まどか「河原でキャンプ!!」(242)
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ヽノ /⌒`>、_.`ー '´イiノ \ヘ乙乙)、, / _/__,,..
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恥ずかしながら帰って参りました
先日まどか「河原でキャンプ!」というタイトルでスレを立てた者です
途中で落ちちゃったからって再度立てるのも見苦しいかなと思ったけど、折角書き溜めてたので…
それでも見てくださると言う奇特な方、良かったらお付き合いください
…ところで、こういう時は続きから書いちゃっていいのかしら?
これまでのまどか「河原でキャンプ!」は!
一つ!みんなでキャンプに行きました!
二つ!晩御飯は現地調達(川魚)!!
三つ!昨日最後に書き込んだと思ったらさるくらってて携帯で報告しようとスレ開いたらもう落ちてたさ
さやか「キャンプ?」
まどか「うん。今度の金曜日からママがお休み取れるっていうから、レンタカー借りて、家族みんなでキャンプに行くんだ」
さやか「へー。いいなー。どこ行くの?」
まどか「県北にすっごく広い川があるでしょ?そこにある河原。そこでテントに一泊して、夜には温泉も行くの」
さやか「おー。尚更羨ましいぞ!このー」
まどか「えへへ…それで、ね?さやかちゃん」
さやか「ん?」
まどか「ママとパパが、お友達も連れてきていいって言ってるの」
さやか「!!」
まどか「だからさ」
まどか「一緒に行こうよ!!」
…で、当日。7時集合
さやか「」
まどか「あ、さやかちゃん来たー!」
杏子「なんだよ、さやか、おっせーじゃん」
ほむら「全く。貴女が一番最後よ?予定時刻までに着かなかったら如何してくれるのよ」
マミ「まあまあ。まだ出発までには時間が有るんだし」
タツヤ「あー。さやかだー。さやかー」
仁美「うふふ。そうですわねー。さやかさんですよー」ヨシヨシ
ゴチャゴチャ
さやか「な…なんなんだこの大人数は…」
知久「お、来たね?いらっしゃい、さやかちゃん」
さやか「あ、おじさん。今日はよろしくお願いします…」
知久「あはは。まさかこんな大人数になるとはね。まどかも広い交友関係を結べているようで嬉しいよ」
さやか「だ、大丈夫なんですか?この大人数…」
知久「全く問題ないさ。この日の為にわざわざ10人乗れる車を借りてきたんだ」
さやか「え…?まどか、おじさん、おばさん、たっくん、仁美、マミさん、杏子、ほむら、私…の9人じゃ?」
知久「ああ、あとはね…」
恭介「あ、さやかだ。おはよう」ヌッ
さやか「!!?!?!?」
知久「いやあ、まどかが男の子も誘いたいって言ってきた時はまどかも遂にそんな年頃かと思ったものだけど、上条君の事だったとはねぇ…」ニコニコ
さやか「ま、まさか…」ヒクッ
さやか「…」チラッ
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まどか『さやかちゃん!今回のキャンプはチャンスだよ、頑張ってね!!』(念話)
さやか『…まどか、お前、まさか、おじさんと、おばさんにも、私が、恭介のこと、好きって、話……』
まどか「ヤバッ」
さやか『…このやろう、あとで覚えてろよ』
まどか『ふ…ふゅーひゅふひゅー』
さやか『念話で口笛吹いて誤魔化せると思うなよ?あと、全然吹けてないし』
まどか『あう…』
恭介「どうしたの?」ヒョイ
さやか「ぐぬbdヴぇskじゅyyttxt」
さやか(か、顔近いっス恭介!け、けどやっぱり格好いいなー…が、頑張っちゃおうかなー…)
さやか「ご、ごめんごめん。ちょっと考え事してて…」
恭介「そう…?」
さやか「そ、そうそう!いやー恭介も来るんだー!一緒に出かけるのなんて久しぶりだよね!楽しみだなー!」
恭介「そうだよね。けど特別親しいわけでもなかったのに、どうして鹿目さんは僕まで誘ってくれたんだろう?」
さやか(ま、まどかの奴、これで私に気を利かせたつもりかーーーーーーー!!?)
恭介「暁美さんと一緒に何度も誘ってきてくれて…悪い気はしなかったけど、不思議だなぁ…」
さやか『ほーーーーむーーーーーらーーーーーーー!!!!!』
ほむら『まどかがどうしても貴女と上条恭介を一緒に連れて行きたいって言うから…あとは貴女次第よ。せいぜい頑張んなさい?』
さやか「…」
まどか『ドヤッ!』
さやか『コロス』
まどか『きゃーーーー><』
さやか『念話で顔文字使うな!!余計腹立つ!』
恭介「おーーーい?」ヒラヒラ
さやか『…!……!!…!』
恭介「……変なさやか…」
知久「ははは…まあまあ。きっと女の子にはいろいろあるんだよ」
まどか「じゃあ、私はほむらちゃんと相席ね。よろしく、ほむらちゃん!」
ほむら「ええ。こちらこそよろしく、まどか」
まどか『そして今回のキャンプの真の目的!さやかちゃんと上条君の距離をちょっとでも近づけよう計画!作戦開始だよ!!』
ほむら『…正直あんまり興味ないけれど…まあ、まどかが望むなら、いいわ』
まどか「あ、チョコあるよチョコ。移動中の車で食べよ?」
ほむら「ええ。いただくわ。私もおせんべ持ってきたから、後で一緒に食べましょう?」
まどか「やったぁ!ありがとう!」
マミ「すみません、私は助手席でもいいですか?後部座席にはトラウマが有って…」
知久「いいよ。もしかして車はあんまり得意じゃなかった?」
マミ「ちょっと…」
知久「それはすまなかった」
マミ「いえ、いいんです!キャンプ自体はとても楽しみですし…」
知久「なら目的地へ着くまで眠っているといいよ」
マミ「いえ、多分眠れないと思います…運転席、話しかけても大丈夫ですか?」
知久「いいよ。むしろ眠気が紛れるから助かるな」
マミ「ありがとうございます…」
仁美「お姉さんの名前は、仁美ですわ。 ひ・と・み」
タツヤ「ひ・と・みー?」
仁美「うふふ。よく出来ました。ああ…可愛いですわ…」
タツヤ「ひとみ!ひとみ!」キャッキャッ
仁美「よしよし♪」
知久「あはは。タツヤったら、もう懐いたんだ。良かったね?タツヤ。美人のお姉さんに相手して貰えて」
タツヤ「ひーとーみっ、びじん!」
仁美「まあ/// 本当に可愛いわ。ずっと遊んでいたいくらい…」
知久「ふふ。それじゃあ、行きは仁美ちゃんにタツヤの相席をお願いしてもいいかな?」
仁美「!!いいんですの!?」
知久「もちろん。むしろこちらからお願いするよ。わからない事があったり、相手に疲れたらすぐに言ってね?まどかと席を交代させるから」
仁美「ありがとうございます!」
詢子「よーし!全員集まったなー!?行くぞーーーー!!」
杏子「おーーー!!」
詢子「お、アンタ、ノリ良いね!よっしゃ気に入った。お前、行きはあたしの隣な!!」
杏子「食い物は!?食い物は有るのか!?」
詢子「おうさ!柿の種にビーフジャーキーにチータラ…ナッツや鮭トバも有るぞ!!」
杏子「よっしゃー!」
知久「詢子さん朝から飲む気満々だね…子供達がいるんだから、節度は守ってよ?」
詢子「わーってるって!運転手!!」
杏子「そうだぞ!おっさん!!」
知久「お、おっさんって…」
詢子「あっはっはー!!おっさんだって!知久凹んでやんのーーー!」ゲラゲラ
知久「…」
さやか「杏子の奴、アホみたいに馴染んでる…」
運転中
車内
知久「へー。それじゃあ、君はまどかの先輩なのか」
