるみたいだが」

アニ「…原因は?」

ライナー「…俺、だろうな」

アニ「………」


ライナー「聞いたかもしれんが、今も時々記憶が飛ぶことがある。
     こいつを見て思い出してはいるが、
     いつも戻った俺を見て傷ついた顔をしている」

アニ「………」

ライナー「だったら自分をしっかり持てとは思う。
     思うんだが、あいつらと話をしていると、
     どうしても忘れてしまいそうになる。
     …俺は、馬鹿だ」

アニ「…そう」

ライナー「…まぁ、こいつが眠れない理由はそれだけじゃないんだろうがな」

アニ「どういうこと?」


ライナー「気づいてるんだろ?こいつの気持ちに」

アニ「………」

ライナー「俺がこうでなければ、こいつだって憲兵団にしてやれたんだが…。
     ほんとに、俺のせいだよな」

アニ「…でも、あんたのおかげで得られた情報だってある」

ライナー「それがどうした。仲間を傷つけてまで欲しいものでもあるまい」

アニ「………」

ライナー「全てが終わって、故郷に帰ったら…考えてやってくれないか」


アニ「ったく…どこまで勝手なんだい、あんたは」

ライナー「…すまん」

アニ「…私も、あんたに頼みごとがある」

ライナー「なんだ?」


アニ「もし…私に何かあったら、こいつの事守ってやって欲しい」

ライナー「アニ…?」

アニ「何もなけりゃいいとは思う。
   でも、そんな保障などどこにもない。だから…」

ライナー「…分かった。約束しよう」


アニ「しっかし、よく寝てるねこれは」

ライナー「安心しきってやがるな。まぁ、食うか?」

アニ「いくらだった?」

ライナー「かまわんさ」

アニ「…調査兵の給金がどの程度か把握してるつもりだけど」

ライナー「う…」

アニ「あんたらがこれだとしよう。
   私はそっから、こんだけ上乗せなんだよ」

ライナー「…そんなにか」


アニ「ってことで、これ」

ライナー「…すまん」

アニ「…あんた、さっきから謝ってばかりじゃないか。
   "皆の兄貴"がこれだと泣かれるね」

ライナー「すま…――」

アニ「……フ」


ライナー「あー………なっさけねぇ」

アニ「あんたもその辺で寝たら?こいつ起きそうにないし」

ライナー「1人寂しく、そうするかね…」

アニ「…殺されとく?」

ライナー「動けるもんなら」

アニ「ちっ…後で覚えときな」

ライナー「こぇぇこぇぇ。まぁ1時間程したら起こしてくれや」

アニ「…はいよ」


オワリ。まだ投稿してないけど、黒い話を書いてたら最新話のヘタレっぷりを見て
行き詰ってこんな話が思い浮かんでしまった。お目汚し失礼をば。
抱き枕の次は膝枕とか、俺は何をやっているんだ…
そしてヘタレチキンなので転載禁止にする。ではまた…

