京子「家出してきた!」(88)
京子「そういうわけで泊めて!」
結衣「いやいやいや、家出って!なんで家出なんてしたんだよ!」
京子「だって、私がお風呂上りに食べようと思ってたラムレーズンお母さんが食べちゃったんだよ!?」
結衣「それだけかよ!」
京子「それだけなんてひどい!私はラムレーズンを楽しみに今日一日生きてきたというのに!」
結衣「あーはいはい。いいから帰れよ。お母さんきっと心配してるぞ」
京子「それなら大丈夫!結衣の家に泊まるって言ってきたから!」
結衣(それって家出っていうのか…?)
京子「ところで今日の晩ご飯はなにー?」
結衣「まだ決めてないけど…何か食べたいものあるのか?」
京子「んー、カレーが食べたいな!」
結衣「カレーか。材料ないから買い物行かないと。スーパー行くか」
京子「行ってらっしゃい!」
結衣「お前も来い!」
結衣「明日月曜だけど、制服とか教科書どうするんだ?」テクテク
京子「制服は持ってきたよ。教科書は学校に置いてるし」テクテク
結衣「万全だな…」
京子「ふふふ、任せなさいっ!」
結衣「褒めてるわけじゃないからな。っと、着いた着いた」
京子「和牛、和牛~♪」
結衣「待てこら」
結衣「荷物重いだろ、半分持つよ」
京子「いいよー。作ってもらうんだしこれぐらいは持ってくさ!」
結衣「うーん…なんか珍しく働くな…」
京子「はっはっは、私はいつも働いてるよー」
結衣「いや、それはないだろ…」
京子「ねー結衣」
結衣「ん?」
京子「なんかこーして一緒にスーパー寄って帰るとさ、夫婦みたいだよね!」
結衣「ぶっ!な、何言ってんだ!」
京子「あー、でも女同士だもんね」
結衣「そ、そうだよ。まったく…」
京子「婦婦が正しいか!」
結衣「意味が分からない…」
京子「えー?じゃあ結衣は旦那さんとお嫁さんどっちがいいの?」
結衣「え、えっと…お嫁さんは恥ずかしいし…旦那さん?」
京子「そっか。じゃあ私がお嫁さんだね!」
結衣(京子がお嫁さん…ウェディングドレスで私がタキシードで…)
結衣「って違うし!」
京子「そうだね。やっぱりダブルウェディングドレスが良いね!」
結衣「う、ウェディングドレス!?」
結衣(わ、私がウェディングドレス…!?)
結衣「ないないない!恥ずかしくて死ぬよ!」
京子「えー、結衣が着たら可愛いと思うよ!」
結衣「う、うるさい!」バキッ
京子「いたた…叩かなくてもいいのに」
結衣「お前が変なこと言うからだろ全く…ほら、家着いたぞ」カチャリ
京子「あ、ドア開けるのちょっと待って」
結衣「え?」
京子「先に私入るから、10秒ぐらいしてから入ってきてね!」ガチャ バタン
結衣「へ?」
結衣(何企んでんだ全く…どうせしょうもないことだろうけど付き合ってやるか)
がちゃ
京子「おかえり、結衣!」
結衣「え…」
京子「お・か・え・り!」
結衣「あ…た、ただいま…」
京子「よし!」ニコニコ
結衣「えっと…今のがしたかったのか?」
京子「そうだよー。ほら、結衣一人暮らしだから普段おかえりって言われてないかと思って!」
結衣(言われてみれば…なんか久しぶりに言われた気がする)
結衣「…ありがとな」
京子「どういたしまして!さー、晩ご飯の準備しよう!」
結衣「お前は何にもしないだろ」
京子「バレたかっ!」
早すぎるとサルさんくらうぞ
もうちょっと投稿速度落とした方が
京子「ふー、食べた食べた。結衣のウインナーカレーは美味しいなぁ」
結衣「どういたしまして。京子はカレー好きだな」
京子「結衣のカレーは美味しいからね!毎日私にカレーを作ってください!」