マミ「はい。けど鹿目さんにはいつも良くしていただいて…」
知久「ははは。君の事はまどかから聞いているよ。優しくて頼りになる先輩がいるって」
マミ「えっ」
知久「そうか。君が巴マミちゃんかー」
マミ「ちゃ…っ!?」
知久「ん?」
マミ「い…いえ。なんでもないです…」
知久「そう?」
マミ(ちゃ、ちゃんって!ちゃん付けって!マミちゃんって…!!)ドキドキ
知久「確かにまどかの言うとおり、大人っぽい子だねぇ。ははは」
マミ「そ、そんな事…ありません……///」
ほむら「もぐもぐ…美味しいわ、このチョコレート」
まどか「ぽりぽり…こっちのおせんべも美味しいよ、ほむらちゃん」
ほむら「良かった。和菓子は人気が無いかもと思ったけれど、家にこれしかなかったから…」
まどか「ううん。私は和菓子も好きだよ?おせんべは久しぶりに食べたから、特に美味しく感じるな」
ほむら「ふふ…まだあるから、良かったらもっと食べてね?」
まどか「ありがとう。私も、他にも持ってきてるから、食べっこしよ?」
恭介「それでね、今は新しい曲を練習しているんだよ。上達したらさやかに一番に聞いて欲しいな」
さやか「そ、そうなんだ!そ、そそ、それは楽しみだなぁー…」カチコチ
恭介「難しい曲だからちょっと時間がかかるかもしれないけど…」
さやか「ま、待つよー?さやかちゃん、いつまでも待っちゃうよー?」
恭介「ははは。ありがとう。なら、少しでも待たせないよう、頑張るから」
さやか「…うん。ねえ、恭介?」
恭介「なんだい?」
さやか「無理はしないでね?…けど、本当に楽しみにしてるから…だから、絶対聞かせてね…?」
恭介「ああ。約束しよう」
仁美「…」ナデナデ
タツヤ「ひとみー?」
仁美「…ふふふ。素敵なお話しよね?タツヤ君…」ナデナデ
タツヤ「すてきー?ひとみも、すてきー」
仁美「…」ギュッ
タツヤ「どうしたの?ひとみ…」
仁美「…貴方は、本当に可愛らしい子ね…」
詢子「うはははは」グビグビ
杏子「うまうま」ガツガツ
詢子「うはははははははは!」グビグビグビ
杏子「うまうまうま!」ガツガツガツ
詢子「うはははははははははは!!」グビグビグビグビ
杏子「うまうまうまうまうま!!」ガツガツガツガツガツ
他のみんな「…」
まどか「だめだこりゃ」
知久「いやー!マミちゃん は!ほんっ!とう!に!!オートナ!っぽいなーーーーーーあ!!!」
マミ「もう…止めてくださいよ…///」テレテレ
河原に到着!
知久「ふぅ…着いたよ」
マミ「お疲れ様でした」
知久「ははは…流石にちょっと肩が凝ったなぁ…」コキコキ
マミ「あ。それじゃあ、私がマッサージしましょうか?」
知久「すまないね。けど、その前にテントを張らないと。すまないが後ろの皆を起こしてあげてくれないかな?」
マミ「わかりました。…ほら、鹿目さん?着いたわよ」ユサユサ
まどか「むー。マミさん…?」
ほむら「すやすや…」
マミ「暁美さんも」ユサユサ
マミ「それじゃあ、後の皆を起こすのはお願いね?二人とも」
まどか「はーーい」
ほむら「貴女は?」
マミ「私は知久さんを手伝ってくるわ」
まどか「と、『知久さん』…?」
マミ「だって、『鹿目さん』だと、4人もいるからややこしいでしょう?」
ほむら「まあ、確かにそうね…ん?なんかひっかかる…」
まどか「!じゃ、じゃあ!!私の事もまd…」
マミ「あらいけない、知久さんが沢山の荷物を持って重そうにしているわ。すぐに手伝いに行かないと。それじゃあ、後は頼んだわよ?鹿目さん、暁美さん」タッタッタ
まどか「…」
ほむら「まどかァ…」
まどか「…泣いてないよ」
仁美「…」ナデナデ
タツヤ「すやすや」
まどか「あ…仁美ちゃん、起きてたんだ」
ほむら「あら、静かだったから気付かなかったわ」
仁美「着きましたのね…タツヤ君はどうしましょう?」
まどか「…私はママを起こしてくるから」
仁美「なら、私はタツヤ君を預かっていてもいいですか?」
まどか「うん!タツヤをよろしくね」
仁美「かしこまりました」
恭介「すやすや…」
さやか「すやすや…」
まどか「二人、頭をくっつけて寄り沿って眠ってる…」クスクス
ほむら「これは、放っておいても良い結果になるかもね」クスクス
まどか「そっとしておこうか」ニマニマ
ほむら「起きた時の二人の反応が楽しみね」
杏子「くかー…ぐへへへ」ヨダレダラーン
詢子「ぐがー…ぐおおおおお…んごごご…」
まどか「…」
ほむら「…」ゲシッ
杏子「!?な、なんだ?敵か!?」ビクッ
ほむら「おはよう。着いたわよ」
杏子「お?もう着いたのか」ジュルリ
ほむら「もう出発から3時間よ。今は10時だわ。あと涎拭きなさい」
杏子「おお!じゃあもうすぐお昼だな!」
ほむら「…」
まどか「ママ…起っきろー!!」
詢子「むお…まどか、耳元で叫ぶな…」ズキズキ
さやか「ん…着いた…?」ショボショボ
恭介「あ…眠ってたのか…」パチ
さやか「!?」
恭介「あ、ああ。さやか、おはよう。鹿目さん、ごめん。今準備手伝うよ」ムクリ
ほむら『まどか、やっちゃったわね』
まどか『しまった、つい…』
さやか「shもうnygsdjみgm!?!?!?!?」
知久「」トンテンカンテン
マミ「うんしょ、うんしょ」
知久「」トンテンカンテン
マミ「あの、これはどこに?」
知久「ああ、そこに置いておいてくれればいいよ。ありがとう。後は僕がやっておくから、みんなと遊びに行っておいで?」
マミ「そういう訳にはいきません!」
恭介「すみません、眠ってしまっていました!お手伝いします!」タッタッタ
知久「ほら、男手も来た事だし」
マミ「でも、何かお手伝いしたいわ…そうだ!それなら、お昼の準備しています!」
知久「そうかい?…なら、お昼のバーベキュー用の野菜を切って貰えるかな?」
マミ「わかりました!!」タッタッター
知久「良い子だなぁ…まどかにも見習って貰いたいよ」
恭介「それで、僕は何をしましょうか?」
知久「ああ、それじゃあちょっと大変だけど、こっちの袋に入っているテントを張ってくれるかい?説明書は中に入っているから」
恭介「わかりました」
知久「それじゃあ、僕は火の準備を始めるから」スタスタ
杏子「それじゃあ、遊ぶぞーーー!!!」
まどか「いえーーーーー!!!」
ほむら「お手伝いはいいのかしら」
詢子「いいっていいって!テントももうすぐ完成しそうだし、昼飯の準備は私と旦那がやっとくからさ。ガキはガキらしく遊んでろ」
さやか「すみません…」
まどか「…いいの?今、上条君一人でテント張ってるんだし、お手伝いのチャンスだよ?」
さやか「…」
ほむら「そうね。ここはさり気無く手伝いに行って、ポイントを稼ぐべきだわ」
さやか「で、でも私テントなんて張れないし…」
まどか「大丈夫だよ!最近のテントは昔に比べて張るのがすっごく簡単なんだよ!(パパの受け売り)」
ほむら「それに例え力になれなかったとしても、一人で作業をしている時は誰かが一緒に居てくれるだけで救われるものだわ」
さやか「お、おおう…」
まどか「と、いう訳で、いってらっしゃーい!」
さやか「…行ってきます」トボトボ
ほむら「…さて、私たちは何をしましょうか?」
まどか「せっかくだから、お昼まで遊ぼうよ」
杏子「車からバトミントンラケット出したぞ!」
ほむら「流石ね」
まどか「あ、仁美ちゃんとタツヤ…そろそろタツヤの面倒代わってあげないと…」
ほむら「その必要は無いわ」
杏子「どう言う事だ?」
ほむら「ん」スッ
