向日葵「櫻子が浮気してますの……」京子「てやんでい」(271)

向日葵「……」ズーン

京子「え、マジ?」

向日葵「はい……おそらくマジですの……」

京子「ちっぱいちゃんが浮気かー。ふたりともすげー仲よさそうなのに」

向日葵「私だってそのつもりでした……以前と比べてケンカも減りましたし……でも……」グスッ

京子「ふーむ。で、どうして浮気だって思うの? なんか証拠があるとか」

向日葵「……ありますわ……」

京子「マジか」

向日葵「今日、櫻子が携帯を開いたまま置きっぱなしにしていたんですの」

向日葵「それを……見ル気ィなんてなにそれそんなのぜんぜんぜんぜんぜんぜんありま温泉だったんですけれども」

向日葵「……けど、本当にたまたま画面が目に入って……そしたら……」

京子「……」



向日葵「受信メールの一番上が私じゃなかったんですの!!!」

京子「∵」

恥ずかしながら昨夜のリベンジ

京子「……え、そんだけ?」パチクリ

向日葵「そんだけとはなんですの歳納先輩! メールですのよ、メール!」

向日葵「私は毎日こまめにメールしてますのに!」

向日葵「今朝だって、朝一でおはようメールを送ったのに!」

向日葵「なのに、それなのに私のメールが一番上じゃないなんてどういうことですの!?」

向日葵「私に秘密で違う子とメールしてたなんて……!」

向日葵「これって絶対浮気ですわよね、歳納先輩!?」ズイッ

京子「……」

向日葵「……」

京子「それは……」

向日葵「……」

京子「浮気の可能性が高いね」キリッ

向日葵「やっぱり!」ワッ

京子「落ち着いてひまっちゃん! まだ100パー浮気とは言い切れないから!」

向日葵「そ、そうでしょうか……」グスグス

京子「ちっぱいちゃんのこと、信じてないの?」

向日葵「!」

向日葵「……信じてます……信じたい、ですわ……」グスン

京子「だったら信じようよ。さ、私と一緒に愛するちっぱいちゃんの身の潔白を証明してやろうぜ!」

向日葵「ぁ……ありがとうございます歳納先輩!」ジーン

京子「いいってことよ!」

向日葵「(やっぱり歳納先輩は便りになりますわ!)」

京子「(結衣の用事が終わるまでのいい暇つぶしができた)」

京子「それで、ちっぱいちゃんの浮気相手(仮)って誰?」

向日葵「あ、赤座さんですわ……」

京子「なんと! あかりめ、人妻に手を出すとはハレンチな!」

向日葵「と、歳納先輩! 人妻だなんて、私たちはまだ……」

京子「あーゴメン、おふたりさんはこれから愛を育むんだNE☆」バチコーン

向日葵「も、もうっ先輩ったら!」

向日葵「私と櫻子が愛を育むだなんて……」

向日葵「まだ中学生なのに……」

向日葵「愛を……愛、を……」

向日葵「うふふふふふふふふふふふふふ///」クネクネ

京子「おーい、帰ってこーい」フリフリ

向日葵「こ、こほんっ。失礼しましたわ」

京子「ホントにな」

向日葵「ゴホンッ! ゲフンゲフンゲフン! ……そ、それで、赤座さんの話に戻りますけど」

京子「てやんでい」

向日葵「……赤座さんは……とっても気配り上手で、誰にでも別け隔てなく優しく振る舞える、とても素晴らしい人ですわ」

京子「いやぁそれほどでも」テレリ

向日葵「……あの、私、赤座さんを褒めたのですけれど……」

京子「あかりへの褒め言葉は私への褒め言葉、私への褒め言葉は私への褒め言葉!」

向日葵「すごいジャイアニズムを感じますわ……今までにない何か酷いジャイアニズムを……」

向日葵「で、そんな赤座さんが粗忽者の櫻子にはマジ天使に見えるらしく、彼女を大層気に入ってますの」

京子「ふむふむ」

向日葵「……それこそ、学校では私より赤座さんを頼りにするくらいに……」ズーン

京子「そう気を落としなさんなって。確かに部活中、よくあかりからちっぱいちゃんの話は聞くけど」

向日葵「!?」ガーン

向日葵「や、やっぱり櫻子は赤座さんと……」ジワッ

