ほむら「時は幕末」(969)

ワルプルギスの夜「ワハハハハハハ」

ほむら「はぁ…はぁ…はぁ…」

ほむら(今回も…勝てない…)

ほむら「あ、足が…」クラッ

ほむら(体が…動かない…頭も…ぼー…っとして…)

ほむら「も…だめ…」パタッ

ほむら「ま…どか…」

ほむら(も…もう一度時間を…巻き戻して…)

カチッ

ワルプルギスの夜「ワハハハハハハ」

ほむら(な…何かいつもとちが…?)

ほむら(だめ…何も考えられない…)

ゴォォォォォ

ほむら「…」

ほむら「はっ」

ほむら「また…一からやり直しか…」

ほむら「ほむ…?」

ほむら「えっ?ここどこ?」

ほむら「も…森…?」

ほむら「病院じゃ…ない…?」

ほむら「どっ…どういうこと…?」

ほむら「まさか…あの時のワルプルギスの攻撃で…?」

ほむら「ほむ…」

ほむら「か、考えても仕方がないわ、とりあえずここから離れよう」

ほむら「今は…夜ね」

ほむら「街の明かりが見当たらない…田舎なのかしら?」ホムッ

ほむら「もう…なんでこんなことに…」

ほむら「あら?」

ほむら「川のようね…これをたどって行けば…」

「きゃあぁぁぁぁぁっ!」

ほむら「ほむっ!?」

ほむら「こ…この声は…?」

ほむら「まどか!?」

ほむら「近くにいるの?」

ほむら「でも何処に…?」

ほむら「暗くてよく見えない…」

ほむら「あっ!あそこに…少しだけ明かりが!」

ほむら「そこかしら…?」

ほむら「まどかっ!」ダッ

ほむら「何か様子がおかしいわ…」

ほむら「まさか魔女に!?」

ほむら「とにかく急がないと!」

さやか「やっ、やめろよこの野郎!」

まどか「さっ、さやかちゃん!」

「うるせぇ!顔を見られたんだ…にがしやしねぇ」

さやか「まどか!今のうちに逃げて!」

まどか「でっ、でも!さやかちゃんが!」

さやか「いいからっ!はやくっ!」

「女を斬ってもしかたがねぇが…覚悟しな!」

ほむら「なっ…なに?どういうこと?」

ほむら「と、とにかく助けないと!」

ほむら「変身して…!」

「死ねぇぇぇ!」

さやか「くっ…!」

まどか「さやかちゃん!」

カキーン

「なにぃ?」

ほむら「…」

ほむら「…その刀をしまいなさい」

「なんだてめぇは!そのなりは西洋人か!?」

ほむら「…はやく仕舞わないと…撃つわよ?」チャキッ

「ちっ…鉄砲か…西洋人風情がふざけやが」パァーン

ほむら「…次は当てるわよ?」

「く…覚えていやがれ!」

ほむら「ふぅ…」

さやか「はぁはぁ…」ペタン

まどか「さやかちゃんっ!大丈夫!?」

さやか「い、いや…安心したら腰が抜けちゃってさ…」

ほむら「あなた達、怪我はない?」

まどか「はっ、はい!」

さやか「わ、私も」

ほむら「そう、よかったわ」

まどか「その…助けてくれて、ありがとうございます!」

さやか「ほんと…助かったよ…」

ほむら「いえ、当然のことをしたまでよ」

ほむら「ところであなた達はここで何をしていたの…?」

ほむら(暗くてよく見えないけど、間違いなくまどかと美樹さやかよね…?)

まどか「えっと…」

さやか「蛍を見に出かけてたんだ…そしたらさ」

まどか「う、うん…」

さやか「辻斬りにあっちゃって…」

まどか「さ、最近よくこの辺りにでるって聞いてたんだけど…まさかほんとに…」

ほむら「…」

ほむら「えっ」

ほむら(つ、辻斬り?いったい何時の話よ…)

ほむら(この時代に辻斬りなんて…江戸時代じゃあるまいし…)

ほむら(江戸時代…?)

ほむら(いや…まさか…)

まどか「こ…怖かったよぅ…」グスッ

さやか「な…何泣いてるのよ…わ、私達たすかったんだから…」

さやか「たす…かった…んだから…」グスッ

まどか「うわぁぁぁ…」ヒック

さやか「な…なか…ないでよ…」ヒック

ほむら「えっと…」

ほむら(な、何がどうなって…)

ほむら(鹿目まどかと美樹さやかじゃないの…?)

ほむら(でも…この声に名前は…)

ほむら「と、とにかく…あなた達は家に帰りなさい?」

まどか「ぐすっ…ひっく…」

さやか「は…はい…本当に助けてくれてありがとう…」

ほむら「私は大丈夫だから」

さやか「ほら、まどか立てる?」

まどか「うん…」

まどか「ねえ…さやかちゃん」

さやか「なに?」

まどか「この人にお礼をしようよ」

さやか「お礼…そうね」

まどか「命の恩人だもん」

ほむら(それにしてもここはどこなの…街の光が全く見えないわ)

ほむら(山奥…よね?)

ほむら(ならまどか達はこんな所で何を…)

まどか「あ、あの…」

ほむら「あら?どうしたの?早く帰りなさい」

さやか「そのことなんですけど、その…良かったら家に来てくれませんか?」

ほむら「えっ?」

まどか「あんまりたいしたお持て成しはできないですけど…せめてお茶くらいは…」

さやか「はい、少しでも恩返しがしたいんです!」

ほむら「ほむ…」

ほむら(確かにここで会ってしまった以上無理に遠ざける必要はないわね…)

ほむら(それに、知りたいこともあるし…ここはついて行こうかしら)

まどか「駄目…ですか?」

さやか「何か一つでもお礼がしたいんです!」

ほむら「そう、わかったわ…お邪魔させてもらうわね?」

まどか「あっ…はいっ!」

さやか「やった!」

まどか「こっちです」

ほむら「…ええ」

ほむら(徒歩?)

ほむら(ここはどこなの…?)

さやか「いやいやー、本当に助かりました!」

まどか「ありがとうございます!」

ほむら「いえ、気にしないで」

まどか「その…良かったらお名前教えてくれませんか?」

ほむら「ええ、私はほむら、暁美ほむらよ」

まどか「あけみ…ほむら?」

ほむら「そうよ、何か変かしら?」

まどか「あっ…いや…かっこいい名前だなって…」

ほむら「ふふっ、そうかしら?」

さやか「てことはやっぱり日本人何ですね?」

ほむら「?ええ、そうだけど…外国人に見える?」

ほむら(そういえばさっきも西洋人とか言ってたわね)

ほむら(魔法少女に変身したままだからかしら…?)

ほむら「ほむ…?」

ほむら(あら…まどかと美樹さやかの格好…和服?)

ほむら(今まで気がつかなかったわ)

ほむら(ふふっ、まどかの和服も可愛いわね)

ほむら(髪型も変わってるみたいだけど…お祭りでもあったのかしら?)

さやか「そういえば自己紹介してませんでしたね!私はさやか!」

まどか「私はまどかと言います!」

ほむら「そう、ふふっ」

ほむら(やっぱりこの2人で間違いなかったわね)

さやか「そろそろつきますよ」

まどか「まみさん待ってるかな?」

ほむら(巴マミもいるのね…)

ほむら「ほむ?」

ほむら(えっ何ここ…日本…よね?)

ほむら(じ、時代劇にでてきそうな…)

ほむら(ま、まさか…?)

ほむら(ここは…遠い昔の日本…?)

ほむら(何で…?)

まみ「もう!こんな夜遅くまで何処を出歩いていたのよ!?」

まどか「まみさん!」

さやか「すみません…その…辻斬りに会っちゃって…」

まみ「な、何ですって…!?」

まみ「け、怪我は?何処か斬られたの?大丈夫?」

まどか「はい、この人に…暁美さんに助けてもらったんです!」

さやか「ほんと危機一髪ってところでかっこよく助けてくれたんですよ?」

まみ「そ、そうなの…うちの二人がご迷惑をかけて…すみませんでした!」

ほむら「いえ、気にしないで…」

まみ「なら家にあがってください、少しでもお持て成しさせていただきますから」

ほむら「ええ、お邪魔するわ」

ほむら(やっぱり…少なくとも私のいた時代とは違う…?)

さやか「はぁ…家についたら疲れがどっとでたよ…」

まどか「てぃひひ…私も…」

まみ「こら!お客人の前でそんなだらしないところを見せたら駄目じゃない!」

ほむら「あ…私は気にしないから…いつも通りで構わないわ」

まみ「そうですか…あ、申し遅れました、私はまみと申します」

ほむら「やっぱり巴マミ…」

まみ「はい?」

ほむら「あっ…いや…その、名字は?」

まみ「名字は…私達のような身分の低い人間には与えられていません」

ほむら「えっ?」

さやか「暁美さんは名字があるから高い身分なんですね!」

まみ「よろしければお名前を…」

ほむら「あっ…私は暁美ほむらよ」

まみ「そうですか…暁美様、本日は本当にありがとうございました…!」

ほむら「あ、暁美様って…ほむらでいいわ」

まみ「いえ、お身分の高いあなた様にそのような真似は…」

ほむら「えっと…」

ほむら(違和感がハンパない…)

ほむら「わ、私は14よ?あなた達は?」

まみ「年齢ですか?」

ほむら「ええ」

まみ「私は十と五つになります」

まどか「てぃひひ!私とさやかちゃんは暁美さんと同じだね!」

ほむら「ほむらでいいわよ」

まどか「じゃあ…ほむらちゃんでいい?」

ほむら「ええ」

さやか「じゃあ私はほむらで!」

まみ「まどか!さやか!」

ほむら「いえ、構わないわ…むしろそれが良いわ」

まみ「そうですか…では、暁美様私はお茶の準備をしてきますので今暫くお待ちを」

ほむら「そ、その…暁美様はちょっと」

まみ「す、すみません…では何と申せば…」

ほむら「…暁美さんで」

まみ「畏まりました、暁美さん」
ほむら「その…できれば普通に話してくれると助かるわ」

まみ「ですが…」

ほむら「ほらその…年上だし、別に私は身分高くないから…」

まみ「そう…わかったわ、これでいいかしら?」

ほむら「うん!」

ほむら(何故か安心した…)

まみ「じゃあ待っててね?」

ほむら「わかったわ」

まどか「ねえねえ、ほむらちゃん!」

さやか「その前にもっと火を灯すね、流石に暗いわ」

ボウッ

ほむら「あっ…」

ほむら(やっとちゃんと見えた…)

ほむら(あら?まどかも美樹さやかも黒髪じゃない…)

ほむら(ここどこ…?)

まどか「ほむらちゃん、ほむらちゃん!」

ほむら「な、何かしら?」

ほむら(でも顔はまどかと瓜二つ…)

まどか「ほむらちゃんは外国に行っていたの?」

ほむら「外国?」

ほむら「いえ…私はずっと日本にいたけど…」

さやか「あれ?じゃあその格好は?てっきり西洋に留学でもしてたのかなって」

ほむら「あぁ…えと、それは…」

まどか「それは?」

ほむら(ど、どうしよう…この格好はここじゃやっぱり変なのね?)

ほむら「しゅ、趣味で自分で作ったの…」

まどか「自分で?凄い!」

さやか「私たちには真似できないよ!」

ほむら「その…ミシンでささっと…」

まどか「み、みしん?」

ほむら「あぁ…えっとね…」

さやか「まっ、いっか…ねえ?それしか服ないの?」

まどか「その格好じゃ怪しまれるよ?」

ほむら「そ、そうかしら…」

まどか「そうだっ!私の服をあげるよ!」

ほむら「まどかの!?」ホムーン

まどか「えっ…嫌…だったかな?」

ほむら「いえ!是非お願いするわ!」

まどか「う、うん!持ってくるね?」

さやか「そんなにその格好が嫌だったの?」

ほむら「そ、そう言うわけじゃ…」

まどか「はい、ほむらちゃん!」

ほむら「ありがとうまどか!」

まどか「てぃひひ、どういたしまして!」

ほむら「早速着替えてくるから!」ダダダッ

さやか「あはは、変わった人だね」

まどか「てぃひっ!」

ほむら「思わぬ収穫だわ!これだけでもここに来たかいがあったと言うもの!」

ほむら「えへへ…似合うかな…?」

ほむら「…」

ほむら「結局ここどこなのよ?」

まどか「あっ、ほむらちゃん着替えたんだ!かわいいよ!」

ほむら「えへへ」

さやか「似合ってる似合ってる」

まみ「待たせちゃったかな?お茶の準備ができたわよ」

ほむら「そ、そうだ…巴マミ…聞きたいことがあるのだけど」

まみ「と、ともえ?」

ほむら「あ…その、まみ!今は西暦何年?」

さやか「せ、せいれき…?」

まどか「?」

まみ「西暦は…わからないけれど…」

ほむら「そ、そう…」

まみ「年号なら、今は文久二年よ」

ほむら「ぶ、ぶんきゅう2年…?」

ほむら(な、なにそれ…歴史で習ったかしら?)

ほむら「え、えぇっと…今の将軍様は?」

まみ「え?」

ほむら「えっと…えっと…黒船はもう来たの?」

まみ「ええ、二年前に来たわ」

ほむら「そ、そう!なら…」

ほむら(今は…1860年代くらいかしら?)

ほむら(え、江戸時代…?)

ほむら「ここは…江戸時代…?」

まみ「えっ」

さやか「あはは!」

ほむら「な、何か変かしら?」

まどか「だってここが江戸だよ?」

ほむら「ここが…江戸?」

さやか「そうだよ、もしかして知らないの?」

ほむら「あ…えと…」

まみ「こらこら!あんまりそんな事言わないの!」

ほむら(まずい…このままじゃ墓穴をほるだけだわ…)

ほむら(でも…ここを出ていっても他に行くところなんてないし…)

ほむら(こうなったら…!)

ほむら「そ、その、私は…私はね」

まどか「うん」

ほむら「も、物凄い田舎に住んでて…外の事は名にも知らなかったの!」

まみ「そうなの…?」

ほむら「だから何もわからなくて…だからそんな田舎暮らしが嫌で江戸を目指して来たの!」

さやか「んじゃ、さっきの格好はその田舎の服装なんだ?」

ほむら「そ、そうそう!」

ほむら「でも行くところがなくて…さ迷っていたらあなた達が襲われているところを見つけたの」

ほむら「だから、今この家にいれて本当に助かるのよ!」

まみ「そうだったのね…」

さやか「じゃあほむら他に行くとこないの…?」

ほむら「え、ええ…」

まどか「じゃあ一緒にここで住もうよ!」

ほむら「いいの?」

まみ「そうね、暁美さんは二人の命の恩人なのだし…」

さやか「うんうん!」

まみ「こんなところで良いのならいくらでも住んでちょうだい?」

ほむら「いいの?」

まみ「ええ、もともとここには私たち三人しか住んでないわ…いろいろあってね」

まみ「だから大丈夫よ?」

ほむら「ありがとう!」

ほむら(計画通り…ってやつかしら)

さやか「やったねまどか!家族が増えるよ!」

まどか「うんっ!てぃひひ、ほむらちゃんよろしくね!」

ほむら「ええ、改めてよろしくお願いするわ」

ほむら「ありがとう、まどか、とm…マミ、さやか!」

さやか「あはは、よろしくね?」

まみ「わからない事があったら何でも聞いてね?」

まどか「てぃひひ!やったぁ!」

ほむら「ふふっ」

ほむら(わかったわ…ここは江戸時代でここにいるのはまどか達のご先祖なのね…)

ほむら(と言うことはまどかの先祖のまどかと一つ屋根の下…?)

ほむら(これはこれで…ありね)

ほむら「ふふっ」ニコッ

まみ「じゃあ新しい家族も増えたことだし、今日はもう寝ましょうか?」

さやか「あっ…でも布団たりないよ」

まどか「てぃひひ!ほむらちゃん!私と一緒に寝よっ?」

ほむら「えっ、ええ!」

ほむら(まどかとは出来なかったイベントがまどかの先祖と…)

ほむら「ありだわ!」

まどか「?」

さやか「じゃあ田舎者のほむらに明日このさやかちゃんが江戸を紹介してしんぜよう!」

まどか「私も行くよ!」

ほむら「ええ、お願いね?」

まみ「私は用事があるから行けないけど…楽しんできてね?」

ほむら「ええ!」

まみ「じゃあ灯りを消すわよ?」

さやか「はーい」

まみ「フッ」

ほむら「…」

ほむら(真っ暗…)

まどか「てぃひひ、ほむらちゃん寒くない?」

ほむら「えっと…少し肌寒いわね」

ほむら(暖房もないのよね…不便ね)

まどか「ほむらちゃん、もっとこっちに来て?」

ほむら「?…ええ」

まどか「ほむらちゃん」ダキッ

ほむら「ほむっ!?」

まどか「こうすると暖まるよ?」ウェヒヒ

ほむら「ほ、ほ…」

まどか「ほ?」

ほむら「ほむむむむむ」カァァァッ

まどか「?変なほむらちゃん」ウェヒヒ

ほむら(ここは江戸じゃない…天国だわ…!)

ほむら(現代じゃこんなことできなかったのに…ここならできる…っ!)