結衣「いや、毎日カレーは嫌だろ…」
京子「じゃあ毎日お味噌汁を作ってください!」
結衣「いつの時代だ…バカ言ってないで風呂入りなよ」
京子「結衣先に入らないでいいの?」
結衣「私は食器片付けるから、先入っておいでよ」
京子「うーん…じゃあ一緒に入ろう!」
結衣「入るか!さっさと入ってこい!」
京子「ちぇー。はーい」
京子「………」ピコピコピコ
結衣「………」ピコピコピコ
京子「……あ、死んだ」
結衣「あーあー、レベル上げないから…」
京子「うーん、行けると思ったんだけどな…よし、もう一回…」
結衣「ダメ、もう12時だし寝るよ」
京子「あ、ほんとだ。しょうがないなぁ、寝よっか」
結衣「電気消すよー」
京子「はーい。おやすみー」パチッ
結衣「うん、おやすみ」
結衣(今週はずっとこんな感じか…ちょっと騒がしそうだけど……ま、まあ少し楽しみかな…)
京子「結衣?」
結衣「ん?」
京子「今日みたいな日がずっと続くと楽しいだろうね!」
結衣「…そうだな」
京子「………」モゾモゾモゾ
結衣「ん?」
京子「おやすみっ」チュッ
結衣「!?」
結衣(お、おでこにキス!?恥ずかしいことをサラっと…!)
結衣「お、おやすみ…」
貯めてあるのはいいけどペース速いと危ないよ
チュンチュン…
結衣「すー…」
京子「う…朝…?」
京子(結衣…あ、そうだ。結衣の家に泊まってるんだった)
京子「結衣ー」
結衣「う…ん…」
京子(起きないや。うーん、改めて見ると結衣の寝顔可愛いな)
京子「ほっぺぷにぷにだなー」ツンツンプニプニ
結衣「うー…」
京子(可愛いなー。………よし!)
ちゅっ
結衣「ん…?」
京子「あ、おはよー結衣」
結衣「…おはよう京子…何してた?」
京子「結衣ちゃんの可愛いほっぺにおはようのチューを!」
結衣「………」
京子「結衣顔赤いよー。照れちゃって可愛いー」
結衣「このばかっ!」ガツン!
京子「いたっ!うー、恥ずかしいからってぶたなくてもいいのに」
結衣「照れてなんか無いし。まったく…って京子!時間!」
京子「んー?…わ、これ遅刻だね」
結衣「落ち着いてる場合か!さっさと用意して学校行かないと!」
京子「その前に結衣からもおはようのチューを…」
結衣「するかバカっ!」
綾乃「全く、何遅刻してるのよ歳納京子」
京子「いや、結衣がなかなか起きないからさ」
結衣「私のせいかよ…」
千歳「そういえば船見さんも遅刻してたなぁ。なんで2人共遅刻やったん?」
京子「あー、今結衣と同棲してるから」
綾乃「ど、どどどどど同棲!?」
結衣「いつから同棲になった!泊まりに来てるだけだろ!」
京子「そうとも言うね!」
綾乃「そ、そうなの…びっくりしたわ全く!」
千歳(綾乃ちゃん、焦り過ぎや!でもそこがかわええねんなぁ~)
千歳「綾乃ちゃん綾乃ちゃん…」ヒソヒソ
綾乃「ん?どうしたの千歳」
千歳「これはあかんで綾乃ちゃん…歳納さんと船見さんが急接近かもしれへん…!」ヒソヒソ
綾乃「きゅ、急接近…!?」ヒソヒソ
千歳「そうやで。毎日お泊まりなんてしてたらあんなことやこんなことが…!」ヒソヒソ
綾乃「あ、あんなことやこんなこと…!?」カァー
千歳「今のうちに釘刺しといた方がええんちゃうかな…?」ヒソヒソ
綾乃「そ、そうね。ここはビシッと…」
京子「結衣、明日もおはチューしてあげるねー」
結衣「ちょ!が、学校で何言ってんだ!」
綾乃「お、おはチュー…?おはようのチュー!?そ、そんなことしてるの!?」
京子「おー、もちろんだよ!」
綾乃「そ、そんな…不潔よー!」ダッ!