※一度上げる。


アニ「ほんとは、怖かったんだ」

*思いついて書いた妄想短編。ライベルアニのお話。
 短編すぎるのでもうここでいいや。上の話とは全く関係ない。
 ベルアニ?いや、ライベルアニの話なんだ。


…いつものごとく、夜に人気のない倉庫裏での報告会。

ライナー「壁教も何考えてんだかな…」

アニ「さぁね。でも彼女が重要人物なのは間違いないさ」

ライナー「ああ。引き続き、お前は監視を頼む」

アニ「了解」

ライナー「よし、戻るとするか」

アニ「…そうだね」

ベルトルト「…どうかした?」


アニ「別に」

ライナー「なんだ、何か悩みでもあんのか」

アニ「大したことじゃない」

ベルトルト「僕らに、言えないようなこと…?」

アニ「いや……」


ライナー「何かあったのか?」

アニ「…ほんとに大したことじゃないんだ」

ライナー「それは聞いてから決めよう。何があった?」

アニ「………ナンパされた」


ベルトルト「え?」

アニ「だから、こないだミーナと町行った時、ナンパされた」

ライナー「は…?」

アニ「なんか、好みのタイプだとかで」

ライナー「お前が?」

アニ「そう」


ライナー「お前が?ナンパされた?」

アニ「…大したことないって言っただろう。
   断った後、一応目をつけられてないか調べてみたが
   素直に諦めて帰ったようだったし」

ライナー「そうか…」


ライナー「いやぁ嬉しいもんだ、あのアニがナンパされるとは
     兄貴として冥利に尽き……ぐおっ」

アニ「…馬鹿にしてんのかい」

ライナー「いや、俺はただ…おいこら、やめろ!」

アニ「二度と起き上がれないようにしてやる」

ライナー「うおおおおおおおお!」


ライナー「」

アニ「……はぁ」

ベルトルト「………」

ぽふぽふ。

アニ「………」

ベルトルト「……あ」

アニ「…あんたも、馬鹿にしてる?」


ベルトルト「い、いや…これは」

アニ「覚悟はいい?」

ベルトルト「その…ひょっとして、だけど…」

アニ「何?」

ベルトルト「怖かった、の…かなって…」


アニ「………」

ベルトルト「知らない人に、いきなり話しかけられたわけだし…」

アニ「………」

ベルトルト「ご、ごめん…」

アニ「私が、怖がる?」

ベルトルト「いや、その…」

アニ「いいよ、ほんとの恐怖教えてあげる」

ベルトルト「ひっ」


アニ「…なんてね」

ベルトルト「?」

アニ「心配してくれたんだろ?」

ベルトルト「う、うん…」

アニ「さっきも言ったけど、大したことじゃないんだ。
   ただ、びっくりしただけ。これからは町に行く時も気をつける」

ベルトルト「そう…」

アニ「それじゃ戻るから。そいつのこと頼んだよ」

ベルトルト「うん…おやすみ、アニ」

アニ「おやすみ」


ナンパって、慣れてないと怖いらしいです。お兄ちゃんに相談するといい。

超短編でスレを立てまくるのもどうかと思ってここで書いてみる。
暇な人は読んでくれたらいい。思いついたらまた書きに来る。
そして転載禁止だ。

※一度上げる。


ベル&アニ「恋しい」

*思いついて書いた妄想短編。ベルとアニのお話。
 上の話とは全く関係ない。チキンなのでこのスレ全て転載禁止。
 ベルアニじゃない、ベルとアニの話なんだ。題名詐欺。

…年に1度の収穫祭の季節の話。


アニ「…こんなとこにいたの」

ベルトルト「アニ…」

アニ「いつの間にかいなくなってたから」

ベルトルト「よくわかったね、ここにいるって」

アニ「あんたのいそうな場所くらいわかるよ。…あいつは?」

ベルトルト「みんなと一緒に騒いでるんじゃないかな」

アニ「…そう」


ベルトルト「…平和だね」

アニ「うん…」

ベルトルト「収穫祭、向こうもやってるのかな」

アニ「かもね…」

ベルトルト「今日、お肉出たね」

アニ「久々にね」

ベルトルト「サシャに取られちゃった」

アニ「…なんで」

ベルトルト「隙があったんだって」

アニ「隙?」


ベルトルト「うん。ちょっと考え事してたんだ」

アニ「何を…」

ベルトルト「みんなは知らないんだろうけど…
      この季節、お肉もいいけどもっと美味しいものがあるなって」

アニ「………」

ベルトルト「…それで取られちゃった」


アニ「あんたのせいだよ」

ベルトルト「?」

アニ「あんたのせいで、私まで思い出しちゃったじゃないか…」

ベルトルト「はは…」

アニ「ったく…思い出さないようにしてたのに」

ベルトルト「あー、食べたいなぁ…」

アニ「食べたいね…」


「「秋刀魚が」」


ベルトルト「………」

アニ「………」

ベルトルト「はぁ…」

アニ「海の魚どころか、塩が貴重で味も薄い…」

ベルトルト「毎日の食事が苦痛です…」

アニ「おもいっきり塩味のきいた秋刀魚が食べたい」

ベルトルト「鯖もいいよ」

アニ「いいね」


アニ「でも、食べるの大変だよね」

ベルトルト「小骨?」

アニ「うん。お父さんがいつも取ってくれてたんだけど、
   どうしても何本か残ってた」

ベルトルト「取って、もらってたの?」

アニ「…悪い?」

ベルトルト「いや…」


アニ「そいや、あんた魚食べるのうまかったよね」

ベルトルト「あぁ…小骨取るのめんどくさくて、食べちゃってたから」

アニ「喉に引っかからないの?」

ベルトルト「ちゃんと噛めば大丈夫だよ」

アニ「ふぅん…」


ベルトルト「それに……あ、」

アニ「何?」

ベルトルト「いや、なんでも…」

アニ「そこまで言っておいて止めないでくれる?」

ベルトルト「…怒らないでよ?」

アニ「言ってごらんよ」


ベルトルト「…骨に含まれる栄養素が、体を大きくするんだって」

アニ「………」

ベルトルト「………」

アニ「…ほんと?」

ベルトルト「た、多分…」

アニ「それで、あんたそんなにでかいの?」

ベルトルト「いや、それでってわけじゃないと思うけど」

アニ「……へぇ」


ベルトルト「アニ…?」

アニ「今度食べてみる、小骨も」

ベルトルト「…気をつけてね」

アニ「綺麗な食べ方教えてよ」

ベルトルト「! う、うん」

アニ「でも、今思い出させなくても」

ベルトルト「う…」

アニ「明日、対人格闘組んでくれるよね?」

ベルトルト「……………はい」

…夕飯に秋刀魚が出ただけなんだ。
明日はベルさん、エレン、ライナーの話を投下する。


ベルトルト「強さの秘密」

*今日も適当に思いついて書いた妄想短編投下。


ベルトルト「彼の強さの秘密?」

エレン「ああ。俺、あいつに追いつきたいんだ。
    アルミンと話してたら、ベルトルトなら知ってるんじゃないかって」

ベルトルト「秘密、ね…」

ベルトルト(そりゃあるにはあるけど、言えるわけないし…)


