刹那「これが運命石の扉≪シュタインズゲート≫の選択か……」(127)

はい

刹那「……!」

刹那「ここは、一体……」

まゆり「オカリン?」

刹那「(オカ……リン……?)」

刹那「(誰だ……!? いや、ここはどこなんだ!?)」

突然として視界に現れた見覚えのないその部屋は、
刹那にとってどこか旧世代の雰囲気を思わせた

刹那「ここは……」

刹那「俺は……一体……」

ダル「今度は記憶喪失の設定でも作ったの?飽きないなぁオカリンは」

刹那「(この……どこかタルを連想させるような男も……)」

まゆり「オカリン?」

刹那「(ソファに座っているこの少女も……)」

刹那「(何を言っているんだ!?)」

刹那「(俺は確かELSとの対話に、彼らの母星へ向かっていたはず……)」

刹那「(どうしていつの間に……いや、それにしてもおかしい……)」

刹那「どうして……俺の事を……」

ダル「はぁ……。厨二病もほどほどにしてくれよーオカリン」

刹那「(さっきから二人が俺の事を”オカリン”と呼んでいるが……)」

刹那「”オカリン”とは、誰だ?」

ダル「そこまで設定にこだわらなくていいお。こっちがめんどくさいしー」

まゆり「ダルくん、これっていつものアレだよね?」

ダル「どう考えてもそうっしょ常考」

刹那「…………?」

期待してるぞ

>>11
気まぐれで立てた上に、何も考えず適当に進行してるというのに


刹那「貴様たち……何者だ」

ダル「今日のオカリンいつも以上にめんどいお」

刹那「訊いている。貴様たち……何者だ。俺はさっきまでクアンタに乗っていたはずだ!」

ダル「クアンタ? なにそれ? ん? でもどこかで聞いたことがあったような……」

まゆり「あれー? まゆしぃもどこかで聞いたことがあるような気がするんだけどー……」

刹那「(クアンタの存在を知っている!? ソレスタルビーイングの情報が漏えいしたというのか!?)」

刹那「(これ以上ソレスタルビーイングの情報を外部に晒すわけにはいかない……)」

静かに腰に隠している銃を取ろうと、刹那は手を忍ばせる。

刹那「!?」

刹那「(無い……!? 馬鹿な!? ミッション出撃前には必ず携帯していたはずだ!)」

ダル「あ、思い出したお。確かあれっしょ? オカリンがいつも見てたロボットアニメの……」

まゆりまゆしい思い出しました! 「『ガンダム』に出てくるMSの名前だよー!」

刹那「え?」

>>16訂正
>まゆりまゆしい思い出しました! 「『ガンダム』に出てくるMSの名前だよー!」

>まゆり「まゆしい思い出しました! 『ガンダム』に出てくるMSの名前だよー!」


刹那「(ホールドアップさえできれば情報が聞き出せると思ったが……いや、それよりも……)」

刹那「(どうして俺は白衣を着ているんだ……?)」

ダル「なんだガンダムか。もう、一々ややこしいからやめてよオカリン」

刹那「(それに……ガンダムがロボットアニメだと?)」

刹那「念のために訊くが、ソレスタルビーイングは知っているか?」

まゆり「確かそれも『ガンダム』に出てくるグループか何かだったようなぁ……」

刹那「そちらではない。西暦2307年、地球に向けて初めて武力介入をした、私設武装組織、ソレスタルビーイングだ」

ダル「え?」

まゆり「オカリン、今西暦2010年だよー?」

刹那「何……だと?」

ダル「それも@ちゃんねるか何かのネター? 予言とか信じる情弱乙!」

刹那「何を言っている……! 今は西暦2014年のはずだ……!」

ダル「じゃあカレンダー見ればいいっしょ」

そういって面倒くさそうにダルは壁に向けて指を差した。
刹那は急ぎ足で、なおかつ目の前の二人が怪しい動きをしないように気を配りながら、静かにカレンダーの日付を見た。
カレンダーはところどころ日本語で書かれていたが、以前日本に住んでいた刹那には、さして問題ではなかった。
それよりも驚愕した事実は、予想していた日付よりも遥かにずれていた事だった。

