向日葵「ええ……」
ちなつ「人生、って……そんなに大切な相談を私に? 生徒会の杉浦先輩とか、娯楽部なら結衣先輩とかじゃなくて?」
向日葵「吉川さんじゃないとダメですの!」
ちなつ「えっ?」
向日葵「私のこの悩みを理解してくれるのは、吉川さんだけですわ……」
ちなつ「向日葵ちゃん……」
向日葵「お願いします、吉川さん。私の相談に乗ってくださらない……?」
ちなつ「……わかった。私に任せて!」
向日葵「ぁ……ありがとうございますわ、吉川さん!」
ちなつ「うんっ、それで相談って?」
向日葵「『古谷櫻子』と『大室向日葵』、どっちが良いと思います!?」
ちなつ「∵」
私だ
ちなつ「……えっと、向日葵ちゃん?」
向日葵「なんですの?」
ちなつ「……なにが?」
向日葵「なにが……とは?」キョトン
ちなつ「本気のキョトン顔!?」
向日葵「あの、すみません吉川さん」
ちなつ「え?」
向日葵「もう少し真剣に話を聞いてくださいます?」
ちなつ「挙句怒られた!?」
ちなつ「じゃ、じゃあ……悪いけど、もう一度言ってくれる?」
向日葵「『古谷櫻子』と『大室向日葵』、どっちが良いと思います?」
ちなつ「………………………………」
向日葵「吉川さん?」
ちなつ「うん……うん」
向日葵「はい」
ちなつ「うん」
向日葵「はい」
ちなつ「……」
向日葵「……」
ちなつ「……なにが?」
向日葵「吉川さん、いい加減にしてくださいませんとさすがの私も」グッ
ちなつ「暴力を示唆!?」
向日葵「しかたありませんわね……じゃあ、順を追って説明しますわね」
ちなつ「お、お願いします」
向日葵「むかしむかしある所に、古谷向日葵と大室櫻子という女の子がいましたわ」
ちなつ「」コク
向日葵「ある日、古谷向日葵は考えましたの」
ちなつ「」コクコク
向日葵「『古谷櫻子』と『大室向日葵』、どっちが良いと思います?」
ちなつ「」
向日葵「吉川さん……私も真剣ですの」
ちなつ「はい……」
向日葵「なのに吉川さんがこの調子じゃあ……ねぇ?」
ちなつ「はい、ごめんなさい……」
向日葵「……今回までですよ」
ちなつ「ありがとうございます……」
向日葵「……」フゥ
ちなつ「……」
ちなつ「…………」
ちなつ「………………」
ちなつ「(なにこれえ)」
ちなつ「(落ち着け……落ち着くのよチーナ。美少女はうろたえない)」
ちなつ「(冷静に、正確に情報を並べ替え、推理するの)」
ちなつ「(まず、向日葵ちゃんが、)」
ちなつ「(『古谷櫻子』と『大室向日葵』、どっちが良いと思います?)」
ちなつ「(って)」
ちなつ「……」
ちなつ「…………」
ちなつ「………………」
ちなつ「(だけだよぉ……っ!!!)」
つれーわー。その後シエスタを実質3時間ほどしただけだからつれーわー
向日葵「吉川さん」
ちなつ「ひっ!?」
向日葵「そろそろご理解いただけましたかしら?」
ちなつ「うっ、うん! は、八割方!」
向日葵「……ハチワリガタ?」
ちなつ「はーい! かんっぺきに理解しましたー! はーい!」
向日葵「……では問題です。私が吉川さんに相談した背景を答えてください」
ちなつ「えっ!?」
向日葵「……」ジー
ちなつ「……」タラリ
向日葵「……」ジーー
ちなつ「……」ゴクリ
向日葵「……」
ちなつ「………………向日葵ちゃん、櫻子ちゃんと結婚するの?」
向日葵「」
向日葵「櫻子以外に手を上げたのは生まれて初めてですわ」
ちなつ「私も友達にグーで殴られたのは生まれて初めてだよ……」
向日葵「ごめんなさい吉川さん。でも、吉川さんがいけないんですのよ?」
ちなつ「えー……」
向日葵「だってそうでしょう? わ、私と櫻子が結婚、だなんて……ありえませんわっ」
ちなつ「そうなの?」
向日葵「そうですわよ。だって……」
ちなつ「だって?」
向日葵「女の子が結婚できるのは16歳からですもの」
ちなつ「そこぉ!!?」
向日葵「法律は大事ですわ。生徒会に所属する身として、ルールをないがしろには出来ませんもの」