エレン「知ってたら教えてくれないか?」

ベルトルト「…と、言われても」

エレン「頼むよ。本人に聞いても笑ってごまかされたんだ」

ベルトルト「………」


ベルトルト「…彼にも、苦手なものはあるよ」

エレン「あいつに?」

ベルトルト「うん。それをうまく隠してごまかしてることもある、かも」

エレン「…よくわからないんだが」

ベルトルト「たとえば、なんだけど」

エレン「ああ」


ベルトルト「彼はプチトマトが苦手なんだ」

エレン「……………へ?」

ベルトルト「僕が好きなのをいいことに、好物だろと押し付けてくる。
      皆の前で残すことはしたくないんだろうけど」

エレン「そ、そうか…でも、なんでプチトマト」

ベルトルト「口の中で、汁が弾ける感触が嫌なんだって」

エレン「あー…なるほど」


ベルトルト(アレを口の中で噛んでしまった時に、中身が飛び散るのを
     想像してしまうから、だなんて言ってたけど。
     …全然感触違うし、まぁ嘘だろうね)

ベルトルト「…彼にだって、弱いところはあるんだよ」

エレン「そっか…」

ベルトルト「それでも強いことに間違いないけどね」

エレン「だよなぁ」

ベルトルト「見えないところでこっそり努力してるよ、彼は。
      座学の時間にも、一番後ろの席で握力鍛えてるし」

エレン「まじか」

ベルトルト「うん」

エレン「俺ら一番前の席だからな…」


ベルトルト「ああ、そういえば明日の朝食にプチトマト出るよ」

エレン「そうなのか?」

ベルトルト「いい加減、食べ物の好き嫌いして欲しくないし
      明日は断ってみる。できれば、近くに座ってみててあげて。
      プレッシャーできっと食べるから」

エレン「おー、わかった」


ベルトルト「あと、イチゴもダメらしいから」

エレン「………」

ベルトルト「つぶつぶ感がね。サシャに取られてるわけじゃないんだ」

エレン「…なんか」

ベルトルト「?」

エレン「知らなきゃ良かったような」

ベルトルト「…ごめん。強さの理由が思いつかなくて」

エレン「うーん…まぁ、見えないところで努力してるのは分かったし、ありがとな」


…翌朝。

ライナー「…いるか?好きだろ?」

ベルトルト「…いい加減食べられるようになろうよ」

ライナー「なっ…」

エレン「なんだ、ライナー。嫌いなのか?」

アルミン「そうなの?」

ミカサ「好き嫌いは良くない」


ライナー「ぐ…」

ベルトルト「………」

ライナー「謀ったな」

ベルトルト「…何のこと?」

ライナー「食うよ、食えばいいんだろ!」


勝手なお題「プチトマト」
くだらない題材で日常の1コマを妄想する俺。


続けて投下。


ミカサ「感謝を表す」

*またしても食に関する話。


エレ・アル・ミカ「いただきます」

ライナー「…なんだそれ」

エレン「ん?」

ライナー「『いただきます』って手をあわせるやつ。昼もしてたよな」

エレン「ああ、これか。ミカサがうちにきてからやるようになったんだけど」

ミカサ「野菜も家畜も、育てる人がいるからこうして食卓に並ぶ。
    そして作ってくれる人がいるから、食べることができる。
    彼らの命が、自分の命になることを、感謝している」

