まどか「ババ抜きをしよう!」(113)
―マミホーム―
さやか「ババ抜き?」
杏子「なんでババ抜きなんだ?」
ほむら「もちろんやるわ」ホムッ
マミ「楽しそうじゃない、やりましょうよ」
キュゥべえ「いいんじゃないかな、面白そうで」
ほむら「……なんであなたが居るの」
キュゥべえ「別に構わないじゃないか」
まどか「ありがと! でね、ただやるだけじゃ面白くないからさ……」
まどか「負けた人は勝った人の命令を何でも一つ、絶対聞かなければいけないようにするよ」
ほむさや杏マミキュゥ「!!」
まどか「しかも、1位と最下位じゃなくてね……」
まどか「自分より下の順位の人全員に命令できる!」
まどか「つまり、1位の人は全員に、3位の人は4位以下の人全員に命令できるよ!」
ほむさや杏マミキュゥ「!!!!!!!!!!」
ほむら「つまりこれは……!」
マミ「ふふっ……腕が鳴るわね……」
さやか「さやかちゃんの実力を見せてあげよう……!」
杏子「負けるわけにはいかねーな!」
キュゥべえ「僕の勝利は見えているよ」
まどか「みんな気合入ってるね」ウェヒヒ
ほむら「(当然ね、何せこの勝負に勝てばまどかと……!)」
さやか「(そりゃもう勝てば杏子に……!)」
杏子「(これで、さやかと一緒に……!)」
マミ「(実はみんなで楽しく遊べるだけで、お願いは叶ったようなもんなんだけどね)」フフッ
キュゥべえ「(鹿目まどかと契約するチャンス!)」
まどか「あとね、魔法を使うのは禁止ね! 当然だけど」
ほむら「(……チッ)」
杏子「(……ほむらがあからさまに嫌な顔を……)」
まどか「それじゃカード配るよ」サッサッ
ほむら「……勝つ……!」」
さやか「ジョーカー来ると精神的に嫌だから、こないでほしいなぁ」
杏子「……ふー」
マミ「あら佐倉さん、ずいぶんと冷静ね」
キュゥべえ「……カードが配り終わるよ」
まどか「わたしの手札はどうかなー?」
ほむら「………」パッパッ
さやか「ふむ……」パッパッ
マミ「………」
杏子「おっ」パッパッ
キュゥべえ「なるほど……」パッパッパッ
まどか「んー……」パッ
まどか「皆、残り枚数はどんな感じかな?」
まどか:残り7枚
ほむら:残り5枚
さやか:残り5枚
杏子:残り6枚
キュゥべえ:残り3枚
マミ:残り9枚
マミ「どういうことなの……」
マミ「で、でも、枚数が多いならそれだけ捨てれる可能性も高くなる……!」
キュゥべえ「あがるまでの時間も長くなるけどね」
さやか「キュゥべえが残り3枚かぁ……負けられない!」
杏子「へっ、あたしが最初にあがってやる!」
ほむら「……結果はすでに決まっているわ」
まどか「えへへ、じゃあ順番はね……」
キュゥべえ→マミ→まどか→杏子→ほむら→さやか→キュゥべえ
まどか「こうなりましたっ! というわけで開始だよ!」
キュゥべえ「悪いけど、すぐにあがらせてもらうよ」ピッ
マミ「そう上手くいくかしらね?」
キュゥべえ「……まぁ僕が有利なことには変わりないけどね」
マミ「この枚数なら……!」ピッ
まどか「……」
マミ「まぁ当然の結果よね!」パッ
まどか「……お願いっ!」ピッ
杏子「どうかな?」
まどか「……よしっ」パッ
杏子「マミ、まどかと連続で捨ててるなら、あたしも続くしかねーな!」ピッ
ほむら「そう上手くいくかしら?」
杏子「……へっ、上手くいったみたいだな」パッ
ほむら「………」ピッ
さやか「顔が怖いぞー、ほむら」
ほむら「……くっ」
さやか「へへん、さやかちゃんの運を見せてやる!」ピッ
キュゥべえ「どうだか」
さやか「……まぁ当然だね!」パッ
キュゥべえ:残り3枚
マミ:残り7枚
まどか:残り5枚
杏子:残り4枚
ほむら:残り5枚
さやか:残り3枚
マミ「まだまだこれから!」
さやか「この調子で一気に決めちゃうよ!」
キュゥべえ「次は捨てさせてもらうよ」ピッ
マミ「どうかしらね」
キュゥべえ「……僕にかかればこんなものさ」パッ
マミ「……こうなったら私も!」ピッ
まどか「……ウェヒヒ」
マミ「まだまだ勝機はあるわ!」パッ
まどか「今度も……!」ピッ
杏子「2連続で上手くいくかな?」
まどか「……残念」
杏子「(ほむらがジョーカー持ってそうな気がするけど……)」ピッ
ほむら「……」
杏子「よしっ!」パッ
ほむら「……次こそ」ピッ
さやか「……目がマジだ……」
ほむら「……」パッ
さやか「でも、さやかちゃんの勝利は揺るぎないよ!」ピッ
キュゥべえ「さぁどうかな?」
さやか「……むっ」
キュゥべえ:残り1枚
マミ:残り5枚
まどか:残り5枚
杏子:残り2枚
ほむら:残り3枚
さやか:残り3枚
キュゥべえ「僕がリーチだね」
杏子「あたしもだな!」
キュゥべえ「さぁ、これで僕の勝利だ(そして鹿目まどかとの契約を!)」ピッ
マミ「それはどうかしら?」
キュゥべえ「……まだ次があるさ」
マミ「どんどん行くわよ!」ピッ
まどか「その調子の良さどこまで続きますかね?」
マミ「……ふふっ」パッ
まどか「んー……」ピッ
杏子「どうだ?」
まどか「……やった!」パッ
杏子「これで、決める!(そして、さやかと……!)」ピッ
ほむら「……それはどうかしら?」
杏子「……ちっ」
ほむら「……!」ピッ
さやか「……」ドキドキ
ほむら「……」
さやか「なんかほむらの威圧感がどんどん増しているような……」ピッ
キュゥべえ「それには同意するよ、さやか」
さやか「……なっ」
キュゥべえ:残り1枚
マミ:残り3枚
まどか:残り3枚
杏子:残り2枚
ほむら:残り3枚
さやか:残り3枚
まどか「みんな、1組でも揃えればそのままあがりだね」
ほむら「……絶対に勝つわ」
キュゥべえ「もう結果は見えてるよ!」ピッ
マミ「……ふふっ」
キュゥべえ「……」
マミ「行くわよ、ティロ・フィナーレ!!」ピッ
まどか「……何もティロってないですよ、マミさん……」
マミ「……やった!」パッ
まどか「うー、マミさん次あがりだ……」ピッ
杏子「くっそ……でもまだだ……!」
まどか「……揃うのは嬉しいけど、この順番だと……」パッ
杏子「まだあきらめねええええええええええ!!!!」ピッ
ほむら「………」
杏子「………」ショボーン
ほむら「……ふぅ」ピッ
さやか「ど、どうかな?」
ほむら「……」
さやか「……これで決めちゃうよ!」ピッ
キュゥべえ「……」
さやか「……よしっ!!」パッ
キュゥべえ:残り1枚
マミ:残り1枚
まどか:残り1枚
杏子:残り2枚
ほむら:残り3枚
さやか:残り1枚
マミ「これで私の勝ちが確定ね!」
さやか「くっそー、良くて2位かぁ、まどかと杏子にもあがるチャンスがあるのが怖い……!」
キュゥべえ「……」ピッ
マミ「ありがと、キュゥべえ」
1位:マミ
まどか「マミさんがあがっちゃったね」ピッ
杏子「そうだな」
まどか「………うぅ」
杏子「2位はあたしがもらう!」ピッ
ほむら「………」
杏子「よっしゃ! これで2位だ!」パッ
2位:杏子
ほむら「どうしてこんなことに……」ピッ
さやか「くっそー、3位かぁ」
3位:さやか
キュゥべえ:残り2枚
まどか:残り2枚
ほむら:残り3枚
さやか「結局ジョーカーって誰がもってるんだろ?」
杏子「(実は、今はまどかがもってるんだよなぁ……)」
マミ「そろそろわかるんじゃないかしら」
キュゥべえ「……君にだけは負けるわけにはいかない」ピッ
まどか「……わたしだって……!」
キュゥべえ「……」
まどか「これで……!」ピッ
ほむら「……」
まどか「やった!」パッ
4位:まどか
ほむら「……この状況だけど、圧倒的に私が有利ね」
キュゥべえ「……そうだね、僕は残り3枚、君は残り2枚」
キュゥべえ「3分の2の確率で君の勝利だ」
ほむら「……これで終わらせる……!」ピッ
キュゥべえ「………!!」
ほむら「………」
ほむら「どうやら勝利の女神は、私に微笑んだみたいね」パッ
キュゥべえ「訳がわからないよ………」
5位:ほむら
ビリ:キュゥべえ
まどか「みんな、お疲れ様!」
さやか「お疲れー!」
杏子「結構楽しかったな」
ほむら「……納得いかないわ」
マミ「運が無かったのね、暁美さんは」
キュゥべえ「………」
まどか「さてと、罰ゲーム? はじめます! 1位のマミさんからどうぞ!」
マミ「そうねぇ……私は何もしなくていいわ」
まどか「えっ!?」
さやか「な、なんでですか!?」
マミ「だって、みんなとこうして楽しく過ごせただけで、私は満足だもの」フフッ
まどか「マミさん……」
マミ「だから、私は何もしなくていいのよ」
まどか「……わかりました、それじゃ次は2位の杏子ちゃん!」
杏子「ん、そうだなぁ……」
杏子「まずはさやか!」
さやか「!!」
杏子「……ちょっと恥ずかしいから後で言うわ……」
さやか「な、何させる気!?」
杏子「べ、別になんか変なことさせるわけじゃないぞ!?」
杏子「……はぁ……次、まどか」
まどか「何かな?」
杏子「そうだなぁ、まどかの親父さんの料理食わせてくれよ」
まどか「そ、それでいいの?」
杏子「あぁ、ぶっちゃけ何も思いつかなかったしな」
まどか「わかった!」
杏子「次、ほむら」
ほむら「……何かしら」
杏子「んー……そうだ、ポニーテールにしてみてくれよ、リボン貸してやるからさ」シュルッ
ほむら「………」
杏子「ほらほら、命令なんだからさっさとする!」
ほむら「………っ!」ファサッ
ほむら「こ、これでいいでしょ……」
杏子「うおっ……」
さやか「こ、これはっ……」
まどか「可愛い……!」
マミ「似合うわよ、暁美さん」
ほむら「……すごく恥ずかしかったわ……」
杏子「っとぉ、次はキュゥべえだけど……最後に言うわ」
キュゥべえ「一体何を考えているんだい……」
まどか「それじゃ、次は3位のさやかちゃん!」
さやか「よっしゃ! まずは……まどか!」
まどか「さやかちゃんはどんな命令をしてくるのかな?」
さやか「ふっふっふー……まどかには猫の真似をしてもらうよ!」
まどか「猫の真似?」
さやか「そうそう! ささ、どうぞ!」
まどか「猫の真似かぁ……」
まどか「にゃ……にゃぁ?」
ほむら「!?!?!?!?!?!?」
杏子「おいほむら!顔真っ赤だぞ!?」
マミ「ふふっ、暁美さんが固まっちゃったわね」
さやか「ほむらへの破壊力がすごかったね……ありがと、まどか!」
まどか「こんなので良かったのかな?」
さやか「おっけーおっけー! んじゃ次はほむらか」
ほむら「…………はっ!? な、何よ、美樹さやか」
さやか「そうそれ! 美樹さやかって呼ぶのは無し!」
さやか「これからは、さやかって呼んで!」
ほむら「……さやか……」
さやか「へへっ、なんか間に壁がある感じで嫌だったんだ」
さやか「これからもよろしくね、ほむら!」
さやか「あっ、あとキュゥべえには杏子と同じで後から言うよ!」
まどか「それじゃあ4位はわたしだね!」
まどか「まずはほむらちゃん!」
ほむら「……!」ドキドキ
まどか「……えへへっ、あとで言うね……?」
ほむら「!!!!」
まどか「キュゥべえには同じく後から!」
キュゥべえ「嫌な予感しかしないよ……」
まどか「ほむらちゃんは5位だから、キュゥべえにしか命令できないね」
ほむら「……そうね、それよりまず杏子やさやかが何を言うのかが気になるわ」
杏子「んじゃ言っちまうか!」
杏子「あたしがキュゥべえに命令することはな……」
杏子「魔法少女のソウルジェムが濁らないようにしろ!ってやつさ」
杏子「これならグリーフシードなんて無くても困らないぜ!」
キュゥべえ「な、何を言い出すんだ!!」
杏子「命令だからな、必ず叶えてもらうぜ、今まで集めたエネルギーを使ってでもな!」
キュゥべえ「………」
さやか「そんじゃあたしもっ!」
さやか「すべての魔女が居なくなったら、あたしたちを元の人間に戻してもらうよ!」
キュゥべえ「無茶苦茶すぎるっ!?」
さやか「これで安全に元に戻れるよ!」
まどか「それじゃ、次は私だね!」
まどか「キュゥべえはこれから、誰とも契約をしちゃダメだよ!」
キュゥべえ「そ、そんなぁ……」
まどか「これでもう何も怖くない!」
ほむら「最後は私ね」
キュゥべえ「……」
ほむら「さっきの3つの命令があれば特に言うことは無いんだけれど……」
ほむら「そうね……」
キュゥべえ「………」
ほむら「あなたに命令することは……!」
まどか「楽しかったね、ババ抜き!」
さやか「1位になれなかったのはやっぱ悔しいなぁ」
杏子「マミが一気にあがっちまうなんてなぁ……」
ほむら「私から見たら、2位と3位でも羨ましいわよ」
さやか「ね、ねぇ杏子?」ヒソヒソ
杏子「ん?」
さやか「結局あたしに何を命令するの……?」
杏子「っ!」
杏子「……あーそのあれだ……」
杏子「今度さ……あたしと……で、デートしようぜ……って」
さやか「……っ//」
さやか「……それなら別に……命令じゃなくたって……」ボソッ
杏子「ど、どうした、さやか?」
さやか「な、なんでもない!」
さやか「……どこに行くか考えとかないとねっ」
杏子「……あぁ!」
マミ「お待たせ!」
杏子「うおっ!美味そうなケーキ!」
さやか「ありがとうございます、マミさん!」
マミ「遠慮しないで食べてね!」
まどか「また何かでみんなと遊びたいね!」
ほむら「そうね、まどか」
ほむら「でも罰ゲームはもうちょっと易しくしてほしいわ……」
まどか「えへへっ、考えとくね!」
ほむら「……それで、まどか?」
まどか「何かな、ほむらちゃん?」
ほむら「さっき言ってなかった命令のことだけど……」
まどか「あー……」
まどか「ほむらちゃんと一緒にお出かけしたいなーって……」
ほむら「………行きましょう、まどか」
まどか「良かった!」
まどか「さっ、わたしたちも食べよっ?」
ほむら「えぇ、いただいきましょう」
キュゥべえ「………訳がわからないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
終わり
途中の展開に変化が無かったのは反省です……
次は、罰ゲーム?の続きでもまったりやろうかなとか思ってたりします
読んでくださった方、本当にありがとうございました
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