さやか「うわーっ、初日から熱々ですなぁ」

まみ「うふふ」

まどか「てぃひひ!」

まどか「大丈夫?寒くない?」

ほむら「ええ…でももう少し暖かいと嬉しいなって…」

まどか「そう?なら…えいっ!」ギュッ

ほむら「まどかぁ///」

まどか「おやすみ、ほむらちゃん」

ほむら「お、おやすみ、まどか」

ほむら(まどかに抱きつかれて一緒に寝る…)

ほむら(幸せ…天国…)

ほむら(夢みたい…)

ほむら「…すぅすぅ」

ほむら「ん…」パチッ

ほむら「あれ…ここは…?」

ワルプルギスの夜「ワハハハハハハ」

ほむら「わ、ワルプルギスの夜…?」

ほむら「っ!」ズキッ

ほむら「か…体が動かない…!」

ほむら「そ…そんな…夢だったの…?」

ほむら「まどか…?」

ほむら「ま、まどかがいる避難所はどうなったの?」

ワルプルギスの夜「ワハハハハハハ」

ほむら「あ、あそこは…!」

ほむら「ま…まどかがいる避難所…?」

ワルプルギスの夜「ワハハハハハハ」

ほむら「あっ…あぁっ!」

ほむら「そんな…避難所が…バラバラに…」

ほむら「ま…ま、どか…?」

ワルプルギスの夜「ワハハハハハハ」

ほむら「あ…またこっちに来て…」

ワルプルギスの夜「ワハハハハハハ」

ほむら「あ…目、目の前に…」

ほむら「に、逃げなきゃ…」

ほむら「だ…駄目…体が…動かない」

ほむら「はぁ…はぁ…っ」

ほむら「せ、せめて時間を…巻き戻さないと…巻き戻さなきゃ…」

ほむら「う、動いてよ…私の体…動いてよ…!」

ほむら「なんで…なんで…動かないの…?」

ワルプルギスの夜「ワハハハハハハ」

ほむら「あ…」

ほむら(こ、殺される…)サーッ

ほむら「ぁ…」

ほむら(駄目…もう何も見えない…聞こえない…)

ほむら(私…死ぬんだ…ここでお仕舞いなんだ…)

ほむら(まどか…ごめんなさい…あなたとの約束を守れなかった…)

ほむら(あなたを助けることができなかった…)

ほむら(あなたと、まどかと一緒にいたかった…)

ほむら(でも…私は死ぬんだ…)

ほむら(せめて最後はまどかの腕の中で死にたかったな…)

ほむら(天国でまどかに会えるかな…?)

ほむら(まどか…)

ほむら(まどか…まどかぁ…)

ほむら「まどかぁ…まどかぁ…」

ほむら「まどかぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ」

「ほ……………ん」

「ほ…ら………ん」

「ほ…ら…ち…ゃ…ん」

「ほ…むら…ちゃ…ん」

「ほむらちゃん!」

「ほむらちゃんっ!ほむらちゃんっ!」

ほむら(誰…私を呼ぶのは…)

まどか「ほむらちゃんっ!ほむらちゃんっ!」

ほむら(まどか…まどかが私を呼んでる…)

まどか「ほむらちゃんっ!大丈夫?ほむらちゃんっ!」

ほむら「ま…どか…?」

ほむら(あ…まどかの腕の中だ…)

ほむら(ここが天国なのかな…?)

まどか「ほむらちゃん?ねぇ?ちょっと!」

ほむら「ま…ど…か…」

まどか「ほむらちゃん!しっかりして!」

ほむら「あ…」

まどか「良かった…良かったよ…ほむらちゃんが目を覚ましたよ…!」

さやか「大丈夫?ほむら」

まみ「風邪かしら…?」

ほむら「ここは…?」

まどか「ほむらちゃん汗びっしょりで凄く体が熱いよ!」

さやか「ずっと魘されてたもんね…」

まみ「私は布とお湯を持ってくるわ!」

ほむら「まどか…」

まどか「私はここにいるよ!?」

さやか「ずっと譫言でまどかって言ってた…悪い夢でも見たのかな?」

ほむら「まどか…」

まどか「大丈夫、大丈夫だから…!」

まみ「はい、持ってきたわ…これで体を拭かないと…!」

まどか「私がやります!」

さやか「まみさん、薬はないの…?」

まみ「家には…お薬を買うお金がないの…」

さやか「そんな…」

まみ「…二人は暁美さんの看病をしてて?私は誰かからお薬を恵んでもらいにいくから!」ダッ

さやか「まみさん!」

ほむら「まどか…」

まどか「夜寒いって言ってたのはこのせいだったんだ…」

まどか「私がもっと暖めてあげれば…」

さやか「と、とにかく今は汗を拭かないと…はい、布を」

まどか「う、うん!」

ほむら「まどか…」

まどか「ごめんね、ほむらちゃん、服…脱がすからねっ?」

ほむら「まどか…」

まどか「んしょ…んしょ…」

さやか「わ、私は…お医者様探してくる!」ダッ

まどか「私が…私がついてるからね?ほむらちゃん!」

ほむら「まどか…」

まどか「と、とりあえず体は吹き終わったよ…!」

ほむら「まどか…」

まどか「服を着せて…えっと…」

まどか「布を冷やして…乗っけて…えっと…」

ほむら「まどか…」

まどか「お布団をたくさんかけて…」

まどか「えっと…えっと…」

まどか「まだ寒いよね…?」

ほむら「まどか…」

まどか「なら…わ、私の体温で…!」バッ

さやか「どうしよう…ほむら、死んじゃうのかな…?」

さやか「嫌だよ…命の恩人なのに…新しい家族なのに…」

さやか「でも、知り合いのお医者様なんていないし…」

さやか「どうしよう…どうしよう…」

さやか「ほむら…死なないで…」

「おぉ、そこの嬢ちゃん、泣きべそかいてどうしたじゃき?」

さやか「お、お侍さん…?」

「まぁただの脱藩浪人じゃがのぅ!」

さやか「えっと…」

「どうしたがじゃ?わしゃは泣いてる女子をほおってはおけん!」
さやか「その…」

「何でも言うてみ、わしが力になっちゃる!」

さやか「私の…私の家族が死んじゃうよぉ!」

「なんじゃと!?」

「怪我かえ?それとも病気がか?」

さやか「病気…顔が真っ赤で…体が熱くて…!」

「そりゃあ大変じゃ!安心せぇ、わしゃあ良いせんせぇをしっちょるきの!」

さやか「そうなんですか!?」

「連れてくるからそこで待っちょれ!」

さやか「はっ、はい!お願いします!」

「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!!!」

ほむら(体が重い…何も見えない…)

ほむら(苦しい…)

ほむら(でも…凄く優しい何かを感じる…)

ほむら(まどかなの…?)

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん、大丈夫、大丈夫だから…!」ギュッ

まどか「死なないで…ほむらちゃん…!」

さやか「先生!ここです!」

「わかりました!」

「わしも手伝うきの!」

まどか「さやかちゃん…?」

さやか「お医者様を連れてきたよ!」

「こちらの女の子ですか?」

まどか「は、はいっ!」

「私が今から診断します、君は少しどいててください」

まどか「で、でも…」

「大丈夫ですから!」

「おぉぅ!」

さやか「まっ、まどか!早く服着なさいよ!」

まどか「あっ///うっ、うん///」

ほむら「まどか…」

「大丈夫だからな…!」

「~さん!お湯と布をもってきてください!」

「おぉ!わかった!」

「さやかちゃん、この家にあら塩と、黒砂糖はあるかな?」

さやか「はい!」

「じゃあそれを持ってきて!」

さやか「はっ、はい!」

ほむら「まどか…」

「…君がまどかちゃん?」

まどか「はい!」

「君はこの子の側にいてあげて、出来れば名前を呼んであげてくれるかな?」

まどか「はい!」

まどか「ほむらちゃん!ほむらちゃん!」

「せんせぇ!持ってきたぜよ!」

「ありがとうございます、これで体を…まどかちゃん、お願いできるかな?」

まどか「はい!」

さやか「持ってきました!」

「ありがとう、じゃあそれと水はあるかい?」

さやか「はい!」

「約3合の水に、あら塩を半つまみ、黒砂糖をひとつまみ入れてくれるかな?」

さやか「さ、三合の水に…わかりました!」

まどか「先生、できました!」

「うん、ありがとう」

「高熱に対しては頭や脇の下などを水で濡らした手ぬぐいでこまめに冷やすんだ」

「だからまどかちゃん、ほむらちゃんをこまめに手ぬぐいで冷やしてあげて」

まどか「はい!」

「~さん、湯桶とお湯を持ってきてください」

「よっしゃ!」

さやか「できました!」

「ありがとう、うん…スポーツドリンクの味に似てるな…」

さやか「す、すぽー?」

「あっ、ごめん、それを沢山作ってて」

「持ってきたぜよ!」

「よし、後はこれで湿気を保てば…」

まどか「ほ、ほむらちゃんは…ほむらちゃんは助かるんですか?」

「うん、大丈夫だ」

「もともとのストレスに加え、急に環境が変わったことで体が壊れたんだと思う…」

さやか「すと…?」

「最近、引っ越しか何かをしたかい?」

まどか「あっ…はい!」

「じゃあそれが原因だな…これから数日は家で安静にしててあげて」

まどか「はい!」

「さやかちゃん、その水を定期的に作って、ほむらちゃんに飲ませてあげて」

「湿気を保ち、体を冷やし、それを飲ませて安静にする…」

「それでほむらちゃんの病気は治るはず」

まどか「そ、それだけで大丈夫なんですか?」

「うん…そうだな、後はまどかちゃんが側にいてあげれば、ほむらちゃんは元気になるよ」

まどか「は…はい!」

「よかったのぉ、嬢ちゃん!」

さやか「はい!ありがとうございます!」

「はは、もし何かあったらここを訪ねてみてよ」

まどか「仁友堂…?」

「そこがせんせぇの診療所じゃき!何かあったら行けばええが」

まどか「はい!ありがとうございます!」

さやか「何かお礼を…」

「いや、お礼は何もいらないよ…家族を大事にしてあげてね」

まどか「でも…」

「気にせんでいいがじゃ!はっはっは!」

「じゃあ私たちはこれで」

まどか「ありがとうございました!」

さやか「ありがとうございました!」

「はは、元気でね」

「せんせぇ!これから吉原に行こうかの!」

「いやいや…」

まどか「よ、吉原…///」

さやか「あはは…」

ほむら「すやすや」

まどか「いい人達だったね」

さやか「うん…私たちは幸せものだよ」

まどか「そうだね…ねえ、さやかちゃん」

さやか「なに?」

まどか「先生とほむらちゃん、何か似てるね」

さやか「え?そぉ?」

まどか「うん…てぃひひ!」

まみ「…」トボトボ

まどか「あっ、まみさん!」

まみ「ごめんね…お薬恵んで貰えなくて…」

さやか「大丈夫ですよ!お医者様が治してくれましたから!」

まみ「え…そうなの?」

まどか「はいっ!」

ほむら「すやすや」

まみ「そう…よかった…」

ほむら「…ん」パチッ

まどか「あ…!ほむらちゃん!」

ほむら「まどか…?」

さやか「目を覚ましたんだね!ほむら!」

まみ「よかった…!」

ほむら「さやか…まみ…?」

まどか「ほむらちゃん!」ダキッ

ほむら「ほむっ!?」

これ即興なのか
すごいな

まどか「ほむらちゃん!治ったんだね!?」

ほむら「わ、私は…?」

まみ「凄い高熱だったのよ?」

ほむら「そ、そうなの…?」

さやか「ほんと、ひやひやしたんだから」

まどか「でも良かった…てぃひひ!」

ほむら「そう…迷惑をかけたわね」

まどか「ううん、大丈夫だよ!」

さやか「それにしても、まどかとほむらってさ…」

まどか「?」

ほむら「?」ホムッ

さやか「あんた達前世で結ばれてたんじゃないのー?」

まみ「そうね」

まどか「えぇっ///」

ほむら「ほむっ///」

さやか「初めてあったの昨日なのにこんなに熱々だしねぇ」

まみ「そうそう、まどかは私やさやかと一緒に寝たこともないのよ?」

ほむら「そ…そうなの…?」

まどか「てぃひひ…///」

さやか「ほむらうわ言でずっと『まどか…まどか…』とも言ってたね」

ほむら「そ、それは…」

まみ「そうよね」クスッ

まどか「ほむらちゃん…///」

まどほむ!まどほむ!

さやか「そして極めつけはさ…聞きたい?」

ほむら「え…ええ…お願い…」

ほむら(な、何かしら…看病してくれたのかしら?)

まどか「…あっ!そ、それはやめて///」

まみ「?」

さやか「なーんと!まどかは眠ってるほむらに裸でずーっと抱きついてたのだぁ!」

ほむら「」

ほむら(…はい?)

まどか「さっ、さやかちゃん!」

まみ「それは本当なの?」

さやか「うん、私みちゃったからねぇ」

さやか(先生達も見てたけど…)

まどか「あわわわわわ///」

ほむら「」

まどか「そ、その…そのね?ほむらちゃんが寒くないように私の体温で暖まったらうれしいなって///」

ほむら「」

まどか「ほ、ほむらちゃん?」

ほむら「」プシュー

まみ「あっ、暁美さん…また顔が真っ赤よ!」

さやか「さっ、さっきより酷くない…?」

ほむら(なにその天国…なにそのご褒美…)

ほむら(なんで眠ってたのよ…私)

ほむら(あぁぁぁぁぁっ)

ほむら(暁美ほむら一生の不覚っ!!!)

ほむら「」プスプス

まどか「あわわっ…お熱があるのかな?」

ほむら(あっ…まどかの顔がどんどん近づいて…)

まどか「んと…」ピトッ

ほむら「ぼんっ」パタッ

まどか「ほ、ほむらちゃんしっかりして!」

まみ「暁美さんっ!」

さやか「わ、私先生に言われたことしてくる!」

まどか「き、気絶しちゃった…」

まみ「でも…凄く幸せそうな顔」

さやか「大丈夫かーほむらー!?」

まみ「たぶん…」

まどか「大丈夫なんじゃないかな…てぃひひ!」

ほむら「まどか…///」

ほむら「こうして私の江戸生活が始まった」

ほむら「どうして江戸時代にタイムスリップしたのかはわからない」

ほむら「でも、私は今は…また時間が戻るその日までは」

ほむら「この生活を楽しみたいと思うわ」

ほむら「私の江戸生活はまだまだ始まったばっかり」

ほむら「杏子や私の先祖ともこれから出会うのよね」

ほむら「他にもこの江戸には沢山の出逢いがまっている」

ほむら「でも、そのお話はまた次の機会になるわね」

ほむら「今日の私の江戸のお話はここまで」

ほむら「またいつか機会があれば続きを話せるかもね、ふふっ」
まどか「ほむらちゃん、誰と話してるの?」

ほむら「ふふっ、内緒よ」

まどか「えー?」

さやか「ほむらー!でかけるぞー」

ほむら「今行くわ」

まどか「てぃひひ!待ってよほむらちゃん?!」


ほむら「だからその日まで…今日はさよなら」

ほむら「またあう日まで!」


つづく?

もっと続いてくれ

これは保守しとけばいいの?
とりあえず乙

別スレの流れで勢いで書いたから中途半端になってしまった
即興ですまん
続けようと思えば続けられるが、如何せん時間がない
ネタはあるんだけどな…

とりあえず見てくれてありがとうございました!

完全に続きを書けるのは明日の21時になるからなぁ…

新スレか?
保守か?

俺はとりあえず別のSSの続きを書きためてるんだが
それを投下できるのは早くても金曜

これの続きを即興でいいなら明日の21時に立てます

まあ今から3時くらいまでなら続けられるけど…

いけるとこまでいこうぜ
眠くなったら明日に持ち越せばいいし

とりあえず時間潰しに他のSS読むわ
今までに何書いた?

じゃあいけるとこまで続きを書きます

>>182
時間潰しにもならんかもしれんが…

ほむら「何をしているの?」まどか「ダークソウルだよ!」

ほむら「まどかがゲームを買ってきたわ」

まどか「ほむほむめがほむ!」

ほむら「私からのプレゼント」

チュンチュンチュン

ほむら「ふあ…」

まどか「すぅすぅ」

ほむら「あっ…まどか」

ほむら「夢じゃなかったのね…」

ほむら「…江戸時代、か」

ほむら「ほんとは早く現代に戻ってワルプルギスを…」

ほむら「まどかを…助けないといけないけれど…」

まどか「すぅすぅ」

ほむら「今は…ここにいても…いいよね…?」

私からの友達、最後荒らされて残念だったね
すごいおもしろかったのに

ほむら「まどか…えへへ…」

まみ「あら、暁美さんおはよう」

ほむら「と…マミ、おはよう」

まみ「もう具合は治ったの?」

ほむら「ええ、大丈夫よ」

まみ「うふふ、まどかが付きっきりで看病してたしね」

ほむら「まどか…!」

まみ「それじゃあ今日は江戸の案内かしら?」

ほむら「そうね、お願いするわ」

まみ「私は用事があっていけないの…だから、さやかに任せるわ」

さやか「ふわぁあ…おはよぉー」

ほむら「おはよう、美樹さやか」

さやか「み、みき…?」

ほむら「あ…き、気にしないで、ね?」

さやか「う、うん…ふわああ」

さやか「先生もほむらも変な言葉使うからわかんないよ…」

さやか「あっ!あれか?エゲレス語?」

ほむら「えげれす…?」

まどか「すやすや」

まみ「ふふ、まどかはぐっすりね」

さやか「ほむらが倒れた後ずっと付きっきりだったからね」

ほむら「まどか…ありがとう!」

しえん

さやか「…ほんと、あんた達間違いなくどっかで結ばれてたわよ」

ほむら「そ、そうかしら///」

さやか「あはは、照れちゃって~可愛いなぁ」

まみ「ふふ、じゃあ私は行くから、暁美さんをお願いね?」

さやか「了解ー!」

ほむら「あっ…いってらっしゃい!」

まどか「すやすや」

ほむら「さやか…マミは何をしているのかしら?」

さやか「実は私達にも教えてくれないんだ…」

ほむら「えっ?」

さやか「この家はね、知っての通り、私、まどか、そしてまみさんの三人で住んでたんだ」

ほむら「…ええ」

さやか「…私とまどかの親はさ…攘夷運動に巻き込まれて」

ほむら「…!」

さやか「私たち、家族みんな死んじゃってさ、孤児?ってやつになったんだ…」

ほむら「そんな…」

さやか「まどかと二人で帰る家もなくなった私たちはずっと泣いてて…」

さやか「そこに、まみさんがやって来たんだ」

ほむら「…」

さやか「私も孤児だから…三人で住みましょう?ってね」

ほむら「マミ…」

さやか「当時の私とまどかはさ、まみさんの事は知らなかった」

さやか「見ず知らずの私たち二人と一緒に暮らすってさ、おかしいでしょ?」

ほむら「…」

さやか「だから私とまどかは凄く警戒したんだ…騙されてるんじゃないかって」

さやか「でも実際は違ったんだ…」

さやか「私たちは家族よ、三人で強く生きましょう!なんて言ってさ」

支援

さやか「それから私たちは読み書きをまみさんに教わったりしたんだ」

さやか「それに私たちも働くって言っても『あなた達は何もしなくていいのよ?』なんて言っちゃって」

さやか「絶対に私たちを働かせようとはしなかった…それは今も」

さやか「まみさん…そろそろ嫁入りする年齢なのに、私たちの為に生活の糧を得てるんだ」

さやか「まみさんが何をしているのかわからない」

さやか「絶対に教えてくれないし、こっそり後をつけても見失ってしまう…」

さやか「だから私たちにできることは、まみさんを信じること、裏切らないことなんだ」

さやか「昨日だって…必死でお薬探してたみたいだしね」

さやか「だから私たちは幸せものだよ、ほんとうに…」

ほむら「…」

さやか「ほむら…な、何泣いてんのさ?」

ほむら「いえ…ごめんなさい…」

ほむら(そんな…巴マミがそんなに苦労してたなんて…)

ほむら(私も、何か力にならないと…!)