ライナー「ほぅ」

ミカサ「手を合わせるのは、物を貰う仕草を表している」

ベルトルト「おもしろいね」


アルミン「ミカサのお母さんは、東洋の出身だったんだって」

ライナー「東洋?」

アルミン「東洋には、そういった風習があるみたいだよ。
     感謝して食べるってのはその通りだから、僕もやってるんだ」

ライナー「なるほどな…えっと、こうか」

ミカサ「そう。手をあわせる」

ライナー「いただきます」

ベルトルト「…いただきます」

ミカサ「…冷めないうちに食べよう」


エレ・アル・ミカ「ご馳走様でした」

ライナー「…それもか?」

アルミン「食材を馬に乗って調達してきた人に感謝を表す言葉なんだって」

ライナー「なかなか深いな。ご馳走様、っと」

ベルトルト「ごちそう、さま…」

アルミン「はは、すっかり乗せられちゃったね」


いただきます・ごちそうさまは、日本だけの文化。つまり東洋だけ?
…それにしても、いい加減ちゃんとした話を書けといわれそうだ。

こんな短編も好きだからどんどん書いて欲しいな

>>72 ありがとう…1人でも書き込みがあるなら続けよう。
正直、スレタイを短編集にでもするべきだった。




コニー「つむぐ、織りなす」

*思いつき短編。コニーとサシャの話。


アルミン「あ、コニー!」

コニー「おう、アルミンじゃねぇか。珍しいな、1人か?」

アルミン「うん。エレンは他に寄るとこがあるからって。
     コニーも買い物?…の割に、荷物少ないけど」

コニー「まぁな。オレ、あんま物必要ねえし。
    お前は女みてえに多いな」

アルミン「そ、そうかな」

コニー「あー、女はもっと多いか。両手に山ほど抱え込んでやがる」


アルミン「そうだね…あ、なんか甘い匂いが」

コニー「そこ曲がったとこに菓子屋があるからな」

アルミン「詳しいね」

コニー「こないだサシャと出くわした時によ、
    うまい店があるからって連れてかれたんだよ」


コニー「なんか買ってくか」

アルミン「でも…お菓子って、高いんじゃ?」

コニー「物によるだろ。行こうぜ」

アルミン「え…ええっ!?」

.
.
.
.
.