刹那「バカな……」

ダル「今日は一段とめんどくさいお、まゆ氏ー、どうかしてくれおー」

まゆり「うーん、でも今日のオカリンはちょっと変なのです……」

まゆり「何だか殺伐としてるのです……」

ああまたミスった
>刹那「何を言っている……! 今は西暦2014年のはずだ……!」

>刹那「何を言っている……! 今は西暦2314年のはずだ……!」

ダル「言われてみれば何だか違和感がー」

刹那「(くっ……。武器も場所も情報もない……。ガンダムはどこに……)」

刹那「(そもそも何が起こっている……なぜ300年も前の日本に……)」

刹那「(せめてティエリアがいれば冷静にはなれるが……)」

刹那「(…………)」

刹那「(ダメだ……イノベイターの力を持ってしても、ティエリアやガンダムの存在が周囲に見られない……)」

刹那「(そしてこの二人、”オカリン”という名で俺の事を呼んでいるようだが……ん?)」

刹那は不意に背後にあるブラウン管のテレビに気付く。
彼にとってはブラウン管は化石のような品であり、24世紀では滅多に見られない品物だ。
だが、そんな物珍しさに気を取られている場合ではなかった。

電源の消されたブラウン管の画面に反射して映る自分の姿、そこに映っていたのはまさしく別人の姿だった。

適当に話考えながら書いてるから、面白さには自信持てん


刹那「(俺の姿ではない……!?)」

刹那「(アジア系の顔立ち……それに髪形も、顎に生えた浅く茂った髭も……)」

刹那「(確実に俺ではない……!?)」

刹那「うそだ……」

ダル「オカリン?」

刹那「俺は……”オカリン”ではない…………」

まゆり「おか、りん?」

刹那「俺のコードネームは刹那・F・セイエイ……ソレスタルビーイングのガンダムマイスターッ!」

ダル「はあ……なんだただの妄想か。心配して損したお」

刹那「違う!」

ダル「!」

まゆり「ひゃっ……!」

刹那「俺は……」

刹那「俺は…………ガンダムなんだ…………」

まゆり「オカリン……どうしちゃったの……? 怖い夢でも見たの……?」

心配した面持ちで少女は俺に近づく。
彼女のその瞳はふるふると揺れ、怯えていた。

刹那「俺に……触れるな!」

反射的に近づいてくる少女の腕をはじく。
微かに漏らす痛みを訴える声が、無意識のうちに生まれていた人間の心を痛ませた。

まゆり「ご、ごめんね! オカリン……」

ダル「ちょっとオカリン。さすがに手を出すのは僕も許せないお!」

まゆり「い、いいの! ダルくん! まゆしぃが余計なことしちゃったから……」

刹那「…………ッ」

刹那「…………すまない」

刹那「…………」

刹那「すまなかった…………」

まゆり「オカリン……」

刹那「動揺していたんだ……何が起こったのか理解できないんだ」

刹那「わからないんだ……」

まゆり「……ねえダルくん。やっぱりこのオカリンは”オカリン”じゃないよ」

ダル「え?どゆこと?」

まゆり「まゆしぃ、オカリンとは幼馴染だからわかるの」

刹那「…………すまない」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

刹那「という事は、この世界で俺はアニメの主人公という事になっているのか」

ダル「んー、話を聞く限り嘘ついているようには思えないしー」

刹那「……いささか信じられない。俺は実際に戦ってきた記憶もある」

刹那「イノベイターになったのも、アロウズとの戦いがあったからだ」

まゆり「本当にこんな不思議なことがあるんだねぇ」

刹那「信じられないと思うが、これが俺にとっての真実だ」

ダル「まゆ氏、イノベイターってどんな能力があるの?」

まゆり「えっとねぇ、確か他の人の気持ちがわかるんじゃないかな?」

ダル「へえ。じゃあオカリン……じゃなくて刹那? 言いにくいなぁ」

まゆり「じゃあせっちゃんってどうかな!」