さやか「ま、まあさ…あんたも新しい家族の一員なんだからさ、まみさんを信じよう?」

さやか「そして…いつか私たちでまみさんに恩返しをするんだ…絶対に!」

ほむら「ええ!」

まどか「すぅ…すぅ…」

さやか「よっし!じゃあさやかちゃんは朝食の準備をするから、ほむらはまどかを起こしてきて?」

ほむら「ええ」

まどか「すぅすぅ」

ほむら「まどか…」

ほむら(この時代のまどか達も…いろんなものを背負って生きているのね…)

ほむら(私が…この時代に来た理由…)

ほむら(もしかして、まどか達を救うことなのかしら…?)

ほむら(そうだとしても…そうでなくても…)

ほむら(この私の…家族を見捨てて未来に帰るなんてできないわ…!)

まどか「ん…」

ほむら「まどか」

まどか「あっ…ほむら…ちゃん」

ほむら「…おはよう」ニコッ

まどか「ほむらちゃん、病気治ったんだね?」

ほむら「ええ、あなたのおかげよ?」

まどか「ほむらちゃんっ!」ダキッ

ほむら「ほむっ!?」

まどか「てぃひひ!ほむらちゃんが元気になった!」

ほむら「まっ、まどか///」

さやか「朝からお熱いこって…けしからぁん!」

まどか「だってほむらちゃんが元気になったんだもん!」

ほむら「ふふっ」

ほむほむが幸せそうでよかった

>>1はまだSS初心者なんだな
携帯から即興って…
俺にもその気力をわけてくれ
ネタは浮かんでも妄想でおわっちまう

>>213
でもこの>>1のSSはおもしろいのが多いんだよ

寝ちゃったかな?
ほす

さやか「まどかはほむらに夢中だねぇ」

まどか「てぃひひ///」

ほむら「まどか///」

まどか「実はね…ほむらちゃんを夢の中で見たことがあるんだ」

ほむら「えっ?」

まどか「夢の中の私はね、西洋人の格好をしててね、ほむらちゃんと一緒にいるんだよ?」

ほむら「西洋人の…?」

まどか「うん、そして一緒に笑ってるんだ」

ほむら「それって…」

ほむら(まさか…!)

まどか「それでね」

さやか「はいはい、のろけ話はいいから、ご飯食べるよ」

まどか「あっ、うん!」

ほむら(いえ…たまたま…よね?)

さやか「ほら、ほむらも食べようよ」

ほむら「…ええ」

さやか「はい、いっただっきます!」

まどか「いただきます!」

ほむら「いただきます」ホムッ

さやか「さあ、さやかちゃん自信の朝御飯はどうだい?」

ほむら「…おいしい」

さやか「でしょー?」

ほむら「このご飯…おいしい」ホムッホムッ

ほむら「炊飯器じゃないからかしら…?」

さやか「すいはんき…?」

まどか「てぃひひ!ほむらちゃんは物知りだね!」

ほむら(そういえば最近はずっとコンビニ弁当やインスタントだったわね…)

ほむら「おいしい…お味噌汁も…」ホムッホムッ

さやか「あはは、そんなに喜んでくれるなら作ったかいがあったよ!」

まどか「ねえねえ、今日はどこに行こっか?」

さやか「そうねぇ…日本橋なんてどう?」

まどか「あっ!じゃあ呉服屋によってもいいかな?」

さやか「私はいいけど、ほむらは?」

ほむら「…」ホムッホムッ

まどか「てぃひひ…夢中で食べてるね!」

さやか「そういえば先生が作ったお水くらいしか食べてなかったしね」

ほむら「…」ホムッホムッ

まどか「てぃひひ!」

さやか「あはは!」

ほむら「ほむ…あっ」

ほむら「ど、どうしたの?」

まどか「ほむらちゃん!今日は日本橋に行こうよ!」

ほむら「日本橋…?」

さやか「行ったことないでしょ?」

ほむら「ええ…」

まどか「じゃあ決まりだね」ウェヒヒ

さやか「ほむら、準備できた?」

ほむら「ええ」

まどか「それじゃ行こっか?」

さやか「しゅっぱーつ!」タタッ

まどか「てぃひひ!」

ほむら「ま、待って!」

さやか「ほむら、江戸にはいろんなものがあるからね、きっと驚くよ?」

まどか「楽しみだね、ほむらちゃん!」

ほむら「ええ」

ほむら「わあ…」

さやか「じゃーん!これが泣く子も黙る江戸の町並みだよ!」

ほむら「すごい…!」

ほむら(時代劇なんかよりもずっと凄い…!)

ほむら(ほんとうに江戸なんだ…!)

まどか「ほむらちゃん、嬉しそう」ウェヒヒ

さやか「そうだ、お団子食べていこうよ、お駄賃まだ使ってないしさ」

まどか「そうだね、たまにはお駄賃使っちゃおっか!」

さやか「おばさーん!お団子三人分くださーい!」

「はいよー!」

まどか「てぃひひ、久しぶりだね」

さやか「そうだね、ほらほむらの分」

ほむら「ありがとう」

まどか「いただきまーす!」

さやか「いっただっきまーす!」

ほむら「いただきます…!」

ほむら「ほむっ…」

さやか「やっぱここのお団子は美味しいね!」

まどか「うん!」

まどか「ほむらちゃん、美味しい?」

ほむら「ええ…とっても…」ホムッ

ほむら(どうしてかしら…凄く懐かしい感じがする…)

まどか「食べ終わったら呉服屋に行こうね」

さやか「呉服屋で何買うの?無駄遣いは駄目だよ」

まどか「ほむらちゃんの買わないといけないからね、私の使い古しだから」

ほむら「…!」

ほむら「その必要はないわ!」

まどか「えっ?」

さやか「なんで?遠慮はいらないよ?」

ほむら「私は今ので十分だから!」

まどか「でも私のお古だよ?」

ほむら「ぜんっぜん構わないわ!」

さやか「…ははぁーん」ニヤッ

さやか「ほむらさ…まどかの使い古しだから良いんでしょ?」

まどか「えっ?」

ほむら「ほむっ!?」

さやか「まどかのお古さいこー…とか思ってるんでしょ?」

ほむら「そ、それは…」

まどか「そ、そうなの…?」

さやか「隠しても無駄だよー?」

ほむら「うぅ…そ、そうよ///」

まどか「ほっ、ほむらちゃん///」

さやか「あはは、ほんとあんた達には負けるわー」

まどか「な、なんだか照れるな…///」

ほむら「///」

さやか「ちなみにさ、さやかちゃんのお古だったらどうなの?」

ほむら「まどかのお古が欲しいわ」キッパリ

さやか「…あはは、あんた達冗談抜きでできちゃってるでしょ…」

ほむら「そっ…それは///」

まどか「ほむらちゃん///」

さやか「はぁー、参った参った!私の付け入る隙はないのね」

ほむら「…えへへ///」

まどか「てぃひひ///」

さやか「こりゃ私の家族は重傷だわ」

ほむら「ふふっ…」

ほむら「!?」

ほむら(この感じ…まさか…)

さやか「さて、じゃあこれからどこ行こうか」

まどか「ほむらちゃんは行きたいところある?」

ほむら「…!」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら(間違いない…こっちだわ!)ダッ

まどか「あっ、ほむらちゃん!」タタッ

さやか「ちょ!どこ行くのよ?」

ほむら(この感じ…間違いない)

ほむら(魔女の結界が近くにある…)

ほむら(やはりこの時代にも…)

まどか「ほむらちゃん!走ったら危ないよ!」

さやか「ほむら!前!」

馬「ヒヒーン!」

ほむら「はっ?」

まどか「ほむらちゃん!」バッ

ほむら「きゃっ?」ドサッ

まどか「うあっ」ドサッ

さやか「まどか!ほむら!」

「貴様ら、前を見て歩かんか!」

「首を斬られないだけありがたいと思え!」

さやか「す、すみませんでした…」

ほむら「う…」ハッ

ほむら「まっ!まどか!?」

まどか「てぃひひ…ほむらちゃん、怪我はない?」

ほむら「私は…私は大丈夫よ…まどかが守ってくれたから…!」

ほむら「まどかは?まどかは大丈夫なの?」

まどか「うん、大丈夫だよ」ケロッ

さやか「もう、何やってんのさほむら!」

さやか「あんたまどかが居なかったらただ事じゃすまなかったわよ?」

ほむら「ご、ごめんなさい…」

まどか「ううん、ほむらちゃんが無事ならそれでいいんだ」

さやか「ほむら、何かあったの?あんなに急いで…」

ほむら「それは…」

ほむら(あら…たしかここに結界があったはずなのに…)

まどか「ここには何もないよ?」

「何そんなに血相変えてんだよ…同業者かい?」

ほむら「!」

さやか「あんた…どこから…?」

まどか「だ、誰…?」

ほむら(まさか…この声は…)

ほむら(佐倉杏子!)

すみません、とりあえず今日はこれでおしまいです
続きは新しく立てるか、残っていれば8時頃から少しずつ投下していきます

即興の駄文に付き合ってくれてありがとうございました

保守ありがとうございます
少しずつ時間を見つけて投下していきます
連続投下はできないので、保守してもらえると助かります

読みにくかったり、矛盾とかがあっても気にしないでもらえたらそれはとっても嬉しいなって

ほむら(佐倉杏子の…先祖ね)

「ん?同業者じゃないのか?」

まどか「同業者…?」

さやか「私たちは偶々ここに来ただけで…」

「ふぅーん…なら気にしないでくれ」

まどか「う、うん…」

「んじゃ私は行くから、じゃあな」

ほむら「待って!」

ほむら「名前を…」

「ん?ああ、そうだな、ここで会ったのも何かの縁かもしれないしな」

杏子「私は杏子だ、またどっかで会うかもな」

ほむら(…やっぱり)

杏子「んじゃ」タタッ

ほむら「…杏子」

まどか「…行っちゃった」

さやか「何だったんだろ…」

ほむら「…」

さやか「で、ほむらは何かここに用があったの?」

まどか「でも何もないよ?」

ほむら「…ごめんなさい、気のせいだったわ」

さやか「気のせい…?」

ほむら「え、ええ…」

まどか「ま、まあ何も悪いことがなくてよかったんじゃないかな?」

さやか「…そうだね」

ほむら「…次からは気を付けるわ」

さやか「じゃあさやかちゃんの江戸案内の続きといきますか!」

まどか「てぃひひ、そうだね」

ほむら「ええ、お願いするわ」

まどか「ほむらちゃんは見たいものとかある?」

ほむら「ほむ…そうね…」

さやか「…あれ?」

まどか「どうしたの?」

さやか「彼処にいるのって、まみさんじゃない?」

ほむら「あ…」

まどか「ほんとだ、まみさんだ!」

さやか「まみさーん!」タタッ

まどか「あっ、待ってよさやかちゃん!」

ほむら「まどか!」

まみ「あら…?」

さやか「まみさん、偶然ですね!」

まみ「さやか、何でここに?」

まどか「さやかちゃん早いよぉ!」

ほむら「…」

まみ「まどか、暁美さんも…」

さやか「私たち江戸を回ってる最中なんですよ」

まみ「そうだったの…でもこんな人気の無いところに来ても面白くないわよ?」フフッ

さやか「いやー、急にほむらが走りだしちゃって…」

ほむら「ごめんなさい…」

さやか「あはは、過ぎたことはもういいよ!」

ほむら「ありがとう…」

まみ「何かあったの?暁美さん」

ほむら「それは…」

ほむら(ほむ…何て言おうかしら…)

まどか「あっ、蝶々だ!」

さやか「あれ?ほんとだ、こんなところで珍しいね」

ほむら(蝶…そうだわ)

ほむら「そ、その…見慣れない蝶が飛んでたからつい追いかけちゃって…」

さやか「えっ?蝶々?」

ほむら「う、うん…」

まどか「そうなんだ!てぃひひ、ほむらちゃん可愛いね!」

ほむら「そ、そう?///」

まみ「うふふっ」

さやか「そういえば、まみさんはどうしてここに?」

まどか「そうだね」

まみ「え?それはね…」

ほむら(たしかマミは何をしているのか解らないのよね?)

まみ「えっと…」

ほむら(…明らかに怪しいわね)

さやか「どうしたんですか?」

まどか「?」

まみ(どうしようかしら…困ったわね…)

まみ(本当のことは言えないし…)

まみ「…」

まどか「まみさん?」

ほむら(訳あり、ってとこね…)

ほむら(でも悪いことをしているとは思えないし…ここは…)

ほむら「お、お腹すいたなあー」

さやか「えっ?さっきお団子食べたじゃん」

ほむら「そ、そうだけど…」

まどか「でももうすぐお昼だね」

まみ「な、なら家に帰ってお昼にしましょうか?」

さやか「まみさん、今日はもう大丈夫なんですか?」

まみ「ええ、今日はもう大丈夫よ」

まどか「てぃひひ、お昼ご飯は私が作るね!」

ほむら「ほむっ!それは楽しみだわ!」

まみ「じゃ、じゃあ帰りましょうか」

さやか「そうですね」

ほむら「まどかの手料理!」

まどか「てぃひひ、期待しすぎないでね?」

まみ(た、助かった…)

ほむら(苦労してるみたいだしね…昨日のお礼よ)

まみのいえ

さやか「ただいまーっ」

まみ「ただいま」

まどか「さっそく作るね!」

ほむら「ええ、楽しみだわ」

さやか「じゃあ私たちはお話でもしてよっか」

まみ「そうね」

ほむら「構わないわ」

さやか「ねね、ほむらのお話聞かせてよ!」

ほむら「私の?」

まみ「そうね、気になるわ」

ほむら「ほむ…」

ほむら(未来から来た…なんて言えないわよね)

さやか「わくわく」

ほむら「…私は、ずっと遠いところから来たわ」

まみ「ずっと遠い…?」

ほむら「ええ、そして辛いけど、楽しいところでもあったわ」

さやか「へえ…家族は?」

ほむら「家族は…」

ほむら(最後にお父さんとお母さんと会ったのは何いつだったかな…)

ほむら(魔法少女になってからは一人で行動してたから…ずっと会ってないな…)

ほむら「私の親は…生きてるけれど、訳あってずっと離ればなれ、なのよね…」

まみ「そう…なのね」

さやか「ほむら…」

ほむら「だから私はあなた達に出会えたことを感謝しているわ!」

さやか「私もだよ!」

まみ「そうよ、私たちは家族だわ!」

ほむら「ふふっ、ありがとう…うれしいわ」

ほむら(そう…ずっと…ずっと一人だった…)

ほむら(まどかとも、どんどん距離が離れて行ったし…)

ほむら「…」

まみ(暁美さん、悲しそうな顔をして…私たちがこれからは…!)

さやか「ならさ!ここで思いっきり楽しもうよ!」

まみ「そうね、私たちに遠慮なんていらないわ!本物の家族として接してちょうだい?」

ほむら「うん…ありがとう…!」

ほむら(家族…もう私には要らないものだと思っていたけど…)

ほむら(やっぱり…家族っていいわよね…)

ほむら(お父さん、お母さん元気にしてるかな…)

さやか「じゃあお昼食べたら新しい思いで作りしよっか!」

まみ「ええ!」

まどか「みんな、お昼できたよ!」

さやか「おっ、待ってました!」

まみ「今日は何なのかしら?」

まどか「てぃひひ、揚げ出し豆腐だよ!」

ほむら「わぁ…!」

まみ「まどかの揚げ出し豆腐はとっても美味しいのよ?」

さやか「うんうん!」

ほむら「ええ、とっても美味しそう!」

まどか「てぃひひ、照れるな…」

さやか「じゃあ食べよっか?」

まみ「ええ」

ほむら(まどかの手料理…)

ほむら「えへへ」ジュルリ

「いただきます!」

ほむら「ほむっ!ほむっ!」

さやか「うわぁ…凄い食べっぷり…」

まみ「本当にお腹が好いていたのね、ふふっ」

まどか「ゆっくり食べてね?おかわりあるから」

ほむら(まどかの手料理…まどかの手料理…!)ホムッホムッ

ほむら(最後にまどかの手料理食べたのは何時かしら…?)ホムッ

ほむら(そうとう前のループで、まどかといいところまでいったのよね)ホムッ

ほむら(あの時のオムライスいらいかしら…)ホム

ほむら(あの時のまどかも結局、魔女に…)

ほむら(まどか…)

ほむら「まどか…」ウルウル

まどか「えっ?」

さやか「な、なんで泣いてるのよ?」

まみ「涙がでるほど美味しかったの?」

まどか「てぃひひ、流石にそんなぁ」

ほむら「うん…まどかの手料理…美味しい…」

ほむら「美味しいよ…」グスッ

まどか「えっ…てぃひひ、照れるよぉ///」

さやか「ほむら…あんたは何処までまどかが好きなのよ…」

さやか(本当にこの前が初対面じゃないの?まさか?)

