モバP「第五世代の思い出」 (20)
・モバマスSS
・ポケモンネタ
・10レス程度の短編
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P「イケブクロ博士、わざわざ呼び出すなんてどうしたんですか」
博士「うむ、先日倉庫を整理していたら興味深い物を見つけてな」
P「何ですか、この紙切れ」
博士「所謂チケットというヤツだ。これは希少品でな、どうもこのチケットがないと入れない島というのがあるらしい」
P「へえ」
博士「調べたところ現在もしかるべき所でこれを見せれば船でこの島に行けるから、君が調べてきてくれ」
P「観光じゃないんですか?」
博士「いや、観光用の島じゃないらしい。そこで私のカンの話になるが、この島には何か秘密が隠されている、気がする」
P「カンって」
博士「生憎、私はレポートの作成に忙しくてな。だから君を呼び出した次第なんだ」
P「はあ・・・わかりました。それでは行ってまいります」
・・・
P「来たぞ、カワイィガーデン島!」
警察「むっ、この緊急時に何者! 回答次第ではシメる♪」
P「俺はイケブクロ博士に言われてこの島を調査しに来ました」
警察「ふーん、イケブクロ博士のねぇ。ならいいわ。この島は今、怪しい集団が不法侵入しててね。シメようかと思ったけど数が多くてちょっとねー、って」
P「分かりました。俺が見てきます」
警察「腕に覚えはあるの?」
P「・・・多分」
警察「凄く不安になる答えね・・・まあ、ケガしないようにね」
・・・
怪しい女「あらっ、そこにいるのは誰かしら?」
P「そっちこそ」
怪しい女「アタシ達はブルーナポレオン、この島に用があるの。さっ、ケガをしたくなければ帰ってもらえるかなっ?」
P「警察が困ってるし、十分怪しいと」
ブルーナポレオン「ウフフ、ならこのサリナがLIVEバトルで分からせてあげちゃうんだから!」
P「くっ、行け、ミホノクス!」
ミホノクス「が、がおー!」
・・・
サリナ「あぁん! このアタシを負かすなんて」
P「これに懲りたらさっさと出て行ってくれ」
サリナ「ふふっ、アタシは時間稼ぎ。この先にいる仲間はもっと強いのよ」
P「なら全員倒すまでさ」
・・・
チエ「ち、チエの命にかけてもこの先は通しません!」
P「こんな小さな娘まで・・・アメいるか?」
チエ「アメ・・・じゃなくて、チエは悪い子なので屈しません!」
P「仕方ない、ミホノクス、GO!」
ミホノクス「え、えーい」
・・・
P「ようやく島の中央の灯台内部まで来たな」
ミズキ「ここまで来るなんてなかなかのやり手ね、わかるわ」
P「この集団、年齢差が激しいなぁ・・・」
ミズキ「何か言ったかしら」
P「えっと、とりあえずミホノクスが相手になる!」
ミホノクス「え、ええっ!?」
・・・
ハルナ「まあまあ、メガネどうぞ」
P「こだわりメガネなら間に合ってます」
ハルナ「そんなアナタに、法をかいくぐって完成したこちらのダブルこだわりメガネをお勧めします!」
P「ミホノクス! 俺が誘惑に負ける前に倒してくれ!」
ミホノクス「ええー・・・」
・・・
ヒナ「ようやくここの最深部まで来たっスね」
P「お前がリーダーか」
ヒナ「一応、今回の作戦ではそういう事になってるっス。この島は、かつて大富豪が伝説のアイドルを隠すために買い取った島。アタシ達はその伝説のアイドルの力を求めてこの島にやってきた、いわばトレジャーハンターっス」
P「そうなのか?」
ヒナ「まあ、伝説のアイドルもなかなか見つからないし、アタシ達の邪魔をするなら暇潰しがてら倒させてもらうっス」
P「という事でミホノクス先生どうぞ!」
ミホノクス「う、うん」
・・・
ヒナ「や、やるっスね・・・仕方ない、アタシ達は一旦引くっス・・・って何スかこの光」
P「天井の穴から降ってきているが・・・」
ヒナ「誰か降りてきたっス!」
P「あれは誰だ? 誰なんだ!?」
サチティニ「ふふーん、カワイイボクに決まってるじゃないですか!」
P「うわぁ」
ヒナ「あれが噂の伝説のアイドルっス・・・」
サチティニ「心優しそうなプロデューサーさん、あなたが望むならボクが仲間になってあげてもいいですよ! もちろん、ボクをスカウト出来たらの話ですけどね!(ドヤァ)」
P「ミホノクス、げきりん」
ミホノクス「えーい!」
サチティニ「フギャー!」
ヒナ「うわ、一撃」
サチティニ「痛いじゃないですか!」
P「まだ元気みたいだな。ミホノクス、もう一発」
サチティニ「え、ちょっと待って・・・あー、お、お腹すいたからかえろーっと・・・! ふ、ふふーん!」
P「あ、おい、待て!」
ヒナ「問題ないと思うっス。アタシ達が手に入れた文献によると、一度認めた相手の前には何度も現れる性格らしいっスから」
P「そうか・・・ならばまた出直すか」
携帯『ちゅっちゅっちゅっちゅわ恋してる♪』
P「む、携帯が鳴ってる」ピッ