ダル「まゆ氏ナイス! そっちの方が呼びやすいお。じゃあせっちゃん僕の心を読んでみてよ」

刹那「お前の心を?」

刹那「…………いいぞ」

ダル「言ってみるといいお」

刹那「『えろげー』という単語が」

ダル「正解だお!」

まゆり「ダルくんさいてー!」

刹那「こんなもので信じてもらえるのか?」

ダル「うん。オカリンならここまで正確に演技できないだろうし、せっちゃんがせっちゃんなのはわかったお」

まゆり「よかったねせっちゃん!」

刹那「…………ああ」

まゆり「あ、やっとせっちゃんが笑ってくれたっ!」

ダル「でもどうしてオカリンとせっちゃんが入れ替わっちゃったんだお?」

まゆり「せっちゃん、心当たりはある?」

刹那「わからない……」

刹那「本当に……わからないんだ……」

まゆり「うーん、紅莉栖ちゃんなら何かわかるかもしれないけど……」

刹那「紅莉栖?」

ダル「そうだお。ある時は天才少女、ある時は重度の@ちゃんねらー! その名も……」

紅莉栖「誰が重度の@ちゃんねらーだ!」

まゆり「あ! 紅莉栖ちゃん! トゥットゥルー!」

紅莉栖「トゥットゥルー、まゆり。あら岡部、深刻な顔してどうしたの?」

刹那「(彼女が……紅莉栖)」

まゆり「実は赫々云々四角い……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

紅莉栖「なるほどね……」

紅莉栖「にわかに信じられないわね。フィクションの人物が現実に投影されるなんて、某フェアリーテールシステムじゃあるまいし……」

まゆり「フェアリーテール……?」

ダル「あれ、それどこかで……」

紅莉栖「い、一々気にしなくていいの! それより、あまりにも現実味がなさ過ぎて信憑性に欠けるわね」

刹那「簡単に信じてもらえる方が難しいだろう」

刹那「俺にも何が何だか判らないんだ……」

刹那「(時間……空間……概念すら超越した世界の移動……)」

刹那「(イオリアの提唱やヴェーダの中にもこんなものはなかった……)」

刹那「(それに紅莉栖という名前……)」

刹那「…………」

まゆり「せっちゃん?」

紅莉栖「どうかしたの?」

刹那「いや、なんでもない」

刹那「(失った仲間の事も大切だが……)」

刹那「(いま俺がしなければならないのは、現実と向き合う事だ……)」

刹那「(そして今何よりも頼れるのは、目の前にいる3人……)」

刹那「(必ず地球に、俺の世界に帰るためにも……)」

ダル「そもそも何がきっかけなん? そこが判ればだいぶ解決っしょ」

紅莉栖「そうね。こんな現実離れした現象、余程のトリガーがない限り起きるはずがないもの」

紅莉栖「……もしかしたら、未来ガジェットが関係していたりしてね」

ダル「えー、そんなヤバイもんウチには無いお」

ダル「それに開発は僕が大体携わってるけど、そんなもん作れる技術無いお」

紅莉栖「そうよね……。でも岡部に異変が起きたのなら、岡部に関する何かが関係してるはずなんだけど……」

まゆり「せっちゃんがガンダムに乗ってた時、何か変なことが起きたりしなかったの?」

刹那「ああ。……俺はELSの母星に向けて量子ワープを繰り返していただけだ」

紅莉栖「量子ワープってところで科学もへったくれもないけどね」

紅莉栖「その量子ワープって言うのと、岡部に関する何かがトリガーになってると思うわ」

紅莉栖「二つの技術の中から何らかの因子が生まれて、刹那さんに降りかかった」

紅莉栖「その因子が結果的に、別世界の岡部の人格と入れ替わった……」

紅莉栖「だとしたら今頃岡部は……」

ダル「ガンダムに乗ってたりしてー」

刹那「!?」

刹那「ガンダム……俺のガンダムに……ガンダムが……ガンダム……」

紅莉栖「刹那さん……?」

まゆり「確かせっちゃんはガンダムが大好きな設定だったよー」

ダル「なんかの末期症状見てるみたいだお……」

ダル「……ん? なんか@ちゃんねるで速報入ってるお」