まみ「ふふっ、なんなら私の分もあげましょうか?」

ほむら「あっ…いえ、それは…」

まみ「遠慮は要らないわよ?」

ほむら「でも…ほら、マミは一家の大黒柱なんだし」

まどか「なら私のあげよっか?」

ほむら「まっまどかの…?」

ほむら(これは…まさかの間接キス…!?)

ほむら「…」

まどか「あっ…嫌、だったかな…?」

さやか「まっさかー、もうほむらの考えてることなんて大体わかるわ」

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら「えっ?」

まどか「いらない…かな?」

ほむら「いっ、いえ!食べたい!まどかのがいい!」

まどか「わ、私のがって///」

さやか「やっぱりねぇ」

まみ「あらあら」

ほむら「さあ!」

まどか「じ、じゃああげるね?」

ほむら「はい、お茶碗!」

まどか「…ほむらちゃん、お口あけて?」

ほむら「ほむ?」

ほむら(まさか…お口ってことは…)

まどか「いやかな?」

ほむら「いいえ!」ブンブン

まどか「な、なら…いくよ?」ドキドキ

ほむら「え、ええ…」ドキドキ

さやか「…」

まみ「…」

まどか「あ、あーん…///」

ほむら「あーん///」

ほむら「ほむっ!」

まどか「てぃひひ、ど、どうかな?///」

ほむら「ほむーん!」

ほむら(あぁ…江戸に天国はあったのね?)

まどか「美味しい?」

ほむら「ええ!美味しい!美味!デリシャス!ワンダフル!」

まどか「てぃひっ///」

さやか「で、でり…?」

まみ「わんだふる…?」

ほむら「ほむほむ…おいしい…///」ウットリ

まどか「てぃひひ///」

まみ「…ふふ」

さやか「私たちの家なのに、凄い場違いな感じがする…」

まどか「ほ、ほむらちゃん…」

ほむら「ほむほ…なに?」

まどか「わ、私もほむらちゃんに食べさせてもらったら嬉しいなって///」

ほむら「わ…私がまどかに…?」

ほむら「お、お安いご用よ!」

ほむら「まどか、あーん!///」

まどか「あ、あーん///」

さやか「…ねえ、まみさん?」

まみ「…ええ」

さやか「私たちは向こうで食べましょうか…」

まみ「そうね…」

さやか「…まどか、ほむら…越えちゃいけない線、考えなよ?」

まみ「ねえ、さやか…」

さやか「はい?」

まみ「あの二人…本当に何かあるのかしら?」

さやか「そうですね…絶対何かありますよ」

まみ「…これも円環の理の導きなのかしら…?」

さやか「え、えんかんの…?」

さやか(なに?まみさんまで分からない言葉を…)

さやか(わ、私が馬鹿なだけなのかな…?)

まみ「あっ、気にしないで?」

さやか「は、はい…」

まみ(でも…暁美さんが来てくれて、ますます明るくなったな…)

まみ(私も頑張りがいがあるわね)

まみ(うん、明日からも頑張らなきゃ!)

まみ(…今日は先を越されちゃったけど…)

まみ(負けるもんですか!)

さやか(はぁ…最初は面白かったけど、まさか女同士でね…)

さやか(別に悪いとは思わないけど…まどかもほむらもそろそろ元服だよ?)

さやか(嫁入りしてもおかしくないのに…大丈夫なのかな?)

さやか(まだ出会って数日…これは異常だよね?)

さやか(お互いに一目惚れ?)

さやか(それとも本当に前世で…?)

さやか(前世で結ばれてた、か…)

さやか(私も誰かと結ばれてたのかな…?)

さやか(恭介…だったらいいな)

さやか(なーんてね!)

さやか「うんうん、さやかちゃんに考え事は似合わないよ!」

まみ「さやか?」

ほむら(はあ…幸せだわ…)

ほむら(江戸時代のまどかも現代のまどかと同じくらい可愛い…!)

ほむら(いえ、もしかしたら現代のまどかよりも…?)

ほむら(そうよ、現代のまどかとは短時間でここまでの仲にはならなかった)

ほむら(まさか、私はこのまどかに出会うために江戸時代に?)

ほむら(もしかして…そうなのかしら…)

ほむら(まどかの先祖…まどかと瓜二つ…)

ほむら(かわいい!)

まどか「てぃひっ!」

まどか(ほむらちゃん、すごい笑顔だ…よかったよ)

まどか(ほむらちゃん…私がずっと夢の中で一緒にいた人…)

まどか(この前ほむらちゃんに助けられた時、私本当にびっくりしたよ!)

まどか(夢の中で出会った人が、目の前にいるんだもん!)

まどか(運命って…あるんだね)

まどか(だから思いきった行動沢山したけど…それにほむらちゃんも答えてくれて)

まどか(本当に嬉しいんだ!)

まどか(だから今こうしてほむらちゃんと一緒にいられて)

まどか(私はほんとに幸せだよ!)

まどか(女の子同士なんて…関係ないよ!)

ほむら(それにしても…髪の色以外は本当に瓜二つね)

ほむら(このまどかの生まれ変わりが、現代のまどかなのかしら…?)

ほむら(そうね、間違いないわ!)

ほむら(美樹さやかも、巴マミも佐倉杏子も…みんな生まれ変わりなのね)

ほむら(と言うことはみんなちゃんと子孫を残しているのね、よかったわ)

ほむら(…?)

ほむら(子孫を…残す?)

ほむら(そ、そうだわ…子孫と言うことは…みんな、け、結婚を…?)

ほむら(となると、みんな…まどかも子供を…結婚を…?)

ほむら(まどかと私は結ばれない…?)

ほむら「あ…あ…」ワナワナ

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

まどか「ほっ、ほむらちゃん!?」

まみ「暁美さんっ?」

さやか「ちょっと…どうしたの!?」

ほむら「いゃぁぁぁぁ…」

まどか「わっ、わからないよっ…」

まどか「ほむらちゃん大丈夫?」

ほむら「まどかぁ…」

まどか「大丈夫、大丈夫だから…」ダキッ

ほむら「まどかぁ…!」

複線は辻斬りの方で、レイプで孕むんだよ

 

ほむら「まどかぁ、行かないでぇ…」ダキッ

まどか「私はここにいるよ?ほむらちゃん!」ギュッ

ほむら「まどかぁ…まどかぁ…」

まどか「ほむらちゃん!ほむらちゃん!」

さやか「…なにがなんだか」

まみ「…あはは」

さやか「ほむらって…情緒不安定?」

 

まみ「うん…よくわかんないけど」

さやか「私たちが力にならないとね」

まみ「そうね…」

ほむら「まどか…」

まどか「ほむらちゃん…落ち着いた?」

ほむら「…うん」

まどか「…そっか、よかった」

さやか「よし、今日って花火大会があったよね?」

まみ「そうだったわね」

さやか「じゃあ見に行きませんか?」

まみ「そうね、思いで作り第一弾ね!」

ほむら「まどかぁ…」

まどか「ほむらちゃん…てぃひひ」

さやか「ねぇ、今日はみんなで花火を見に行くよ」

まどか「うん、わかったよ」

ほむら「はなび…?」

まみ「今日は江戸最後の花火大会なのよ」

まどか「てぃひひ、とっても綺麗なんだよ?」

ほむら「うん…わかった…」

まみ「ふふ、じゃあ私は準備をしておくわ」

さやか「私も手伝いますよ!」

まどか「まだ時間はあるね、それまで何しよっか?」

まみ「私とさやかは準備をしておくから、二人でお散歩でもしていたら?」

さやか「うん、行っといでよ」

まどか「そうだね、まだほむらちゃんこの辺りに詳しくないし、私が案内するね?」

ほむら「うん、お願い」

さやか「熱々なのも程ほどにしなよ?」

まどか「う、うん///」

ほむら「まどか///」

まどか「じゃあ行こ?」

ほむら「うん」

まみ「いってらっしゃい」

さやか「一線越えるなよー」

まどか「ほむらちゃん、とっておきの場所に連れていってあげるね?」

ほむら「とっておきの?」

まどか「うん、さやかちゃんもまみさんも知らないところだよ?」

まどか「私と、ほむらちゃんだけの特別な場所だよ?てぃひっ!」

ほむら「私とまどかだけの、特別な場所…///」

まどか「じゃあ行こ?」

ほむら「うん!」

まどか「ほむらちゃん」テツナギ

ほむら「あっ…///」

まどか「てぃひひ、これで離ればなれにならないね?」

ほむら「う、うん///」

まどか「さぁ、こっちだよ?」

ほむら「うん!」

まどか「ちょっと外れのところだから道が狭くなるよ?」

ほむら「大丈夫…まどかが手を握っててくれるから///」

まどか「うん…そうだね///」

ほむら「ふふっ///」

まどか「てぃひひ///」

まどか「さっきから話してばっかりで中々進まないね」

ほむら「そうね、急ぎましょうか?」

まどか「うん!」

さやか「まみさん、まみさん」

まみ「なあに?」

さやか「まみさんは…生まれ変わりって信じますか?」

まみ「生まれ変わり…?」

さやか「はい、私…まどかとほむらは絶対何か関係があると思うんです」

まみ「そうね…」

さやか「私は昔からまどかと遊んで…一緒にいたけど、ほむらのことは見たことも聞いたこともなかった」

さやか「だからまどかも、ほむらのことは知らなかったはず…なのに」

まみ「あの仲の良さだもんね」

さやか「一目惚れや、気が合うとか…そんなんじゃないんですよ」

さやか「まどかがあんなに楽しそうにしてるの、久々ですし」

まみ「そうね…まどか、いつも何処かに陰りがあったものね」

さやか「だから、まどかの笑顔を取り戻したのはほむらなんですよね」

まみ「ええ…」

まみ「生まれ変わり、ね…」

まみ「うん…二人はどこかで結ばれてたのかもしれないわね」

さやか「ですよね、生まれ変わりかぁ…」

さやか「私たちの立場がないよ、まったく…」

まみ「ふふ、そんなこと言わな…」

まみ(この感じ…まさか…!)

さやか「まみさん?」

まみ「さやか、ごめんなさい…私少し用事ができたの」

さやか「へ?」

まみ「直ぐに帰ってくるから、ここで待ってて?」

さやか「え…?」

まみ「お願いね?」ダッ

さやか「あ…まみさん…」

さやか「…行っちゃった」

さやか(…何でかな?すごく嫌な予感がする…)

さやか「…まみさん!」

「おい、お前らは今の言葉が聞こえたか?」

「聞こえたぞ」

「ちゃんと言ったな」

「俺の耳にもしかと受け止めた」
「ああ、先日の女を見つけた」

「この前の仮は返さないとな」

「腕がなるぜ」

「刀の錆びにしてやるぜ」

ほむら(薄気味悪いところね…)

まどか「ごめんね?ここが近道なんだ?」

ほむら「ううん、大丈夫よ?」

まどか「ありがとう…でも、急ごうね?」

ほむら「ええ、そうね!」

「おい、嬢ちゃん」

「おらっまた出るぞ!」ビュッビュッ

まどか「もうやめて…妊娠しちゃうよぉ…んあっ」

ほむら「まどかぁ…あんっ…」

まみ「間に合わなかった…」

まどか「えっ?」

「おうそこの西洋かぶれの嬢ちゃん」

ほむら「あなたは…!」

ほむら(この前の辻斬り…?)

「へへ…この前の仮は返さないとな」チャキッ

まどか「ひっ」

ほむら「まどか!」

ほむら(変身して…でもまどかにバレてしまう…)

ほむら(でも…!)

ほむら(ソウルジェムを!)バッ

「おらっ!」バンッ

ほむら「きゃっ?」パタッ

ほむら(な…他にも…油断してた…!)

ほむら(魔女なら…使い魔ならこんなことは…)

「なんだこの玉ころは?」

ほむら(あっ…ソウルジェムが)

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかっ!」

「今日は鉄砲を持ってないみたいだな」チャッ

ほむら「くっ…!」

「へへ、よくみたらお前餓鬼だがなかなか美人じゃねぇか」

ほむら「…」キッ

「可愛い顔でそんなに睨んでも恐くないぞ?」

まどか「ほむらちゃんっ!ほむらちゃんっ!」

「こっちの嬢ちゃんは可愛いな」

「なあ、殺すのは惜しくないか?」

「そうだな…へへ」

まどか「ぃゃ…」

ほむら「まどかっ!」

「じゃあ、くっちまうか?」

「そうするか」

まどか「ぃゃ…ぃゃぁ…」

ほむら「まって!私が!私が変わりになるから!まどかは!まどかだけは!」

15でねえやは嫁に行きって言うけど江戸時代でも通る?

まどか「ほむら…ちゃん…?」

ほむら「まどか、大丈夫だから…大丈夫だから…」

「友達おもいだのぉー」

「そういうならこっちの美人さんからいくか」

まどか「ほむらちゃんっ!」

ほむら「大丈夫よ…」

まどか「ほむらちゃんっ!!!」

「はいはい、じゃあ今からいいことしようか」

「離せ」ザッ

ほむら「?」

「なんだ?」

「…その子達を離せ」

「あぁ?なんだてめぇは?」

「餓鬼が調子に乗ってんじゃねぇよ」

「離せって言ってるんだ」

「ああ?うるせえな…殺せ」

「ったく、黙ってみてりゃいいのによ」チャキッ

けしからん時代やで…

「死ねぇっ!」

「…!」ザシュ

「ぐあああああぁ」

「ふん、汚ぇ悲鳴だな」

「あぁああぁぁぁ!手が…手がぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ほむら「あ…ぁ」

まどか「ひっ…」

ほむら「まどか!見ちゃ駄目!」

「な…お、おい!」

「手がぁぁぁぁぁぁ」

「聞こえなかったのか?離せっていたんだ…」

「糞…なんだこの餓鬼…?」チャキッ

「殺す!」チャキッ

ほむら「まどかっ!」ダキッ

まどか「ぅぁ…」ブルブル

「今すぐ立ち去れ、無駄な殺しはしたくない」

「…ん?お、おいっ!?」

「ど、どうした!?」

「こいつ…京都で聞いたこともあるぞ…!?」

「京都だぁ」

「早く立ち去れ」ギンッ

「あ…紅い髪に…左頬の傷…!」

「あぁ?」

「早く立ち去れと言っているんだ」

今度は剣心かw

「ひ…ひ…!」

「なに言ってんだ!ここは江戸だろうが!」

「…!」スチャ

「人斬り…抜刀斎!」

「はぁ?」

「何をしてるんだ、早く立ち去れと言ってるだろう」

まどか「ぅぅぅ…」ブルブル

ほむら「まどかぁ…!」ギュッ

「人斬りだか何だか知らねぇ!邪魔する奴は殺す!」

「お、おい!やめろ!」

「死ねぇぇぇ!」ブンッ

「な…消えた…?」

「う、上だ!」

「な…!」ザシュ

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「…飛天御剣流…龍槌閃」

「くっ…な、ならこいつらを…!」

まどか「きゃぁっ!」

ほむら「まどかっ!」

「…!」

「へへ…こっちに来てみろ…こいつらを殺すぞ」

「…土龍閃!」ザシュ

「な…め、目が…目がぁぁぁぁ!」パッ

「…」シュン

まどか「うぅぅぅ…」

ほむら「…っ!」

「…大丈夫か?」

まどか「うっ…うぅぅ…」

ほむら「…は、はい…」

「ひっ…ひぃぃっ…!」

「ば…ばけもの…!」

「わ…悪かった…悪かったから助けてくれ…!」

「…散れ」ギロッ

「うわぁぁぁぁぁぁぁ」ダダダダッ

「…」

まどか「はぁ…はぁ…」

ほむら「あ…ありがとうございます…!」

「…いや、俺は飛天御剣流の理にしたがっただけだ」

「…それよりも怪我はないか?」

ほむら「わ、私は大丈夫…!」

まどか「はぁっ…はぁっ…!」

ほむら「まどか…?」

まどか「はぁっ…はぁっ」

ほむら「まどか!まどか!」

まどか「ほっ…ほむら…ちゃん…!」

ほむら「大丈夫…もう大丈夫よ…!」

「…この辺りは危ない、君たちはもう帰ったほうがいい」

ほむら「は、はい!」

まどか「…」ペタン

「…腰が抜けたか」

ほむら「まどか…大丈夫!?」

まどか「怪我は…ないけど…た、立てないよ…」

(俺はあまり目立つ訳には…しかし)

「…なら俺の背中に」

ほむら「まどか…」

まどか「…はい」オンブ

「よし、なら帰ろう…君、道を教えてくれないか?」

ほむら「は…はい」

ほむら(ソウルジェムは…あった!)

ほむら「…」ホッ

「…行くぞ」

ほむら「こ、こっちです…」

まどか「あ、ありがとうございます…!」

「…気にするな」

ほむら「あ、あなたが助けてくれなかったら私は…」

「…最近ああいう連中が増えている、次はないかもしれない」

ほむら「…」

「…どうして女二人であんな場所にいたかは聞かないが」

まどか「…」

「もう、やめた方がいい、危険だ」

ほむら「…はい」

まどか「…」

「わかれば…いいんだ」

ほむら「…」

ほむら(私が…私がもっとしっかりしていれば…まどかは…)

ほむら(私のせいだ…まどかは悪くない…)

ほむら(…私が…早く変身していれば…守れたのに…)

「まだか?」

まどか「こ…この近くです」

「そうか…ここまで来れば大丈夫だろう」

「立てるか?」

まどか「は…はい」

ほむら「…」

「今度からは気を付けるんだ、俺はここで…」

まどか「あ、あの…!」

「ん?」

まどか「な、…お名前を…教えてくれませんか?」

「…名前」

(俺は人斬り抜刀斎…名のるような名は…)

まどか「はい…お願いします!」

「…緋村」

まどか「…ひむらさん」

まどか「ひむらさん!本当に…本当にありがとうございました!」

「…ああ、これからは気をつけるんだぞ」

ほむら「…」

「…君」

ほむら「…はい」

「君が、彼女を守ったんだ…」

ほむら「私が…?」

ヒムラチャン!!