仁美「さやかさん…」
タツヤ「ひとみ、おはなかざりあげるー」
仁美「あら?まあまあ、ありがとうございます」クスクス
タツヤ「ひとみ、おはなにあうー。おひめさまみたいー」
仁美「…ありがとう」ギュッ
タツヤ「ひとみー?」
ほむら「取り上げたら泣きそうな勢いよ?」
まどか「…まあ、いいや」
バドミントン中
ほむvsあん
杏子「おりゃー!」バチーン
ほむら「甘いわ!」バチーン
杏子「ぬおっ!?」バチーン
ほむら「今の返すの!?」バチーン
バチーンバチーンバチーン
まどか(…レベルが高すぎて着いていけない)
まどか「…あ!マミさーん!お料理お手伝いしますよー!」
恭介「」トンテンカンテン
さやか「お、お疲れ、恭介…」モジ…
恭介「あ、さやか」
さやか「ど、どう?経過は順調?」
恭介「ああ。もうちょっとだ。終わったら一緒に遊ぼう?」
さやか「わ、わかった。何か手伝える事ある?」
恭介「ああ。それじゃあ、ここを持っててもらえるかな?」
さやか「うん」
恭介「ありがとう。助かるよ」
さやか「どういたしまして…」
さやか(こ、これって、共同作業ってやつだよね…)
恭介「ええっと…」キョロキョロ
さやか「あ、もしかして、探してるのはこれ?」
恭介「ああ。良く分かったね?流石さやかだ」
さやか(…えへへ)
マミ「…」サクッサクッ
まどか「マミさーん!お料理お手伝いしますよー!」
マミ「あら、ありがとう。遊んでて良かったのに」
まどか「えへへ…マミさんのお手伝いしたくて」
マミ「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら」
まどか「任せてください!」
マミ「じゃあ、まずこのお野菜を洗って貰って…」
まどか「了解しました!」バシャバシャ
マミ「うふふ。ありがとう。助かるわ」ニコリ
まどか(むっふー!)フンスッ
知久「やあ、やってるね」ヒョイ
まどか「あ、パパ」
マミ「お疲れ様です。こちらはもうすぐ終わりますよ」
知久「こっちも準備出来たよ。炭おこしもばっちりだ」
マミ「なら、お野菜持ってすぐ行きますね」
詢子「よーっす、お前らー。先、肉焼いてたよ」
まどか「あ、ママ。復活したんだ」
マミ「お待たせしました。お野菜です」
詢子「よっしゃ、カボチャ焼こうぜカボチャ」ヒョイヒョイ
杏子「まっだっかなーまっだっかなー」ワクワク
ほむら「ぜぇ…ぜぇ…ま、まだ、焼き始めたばっかでしょ…」
さやか「どうしたの?ほむら」
恭介「さあ…?」
杏子「へへ。勝ったぜ」
ほむら「くっ…」
仁美「タツヤ君は何食べる?」
タツヤ「ししとうー」
仁美「し、渋いわね…じゃあ、一緒に食べましょう?」
タツヤ「うん!」
杏子「もがもがもが」
まどか「杏子ちゃん、よく食べるなー…」
ほむら「口の中一杯に頬張っちゃって…」
杏子「ごくん。次!」
マミ「しかも早い…」
まどか「どんどんお肉が減っていくよ…」
洵子「まだまだあるぞー!」
知久「豚バラ、牛カルビ、鶏の山賊焼き…ホルモンにジンギスカンに、ステーキもあるよ」
杏子「まだまだいけるぜ!」
さやか「恭介、コップ空だよ。何飲む?」
恭介「あ、ウーロン茶貰えるかな」
さやか「待ってて。今取ってくるから」
杏子「ふー。食った食った」ポンポン
知久「お粗末様」
さやか「なんっつー食いっぷりだ…見てるだけでおなかいっぱいになったわよ」
恭介(さやかも結構食べてたよ…?)
マミ「みんな、食器はこっちに持ってきておいて頂戴!まとめて洗っちゃうわよ!」
詢子「働き者だなぁあんた」ナデナデ
マミ「///」
杏子「で。晩飯はなんなんだ?」
さやか「なん…だと…?」
まどか「わぉ…」
知久「ああ。それはだね…どこになったっけかな」ゴソゴソ
ほむら「どうしたんですか?」
知久「あったあった。はい、コレ」ポン
まどか「何これ、タモ網?」
知久「そう。君達は、この河原が大きな清流の近くだって言う事は知っているよね?」
ほむら「ええ…?」
知久「ここの清流は実に多様な生き物が生息していてね…もちろん、食べられる生き物も多数生息している」
さやか「まさか…」
詢子「…という訳で、君達には今晩のおかずを捕ってきてもらいます」
杏子「なにーーー!!?」
マミ「まさかの現地調達!?」
知久「あはは。まあ、もちろん他にも食べるものは準備してるから、獲れなくても問題無いけどね」
詢子「そうそう。けど、いろんなもの食いたいなら、気張って取れよ?」
杏子「…面白れーじゃんか。言っておくが今の私はマジだぜ。ここらの魚全部獲り尽す勢いでやってやる」メラメラ
さやか「頼もしすぎる…」
ほむら「ほどほどにね…?」
タツヤ「ねむねむ…」
仁美「あら、タツヤ君、眠そうですわ…」
知久「ああ。お昼寝の時間だね」
詢子「コイツは私らが預かっておくから、仁美ちゃんも行っておいで。今まで面倒見てくれてサンキューな」
仁美「いえ。また起きたら、一緒に遊びましょうね?」
タツヤ「…うん……」ショボショボ
仁美「うふふ」
数分後
川
恭介「…」ポツーン
恭介「…」バシャバシャ
恭介「…あ、なんか獲れた」ヒョイ
恭介「…魚だ。食べられるのかな?」
恭介「…まあいいや、バケツに入れておこう」ポイ
恭介「…」バシャバシャ
恭介(…寂しい)
さやか「おーい!恭介ー!!」
恭介「さやか!」
まどか「私もいるよ!」
ほむら「同じく」
仁美「お待たせしました。みんな、水着に着替えるのに手間取っちゃって…」
恭介「いや、気にしなくていいよ。それより、一匹獲れたよ」
さやか「わっ!もう?」
まどか「早ーい!上条君凄い!」
恭介「あ、ありがとう…」
ほむら「あら、カワムツね。食べられるらしいわよ?」
まどか「へー」
さやか「そうなんだー」
恭介「カワムツかぁ。…暁美さん、その冊子は?」
ほむら「この川にいる生き物について書いてある冊子よ。さっきまどかのお父様から渡されたの」
さやか「なるほど。獲まえた魚の名前を自分で調べる、と。なかなか楽しそうだね!」
恭介(それにしても…)チラッ
まどか「?」チマーン
さやか「?」ポイーン
仁美「?」ポヨーン
ほむら「?」ツルペッターーーーーーーーーーーーーン
恭介(…みんな、やっぱり女の子なんだなぁ…)
マミ「ごめんなさいね、遅れちゃったわ」
まどか「あ、マミさん」
恭介「!?」
さやか「あ、マミさん見て見て!恭介ったらもう一匹獲まえたんですよ!」
マミ「まあ、凄いわね。えっと…上条君だったかしら?」
恭介「は、はい…」
マミ「?」バイーン
恭介(や、やっぱり年上は凄いなぁ…)
さやか「あれ、杏子は?」
まどか「あ、そういえば…」
ほむら「どこで油売ってるのかしら」
マミ「そうね。多分最大戦力だろうから早く来て欲しいのだけど…」
杏子「わりーわりー!お待たせー」
まどか「あ、来た」
さやか「もー!どこいってたんだyって、アンタ!!」
まどか「きょ、杏子ちゃんその格好…」
杏子「へへへ。いやー、ちょっと余ってる手ぬぐいを探しててね」
マミ「た、タオルをブラ代わりに当てて、下はホットパンツ?」
杏子「ああ、下着は濡れたら嫌だから流石に置いてきたけどな」
仁美「それじゃあ、ノ、ノーパンですの…?」
杏子「おう!」
ほむら「それは問題じゃない!?っていうか、貴女水着は…」
杏子「へーきへーき!それに水着なんて、私が持ってるわけねーじゃん!」
恭介「」ドキドキ
さやか「見るなー!」ザバッ
恭介「ぶくぶく」ゴボゴボ
獲獲開始!