まゆり「どうしたのダルくん?」

紅莉栖「えっと……『ラジ館の屋上にガンダム出現≫……!?」

刹那「!?」

ダル「が、画像も上がってるお!」

刹那「これは……!」

刹那「(この屋上で浮遊しているMS、間違いなくダブルオークアンタ……!)」

紅莉栖「もしかして、これ刹那さんが乗ってたのじゃ……!?」

刹那「ああ、間違いない」

まゆり「うんうん! やっぱりこれクアンタさんだよぉ!」

刹那「(もしかしたらティエリアに接触できるかもしれない……)」

ダル「行ってみる? といっても、野次馬がひどいだろうけど」

刹那「ああ」

紅莉栖「元の世界に帰るための大きな手段になるはずよ」

紅莉栖「それに、岡部がもとに戻る手段も明確になる」

紅莉栖「野次馬がどうとか言ってる場合じゃないわね」

まゆり「やったねせっちゃん!」

刹那「……協力を感謝する」

刹那「野次馬はおそらく何とかなるはずだ」

刹那「こちらの脳量子波でクアンタのシステムにアクセスすれば、後はなんとでもなる」

ダル「それじゃ行ってみますか」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

紅莉栖「あの、刹那さん」

紅莉栖「(やっぱり姿は岡部なわけだし、敬語は違和感あるわね……)」

紅莉栖「岡部の事、何か感じたり察したりしてませんか……?」

刹那「岡部……本来の身体の持ち主か」

紅莉栖「はい」

刹那「すまない、今のところ何も感じていない」

刹那「もし他の人格が俺の中に介入したなら、すぐに判るはずだ」

紅莉栖「そう、ですか……」

刹那「…………」

刹那「何か変化があればすぐに伝える」

紅莉栖「!」

紅莉栖「ありがとうございますっ」

月「狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だ!!」
オカリン「新世界の神となる!!」

あまり違和感ないな

~~~~~~~~~~~~~~~~

ラジ館前――

紅莉栖「やっぱり人が多いわね……」

ダル「結構距離あるけど大丈夫なん?」

刹那「ああ、十分だ」

まゆり「確かイノベイターさんの能力を使うときって、目が金色になるんだよねえ! 楽しみだなぁ」

ダル「まゆ氏! 遊びでやってんじゃないよ!」

紅莉栖「はいはいカミーユカミーユ……」

ダル「え?」

紅莉栖「なっ……! き、気にすんな!」

刹那「……クアンタのシステムにアクセスを開始する……」

刹那「(応答してくれ、ティエリア……!)」

まゆり「わわ! ほんとに目が金色だぁ!」

ダル「いやー、オカリンのはずなのにオカリンじゃないってこれ何なん?」

紅莉栖「二人とも静かにっ」

刹那「(ティエリア、応答してくれ……)」


キュイイイイイィィィィィン――――ッ!!


ティエリア≪聞こえるぞ、刹那』

刹那「(ティエリア! 無事だったのか)」

ティエリア≪ああ、クアンタのシステムは正常だ。だが、現状の方は異常だな≫

刹那「(状況は把握しているのか?)」

ティエリア≪大まかにだが把握した≫

ティエリア≪24世紀の経済特区東京――日本の街並みとは到底思えない旧世代の形をしているな≫

刹那「(その通りだ。どううあら俺たちは異なる時間、異なる世界に来たらしい……)」

ティエリア≪異世界だと?≫

刹那「(俺の近くに人物、視認できるか?)」

ティエリア≪男が一人、女が二人、合っているか?≫

刹那「(その通りだ。彼らから俺たちが今置かれている現状を把握した)」

ティエリア≪……まさかガンダムのことは?≫

刹那「(彼らはガンダムの事を知っていた)」

ティエリア≪何だと……!?≫

刹那「(これについては後で説明する。今はこの世界からの脱出だ)」

ティエリア≪そうだな≫

刹那「とりあえずGN粒子で外壁部迷彩皮膜でクアンタを隠す。それから指定した位置にクアンタを運んでほしい」

ティエリア≪了解した≫