ポタラチャン

さるったか

「ああ…」

ほむら「でも…」

「確かに奴等は俺が倒した」

ほむら「…」

「でも、彼女を守ったのは俺じゃない、君だ」

ほむら「え…?」

「君が彼女を庇っていたからこそ、俺は安心して斬ることができた」

「君は刀を持った男相手に彼女を守り続けた」

ほむら「…」

「…それは、とても勇気のいることだ、俺にはわかる」

(…俺もあの時…師匠に助けられなければ…)

ほむら「…」

「だから、君は自信を持っていい」

ほむら「自信を…」

「ああ、そしてそれからもその自信を忘れないでくれ」

ほむら「…」

「俺は両刃刀で奴等を倒した」

「君は君自身で彼女を守った」

ほむら「私がまどかを…守った…」

まどか「うん…ほむらちゃんがいなかったら…私」

「君は強い、俺にはできないことが君にはできた」

「俺は…まだ刀を振ることでしか人を助けることはできない…」

「刀に頼ることしかできない…」

「だから俺もいつかは…刀を振らずに、自分の力で人を助けたいと思う」

まどか「ひむらさん…」

「俺と君は、似ているのかもしれないな」

ほむら「私が…似てる?」

「ああ」

「俺は…また京都へ向かう」

まどか「京都へ…?」

「まだ俺は刀に頼るしかない…でも」

「いつか…誰もが刀に、力に頼らずに平和に暮らせる世の中をつくりたい」

「そして、君たちにはその平和な世の中で…未来で生きていてほしい」

ほむら「未来…!」

「ああ…君を見て改めてそれを感じたんだ」

ほむら「私を…」

「君、名前は…?」

ほむら「…ほむら」


「ほむら…ふふ、やはり俺と君は似ているな」

「では俺はここで失礼する…」

ほむら「…ひむらさん!」

「…」

ほむら「ありがとうございました!」

「…こちらこそ」

まどか「…ひむらさん…良い人だったね」

ほむら「…ええ!」

まどか「てぃひひ…ひむらさんとほむらちゃん…似てるかも」

ほむら「…」

まどか「二人がいなきゃ、私は今ごろ…」

まどか「い…いま…ごろ…」

まどか「ぐすっ…ひっく…」

ほむら「まどか…」

まどか「こわかったよ…こわかったよぅ…」

ほむら「…」ギュッ

まどか「うっ…うぅっ…」

ほむら「…大丈夫」

ほむら「まどかは私が…私が絶対に…」

ほむら「私がまどかを守るから…!」

ほむら(もう迷わない…!)

ほむら「天翔龍閃!!!」

まどか「終の秘剣!カグヅチ!!」

ほむら「アァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

まどか「シャァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

こうですか?

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「だから帰ろう…私たちの家に…!」

まどか「…うん!」

ほむら(もう私は迷わない…)

ほむら(絶対にまどかを守ってみせる…)

ほむら(絶対に…!絶対に…!)

一方

まみ「はぁ…はぁ…」

使い魔「アハハハハ」

まみ「こ、こんなに沢山使い魔がいたなんて…どうして?」

まみ「きゃぁっ!」

まみ「…はぁ…はぁ!」

まみ(負けない…負けるわけにはいかない…)

まみ(私が皆を…家族を守るんだから…!)

まみ「はぁ…はぁ…」

まみ(数が…多すぎる…)

まみ(もう…これで…!)

まみ「終の秘銃…」フラッ

まみ「はぁ…はぁ…」

まみ(だ…駄目…無理をしすぎたかしら…)

まみ(みんな…!)

杏子「使い魔相手になにやってんだよ、まみ」

まみ「…杏子」

杏子「ったく…使い魔はほっとけって言っただろ?」

杏子「まあ見てらんないから加勢してやるけど…さ!」ズバッ

杏子「よっ!はっ!とぅ!でやぁぁぁっ!」

使い魔「ウワァァァァァァ」

杏子「っと…こんなもんかな」

まみ「…」

まみ「…ありがとう、助かったわ」

杏子「何無理してあんなに使い魔倒すんだよ?種だってのにさ」

まみ「私は…」

杏子「みんなを守りたい…だろ?はいはい、それは聞き飽きたよ」

まみ「でも私は…!」

杏子「まっ、お前はそれでいいよ、でも私は違うからな」

まみ「…」

杏子「じゃあ私は帰るわ、今日助けたのは偶々だから、たまたま」

まみ「…杏子」

杏子「じゃあな!」

まみ「私は…私は…!」

まみ「みんなを守らなきゃ…いけないのよ…」

今から9時までバイトです
授業中は隠れて書けたけど、流石にバイトは無理だ
保守をお願いします

るろ剣の流れで終の秘銃ときましたか

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

ほしゅ

保守

ほし

落ちたかと思ったがそんなことはなかった

保守ありがとうございます
あと30分くらいで再開します

ちなみにこの前6分で落ちたから保守はかなりありがたいです

さやか「…」ゴロゴロ

さやか「…」パタパタ

さやか「…」

さやか「ひま」

さやか「あーっ!何で私だけ一人なんだよー!」

さやか「まどか達もまみさんも帰ってこないし…」

さやか「恭介…元気にしてるかな…?」

さやか「突然京都なんて行っちゃうんだから…」

さやか「…はぁ」

さやか「恭介が元気ならそれでいいんだけどね…」

さやか「…」

さやか「…」

さやか「あーっ!もう!そろそろ帰ってきてよ!」

さやか「ぶー!」

さやか「…まみさん、大丈夫かな?」

さやか「まみさん…何してるんだろ」

さやか「そろそろ教えてくれたっていいのにな」

さやか「そんなに私たちに知られたくないことなんて…」

さやか「まさか…?」

さやか「いや、まみさんに限ってそれはないよね…?」

ガラッ

さやか「ん?」

まどか「…」

ほむら「…ただいま」

さやか「あっ、あんた達帰ってきたんだ!」

さやか「もう!さやかちゃんは暇すぎて死ぬところだったんだからね!」

さやか「全く!私の身にもなってよ!」

まどか「…」

ほむら「まどか…」

さやか「え?」

さやか「ちょ…!ま、まどか!服がボロボロじゃない!」

まどか「…さやかちゃん」

さやか「ほむら!何があったの!?」

ほむら「…ごめんなさい、私がついていながら…」

さやか「な…!あんたもボロボロに…!?」

ほむら「…後で理由は話すから、とりあえず今はまどかを寝かせてあげて」

さやか「…う、うん!二人の着替え持ってくる!」

ほむら「まどか…」

ほむら(やっぱり…心の傷は深いようね…)

ほむら(無理もないわ…ついさっきまであんな…)

ほむら(私が…傷を癒さなきゃ…)

ほむら(私が…しっかりしなきゃ…!)

さやか「着替え、持ってきたよ!」

ほむら「ありがとう…まどか、着れる?」

まどか「…うん」

ほむら「じゃあ私も…」

さやか「み、水!水持ってくるから!」

まどか「…着替えたよ」

ほむら「…ええ」

まどか「…ほむらちゃん、私疲れちゃった…眠ってもいいかな?」

ほむら「ええ、今お布団敷くから」

まどか「ほむらちゃん…側にいてくれる?」

ほむら「もちろんよ!」

ほむら「ほら、まどか」

まどか「うん…」

ほむら「まどか…本当に大丈夫?」

まどか「大丈夫…ほむらちゃんが守ってくれたから」

まどか「でも、家に帰って安心したら…また怖くなっちゃったんだ…」

ほむら「まどか…」

まどか「だから…今はずっと側にいてくれないかな?」

ほむら「ええ、今だけじゃなく、ずっと側にいるわ!」

まどか「…てぃひひ」

さやか「は、はい!お水!」

ほむら「ありがとう、さやか」

さやか「いいって…それより…」

さやか「いや…今はいいわ」

ほむら「…助かるわ」

まどか「ほむらちゃん…横に…一緒に寝てもいい?」

ほむら「ええ…」

まどか「…ありがと」

ほむぅ・・・

ほむら「まどか…」ギュッ

まどか「ほむらちゃん…」ポロポロ

ほむら「…」

さやか「まどか…」

ほむら(なんとかして心の傷を癒さないと…)

ほむら(でも…どうすればいいの…?)

まどか「…」ポロポロ

支援

まどか「…すぅ…すぅ」

さやか「寝ちゃった…」

ほむら「疲れが溜まってたのよ…」

さやか「…ねえ、ほむら」

ほむら「…」

さやか「何が…あったかは…あえて聞かないよ」

ほむら「さやか…」

さやか「ほむら、あんただって…相当疲れてるわよ?」

ほむら「私は…そんな…」

さやか「…ここは私たちの家なんだし、無理しなくていいわ」

ほむら「私は…大丈夫だから…」

さやか「ほむら…無理しないでよ」

ほむら「本当に大丈夫…大丈夫だから…」

さやか「…ほむら、今あんたがどんな顔してるかわかる?」

ほむら「え…?」

さやか「目に一杯涙を溜めて…何で泣かないのか不思議なくらいに…」

ほむら「涙…私が…?」

さやか「ほら…やっぱり気づいてないじゃない」

ほむら「私は…!」

さやか「ほむら…あんたの表情はまどかより…ずっと辛そうだよ」

ほむら「つ…らそう…?」

さやか「うん…ほむら、あんたは自分に無理してるって、気づいてないのよ」

ほむら「…」

さやか「服だって、あんたのほうがボロボロだよ…」

さやか「ほむら…まどかの身代わりになったんじゃないの?」

ほむら「それは…」

さやか「ほむら…ありがとう」

ほむら「え?」

さやか「まどかを守ってくれてありがとう…!」

ほむら「…私は」

さやか「ほむら…あんたも私たちと同い年なんだよ?女の子なんだよ?」

さやか「無理しなくても…我慢しなくてもいいんだよ?」

ほむら「…」ブルブル

さやか「だからさ…今だけは…楽になっていいんだよ?」

ほむら「私は…」

ほむら(本当は…すごく…すごく怖かった…)

ほむら(ソウルジェムを取られて…変身もできないで…)

ほむら(目の前でまどかが…まどかが…)

ほむら(そして私も…)

ほむら(怖いことには馴れたって…死ぬのは怖くないって…)

ほむら(そう思ってたのに…)

ほむら(怖くて怖くて仕方がなかった…)

ほむら(でも…まどかを守らないと…って…思ったから)

ほむら(まどかを助けなきゃ…まどかの為ならって…思ったけど)

ほむら(怖かった)

ほむら「…った…」

さやか「…」

ほむら「こわ…かった…」ポロポロ
さやか「…ほむら」ギュッ

ほむら「こわかった…こわかったよ…」

ほむら「うぅあぁぁぁぁあぁあぁあぁぁん」

さやか「…頑張ったんだね、ほむら…!」

ほむら「すぅすぅ」

まどか「すぅすぅ」

さやか「あれからずっと…ほむら泣いてたな…」

さやか「…まどか、あんたは幸せものだよ、こんなにまどかの為に頑張ってくれる人がいるんだから」

さやか「私には…いてくれるのかな?」

さやか「…恭介」

さやか「…考えてもしかたがないよね」

さやか「よっし!花火でも見て元気だそう!」

さやか「って言いたいけど、それどころじゃないな」

さやか「うーん…この辺りでも見ることはできるけど…」

さやか「とりあえず、まみさんが帰らない内にはねぇ」

さやか「…あれ」

さやか「…まみさん?」

さやか「まみさん…まだ帰ってきてないの?」

さやか「何時もなら…帰ってきてる時間なのに…」

さやか「そんな…まみさんに何か…?」

まみ「…どうしよう…今月分の目標値に届かないよ」

まみ「私が頑張らなきゃいけないのに…!」

QB「やあ、まみ」

まみ「あっ…きゅ…久兵衛…」

QB「今月分の目標、無理みたいだね」

まみ「まっ、まだよ!まだ日にちは残ってるわ!」

QB「さあ、どうだか」

まみ「まだ私は戦える!」

QB「今日は君を陰から見てたんだ」

QB「使い魔相手にあんなに苦戦するなんてね」

QB「杏子が助けなければ今ごろ君は…」

まみ「そっ、そんなことないわ!」

QB「魔女にやられるなら兎も角…使い魔にやられるようじゃねぇ」

まみ「…っ!」

QB「まみが死ねば次は宣言通りさやかを君の後釜にさせてもらうよ」

まみ「そんなこと…絶対にさせない!」

まみ「さやかは…まどかは…私が守る!守ってみせる!」

QB「あの二人のことになると本当にムキになるよね」

まみ「私の大切な…大切な家族よ!」

QB「血も繋がってないその二人と家族?わけがわからないよ」

まみ「血は繋がってなくても…私たちは家族よ!」

QB「まあ僕は君がなんと思おうが構わないけどね」

QB「せいぜい使い魔に殺されないよう頑張ってよ」

まみ「…っ!」

QB「そうだな、今月の目標値…後一体魔女を倒したら達成にしてあげるよ」

まみ「えっ…?」

QB「次に現れる魔女…彼女を無事、倒せたらいつも通りに銭をあげる」

まみ「魔女を倒せばいいのね!?」

QB「ああ、悪くない話だと思うよ」

まみ「受けて立つわ!」

QB「でも途中で逃げたりしちゃ駄目だよ」

まみ「もちろんよ!」

QB「じゃあ頑張ってよ、僕はここらで帰らせてもらう」

まみ「ええ」

QB(まみ…なかなか絶望しない君が悪いんだ)

QB(何が偽りの家族の為に頑張る?わけがわからないよ)

QB(絶望しない魔法少女は邪魔だ、処理させてもらうよ)

QB(そして…まどか、君を…ふふふ)

まみ「…負けるもんですか!」

まみ「私が…家族を守るんだから…」

まみ「絶対に!」

まみ「…見ていてください、天の父上、母上」

まみ「今度こそ…今度こそ私が守って見せますから…!」

まみ「もう二度と…あの悲劇は繰り返さないから…!」

まみ「…もう日が暮れるわね…そろそろ帰らないと…」

まみ「ただいま!」

さやか「あっ!まみさん!」

まみ「遅くなってしまってごめんね?」

さやか「何かあったんですか?怪我とかないですか?」

さやか(まさか、まみさんまで…?)

まみ「ううん、何ともないわよ?ただ昔馴染みと話をしていただけよ」

さやか「そうだったんですか…よかった」

まみ「…もう、花火大会始まっちゃったわね」

さやか「…はい」

まみ「さやか、待っててくれたの?」

さやか「…はい」

まみ「そう…待たせてごめんね?」

さやか「いや…ここからも見れますし!」

まみ「ふふ、そうね…」

まみ「まどかと暁美さんは二人で行ったのかしら?」

さやか「いや…それが…」

まどか「すぅすぅ」

ほむら「すぅすぅ」

まみ「そう…そんなことが…」

さやか「はっきりとは聞きませんでしたけど、格好や態度で察しますよ…」

まみ「まどか…また、暁美さんに助けられたのね…」

さやか「ほむらも…相当無理してるみたいで…」

まみ「無理…」

さやか「はい、だからせめて家でくらい楽になってもいいよ、って…」

まみ(家でくらい楽になってもいいよ…か…)

まみ(私は…)

まみ(ううん…私が頑張らなきゃね!)

まみ「さやか、何か食べたいもの…ある?」

さやか「えっ?どうしたんですか?急に」

まみ「来月、四人で何か美味しいものを食べにいきましょう?」

さやか「美味しいものを…でも…お金は…?」

まみ「お金なら大丈夫よ、来月はちょっと余裕ができそうなの」

さやか「うーん…あっ、そう言えばまどかが『かすていら』を食べてみたいとか言ってたっけ…」


まみ「『かすていら』?…洋菓子ね!」

さやか「はい、たぶんそうっすよ!」

まみ「ふふ、ならみんなで食べに行きましょうね?」

さやか「はい!まどかも喜びますよ!」

まみ「『かすていら』…きっと美味しいわ!」

まみ(絶対に食べにいくわ…!)

まみ(私、さやか、まどか、暁美さん…四人で!)

まみ(みんなと笑顔で…食べるんだから!)