京子「んー?変な綾乃だなー」
結衣(…なんかごめん、綾乃)
京子「そういうわけで、しばらく結衣の家に泊まるんだー」
ちなつ「ダメですそんなの!京子先輩だけずるい!」
京子「はっはっは。いいだろいいだろー」
ちなつ「むきーっ!」
あかり「いいなー、あかりも今度お泊りさせてね」
結衣「うん、いつでもおいで」
ちなつ「私も行きますから!京子先輩だけにいい思いはさせませんよ!」
京子「ちなつちゃんならいつでも私の家に泊まりに来てもいいんだよ」
ちなつ「いや、それはいいです」
京子「おかえり!」
結衣「ただいま。ってこれ毎日するの?」
京子「もちろん!…嫌?」
結衣「いっ…嫌じゃないけど」
結衣(たまに可愛くしてきやがって…ズルいやつ)
京子「じゃあいいじゃん!毎日してあげるよ!」
結衣「わかったわかった。よろしくお願い」
京子「うん!」ニコニコ
結衣(か、可愛い…)
京子「なんか新婚さんみたいでいいよねー」
結衣「意味わからん」
京子「さー、ご飯食べてお風呂入ってゲームしよー!」
結衣「はいはい…」
京子「あー美味しかった!結衣は良いお嫁さんになるよ」
結衣「まったく調子いいこと言って…」
京子「ほんとだよー。私のとこに嫁に来て欲しいぐらいだ!」
結衣「はいはい。京子、お風呂入りなよ」
京子「うん。…あ、いいや。昨日は私が先だったから先に結衣入りなよ」
結衣「別に気にしなくていいのに。じゃあ先に入るよ」
京子「うん、ゆっくり入ってきてねー」
ザパーン
結衣「ふぅ…」
結衣(今日は朝からずっと京子と一緒だったな…起きて学校行ってご飯食べて…)
結衣(これって…ふ、夫婦…みたい…)
結衣「だああぁっ」
結衣(いかんいかん…京子が変なこと言うもんだから私まd)ガラッ
京子「お背中お流ししまーす」
結衣「ちょっ!?何入ってきてんの!」
京子「背中流してあげようと思って!ささっ、座って座って!」
結衣「い、いらないよ!一人で洗えるし!」
京子「えー。せっかく入ってきだんだから洗わせてよー」
結衣「うっ…」
京子「ねーねー」
結衣「…わかったよ」
京子「わーい!」
ゴシゴシ
京子「かゆいところはありませんかー?」
結衣「あ、ありません…」
結衣(背中って言ってたのにシャンプーされてるし…)
京子「一度言ってみたかったんだよねこれ!」
結衣「そ、そうか…」
結衣(目開けられないけど二人とも裸だし…恥ずかしいなこれ)
京子「………」ウズウズ
結衣「京子?」
京子「えいっ!」もみっ
結衣「!?!?!?!?!?」
京子「おぉ、おぉ…これはなかなか…」もみもみ
結衣「や、やめんかあほー!」ぶんっ!スカッ!
結衣(シャンプー中で目が開けられないから狙いが定まらない…!?)
京子「はっはっは!観念して揉まれるがいい!」もみもみもみ
結衣「ちょっ…だめっ…」
結衣(抱きついてもんできた!?ていうか京子の胸が背中に当たってるし!京子のも柔らか…って違う!)