ちなつ「……」
向日葵「失礼ながら、吉川さんには失望いたしました」
ちなつ「えぇー……」
向日葵「ですが、それでも私は吉川さんを頼るしかありません」
ちなつ「……えぇー」
向日葵「出来れば吉川さん自身に気付いて欲しかったのですが、仕方ありません。私からお教えしますわ」
ちなつ「……アリガトウゴザイマス」
向日葵「私が吉川さんに相談した背景。それは……」
ちなつ「」ゴクリ
向日葵「先日、櫻子と結婚の約束をしましたの///」ポッ
ちなつ「∵」
向日葵「この前、交際43日記念の時に櫻子が言ってくれましたの///」
ちなつ「」
向日葵「『あー。向日葵が毎日ごはん作ってくれたらラクなのになー』って///」
ちなつ「」
向日葵「櫻子らしいプロポーズですわよね、私感激しちゃいましたわ///」
ちなつ「」
向日葵「今月の百合姫に婚姻届も付いてきますのよ///」
ちなつ「」
ちなつ「……」
ちなつ「向日葵ちゃん」
向日葵「なんですの?」
ちなつ「歯ぁ食いしばってね♪」
向日葵「殴られた……櫻子だって手はめったに上げないんですのよ!?」
ちなつ「知らないよ!!!!!!!!!!!!」
ちなつ「もう」
ちなつ「何もかも知らないよ!!!!!!!!!!!!!!」
ちなつ「アー!!!!!!!!!!!」
向日葵「ど、どうどう。吉川さん。どうどう」
ちなつ「馬ってか!!!!!!!!!!!!!」
向日葵「た、他意はないですわ」
ちなつ「他意ガー&ナーイデスワーってか!!!!!!!」
向日葵「ぜ、全然うまくない!!!」
ちなつ「それで話もどるけどー」
向日葵「!?」ビクッ
ちなつ「? 向日葵ちゃん、どうかした?」
向日葵「いっ、いえ……なにも……」
向日葵「(吉川さんの触れ幅マジパねーですわ……)」
ちなつ「つまり、向日葵ちゃんは櫻子ちゃんと結婚するんだよね?」
向日葵「ええ。時が来たら、必ず///」キャッ
ちなつ「そっかぁ、それで最初の相談になるんだね」
向日葵「その通りですわ」
ちなつ「はあ、やっと話がつながったよー」
向日葵「ふふ、吉川さんったら意外と頭が悪いんですね!」
ちなつ「」グッ
向日葵「」ビクッ
ちなつ「でも向日葵ちゃん、ひとつ気になるんだけど」
向日葵「なんでしょう?」
ちなつ「最初に、これは私にしか頼めない、みたいに言ってたよね」
向日葵「ええ」
ちなつ「どうして? さっきも言ったみたいに、先輩たちの方が頼りになると思うんだけど……」
向日葵「いいえ、こればかりは吉川さんにしかお願い出来ませんわ。だって……」
ちなつ「だって?」
向日葵「吉川さん、ガチでしょう?」
ちなつ「うん」
向日葵「ですわよねー」
ちなつ「なるほどね。今度こそ完璧に理解できたよ!」
向日葵「やっとですのね! 吉川さんってやっぱり頭」
ちなつ「」スッ
向日葵「」ビクッ
ちなつ「そっかそっか、それじゃあ確かに娯楽部で話せるのは私だけだよね」
向日葵「ええ。生徒会も、櫻子は選択肢そのものから外れますし」
向日葵「池田先輩は、最近じゃ私と櫻子が普段通りに接してるのを見るだけでも鼻血がナイアガラですの」
ちなつ「そうなんだー」
向日葵「困りものですわ。ただ、普段通りにキスしてるだけですのに」
ちなつ「えっ」
向日葵「杉浦先輩はー」
ちなつ「ちょっ」
向日葵「杉浦先輩も恐らくガチでしょうけど、本人が頑なに認めませんの……」ヤレヤレ
ちなつ「ちょちょ、ちょーっと待って!」
向日葵「どうしましたの?」
ちなつ「キョトン顔してないで! い、いま、キスしてるって言った?」
向日葵「してますけど?」
ちなつ「キョトン顔3度目いただきました! まさかの3度目いただきました!」
向日葵「そりゃ、私と櫻子は将来を誓い合った仲ですもの。キスぐらい日常茶飯事ですわよ」
ちなつ「日常&サーハンジーってか!!!!!!!!!!!!!!」
向日葵「ぜ、全然うまくない!!!」
ちなつ「それで話もどるけどー」
向日葵「(安定の触れ幅ですわ、吉川さん……)」