まどか「すぅすぅ」

まどか『てぃひひ!ほむらちゃん、待った?』

ほむら『いいえ、私も今来たところよ?』

まどか『ほんとかな?』ウェヒヒ

ほむら『じ、実は…この台詞、一回くらい言ってみたかったの…///』

まどか『ほむらちゃん、30分前から来てたもんね!』

ほむら『えっ?なんでそれを?』

まどか『実はね、1時間前からほむらちゃんが来るの待ってたんだ!』

ほむら『そ、そうなの?』

まどか『うん!ほむらちゃん毎回待ち合わせの30分前には来るって、マミさん達から聞いたんだ』

ほむら『もう…何を言ってるのよ、巴マミは…!』

まどか『てぃひひ!マミさん達が言ってたことは本当だったんだね?』

ほむら『だって…まどかを待たせちゃいけないし…』

まどか『ありがとう、ほむらちゃん!』

ほむら『そんな…///』

まどか『ほむらちゃん、顔が赤いよ?お熱があるのかな?』ウェヒヒ

ほむら『もぅ…からかわないでよ』

まどか『てぃひひ、ごめんね?』

ほむら『まどかじゃなかったら許さないわ』

まどか『ケーキ奢るからよるして?』

ほむら『ケーキ?』

まどか『うん!マミさんイチオシのケーキ屋さんが駅前にできたんだ!』

まどか『ほら、マミさんの写メだよ…美味しそうでしょ。』

ほむら『ほむ…美味しそうね』

まどか『じゃあ後で行こうね?』

ほむら『ええ、でも先に映画見に行こうね』

まどか『うん、楽しみだね!』

まどか「楽しみだね…ほむらちゃん」ムニャムニャ

まどか「ん…」パチッ

まどか「あっ…夢、だったんだ」

まどか「…またほむらちゃんと一緒にいる夢だったよ、てぃひひ」

ほむら「すぅすぅ」

まどか「でも…今はほむらちゃんは本当に…私の目の前にいてくれるんだもん」

まどか「私、幸せだよ…」

4円

まどか「…昨日のことは、もう…大丈夫だよ」

まどか「ほむらちゃんがいてくれるんだもん…!」

まどか「花火は…また今度…来年はほむらちゃんと二人で見たいなぁ」

ほむら「すぅすぅ」

まどか「ほむらちゃん…」

まどか「私の大切な人…」

まどか「私もほむらちゃんに守られてばっかりじゃ駄目だね!」

まどか「私も…ほむらちゃんを守れるようになりたい…!」

ほむら「すぅすぅ」

まどか「ほむらちゃんの寝顔…本当に私たちと同い年なんだね」

まどか「普通の女の子なのに…二回も守られちゃった」

まどか「今度何かあったら、私が守ってみせるよ!」

まどか「よっし!がんばるぞー!」

まどか「…」

まどか「なんだか…さやかちゃんみたいで恥ずかしいな…///」

さやか「さやかちゃんみたいで恥ずかしいだって…?」

まどか「さ…さやかちゃん…い、いたの?」

さやか「そりゃまあ…そうでしょ、私たちの家なんだから」

まどか「そ、そうだね」ウェヒヒ

さやか「それで…私の何が恥ずかしいのかな?」

まどか「え、えっとね?」

さやか「とにかく私を馬鹿にするやつわぁ…こうだぁーっ!」

まどか「てぃひひ!やっ、やめてよさやかちゃん!」

まみ「こら!まだ暁美さんが眠ってるのよ?」

さやか「あっ…そうだった」

まどか「てぃひひ…」

ほむら「ん…」

ほむら「まどかぁ…?」

まみ「ほら、起きちゃったじゃない!」

さやか「あ、あはは…」

まどか「ごめんね?ほむらちゃん」

ほむら「…よくわからないけど、まどかだから許すわ」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん!」

さやか「まどかは特別扱いだねぇ」

まみ「ふふ」

ほむら「もう…朝なのね…あのまま寝ちゃってたんだ」

ほむら(結局泣いちゃったけど、私の意思に代わりはないわ…)

ほむら(私がまどかを守る…!)
まみ「じゃあ私はそろそろ出かけるわね?」

さやか「いってらっしゃい!気を付けてくださいね!」

まみ「ええ!頑張るわ!」

まどか「いってらっしゃい、まみさん!」

ほむら「いってらっしゃい」

ほむら「…ねえ、さやか」

さやか「なに?」

ほむら「昨日はありがとう、おかげで楽になれたわ」

さやか「そっか、よかったよ!」

さやか「んじゃ、今日もさやかちゃん朝ごはん作っちゃいますからね!」

ほむら「ええ、お願いするわ」

まどか「私たちはお話してよっか」

ほむら「構わないわ」

まどか「てぃひひ、何のお話する?」

ほむら「ほむ…そうね、マミは毎朝この時間に出かけるの?」

まどか「そうだよ、昔からずっとこうなんだ」

まみ「…今日も回りに誰もいないわね?」

まみ「簪をはずして…」

まみ「魂の宝石!…変身」

まみ「今日も特訓よ…!」

まみ「久兵衛が言っていた魔女がいつ現れるかわからない以上、一刻も無駄にはできないわ」

まみ「燧石式洋式銃…私の武器」

まみ「とにかく火力で攻めるしかないわ…!」

まみ「終の秘銃…これをもっと強く…強くしなきゃ!」

まみ(これが効かなければ…私は…)

まみ「私は負けるわけにはいかない…!」

まみ「そうよ…魔女を倒して…みんなと一緒に…!」

まみ「はぁ…はぁ…!」

QB「…」

QB「まみ、焦っているようだね…仮にその戦い方を実戦ですれば」

QB「勝てる相手にも勝てないよ」

QB「まみ、今日が君の命日だ」

QB「やれやれ、君にはがっかりだよ」

QB「さっさと絶望すれば…そんな無駄な努力をする必要もないのにね」

QB「ほっといても負けるだろうけど…保険をかけておこうかな」

まみ「はぁっ…はぁっ…」

まみ「ま…まだまだ…」

QB「やあ、まみ」

まみ「久兵衛…?」

QB「頑張ってるじゃないか、関心したよ」

まみ「ええ…負けるわけにはいかないわ」

QB「凄い火力だ、一撃で粉砕できるんじゃないかな」

まみ「私の…とっておきだからね」

QB「たしかに今まで何度もその技で倒してきた…直撃すれば間違いなく勝つ技だ」

QB「本体に直撃すれば…ね」

まみ「当ててみせるわよ!」

QB「その意気だよ、まみ」

まみ「ええ!」

QB「魔女を倒して、家族を守るんだ」

まみ「あなたに言われるまでもないわ!」

まみ「私が守ってみせる…さやかやまどかにはこんな思い絶対にさせない!」

まみ(暁美さんのことは久兵衛に言うべきじゃないわね…)

まみ「あの二人は…明るい未来を生きてほしいの」

まみ「魔女と戦う…死と隣り合わせの生活なんてさせない!」

まみ「久兵衛、約束して!」

まみ「私が全ての魔女を倒すから、私の家族には絶対に手をださないって!」

まみ「私が戦うから…!」

QB「ああ、構わないよ、約束する」

まみ「絶対よ!?」

QB「ああ」

QB(まみが戦ってる間…生きているうちはね)

QB(でも、君は今日死ぬんだよ…)

QB「じゃあ僕はここらで失礼させてもらうよ」

QB「僕が言うのもなんだけど、頑張ってね」

まみ「ええ!」

まみ「見てなさい…私がやっつける…やっつけてやるんだから…!」

QB(まみはこれでいいだろう)

QB「さて、杏子が助太刀したら困るからね、杏子の周辺にも魔女を出現させるよう手配しておくか」

ほむら「ごちそうさまでした、美味しかったわ、さやか」

さやか「そりゃ当然!さやかちゃんの手料理だからね!」

まどか「てぃひひ!」

ほむら「ふふっ」

さやか「さーて、今日は何しよっかな」

まどか「今日こそほむらちゃんを江戸の街を案内しようよ!」

さやか「そういえばちゃんと出来なかったね、ほむらはそれでいい?」

ほむら「うん」

さやか「じゃあ早速出掛けよっか!」

まどか「善は急げ!だね」ウェヒヒ

ほむら「ふふ、そうね」

さやか「んじゃ戸締まりして…」

まどか「しゅっぱーつ!」

さやか「あっ、私が言おうと思ったのに!」

まどか「てぃひひ!」

ほむら「今日は一段と元気ね」フフッ

杏子「家族を守る、ねぇ…」

杏子「まみの奴、なんで他人なんかの為に頑張ってんだか」

杏子「自分の為に使うもんだろ…普通」

杏子「家族ねぇ…」

杏子「親父は隠れキリシタンだったから殺されたんだよな♪」

杏子「意味わかんねぇよな…ったく」

杏子「まっ、家族のいない私にはまみの気持ちなんてわかりたくもないね!」

うわぁぁぁぁぁぁぁ

×杏子「親父は隠れキリシタンだったから殺されたんだよな♪」

○杏子「親父は隠れキリシタンだったから殺されたんだよな…」

杏子「…」

杏子(私があんな願いしなきゃ…バレなかったんだよな…)

杏子「…家族、私の家族は私だけだ…」

杏子「だから自分の為に使って何が悪いってんだよ」

杏子「私は間違ってなんかない…よな」

杏子「そうだろ…?」

まみ「はぁっ…はぁっ…はぁっ」

まみ「さ、流石に疲れたな…今日はもう止めにしようかしら…」

まみ「駄目…私は負けるわけには…!」

まみ「まだ…できる…やれる…!」フラフラ

まみ「一の秘銃…雷!」

まみ「二の秘銃…惨!」

まみ「終の秘銃…咬!」

まみ「これが…これが効かなかったら…」

まみ「私は勝てないんだから…」

まみ「だから…強くするしかないじゃない!」

まみ「はぁはぁ…ぜぇっ…ぜぇっ!」

まみ「け…けほっけほっ!」

まみ「うううう…!」ヨロヨロ

QB「さて、そろそろ頃合いかな」

QB「魔女が二ヶ所に同時出現…」

QB「これで杏子とまみは共闘できない」

QB「杏子は負けはしないだろうね、それに彼女は利用価値がある」

QB「まみはあの様子じゃ勝てないね、まみ自体は有力な魔法少女だけど」

QB「今のまみは無理をしすぎだ…良くて善戦程度だろう」

QB「ふふ…」

QB「さあ、開幕だ」

まどか「ねっ?江戸はすごいでしょ!」

ほむら「ええ、とっても綺麗」

ほむら(現代とは何もかも違うわね)

ほむら(でも何故かしら…優しい感じがするわ)

さやか「じゃあさ、次はあっ…」

まどか「あっ?」

ほむら「?」ホムッ

さやか「…!」

まどか「さやかちゃん、どうしたの?」

さやか「ご、ごめん…私ちょっと行くとこできたわ」

ほむら「行くとこ?」

さやか「うん、だからさ…二人で回っててよ、先に帰ってもいいからさ」

まどか「私はいいけど…」

さやか「じゃ、私はこっちだから!」ダッ

ほむら「どうしたのかしら?」

さやか「見間違えるわけないよ…恭介だ!」

さやか「恭介が江戸に帰ってきたんだ!」

さやか「たしかこの辺りに…」キョロキョロ

さやか「あれ…?何処に行ったのかな?」

さやか「この近くにいるはずなんだけど…」

さやか「とにかく探さなきゃ!」

まどか「ほむらちゃん、どうする?」

ほむら「そうねぇ…」

「おっ、そこに居るんはこないだの嬢ちゃんやか?」

まどか「あっ!」

ほむら「?」

「病気ははや治ったかえ?」

ほむら「ど、どなたかしら?」

まどか「ほむらちゃんが病気になった時に助けてくれたお侍さんだよ!」

「そうちや!元気そうでなりよりじゃ!」

ほむら「そうだったの…助けてくれてありがとうございました」

「がはは、礼ならこの嬢ちゃんとせんせぇにゆうてくれ、わしゃあ何もしちょらんぜよ!」

まどか「そんなことないです!すごく助かりました!」

「そうかえ?まあとにかく元気そうでなりよりじゃ!うんうん!」
ほむら「ふふっ」

ほむら「面白い人ね」

ほむら「そうだ、名前は何とおっしゃるのかしら?」

ほむら「機会があればお礼がしたいんです、よかったら教えてください」

「わしかえ?」

ほむら「はい」

「わしゃあ土佐の坂元龍馬じゃ!」

ほむら「坂元…龍馬…?」

まどか「そういえば龍馬さんって先生も言ってたよ」

ほむら「あの…坂元龍馬…?」

「あの…?あのかはどうか知らんが、わしの名前は坂本龍馬じゃき、覚えてとうせぇ」

ほむら「す、すごい…」

ほむら(学校で習ったわ…たしか坂本龍馬ってすごい人なのよね…)

ほむら(…何をしたかは忘れたけど、とにかく凄い人なんだわ!)

「ただの脱藩浪人じゃがの」

ほむら「へぇぇ…」ジロジロ

「?わしの顔に何かついちょる?」

ほむら「あっ…いえ」

まどか「変なほむらちゃん、てぃひひ!」

「それじゃ、わしは今から吉原に行くからの、さらばじゃ」ダッ

まどか「よ、吉原…///」

ほむら「吉原?」ホムッ

ほむら「まどか…本当にここは江戸時代なのね…!」

まどか「時代と言うか、江戸だよ?」

ほむら「うん…凄いわ…!」

まどか「?」

まどか(よっぽどの田舎だったのかな?)

ほむら「…ほむっ?」

まどか「どうしたの?」

まどか(でた、ほむっ)

ほむら(魔女の…結界が近くに…?)

ほむら(でも、まどかが…)

まみ「…はぁはぁ」

さやか『家でくらい楽になってもいいよ』

まみ「…今日はもう帰りましょう」

まみ「…今日はゆっくり休んで、また明日…」

まみ「えっ?」

まみ「この感じは…嘘でしょ?」

まみ「こ、こんなに早く…でも私が戦わないと…」ヨロッ

まみ「はっ、はっ」タタッ

杏子「ん…?」

杏子「ちっ…急に魔女がでやがったか…」

杏子「一仕事してくるかな」

杏子「…」

杏子「別に誰かの為に戦うんじゃない、私の為に戦うんだ…!」

杏子「私に家族は…もういない!」

杏子「よし、行くか!」

さやか「恭介…何処に行ったんだろ…」

さやか「見間違えかなぁ…でも、私が恭介を見間違えなんかするはずない」

さやか「うーん…こんな人気の少ないとこまで来ちゃったし…」

さやか「帰ろうかなぁ…」

まみ「はっ、はっ」タッタッ

さやか「あれ…まみさん…?」

さやか「あんなに急いで…どこに?」

ほむら「!」

ほむら(すぐ近くだわ…!)

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら(でも、まどかを巻き込む訳には…)

杏子「ごめん、ちょっとどいてくんない?」

ほむら「…杏子!」

まどか「この前の…」

杏子「ん?ああ、この前のやつか…」

杏子「偶然ってあ…!」

杏子(いや、偶然じゃないな…)

杏子「二度も結界の側で会うなんてさ、やっぱあんたら同業者だろ」

ほむら「それは…!」

まどか「え?」

杏子「片方は知らなさそうだけどさ…お前、魔法少女だろ?」

ほむら「…!」

まどか「え?まほうしょうじょ?」

ほむら「し、知らないわよ…」

杏子「何正体隠してんのさ、しらばっくれんなよ」

杏子「それと言っておくけど、この魔女は私の獲物だからな」

ほむら「それは…構わないけど」

杏子「種はあまってます、ってか」

ほむら「ええ…」

杏子「へぇ、魔女少女じゃないのに種はもってるんだ?」

ほむら「はっ…」

まどか「な、何を言ってるの?」

ほむら「まどか…」

杏子「黙りなら私が教えてやるよ、そいつは魔法少女だ」

まどか「え…?」

ほむら「…」

杏子「魔法少女なんて録なもんじゃない…あんまり関わらない方がいいぞ」

まどか「関わらない方が…いい…?」

ほむら(…もう隠し通せないわね)

ほむら「ええ、私は魔法少女よ」

杏子「やっぱりな」

まどか「何を言ってるの?わけわかんないよ!」

杏子「説明するより見た方がはやいだろ、結界に入ろうぜ」

ほむら「それは…できないわ」

杏子「一般人は巻き込みたくないってわけか」

ほむら「…そうよ、まどかに危険な目は合わせられないわ」

杏子「へぇ…でもさ、魔法少女は常に危険と隣り合わせじゃん?」

ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん?」

杏子「そんなんでそいつを守れるのかよ?できないだろ」

杏子「やっぱり魔法少女の力は自分の為に使うものなんだ」

杏子「まみみたいに家族の為になんていってる馬鹿なんていないさ」

ほむら「えっ…?」

まどか「まみさん…?」

杏子「ん?まみを知ってるのか?」

まどか「まみさんは…まみさんは、私たちの家族だよ!」

杏子「…なんだと?」

ほむら「マミを知っているの?」

杏子「…へえ、そういうことか」

杏子「まみのやつ、こいつらの為に戦ってるのか…」

まどか「まみさんが…」

ほむら「戦ってる…?」

杏子「お前ら何も知らないのかよ」

杏子「まみは魔法少女、しかも昔からな」

ほむら「!」

まどか「…え?」

杏子「昨日だって私が助けなきゃ死んでたね、まみ」

ほむら「なんですって?」

まどか「え…?え…?」

杏子「あいつは、いつ死んでもおかしくないね」

杏子「ボロボロなのに、みんなの為に家族の為に戦うとか言っちゃってさ」

さやか「勝手に後をつけちゃったけど…よかったかな?」

さやか「まみさん、さっきからそこにずっと立ってて何してるんだろ」

さやか「特に何もなさそうだけど…」

さやか「話しかけちゃおうかな…」



まみ「…ここね」

まみ「はぁ…はぁ…」

まみ(こいつを倒せば…)

まみ(でも…負けたらどうしよう…)

まみ(私が負けたら…さやかは…まどかは…)

まみ(それに…暁美さんも…)

まみ(だから、負けるわけにはいかない…勝たなきゃ…やっつけなきゃ…)

まみ「…変身」カッ

まみ「…行くわよ」

まみ「負けるもんですか…負けるもんですか…」

まみ「…」ゴクッ

まみ「私は…負けない…!」コツコツ

さやか「な…なに…今の…?」

さやか「まみさんが光って…いなくなった…」

さやか「たしかここで…」ズイッ

さやか「きゃぁぁっ!?」

さやか「え…なに…これ…?」

さやか「え、江戸にこんなところなんて…」

さやか「か、帰ろう…!」

さやか「…」

さやか「帰れない…?」

さやか「閉じ込められた…?」

さやか「そうだ…ま、まみさんを探せば…」

さやか「まみさん…いるよね…?」



QB「さて、まみの最期を見に来たよ」

QB「シャルロッツ…この魔女は一件弱そうだけど…」

QB「実はなかなかに強いよ、まみが勝てるかな?」

QB「ふふ」

まみ「…来る!」

シャルロッツ「…」

まみ「…?小さい魔女ね」

まみ(いけるわ!一気に倒してみせる!)

まみ「悪いけど、一気に決めさせて!」

まみ「一の秘銃・雷!」ダダダダダッ

シャルロッツ「…」ズババババ

まみ「よし…効いてるわね!」

さやか「何か向こうから音が…」

さやか「あれは…まみさん?」

さやか「ま、まみさんが銃で戦ってる…なんで?」

さやか「まみさん…?」ヘナヘナ

さやか「何を…してるの…?」ペタン

さやか(あの優しいまみさんが…どうして?)