京子「結衣ってスレンダーだけどおっぱいはあるよね」もみもみもみもみ
結衣「こらっ……んっ…!」
京子「お、色っぽい声が…」
結衣「このっ…あほー!」ごちん!
京子「がふっ!」バタン
結衣「はぁ、はぁ、はぁ…」
京子「いたた…頭突きはひどいよ結衣~」
結衣「アホなことするからだ!もうあがる!」
京子「えー、まだ揉み足りないのに…」
結衣「自分のでも揉んでろ!」
京子「ごめんなさい!すいませんでした結衣様!」
結衣「………」パクパク
京子「もうしませんから!ですからどうか!そのラムレーズンを私にも!」
結衣「いやだ」パクパク
京子「そこをなんとか!後生ですだ!」
結衣「はぁ…しょうがないなぁ。ほら」
京子「やったー!ラムレーズンだ!ありがとう結衣!」
結衣「まったく…今度やったら追い出すからな」
京子「へへー」
結衣(うーん、我ながら甘い気がする…もっと厳しくしたほうがいいのかな)
京子「ラムレーズンおいし~」
結衣(…ま、いっか)
結衣「電気消すよー」
京子「あ、待って待って」
結衣「ん?」
京子「おやすみのチューを…」パチン
結衣「おやすみー」
京子「あぁ、待ってって言ったのに!」
結衣「なんだよ…」
京子「ほら、せっかく新婚さん気分なんだからチューして欲しいじゃん!?」
結衣「して欲しいじゃんって言われても…したくないし」
京子「…そっか、結衣は私とチューするの嫌なんだ…」
結衣「えっ…い、いや、そういうわけじゃ…」
京子「じゃあチューして!」
結衣(しまった…騙された)
京子「んー」
結衣(目を閉じて完全にスタンバってるし…ど、どうしよう)
京子「まーだー?」
結衣(しょ、しょうがない…うん。これは京子が催促してくるからだ。仕方なく、そう仕方なく…)
ちゅっ
京子「!?」
結衣(し、しちゃった…あ、京子の唇柔らかい…)
京子「ゆ、結衣さん…」
結衣「な、なんだよ。京子がして欲しいって言ったから仕方なくしたんだぞ」
京子「いやぁ…てっきりおでこに来ると思ってたから口でびっくりしたんだよ」
結衣「あ…!」
結衣(そういえば昨日はおでこだったような…!)
京子「うんうん。結衣もチューしたかったんだね。わかってるよ!」
結衣「ち、違う!たまたまだ!もう寝る!おやすみ!」
京子「うん、おやすみ~」
チュンチュン
結衣「ん…」
結衣(結局あんまり眠れなかったな…京子はまだ寝てるけど)
京子「くかー…」
結衣「幸せそうな寝顔してるな。寝顔はこんなに可愛いのに…って何言ってんだ」
結衣(なんかマズい。京子のが移ったのかな…)
京子「ラムレーズンがいっぱい…すぴー」
結衣「何の夢見てんだか。…そろそろ起こすか」
結衣(そういえば昨日…京子とキスしちゃったんだっけ…)
京子「あかり…薄すぎて見えないよ…すかー」
結衣「………」ドキドキ
ちゅっ
京子「…ん」
結衣「!?」
結衣(わ、私は何してるんだ…!?京子の顔を見てたら無意識にキスしてた!?マズい…これはマズい…)
京子「えへへー」ニコニコ
結衣「なにニヤニヤしてるんだよ」
京子「いやー、まさか結衣がチューしてくれるなんて予想外で、嬉しかったからさー」
結衣「お、起きてたのかっ!あ、あれはその…遊びだよ遊び!」
京子「ひどい…私とは遊びだったのね!?」
結衣「黙れ」
京子「はい」
結衣(どうして私はあんなことしたんだろ…京子の寝顔が可愛くて…見てたらついつい勝手に…)
結衣(っていうか…あれ、京子ってこんなに可愛かったっけ。なんか見てるとドキドキして…またその、キスしたく…)
あかり「結衣ちゃん京子ちゃんおはよー!」
結衣「わっ!…あかりかぁ。おはよう」
京子「………」ぶんぶんぶん!