アルミン「女の子、ばかりなんだけど…」


コニー「おー、これもうまそうじゃね?」

アルミン「う、うん…。あの、僕、特に欲しいのないし外にいてもいいかな?」

コニー「そっか?じゃあ支払いしてくるわ」


コニー「? なんだこれ」

店員「こちらは、当店の新作にございます。
   薄く透き通る織物を意味すると言われる、
   東洋の字を当てて、――と言います」

コニー「…今何て言いました?」

店員「ですから、――です」

コニー「…まじかよ」

店員「よければ、おひとつ召しあがってみますか?」

コニー「いいんすか?」

店員「はい」


コニー「…うめぇ」

店員「いかがですか?」

コニー「えと…2コ、ください」

店員「ありがとうございます。鋼貨*枚になります」

コニー「」


アルミン「あ、おかえりコニー。…どうしたの?」

コニー「いや…つい、買っちまった…」

アルミン「衝動買い?」

コニー「ああ…くっそ高かった」

アルミン「何買ったの?」

コニー「…チョコ」


アルミン「め、珍しいね…コニーもそんなの食べるんだ」

コニー「試食すすめられてよ…うまかったんだ…」

アルミン「はは…」

コニー「…まぁいいか」


…食堂。

サシャ「ああ、今日も満たされることなく1日が終わってしまいます…」

コニー「腹八分目がいいって言うだろ」

サシャ「たまにはお腹いっぱい食べたいんですぅー」

コニー「ったくよう…ほれ」

サシャ「?」

コニー「やるよ」


サシャ「…これはっ!! チョコレートじゃないですか!?」

コニー「おう」

サシャ「いいんですか!? 高いでしょう…」

コニー「やるって言ったんだ。気にすんな」

サシャ「はい…。その、ありがとうございます…」


コニー「それな、サシャって言うんだってよ」

サシャ「…はい?」

コニー「だから、サシャ。お前がソレ食ったら、
    共食いみてえでおもしろいかなーって」

サシャ「…コニー」

コニー「おう」

サシャ「馬鹿ァァァァァアアアア!!」バチーン

コニー「」


コンビニで目にとまった。書くしかないと思った。すまんかった。
短編のお題あれば下にでも…思いついたら書きます。
…長編が行き詰まりすぎて笑えない。

話が思いついたらで構わないのでお題いい?
訓練所に雪が降ったら皆は何をするか見てみたい


ベルトルト「昔は好きだったよ」

>>88 のお題で短編が4つ思い浮かんだ。そのうち1つ目。
ベルトルトとユミルの話。

…休暇日らしいです。


ユミル「よう、ベルトルさん」

ベルトルト「あれ…もう終わったの?」

ユミル「ああ。お前の大きな友達が気を使ってくれたおかげで、
    私らの担当は楽だったからな」

ベルトルト「昨日たくさん降ったからね。今日の雪かき当番は大変そうだよ」

ユミル「ベルトルさんは当番じゃないだろ…」

ベルトルト「…まぁ、他にやることないし」

ユミル「たく、人と関わるのが苦手なくせして、こういうところは律儀なんだな」


ベルトルト「………」

ユミル「そんな顔すんなって。別に責めてるわけじゃねえんだ。
    誰にだって苦手なもんはあるだろ」

ベルトルト「うん…ごめん」

ユミル「ばーか、こういう場合は"ありがとう"なんだよ」

ベルトルト「…ありがと」


ユミル「よし。…しっかしさっみいな」

ベルトルト「そう?」

ユミル「お前さんは体動かしてるから平気なんだろうよ。
    こっちはとっくに終わってんだ」

ベルトルト「そういえばクリスタは?一緒じゃないの」

ユミル「…たまにゃご褒美も必要だろ、あのデカブツにも」

ベルトルト「…手伝いに行ってくれたんだ」

ユミル「ま、楽な場所もらったしな。それが奴の狙いなら止めたんだが
    そこまで頭の回る奴じゃないだろ」


ベルトルト「…で、君は」

ユミル「は?」

ベルトルト「君はどうしてここに」

ユミル「なんだよ、用もないのに来ちゃだめか」

ベルトルト「いや…」

ユミル「だいたい、なんで1人なんだよ」

ベルトルト「ここももうすぐ終わるから。彼のところが一番大変そうだし…」

ユミル「ふーん」


ユミル「雪なぁ…こうして見る分には好きなんだが」

ベルトルト「………」

ユミル「なんだよ。意外か?」

ベルトルト「…別に。僕もそう思うから」

ユミル「へぇ」

ベルトルト「今となっては厄介な存在にしか思えないけどね…」

ユミル「哀しいかな、大人になるって」

ベルトルト「…君って、時々年寄り臭いよね」

ユミル「これでも年長なんでね」


ユミル「しかしさみぃ。早く終わらせて中に入ろうぜ」

ベルトルト「ユミルって夏生まれ?」

ユミル「…いきなりなんだ」

ベルトルト「夏生まれの人は寒さに弱いって聞くから」

ユミル「残念だが2月だ。そういうお前さんは?」

ベルトルト「…12月」

ユミル「今月じゃねえか。何日?」


ベルトルト「…30日、だけど」

ユミル「なんだ、来週じゃないか。予定あんの」

ベルトルト「…別に」

ユミル「さっびしい野郎だな」

ベルトルト「…昔は、ライナー達に祝ってもらったよ」

ユミル「…達?」

ベルトルト「………」

ユミル「ああ…悪かった。お前ら、マリア出身だったな」


ユミル「お詫びと言っちゃ何だが、暇なら昼から飯でも食いに行くか?」

ベルトルト「いいよ。気にしてないし」

ユミル「クリスタ連れて、ライナー呼んでよ」

ベルトルト「………」

ユミル「だあああああ!遠慮するな!もっと人に甘えろ!!
    その歳で色々諦めんな!」

ベルトルト「…1つしか違わないくせに」

ユミル「いいから行くぞ!もうここはいいだろ、
    向こう手伝って何か食いに行くぞ!」


お節介ユミルさん。
「雪」らしいので、ひとまず雪かきになりました。
残り3つ、明日はベルトルトとアニのお話。

今さらだが、抱き枕のやつのスレタイ教えていただきたい。

>>99 恐れ多くも ライナー「集団感染?」っすね。

コニーは母ちゃんの印象が強すぎて、父ちゃんいない設定で書いてしまってますが
原作読み直したら生きてた!失態失態…


アニ「氷と私」

お題:訓練所に雪が降ったら(2/4話目)