さやか「気を取り直して…と。さて、魚を探しますか…」
まどか「あ!居た!」
さやか「まじで!?」
まどか「あ、いっちゃった…」
さやか「ずこー」
マミ「動きが早いわ…どうやって獲ればいいのかしら」
杏子「んなの簡単だよ」
さやか「お、プロ来たな?」
ほむら「先生、よろしく」
杏子「まかせな」
杏子「まず、網を構える」
まどか「ふんふん」
杏子「次に、獲物を探す」
さやか「うんうん」
マミ「それで?」
杏子「ターゲットを獲捉したら…」
ほむら「ええ」
杏子「おらぁあああああああ!!!」バッシャーン
みんな「!!?」
杏子「…ちっ。失敗か」
さやか「ま、待て待て!」
杏子「あ?」
さやか「も、もうちょっとスマートなやり方は無いわけ?そんな猪みたく突っ込んでかなくてもこう、習性を利用するとか、追い込むとか…」
杏子「えー。んな面倒な事すんのか?」
さやか「面倒って…そうでもしなきゃ普通無理でしょ!相手は水中だよ?」
杏子「んな事言ったって、じゃあ逆にどうすればいいんだよ」
まどか「えー…」
マミ「…ちなみに、佐倉さん魚獲った事ある?」
杏子「おう。秋刀魚獲った事あるぞ秋刀魚」
マミ「…どこで?」
杏子「どこって…魚屋?」
マミ「…」ポカッ
杏子「いてっ」
まどか「じゃあ、杏子ちゃん、お魚さん獲った事無いの?」ヒソヒソ
杏子「しょーがねーじゃねーか。生きモンとっ獲まえるより、コンビニの廃棄とか拝借するほうが圧倒的に楽なんだから。調理済みだし」ヒソヒソ
さやか「意外と使えないぞコイツ」ヒソヒソ
ほむら「最大戦力ってのは、私たちの買いかぶりだったようね」ヒソヒソ
杏子「むっ」
マミ「どうしましょう、ちょっと困ったわ。ちゃんと獲れるのかしら?」ヒソヒソ
まどか「頑張ろうよ!私たち魔法少女でしょ!?…ええっと…えっと…」ヒソヒソ
さやか「今、ウインドノーツをパロしようとして失敗しました」ヒソヒソ
杏子「マミ今何キロぉ!?」
恭介「あ、ドジョウ獲れた」バシャバシャ
仁美「あら、私はエビが獲れちゃいましたわ。これは…テナガエビ?」バシャバシャ
5人「…」
さやか「おい、一般人強いぞ」
ほむら「これは…負けてられないわ…!」
杏子「おいお前ら!散々好き勝手言ってやがるが、お前らはどうなんだよ!?こうなったら、いくら獲まえられるか勝負だ!!」
さやか「へえ…望むところだ!」
ほむら「そうね。面白いじゃない!」
マミ「そういう平和な勝負なら、大歓迎よ」
まどか「よーし!じゃあ、みんなで競争開始!」
恭介「お、大きいのが獲れた。ええっと…カジカ?」
仁美「きゃっ!大きなカニ…!ええっと…モクズガニ、ですの?食べられるのね」
5人「…」
さやか「私たちはあの2人に勝てるのか…?」
ほむら「あ、あくまで私たち5人の勝負だから。一般人には入れない領域の勝負だから」
まどか「むむむ…」ジー…
まどか「とりゃー!」バシャーン
まどか「…あうぅ」ビショー…
さやか「まどか!獲れたか!?」
まどか「駄目でした…」
さやか「そうかー」
マミ「生き物を獲るって言うのは、大変ねぇ」
ほむら(こうなったら時を止めて…!)
マミ「暁美さん、ズルは駄目よ?」
ほむら「…わ、わかってるわよ」
杏子「お?なんだお前ら、雁首抱えて、まだ一人も獲れてないのかよ」
さやか「むっ!杏子!?」
ほむら「そういう貴女はどうなのよ?」
杏子「へっへっへー。大漁だぜ!こりゃ、早くも優勝は私のものかな?」
まどか「えー!すごーい!何獲れたの?見せて見せて!」
杏子「おうよ。見ろ見ろ」
さやか「どれどれ…」
大量のザザムシ「」ウゾウゾ
ほむら「…!!」ゾワッ
マミ「きゃあぁあああああ!!?」
さやか「あ、アンタなんてもの獲ってんのよ!」
杏子「どやっ!」ドヤッ
まどか「ノーカン!ノーカンだよ!!」
杏子「あんだとー?」
まどか「だって食べらんないじゃん!」
杏子「何言ってるんだ!ほら、冊子のここに、一部地域では食用って書いてるだろ!」
ほむら「私は食べないからね。食べるくらいなら魔女になって貴女を襲ってやるから。だから近づけるな」
さやか「あはは、何その謎の変身!なんで魔女にトランスフォーム出来るんだよ」ケラケラ
マミ「うふふ。本当。流石に大げさよ、暁美さん」クスクス
まどか「ほむらちゃんって、時々面白いよね」クスクス
ほむら「…」
恭介「お、3匹一同時に獲れたぞ?これは…ヨシノボリか」
仁美「またエビ…これは、スジエビですわね」
さやか「あ、焦りが生じ始めてきました」
まどか「早く、まず一匹…!」
知久「やあ、みんな。様子を見に来たよ」ヒョイ
マミ「お疲れ様です!」
まどか「あ、パパ」
知久「どうだい?成果のほうは」
さやか「それが、恭介と仁美は凄いんだけど…」
ほむら「私たちは全滅です…」
杏子「くそっ!どうなってやがるんだ!?」
知久「おやおや」
知久「そうだなぁ…なら、こういうのはどうだい?」スッ
マミ「これは…銛?」
杏子「おお!私はこういうのを待ってた!」
知久「なら、はい。危ないから取り扱いには十分気を付けてね?」
杏子「よっしゃー!獲りまくるぞー!」バシャバシャ
まどか「もう行っちゃった」
知久「あとは、その辺に落ちてる棒切れに糸を結んで、針を付けて…と」チョイチョイ
知久「はい、釣竿の完成だ」
さやか「おーーー!!」
知久「これにミミズやトビケラの幼虫を付けて石と石の隙間に差し込めば、チチブとかヨシノボリが獲れるよ」
マミ「あ、私はそれでやりたいです」
知久「なら、はい、どうぞ」ポン
マミ「ありがとうございます!」
マミ(知久さんの手作り…!)グッ
知久「大丈夫?ちゃんと餌、付けれる?」
マミ「…が、頑張ります」
知久「頑張ってね」
まどか「ねえねえ、パパ!他には無いの?」
知久「そうだなぁ…じゃあ、セルビンと蟹カゴを仕掛けてみようか」
まどか「セルビン?」
知久「そう。プラスチック製のビンに寄せ餌を入れて、しばらく待つんだ。すると、中に入った魚が出られずに入っている」
ほむら「なるほど。中に入ったら出られない構造になっているのね」
知久「そうそう。蟹カゴもそうだけど、獲れるか獲れないかは仕掛けた場所や仕掛け方次第だから、よく考えて仕掛けるんだよ?」
まどか「どこにあるの?」
知久「車の中にあるから、持ってきて使いなさい。セルビンは4つ、蟹カゴは2つ入っているよ。あと、餌もある」
まどか「セルビン4つに、蟹カゴ2つかー…ほむらちゃん、一緒にやろっ?」
ほむら「ええ」
知久「後は頼んだよ。まどか、何かあったらすぐに大声を出すんだよ?…さて、僕は戻って夕飯の準備を…『クイッ』…っと」
知久「おっとっと…誰か袖を掴んだかい?」
マミ「あ、あの…」
知久「…ん?マミちゃん?」
マミ「えっと…」モジモジ
知久「うん?」
マミ「その…どうです…か?」クイクイ(水着のおなか部分の生地を引っ張る)
知久「…?」
マミ「うう…///」カァァ
知久「…ああ、そうか。似合ってるよ、マミちゃん。可愛い水着だね」ニコリ
マミ「…!」パァァ
マミ「あ、あの!よかったら、お料理お手伝いしましょうか!?」
知久「ははは。ありがとう。なら後で手伝って貰おうかな。とりあえず今はみんなと遊んであげてね」 スタスタ
マミ「はい!」
さやか「ええっと、私は…」
まどか「何言ってるの、さやかちゃん。さやかちゃんはタモ網に決まってるじゃん!」
さやか「え…?」
ほむら「そうね。当たり前よ」
さやか「え。け、けど私タモ網じゃまだ一匹も…」
まどか「だからだよっ!」
さやか「はい?」
ほむら「獲り方が分からないなら、聞けばいいのよ。幸い、そこに上手な人がいるでしょう?」ビシッ
恭介「あ、また獲れた…ヨシノボリだ」
仁美「あら、これは…ツガニ?…疲れてきましたわ。そろそろ休憩しましょう。タツヤ君はまだ眠っているかしら」
さやか「…」
杏子「おらぁ!!」グサッ
イワナ「」バシャバシャ
杏子「おっしゃーーー!!獲ったどーーー!!!」
杏子「へへ…やっぱこっちが私の性に合ってるな…おっ!魚影発見!!」
杏子「とりゃーーーー!!」グサッ
ヤマメ「」バシャバシャ
杏子「くっくっく…こりゃあ、大漁も夢じゃねぇ…!」
杏子「まだまだ行くぜー!!」グサッ
マミ「ごくり」
魚影「」ユラリ
マミ「…どきどき」チョン
魚「」バクッ!
マミ「かかった!!」
マミ「えいっ!」クイッ
カジカ「」ビチビチ
マミ「やった…!やったわ!」ピョンピョン
マミ「さあ、どんどん行くわよ!!」
まどか「えっと…この辺でいいかな…?」
ほむら「そうね。深くて、真上に柳が生えているから適度に暗い。何かいそうだわ」
まどか「じゃあ、ここに紐で縛って…と。わあ、マミさん達、いっぱい獲れてる!」
ほむら「そうね。これは、私たちの優勝は無さそうね」クスクス
まどか「うーん。しょうがないっか!私たちのは時間かかるしね!」
ほむら「その代わり、大きいのが獲れるといいわね」
まどか「うん!楽しみ!!」
…と、ここまでが前回の分でした。みんな、支援ありがとう!
あと、なんでこの生き物とこの生き物が同じところに棲んでんだよ!
とか、どんな川だよ!とかの突っ込みは正直ちょっと待ってたw
次から投下します
恭介「あ、またドジョウだ…」バシャバシャ
さやか「えっと、恭介…?」
恭介「ああ、さやか。どうしたんだい?」
さやか「いやー、恭介はどれくらい獲れたかなーって…」
恭介「ああ、バケツ見るかい?」
さやか「うん…うわ。凄いいっぱい居る」
恭介「ははは。どうやら僕には魚獲りの才能が有ったみたいだ」
さやか「凄いなぁ…私なんて、まだ一匹も…」
恭介「良かったら、教えてあげようか?」
さやか「えっ!い、いいの?」
恭介「勿論。まず、網を下流に構えてだね…」
さやか「こ、こう?」
恭介「そうそう。で、足で上流の魚をこうやって追い込んでいくんだ」バシャバシャ
さやか「む、難しいな…」バシャバシャ
恭介「そうかな?」
さやか「うん。それに流れに足をとられて…って、うわっ!!」ツルッ
恭介「!危ない、さやか!!」ガシッ
さやか「!!」
恭介「だ、大丈夫?」
さやか「う、うん…///」カァァ…
さやか(て、手、掴まれちゃった///)
さやか「あ…恭介、この手、左手…」
恭介「ああ。とっさに伸びたっていう事は、もう事故の痛みの恐怖感も克服できたって言う事なんだろうね。完全復活さ」
さやか「そっか…うん。そっかぁ…!!」
さやか「よし!私頑張る!!もっともっと!!」
恭介「?あ、ああ。じゃあ続けようか…」
まどか「ふぅ。全部設置完了!」
ほむら「お疲れ様。上手く獲れるといいわね」
まどか「ほむらちゃんもお疲れ!一旦、みんなと合流しようか」
ほむら「そうね。みんなの現状も確認したいし」
まどか「おーい!みんなー!」
杏子「お、まどかとほむらじゃん」
マミ「どう、罠の方は仕掛けられた?」
まどか「はい!バッチリです!」
恭介「お疲れ様、鹿目さん、暁美さん」
さやか「えへへ…」
まどか「ねえねえ、みんなの方はどう?」
杏子「ふっふっふー。これを見ろ!」
イワナ×3・ヤマメ×7
ほむら「へえ。大きな魚ばかり10匹も。凄いじゃない」
まどか「わー!すっごくきれい!」
杏子「そうだろうそうだろう!?」エッヘン
まどか「マミさんは?」
マミ「私は佐倉さん程大きな魚はいないんだけど…」
カジカ×7、ヨシノボリ×15、チチブ×11
まどか「うわー!すっごい沢山!」
マミ「うふふ…」
ほむら「やるわね…」
マミ「冊子によると、汁物や唐揚げにすると美味しいらしいわ。後でみんなでいただきましょう?」
まどか「やったあ!!」
ほむら「さやか、貴方達は?」
さやか「まだちょっとだけど…えへへ」
ドジョウ×1、ヨシノボリ×2
まどか「あらー…」
杏子「へへっ!これでさやかの優勝の目は消えたな」
マミ「そうねえ…残念だけど…」
まどか「そういえば時間制限決めて無かったね」
ほむら「夕飯の準備の時間まででいいんじゃない?5時くらいかららしいわ」
まどか「そうだね…うん。そうしよう!」
杏子「なら、あと1時間ってとこか…よし、まだまだいけるな!」
恭介「なんの話?」
まどか「ああ、実は…」
恭介「そうだったんだ。みんなで競争を…」
さやか「うん…」
杏子「ま、優勝は私が貰うけどね!」
マミ「あら、数なら負けないわよ?」
杏子「へん!大きさなら私が一番だ!!」
さやか「…」
恭介「なら、僕はさやかに加勢しようかな。僕の分をさやかに追加してよ」
杏子「はぁ!?」
マミ「ちょ、それはずるいわ!」
恭介「ええ?けど、僕とさやかはずっとタモ網一本でやってるんですよ?新兵器を使う方こそずるいと思いますけど」
マミ「そ、それは…」
杏子「ぐ…!」
恭介「はい、決定。じゃあ、今から僕はさやかの仲間だ」
さやか「恭介…!」ジーン
杏子「ま、待て!じゃあお前ら、いままででどんくらいになったんだよ!」
恭介「見る?」
まどか「どれどれ…」ヒョイ
ドジョウ×5、ヨシノボリ×6、ウキゴリ×7、アユカケ×2、チチブ×4、カワムツ×7、カジカ×5、オイカワ×5、テナガエビ×8、モクズガニ×2
杏子マミ「…」
まどか「うわ、すご…」
ほむら「パないわ」
マミ「勝てる気がしない…」
杏子「お、大きさなら負けてねぇぞ!!見ろ、私のこのイワナを!15cmあるぞ!!」
恭介「ああ。それなら…ねえ、さやか?」
さやか「…そっちにおいてあるバケツ見てみればいいよ」スッ
まどか「ん?」
ほむら「もう一個バケツ…?」ヒョイ
ウナギ「」ニョロニョロ
杏子「」
マミ「すごっ!!50cmはあるわよ!?」
さやか「いや、まさかこんなのが獲れるとは…」
まどか「これ、さやかちゃんが獲ったの!!?」
さやか「恭介だよ」
恭介「僕とさやかで、だろ?さやかが追い込んで、僕が網に入れたんだ」
ほむら「…これはもう何基準でも優勝決まったわ…」
恭介「良かったね、さやか」
まどか「さやかちゃんやるじゃーん」ウリウリ
さやか「えへへへ…」
恭介(追い込んだって言うか、絡み付かれてたんだけどね…)
杏子「けど、この川、ウナギまでいるのか…!俄然燃えてきたぞ!」
マミ「後で蒲焼にしたいわね」
まどか「パパ、そこまで準備してるかなぁ…」
ほむら「これだけ獲れると、下ごしらえも時間かかりそうね」
恭介「なら、僕は一旦魚をおじさんの所に持っていくよ」
マミ「あら、それなら私が行くわ」
恭介「いいんですか?結構重いですよ?」
マミ「平気平気!私これでも先輩よ?結構力だってあるんだから」グッ
マミ「…それに、下ごしらえのお手伝いもしなきゃだし」
恭介「じゃあ、僕もお手伝いしますから」
マミ「いいのよ。それに上条君には美樹さんと一緒にもっと魚を獲って貰わないと…ね?」
さやか「マミさん…」
まどか「あ、じゃあ私も」
ほむら「なら私も…」
マミ「いいからいいから!じゃあ、みんなは引き続き楽しんでね!」スタスタ
まどか「行っちゃった…」
ほむら「まあいいわ。じゃあ、私たちも頑張りましょう」
杏子「おう!お前らも頑張れ!ほら、マミの釣竿」ポン
まどか「あ、ありがと」
ほむら「なら私は今度こそこのタモ網で…」
さやか「うわ!なんだコイツ!!」
恭介「で、でかいぞ!!」
まどほむあん「?」
ナマズ「」ユラー…
ほむら「な、ナマズ…!?」
まどか「うそぉ…」
杏子「でけぇ!60cmはあるぞ!」
まどか「ちょっと怖いよ…」
ほむら「そうね、流石に尻込みしてしまうわ…」
杏子「…冊子によると、ナマズって滅茶苦茶美味いらしいな…」
まどほむ「!?」
杏子「ほら見ろ。上品な白身で、特に唐揚げは上絶品だってよ…」
まどほむ「…ごくり」
恭介「これは流石にタモ網には入らないよなぁ…」
さやか「そうだよね…」
まどか『さやかちゃん、聞こえる?』
さやか「…まどか?」
恭介「?」
さやか『どうしたの?いきなり念話なんか使ってきて…それより、このナマズは流石に大きすぎる…』
まどか『そうだね。タモ網や釣竿じゃ、ちょっと無理だろうね。けど、こっちには杏子ちゃんがいる…!』
さやか『…!!そうか、杏子の銛なら!』
杏子『へへ…そう言う事だ!』
さやか『杏子!やれるんだね?』
杏子『私を誰だと思ってやがる!任せな。一発で仕留めてやるぜ』
さやか『…頼んだよ』
ほむら『けど、それだけじゃまだ足りないわ。この作戦は、万が一でも失敗は許されない』
さやか『ほむら…!その口ぶりだと、作戦があるの?』
ほむら『勿論よ。まず、私たち4人で遠巻きにナマズの四方を囲むわ。幸い向こうはあまり大きな動きを見せていない。
さやかは今のうちに、そのまま左へ展開して頂戴』
さやか『了解』ソロソロ
恭介「…さやか?」
ほむら『同時にまどかは右へ。私は正面へ回るわ。杏子は目標に気付かれないよう、ゆっくりと背後に回って頂戴』
まどか『わかった!』ソロソロ
杏子『あいよ!』ソロソロ
ほむら『みんなその調子よ。けど、慌てないで。距離を縮める速度を合わせるの。杏子、水音が大き過ぎるわ。もう少し慎重に行きなさい』
杏子『悪い!』
ほむら『さやか、先行し過ぎよ!タイミングをまどかと合わせなさい!まどかは足元にもっと注意!
目標が気付いていきなり突っ込んでくるかもしれないから、そうしたら水面を叩いて威嚇しなさい!私達は目的はあくまで杏子の所へ追い込む事よ!』
さやか『わかった!』
まどか『が、頑張る!』
ほむら『3人とも上出来よ。私も今、目標地点に到達した。あとは目標の動きを観察しながら、包囲網を徐々に縮めていくわ』ジリジリ
まどか『ナマズの動きを観察、だね!』ジリジリ
さやか『来るなら来い!!』ジリジリ
杏子『へへ…この肌を刺すような緊張感…悪くねぇ…!!』ジリジリ
まどほむさやあん「…」ササササッ
恭介「な、なんだあの異常に統率の取れた行動は…」
まどほむさやあん「…」ジリジリ
恭介「しかも無言…」
ナマズ「」ピクッ
まどか『!!』
さやか『気付かれた!!』
ナマズ「」バシャーッ
ほむら『行ったわ!杏子!!』
杏子「任せろ!!」
ナマズ「」バシャバシャ
杏子「喰らえーーーーーー!!」ヒュッ
バッシャーン
さやか「やったか!!?」
ナマズ「」スイー
まどか「かわされた!」
杏子「糞っ!!」
ほむら「いけない!逃げられるわ!!」
さやか「逃がすもんかーー!!」ヒュンッ
ナマズ「」ヒョイッ
スカッ
さやか「くっ!速い!!」
まどか「そんな!さやかちゃんの攻撃をあんなに簡単に…!」
ほむら「こうなったらもう、あとは乱戦よ!一斉にかかるわ!」
杏子「お前らどけ!もう一撃行くぜ!おらぁ!」
スカッ
さやか「駄目だ!」
まどか「あうっ!?」ツルッ
ほむら「まどか!?」
バッシャーン
まどか「ぶくぶく」
さやか「まどかーーーー!!!」
ほむら「くっ!まどかの仇!」ブンッ
スカッ
ほむら「くっ!もう一撃!」クルッ
さやか「ほむら避けろ!」
ほむら「えっ…」
流木「」ゴツッ
ほむら「~~~~~っ!!!」プルプル
さやか「べ、弁慶の泣き所…」
ほむら「がぼごぼ」ジタバタ
さやか「お、思わずしゃがんだら、水が口に入っちゃったのか…」
杏子「ちぃっ!やられっぱなしで黙ってられっか!もう一撃…」ガッ
杏子「うがぁあああああああああ!!」
さやか「杏子…?」
杏子「あ、足の小指、石に、引っ掛けた…」バッシャーン
杏子「」プカー
さやか「杏子ーーーーーーーー!!!」
さやか「そ、そんな…!こんなことって…!残ったのは私だけなんて…!
わ、私一人でこんな奴、倒せる訳無いよ…!」ガタガタ
さやか「せめて、マミさんさえ居れば…!いや、居ない人の事考えちゃ駄目だ…
…けど、私なんかじゃ無理だよ!」
まどか『そんな事無いよ、さやかちゃん』
さやか「まどか!?」
まどか「」ブクブク
さやか「ま、まどか、どこにいるの…?」
まどか『…さやかちゃんには見えないところ。私たちは今、さやかちゃんとは凄く近くて、ちょっと遠いところにいるの…
ごめんね。さやかちゃんと肩を並べて戦ってあげる事は、出来そうにない…』
さやか「そんな…」
ほむら『けど、今、貴女は一人ぼっちなんかじゃ無いわ、いえ、いつだって貴女は一人なんかじゃなかった』
さやか「ほむら!?」
ほむら「ゲホゴホ…ペッペ!!…きゃっ!」ツルッ
バッシャーン
ほむら『…そう。いつだって貴女は、誰かの為に戦っていた。仲間の為、愛する人の為、家族の為、名も知れぬ人々の為…
そんな貴女が、一人ぼっちな筈、ないじゃない』
さやか「け、けど!私なんか、5人の中で一番弱いし、空回りしてばっかりだし、い、いつだってみんなの足引っ張ってばっかりで…!」
杏子『いちいちうるせーぞ!馬鹿野郎!』
さやか「…杏子……」
杏子「」ドンブラコドンブラコ
杏子『確かにお前は弱いよ。私たちの中じゃ最弱だ。けどな、足手まといなんかじゃ決してねぇ!自分を卑下するな!胸を張れ!
必要以上に自分を貶める事は、お前を大切に思う全ての人々への冒涜だ!!
お前のひたむきさが!強い決意が!!何度倒れても挫けず這い上がる懸命さが!!いつか報われる瞬間が、必ず来る!!
今、戦力になれていないという負い目が私達にあるのなら!強くなれ!
努力して、強くなって!お前が力強く真っ直ぐに立っている姿を、その瞬間を私たちに見せてみろ!!
私たちは全員、お前が幾らでも強くなれる奴だってのを確信してるんだ!!』
さやか「杏子…!」
杏子『へっ…柄にも無く熱く語っちまったな。わかったらさっさと行け!
…期待してるぜ、新人(ルーキー)』
※台詞の長さは食欲に比例
プカプカ
さやか「これは、杏子の銛…」スッ
まどか『頑張って、さやかちゃん!』
ほむら『私たちが、貴女を支えてあげる。いつだって、何度だって…!』
杏子『だから、さ!』
さやか(力が溢れてくる…これが、仲間…!)
さやか「…そうだ!私は、今、みんなと一緒に戦っているんだ!」キッ
まどかほむら杏子『さやか(ちゃん)!』
さやか「みんな…私に、力を貸して!」
まどかほむら杏子『当たり前でしょ(だ)!!!』
杏子『…へへ…きっと、マミの奴も、見守ってくれてるはずだぜ…』
まどか「…」
ほむら「…っ!」
さやか「…マミさん!どうか、私に、私達に力を貸してください…っ!!」
その頃のマミさん
マミ「知久さーーーん!」
知久「やあ、マミちゃん。釣果はどうだった?」
マミ「うふふ!見てください!これ!!」
知久「へえ。カジカにヨシノボリに、チチブ…随分沢山獲れたじゃないか」
マミ「えへへ…」
知久「ところで、どうしたんだい?」
マミ「沢山獲れたので、下拵えも大変かなと思いまして…一旦持って来ました!」
知久「へえ。やっぱりお姉さんだねぇ。偉いなぁ」
マミ「…っ!」キュンキュン
知久「おや。2つもバケツを持って来たのかい。大変だったね、重かっただろう?ありがとう、後は僕が持って行こう」ヒョイ
マミ「…っ!…っ!!」ピョンピョン
さやか「往こう…!皆で一緒に…!アイツをやっつけよう!!」チャキッ
まどかほむら杏子『いっけーーーーーーーーー!!!!!』
さやか「うおおおおおおおおお!!!!!」
バッシャーーーーーーーーン!!!!
ナマズ「」スイ-
さやか「駄目でした!」テヘッ
まどほむあん「オイィィイィィイイ!!!!!!」
まどか「ああ、本日のメインディッシュが逃げていく…」
杏子「唐揚げ、照焼、団子汁ー…」
さやか「いやぁ、面目ない…」
ほむら「まあ、仕方ないわ。みんなで挑んで敗れたんですもの…」
杏子「ナマズーーーー!!カムバーーーーーック!!」
知久「よっ」サクッ
4人「!!」
ナマズ「」ジタバタ
まどか「パパ!」
さやか「おじさん!」
ほむら「そんな…一撃で…!」
杏子「おっさんすげぇ!!」
知久「ははは。ありがとう。ところで…」
知久「そろそろ夕飯だよ」
夕飯
詢子「よー!お前ら!」
仁美「あら、お帰りなさい皆さん」
タツヤ「おかえりー!」
まどか「ただいま!」
さやか「仁美、先あがってたけど、何してたの?」
仁美「うふふ。あの後少し休んでから、まどかさんのお母様と、タツヤ君と一緒に、山菜を採りに行っていたんですのよ?」
杏子「何!?山菜だと!?」
仁美「ええ。フキにタケノコに、タラの芽、イタドリの新芽…」
杏子「おおー…」
仁美「煮付けやてんぷら、サラダにしましたわ」ニコリ
さやか「仁美やるなー!」
ほむら「あら、焚き火…?」
知久「そうだよ。魚は串焼きが美味しいからね。準備したんだ」
マミ「小さな魚やカジカとかは、こっちで唐揚げやお吸い物にしたのよ」
まどか「マミさん!!」
マミ「それにほら、ウナギの蒲焼もバッチリ!みんなで分けて食べましょう?」
詢子「エビは酒蒸しにしたぞ。あと、蟹は丸ごと茹でた。モクズガニは上海蟹と似たよーなもんだからうめーぞ?」
杏子「どれも美味そうだー!」
知久「さて、後はこのナマズだけかな?それじゃあ今、裏で捌くから、みんなはマシュマロとか焼いて待っててね」
杏子「マシュマロって、焼いたらこんなにうめーのか!」モグモグ
さやか「ほんと、意外だよねー」モグモグ
ほむら「うん。いけるわこれ」ホムホム
まどか「この後温泉行くんだよね?」
詢子「おうさ。こっから歩いて10分くらいのとこにあるんだよ?」
仁美「あら、近いんですね」
マミ「露天風呂もあるんですって」
恭介「楽しみだなぁ…」
知久「みんなー。お待たせー」
ほむら(ああ…なんて穏やかな時間なんだろう…)
詢子「さて、それでは…乾杯!」
みんな「かんぱーい!!!!」
ワイワイ
ほむら「このカニの塩茹で、いいわね。エビの酒蒸しも絶品」モグモグ
詢子「そうだろうそうだろう!」
まどか「仁美ちゃんの採ってきたてんぷらも美味しい!」
タツヤ「ぼくもたべるー!」
仁美「うふふ。ありがとうございます。はい、タツヤ君にも」
タツヤ「ありがとー!」
仁美「どういたしまして」
ほむら(また明日になれば、絶望との戦いの日々がはじまるというのに…今私の心はこんなにも安らかだ)
マミ「!このタケノコの煮物、なんて深い味!」
知久「ああ、それは隠し味にだね…」
マミ「ふむふむ…勉強になるわ」
知久「ははは。そんな大層なものじゃないけどね」
杏子「魚だ!塩焼き!唐揚げも!」
詢子「おいおい、メインディッシュはみんなそろって『いただきます』だろ?」
杏子「あ。それもそうか…」
マミ「はい、鹿目さん。貴方の分よ?」
まどか「ありがとうございます…」
ほむら(なんでもない日々…私がもう二度と手に入らないと思っていたもの…)
さやか「ちょっと!それ、私が育ててた奴!」
杏子「しーらねっ!」プイッ
さやか「このぉ…!」プルプル
恭介「さやか、さやか。ほら、僕の魚半分あげるから」
さやか「あ…ありがと///」
杏子「くっくっく…」
ほむら(…手を伸ばせば、すぐそこにあるもの…)
ほむら(けど、今はまだ、手を伸ばしきる訳にはいかない。
この優しい時間を守るために。…みんなの顔が悲しみに曇らないように)
ほむら「…私は戦い続ける」ボソッ
まどか「…ほむらちゃん?」
ほむら(戦って、戦って、戦って、戦って、戦って…!そして、勝つ…!)ギリッ
まどか「…」
ほむら(そう…私は帰ってみせる。この暖かい日常に…!!)
まどか「…」ギュッ
ほむら「…まどか?」
まどか「正直、私には、ほむらちゃんが何を心配しているのか、まだちょっと分からないんだけどね…?」
まどか「…きっと、みんなと一緒なら大丈夫だよ」
ほむら「…ええ。そうね…きっとそうだわ…」クスッ
まどか「あ!始まるよ、ほむらちゃん!」ワタワタ
ほむら「そうね…」
杏子「なあなあ!もう待ち切れねーって!」ダラダラ
マミ「犬じゃないんだから涎垂らさないの!」フキフキ
さやか「うわぁ…中身ほっくほく!美味しそーっ!」
恭介「そうだねぇ」
まどか「あ、パパ!私もリンゴジュース飲みたい!」
知久「わかったよ。はい、どうぞ」
仁美「火傷には気をつけてね?」
タツヤ「うん!」
詢子「…よーし!全員、魚手に持ったなー!?じゃあ、食うぞ!せーーーのっ!!」
みんな「いっただきまーーーす!!」
ほむら(みんなと、一緒に…)
終わりっ
そしてさるってた間につくったオマケ
食後
みんな「ご馳走様でした!!」
杏子「ふー!食った食った!!(2回目)」ポンポン
さやか「美味しかったー!!」
ほむら(うぷ…た、食べ過ぎた)ポッコリ
まどか「大丈夫?ほむらちゃん」
マミ「みんなー。食器を洗い場に持っていってねー!」
知久「生ごみはこっちの袋だよ」
詢子「片付け終わったら風呂行くぞー」
温泉
女湯
カポーン
まどか「ふぅ…」
ほむら「お疲れ様、まどか」
まどか「ほむらちゃん…うん、本当、今日は疲れたよ…」
ほむら「けど、心地いい疲れね」
まどか「うん…良かった。またみんなと来たいな…」
ほむら「…」
ほむら「そうね。また、来年も来たいわね。この面子で」
まどか「うん…」
ほむら「…」
まどか「…」
ほむら「…まどか?」
まどか「…」ウトウト
ほむら「…ふふ」
仁美「…」ワシワシ
さやか「どーしたの、仁美…って、そっか。髪の毛長いから、大変だね」
仁美「ええ…お手入れは欠かせませんから」
さやか「毎日のケア、大変そうだなー。私には無理かも」
仁美「あら、勿体無い。さやかさんも髪の毛伸ばしたらいいのに」
さやか「えー?似合わないよ」
仁美「そんな事無いと思いますわよ?」
さやか「そっかなー…」
仁美「ええ。きっと、今より美人になれますわ」
さやか「またまたぁー」
仁美「本当なのに…」
杏子「とりゃーー!!」バッシャーン!!
まどか「うわっ!?」ビクッ
ほむら「この馬鹿…」
杏子「あはは!広い風呂だー!源泉100%かけ流しだー!最高だね!!」バシャバシャ
マミ「こら!佐倉さん、湯船でクロールしないの!」
杏子「わーったよ」スイー
マミ「平泳ぎも駄目!!色々見えちゃうからっ!!」
杏子「ふいー!あっちー!!先あがってるぞー!!」ガラッ
マミ「やりたい放題やって出てったわ…」ハァ…
さやか「おおぅ…マミさん、やっぱ特盛やぁ…」ヒョイ
マミ「ちょ、ちょっと美樹さん!?」バッ
さやか「ふへへ。腕で隠してもその巨乳は隠しきれるもんじゃありませんぜマミさーん」ワキワキ
マミ「ちょ!その手は何!?美樹さん!嫌!だ、誰か助けて!!」
詢子「…そーいえば、アンタまだ中学生なんだっけ?くくくく。ガキの癖におっぱいでっけーじゃねーか。どれ一つ私にも揉ませな」ワキワキ
マミ「大人って怖い!!?」
さやか「お、同士発見。やっちゃいましょうおばさん!」ワキワキ
詢子「おうよ!」ワキワキ
さやか詢子「ふへへへへ」ワキワキワキワキ
マミ「いやぁああああああ!!!?」
てぃろ・ふぃなーれ!
遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
今度長いのやる時は、休みの日に、もっと早い時間から始めるとするよ
そんじゃあ、おやすみなさい~
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