あかり「京子ちゃんなんで無言で手振ってるの?」
京子「………」びしっ!つんつん、ばってん
あかり「えっと…結衣ちゃんが、京子ちゃんに喋っちゃダメって言ったから?」
京子「………」コクコク
結衣「律儀に守ってたのか…別にいいよ喋って」
京子「ぷはーっ!死ぬかと思った!私あんまり黙ってると死ぬんだー」
結衣「うん、知ってる」
京子「あれ!?そこ突っ込むところだよ!?」
結衣「いや、事実だろそれ」
京子「ひどい、ひどいよ結衣!あかりはそんなこと言わないよね!」
あかり「え!?えーっと…あかりは、いつもの元気で明るい京子ちゃんの方が良いと思うなー」
結衣「…あかりはいい子だなぁ」
京子「ほんと、いい子だねぇ」
あかり「え!?え!?あかり何か変なこと言った!?」
結衣「いや、あかりらしくていいと思うよ。さ、学校行こう」
京子「おー、行くぞものどもー」
あかり「ほ、ほめられたのかな?待ってよー」
ちなつ「………」イライラ
京子「結衣ー、ここの答え教えてー」
結衣「またかよ…ちょっとは自分でやれよ全く。えっとここは…Cだろ」
京子「おーありがとうー」カリカリ
ちなつ「………」イライライラ
京子「結衣ー、これはー?」
結衣「だから自分でやれって言ってるのに…ここはだな…」
ちなつ「ちょっと結衣先輩っ!」ばんっ!
結衣「わっ!な、なに?ちなつちゃん」
ちなつ「なんか今日変じゃないですか!?いつもなら京子先輩をそんなに甘やかしてないと思うんですけど!」
結衣「えっ…と、私甘やかしてた?」
ちなつ「甘々ですよっ!それに!宿題するのにそんなに近い必要なくないですか!肩触れ合ってたじゃないですか!」
結衣「え?そ、そっか…家でもこんな感じだから気にしてなかったな…」
ちなつ「な、なんですって…」ガーン
ちなつ「結衣先輩が…京子先輩に汚されたーっ!」
結衣「けがっ…!?な、なに言ってるのちなつちゃん!」
京子「ふふふ…結衣は私のものだよちなつちゃん!そしてちなつちゃんも私のものになるといい!」
ちなつ「なりません!それに結衣先輩は私のものですから!」
結衣「いや、どっちのものでもないから!」
ちなつ「くっ…こうなったらもう京子先輩を……するしか」
結衣「ち、ちなつちゃん?なんかわからないけど落ち着いてちなつちゃん!」
ちなつ「結衣先輩、大丈夫ですよ。すぐにすみますから。ふふふ…」
結衣「ちなつちゃんが怖い…」
京子「諦めるんだちなつちゃん。もう結衣は私にぞっこんラブなんだから!」
結衣「は、はぁ!?お前何言って…」
ちなつ「そんなことあるわけありませんよ。京子先輩の妄想なんじゃないですか?」
京子「ふふふ…その証拠に、今日の私の朝は結衣のチューから始まってるのだ!」
ちなつ・結衣「!?」
ちなつ「そ、そんなこと…嘘に決まってます!」
京子「嘘かどうかは結衣を見ればわかるさ!」
ちなつ「結衣先輩…?」チラッ
結衣「………ばか」
ちなつ「そんな…いやあああああぁぁぁ」ガクッ
京子「はーっはっはっは!勝った!」
結衣「なんの勝負だよ……ちなつちゃん、別に京子と私は何にもないから」
ちなつ「ほ、本当ですか?」
結衣「うん。あんまり京子の言うこと真に受けるとダメだよ」
ちなつ「そうですね…今度から聞き流すようにします!」
京子「ちょ、ひどいよちなつちゃん!?」
結衣(そう、何も変わってない。ただの仲の良い幼馴染なんだ)
結衣(でも1年後はどうなんだろう。5年後は?10年後は?私も京子も、誰か知らない人と結婚してるんだろうか?)