ベルトルト「…何してるの?」

アニ「見てわかんない?」

ベルトルト「わかるけど…」

アニ「氷柱、落としてる」

ベルトルト「………」

アニ「…割れたんだよ、途中で」

ベルトルト「うん」

アニ「…届かないんだよ」

ベルトルト「うん。貸して」


ベルトルト「よっと…」

アニ「………」

ベルトルト「…取れたよ」

アニ「…どうも」

ベルトルト「無理なら、助け呼んでもいいんじゃないかな」

アニ「そこであんたを呼んだら不自然じゃない?」

ベルトルト「僕じゃなくても、背の高い人なら…フランツとか」

アニ「やだね。無理なら無理で、放っておいてもいいだろ」


ベルトルト「…当番はしっかりしないと」

アニ「それを言うなら、昨日はあんたら仲良く昼から出かけてたじゃないか」

ベルトルト「2人とも強引に連れられたんだよ。雪かきならひと段落ついたから」

アニ「肩入れしすぎるのは良くないっていつも言ってるくせに」

ベルトルト「ただの付き合いだよ。彼は…どうか知らないけど」

アニ「………」


ベルトルト「…ごめん。断るべきだったよね」

アニ「知らない。私も人のこと言えないし」

ベルトルト「ミーナのこと?」

アニ「来週、あいつの実家に邪魔することになった。1泊だけだけど」

ベルトルト「…トロスト区出身、だしね。年末は家に帰るのか」

アニ「……今年は断れなかった」

ベルトルト「………」

アニ「…ごめん」


ベルトルト「…いいんじゃないかな。任務さえ忘れてなければ」

アニ「いや…」

ベルトルト「?」

アニ「来週は…」

ベルトルト「…ああ」

アニ「ごめん…」

ベルトルト「いいよ、自分でも忘れてたくらいだし」


ベルトルト「それに、この歳になってって話だよ」

アニ「………」

ベルトルト「気にしないで。気持ちだけで嬉しいから」

アニ「うん…」

ベルトルト「…氷柱、残り取ろうか」

アニ「ん…」


アニ「これね」

ベルトルト「うん?」

アニ「こうして雪の中に投げるとちょっとおもしろいんだ」

ベルトルト「…穴が出来たね」

アニ「ナイフ投げみたい」

ベルトルト「怖いこと言わないでよ」

アニ「危険だから取るんでしょ」

ベルトルト「そうだけど」


アニ「なんかにあったよね、氷柱で人を殺す話」

ベルトルト「証拠隠滅?」

アニ「結局濡れた服が原因で分かっちゃうんだけど」

ベルトルト「ここでやったら、探偵役は…」

アニ「あいつだろうね」

ベルトルト「だろうね」

アニ「そうなったら、氷で身を守るしかないのかな」

ベルトルト「…そうならない事を祈るよ」


アニ「さて、おかげで氷柱も取り除いたし。あいつら手伝ってやるか…」

ベルトルト「グラウンドは広いからね…」

アニ「なんか声が聞こえるけど」

ベルトルト「あ、待って」


アニ「………」

ベルトルト「………」

アニ「だめだね」

ベルトルト「残念ながら」

アニ「あいつらには悪いけど」

ベルトルト「先に戻ろうか…」

アニ「たまには一緒に食べる?」

ベルトルト「たまにはね」


氷柱手裏剣!!…俺はやった。
明日はライナー・エレン・その他大勢の話。

>>88でお題出した者だけど書いてくれてありがとう!
氷柱手裏剣がググってもわからなかった・・・orz
氷柱をくない代わりに投げるのかな?

仕事で投下できなんだ。

>>113 ガキん時に友達と勝手に言ってただけなんだ。
まぁ氷柱を投げる遊びですね…



エレン「悪くないよな」

お題:訓練所に雪が降ったら(3/4話目)


エレン「こりゃすげぇな…」

ミーナ「一面銀世界とはこのことかなぁ」

ライナー「昨日も夜に降ったしな」

ジャン「やるしかねえだろうよ。午後はここ使うらしいし」

フランツ「僕たち奥の方からやるね」

ライナー「ああ、頼んだ」


コニー「すまね、遅れた」

サシャ「うわあ、真っ白ですね!どれどれ…おお、冷たい!」

コニー「…食べんなよ」

ライナー「お前らもその辺から始めてくれ」

コニー「りょーかい」


エレン「おいジャン、さぼんなよ」

ジャン「さぼってねえよ。お前こそ手抜くなよ」

エレン「んだと?」

ライナー「おいおい、喧嘩なら後でやってくれよ」

ジャン「チッ……って、おい、アレ」

ライナー「……はぁ」


サシャ「ごーろごろごろー!」

コニー「ひゃっほー!」

ライナー「お前らなぁ…遊びじゃねえんだぞ」

サシャ「遊んでませんよー?」

コニー「この程度の積雪なら、こうして転がした方がはええだろ?」

エレン「ほんとだ…転がした後は土が見えてる」

ジャン「馬鹿もたまには役に立つな」


ライナー「よーし…誰が一番でかいの作れるか勝負するか」

エレン「任せろ!」

ジャン「はっ。てめえは一緒に転がってろよ」

エレン「…お前にゃ負けねぇ」


コニー「おお、圧巻圧巻」

サシャ「いちにぃさん…数えきれませんね」

コニー「作ったなぁ。そうだ、これをこうして…」

サシャ「雪だるまですね!では、ここにスコップを刺して」

コニー「バケツ乗せて」

サシャ「目はこれでいいですかねぇ」

コニー「よっし、完成!」


「…なかなか趣のある光景だな」

サシャ「でしょ…う?」

コニー「こいつは自信さ…く、で…」

キース「それだけ余裕があるなら、50周くらいはたやすいものだろう」


ジャン「なんでオレ達まで…」

ミーナ「雪だるま10体あればこうなるよ…真似して作るから」

トーマス「なんかアレ、監視されてる気になってくるんだが」

ミリウス「だね…」

コニー「でもよ、壊せとは言われなかったぜ」

ジャン「放って置いても溶けるからだろ…」


エレン「なんつうかよ」

ジャン「なんだよ」

エレン「こういうの、悪くないよな」

ライナー「………」

フランツ「そうだねぇ」

ハンナ「ふふふ」

サシャ「早くしないとお昼ご飯がー!」

コニー「いっそげー!」

サムエル「飛ばすと午後死ぬぞー」

ワンシーンしか出ない彼らとも交流してみた。
次回はアルミン、マルコ、ミカサの話でこのお題は終了します。


マルコ「分かる気がするよ」

お題:訓練所に雪が降ったら(4/4話目)