京子「まーまー、まだ分かんないって。もうちょっと具体的なエピソードはないの?」

向日葵「具体的……ですの?」

京子「ですの。こう、『あ、こいつ浮気してるな』って思う奴の特徴……的な」

向日葵「的な……」フーム

向日葵「!」ハッ

京子「おっ、なんかあるの?」

向日葵「はい……あれは確か、先週のことでしたわ――」

――――――

櫻子「あかりちゃんありがとー! すっごく助かっちゃったよ!」

あかり「えへへ、どういたしまして! 今日に限って持ち歩いてたバグパイプが功を奏したよぉ」

櫻子「おっ! バグパイプだけに?」

「「HAHAHA!」」ドッ

向日葵「……櫻子、あなたちゃんと反省してますの? 赤座さんに迷惑をかけてばかりじゃいけませんわよ」

櫻子「むっ」ピク

あかり「あ、あかりは別に気にしてないよー」アセッ

櫻子「ほら、あかりちゃんは気にしてないってさ! だいたい、だったら向日葵は私にバグパイプを貸してくれたのかよ!」

向日葵「えっ? そ、それは……」

櫻子「ほーらね。バグパイプを貸してくれるあかりちゃんと貸してくれない向日葵なら、あかりちゃんの方が頼りになるもん!」

向日葵「!」

櫻子「あーあ! あかりちゃんが私の幼なじみだったらなー!」

向日葵「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

――――――

向日葵「――って……」

京子「……」

向日葵「……」

京子「ふーむ……」

向日葵「……」

京子「これは……」

向日葵「……」

京子「ちょっと言いづらいけど……」

向日葵「……」

京子「浮気だね」キリッ

向日葵「櫻子ー!」ワッ

書き溜めのようで書き溜めでない少し書き直した何かなんだよ……ここからは無人の野を往くが如くだよ……

向日葵「そんな……櫻子……そんなぁ……っ!」ガクッ

向日葵「なんで、どうして……私よりも赤座さんの方がいいんですの……?」

向日葵「私と赤座さん、どこで差がついてしまったんですの……?」

京子「ちっぱいちゃんってちっぱいが好きだったんじゃね?」

向日葵「そんな筈ありません!!!!!! 櫻子はれっきとしたおっぱい好きです!!!!!!!!!」

京子「ぅぉっ」ビクッ

向日葵「……」

向日葵「はぅあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ピシャーン

京子「ぉぉぅ」ビビクッ

京子「どーしたのひまっちゃん」

向日葵「た、大変です歳納先輩……大変なことに気付いてしまいましたわ……」ワナワナ

京子「え、なに?」

向日葵「櫻子の浮気相手が……」

向日葵「もうひとりいるかも知れませんの!!!!!!!!!!!」ドーン

京子「な、なんだってーっ!?」ワクワク

向日葵「ああっ……私ったら、なんて恐ろしいことに気付いてしまったの……」ヨロッ

京子「ひまっちゃんしっかりするんだ!」ガシッ

向日葵「歳納先輩……私、もう……」ガクガク

京子「諦めちゃダメだよ! せめて死ぬ前に、私にちっぱいちゃんの浮気相手2号(仮)の名前を教えて!」

向日葵「よ……吉川さん、ですの……」

京子「ちなつちゃんが!?」

向日葵「……」コクリ

京子「証拠は? ちっぱいちゃんとちなつちゃんのカップリングとか略称が『ちっちな』か『ちなちっ』になってすげー気持ち悪いけど、浮気の証拠は!?」

向日葵「(そこは普通に『さくちな』か『ちなさく』で良いのでは……? 良くないですけれど)」

向日葵「……あれは、先々週のことでしたわ……」

――――――

櫻子「ちくわの磯辺揚げー♪」モグモグ

ちなつ「櫻子ちゃんって本当に磯辺揚げ好きだよねー」

櫻子「うん好きー♪ だっておいしいんだもん!」ゴクン

向日葵「こら櫻子、よく噛んで食べなきゃダメじゃない」

櫻子「うるせー説教っぱい! メシがマズくならぁ!」ガタン

向日葵「なっ、なんですのその口のきき方はぁ!」ガタタン