博士『もしもし、Pか?』
P「イケブクロ博士、一体どうしたんですか?」
博士『いや、君に持たせた端末から転送された戦闘の情報を見ていたのだが、興味深い現象を発見してな』
P「と言いますと?」
博士『今倒したアイドルだがな、彼女を倒すと体力が大きく伸びる。一戦でウチの近所のアイドルを倒した時に比べて三倍伸びるな』
P「凄い効率的ですね」
博士『もちろん成長促進ウイルスをつけていた場合は伸びは更に加速する。まあ、覚えておくといい。それでは』
P「なるほどな・・・」
ヒナ「どうしたっスか?」
P「ちょっと出直してくる」
ヒナ「あの、ちょっと・・・行っちゃったっス。仕方ない、折角だしせめてあの人がここでスカウトする光景でも見させてもらうっス」
・・・
その後
P「行けっ、フジナス!」
フジナス「ナスじゃなくてカコですよー」
サチティニ「フギャー!」
ヒナ「・・・」
・・・
P「行けっ、ソーアンズ・・・ってしまった!」
ソーアンズ「アンズ、動きたくないんだよね」
サチティニ「ふ、ふふーん! 優しいボクはそんなアナタのためにこちらから撤退・・・あれ、足が動かない!?」
P「ソーアンズには相手を逃がさない特性があるからなぁ・・・仕方ない、ミホノクスにチェンジ」
ソーアンズ「タッチ」
ミホノクス「いくよー」
サチティニ「ええー・・・」
ヒナ「・・・・・・」
・・・
P「行けっ、カナゴン!」
カナゴン「がおー!」
サチティニ「ふふーん、いつまでもやられてばかりのボクじゃありませんよ! えいっ、“こらえる”!」
カナゴン「ラッキー、相手が立っていないとコレ食べれないもんね」
P「こら、いつの間に持ち物をパワーウエイトから食べ残しにすりかえてた!? くっそ、せっかく溜めてたのにいつから持ってたか分からないからまた溜めなおしじゃないか!」
カナゴン「ふえーん」
サチティニ「泣きたいのはボクですよ・・・」
ヒナ「・・・・・・・・・」
・・・
ヒナ「あの、つかぬ事をお伺いしたいんスけど」
P「ん、何だ?」
ヒナ「先日からずっとあのアイドルを負かしてばかりですが、いつ頃あのアイドルをスカウトするつもりっスか?」
P「スカウトするつもりはないぞ?」
ヒナ「は?」
P「いや、アイツを倒すと効率よくアイドルが育てられてさぁ・・・何故かちょっと部屋を出た隙にまた帰ってきてるし」
ヒナ(それって寂しがりやだからなんじゃ・・・)
P「というわけで、もっともっとビシバシいくぞ!」
ヒナ「やめたげてよお!」
ヒナ(しかし、敗者たるアタシにあのアイドルを救い出す事は出来ない。アイドルの世界は幾多の敗者の上に勝者が立つ世界。それをアタシは強く実感したのであった)
おわり
上の話とは関係ない短編
博士「よく来たな、私がイケブクロ博士だ」
博士「君にアイドル図鑑の完成を目指して欲しくて、ここに呼び寄せた」
博士「というわけで私からの餞別だ、君のパートナーとなるアイドルを一人、この三人の中から選びたまえ」
卯月「はじめまして! 草タイプのウヅキダネです!」
凛「水タイプのゼニリンよ、よろしく」
未央「水タイプのゼニミオですっ!」
P「ちょっと待てい」
博士「何かね?」
P「何で水タイプが二匹で炎タイプがいないんですか」
博士「私としては草、炎、水とCu、Co、Paの流れを一致させようと思ったのだがな・・・」
凛「そしたら私が炎タイプでしょ? やだよあんな蒼のカケラもないタイプ」
未央「それで、水タイプが二人ってワケ」
P「そっちが炎タイプになる妥協案は出なかったのか・・・? 水タイプを選ぶ時にもどっち選んだらいいか迷うじゃないか」
凛 ピキーン(つまり、水タイプを選んでくれるって事ね)
未央 ピキーン(この人はきっと炎タイプを望んでいるっ!)
凛「ねえ、そっちが炎タイプになる気はない?」
未央「うん、私もやっぱ炎タイプがいいかなーって」
博士「やはりそっちがいいか・・・仕方ない、ちょっと待っていたまえ」
・・・
博士「お待たせ、改めて」
卯月「はじめまして! 草タイプのウヅキダネです!」
凛「水タイプのゼニリンよ、よろしく」
未央「炎タイプのミオカゲですっ!」
P「よし、俺はポケスペ派だからウヅキダネを選ぶぜ」
卯月「私、精一杯頑張ります♪」
凛・未央『えっ』
博士「ならばイチイチ訂正する必要もなかったじゃないか」
P「細かい所を気にするタイプなので。それでは、いって来ます!」
博士「・・・」
未央「・・・」
凛「・・・ねえ、博士」
博士「光バージョンじゃないから加入イベントは用意出来ないからな?」
凛「チッ」
オチのつかないおまけ話 おわり
一行で終わらせたけど元々茄子さんとハピナスの名前や性質の親和性をネタにしたかっただけな気がしなくもない、という話
うん・・・色々ごめん、幸子もかな子も好きだよ
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