…図書室。

アルミン「……」ペラッ

ミカサ「……」ペラッ

アルミン「…エレン、遅いね」

ミカサ「きっとそのまま手伝ってる」

アルミン「はは、そうだろうね」


マルコ「でも良かったの?今日はジャンも当番だと思うけど」

ミカサ「良い。ライナーもいると思うから」

マルコ「喧嘩したら彼が止めてくれるか…」

ミカサ「それに」

マルコ「うん?」

ミカサ「いつも本気で喧嘩をしているわけじゃない」

マルコ「まぁね…」


ミカサ「ジャンも。なんだかんだで、あの2人はいい仲間だ」

マルコ「仲間?」

ミカサ「違う?」

マルコ「…違わないかな。いい喧嘩仲間だと思うよ」

ミカサ「それに。
    エレンにもエレンの世界がある。
    常に傍にいるのは彼の為にならないと、アルミン含め色んな人に言われた」

アルミン「僕以外にも?」

ミカサ「ライナー、ユミル。ハンナにも」


マルコ「ハンナに?」

ミカサ「見守るのも、帰ってくるのを信じるのも大切だと」

マルコ「へぇー…あの2人が言うならそうなのかな」

ミカサ「だから信じてみることにした」

マルコ「待つのは辛くないの?」

ミカサ「帰ってきてくれるのに辛いの?」

マルコ「…すごいな、ミカサは」


ミカサ「あなたも」

マルコ「ん?」

ミカサ「あなたも、エレンの良い仲間だ」

マルコ「…そう、思ってくれてるかな」

ミカサ「いつも気にかけてくれている。ありがとう」

マルコ「…どういたしまして?」


ミカサ「ここには、良い仲間が多い。とても、暖かい」

マルコ「…彼が君に好意を寄せる理由が少し分かる気がするよ」

ミカサ「何か言った?」

マルコ「いや。そろそろお昼だね、食堂に行こうか」

…食堂。

マルコ「あれ、君たちだけ?」

ベルトルト「うん、他はまだグラウンドで…」

アニ「走らされてるよ」

アルミン「え…?」

ベルトルト「雪かきは終わってるみたいだったけど、
      雪だるまがたくさんあったから…」

アニ「大方、教官に遊び半分でやってたことがバレたんだろうさ」


ミカサ「…マルコ」

マルコ「うん?」

ミカサ「前言撤回しよう。明日は手伝う」

マルコ「はは…僕もそうしよう、かな」



お題:訓練所に雪が降ったら、これにて終了!