ちなつ「相談って、つまりはどっちがどっちの籍に入るかってことだよね?」
向日葵「え、ええ……///」
ちなつ「うーん、それは難しい問題だね」
向日葵「そうですわよね……一生のことですし、慎重に決めたいですわ」
ちなつ「うん、結婚は女の子の夢だもんね!」
向日葵「分かってくれますのね、吉川さん!」
ちなつ「もちろんだよ向日葵ちゃん!」
ガシィィィッ
ちなつ「じゃあ古谷姓と大室姓、それぞれのパターンで考えてみよっか」
向日葵「よろしくお願いしますわ」
ちなつ「うんっ。まずは古谷姓の方からかな」
向日葵「私が櫻子の旦那様になるんですのね……///」
ちなつ「この場合、櫻子ちゃんが『古谷櫻子』になるんだけど」
向日葵「ふるたにさくらこ……語呂は良いんじゃありません?」
ちなつ「うん、私もいいと思うよー」
向日葵「櫻子も常々、『大室って割におっぱいがいつまでもおっきくならないってどういうこと!?』って言ってましたし」
ちなつ「苗字と発育は関係ないよ……」
向日葵「私と結婚することで、櫻子を長年の苦しみから開放出来ますのね!」ムハー
ちなつ「次はその逆、大室姓だね」
向日葵「櫻子が私の旦那様……私は櫻子のお嫁さん……///」ダバー
ちなつ「向日葵ちゃんヨダレ出てるヨダレ!」
向日葵「出てませんわ」キリッ
ちなつ「いや出てるよ! そこ誤魔化しても何も始まらないよ!」
向日葵「ヨダレなんて出てません。話を進めてください吉川さん」ダバー
ちなつ「……いいけど……」
ちなつ「こっちだと、櫻子ちゃんはそのまま、向日葵ちゃんが『大室向日葵』になるよ」
向日葵「大室向日葵……幸せな響きですわ……///」ダバー
ちなつ「だからヨダレヨダレ!」
木曜から延べ実質8時間ぐらい寝てるから大丈夫だわー。今まさに眠気に襲われてるとかないから大丈夫だわー。意識飛びかけてないから大丈夫だわーっかー
向日葵「はぅあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ピシャーンッ
ちなつ「!?」ビクッ
向日葵「ぁ……ぁあ……」ワナワナ
ちなつ「ど、どうしたの向日葵ちゃん!?」
向日葵「お、恐ろしいことに気付いてしまいましたわ……」
ちなつ「おそろしいこと……? な、なんなの?」
向日葵「お嫁さんですわ」
ちなつ「お嫁さん?」
向日葵「そう、お嫁さん……即ち!」
向日葵「どちらがウエディングドレスを着るのかということです!!!!!!!!!!!」
ちなつ「女の子同士なんだし、どっちも着ていいんじゃない?」
向日葵「採用ですわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
向日葵「吉川さん……あなたに相談を持ちかけたのはやはり大正解でしたわ。素晴らしい意見です」
ちなつ「えへへ、そう言ってもらえたら……殴られた甲斐があったよ∵」
向日葵「そうですわよね、ふたりでウエディングドレスを着れば……わあっ、考えただけで素敵! 胸が弾みますわ!」ドルンッ ドルルンッッッッ
ちなつ「(本当に弾んでる……)」
向日葵「ふわふわのドレスに身を包んだ私と櫻子……///」
向日葵「幼い頃からずっと一緒だった私たちは、ふたりでヴァージンロードを歩くんですの///」
向日葵「お互いにヴェールを上げたら、そのまま……///」
向日葵「きゃーっ! しあわせ、しあわせすぎますわっ///」
ちなつ「(わりとどうでもいい……)」
向日葵「もうっ、櫻子ってば私のイメージの中でもかっこ可愛すぎですわよ!」
向日葵「あっ、でもタキシードを着た櫻子も見てみたい……///」キャッ
ちなつ「結衣先輩ならタキシードも似合いそう///」
向日葵「今船見先輩の話してないんですけどいい加減にしてくださる?」
ちなつ「すんません……」
向日葵さんの名前タイプミス例
1.暇有
2.暇wり
3.ひまわい
などなど
ちなつ「でもさ、向日葵ちゃん」
向日葵「?」