ちなつ「ちょ、ふたりともケンカしないで! そうだ、私の磯辺揚げあげるから!」

櫻子「うそ、ホント!?」

ちなつ「ホントホント。今、ちょっと恋わずらいで胸がいっぱいだから」キャッ

櫻子「胸はおっぱいだけどね! ありがとちなつちゃん、向日葵と違って太っ腹だね!」

向日葵「!」

櫻子「あーあ! ちなつちゃんが私の幼なじみだったらなー!」

向日葵「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

――――――

向日葵「――って……」

京子「……」

向日葵「……」

京子「そうだな……」

向日葵「……」

京子「ひまっちゃんには悪いけど……」

向日葵「……」

京子「浮気かな」キリッ

向日葵「ア゛ー!」ワッ

京子「慌てないでひまっちゃん! ホイッスルはまだ鳴ってないぞ!」

向日葵「歳納先輩……でも、でもぉ……っ」エグエグ

京子「だいたい、ちなつちゃんって結衣一筋だよ? ちっぱいちゃんをつまみ食いなんてするかなー」

向日葵「櫻子はメインディッシュですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」キシャー

京子「だっ、だからおかしいなーって話だから! ちっぱいちゃんをおまけ扱いとかおかしいよね!」アワワ

向日葵「ええ……本来ならありえないことです。ですが……」

京子「ですが?」

向日葵「吉川さん、ガチでしょう?」

京子「うむ」

向日葵「ですわよねー」

向日葵「そんなガチ川さんですから、ありえないとは言い切れませんわ……」

京子「かもねー」

京子「……」

京子「あ」

向日葵「?」

京子「……いや、でも……」

京子「……」

向日葵「歳納先輩?」

京子「ひまっちゃん、驚かないで聞いて欲しいんだけど」

向日葵「はい」

京子「ちなつちゃん、キスしてるんだよね」

向日葵「」

京子「あかりと」

向日葵「∵」

京子「いつだったかなぁ、ちなつちゃんちに結衣と行ったんだよ。そしたらもー、玄関先でぶちゅーですわ。ぶちゅー」

向日葵「な、な、なな、」

京子「いやーあれはビックリしたなー。後からふたりを問い詰めようとしても、ちなつちゃんは白を切るしあかりは死んだ目になるし」

向日葵「なななななななな、なんですのそれえええええええええええええええええええええ!!?」

京子「ぉぅ」ビクッ

向日葵「なんですのそれ? なんですのそれ! なんですのそれ!? ガチ川さん、いくらなんでもガチすぎるでしょう!?」

京子「だからガチなんだって」

向日葵「ガチにしても! ガチにしても限度というものが!」

京子「ガッチガチなんだよ」

向日葵「ガッチガチすぎますわ!!!」

向日葵「っは!?」

向日葵「ま、まさか……ガチガチ川さんが櫻子と赤座さんを――!?」

~妄想中☆~

櫻子「ぁっ! だっ、だめ、やめてよちなつちゃんっ……」

ちなつ「げへへ……そんなこと言っちゃって下はもう準備オッケーなんじゃないのぉ?」サワサワ

櫻子「きゃうっ!? やだ、そこ、触っちゃ……っ」

ちなつ「うへ、うふへへぐひひ」モミモミ

櫻子「やぁ、やだぁ……おっぱい、小さいから恥ずかしい……!」

ちなつ「そんなことないよ、ちっぱいもおっぱいだよ」クチュクチュ

櫻子「ふぁあん!? ぁ、や、んっ、っはあ、ぁん……」

あかり「ちなつちゃあん……あかりも、あかりも欲しいよぉ……」

ちなつ「ああん? じゃああかりちゃんは上で相手してやるよ。ほれぶっちゅー」

あかり「んっ……ちゅ、れるっ、む、ぅん、くちゃ、は、ぅ、あむ……」

ちなつ「マギギギギギギ! 世界中の女はワシのモンじゃ~!」

~ 終 了 ~

向日葵「いやあああああああああああああああああああああああああああ櫻子おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

京子「ひ、ひまっちゃん落ち着いて! おっぱいちゃん、おっぱいちゃーん!!!」

~しばらくお待ちください~

京子「落ち着いた?」

向日葵「はい……お見苦しい所を見せてしまい、申し訳ありませんわ……」

京子「なんのなんの。好きな子のことなら必死にもなるでしょって」

向日葵「……お恥ずかしい話ですわ。私は櫻子を信じているはずなのに、今は何もかもが疑わしく見えてしまうんですの……」

京子「てやんでい」

向日葵「私たちも歳納先輩と船見先輩のように、お互いを強く信頼し合えたらいいのに……」

京子「はっはっは。まー私と結衣はね。おっぱいちゃんとちっぱいちゃんとはスタンスが違うから」

向日葵「スタンス……ですか?」

京子「そ。なんていうのかなー、結構ドライな関係なんだよね。お互い、ほっといても平気だろーっていうか」

向日葵「羨ましいですわ……それだけ相手を信頼しているってことですものね」

京子「まあねー」エヘン

向日葵「私なんか、この前櫻子と船見先輩がおうちで一緒にご飯を作ったというだけで妬いてしまいましたのに」

京子「えっ」

向日葵「えっ」

京子「え……え?」

向日葵「……え、っと……」

京子「……結衣が? ちっぱいちゃんと? うちで? 一緒に? ごはんを?」

向日葵「ええ……ご存知ありませんでした?」

京子「……うん」

向日葵「……」

京子「……」

京子「……」スッ

向日葵「?」

京子「……」ピポパポ

京子「……」prrrr...prrrr...

京子「!」ガチャ

京子「――」スゥー



京子「結衣っ!! ちっぱいちゃんと浮気してるってほんとなの!!?」ドカーン!!!!!

京子「は? なんのことって?」

京子「しらばっくれないでよ! 私、全部知ってるんだからね!」

京子「どうせ今だって、用事とか言ってどっかでちっぱいちゃんと会ってるんでしょ!?」

京子「『ハンバーグのような何かのせいで記憶が曖昧』なんて冗談みたいなウソでごまかせるとおもったの!?」

京子「……愛してる? っ……今更なによ!」

京子「同じことをちっぱいちゃんにも言ったんでしょ!」

京子「ウソつき……私だけって言ってくれたのに!!」

京子「……え? 今夜の約束はどうなるって?」

京子「~~~っ!」

京子「結衣のばかっ! えっち! もう知らないっ!!」プチッ

京子「……」

向日葵「……」

京子「…………」

向日葵「…………」

京子「………………」

向日葵「………………」

京子「………………も、」

向日葵「………………も?」

京子「もぉ別れるぅぅう~~~~~~っ!」ビー

向日葵「せんぱーい!?」

俺とお前、どちらが先に寝落ちするか勝負だ!

京子「うっうぅう~……」エグエグ

向日葵「と、歳納先輩……?」オロオロ

京子「ゆいのばかぁ、うわきものぉ……」メソメソ

向日葵「あの……ドライな関係はいったいどこに……」

京子「大好きだって言ってくれたのにぃ~……」シクシク

向日葵「ほっといても平気だろーって……」

京子「うそつき、ばか、だいすき、ゆい、結衣、ゆいぃ~……」ポロポロ

向日葵「……」

京子「……」フルフル

向日葵「あの……」

京子「帰る」グスッ

向日葵「えっ」

京子「もう帰る。おっぱいちゃん、ばいばい……」トボトボ...

向日葵「あ、はい。ばいばいですの……」

向日葵「……」

向日葵「……私も、帰ろうかしら」

向日葵「……」

向日葵「帰ったら、ちゃんと櫻子と話し合いましょう」

向日葵「……よしっ」



向日葵「杉浦先輩、池田先輩、お疲れ様でした! 失礼しますわ!」



綾乃「∵」

綾乃「「「∵」」」ガタガタガタガタ

綾乃「∵」

綾乃「」ガクッ

千歳「あ、綾乃ちゃん!? 綾乃ちゃ、あやっ……ぁ、ぁああ……!」

千歳「綾乃ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

終わ             っとく?

眠いんだよ……
このあとは向日葵が櫻子をおっぱいで誘惑して窒息させてさくらこおおおおおおおおってなってザ・エンドだよザ・エンド
さすがにマンネリな展開だからここで区切るとコメディでオチていいんじゃないかな!ね!

!?

椅子に座ったまま気絶してた分はノーカンにしていただけませんか

せめて顔だけ洗わせてください西都原古墳群……

トボトボ...

向日葵「……」

向日葵「(……話し合おうと決めたものの……)」

向日葵「(やっぱり、怖い……)」

向日葵「(もしも、本当に櫻子が浮気をしていたら……)」

向日葵「(私より、他の誰かを好きになっていたら……)」

向日葵「……」

向日葵「(ガチ川さんに相談……)」

向日葵「(……そのガチ川さんが浮気相手の可能性があるんでしたわ)」

向日葵「……」

向日葵「(赤座さん……ガチ川さん……)」

向日葵「(……櫻子……)」

向日葵「(赤座さんは、素直で、優しくて、気配り上手)」

向日葵「(ガチ川さんは、可愛くて、ガチで、ウラオモテノナイステキナヒトデス)」

向日葵「(ふたりとも、私よりずっと魅力的……)」

向日葵「(だから、櫻子も、私より……)」

向日葵「っ……!」ジワッ

向日葵「(だ、だめ、だめよ向日葵、泣いてはいけませんわ)」グシグシ

向日葵「……」

向日葵「(櫻子を取り戻したい)」

向日葵「(あの子の気持ちを、また私に向かせたい)」

向日葵「(……戦おう)」

向日葵「(私は私の……武器を、使って)」

向日葵「……」

向日葵「……よし」

~おっぱい家~

櫻子「ひーまわりー」ガラッ

向日葵「櫻子。いらっしゃい、今日は遅かったですわね」

櫻子「んー」

向日葵「どこか寄り道してましたの?」

櫻子「おー。娯楽部であかりちゃんとちなつちゃんと遊んでた」

向日葵「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

櫻子「歳納先輩も船見先輩もいなくてさー、暇だっていうからお呼ばれしちゃ……向日葵?」

向日葵「……」パクパク

櫻子「向日葵ー? どうしたの? 酸欠?」

向日葵「……ナ、なンデモあリまセんワ……」カクカク

櫻子「?」

向日葵「さ、ちョウど晩ご飯ガ出来たとコロですノよ……」カクカク

櫻子「わーい」トテテ

~食卓~

櫻子「う……うおー!!!!!!!!!」

向日葵「どうしたんですの? そんな大声を出して……」

櫻子「ど、どどどどどどどうしたのこれ!? わ、和牛ステーキじゃん!!!!」

向日葵「櫻子、好きでしょう?」ニコッ

櫻子「いや好きだけどさ! 大好きだけどさ! なに、なんかお祝い?」

向日葵「ええ、今日で交際97日目のお祝いですわよ?」

櫻子「きゅうじゅうななって……でも、いつも普通の料理じゃん! だいたい、昨日豚の角煮だったから、今日は魚じゃなかったの!?」