~~~~~~~~~~~~~

ダル「で、結局屋上の上で今浮遊してるわけ?」

刹那「ああ、GN粒子を迷彩として応用している」

ダル「すっげー」

紅莉栖「物理学に興味がある身としては、ぜひ詳しく調べてみたいわね」

まゆり「今クアンタサンが飛んでいられるのも、GN粒子のおかげなんだよねえ」

刹那「そうだな」

紅莉栖「さて、とりあえず一つの要因を回収したところで、もう一つの要因を調べないと」

紅莉栖「これに関しては樫田の技術が必須になるでしょうね」

ダル「ま、スーパーハッカーに不可能はないっしょ!」

刹那「本当に……感謝する」


風呂行ってくる

樫田→橋田


ダル「もしかしたらオカリンの携帯に何かヒントがあるかもしれないお」

まゆり「えぇー……? でも勝手に覗いちゃうのはダメじゃないかなぁ……」

ダル「この際仕方ない事だお!」

紅莉栖「確かに。もしかしたらDメールと関係あるかもしれないし」

まゆり「紅莉栖ちゃんまでー……」

刹那「俺自ら勝手に使うべきじゃない。どうするのかは任せる」

ダル「まゆ氏、もしかしたらオカリンを助けるにはこれしかないかもしれないお?」

ダル「それに今のままじゃ進展がないし、そもそもマジでガンダム出てきても、僕らに扱えるレベルじゃないしー」

ダル「だとしたら手元にあるものから調べるべきじゃね?」

まゆり「そこまで言われると何も言い返せないのです……」

ダル「そんじゃせっちゃん携帯出して―」

刹那「ああ」

紅莉栖「それじゃ橋田、この携帯にあるメールのデーター抽出して、片っ端から調べ上げて!」

ダル「オーキードーキー」

ダル「それにしてもこの助手、いつもよりやる気である」

まゆり「紅莉栖ちゃんはオカリンのこと好きだからねぇ」

紅莉栖「ちょ……! だ、誰があんな」

ミスった


ダル「そんじゃせっちゃん携帯出して―」

刹那「ああ」

紅莉栖「それじゃ橋田、この携帯にあるメールのデーター抽出して、片っ端から調べ上げて!」

ダル「オーキードーキー」

ダル「それにしてもこの助手、いつもよりやる気である」

まゆり「紅莉栖ちゃんはオカリンのこと好きだからねぇ」

紅莉栖「ちょ……! だ、誰があんなHENTAIのことなんか!」

刹那「(好き……か)」

刹那「(よく判らないな……)」

ティエリア≪君は本当に鈍いと思う≫

刹那「椎名まゆり……だったか」

まゆり「どうしたの?」

刹那「岡部倫太郎とはどんな人物なんだ?」

まゆり「んーっとねー……」

まゆり「ちょっとおかしくて、ちょっと変で、なんだか中学生みたいで……」

まゆり「でも、ラボメンのことを誰よりも大切に考えてて……みんなのリーダーなのです!」

刹那「そうか……」

刹那「(やはり俺はこの身体にいるべきじゃない……)」

刹那「(岡部倫太郎という人物と同じように、俺にも生きている意味があったから……)」

刹那「(居場所があるからこそ……)」

刹那「(……感傷的になりすぎか)」

まゆり「あ、せっちゃん! まゆしぃのことは”まゆしぃ”と呼んでほしいのです!」

刹那「椎名まゆりではダメなのか」

まゆり「ダメってわけじゃないけど……”まゆしぃ”って呼ばれた方が嬉しいのです!」

刹那「……まゆ、しぃ……」

眠いのに続きが気になるんだよォォ!