ズキン
結衣(胸が…痛い…?なんだろうこれは…)
京子「ふぁ…そろそろ寝よっかー」
結衣「ん、そうだな。またこの前みたいに遅刻するわけにもいかないし」
京子「結衣、結衣!」
結衣「ん?」
京子「んー」
結衣(目をつぶって口をつきだして…これは)
結衣「…何してんの?」
京子「おやすみのチューして!」
結衣「しねーよ!」ぱかーん!
京子「いたーっ!ちぇー、けち」
結衣「そういう問題かっ」
京子「昨日はしてくれたのにー」
結衣「きっ、昨日のはその…なんだ…たまたまだよ!」
京子「じゃあ今日もたまたまチューしてくれてもいいじゃん!」
結衣「う…」
結衣「………」
京子「………」
結衣「その、さ…京子は私と…キ、キス…したいのか?」
京子「うん、したい」
結衣「でもさ…キスって友達同士でするものじゃないだろ?こういうのはその…恋人とか夫婦でするものだろ?」
京子「んー、ほら、今は夫婦みたいなもんだし!」
結衣「みたいなもんって…」
京子「それに、私は結衣となら恋人とか夫婦でもいいと思うし!」
結衣「なっ…何言って…」
京子「結衣は嫌?」
結衣「い、嫌じゃ…ない…けど」
京子「じゃあ…」
結衣「あ…」
ちゅっ
チュンチュンチュン
結衣「………」
結衣(あああ…またやってしまった…私って流されやすいんだろうか…)
京子「すー…」
結衣(う…相変わらず可愛い寝顔しやがって…)
京子「ゆいー…すぴー…」
結衣(だ、だめだ…恥ずかしくて顔が見れない。見てたらまたキスしてしまいそうだし…とっとと起きて支度しよう!)
京子「…今日はおはようのチューしてくれないの?」
結衣「!?」
京子「えへへー、おはよう、結衣」
結衣「お、おはよう。また狸寝入りかよ…」
京子「昨日は本当にチューで起きたんだよ。今日は待ってたのにしてくれないから起きちった」
結衣「そのまま寝とけ」
京子「チューで起こしてくれるなら寝るー。おやすみ~」
結衣「はぁ…」
ちゅっ
京子「!!」
結衣「これでいいだろ。ほら、支度して学校行くぞ」
京子「うん!」
結衣(…って何サラっとキスしてるんだ私ー!?)
京子「ねー結衣ー」テクテク
結衣「ん?」テクテク
京子「手、つないでもいい?」
結衣「…別にいいけど」
京子「わーい。学校までこれで行こうね!」きゅっ
結衣「学校までは恥ずかしいからダメだ」
京子「えー、けちー」
結衣「つないでやってるんだからケチじゃないだろ」
京子「まあそうだねー。結衣と手つないで学校行けるだけで良しとしよう!」
綾乃「ね、ねえ歳納京子」
京子「んー?どうしたの?」
綾乃「その…今朝なんだけど、船見さんと手をつないでなかった?」
京子「あれ、見てたんだ?声かけてくれれば良かったのに」
綾乃(声かけられるわけないでしょ!あんなに甘い空気振りまいてて!)
綾乃「そ、そうね…仲良さそうだったから邪魔するのも何だと思って」
京子「うん、私と結衣はラブラブだからな!」
綾乃「そうよね、ラブラブよね…」
千歳「あ、綾乃ちゃん!気を確かにもつんや!」
綾乃「大丈夫よ千歳…うん、大丈夫…」フラフラ
京子「行っちゃった。体調悪かったのかなー?」
千歳(歳納さん…恐ろしい子!)