向日葵「なによもう、変な子ですわね。いつもステーキステーキ言うくせに……食べませんの?」

櫻子「あ、食べる食べる! 食べるってば!」

向日葵「はい、じゃあ召し上がれ♪」

櫻子「い、いただきまーす……」カチャカチャ

櫻子「もぐもぐもぐ……」

向日葵「美味しい?」

櫻子「うん、おいしい……」

向日葵「そう。よかったですわ」

櫻子「……」ゴクン

櫻子「……おいしいよ。なんか、牛って感じ」

向日葵「牛って……面白いことを言うのね櫻子。和牛ステーキなんだから当たり前じゃありませんの」

櫻子「うん、当たり前に牛って感じ」

向日葵「……?」

櫻子「あーうめー」カチャカチャ

向日葵「あ、ご飯おかわりありますからね?」

櫻子「おー」パクパク

向日葵「……」

櫻子「ごちそうさまー」

向日葵「はい、お粗末さま」

櫻子「お風呂入ってっていい?」

向日葵「構いませんわよ。この前置いていった着替えがありますから、私の部屋から持って行きなさいな」

櫻子「へーい」トテトテ

向日葵「……」

ちゃぷん

櫻子「はーっ……♪」

櫻子「……」

櫻子「向日葵、どうしたんだろ」

櫻子「……」

櫻子「んー」

櫻子「……」

櫻子「うーん」

櫻子「……」

櫻子「うーーーん……」

櫻子「……」

櫻子「……」ブクブクブク

~小一時間後~

櫻子「ひまわりーおふろあいたよー……」フラフラ

向日葵「あら。今日はずいぶん長かったんですのね」

櫻子「んー……ちょっと考えごと」

向日葵「……そう。じゃ、私も入っちゃいますわね。身体が冷めるまでうちにいなさいな」

櫻子「そうするー……」

向日葵「……」

ちゃぷん

向日葵「ふぅ……」

向日葵「……」

向日葵「髪、よし」

向日葵「お肌、よし」

向日葵「香り、よし」

向日葵「……、よし」

向日葵「……覚悟、よし」

向日葵「……」

向日葵「……がんばれっ」

ざぱっ

~おっぱいルーム~

向日葵「櫻子」ガチャッ

櫻子「んー? あがったの?」

向日葵「ええ……」

櫻子「よし、そんじゃなんか遊ぼ……って、向日葵?」

向日葵「なんですの?」

櫻子「なんですのじゃねーよ! パジャマのボタンあけすぎ! おっぱい禁止だっつーの!」

向日葵「ああ……今日は蒸し暑いですから」

櫻子「暑くねーし! 肌寒いくらいだし!」

向日葵「じゃあ、私ものぼせたということで」

櫻子「じゃあって言った! ということでって言った!」

向日葵「……」

櫻子「……向日葵?」

向日葵「櫻子……」

櫻子「なに?」

向日葵「……」プチッ

櫻子「!?」

向日葵「櫻子……櫻子……」プチッ プチッ

櫻子「ちょ、な、ボタン、えっ?」

向日葵「……」プチッ

ハラッ...

櫻子「!!!」

向日葵「……」

櫻子「な……ひま……」ドキドキ

向日葵「櫻子」

櫻子「なっ、なに!?」

向日葵「……」

向日葵「……さわって……」

続くと思ったか?メシだよ!!!!!!