>>102
アドリブで考えてるから必然的に遅くなってる
プロットとか全然書いてないし

ダル「牧瀬氏ー、ちょっとこれ見て―」

紅莉栖「どうしたの、橋田」

ダル「このメールだけ全部文字化けしてて読めなくなってるんだお」

紅莉栖「ホント……この送信メールだけね。他は何もおかしいところはないし」

刹那「何かあったのか」

ダル「この送信メールだけおかしいんだお。それも最新のだから、ちょっと引っかかる点があるかもー」

刹那「Dメールというのは、過去にメールを送るというシステムだったな?」

紅莉栖「そうよ」

刹那「(ティエリア、何かわかるか?)」

ティエリア≪僕としても、そのメールとクアンタの量子ワープが何らかのトリガーとなって、特異点を生み出したと思う≫

刹那「(やはりか……)」

ダル「出来るかはわかんないけど、文字化けする前の文字に出力してみるお」

紅莉栖「頼むわね」

ダル「Dメールは極力使うなって言ってたのに、何送ったんだろ」

紅莉栖「まったく。くだらない内容だったらあいつの耳に単三電池詰めてやるんだから!」

ダル「うわー、地味に辛いー」

刹那「(見かけによらず、この女……)」

ティエリア≪女性というものはそういうものだ≫

ティエリア≪時には男なんて簡単に凌駕する能力を素で発揮する≫

刹那「(…………)」

ダル「出力できたお!」

刹那「原因が分かったのか?」

ダル「原因というかなんというか。まあ”きっかけ”みたいなもんだお」

紅莉栖「お疲れ、橋田。で、なんて書いてあったの?」

ダル「確実とは言えないけど、メールの内容が……」

『おれがんだ』

紅莉栖「……何これ?」

ダル「『俺ガンだ』……?いや、オカリンどう見ても健康体ですしおすしー」

刹那「これがそのメールの内容なのか」

紅莉栖「みたいなんだけど……何かしらこれ」

まゆり「まゆしぃにもさっぱりなのです……」

紅莉栖「Dメールを取り消せば何とかなるかもしれないけど、これが何を意図してるのか……」

紅莉栖「そこが判らないと取り消しもできないわね……」

刹那「(ティエリア、どうだ?)」

ティエリア≪さっぱりだな≫

ティエリア≪だが、量子ワープの時に引っかかったのはこれだろうというのは間違えない≫

いかん、眠いよ、頭働かないよー


刹那「だが、そのDメールというものとクアンタの量子ワープを再びマッチさせれば……」

紅莉栖「さすがの私にも理論を解くのは難解だから詳しくはわからないけど、何らかの反応は起こるでしょうね」

ダル「でも何を過去に送ればいいのかがわからないお」

紅莉栖「そこよね……岡部が何を考えながらこのDメールを打ったのか……」

刹那「……一つ、訊きたいことがある」

ダル「ん? どしたせっちゃん?」

刹那「『送らせなければ』そのメールも無効になる、という事にはならないか?」

ダル「おお! せっちゃん天才! メール自体送らなかった未来に変えちゃえばいいだけじゃん!」

紅莉栖「我ながら不覚だったわね……一本取られたわ」

ティエリア≪なかなかやるじゃないか≫

刹那「(少し頭を柔らかくしただけだ。凄い事じゃないさ)」

ダル「それじゃ僕がメールを遅らせないようにさせるメール打つお!」

刹那「頼む」

ダル「えーっと……『Dメールおくるな』っと……よし、これで多分大丈夫だお!」

紅莉栖「案外簡単にいくものね」

まゆり「せっちゃんは何か準備しないといけないんじゃないの?」

刹那「ああ。クアンタのメインシステムを起動して、量子ワープの準備を行う」

紅莉栖「でも、岡部の身体はどうなっちゃうんだろう……。もし身体が入れ替わったままだったら……」

刹那「…………」

刹那「牧瀬紅莉栖」

紅莉栖「ど、どうしたの?」

紅莉栖「(そういえば刹那さんと岡部って声が似てるような……)」

刹那「お前の生きる道を信じていれば、必ず岡部倫太郎に会えるさ」

紅莉栖「!」

紅莉栖「……そうねっ」


紅莉栖「(生きる道、か……)」