先生「先週配ったプリント、明日までだから忘れずに持ってくるようにー」
京子「あ…プリント家だ」
結衣「まだ出してなかったのか」
京子「いやー、すっかり忘れてたよ。しょうがないから今日は家に帰るかぁ」
結衣「そうだな。そろそろおばさんも心配するだろ」
京子「それは大丈夫だと思うけど。まあ今日は帰るね!」
結衣「ただいま」
しーん
結衣「あ、そっか…京子いないんだった」
結衣「こないだまで普通だったのに…なんか一人だと寂しいな」
結衣「いやいや、うるさいのがいなくなったんだし、静かなのもいいもんだ、うん」
結衣「さ、ご飯食べてお風呂入って、ゲームでもしよう」
結衣「………」ピコピコピコ
結衣「………」ピコピコピコ
結衣「なんか…つまんないな。このゲーム面白かったはずなのに…」
結衣「ずっと京子と一緒にやってたし…だから楽しかったのかな…」
結衣(なんでだろ…学校でも一緒だったし、明日になれば会えるのに…)
結衣(それでも…京子に会いたい。ずっと一緒にいたい)
結衣(おかえりって言って欲しい。一緒にゲームしたい。朝と夜には…キスもしたい。)
結衣(これはきっと友達としてじゃなくて…恋愛感情だ。私は京子のことが…好きなんだ)
結衣「私は、京子が、好き」
結衣(口に出して言うと恥ずかしいけど…そうだ。私は京子が好きなんだ)
結衣「…会いたいよ、京子」
ぴんぽーん
結衣「…?誰だろうこんな時間に…はーい」ガチャッ
京子「ただいまっ!」
結衣「え?京子?ど、どうして…」
京子「た・だ・い・ま!」
結衣「あ…お、おかえり!」
京子「よし!とりあえず部屋入れてよー」
結衣「う、うん。どうぞ」バタン
結衣「どうしたんだよ?今日は家に帰ったんじゃなかったのか?」
京子「うん、今日は来ないつもりだったんだけどさ…」
結衣「だけど?」
京子「家にいたら寂しくなっちゃって!やっぱり結衣がいないとダメなんだー」
結衣「京子…」カァーッ
京子「で、その時に気づいたんだよね」
結衣「?」
京子「私、結衣のことが好きなんだ。友達としてじゃなくて、恋愛として」
結衣「えっ…!」
京子「驚かせてごめん。こんなこと言って…その、気持ち悪いかもしれないけど…」
結衣「そ、そんなことない!私も…京子のこと、好きだ!」
京子「結衣…ほんと?」
結衣「ほんとだよ。好きだ、京子」
京子「結衣…」
ちゅっ
チュンチュンチュンチュン
結衣「朝…?」
結衣(えっと…いつ寝たんだっけ…?)
結衣「って裸!?」
結衣(あ…そっか。昨日は京子と……)
京子「すぴー…」
結衣(いつもどおり幸せそうな寝顔して…)
結衣「好きだよ、京子」ちゅっ
京子「ん…結衣…おはよう」
結衣「おはよう」
京子「…良かった。夢じゃなかった」
結衣「夢じゃないよ。私は京子のことが好き」
京子「うん。私も、結衣のことが好き」
結衣「ずっと一緒だよ。京子」
ちゅっ END
読んでくれた方ありがとうございました
エロシーンにwktkした方すいませんでした
百合SS書くときにいつも迷うんだけどエロシーンはあったほうがいいのかな?
個人的には無くてもいいかなって感じなんだけども…
なくてOK意見が多くて安心した
個人的に百合は友情→恋愛に変わる所が一番好きで
そこさえ書ければ満足してしまう自分がいる
もっと上手く書けるように頑張るよ
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません