上条「アルビノ美少女」(28)

上条×百合子
幸薄百合子ちゃんprpr主義なので可哀想な目にあったりします
最終目標はハッピーエンドです

すでに日が沈み暗くなった路地を、一方通行は歩いていた。

どこかのブランドのTシャツにジーンズ、普段どおりのラフな格好だ。

しかし、一方通行の顔はいつもより険しかった。


(だりィ……なンでだ? どこにも異常はないはずなンだが……)


ここ数日、どことなく体が熱く下半身が怠い。

そのせいかやたらと眠気が顔をのぞかせる。


ずき、と腹部が傷んだのを感じ、一方通行は立ち止まった。

百合子ss久しぶりだな

期待

一度気づいてしまうと、じわじわと痛みは増幅する。

鈍い怠さが広がり、一方通行は腹をぎゅっと抑えた。


(まさか能力者の攻撃か? もしくは何らかの薬を摂取してしまったか……だが、おかしな物質は体内に見つからない)


原因不明の痛みに焦りながら周囲を伺う。

能力者の攻撃であれば近くにいる可能性は高いし、もし誰かが薬品を投与したのなら見張っていることも十分にありえる。

しかし、人がいるような気配は感じ取れなかった。

警戒心はそのままに、一方通行は壁に体重を預ける。

鋭い痛みは微弱ながらも彼女の体を蝕む。

楽な姿勢を取ろうと体を動かしたところで、一方通行は奇妙な感覚を下半身に感じた。


正しく言うならば、股間に。

「あ、ァ……?」


液体の感触。

まさか、漏らしたのか、と真っ白な頭で考える。

下半身を見れば、ジーンズの色が濃くなっている部分が見えた。


(嘘、だろォ……)


心拍数が跳ね上がる。

色の変わった部分に触れると、濡れているのがわかりなおさら困惑する。

(違う、これ、血だ……)


わずかに手についた液は赤く、特有の臭いがわずかながら感じられる。

一方通行は、力が抜けてずるずるとそのまま地面に座り込んだ。


(俺、死ぬのかなァ……染みが広がってる、何もしてないのにいっぱい血が出てる……)


息をするたびに下着の中がぐちゅりと音を立てているのがわかる。

相変わらずの眠気が頭を覆い、思考が低迷する。


(クソったれな人生だったなァ……レベル5だとか、第一位だとか、くだらねェ研究だとか……)

痛みは引かず、生暖かい血の流れも止まらない。

地面にまで赤い染みができはじめた時、狭い路地の中に足音が響いた。





上条当麻は不幸な人間である。

この日も例外ではなく、特売の卵を手に入れられず大食らいのシスターに噛み付かれ散々な目にあっていた。

気分転換にと近くのコンビニまで出歩けばスキルアウトに囲まれ路地まで追いかけられる始末。

なんとか撒くことができ、息を整えるためゆっくりと歩き出す。

大通りの喧騒が遠くから聞こえる。

路地には上条の足音がよく響いた。

「ハァ……ハァ……」


目の前には、やたらと白い少年が座り込んでいる。

おまけに足元にはどうやら血であろう赤い液が見える。


「だ、大丈夫か!?」


慌てて上条は駆け寄ると、ぼんやりとした赤い目が向けられた。


「……誰だァ、オマエ」

「たまたま通りかかった通行人です! 怪我してるのか?」


思ったよりも少し高い声に内心驚きながら、出血していそうな場所を探る。


「うるせェよ……大声出すな」

「す、すまん……ズボンが血塗れだ、脱がしていいな?」


ズボンの下に大怪我を負ったと考えた上条は、なんの躊躇もなくジーンズのチャックを開ける。

「や、やめろォ!」

「早く止血しないと!」

「ほっといてくれェ!」


制止の声を振り切り、力任せにジーンズを引き下ろす。


「え……?」


真っ白な肌に真っ赤な血、そして、赤黒く変色した"女物"の下着。


「もしかして、女の子でせうか……?」

「……女に見えなくて悪かったなァ」

「じゃあこの血は生理だったのか……」

「どういうことだァ? 能力とか毒じゃないのか?」

「えっ……もしかして初めて? 女性が月に一度なるものらしいですけども」

「月に一度!? こンな痛みが毎月……普通はどうするもンなンだ? 血が止まらねェよ……」

「えーっと、生理用ナプキンというものがございまして、それを下着につけるわけだけど……これじゃあ使えないな」


すでに血塗れのドロドロ状態で、とてもではないが履いて歩けそうもない。

おまけにズボンまで汚れてしまっているのだ。

「ナプキンっつーのは血を止めてくれンのかァ?」

「吸収するんじゃないかな。コンビニすぐそこだから、下着とかと一緒に買ってくるよ」


いきなりズボンを脱がせたお節介な男は、そう言うと走って行ってしまった。


(なンなンだよ……せーりだとか、わけわかんねェ……初対面の人間にあンなことまでして、馬鹿じゃねェの)


ぴったりと張り付いた下着に不快感を感じながら、一方通行は呆けて彼の後ろ姿を見送った。

>>3 百合子SSを見なくなったのでノリで建ててみました

こっ恥ずかしい話ばかり書く予定なのでsage進行でお送りします
エロかったりグロかったりするかもしれませんのでご注意ください

正直生理ネタが書きたかっただけ
百合子たんの経血ゼリーはむはむ

現時点で決まっていること

一方通行:鈴科百合子。幸薄。普段着は原作通り
上条当麻:不幸な人。ゲス条になったり病み条になったりする可能性があります


今日はとりあえずここまで
マイペースにネタを思いついたら更新します
百合子SS増えろ!

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