刹那「うっ……!?」

ティエリア≪刹那! どうかしたのか!?≫

刹那「ぐっ……頭が……! 痛い……!」

刹那「(視界が……歪んでいく……ッ!」

まゆり「せっちゃん急いで!」

ダル「肩貸すお!」

刹那「すまない……!」

紅莉栖「もしかしてこれって……リーディングシュタイナー……!?」

刹那「リーディング……シュタイナー……?」

紅莉栖「岡部が前に言っていた症状に似てるの! 突然頭痛がして、”ゆらぎ”が訪れる……!」

紅莉栖「(まさか……岡部と何らかのリンクを!?)」

ダル「今は急ぐお!」

オカリンの体なんだから、オカリンの声なのは当たり前じゃないのか

リーディングシュタイナーの影響で歩くこともままならなくなった刹那は、
ダルの手助けもあって何とかクアンタの中に乗り込み、あらかじめティエリアに起動させていた量子ワープの最旬段階に入る。
既に迷彩を解除されたクアンタは、その姿を晒していた。

刹那「GN粒子……最大散布完了、GNソードビット展開!」

5つのソードビットが展開され、一定の距離を置いている。
そこには粒子の輪のようなものが出来ていた。

刹那「いけるッ!」

紅莉栖「これに賭けるしかないわ。私たちの技術で出来るのはこれが限界」

紅莉栖「ましてや、現実のものでないとなると、ね……」

紅莉栖「刹那さん! あとは運任せです! 私たちにもどうなるのかがわかりません!」

紅莉栖「でも、どうか御無事で……」

ダル「本当ならガンダムってのをいじってみたかったけど、今回は仕方ないお」

ダル「僕らの未来で本当にガンダムが出来た時に楽しくいじらせてもらうお!」

まゆり「せっちゃん! まゆりは無事にせっちゃんが元の世界に帰れることを祈っているのです!」

まゆり「向こうの世界でも元気でいてください!」

>>119
そうだったンゴwwwwwwww
うぇwっうぇwwwwwwwww


刹那「ダブルオークアンタ、出る!」

青い粒子が都会の空を多い、その中心点にはフィクションの産物であるガンダムが空を駆けていた。

刹那「頼む……ガンダム……頼むクアンタ……!」

ティエリア≪行くぞ、刹那!≫

刹那「飛べよおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」


紅莉栖「刹那さん!」

ダル「せっちゃんいけえッ!」

まゆり「お願い……!」

~~~~~~~~~~~~~~~
???「お前は…………」

???「いや、どうして俺はここに……?」

???「まさか、ついに扉が開いたというのか! 運命石の扉≪シュタインズゲート≫が!」

刹那「そうかもしれないな…………」

刹那「短い時間だったが、あの不思議な時間、不思議な空間は……」

刹那「これが運命石の扉≪シュタインズゲート≫の選択なのかもしれないな……」

???「ふぅん、そうだな……」

???「では、我が体を返してもらうぞ」

???「ガンダムマイスター、刹那・F・セイエイ――――」

~~~~~~~~~~~~~~~

岡部「……ッ!」

ダル「あれ? どしたんオカリン?」

岡部「いや……なんとなく、な」

ダル「ふーん」

岡部「(Dメールを送ったところまでの記憶は覚えている……)」

岡部「(暇つぶしに『俺ガンダム』と書いて送ろうとしたメールを間違えて送信してしまったところまでは……・
)」

岡部「(その後俺は凄い人と会ったような気がするんだがぁ……)」

岡部「気のせいだな、ドクペを飲んで怪しくなりつつあるこの灰色の脳細胞に栄養分を補給しようではないか!ハーッハッハッハッハァ!!!」

ダル「ダメだこいつ早く何とかしないと」

まゆり「オカリンは今日もオカリンだねぇ」

岡部「どうしたぁ?まゆりよ。こうでなければ俺が俺ではないではないか! フゥァーハッハッハァッ!!!!」


終わり

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