もこっち（ちっ…なんだよオールドファッション売り切れかよ）

もこっち（普段売れないくせに何でこんな時に限って…オールドファッション買ったやつ全員の水分をボッシュートしてやりたいわ）

もこっち（仕方無い、エンゼルクリームだけ買って帰るか）

店員「次の方どうぞー」

もこっち「………ぁ……ひゃい……」

店員「こちらでお召し上がりでしょうか？」

もこっち（お召し上がり！？あ…確かにテーブルとかが
だが私は帰って食うんだ）

もこっち「あぁ…ぁにょ………お、お持ち帰り………で…」

店員「かしこまりましたー、136円になります」

もこっち（ふぅ、完璧なコミュニケーションだ）

もこっち「ただいまー」

智貴「…………あ」

もこっち「何？そのいやらしい視線は
てめーの分はねーよ！失せろ！しっしっ！」

智貴「…………」ﾋﾞｷﾋﾞｷ

もこっち「はー、さて！じゃあ食べるかー！」

母「智子ー！智子ー！」

もこっち「チッ！タイミングの悪い！なにー？」

もこっち「……結局そんなことか
今言わなくちゃいけないことなのかよ…」

もこっち「まぁいいや、ドーナツドーナツ…」

もこっち「…………？」

もこっち「あれ？確かにここに置いたのに…」

もこっち「……………」

もこっち「………」

智貴「何だよ、勝手に入ってくんなよ」

もこっち「これは常々から思ってたことなんだがな」

智貴「は？」

もこっち「お前はどうも私のことを、何をしても許してくれる天使のような存在と思ってる節があるが」

智貴「思ってねーよ」

もこっち「やっていいことと悪いことがある」

智貴「いや、だから…」

もこっち「吐け」

智貴「は？」

もこっち「食ったドーナツ今すぐ吐けおらあああああー！！」

智貴「ちょ！なんだよ！やめろ！食ってねーよ！」

もこっち「ちょっと高いやつだったのに許さん！！」

智貴「何泣いてんだよ！うわ、鼻水きたね！」

智貴「出てけ！」ｹﾞｼｯ

もこっち「おぉふ！！」

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ…ｶﾞﾁｯ

もこっち「クソが…鍵閉めやがった」

もこっち「しかしこれは罪を認めたようなもんだな、悲しい結末だ
まさかわが弟が犯人とはな」

もこっち「……ん？」

もこっち「ミスドの袋…中身は……
無い？」

もこっち「…………」

もこっち（何だこれは…何で私の部屋に空の袋が…）

もこっち（私が無意識のうちに勝手に食ったとでも言うのか？
そんな馬鹿な…）

もこっち「おかあさーん、私のドーナツ食べた？」

母「え？あんたドーナツなんて買ってきてたの？」

もこっち「違うか…お父さんはまだ帰ってきてないし…」