QB「始まったね」

QB「はやり猪突猛進…それじゃ駄目だよ」

まみ「二の秘銃・惨!」ドガガガガガガガッ

シャルロッツ「…」ズババババ

まみ「よ、よし…全部当たってる!」

まみ「勝てる…!やっぱり練習の成果がでたんだわ!」

まみ「よし…!よしよし!」

まみ「これでみんなを…守ることができる!」

まみ「もう何も怖くない!」

まみ「終の秘銃・咬!」ドンッ

シャルロッツ「…!」ドカァァァァァァ

まみ「やった…!」

まみ(勝った…勝ったよ…!)

まみ(これで…まどかは、さやか、暁美さんは明るい未来を…)

まみ(みんなが笑顔でいられる世界が…!)

シャルロッツ「…」モゴモゴ

シャルロッツ「!!!」ズイッ

さやか「あっ!」

さやか(な…なにあの化け物…)

さやか(妖怪…?鬼…?お化け?)

さやか(と、とにかくあの化け物がまみさんに…!)

さやか(に、逃げて!まみさん!)


QB「ふふ、決まったね」

QB「やっぱり僕の予想通りだ…まみさよならだ」

QB「もうこれ以上見る必要もなさそうだ、杏子の元に行こう」

まみ「えっ?」

シャルロッツ「!!!」アーン

まみ「…!」

まみ(え?)

まみ(まさか…これが本体…?)

まみ(に、逃げなきゃ…)

まみ(駄目…体が鉛のように思い…動かない)

まみ(そんな…)

まみ(うそ…でしょ…)

まみ(うそよね…?私死ぬの…?)

まみ(あ、頭の中がぐるぐる回って…)

まみ(これが…走馬灯?)

まみ『父上…?母上…?』

まみ『そんな…嘘でしょ…?』

まみ『死んじゃいや!なんで?どうして!?』

まみ『私が…いけなかったの…私が言うことを聞かなかったから…?』

まみ『私に…私に力があればこんな…』

まみ『こんなのって…』

QB『君は力が欲しいのかい?』

まみ『あなたは…誰?』

QB『僕の名前は久兵衛!』

QB『僕と契約すれば、君の臨む力が手に入るよ!』

まみ『あなたと…契約すれば…願いがかなうの?』

QB『そうだよ!』

まみ『私は…私は家族を守る力が欲しい!こんなの嫌だ!』

まみ『私に…私に力があれば…!』

QB『つまり、家族を守る力が欲しいのかい?』

まみ『うん!』

QB『…契約は成立だ』

まみ『え…?何も…変わってなんか…』

QB『当たり前だよ、君の家族はいないじゃないか』

まみ『!?』

QB『てっきり親を生き返らせて欲しいと願うと思ったんだけどな』

まみ『あ…』

QB(まあ、気が動転しとるところを狙ったからね)

まみ『そんな、それじゃあ』

QB『でも、君には力があるよ!』

QB『これは、君の魂の宝石だよ』

まみ『これは…なに…?』

QB『念じてごらん?』

まみ『ねんじる…?』カッ

QB『それが、魔法少女の姿だ』

まみ『これは…』

QB『その力でみんなを守ることができるよ』

まみ『みんなを…守る…?』

QB『そう、君が守るんだ…』

まみ『守る…私が守る…』

QB(もう後は適当でいいや)

QB『その力で新しい仲間なり家族なりを作って、守ってあげればいいんじゃないかな?』

まみ『新しい…家族…』

QB『魔女と言う敵がいるんだ、そいつを倒してみんなを守るんだ』

まみ『魔女…?』

QB『そうだね、魔女を倒すごとにお金をあげるよ、それで暮らすといい』

QB(これで魔法少女に専念するだろうな)

まみ『わかった…私が守る…!』

QB(ちょろいね)

『かわいそうに…あの子達この前二人とも親を殺されたらしいわ』
『おっかねぇ時代だな』

『身よりもないそうでね…可哀想だよ』

『ならあんたが養ってやりなよ』

『いやだね、それとこれとは話は別だよ』

『だよな』

まどか『…』ブルブル

さやか『大丈夫…私がついてるから…』ブルブル

まみ『あの子達も…私と同じだわ…』

まみ『…新しい…家族…』

まみ『…よし!』

まみ『ねえ、あなたたち…』

さやか『なっ、何さ!』バッ

まどか『さやかちゃん…』

さやか『大丈夫…私が守るから』

まみ『…守る』

まみ『あなたたち…帰る家がないのよね?』

さやか『だ、だからなんなのさ!冷やかしは許さないよ!』

まどか『うぅ…』

まみ『私もね…?両親を亡くしたんだ…』

さやか『えっ…?』

まどか『あなた…も…?』

まみ『うん…だから、私もあなた達の気持ちがよくわかるわ』

さやか『なっ…!』

さやか『ど、同情なんていらないよ!』

まどか『さやかちゃん…』

まみ『ううん、違うの、私の言いたいことはね?』

まみ『私とあなた達で…新しい家族にならない?』

さやか『おはようございます!まみさん!』

まどか『てぃひひ、まみさん、おはようございます!』

まみ『ええ、おはよう』

さやか『今日は江戸一番の花火大会の日ですね!』

まみ『そうね、さやかずっと楽しみにしてたものね』

さやか『はい!』

まみ『ふふ、じゃあ三人で見にいきましょうか』

さやか『やったぁ!』

まどか『てぃひひ!』

まみ(さやか…まどか…ごめんなさい、あなた達を守ることができなかった…)

まみ(これからは暁美さんとの思いでも…たくさん…たくさん作りたかったのに…)

まみ(四人でかすていら食べて…四人で花火を見て…)

まみ(四人で…楽しく…)

さやか「まみさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」

バクッ

すみません、流石にもう無理だ…

明日も8時には再開するんで、保守お願いしします

保守ありがとうございました
今日は昨日ほど授業中に投下できないかもしれませんが
やれるだけやってみます

ほむら「マミが…魔法少女…」

ほむら(まさか…気づかなかった…)

まどか「家族の為に戦う…私たちの為に…?」

杏子「あぁ…でもさ、お前達は本当に家族なのか?」

杏子「どう見てもそうとは思えないけど」

まどか「…私たちは血は繋がってないけど…とっても大切な家族だよ!」

ほむら「ええ!」

杏子「はあ?血は繋がってないのに家族?」

杏子「まみと言いあんたらと言い…あたまおかしいんじゃないの?」

まどか「そんなことない!」

まどか「まみさんは、身よりのなかった私たちを助けてくれて…!」

まどか「一緒にいてくれて…一緒に笑ってくれて…!」

まどか「とっても大切な…大切な家族だもん!」

ほむら「…そうよ!」

杏子「…まあそこまで言うんだったらいいけどさ」

杏子「そのまみはあんたら家族を守るっていってボロボロになるまで戦ってるんだぜ?」

杏子「魔法少女も何も知らないあんたらのためにさ」

まどか「…!」

杏子「私には理解できないね…魔法少女がどんなものか見せてやるよ、ついてきな」

ほむら「まどか」

まどか「…うん、わかったよ」

ほむら「まどか!」

まどか「まみさんも、ほむらちゃんも戦ってるのに、私だけ逃げるなんてできないよ!」

ほむら「…まどか」

杏子「じゃあ行くぞ、あんたは変身しなよ、私もするからさ」

ほむら「…わかったわ」

「変身」カッ

まどか「!」

杏子「へえ…それがあんたの魔法少女姿ねぇ、変わった格好だな」

ほむら「…お互い様よ」

まどか「ほむらちゃん…その姿…」

ほむら「…」

まどか「最初に助けてくれた時と同じ姿…」

ほむら「ええ…これが私の魔法少女姿よ」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「…隠していてごめんなさい」

杏子「そんなことより、さっさと行くよ」

杏子「ほら、こっちだ」

まどか「…わかったよ」

ほむら「まどか…」

杏子「…ここが結界の中だ」

まどか「ヒッ…」

ほむら「まどか、大丈夫?」

まどか「…大丈夫だよ」

杏子「無駄な話をしている余裕はないぞ、直ぐに魔女が出てくる」
杏子「…魔女は私の獲物だ、あんたらはそこで指を加えて見ておきな」

まどか「…うん」

ほむら「わかったわ、それにまどかは必ず私が守る!」

杏子「魔女のお出ましだ」

グルトニート「…」

ほむら「あの魔女は…この時代にも…?」

まどか「…!」

まどか(蝶のお化け…?妖怪…?これが、魔女…)

グルトニート「…」

まどか(怖い…でも…逃げちゃだめだよ…!)

杏子「大したことはなさそうだな」

杏子「まっ、見てなよ、魔法少女がなんなのかをさ」

杏子「魔法は自分の為だけに使うってことを教えてやるから…さ!」ダンッ

まどか「…!」

ほむら「まどか」ギュッ

まどか「…ほむらちゃん」

ほむら「大丈夫、絶対に守るから!」

まどか「…うん」

まどか(ちゃんと見なきゃ…!)

さやか「まみさぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」

まみ「はっ…」

まみ(さやか…?)

まみ「!!」バッ

バクッ

まみ「~っ!」

シャルロッツ「?」

まみ「はぁ…はぁ…おしかったわね」

シャルロッツ「!」ドンッ

まみ「きゃぁっ!」ドシャア

まみ「くっ…」ヨロッ

さやか「まみさんっ!まみさんっ!」タタッ

まみ「さやか…どうしてここに…?」

さやか「まみさん…よかった…生きてた…!」ギュッ

まみ「さやか…」

さやか「私…私…」

まみ「私を心配して来てくれたのね…?」

さやか「は…はい!」

まみ「そう…ありがとう」

シャルロッツ「?」ジィーッ

まみ「でもね?」

まみ「あなたは、ここにいちゃいけないわ…」

さやか「そんな…でも…」

まみ「先に家に帰ってて?私もすぐに戻るから、ね」

さやか「まみさん…」

まみ「ふふ、今日の晩御飯は私が作るわね?楽しみに待ってて?」

さやか「…」

まみ「だから早く帰りなさい」

さやか「…嫌だ」

シャルロッツ「…」ジロジロ

まみ「…さやか!」

さやか「嫌だ!私も戦う!」

さやか「私もまみさんと一緒に戦う!」

まみ「駄目よ!」

さやか「嫌だ!」

まみ「さやか!」

さやか「まみさん一人になんてできないよ!…そうだ、まみさんの銃を貸してください!それで…」

シャルロッツ「…」ニタニタ

まみ「駄目よ!帰りなさい!」

さやか「やだ!やだよ!まみさん死んじゃうよ!」

まみ「私は死なないから!大丈夫だから!」

さやか「でも…!でも…!」

まみ「帰れって言ってるのがわからないの!?」

さやか「…」ビクッ

まみ「早く!早く帰りなさい!!」

さやか「…まみさん」

まみ「早く!早く買えってよ!!」

さやか「…まみさん、どうか死なないで…」トボトボ

まみ「…」

シャルロッツ「…」アーン

まみ「させない!」バァン

シャルロッツ「…」ドカアッ

まみ「さやかには指一本触れさせない!」

シャルロッツ「…」ニヤニヤ

まみ「私が命に変えても…守ってみせる!」

まみ「あなたは私が倒す!」

まみ(そうよ…負けるわけにはいかない!)

まみ「今度はさっきのようにはいかないわ!」

まみ「雷!惨!…咬!」ドガガガガッ

シャルロッツ「…」ドカァァァァァン

まみ「…」

シャルロッツ「!!!」ズイッ

まみ「くっ…!」

まみ(速い…!でも、口を避ければ…!)

シャルロッツ「…」ダンッ

まみ「っ!」バキッ

まみ(体当たりを…避けきれない…!)

まみ(このままじゃじり貧だわ…なら!)

まみ「終の秘銃・咬・改!」ドンッ

シャルロッツ「!?」ドカァァァァァン

まみ(これなら…!)

シャルロッツ「…」プスプス

まみ「よし…効いてるわ!」

まみ(このまま避けながら押しきれば…!)

シャルロッツ「!」ギロッ

まみ「!…くるわ」

まみ(口にさえ気をつければ…)」

シャルロッツ「!!」ギュンッ

まみ「…!?」

まみ(み、見えな…)

シャルロッツ「!!!」ダダダンッ

まみ(噛みつきじゃない…全力の体当たりを…?)

まみ「きゃあぁぁぁぁぁっ!」ドカァァァァァ

まみ「あうぅっっ!」ズサァァァッ

シャルロッツ「…」ニマァ

まみ「あ…ぁうっ…」ヨロッ

まみ「はぁっ…はぁっ…」フラフラ

まみ「…かはっ」ペタン

まみ(そんな…立てない…)

まみ(駄目…このままじゃ確実に私は…)

まみ(…駄目よ、弱気になっちゃ…こうなったら最後の手段を…)

まみ(これは…魔力をほぼ全て使うから…封印してたけど…もうこれに頼る他はないわ)

まみ(…この魔女を倒せても、魔力を使い果たしたら私は…)

まみ(…魔女になってしまうわ…)

まみ(でも…倒さなきゃ…守らなきゃ…)

まみ(私がみんなを…守るんだから!)

シャルロッツ「…」アーン

まみ「…」バッ

まみ(魔女になったら…杏子に倒してもらいたいな…)

まみ(彼女が私の意思を継いでくれれば…!)

まみ「…」スッ

シャルロッツ「?」

まみ「さやか…まどか…暁美さん…生まれ変わったら…またあなた達と会いたいな…!」

まみ「生まれ変わったら、いっぱいお話して…いっぱい食べて…いっぱい遊んで…いっぱい笑って…」

まみ「四人で一緒にいたい…!」

シャルロッツ「?」

まみ「魔女…覚悟しなさい…!」

まみ「これが私の…全力よ!」

シャルロッツ「…!」バッ

まみ「真の秘銃…!」キィィィィィン

まみ「九頭砲閃!!!」ドッカカァァァァァァァァッツ

さやか「まみさん…」

さやか「あんなこと言われても…やっぱり私…私…!」

さやか「まみさんを置いて逃げるなんてできないよ!」

さやか「あ…これは…まみさんの銃だ…」

さやか「吹き飛ばされてきたのかな…?」

さやか「まみさんごめん…私は…!」

キィィィィィン

ドッカカァァァァァァァァッツ

さやか「!?」

さやか「す、凄い音…ま、まみさん!」ダッ

シャルロッツ「」ボロボロ

まみ「はぁっ…!はぁっ…!」

まみ「…」パタン

まみ(…体に無理をしすぎてたからかしら…最大値の九頭砲閃を撃てなかった…)

シャルロッツ「…!」グラグラ

まみ(倒せなかった…最大値なら…無理しなかったら…倒せたのに…)

まみ(…私って…ほんと馬鹿…)

まみ(あ…魂の宝石が…どんどん黒くなって…)

まみ(私魔女になるんだ…)

シャルロッツ「…」ズイ

まみ(あ…魔女が…)

シャルロッツ「…」アングリ

まみ(…殺されるのが先か…魔女になるのが先か…)

まみ(魔女にはなりたくない…殺された方がましだわ…)

まみ(もう…なにもかんがえたくない…)

シャルロッツ「…」アーン

パンッ

シャルロッツ「…?」

さやか「まみさんから…まみさんから離れろ!」

さやか「お前なんか私がやっつけてやる!」

シャルロッツ「…」ニマァ

さやか「うっ…うわぁぁぁぁっ!」パンッパンッパンッ

さやか「まみさん!早く逃げて!」

まみ「…?」

まみ(このこえは…さやか…さやか…?)

まみ(さやか!)

さやか「まみさん!逃げて!早く!」

まみ(馬鹿…何をしているのよ…逃げなさいって言ったでしょ…)

まみ「…」

まみ(駄目…指一本動かせない…)

まみ(私はいいから…早く逃げて…さやか!)

さやか「うわぁぁぁぁっ!」パンッパンッ

さやか「どっか行ってよ!まみさんから離れてよ!」

シャルロッツ「…」ニマニマ

さやか「まみさん!まみさんっ!」

シャルロッツ「…」ズイッ

さやか「あ…っ!」

まみ(さやか!)

まみ(このままじゃさやかまで…!)

まみ(さやか…私の大切な家族…)

まみ(…魔女になってもいい)

まみ(…死んでもいい)

まみ(でも…さやかは…さやかだけは…!)

まみ(私が守る!)

まみ「うわああああああああ!!!!!」

まみ「さやか!!!!!!」ギュンッ

さやか「あ…あ…」

さやか(殺される…!)