ちなつ「こういうのって、自分の考えをまとめておくのも大事だけど、結局は当人同士で話しあうのが一番だと思うな」
向日葵「当人同士、って……つまり、櫻子と?」
ちなつ「うん」
ちなつ「櫻子ちゃんも、向日葵ちゃんに頼られたらきっと悪い気はしないと思うし」
ちなつ「好き合ってるふたりなら、そんな相談をするのもきっと楽しいんじゃないかなぁ」
向日葵「!」
ちなつ「ね?」ニコッ
向日葵「……」
向日葵「……」ギュッ
向日葵「……」
向日葵「……ええ。私も、そう思いますわ」ニコッ
向日葵「よしっ、そうと決まれば行動あるのみですわ!」スクッ
ちなつ「もう帰るの?」
向日葵「ええ」
向日葵「……ありがとう吉川さん。あなたに相談に乗ってもらえて、とても良かったと思いますわ」
ちなつ「……えへへ」
向日葵「じゃあ、今日は本当にありがとうございました。また明日、学校で!」ダッ
ちなつ「うんっ、またね!」
向日葵「娯楽部のみなさんも、お騒がせいたしましたわ!」タッタッタッ
あかり「∵」
京子「∵」
結衣「∵」
タッタッタッタッタッ...
向日葵「(櫻子と将来について語り合う……)」
向日葵「(ほんとう、考えただけで幸せ……)」
向日葵「(早く帰って櫻子に会いたいですわっ)」
ガラッ
向日葵「って……?」
櫻子「……」zzZ
向日葵「櫻子……?」
櫻子「すぅ……すぅ……」zzZ
向日葵「さ、櫻子……まだ帰ってませんでしたのね」
向日葵「……もしかして、私を待って……?」
向日葵「~~~っ」
向日葵「……///」
櫻子「ぅー……ひ……り……」zzZ
向日葵「!」
向日葵「い、いま、寝言で私の名前をっ?」
櫻子「むにゃむにゃ……」zzZ
向日葵「……」ドキドキ
櫻子「おいしい……ひきわり納豆……」zzZ
向日葵「ひっかけかよ!!!!!!!!!!!!」
ギザネムス
櫻子「むにゃ……?」zzZ
向日葵「いけないっ、大声を出したら櫻子が起きちゃう……」
櫻子「……すー……」zzZ
向日葵「……」ホッ
向日葵「こんなに気持よさそうに寝てるのに、無理矢理起こすなんてかわいそうですわよね」
櫻子「くー……」zzZ
向日葵「……今となっては見慣れた寝顔ですけど……」ツンツン
櫻子「……ゃーん……」zzZ
向日葵「くすっ……かわいー♪」
向日葵「うりうり、宇宙人の攻撃ですわよー♪」プニプニ
櫻子「ゃめろー……おっぱい星人ー……」zzZ
向日葵「……寝てても口は達者ですのね」
櫻子「ぅ、じゅる……」タリー
向日葵「!」
向日葵「ちょ、ヨダレヨダレ」アセアセ
向日葵「えっと、とりあえず私のハンカチーフで……」グシグシ
櫻子「んーぅ……ぇへへ」zzZ
向日葵「まったくもう……」
向日葵「……」
向日葵「…………」
向日葵「………………」
向日葵「(YODARE!!!!!!!!!!!!!!!!)」
向日葵「さささささささささささささ櫻子のYODARE付きのハンカチーフが私の手の中なう……」
向日葵「どどどどうしましょう東照宮……」
向日葵「……」ドキドキドキ
向日葵「櫻子の……」
向日葵「YODAREを……」
向日葵「吸い……」ゴクリ
向日葵「いやいやいやいやいやいやいやいや」サッ
向日葵「いくらなんでもアブノーマル過ぎますわ。ダメよ向日葵。絶対にダメ」シマイシマイ
向日葵「櫻子たんのヨダレちゅっちゅぺろぺろ☆とか、もし櫻子に見られでもしたら嫌わ」チラッ
櫻子「……」ジー
向日葵「」
まあ、仮に今寝てもゴーカイとフォーゼ見るから7:30にはまた起きるわけだけど
櫻子「ひまわり……?」
向日葵「あわわわわわわわわわわ」
櫻子「ここでなにしてんの……?」
向日葵「あのののののののののの」
櫻子「つーか……」
向日葵「あばばばばばばばばばば」
櫻子「ここどこー……?」
向日葵「……へ?」
櫻子「んーっ……ねむい、ねむすぎる……」ボケー
向日葵「(この子、まさか……)」
櫻子「おぉ……校庭であかりちゃんがピンクのカッパに追いかけられてる……あ、ここ学校……?」ボケー