アニ「Trick or Treat?」

*なんか甘いのが書きたくなったんです。


…例によって便利な倉庫裏。

アニ「また遅刻?」

ベルトルト「…みたい」

アニ「まぁ今日は仕方ないけど」

ベルトルト「…壁内の人間はお祭好きみたいだね」

アニ「どれだけ能天気な奴らなんだ」

ベルトルト「危機感なんてなかったんだろうね、これまで」


アニ「…こんな馬鹿な奴らだなんて知らなかったよ」

ベルトルト「うん…」

アニ「……」

ベルトルト「……」

アニ「…にしても、面白いことを考えつくもんだ」

ベルトルト「何が?」


アニ「Trick or Treat」

ベルトルト「ああ…お菓子をくれなきゃいたずらするぞ、か。
      この日の為にわざわざお菓子用意してる子もいたね」

アニ「…クリスタとか」

ベルトルト「それで彼はカボチャ頭被せられてるんだよ」

アニ「ほんと馬鹿みたい」


ベルトルト「……」

アニ「……」

ベルトルト「……」

アニ「…ねぇ」

ベルトルト「なに?」

アニ「お菓子持ってる?」

ベルトルト「…持ってないよ」

アニ「じゃあいたずらされちゃうね」

ベルトルト「そうだね」


アニ「Trick or Treat?」

ベルトルト「…なに?」

アニ「Trick or Treat?」

ベルトルト「…だから持ってないよ?」

アニ「いたずら」

ベルトルト「…馬鹿のすることじゃなかったの」


アニ「暇だから」

ベルトルト「はぁ…それで?」

アニ「いたずらするからしゃがんでよ」

ベルトルト「…これでいい?」

アニ「目も瞑ろうか」

ベルトルト「……はい」


ベルトルト「…首くすぐるんだったらやめてよ?こないだひどい目にあっt」

チュッ

ベルトルト「…………へ?」

アニ「はい、おしまい」

ベルトルト「」

アニ「何固まってんの?」

ベルトルト「え?あ…」

アニ「イタズラはコレって」

ベルトルト「…だれ、が」

アニ「? ミーナとハンナが」


ベルトルト「……」

アニ「……」

ベルトルト「…………」

アニ「…………」

ベルトルト「………………」

アニ「………………う」


ベルトルト「…その、」

アニ「忘れといて」

ベルトルト「う、うん」

アニ「…口にしたわけじゃな 「すまん、遅れた!」

ベルトルト「……」

アニ「……」


ライナー「Happy Halloween! ほら、お前らの分だ」

ベルトルト「……」

アニ「……」

ライナー「どうした?何かあったのか?」

アニ「…あんたが」

ライナー「は?」

アニ「あんたが遅れるから!!」

ライナー「ちょ!待て!落ち着け!」

…スンマセンデシター(棒)


ミーナ「Trick or Treat♪」

*上の話の補足。


ミーナ「だから、ここはこうだって」

ハンナ「ええー、こうじゃない?」

アニ「…何してるの」

ミーナ「フ・フ・フ…丁度良いところに」

アニ「…何」


ミーナ「Trick or Treat♪」

アニ「は?」

ミーナ「Trick or Treat♪」

アニ「ああ…持ってないよ」

ミーナ「oh..Trick!」

アニ「なにさ…」

ミーナ「目、つぶってよ♪」

アニ「はぁ…」

チュッ♪


アニ「…は?」

ミーナ「よーし、うまくいった!」

ハンナ「ふんふん、なるほどぉ」

アニ「あんた何して…」

ミーナ「ハンナに伝授していたのだ!正しいイタズラを!!」

アニ「正しい?」

ミーナ「そう!親しい友人なら頬、恋人なら唇に、だよ?」

アニ「…それホントに?」

ミーナ「久しぶりに会った友達とはハグするでしょ?それと同じだよ♪」

アニ「…ふぅん」


…バタン。

ミーナ「おっかえりー……アニ?」

アニ「……寝る」

ミーナ「ど、どうしたの」

アニ「寝る!!」

ミーナ「お、おやすみ?」



…騙されても誰にしたとか言えるわけもなく、
布団の中でジタバタすればいいんじゃないかな。
ベルさんは熱出して寝込むといいよ。書いておきながらうらやましいっ!


ユミル「立派な…」

*やっちまった感満載の、超短編。


ベルトルト「待って。さっきも言ったよね」

クリスタ「で、でもっ」

ベルトルト「普通のキノコと立派なキノコ、味が良いのはどっち」

クリスタ「どっちも一緒よっ」

ベルトルト「っ!そっちじゃない、こっちだ」

ユミル「…お前ら何やってんだ!」


ベルトルト「え?キノコの選別だけど」

クリスタ「ベルトルトって山奥出身でしょ?
     だからキノコの事に詳しいし、教えて貰ってるんだけど」

ベルトルト「ユミルも教えようか?」

ユミル「…いい」


クリスタ「どうしたの?顔赤いよ?」

ベルトルト「大丈夫?具合悪いの?」

ユミル「…なんでもない。用事思い出したから向こう行く。
    変なこと教えんなよ!」

ベルトルト「? お大事に?」

クリスタ「? 変なユミル」



…すまんかった。本気ですまんかった。

元ネタ>立派なキノコ CM、でググってしまえば良い。
俺は何を書いているんだ…


>>22 の続きというか、ただのベルアニというか。


アニ「…起きた?」

ベルトルト「ん…って、」

アニ「良く寝てたから。大丈夫、何も聞かれちゃいないよ」

ベルトルト「そ、そう…」


アニ「相変わらず、うるさいね」

ベルトルト「うん…」

アニ「そろそろ起こさなきゃ。…どうしたの?」

ベルトルト「………」

アニ「………馬鹿」

ベルトルト「…また、しばらく会えないから」


アニ「…色々あったね」

ベルトルト「うん…」

アニ「馬鹿なことが多かった」

ベルトルト「うん…」

アニ「…ちょっと痛いよ」

ベルトルト「…ごめん。不安なんだ」


アニ「私が失敗するとでも?」

ベルトルト「いや…でも、何かが起こりそうで」

アニ「…今でさえ予想外だからね。でもやらなきゃ」

ベルトルト「わかってる。わかってるよ…」


アニ「ったく…普通、こういう時は立場が逆なんじゃないの」

ベルトルト「………」

アニ「いつまでもひっついてないで、帰らなきゃ。…起こすよ?」

ベルトルト「…もう少し」

アニ「…しょうがない奴だね、ほんと」


よし、そろそろ長編にチャレンジするのでここでの更新はコレで終わりにします。
まだまだ小ネタは尽きないんだけど、超馬鹿な超短編とか書いてて楽しかったです。
見てくれてた人ありがとう!

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