櫻子「うまい、確かにうまいんだが」

櫻子「今日のわたしにはこの肉のうまささえどこか上滑りしていく」

チャーハンうめえ

櫻子「んなっ……なぁあああああッ!?」

向日葵「ねぇ、おねがい……」ジリッ

櫻子「ぁ、うあ……っ」タジッ

向日葵「さわって欲しいの……櫻子に……」ジリッ

櫻子「ちょ、待、まってよ!」タジッ

向日葵「待てません」

櫻子「えっ?」

向日葵「私、もう、不安で、不安でっ……」

櫻子「向日葵?」

向日葵「……だから!」ガシッ

櫻子「あ、手っ――」

向日葵「――」グイッ

むにっ

向日葵「んっ……」

櫻子「……!」

向日葵「(ああ……櫻子の手が、私の、胸を……)」

櫻子「(や、やわらか……すご、しんじらんない……!)」フニ

向日葵「っ!」

櫻子「ぁ、ご、ごめっ」バッ

向日葵「離さないで!」ギュッ

櫻子「!」

向日葵「だめ、そのまま……櫻子……」

櫻子「向日葵……」

向日葵「ねぇ……手、うごかして……?」

櫻子「……!」

向日葵「……」

櫻子「……」

櫻子「……分かった」

櫻子「……」ムニ

向日葵「んっ」ピクンッ

櫻子「……っ」モミュモミュ

向日葵「ぁん、あ、ふぅ……っ」

櫻子「ブラ越しなのにこんなに柔らかいなんて、なんかずるいよ……」

向日葵「あん、ずるいなんて、言われ、はあっ、ましても……」プルプル

櫻子「向日葵のおっぱい、あつい……」

向日葵「はぁ、ぁあ……それは、ぁ、おふろあがり、だから……ですわ」

櫻子「そ、そうなんだ……」モミモミ

向日葵「ふぁ! さ、櫻子、手、はげしっ……!?」

櫻子「動かせっていったの、向日葵じゃん」グニグニ

向日葵「で、でもぉ、んぁ、っく……ふぁああっ!」

櫻子「(向日葵、気持よさそう……)」

向日葵「(櫻子……私の、胸ばかり見てる……っ)」

櫻子「(……私は、おっぱいちっさいから、よく分かんないけど)」

向日葵「(や、やっぱり櫻子はおっぱいが大好きなんですのね……)」

櫻子「(私も、も少しおっぱいおっきかったら、向日葵の気持ちが分かってあげられるのかな……)」

向日葵「(もっと、もっと、櫻子を私に夢中にさせたい)」

向日葵「(櫻子……)」

向日葵「(私、やっぱり櫻子が好き。好き。大好き)」

向日葵「(櫻子、櫻子、櫻子)」ガシッ

櫻子「ん、え?」

向日葵「(櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子櫻子)」

櫻子「え、ちょ、ひま、頭、なんで、掴ん」

向日葵「櫻子おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

櫻子「もがああああああああああああああ!!?」ズボッ

向日葵「櫻子、櫻子っ、さくらこぉ!」ギュウウウウウウウウウウウウウウウ

櫻子「もが、もががっ!?」ジタバタ

向日葵「ほら、おっぱいですわよおっぱい! 好きでしょう、おっぱい!!!」

櫻子「ちょ、待゛、息、がほっ」ジタバタ

向日葵「今日からおっぱい解禁ですからね! 好きな時に好きな場所で好きなだけおっぱいしていいですから!!」

櫻子「もごっ、ふんむ、むぅう~~~~~~っ!?」ジタバタ

向日葵「私、恥ずかしいけど、我慢しますわ! 櫻子が私のおっぱいを好きでいてくれるなら!」

櫻子「お゛ぁ……駄、め……死゛……」ピクピク

向日葵「私にはこれしかないから! でも、これなら誰にも負けないから!」

櫻子「……」グタッ

向日葵「これなら、赤座さんにも、ガチ川さんにも、負けないから!」

櫻子「」

向日葵「櫻子を喜ばせてあげられるなら、私は……私はっ!」

櫻子「」

向日葵「……櫻子?」















向日葵「櫻子ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」














~5分後~

櫻子「死ぬわ!!!!!!!!!!!!!!」

向日葵「ご、ごめんなさい! ごめんなさいっ!!!」

櫻子「ゴメンで済んだらニューヨークポリスデパートメントはいらないんだYO!!」

向日葵「ぅぅぅ」シュン

櫻子「ったく! おっぱいで窒息死とか笑えないよ! 笑えっぱいだよ!」

向日葵「……それだと、笑えと強制しているように聞こえるんじゃ……」

櫻子「なんか言った!?」シャー

向日葵「な、なんでもないですのっ! ごめんなさい!」ペコペコ

櫻子「だいたい、今日の向日葵なんかヘンだよ? 」

向日葵「それは……」

櫻子「頼んでもないのにステーキなんて焼いてくれるし、ダラダラしてても怒んないし、それに……///」

向日葵「ぅぅぅ……さ、さっきのは忘れてください……///」