さやか(まみさん…ごめんなさい…)

まみ「さやか!!!!!!!!」ドンッ

さやか「きゃっ!?」ドサッ

さやか「まみさん!?」

シャルロッツ「…」ブンッ

グシャッ

まみ「」

さやか「まみ…さん…?」

まみ「」

さやか(い、何時もの服に戻ってる…血、血が…)

さやか「まみさん…まみさん…?」

まみ「」

さやか「まみさん…返事をしてよ…目を開けてよ…」

シャルロッツ「…」ニヤニヤ

さやか「まみさんっ!まみさんっ!まみさぁぁぁぁんっ!」

さやか「おねがいっ!おねがいっだから!」

さやか「目を開けてよ!声を聞かせてよ!」

さやか「みんなで花火見るんでしょ!?みんなでかすていらを食べるんでしょ!?」

さやか「私が何でもするから…だから…だから…!」


さやか「私の命をあげるから…!私が変わりに死ぬから!」


ほむら「その必要はないわ」

さやか「ほむら…?」

まどか「さやかちゃんっ!」

さやか「まどかも…どうして?」

ほむら「マミ…!」

まどか「まみさん…やっぱり、駄目なの?」

ほむら「…」

まどか「まみさん…」

まみさん「まみ…さ…ん…」

なんたることか

×まみさん「まみ…さ…ん…」

○まどか「まみ…さ…ん…」

ほむら「いえ…まだ間に合うかもしれないわ」

まどか「ほんとっ?ほんとなのっ?」

ほむら(幸いソウルジェムは無事…黒く染まっているけど…)

ほむら「ええ」

さやか「大丈夫なの?まみさんは助かるの!?」

ほむら「…」

ほむら(でも…他人の体を魔法で治すには限界が…どうすれば…)

さやか「ねえ?まみさんは…まみさんは助かるの!?」

シャルロッツ「…」ニマニマ

さやか「…とにかく、こいつから逃げないと!」

ほむら「…まどか、さやか、マミを連れて離れていて…」

まどか「う、うん!」

さやか「ほむらは…ほむらはどうするのさ?」

シャルロッツ「…」ニタニタ

ほむら「こいつを倒すのは…私!」

さやか「えっ…な、何を!何を言ってるのよ!こいつは化け物なのよ!?」

ほむら「大丈夫、勝てるわ…マミが善戦してくれたおかげで、あいつももう弱っている…」

さやか「でも…!ほむらが…ほむらまで死んだら…私は!」

ほむら「…」

まどか「…さやかちゃん」

さやか「なによっ!?」

まどか「ほむらちゃんを…信じよう?」

ほむら「…私は死なない」

ほむら「私があなた達を守る!」

さやか「…ほむら」

まどか「大丈夫、ほむらちゃんは私たちを守ってくれるよ!」

さやか「…まどか」

ほむら「だから、私を信じて!」

さやか「…わかった!」

まどか「うん、まみさんを…」

さやか「うん!」

シャルロッツ「…」ニマニマ

ほむら「…余裕の表情、って感じかしら」

ほむら「…よくもマミを…あなたは許さない…!」

シャルロッツ「…」アーン

ほむら「…舐められたものね」

ほむら(武器は…まだ残ってる…すぐにケリをつけてやる!)

ほむら「かかってきなさい」

ほむら(あいつの口の中に爆弾を…!)スチャッ

シャルロッツ「!!!」ドンッ

ほむら「!?」

ほむら(は…速い…?)

ほむら「きゃぁっ!?」ドンッ

ほむら(しまった…爆弾が…)ドカァァァン

シャルロッツ「…」ニマニマ

ほむら「なにこいつ…?」

ほむら(強い…!)

ドカァァァン

まどか「きゃっ?」

さやか「何かが爆発した?」

まどか「ほむらちゃん!?」ダッ

さやか「ちょっと!まどか!?」

ほむら「くっ…」

ほむら(あまり爆発はない…無駄にはできないのに…)

ほむら(シャルロッテじゃないの…?こんなに強いなんて…)

シャルロッツ「…」ドンッ

ほむら「っち」シャッ

シャルロッツ「…」ブンッ

ほむら「っ!」シャッ

ほむら(さっきから高速体当たりばかり…わかっていれば避けるのは容易いけど…)

ほむら(やつの弱点は体内…だから口をあけた瞬間時間を停止させれば…なのに…)

ほむら(でもなかなか口をあけない…どうして…?)

シャルロッツ「…」ニマニマ

ほむら(まさか…こっちの作戦を見抜いて…?いや…そんなはずは…)

ほむら(とにかく一瞬の隙を…!)

まどか「ほむらちゃーん!」

ほむら「まどか?」

ほむら「まどか?まだいたの!?」

まどか「やっぱりほむらちゃんが心配で…」

シャルロッツ「…」ニヤッ

ほむら「心配はいらないわ!まどかは早く…」

まどか「!?」

まどか「ほむらちゃん!後ろ!」

ほむら「えっ?」

ガブッ

まどか「え…?」

まどか「ほむら…ちゃん…?」

まどか「嘘…だよね…?」

まどか「ほむら…」

シャルロッツ「?」ドカドカドカ

シャルロッツ「」ドカァァァン

ほむら(ぎりぎり…間に合ったわ)

ほむら「後は…本体だけね」スタッ

ほむら「早く見つけないと…」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「まどか、来ちゃ駄目だって言ったのに…」

まどか「ほむらちゃん!ほむらちゃん!」ダキッ

ほむら「まどか…」

ほむら(でも、まどかが無事でよかったわ…)

ほむら(シャルロッテの本体は小さな人形だったはず…ならこいつも別に本体があるはずなんだけれど…)

ほむら「本体は…」キョロキョロ

杏子「こいつのことか?」

ほむら「杏子…いつの間に?」

杏子「お前があのでっかい奴と戦ってる時にだよ」

杏子「せっかく久兵衛が私に獲物をくれたと思ったのにさ」

杏子「まみが死んだって聞いた途端、いきなり消えるんだもんな、あんたら」

ほむら「…」

杏子「まっあのでっかい奴を倒したのはあんただ、だからこいつの止めをさすのもあんただ」ヒョイ

ほむら「…」パンッ

ほむら「…なんで本体がわかったの?」

杏子「長年の勘ってやつだ」

杏子「別にあんたらを助けに来たわけでもないからな、勘違いすんなよ」

まどか「ほむらちゃん…杏子ちゃん…」

さやか「あいつは…あいつは倒したの?」

ほむら「…ええ」

さやか「なら早くまみさんを!まみさんを助けてよ!」

まみ「」

杏子「やっぱり…こいつ死んでるじゃねぇか!」

ほむら「…」

さやか「違う!まみさんは助かる!そうなんでしょ!?」

ほむら「…」

さやか「ねえ!ほむら!」

ほむら「やれるだけのことはやってみるわ…!」

ほむら(まずはグリーフシードで…)

ほむら(うん…やっぱりソウルジェムは無事ね!なら後はソウルジェムを…!)

杏子「おい…いまさらそれを浄化したって意味ないだろ?」

ほむら「いえ…こうすれば…!」

ほむら(マミの意識が回復さえすれば…後は魔法で…!)

まどか「まみさん…!」

さやか「早く目を開けてよ…!」

ほむら「マミ…?」

ほむら(なんで…?)

杏子「…あんまりこんな事は言いたくないけどさ」

さやか「まみさんっ!まみさんっ!」

杏子「あんたのしてる事は…無駄な努力ってやつだよ」

ほむら「なんで…?」

まどか「ほむらちゃん…まみさんは…まみさんは?」

QB「杏子の言う通りだ」

ほむら「…インキュベーター!」

QB「へえ、僕の正体を知っているんだね」

QB「さっきのやり取りでまさかとは思ってたけど、君は魔法少女だね…契約した覚えはないが」

ほむら「…!」

まどか「ねえ…どういうことなの…?」

さやか「まみさんっ!まみさんっ!」

QB「まみはまだ死んじゃいない、でも目を覚ますことはないよ」

ほむら「何が言いたいのよ…」

QB「まみは限界を越えて戦った、その代価は大きいものだった、と言えばわかるかな?」

QB「君はソウルジェムが魔法少女の本体だと知っているようだ…」

杏子「魔法少女の本体だと?なんだよ!そうるじぇむって奴は!」

QB「…だからマミの意識を回復させて、まみの魔力で体を治そうとしたんだろう?」

ほむら「…そうよ」

まみ「」

さやか「まみさんっ!目を開けてっ!」

まどか「まみさんっ!まみさんっ!」

QB「だけどね、まみは体が動かなくても、魔女化する寸前までいったのにも関わらず、限界を越えて最後の力をだしきったんだ」

ほむら「…」

杏子「魔女化だと?おい!何言ってんだてめぇ!」

QB「まみの魂は力を失い、せいぜいソウルジェムに留まっているのが限界だ」

QB「だから奇跡でもない限り、まみの魂を回復させるのは無理だろうね」

ほむら「…」

まどか「奇跡…」

QB「でもね、奇跡は起こせるよ…まどか、君ならね」

まどか「え…私が…奇跡を…?」

QB「そうだよ!」

まどか「私が…まみさんを…」

ほむら「やめなさい!まどかは絶対に契約させない!」

QB「どうしてだい?ここでまみを見殺しにするのかい?助かる命なのに」

ほむら「でも!まどかは!」

まどか「私…まみさんが助かるなら…」

まみ「」

さやか「まみさん…まみさん…」

ほむら「まどか!よく考えて!マミがどうしてまどかやさやかに魔法少女のことを秘密にしていたのか!」

QB「…」

まどか「秘密にしていた…理由?」

ほむら「そうよ!マミはあなた達を…私達家族を守るためにずっと戦っていたって、杏子から聞いたでしょ?」

まどか「…うん」

ほむら「それはね!みんなを魔法少女に巻き込みたくなかったから!みんなは平和にいてほしかったから!」

ほむら「きっと…マミはそう思っていたはずよ!…私にはわかる!」

ほむら「だから…まどかが契約して、マミを助けても…マミは…悲しむわ」

まどか「まみさんが…悲しむ」

ほむら「だから!まどかとさやかは絶対に契約しては駄目」

QB「でも契約しないとまみは助けからないよ?」

ほむら「いえ…他に…他に方法はあるはずよ!」

まどか「…わかったよ、ほむらちゃん…私は契約しない」

ほむら「…まどか!」

QB「…ッチ」

QB「やれやれ、わけがわからないよ」

QB「そうやって君たちはまみを見殺しにするんだね」

ほむら「違う!絶対に助けてみせる!」

QB「いくら魔法少女と言えど、他人の体を治すことはできないよ、せいぜい鮮度を保つのが限界だ」

ほむら「それは…でも!」

QB「はあ、もういいや、僕は失礼するよ」

杏子「待て、ちょっと顔かしてくんない?」

QB「…なんだい」

杏子「知ってること全部…話してもらおうか…こっちにこい」

QB「やれやれ…」



まみ「」

ほむら「マミ…」

まどか「絶対に助けてみせますから…帰ってきてください!」

さやか「まみさん…」

ほむら「時間を止めて家に帰るわ、誰かにマミを見られたらいけないし…」

まどか「うん」

さやか「まみさん…」

まみ「」



ほむら「…私は魔法でマミの体を…」

まどか「…どうにかして、体を治すことはできないの?」

ほむら「あるにはあるけど…それは今はまだ…」

ほむら(現代の医療ならなんとかなるけど…この時代は…)

まどか「お医者様でも…治せないの?」

さやか「お医者様…」

ほむら(現代なら…現代なら助かるのに…)

まどか「まみさん…」

さやか「…仁友堂」

ほむら「…仁友堂?」

まどか「あっ…」

さやか「仁友堂だよ!先生なら…先生ならもしかしたら…!」

まどか「そ、そうだよ!先生なら…先生なら…!」

さやか「私…仁友堂に行ってくる!」ダッ

ほむら「…先生って私を助けてくれた?」

まどか「うん!もしかしたらあの先生ならまみさんは!」

ほむら「そう…」

ほむら(でも…熱と手術じゃ)



さやか「まどか!ほむら!先生がしゅじゅちゅをしてくれるって!」

まどか「ほうとう?」

さやか「うん!準備してくるから連れてきてってさ」

「わしがおぶって行くがぜよ!」

少なくとも近い内に次スレは立てないし速報には行くつもりないです


先にもともと書いてたSSの続きをしたいんで

いや、今日もバイトがあるから終わらせざるをえない
早ければ明日VIPに立てるかもしれないけど

投げるなんて絶対しない、完結はさせる

仁友堂

まみ「」

「この子が君の言っていた…」

ほむら「はい」

さやか「お礼は何でもしますから…お願いします!」

まどか「まんさんを助けてください!」

「わかった、私も全力でオペをするから、君たちはまみちゃんに呼び掛けてあげて」

さやか「はい!」

まどか「まんさん!頑張ってください!」

数時間後

まみ「…」

(できるだけのことは…オペは成功したはずなのに…)

(何で…意識が戻らないんだ…!?)

(目立った外傷はない…血も十分足りてる…脳にも異常はないはず…)

(なんでだ…?)

さやか「先生、まみさんは…」

「…命には別状はない…でも…」

ほむら「やっぱり、インキュベーターの言っていた通り…なの?」

まどか「…そうみたいだね」

「すまない…私にこれ以上は…」

さやか「…いいえ、ありがとうございました」

まどか「はい、まみさんきっと喜んでます」

「せんせぇ、嬢ちゃんは死んではおらんがかえ?」

「はい…ですが、意識が…」

「だったら嬢ちゃんを呼び掛ければええがじゃ!」

「朝も昼も晩も、ずっと名前を呼んであげれば、きっと嬢ちゃんにも届くぜよ!」

「そう…ですね!」

「これから…時間があれば毎日家に診断にいかせてもらうよ…点滴もしなきゃいけないし…」

ほむら「…点滴?」

ほむら(何でこの時代に…?)

さやか「はい、お願いします…!」

まどか「今日はありがとうございました…!」

まどか「何のお礼をしたらいいか…」

「お礼…そうだな…」

「まみちゃんが目を覚ましたら、君たち四人と…一緒にお茶したいかな」

さやか「えっ…」

まどか「そんなので…いいんですか?」

「うん、それだけで十分だ」

まどか「あっ…ありがとうございます!」

さやか「ありがとうございます!」

ほむら「先生…ありがとうございました!」

「うん、だから君たちも頑張って!」



まみ「…」

ほむら「マミ…!」

さやか「まみさんが目を覚ましたら…いっぱいお話がしたいね」

まどか「うん!包み隠さず…お話したいよ!」

ほむら「だから…だからお願い…マミ!」

まどか「目を覚まして!」

さやか「まみさん!」

まみ「ここは…どこ?」

まみ「たしか私は魔女と…」

まみ「そして…」

まみ「…」

まみ「…人がたくさん…おっきい館もたくさん…ここはどこなの?」

まみ「外国…?天国…?」

まみ「江戸じゃ…ないよね…?」

まどか『てぃひひ!まってよほむらちゃん!』

ほむら『ふふっ、次はケーキ屋に行くんでしょ?』

まみ「あれは…暁美さんと…まどか…?」

ほむら『ほらっ、早く行こっ?』

まどか『うんっ!』ウェヒヒ

まみ「まって!」

まみ「あっ…行っちゃった…」

まみ「誰か…誰かいないの…」

まみ「あっ…あの二人に」

上条『でさ、昨日は仁美と2人で発表会に~』

中沢『また恭介ののろけ話かよ、くっそー自慢か?』

まみ「あ、あの、すみません」

上条『うん、自慢の彼女だよ』

まみ「ここはどこですか?」

中沢『羨ましいやつめ~』

まみ「あ、あの!」スカッ

上条『あはは』

まみ「えっ…触れない…」

中沢『はぁー』

まみ「…もしかして私が見えてないの?」

まみ「ねえ…誰か…」

まみ「誰か…私を見てよ…」

まみ「私と話してよ…」

まみ「私の名前を呼んでよ…」

まみ「寂しいよ…」

「ま……………ん……さ…ん」

「まみ………ん…みさ…ん」

「まみ……さん…まみさん」

まみ「えっ?」

まみ「誰か…誰か私を呼んでるの?」

「まみ!まみさん!まみさん!」

まみ「あの白い光の中で呼んでるの…?」

まみ「今行くわ!」

ほむら「マミ!」

まどか「まみさん!」

さやか「まみさん!」

まみ「…みんな…?」

ほむら「あっ…!」

まどか「まみさん?まみさん!!」

さやか「やった…まみさん!まみさん!」

まどか「まみさんが目を覚ましたよ!!」

まみ「ここは…?」

ほむら「私たち、家族の家よ」

まみ「暁美さん…」

まどか「まみさぁんっ!」ダキッ

さやか「まみさん!まみさん!」ダキッ

まみ「えっ…ま、まどか、さやか///」

ほむら「ふふっ」

まどか「やった!やったぁ!てぃひひ!まみさんっ!」

さやか「まみさん!まみさん!まみさん!」

まみ「…てへへ///」

ほむら「マミ…よかった…!」

ほむら「こうしてマミは無事、私たちのもとに帰ってきてくれたわ」

ほむら「あの後はまどかとさやか、ずっとマミに抱き着いて離れなかったんだから」フフッ

ほむら「先生もすごく喜んでいたわ」

ほむら「もちろん、私もね!」

ほむら「長いような短いような…そんな一週間だったわ」

ほむら「こうして、私の江戸での生活が始まったの」

ほむら「どうして江戸時代にタイムスリップしたのか」

ほむら「私の役目は何なのか」

ほむら「それはまだわからない」

ほむら「だけど、私はこうして江戸にいる」

ほむら「だから私は、精一杯ここで…江戸で…」

ほむら「みんなと、家族と一緒に暮らしていくわ」


ほむら「私の江戸はまだ、始まったばかりなのだから」

まみ「ほむら、寝言なんて言ってないでもう起きなさい、もうお昼よ?」

ほむら「…夢?」ホムッ

まどか「てぃひひ!ほむらちゃん、おはよう!」

さやか「今日は四人でかすていらを食べに行く日だったでしょ?」

まみ「もう私たちの準備はできているわ、ほむら、あなたも早くしてね」

ほむら「…えぇ!」

ほむら「そう…夢じゃない…私、まどか、さやか、まみ」

ほむら「私たち四人の歴史はこれからも続くんだから…!」


つづく

ノリで即興で書いたSSだけど、正直ここまで延びるとは思いませんでした
誤字や突っ込み所が多くなってしまいましたが、やり甲斐がありました

みんなの支援、とても嬉しいです、ありがとう!

途中で何回か質問あったから答えるけど、俺のSSは上に書いた通り

ほむら「何をしているの?」まどか「ダークソウルだよ!」

ほむら「まどかがゲームを買ってきたわ」

まどか「ほむほむめがほむ!」

ほむら「私からのプレゼント」


の4つだけです、他のSSは書いたことありません

俺のSSは基本即興だから時間さえあれば何時でも書けます

今週中に「私からのプレゼント」の続きと
これの続きをVIPに立てると思います



それから謝らないといけないこどがあるんですが、実はまどマギの
アニメも漫画も見てないにわかです

まどマギのSSが大好きだからかな?

アニメや漫画は機会があれば見るつもり


近いうちに続きを書くので
その時はまた見てもらえるととっても嬉しいなって

本当にありがとうございました!

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