向日葵「(寝ぼけてる!!!)」
向日葵「さ、櫻子!」
櫻子「んー……? どしたの向日葵……?」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「……こ、ここは……」
櫻子「?」
向日葵「「ここは夢の中ですわ!!!」ドーン
櫻子「……ゆめー、の、なか?」
向日葵「そう、夢の中! ですから、あなたのYODAREを拭ったハンカチを後生大事そうにしまいこんだ向日葵もまやかしですの!」
櫻子「……」
向日葵「(さ、さすがに苦しかったかしら……)」
櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「……なぁんだ、夢かー」ヘラッ
向日葵「(YES!!)」グッッッ
向日葵「(こういう時ばかりはおバカに感謝ですわね。あとはあることないこと織りまぜながら煙に巻いて……)」
櫻子「ひまわりーっ」ダキッ
向日葵「ひゃおオォウ!?」ドキーン
櫻子「えへ、えへへっ、ひまわり~」ギュー
向日葵「さささささ櫻子!? あにゃ、あなたっ、なな、にゃにをっ!?」アタフタ
櫻子「むー、私の夢のくせにうるさいぞぅ……」
向日葵「はぁ!?」
櫻子「夢の中でくらい、おもっきし甘えさせてよぉ……」ギュッ
向日葵「……!」
向日葵「(ど、ど、ど、どうしましょう東照宮!)」
櫻子「ひまわり~♪」スリスリ
向日葵「(うわわわわわわわ)」
櫻子「んへへぇ、向日葵ちゃん、あったかくてやわらかーい……」
向日葵「ひ、向日葵ちゃん!?」
櫻子「ひまわりちゃあん……」スリスリ
向日葵「(おぎぎぎぎぎぎぎぎ)」ガクガク
向日葵「(うあああああ、だめ、普段の櫻子と違いすぎて反撃できませんわっ)」
櫻子「向日葵ちゃーん、櫻子ですよー♪」ギュッ
向日葵「(……でも……)」
櫻子「えへへへへへ」ギュー
向日葵「(素直で積極的な櫻子とか、新鮮すぎて止めなくてもいいかなー……ですわ)」ニヘラー
櫻子「ぼいーん、ぼいーん♪」ポヨヨン
向日葵「ぅあ、ちょっ///」ピクンッ
櫻子「あったかやわらかマシュマロおっぱいだー!」
向日葵「(や、やっぱりこのままじゃいけませんわ! あらゆる意味で!!)」
カップヌードルうめえ!
向日葵「(なんとか、なんとかしませんと……)」
向日葵「(でも、どうすればこのねぼすけを正気に……)」
向日葵「(……ねぼすけ……眠り姫……)」
向日葵「……」
櫻子「うへへへへへ、ひまわりちゃーん」ダキダキ
向日葵「さ、櫻子」
櫻子「ん? なぁ――」
向日葵「――」スッ
櫻子「――んっ!?」
ちゅー
向日葵「……」プハ
櫻子「……」パチクリ
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「……目、覚めました?」
櫻子「う……うん」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「……ねえ櫻子」
櫻子「なに?」
向日葵「……幸せに、してくださいね」
櫻子「……」
櫻子「え? なにきもっ」
向日葵「」
向日葵「はあああああああああっ!? き、きもってなんですのきもって!」
櫻子「いやいや、いきなりちゅーされたと思ったらシアワセニシテクダサイネとか、きもっじゃんきもっ」
向日葵「き、きもって言うなですわバカ!」
櫻子「バカっていうなきもっぱい!」
向日葵「今おっぱいの話してない! だ、だいたい、櫻子の方から!」
櫻子「は!? 私がなに!?」
向日葵「さ、櫻子が……私に、ぷ、プロポーズ……したんじゃないですのっ!」
櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「いつ?」
向日葵「」
向日葵「こっ、交際43日記念の時よ!!!」
櫻子「よんじゅうさ……えっだからそれいつよ?」
向日葵「先週の水曜日!!!!!!」ドカーン!!!
櫻子「え~……? 私なんか言ったっけ?」
向日葵「『あー。向日葵が毎日ごはん作ってくれたらラクなのになー』」
向日葵「って!!!!!!!!」
櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「で?」
向日葵「でっていう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
櫻子「いや、マジでっていうしかないでしょ……プロポーズ? どこが?」
向日葵「どこがって……あれ、『毎朝キミの味噌汁を飲みたい』とかそういう系のアレじゃないんですの!?」
櫻子「うち、朝はパンだよ?」
向日葵「忘れてた、この子バカだった!!!!!!!!!!!」アー!
櫻子「なにおー! 今日の向日葵わけわかんねー!」
向日葵「わけわかんねーのは私の方ですわよ……もぉお……」ガックリ
櫻子「えー……今度はしょげるし、どしたの向日葵」
向日葵「ほっといてちょうだい……もう、ほっといて……」ズーン
櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「向日葵、向日葵」
向日葵「……ですから、ほっといてって――」
ちゅっ
向日葵「」
櫻子「……」ダキッ
向日葵「……」ポカーン
櫻子「……元気でた?」ギュゥゥゥ
向日葵「え、あ、あの」
櫻子「向日葵がなに言ってんのかは全然わかんないけど、さ」
向日葵「……」
櫻子「プロポーズならもっとちゃんとしたやつをしたげるから、今はこれでガマンしててよ」
向日葵「………………はい」
向日葵「……えへ、えへへ///」
櫻子「うわ、だからそれきもいってば」
向日葵「なんとでも言いなさい。結婚の約束の予告をされたんですもの、浮かれもしますわ♪」
櫻子「ケッコンのヤクソクのヨコク……めんどくさっ」
向日葵「さぁさぁ、無駄話しないで帰り支度なさい。今日はうちで交際51日記念のお祝いをしますからね」
櫻子「和牛ステーキ!?」
向日葵「豚のしょうが焼きですわ」
櫻子「ケチんぼー!」
向日葵「いいから。行きましょっ」ガラッ
櫻子「へーい」シブシブ
向日葵「では、お疲れ様です先輩! 失礼します!」
櫻子「まーす」
綾乃「∵」
終わ らせて
べっ、別に残ってても何も書かないんだから(本音)勘違いしないでよね!
./^l、.,r''^゙.i′
l゙:r i:i′ .| ど ん な か な し い こ と が あ っ て も
:i^¨''iノー-i (_.vv,、
i.、/:::::::::::::::::゙彳_ >
( 、:|:::::.i;i;i:::::::::::i:.'^゙'<
'' ::.!:::::.ii;i.|::::::::::.i‐ ,フ''
.< :::i::::::.ii;i;|:::::::::.,「=( ひ の あ た る ば し ょ で
`ー::|,.:::::i;i;::::::::::/.\^':、
./゙,r|:::::::::::::::::,i゙.'!'=;^′
.) ,/ソ,:::::::::::,l'_ .).:r つ よ く い き て い こ う と お も ふ
゙'レ'´i''!゙ー/'(゙゙ | .|
| ._,i'!(冫.;i .|
.. |. | そ う さ く ら こ の よ う に
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、....,,,,..,,_ ! .;! .,/'゙`,_ .,ノ
\ .⌒\ │ .|!.,,iミ/ ._,,,./′
.ヽ_ ゙メリ| .|
 ̄ ̄ |. | ._,,,‐''^^'''''>
櫻子「向日葵! 勝負だ勝負だ勝負しろー!」
櫻子「向日葵! 勝負だ勝負だ勝負しろー!」 - SSまとめ速報
(http://logsoku.com/thread/hibari.2ch.net/news4vip/1315487688/)
櫻子「向日葵! 勝負だ勝負ー!」
向日葵「櫻子のバカ!」櫻子「なんだとー!?」
櫻子「向日葵のアホー!」向日葵「なんですって!?」
櫻子「あかりちゃん大好き!」あかり「えへへ///」
とりあえず皆このうちのどれかに非難するんだ!
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