櫻子「わ、忘れられるわけないだろバカっぱい! バーカ!///」

向日葵「は、反論できないのが悔しいですわ……!」クッ

櫻子「……あんなことしてさあ、恥ずかしくないの?」

向日葵「は、恥ずかしいに決まってるでしょう!?」

櫻子「じゃあなんでしたの?」

向日葵「そ、それは……」

櫻子「……」

向日葵「櫻子、おっぱい好きでしょう?」

櫻子「大好き」

向日葵「ですわよねー」

向日葵「……だからですわ。どれだけ恥ずかしくても、櫻子が好きでいてくれるから。なら、だから――」

櫻子「だったら」

向日葵「――え?」

櫻子「だったら、やめてよ。もう、二度とあんなことしないで」

向日葵「え、な、なんで……」

櫻子「できないなら私、向日葵のこと嫌いになる」

向日葵「っ!?」

櫻子「……」

向日葵「なんで……どうして、そんな……?」

櫻子「……だって、嬉しくないもん」

向日葵「え?」

櫻子「向日葵が嫌がることをさせたって、私、嬉しくないもん!」

向日葵「!」

櫻子「向日葵、私とちゅーするの好き?」

向日葵「大好きですわ」

櫻子「だよね。私も大好き。だから、ちゅーは出来るし、したいし、するの」

向日葵「……」

櫻子「じゃあ、向日葵は自分のおっぱい、好き?」

向日葵「……それは……」

櫻子「ほらね」

向日葵「っ! わ、私は、櫻子が好きでいてくれるなら我慢ぐらい……」

櫻子「だったらおっぱい禁止!!!」

向日葵「えぇ!?」

櫻子「禁止禁止、おっぱい大禁止! 罰金バッキンガムだよ!」

向日葵「ちょ、わけがわかりませんわ! あなた、今おっぱい大好きって言ったばかりじゃ」

櫻子「今嫌いになった!」

向日葵「そんな――」

櫻子「向日葵を泣かす奴は、向日葵のおっぱいでも私が許さない!!!」

向日葵「――!」

櫻子「恥ずかしくて、イヤでイヤで泣いちゃうようなら、おっぱいなんて大嫌いだよ!」

櫻子「だいたい、大好きなのはおっぱいじゃなくて、向日葵のおっぱいだし!」

櫻子「でも向日葵のおっぱいよりも向日葵の方がずっとずっとずーーーーーーーっと好きだし!!」

櫻子「だから、向日葵を泣かすおっぱいなんて大っっっっっっっっっ嫌い!」

向日葵「……」

櫻子「ねえ、私たちは私たちが好きなものだけ好きでいようよ」

向日葵「え……?」

櫻子「私は私たちのことで我慢なんてしたくないし、させたくもないもん」

向日葵「……櫻子……」

櫻子「……へへ」ニッ

櫻子「ずっと一緒なんだもん。これまでも、これからも」

櫻子「言いたいこと、言ってこーよ」

向日葵「~~~っ……!」ジワッ

櫻子「ね?」

向日葵「……櫻子……っ」ポロッ

櫻子「……向日葵。おいで」

向日葵「っ、櫻子お!」ギュッ

櫻子「おっと」ギュッ

向日葵「うっ、ぅう……ふぇ、ぐずっ! ぅ、っく……」ポロポロ

櫻子「よしよし」ポンポン

向日葵「さくらこぉ~~~~~~~っ……」ビー

櫻子「いい子いい子。今日だけ特別に櫻子ちゃんのおっぱい許可だから、いっぱい泣きなね」

~そして...~

櫻子「落ち着いた?」

向日葵「うん……ぐずっ」スン

櫻子「無理しなくていーよ」

向日葵「うん……櫻子ちゃん、ありがとう……」

櫻子「……う、うん……うん」

向日葵「……」グスグス

櫻子「……」

櫻子「(誰これぇ……)」

向日葵「……おなかすきました」

櫻子「あんだけ泣いたらねー」

向日葵「……櫻子ちゃん、なにか食べます?」

櫻子「食うし!」

向日葵「じゃあ、ステーキがあと1枚残ってましたから、それを……」

櫻子「え、やだよ」

向日葵「えっ?」

櫻子「んー……おにぎりが食べたいなぁ」

向日葵「おにぎり? え、でも、ステーキ……」

櫻子「ステーキはもう食べたじゃーん。今はおにぎりが食べたい気分なの! 向日葵が握ってくれたおにぎり!」

向日葵「ぁ……」

櫻子「それにさ、多分なんだけどさ」



櫻子「今日のおにぎりは、ステーキよりもずっとおいしいと思うんだよね!」

向日葵「ぁ……はいっ!」

~一方その頃~

京子「結衣ごめんっ、私が悪かった!」ダキッ

結衣「ううん、私こそ京子を不安にさせてごめん!」

京子「結衣っ!」

結衣「京子ー!」

ひしっ!



綾乃「∵」


はい終わり。謝れ!お前らが無理に続きを要求したせいで二度も∵するハメになった綾乃ちゃんに謝れ!

ぁ……ぁ……?

そろそろこの設定から脱却すべきだと思う今日この頃である

たまには素直になれないケンカップル時代のひまさくが書きたいんだよ!

あ、もう出かけるけど、とりあえずこのスレは落としとけよ?な?な?

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